秋月ダイゴ(牙狼-GARO-)

登録日:2015/08/08 Sat 18:48:39
更新日:2023/07/20 Thu 20:08:09
所要時間:約 11 分で読めます





信じる道は同じ。進むべき道も同じ。
同じはずの志を、鋭利な刃が叩き斬る。

次回、『斧』

あなたは、どちらの熱い男がお好き?






こんな荒っぽい戦い方じゃ……いつか命を落とすぞ!


秋月ダイゴとは、深夜特撮ドラマ『牙狼-GARO- -GOLDSTORM- 翔』の登場人物。
演じるは脇崎智史。
前作の舞台空気が似ている近未来世界ラブ&ピースに弱いエージェントを演じた人である。


【概要】

初登場は第4話『斧』。
獣身騎士・戯牙(ギガ)の称号を持つ魔戒騎士にして、未来の魔戒騎士を育てる導師(いわゆる教官)。
莉杏は「先生」と言ってはいるが、あくまでも『導師』なので間違えのないように。
無数のホラーの邪気を探知し、陰我の集まるオブジェと化した廃ビルに向かった流牙と莉杏の前に現れ、
流牙が素体ホラーに向け投擲した赤鞘の魔戒剣を手にして後、項目冒頭の台詞を言い放つ。


【戦闘力】

『魔戒斧』というソウルメタル製の手斧を得物とし、襲い来るホラーを叩き伏せるパワフルな戦闘を得意とする。
的確に足元を狙い、相手の重心をずらした後渾身の力で斧を振るい打ち倒す様は素体ホラーなら一撃で仕留められるほど。
かといって、脳筋なわけではなく素体ホラーをおびき寄せた後、死角をついて複数回殴りつけて倒す戦法を見せたり、
第15話『砦』でオフィスビルをカモフラージュにしたジンガのアジトを調査したガルドの分析を理解、
三方向に張り巡らされた強力な結界が夜になるとホラーを外に出すために弱まる事を理解するほどの洞察力も持っている。
導師の称号は伊達ではない。

【性格】

厳格な導師だけあるのか、黄金騎士である流牙とそのパートナーである莉杏に対して
「黄金騎士ともなれば、お抱えの魔戒法師もついてるんだな」と辛辣な評価を下す。
また、礼儀をわきまえない口調の莉杏にも不満を感じているのか、彼女の術で魔界に送還するのに黒札を貼るため流牙と共に廃ビルで戦う中、

「お抱えの魔戒法師……口の利き方を教えた方がいいぞ」
「お抱えじゃないよ。相棒さ」
「相棒…?だったら尚更注意しろ。黄金騎士の品位に関わるぞ」
「……あんたが直接言いなよ」

…というやり取りをするあたり、両者はウマが合わない様子。
第15話『砦』以降は炎群の里の魔戒法師ガルドの生意気な口にも苦言を呈するほど。
しかし、『守りし者』としての使命が一致した時には心強い仲間となる。

第4話ラスト、廃ビル内に残されたキングオブコメディの今野板前見習いのヨシトを救おうと己が身を省みず飛び込んだ流牙に

剣は魔戒騎士の命だ。『剣によってお前の命が守られ、その守られた命が人々を守る』

と諌め、人を守るためなら魔戒剣を投げ捨てるのも厭わない彼の戦い方を諌め、未来の魔戒騎士になるであろう門下生にもそれを教えていることを告げながら、

……忘れるな。お前の命がたくさんの命につながっている。時には人ひとりより、魔戒騎士の命が重いことも。

と命を粗末にするなと言う。

「命に重いも軽いもないよ。俺は死なないし、みんなを救ってみせる」、とあくまでも母との約束を頑なに守り、ホラーの毒牙から人を救うために戦う流牙に対し

力を過信するな!!本当の敵はすぐそばにいる。心の中の……隙だ

と慢心し足をすくわれないよう、導師として諌めてその場を去った。

過去のシリーズでも『心の中の隙』を突かれて命を落とした者やホラーに憑依された者、
古のホラーを解き放ってしまった者
『心の中の隙』に囚われて暗黒騎士に堕ちた者、
そして『心の中の隙』を揺さぶられて心滅獣身に陥り一度は黄金騎士の資格を剥奪された者もいるだけに、彼の言葉を重く感じる旧来のファンもいることだろう。

しかし、第9話『羽』で陰我ホラー・ウォスカに門下生の子供たちを殺された兄弟子の檜葉セイジがジンガに無残に殺されたことがきっかけで、ダイゴ自身が復讐の念に囚われてしまう。
第9話ラスト、セイジの形見となってしまった彼の門下生の羽を手に、「仇討ちはしない。セイジも望んではいないだろう……だが、たとえこの身がどうなろうと、必ず奴らを倒す!」と命をかけてでもジンガ一味を倒すことを決意。
そして、もし自分自身が本当の敵である『心の中の隙』を衝かれ闇に堕ちた時は自分自身を斬れと流牙に約束し去る。

第15話にて、伝説の魔城・ラダン復活を目論むジンガらのいるアジトに向かうための戦力を集めるため流牙がダイゴの元を訪れるが、
木刀をへし折るほど復讐の念に囚われてしまった彼を連れていくわけにはいかないと判断し去る。
やがて、Dリンゴの雑貨屋『Tienda de bolsa de D☆ringo』に自ら足を運び
Dリンゴ秘蔵の魔導具に興味津々な流牙・莉杏・ガルド&ハルナ兄妹を目の当たりにし

……なるほど、俺の助けが必要なわけだ。
命を粗末にする魔戒騎士に、魔導具ではしゃいでる魔戒法師が二人……
これじゃ死にに行くようなものだ。

と相変わらず厳しい評価を下しながらも

セイジの仇は打ちたい!
だが……俺は子供たちを、二度とあんな目に合わせたくないだけだ。
そのために行く!

……と、復讐ではなく、「必ず子供たちを守って、立派な魔戒騎士にしろよ」というセイジの言葉を守り、
共に『守りし者』としてラダン復活を阻止するために流牙達と戦う決意を見せる。
ガルドと莉杏も彼の言葉が偽りのないものと知り、流牙もチーム参加を許諾するのだった。


【獣身騎士・戯牙】

ダイゴが魔戒斧を真上に掲げ円を描いた後、地面に叩き付けることで緑色の衝撃波と共に戯牙の鎧を召喚。
翡翠の輝きにも似た碧色の鎧で、瞳の色は
所々にはの装飾が光り、両肩・両腰・両足部にはやや斜め上に反り返った突起が生えている。胸部にはスパイク状の棘も生えており、攻撃的な印象を受ける。
魔戒斧も『獣身斧』というバトルアックスに巨大化。第16話『砦』のように斧頭に騎士を乗せ、ジャンプ台代わりに飛ばすことも可能。

初装着後は左腕部に施された鉤爪で刃を研ぎ見栄を切ることで雨宮文字が出るおなじみの演出が光る。
なお、雨宮文字の演出は流牙狼シリーズでは流牙が纏う牙狼・翔に次いで二度目となる。
また、この左鉤爪で獣身斧を研いだ後、砲丸投げの応用で大回転させると自身の倍の大きさに巨大化、威力も増大する。

狼というよりは(ひぐま)にも似た外見をしており、
拳で素体ホラーを殴り飛ばしては顔を掴んでジャイアントスイングの応用で投げ飛ばし、上空に殴り飛ばしては野球のボールの如く弾き飛ばすパワフルな戦法が得意。
周囲に群がる素体ホラーに怯まず獣身斧を大きく振りかざし、地面に叩き付け放つ衝撃波が最大の必殺技となる。


【受け継がれる想い】

ラダンの封印は達成されず、一度は牙狼・闇に倒されたジンガも莉杏の体を利用しアミリの口づけを得て復活。
ダイゴは未来のために、子供たちを守るためにジンガに戦いを挑むが一矢報いる事すら叶わず完敗、心臓を突かれて瀕死の重傷を負う。
ハルナから秘薬『リヴァートラの刻』を投与されるものの、戦線復帰は望めない状態だった。

復活したラダンの中で、すべての命の消滅を確信したジンガは、
無駄死にした魔戒騎士たちにすぐ会わせてやると無慈悲な刃を流牙に向ける。

お前は……何もわかっていない!!
無駄死にした魔戒騎士など、ひとりもいない!!
魔戒騎士は死んでも、その想いは受け継がれるんだ!!

その刃を紙一重でかわし、魔戒剣を構える流牙。
彼の言葉に応えるかの如く、昏睡状態の続くダイゴの下にセイジの英霊が現れる。
そして、緑鞘の魔戒剣を打ち鳴らし、弟弟子の双眸を開かせて戦線復帰を促すのだった。

ジンガ一味との戦いを終えた後にもダイゴは導師として今日も子供たちを未来の騎士にするべく彼らを育てている。
訓練を終えた際、不意に木刀を地に落としてしまった少年を見て、それを拾いあげ手渡すダイゴは優しく諭す。

……落としてはならない。
剣は魔戒騎士の命だ。剣によってお前の命が守られ、その守られた命が人々を守る。

彼の言葉に力強く答える子供たち。
願わくば彼の、そしてセイジの想いが未来の騎士たちに受け継がれる事を願ってやまない。


【余談】

  • 戯牙の初登場作はsansei制作のパチスロ『CR魔戒決戦牙王』。
    映像においては『GS翔』が初登場で、『牙王』が稼働した2013年から数えて2年越しで映像作品に登場となる。
    『牙王』に登場する戯牙はドーベルマンにも似た顔に黄色の瞳、両肩の突起も円錐状と『GS翔』版とは若干異なる意匠となっている。

  • ファミリー劇場限定『魔戒指南Bar』第6回にて、ダイゴ役の脇崎氏は過去にも牙狼シリーズのオーディションに二度も参加。
    「黄金騎士になりたくてさ…」と受けたものの落選。
    三度目の参加となる『―GOLDSTORM― 翔』のオーディションで合格し、「よっしゃ!」と思ったら黄金騎士が既にいた
    最初は念願の魔戒騎士になれたのか「黄金騎士がなんぼのもんじゃい!」と乗り込んでみたものの、流牙役の栗山航氏のキレッキレなアクションを見て「あ~なるほどな~…俺じゃないな!」と割り切ったとのこと。

  • 『魔戒指南Bar』第7回では、脇崎氏は自身が演じるダイゴを「不器用でズドーンとしてる、余計な動きもしないようにしてるし…で、目線が動いただけでそれが意味を成しちゃうから、ホントに動かないようにしているというか」と、岩のようなイメージで演じており、役者として小技の入れる余地がない雰囲気を出している。
    とはいえ、本編でもよく出てくる「触るな!」と手を跳ね除ける仕草が小技にあたる。これは行きつけの立ち食い蕎麦屋『富士そば』にてガルド役の中島広稀氏と飲みながら演技で話し合い作った脇崎氏のアドリブとのこと。
    「やっぱそういうのを入れていくのがね、醍醐(ダイゴ)味じゃない。役者のさ」

  • 牙狼シリーズではアクション練習から役作りに入っており、アクションから参加するドラマは滅多にないのか、脇崎氏も
    「すっげえ恵まれてると言うか、幸せな作品に入り始めるんだな…」って思っている矢先に、歴代魔戒騎士の中で一番ガッシガシと動く栗山氏に驚いたらしい。栗山氏も第4話におけるダイゴの初登場シーンを「めっちゃカッコイイ!」と、「でっかい男の人じゃないとできない動きが出ている」と、脇崎氏の斧捌きを印象的なアクションシーンとして評価している。


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最終更新:2023年07月20日 20:08