オーバーロード(小説)

登録日:2015/08/05 Wed 16:46:58
更新日:2024/03/12 Tue 23:36:29
所要時間:約 8 分で読めます





この世界を御身の元に――



『オーバーロード』はむちむちぷりりん丸山くがねによるライトノベル。
『SF小説に登場するオーバーロード』を目当てにこの項目を開いた人は、幼年期の終わりへ。


2010年から小説投稿サイト『Arcadia』や『小説家になろう』において連載されていたが、
2012年からKADOKAWA エンターブレインよりWeb版と同じ世界観ながら登場人物の増加やストーリーの変更などがされた書籍版が刊行されている。
書籍版のイラストはso-binが担当。2023年12月時点で既刊16巻。

月刊コンプエースにて、書籍版をベースに、2014年より深山フギン作画によるコミカライズが連載され、2023年12月26日発売の19巻でカッツェ平野での王国と帝国の戦争の終結(原作小説9巻までの内容)を以て第1部が連載終了した。
同誌にはスピンオフ四コママンガ「オーバーロード 不死者のOh!」もじゅうあみ作画で掲載されている(2023年12月時点で既刊12巻)。
また、2015年7~9月にはアニメが放送された(全13話)。
好評を受けて'18年1~4月に第二期(全13話)が、同年7~10月に第三期(全13話)が、2022年7~9月に第四期(全13話)が放送されている。また、聖王国編の劇場版公開が予定されている。

スマホアプリとして「MASS FOR THE DEAD」(通称オバマス)が配信されている。


最近では珍しくなくなった異世界転移ものの一つだが、主人公がダークヒーローどころか完全に魔王とか邪神の領域なのが特色。
人食、拷問、虐殺などかなり陰惨でグロイ結末が多く、身内のノリに反してストーリーが暗い。描写もかなり詳細なのでそっち方面が苦手な人は注意。 
また、どっちかといえば俺TUEEEE…というか俺の軍団TUEEEEである(本人の実力も相応だが)。
主人公側がここまで一方的にインフレしている作品と言うのはあまり例を見ない。こっちがキメラアント側みたいな。
主人公の内外のギャップと、部下達の篤過ぎる忠誠心から来る斜め上の解釈が持ち味。

アニメ二期OPはこれから出会うであろう登場人物たちが並んで出てくるパートがあるが彼らを待っている運命を憂う視聴者からは「被害者の会」と呼ばれている。


●目次


◆あらすじ


大ヒットDMMORPG「ユグドラシル」はサービス開始から12年の月日が流れ、人気はすっかり翳りを見せ衰退の一途をたどっていた。
そのサービス終了の日、かつての強豪ギルド「アインズ・ウール・ゴウン」のギルド長モモンガは、
たった一人ギルド本拠地であるナザリック大墳墓で最後の時を迎えようとしていた。
だが、終了時刻を迎えても強制ログアウトが発生しない。そればかりかコンソールすら表示されず、
プログラムのはずのNPC達は命を持ったかの如く動き始める。
そして自身はプレイヤーキャラクターである骸骨の魔法使い-オーバーロード-の姿に変貌していた。ゲームの世界が現実へと置き換わっていたのだ。

ナザリックがどこかの異世界へと転移させられた事を知ったモモンガは、
この世界にギルドの名を轟かせるべく名を『アインズ・ウール・ゴウン』と変え、部下達と共に行動を開始する――


◆登場人物


●ナザリック地下大墳墓

モモンガ/アインズ・ウール・ゴウン
cv.日野聡
現実では「鈴木悟」という冴えないサラリーマン。
家族も友人もおらず、ただ会社に行くだけの毎日の中でユグドラシルに給料の大半をつぎ込むほどに熱中し、そこで出会った仲間達を大切に思っていた(ちなみに、本作における『現実世界』はディストピア気味の世界観だったりする)。
彼らが引退した後もいつ戻って来てもいいように一人でギルドの運営を維持し続けた。
転移直後はハンドルネームであるモモンガのままだったが、後に仲間たちの意思を背負う事、
他にもユグドラシルから転移してきたプレイヤーがいるのであれば自分を見つけてもらうために『アインズ・ウール・ゴウン』を名乗り、世界にその名を轟かせようとする。

基本的には無益な殺生を好まない温厚な性格だが、アンデッド化した影響で人間に対しての同族意識がほぼ無くなっている。
逆鱗に触れた相手に対しては執念深く冷酷という狂気的な面があり、何でも実行できる力を持ってしまっているために大半は悲惨な末路を迎えている。
書籍版では「モモン」という冒険者として活躍を残そうとする。

MPが守護者ですら比較にならない桁違いの量で、大軍規模の即死魔法から一騎当万以上のアンデッドの群れを生み出せたりと魔法詠唱者としては遥か遠くに離れた孤高の頂点。神と言ってもいい。
魔法や能力を封印して近接技術の習得に励んだりもしているが、それでも全く負ける気がしない。誰かコイツを止めてみろ。

元々ただの冴えないサラリーマンであるため、絶対者として振る舞うことに毎回多大な労力を強いられている。
その反動か、自室に一人でいるときはキングサイズのベッドにダイブして、左右にゴロゴロ転がってくつろいでいた。

アンデッドの身体と化したことで三大欲求が大きく変化している。食欲については空腹になることは全くないがどんな料理なのかと好奇心から食べて見たくなることは多々あるが、骨の体なので飲食をしようとすれば骨の隙間からこぼれ落ち、味わうことは出来ずせいぜい食感を楽しむことしか出来ない。睡眠欲については眠くなることは全くないが、酷使した頭を休めるために睡眠を取りたくなることがある。当然骨が寝ることは出来ないのでベッドでゴロゴロすることしか出来ない。性欲については、微妙にムラムラすることはあるが、骨なのでナニもすることができない上に、かつての仲間たちの子供のような存在に手を出すことも出来ない。このように非常にもどかしい身体になってしまった。
当然アンデッド化によるメリットもあり、怒りなどの気持ちが高まると強制的に沈静化されるので常に冷静な判断ができたり、身体的疲労が皆無であったり、攻撃を受けた瞬間のみ痛みを感じ一瞬で痛みはおさまることなどがある。

アルベド
cv.原由実
ヒドインその1、顔芸が得意な重度のヤンデレ。
書籍版のみ登場。創造者はタブラ・スマラグディナ。
ナザリック大墳墓の守護者統括であり、全NPC達の頂点に立つサキュバス。
様々な面において高い能力を持つが、設定者のタブラによって「ちなみにビッチである」などと設定されていた。
転移直前に茶目っ気を出したモモンガによって「モモンガを愛している」と変更された結果、転移後はアインズにヤンデレじみた愛情を向けるヒドインと化した。
アニメでは顔芸作画と原氏の熱演によってその側面がより強調されている。
アインズの抱き枕(ほぼ骨格標本)を自作し、彼との子供の衣装まで既に作っていた。
守護者最強のシャルティアとはアインズを巡って正妻戦争を繰り広げている。
アインズ絡みで無ければ仲はいいらしい。

戦闘面でも主を守るという部分に特化しており守護者最大の体力と防御を持つ盾職。
漆黒の全身鎧に武器もバルディッシュやハルバードのような重量系という完全な腕力型。
そのためシャルティアからは大口ゴリラとからかわれている。
実際に顔芸で大口になるがあれは真の姿と関係しており、デカい口と牙が生えてる上に筋骨隆々、下半身全体は毛に覆われているらしく大きめの浴場じゃないと歯磨きが大変らしい。
多分だが歯ブラシはモップサイズ。
風呂にダイブすると津波が発生する程の巨体でもあるらしい。お前ヒロインだよな!?
シャルティア級のSAN値直葬フォルムなのは間違いない。
この剛腕でアインズ様を無理やりモノにしようとしてくるため本当に油断ならない。

アニメエンディングではso-binによる美麗な彼女が拝めるが、原作組からは「誰だこれ、アニメオリジナルキャラか?」と言われ、アニメ組からは「この綺麗なお姉さんはいつ登場するんですか」等といじられている。
そんなアルベドさんの心情を忠実にリスペクトしたEDテーマ『L.L.L.』は英語混じりのハードソング故に空耳の格好の餌食となっていたが、
正式な歌詞がドン引きするレベルの狂いっぷりである事が判明し、瞬く間に空耳歌詞が一掃されてしまうという珍事を引き起こした。

モモンガ以外のギルドメンバーに対して憎悪の感情を持っており、アインズの命によって組織された「至高の41人捜索隊」のメンバーに汎用性の高くモモンガによって造られた(つまり万が一至高の41人が見つかったとしても相手側に寝返らない)パンドラズアクター、アインズやシャルティアですら叶わないナザリック最強のNPCであるルベドを加入させる、アインズ・ウール・ゴウンのギルドのシンボルが描かれた旗を無造作に扱うなど不穏な動きを見せている。

シャルティア・ブラッドフォールン
cv.上坂すみれ
ヒドインその2、両刀でサドでマゾな屍体愛好者のラスボス系ヒロイン。もうわけわからん 創造者はペロロンチーノ。
アニメ版1期のラスボス。
第一~第三階層を守護する『真祖(トゥルー・ヴァンパイア)』の少女。
日傘とドレスの似合う可憐な少女だが妙に胡散臭い廓言葉を使う。素は標準語。
貧乳を大量の胸PADでごまかすという涙ぐましい努力をしている。
アルベドからネタにされる他、ペナルティ状態の姿からヤツメウナギと悪口を言われる。真の姿はかなりSAN値が減る。

ワルキューレの槍使いだが、身体能力がお化けなので現地の英雄程度であれば揶揄では無く小指の爪一本で十分。
本気モードに入ると真っ赤な全身鎧に純白の翼、背中からチューブで繋がったランスを装備した戦乙女の姿になる。また平時であってもオーラでできた必中効果付きの槍を召喚して投擲できる。
吸血鬼お馴染みの様々な眷属召喚、魅了の魔眼、霧化、分身、時間逆行で1日3回までどんなダメージも無効、クレリックもマスターしており神聖属性魔法まで使いこなす。
平均ステータスがアインズや他の守護者より一回り高く、所謂オールラウンダーで守護者最強。それ故にプライドが高い。
本気でキレた時の凄みも守護者随一で、セバスですら背筋が凍る。

ただまあ完璧というわけでも無く、
モ「シャルティアを使うぞ」→デ「あの国を滅ぼすのですね!」という受け答えが自然に発生するくらいの脳筋。
血を浴びてしまうとペナルティでバーサーカー化し、殺戮を始めてしまう。
オツムが弱いという程ではないのだが読みも詰めも甘く、あまり重要な役を回してもらえない。
まだ成長の伸びしろがあり、後に開花していく。

モモンガにとっては親友の娘であり、自分の造ったパンドラズアクターの次に詳しいNPC。
ぺロロンチーノによって歪んだ性癖を山ほど設定されており度々モモンガを呆れさせる。
その中の一つである「ネクロフィリア」によってモモンガを愛しており、アルべドとは恋敵の関係。
また、制作者同士の関係性が反映されたのかアウラともよく喧嘩している。

分かりやすい絶対的強者枠なのでガゼフとは別の意味で強さの引き合いに出される事が多い。

力に慢心してて槍投げる吸血鬼ってどっかで聞いたような…。

ガルガンチュア
第四階層守護の戦略級攻城ゴーレム。
単純なステータスでは守護者最強のシャルティアすらをも上回る。
守護者では唯一ギルドメンバーによって作られたものでは無く、ユグドラシルのルール上はじめから存在していた。
使い道が無いために湖に沈められている。

コキュートス
cv.三宅健太
第五階層を守護する守護者。直立した巨大なダイオウグソクムシのような姿をしている『蟲王(ヴァーミンロード)』。創造者は武人建御雷。
見かけとは裏腹に武人であり、四本の腕に持ったそれぞれ違う武器を使いこなす。
「斬神刀皇」等の神器級含む21の武器を使い分ける事ができ、守護者の中でも最大の攻撃力を誇る物理アタッカー。
名前の通り冷気系のスキルも習得している。外骨格に炎耐性があるが熱い風呂だと何故か茹で上がる。氷を抱いて水風呂はいいぞ。
総合的な実力はシャルティア、マーレに次ぐ三番手。
忠義に篤く、アインズの子息に忠誠を誓う自分を妄想してトリップしたことも。
基本的に脳筋だが、優れた戦士や勇敢な戦士には種族問わず敬意を払うなど、ナザリックでも珍しい好人物。
ちなみに何故かデミウルゴスと仲が良い。

アウラ・ベラ・フィオーラ(Web版ではアウラ・ディベイ・フィオーラ)
cv.加藤英美里
第六階層を守護するダークエルフの少女。ナザリックでは数少ない人間種。創造者はぶくぶく茶釜。
性別は女性ながら外見や服装は少年っぽい。言うまでも無く、ぶくぶく茶釜の趣味。
ビーストテイマーとして高い能力を持つ。
反面、単純な戦闘力は守護者最弱で、従属させたモンスターたちとの連携が主な戦闘手段となる。
Lv90の神獣と魔獣100体による数の暴力で他の守護者にも勝てるほどらしい。
無論単体での戦闘ができないわけではなく、鞭や弓を自在に操り八十レベル代後半とはいえ高い戦闘能力を誇る精霊をも圧倒できるくらいには強い。
またレンジャーとして高い技能を持ち、隠密行動や探知はお手のもの。
制作者同士の関係が姉弟であるシャルティアとは、顔を合わせれば喧嘩をする間柄ではあるものの、
実際には彼女を妹のように見ており、彼女の成長を陰で支えている。
書籍版で追加されたマーレのことも気にかけており、子供っぽい言動が目立つものの、割と姉御肌であることがうかがえる。

マーレ・ベロ・フィオーレ
cv.内山夕実
書籍版のみ登場するアウラの。姉と共に第六階層を守護する。創造者はぶくぶく茶釜。
男装しているアウラとは対照的に女装させられた男の娘。もちろん、ぶくぶく茶釜の(ry
性格も気弱で大人しい姉とは対照的なタイプで、姉に振り回されることも少なくない。
後衛としての能力の高いサポート魔法使い。
特に範囲攻撃に優れており、殲滅力は守護者最強。
ただし、何気にシャルティアに次ぐ戦闘力を持つ実力者でもある。
アルベドを超える凄まじい怪力の持ち主。

女性陣がアレな輩ばかりなためにファンからはヒロイン扱いされている。

デミウルゴス
cv.加藤将之
第七階層守護の悪魔。創造者はウルベルト・アレイン・オードル。
ナザリック最高の頭脳を誇る策謀家であり、防衛時のNPC指揮官としての役割も持つ。
アインズの事を「自分を凌駕する頭脳の持ち主」と心の底から信じている為に、彼の言動を都合よく解釈して同僚達とともに忠誠心を滾らせる勘違い役筆頭でもある。
書籍版でアインズのジョークを真に受けて世界征服を画策し始める辺りはその典型例。
アインズが適当な事を言って部下から不備を指摘された際のやりとりは、ナザリックの会議の定番コントである。
全部デミウルゴスに丸投げでも何とかなりそうな気がするが、アインズの行き当たりばったりのアドリブが混ざった方が成果が高い。ナザリックの不思議である。
戦闘に関しては守護者の中でもヴィクティムの次に弱いのだが現地では頭がおかしいレベルらしい。本人曰く「器用貧乏」。


ナザリックでは珍しく人間には好意的だが、ソレは玩具に向ける感情と同じであり、人間の苦しむ様を見る事を喜びとする
製作者のウルベルトが「悪」を追求したためかまさに悪の中の悪である。
スクロールの原料となる羊皮紙確保の為に「アベリオンタール」なる羊を飼育する牧場を運営している。

二脚羊とかで検索するなよ! 絶対するなよ!?

ヴィクティム
cv.東山奈央
第八階層守護を任された防衛用の最終兵器。
背中から枝が生えた胎児のようなキモい見た目。
web版では何やら恐ろしい戦力を秘めているようだが、書籍版では戦闘能力は低く、死亡時に強力な足止めスキルを発動する。

セバス・チャン
cv.千葉繁
第九・第十階層を任された執事。種族は竜人。創造者はたっち・みー。
役割上守護者たちと同格であり、真の姿になるとシャルティアにも肉弾戦で引けを取らない。
見た目はステレオタイプ老執事だが、体躯は結構がっしりマッチョで格闘戦に限ればナザリック最強。
魔法を捨てた攻防速全振りでモンク、ストライカーなどの近接職を極めており、徒手による制圧を得意とする。

リアル警察官のたっち・みーに善性を持たされており、勧善懲悪と弱者救済を旨にするナザリックの良心筆頭。
その雰囲気からか人間から信頼を集める事に長ける。そしてとてつもなくモテる。
悪党に対しても甘い面があるが外道に対しては冷酷で、他のNPCと同様の対処を行う。
デミウルゴスとは製作者同士の相性から反りが合わない。本人曰く何故かお互い気に食わないらしい。
その性格ゆえにナザリックにいるよりも外にいたほうが活躍するタイプ。
隠し番外編ではハーレムを作ってしまいアインズをマジギレさせた。

パンドラズアクター
cv.宮野真守
ナザリック内の宝物殿の領域守護者であるNPC。種族はドッペルゲンガー。モモンガが創造したNPCであり、転移後のナザリックでは創造主が身近に存在する唯一のNPCであるため、他NPC達からは羨ましがられている。「コピーした相手の能力の80%を使うことが出来る」という能力を持ち、至高の41人全員をコピー済(ただし、たっち・みーの「ワールドチャンピオン」のような特殊な職業はコピーできない)。この能力を使って、アインズの姿でより強力なアンデッドを生み出したり、商人のスキルを持つ音改の姿で効率的にお金を稼ぐことが出来る。ただし変身前の素の姿は弱い上に、魔法などにより強制的に変身解除させられることもある。モモンガにより頭が良いという設定がつけられたため、デミウルゴスとアルベドに並ぶ高頭脳を持つ。とある作戦でパンドラがとった行動に対し、アルベドは非難したがアインズは賞賛するなどアインズの言動についてよく理解している(ただしさすがに隙が大きすぎるという理由で今後はやめておくという結論に至った)。

ここまで聞くと完璧なNPCのように見えるが、モモンガが「これカッコイイんじゃね?」と思った要素をつぎ込みまくった結果、ドイツ語混じりのキザな言葉遣いで話す、オーバーリアクションを取る、ナチス親衛隊の制服に似た服を着ているといった非常に痛いキャラクターとなってしまった。特に女性NPC達からは冷たい目で見られ、アインズはパンドラズアクターに会う度に悶絶している。しかし、パンドラはアインズのことを「父上」と呼び、アインズはパンドラと2人きりの時は一人称が「俺」になり素の口調が出るなど関係は良好。「不死者のoh!」ではそんな親子コンビの微笑ましい以心伝心コントを見ることが出来る。

長らくネタキャラやアインズの影武者としての出番しか無かったが、原作小説14巻とアニメ4期でようやく戦闘シーンが描かれた。

ナーベラル・ガンマ
cv.沼倉愛美
セバスの直属である戦闘メイド「プレアデス」の一人であるドッペルゲンガー。創造者は弐式炎雷。
プレアデスの中では最もLvが高い63で、第八位階までの魔法を行使可能。
Web版では「モモン」を名乗り冒険者として人間の町に潜入する。
書籍版では「モモン」として変装したアインズの相方である「ナーベ」として同じように行動する。
アインズが同行しているせいか、書籍版ではポンコツ度が激増している。
ナーベとしての活躍が世間に知れ渡るうちに「美姫」という異名が付いた。
創造者の関係からコキュートスと仲が良く、二人だけの時はノリが良いらしい。
武士と忍者なので想像に難しくない。
イビルアイからは勝手に恋のライバルに認定される。

●リ・エスティーゼ王国

ガゼフ・ストロノーフ
cv.白熊寛嗣
リ・エスティーゼ王国に仕える王国戦士長。
ユグドラシル換算でレベル28というこの世界においては人類最強クラスの戦闘能力を誇る。
(ちなみにアインズ及び守護者のレベルは100…。)
僅かな出会いでアインズの力をある程度把握できる(できてしまった)あたりもさすがと言える。後にそれが彼にズシリと圧し掛かる事になるが。

平民出身で貴族からは嫌われているが、民を守ろうとする決意は固くカルネ村を救ったアインズに深く感謝するなど人格面も優れている。

人間たちの強さを示す際にたびたび引き合いに出されており、読者に「物差し」と呼ばれることも。
※例・1ガゼフ・2ガゼフ

エンリ・エモット
cv.M・A・O
カルネ村においてアインズが最初に助けた少女。

その際に渡した笛によってゴブリンを指揮するようになるが、
その後、更に手勢が増えたり噂に尾ひれが付いたりした結果、本人にその気は無いにもかかわらず『覇王』『血塗れのエンリ』として恐れられる羽目になる。
同時に何故かステータスが急上昇を始めてどんどん怪力になっており本人も困惑中。
異名通りになる日は近い。ンフィーレアに告白され、上記の理由からこの期を逃したら結婚相手がいなくなると思い結婚。ンフィーレアの祖母の計らいにより、今まで同居していた妹が彼女と暮らすようになり、毎晩ンフィーレアを性技で搾り取っている。

ンフィーレア・バレアレ
cv.村瀬歩
エ・ランテルに住まう少年。高名な薬師である祖母リィジーの下で修業中の若き薬師/錬金術師。
旧知のエンリに想いを寄せているが、長いこと告白できていない。
ポーションからモモン=アインズを見破っており、両者の関係を知るナザリック外では唯一の人物となっている。
あらゆるアイテムを条件を無視して使用できる異能を持っている。
クレマンティーヌによる誘拐事件以後はカルネ村に移住した。カルネ村が襲撃された際エンリに告白し、後に結婚した。その後、毎晩エンリに搾り取られる性活を送っており、アインズに精力剤について相談している。
アインズ(骨だってことは知ってるはずなのに…)

ラナー・ティエール・シャルドルン・ライル・ヴァイセルフ
cv.安野希世乃
リ・エスティーゼ第三王女。美貌と画期的なアイディアで「黄金」と称えられる美しき姫君。
立場に反して垢抜けた態度で親しみやすく、民の人望を集めている。
――が、その本性は生まれながらの天稟ゆえに周囲の人間すべてを見下した人格破綻者であり、一部本性を知る者には「化物」とまで称される。
「黄金」の仮面を被っているのも、それが自分が愛するクライムが自らに望む「理想のラナー像」だからというだけ。
web版は「人の心がわからない」タイプの化物だったが、書籍版では相手の心情を理解した上で演技で誤魔化すハイエンド化物と化した。
その頭の回転はアルベドやデミウルゴスに比類する程。
自らの手で気に入らない侍女を片っ端から殺しており、本当に人の形をしている「何か」である。
ほとんど異形種扱いであり、ナザリックに裏で貢献していたこともあって領域守護者と同等の地位が与えられることになっている。

クライム
cv:逢坂良太
王女直属の兵士。かつて街の隅で行き倒れていたのをラナーに助けられた少年。
忠犬と呼ぶにふさわしい真面目な好漢で、王女に忠義と感謝と淡い恋を抱いている。
ラナーが唯一、そして異常な愛情を注ぐ相手*1であるが、彼自身は分不相応と慕情を押し殺している。
周囲に恵まれた凡夫。しかしガゼフからは経験を積むことで良き戦士になると見込まれている。
街中で悪漢を追い払ったセバスの力を見て稽古を頼み込んだ。
その後、ブレインと共にセバスの手助けを買って出る。

ツアレ
cv.嶋村侑
八本指の娼館で働かされていた女性。
使い物にならなくなり廃棄されかけたところをセバスに救われる。
梅毒、その他に性病2種、肋骨数本と指にヒビ、右腕、左脚の腱が切断、前歯の上下を抜かれ、
内臓機能低下、裂肛、薬物中毒、打撲と裂傷多数という悲惨な姿であったがセバスの命令でソリュシャンが治療し、一命を取り留めた。
なお、孕まされていたがソリュシャンが治療のついでに胎児を喰っている。
ツアレを保護したことでソリュシャンにセバスがナザリックを裏切ったとの疑念を抱かせた。
実はクレマンティーヌに拷問されて殺された漆黒の剣の男装冒険者ニニャの姉。妹とは生き別れになっており、お互いの動向を知らない。

イビルアイ
cv.花守ゆみり
王国で活動しているアダマンタイト級冒険者チーム「蒼の薔薇」のメンバー。
常に仮面を着用している小柄の魔法詠唱者。
中性的な口調で態度がでかい。
声優が「ゼロから始める魔法の書」のゼロと同じなのであっちでイメージすると多分分かりやすい。
王国で暗躍している八本指と呼ばれる犯罪組織を追っていた最中に「ゲヘナ」に巻き込まれる。

アニメ2期OPでは変装したシャルティアと背中を合わせている。
2期ヒロイン枠。元人間の異形種でプレアデスとタイマンできるほどの実力者。
250年以上を生きているロリババアで、一国を滅ぼした国堕としの異名を持つ『吸血鬼王侯(ヴァンパイアロード)』。本名はキーノ・ファスリス・インベルン。
アンデッド探知を無効化するアイテムで巧妙に正体を隠している。
ヤルダバオトに殺されかけたところをモモンに救われてベタ惚れ。モモンに熱烈なアプローチをかけるようになり、モモンの話題を出すだけで恋する乙女と化すチョロイン。

●スレイン法国

ニグン・グリッド・ルーイン
cv.子安武人
スレイン法国の特殊部隊「陽光聖典」の隊長。
Web版ではチョイ役だったものの、書籍版ではガゼフ抹殺の命令を受け、潜入する。
カルネ村にてガゼフを捕捉し追い詰めるが、アインズが現れた事で形勢が逆転。
切り札の「威光の主天使」も全く歯が立たず部下共々ナザリックへ拉致されて熱烈な質問責め(温和な表現)に遭う。
声優の熱演もあって、一部に変なファンが付いている。

ベリュース
cv.斎藤寛仁
ガゼフをおびき出す為に、帝国兵士に変装し村々を襲撃していたスレイン法国の部隊長。
資産家の息子で箔付けの為に作戦に参加した。下衆な性格で隊員からの人望は無きに等しい。
アインズの召喚したデスナイトから逃げるべく隊員を盾にしようとするも誰も従わず、
逆に騒いだせいで標的となり、命乞いも虚しくデスナイトに鎧ごと胸部を踏み抜かれて死亡した。

絶死絶命
cv.田村ゆかり
スレイン法国の特殊部隊「漆黒聖典」の番外席次。
絶死絶命は異名であって本名は不明。年齢も不祥だが外見はハーフエルフの少女。
6大神と呼ばれるアインズよりも昔の時代に飛ばされてしまったユグドラシルプレイヤーの子孫である「神人」。
現地人でありながらシャルティアに迫る実力を持つ法国の最高戦力とされる。
厳密に言うと、フル装備状態で素のシャルティアよりやや強く、鮮血の戦乙女モードのシャルティアには劣る。

髪の色が左右で異なり、オッドアイの目を持つ。

隊長
cv.利根健太朗
スレイン法国の特殊部隊「漆黒聖典」の隊長。
プレイヤーの血筋である神人。
災厄の竜王の討伐に向かう途中でシャルティアと交戦したが一合で吹っ飛ばされる。

法国で二番目に強いが、絶死絶命にボコられてプライドをズタズタにされた過去がある。

●バハルス帝国

ジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクス
cv.櫻井孝宏
バハルス帝国皇帝。
卓越した指導力とカリスマ性で帝国を支配する眉目秀麗な青年。
国内を一代で纏め上げ、無能な貴族を追放し逆らう一族は残さず撫で斬りにするという苛烈な統治から鮮血帝と恐れられる。
浮世離れした性格と、自らの命すら駒として扱う豪胆さ、そして明晰な頭脳をもつ支配者の中の支配者。

…とここまでは格好いいのだが、アインズと接触して以降は彼の行動の裏を読みすぎて勝手に空回りする残念なイケメンへと変貌した。
アインズが適当な事をしては彼が勝手に警戒して頭を抱えるというのが、最近の定番ギャグの一つである。
ちなみにコイツの奥さんはアインズを「一般人」と的確に評しているが、曰く「アインズは無能を装っているだけ」と言い張っている。
余りにも過剰すぎるストレスからか、日に日に増え続ける抜け毛に悩まされていたり。
度重なる勘違いと空回りにより完全に心が折れ、バハルス帝国をアインズ・ウール・ゴウン魔導国の属国とすることを決意。その結果ストレスが軽減され抜け毛と胃痛が治った。また、アインズにズタボロにされた傷を舐め合う被害者仲間もできた。

フールーダ・パラダイン
cv.土師孝也
帝国の主席魔法使い。人間としては最高位の第六位階に到達している老爺。
術を利用して200年以上生きており、初代皇帝の時からずっと仕え続ける帝国の最終兵器であり、国の生き字引。
英雄然とした振る舞いの一方、本質的にはマッドサイエンティストめいた知識欲の塊。アインズに出会うと即座に師事を願い出て、我が子のように育てたジルクニフを含めた帝国を裏切った。
ジルクニフも「爺」と呼び慕っていたが、ちょっとしたことからこの裏切りを看破している。

●ローブル聖王国

カルカ・ベサーレス
ローブル聖王国の女王。
二つ名は聖棍棒王女。
信仰系のマジック・キャスターの才能と絶世の美貌を兼ね備えている美女であり、その魔法の才と美貌から先代聖王と神殿勢力の後押しで聖王の座に即位した、史上初の女性聖王。
才能と美しさに恵まれている上に、民の幸せを心から願う事ができる慈愛の心を持っている理想的な人物……なのだが、実態は優秀な人物ではなく、ジルクニフの様に非情だが合理的な政策を取ることができない偽善的な人物。その優しすぎる様な一面があるせいで国の内憂を燻らせている凡愚な女王様なので、ジルクニフから嫌われているという裏設定がある。
密かに強い結婚願望を秘めているのだが、女王という立場と美人過ぎる容姿のせいで男性から敬遠されているのが悩み。さらに、自身の両翼を担っている臣下が二人とも未婚の女性であるせいで、レズ疑惑が掛けられてしまっている。

ネイア・バラハ
ローブル聖王国の訓練兵。
父親譲りの技能と、容姿を受け継いでしまった少女。
聖騎士に憧れているのだが、聖騎士ではない父親の才能を受け継いでしまったせいで聖騎士への適性が全く無い。その上、父親譲りの目付きの悪さをしているせいで、人間関係に苦慮している可哀そうな女の子。
しかし、心根は非常に健気でひた向きであり、聖王国の良心とでも言える性格をしている。
ただし、作中ではかなりの狂信っぷりを見せている。必見。

●その他

クレマンティーヌ
cv.悠木碧
秘密結社ズーラーノーンの幹部であり、元漆黒聖典の一員。
英雄クラスの実力を持つが、相手を苦しめることに快感を覚える性格破綻者で、根底は虚言とふざけた態度に隠されて不明瞭。
軽薄な態度に反して思考は冷静そのもので、演技である節もある。
当人曰く、暗殺者の家に生まれるも優秀な兄が親に愛されて自分は放任され、
暗殺者として駆け出しの頃には輪姦・拷問・目の前で友人が殺されるなどの修羅場を幾度となく経験し、気付いたらこんな性格になっていたとのこと。
特に意味もなく冒険者を殺しては彼らのプレートを収集するという趣味を持ち、本編ではアイテムを使わせる贄としてンフィーレアを攫うついでに彼に雇われた冒険者達を殺戮したが、
それが彼らと同じくンフィーレアに雇われていたアインズの不快を招き、戦闘経験を得るためにわざと戦士としての姿で挑み、苦戦を演じる彼にトドメを刺そうとした隙に捕縛され、
自身が執拗に拷問して殺したニニャ*2のようにゆっくりと鯖折(DIEしゅきほーるど)されて死亡した。
ちなみにこの戦闘経験は、後のシャルティア戦で十分に活かされている。
web版ではズーラーノーンの下部組織の教団で暗躍中、邪神として招かれたアインズに教団が乗っ取られた上、その実力を垣間見たことで心を折られ、組織を裏切って遁走し生還している。

作者公認の「戦士職として最強の人類」。漆黒聖典時代のフル装備ならフルアーマーガゼフを圧倒できるとかなんとか。
アニメ版の悠木氏の狂気的な演技は必聴。

ブレイン・アングラウス
cv.遊佐浩二
傭兵。ガゼフと互角に戦う武人であり、その筋では有名人。
「強くなるために余計なものはいらない」という思想の持主であり、傭兵稼業も戦闘に近い場所に身を置くためであった。
ある時、身を寄せていた団がセバス一行にちょっかいをかけ、シャルティアの強襲を受けた。
シャルティアと対峙したブレインだが軽くあしらわれ、それまでの自信を喪失して逃亡。
無気力なまま王都に流れついたところをガゼフが見つけ――
後にブレインの見立てでシャルティアに比肩する程の達人(セバス)のアドバイスとクライムの勇気を見せられて復活する。
セバスの事は様付けで呼んでおり、武人としての尊敬と畏怖の対象となる。
web版ではシャルティアに身を寄せていた盗賊団が襲撃され、シャルティアと対峙するまでは同じだが、
シャルティアが本気モードになっていたために逃げることも出来ず虐殺され、シャルティア配下のアンデッドとなって蘇る結末を迎える。

ヤルダバオト
cv.加藤将之
『魔皇』の異名を持つ最高位悪魔。その力はかつて十三英雄が討伐した『魔神』を遥かに凌ぎ、白金の竜王に比肩すると目されている。
突如王国に出現して災害のような力を奮い諸国を震撼させる。
王国の次は亜人の軍勢を率いて聖王国に進出した。
仮面を付けたスーツの男。一体何者なんだ…?
アニメ2期のラスボス。お察しの通り中身はデミえもん。

ツァインドルクス=ヴァイシオン
cv.山野井仁
『白金の竜王(プラチナム・ドラゴンロード)』と呼ばれるアーグランド評議国永久評議員。愛称はツアー。
中身の入っていない全身鎧を遠隔操作して十三英雄に混ざっていた。
最強の竜王の異名を持つ。
異世界に本来存在した魔法である「始原の魔法」の使い手で、ユグドラシルの防御概念を無視する上に、その威力は階層守護者を殺傷しうる。
アインズの敵に回った場合は最も警戒すべき相手と見られる。


◆用語


ユグドラシル
西暦2126年にサービス開始された日本のDMMORPG。
幅広い種族や職業、広大なマップ、デザインをプレイヤーが自分で変更できる装備やNPCなど、
異常なほどに高い自由度からクリエイター志望者なども巻き込んで爆発的な人気を誇った。
しかし、12年が経った本編時点ではすっかり廃れてしまい、とうとうサービス終了となる。

モモンガ以外にもユグドラシルに転移させられたプレイヤーはいるようで、
伝説に名を残す六大神、八欲王、十三英雄のリーダーなどがそれではないかと予測されている。
ちなみに見事に飛ばされている時代がバラバラ。
八欲王は引退しているたっち・みーを除くワールドチャンピオン説が根強い。(男女比が同じ)
スレイン法国を創った六大神のスルシャーナはアインズとそっくりらしくオーバーロードだと思われる。
スルシャーナは八欲王に殺害されている。


アインズ・ウール・ゴウン
所属プレイヤー数41人という少数精鋭ながら、最盛期では千以上もあるギルドの中で9位に名を連ねた強豪ギルド。
かつて1500人という大軍勢に襲撃されながらもそれを返り討ちにしたという伝説を持つ。
その際の戦利品としてギルド内でも最高のワールドアイテム保有数を誇る。
加入条件として社会人プレイヤーであること、キャラクターが異形種であることが定められている。
(これは、ギルドの前身がPvPで狩られやすかった異形種プレイヤーたちの互助会として発足したため)

本編時点ではメンバーも殆どが引退してしまい、最終日にモモンガの召集に応えたのもたった3人であった。

NPC
アインズ・ウール・ゴウンのメンバーによって作られたNPC(ノンプレイヤーキャラクター)達。
メンバーと同じく殆どが異形種で、転移後は人間蔑視の考えを持つものが多い。
創造主たる「至高の四十一人」に対する忠誠は厚く、共に彼らに作られた存在としてNPC間の仲間意識も強い。
彼らがゲームを引退したという事は理解していないが、どこか遠くへ行ったという事は知っており、
現在は唯一自分達を見捨てなかったモモンガに対してもはや崇拝ともいうべき忠誠を捧げている。

ナザリック地下大墳墓
アインズ・ウール・ゴウンの本拠地である大墳墓。
もともとは地下ダンジョンだったが、アインズたちが攻略したことで彼らのギルドホームとなった。
地上にある墓地の下には広大な空間が広がっており、接収当時六階層まであったのを第十階層まで拡張している。

内訳は
一~三階層『墳墓』
 巨大な地下墓地。出てくるモンスターは(ユグドラシル基
 準では)弱いが、陰湿な罠や深い階層に繋がる転移罠など
 嫌らしい仕掛けが満載。身内にさえ恐れられる〝五大最悪
 〟恐怖公の住居があるのもこの層。
四階層『地底湖』
 超巨大な湖。底には階層守護者であるガルガンチュアが沈
 められている。
五階層『氷河』
 分厚い雪に包まれ吹雪が吹き荒れる銀世界。ホワイトアウ
 トによってまともに進むことすら困難な上、雪の中にもモ
 ンスターたちが潜んでいる。
 アルベドの姉・ニグレドや五大最悪〝役職最悪〟のニュー
 ロニストが住む氷結牢獄やコキュートスの居城・スノーボ
 ールアースが存在する。
六階層『ジャングル&コロシアム』
 深いジャングルに包まれた最大の広さを持つ階層。普通に
 ポップするモンスターに加え、アウラの配下である百体近
 い魔獣が放たれている危険地帯。
 侵入者を嬲るための円形闘技場や双子の棲家である巨大樹
 などが存在し、最近はリザードマンの村やトレントの果樹
 園などもできた。
七階層『溶岩』
 灼熱の熱気が満ちる過酷な階層。デミウルゴス配下の高レ
 ベル悪魔や溶岩の中に潜む超巨大スライムで領域守護者の
 紅蓮など全体的に殺意が高い。
 オーレオール・オメガが守る桜花聖域やデミウルゴスの居
 城、赤熱神殿がある。
八階層『荒野』
 最も謎に満ちた階層。ナザリック地下大墳墓最強の勢力で
 ある「あれら」と呼ばれる存在たちがおり、現状アインズ
 の許可なくしては階層守護者たちですら入ることもできな
 い。
九階層『ロイヤルスイート』
 バーや大浴場、食堂など各種娯楽施設が存在する階層。 
 一般メイドが様々な仕事をこなしており、アルベドやアイ
 ンズの自室がある。
十階層『玉座』
 水晶の玉座が構えられ、ギルドメンバーの旗が掲げられた
 ナザリックの心臓部。
 煌びやかな四色のシャンデリアや悪魔の像など豪華な装飾
 が備えつけられているが、それらは防衛設備でもあり百レ
 ベルプレイヤーを十数人程度は軽く殲滅できる力を持つ。

守護者を筆頭とする大量のモンスターやらトラップやら何やらのおかげで、
難攻不落の魔王の城と化しており、1500人による大侵攻の際も八階層で殲滅されている。おかげでそれ以降誰も攻めてこないという状態に。
内装も凝り性なメンバー達によって相当に手が加えられており、特に九階層と十階層は素晴らしいものになっている。
モモンガも知らない訳のわからん機能がどこに隠されているか分かったものでは無いとかなんとか。
ナザリック五大最悪と言われるブラクラ的存在も配置されており、侵入する側からしたらとんだ糞ダンジョンである。
ちなみに八階層は違法改造だというクレームが運営に殺到するほどの仕上がりになっており、恐らくは八欲王と六大神が徒党を組んで突っ込んだとしても攻略は無理。

アインズ・ウール・ゴウン魔導国
アインズとナザリックのNPC達で樹立。
あらゆる種族を受け入れて共存している稀有な国。
ドラゴンによる空の便やドワーフが指導し、疲労の無いアンデッドを労働力に回したインフラ整備など、技術面において他国の数歩先を行く。
無尽蔵に補充され、1体で一国を滅ぼす特級アンデットの軍団を保持しており、軍事面においても世界最強を誇る。

浮遊都市エリュエンティウ
八欲王が造ったと噂される浮遊都市。都市全体が魔法結界に守られているという。
中には彼らの残した超級のマジックアイテムがあるとされるが、桁の違う魔法の武具を装備した30人の都市守護者という存在が守っているとか。
アインズ様が警戒する必要がある数少ない都市。

リ・エスティーゼ王国
ナザリックより北西の封建国家。
王家派閥と貴族派閥が対立しており、特に貴族の腐敗がひどい。
保守的な貴族たちの妨害によって改革は遅々として進まず、魔法使いの社会的地位も低い。
更に敵国であるバハルス帝国の存在など正に内憂外患といった有様。
魔法使いであることから、その力を知るガゼフや彼の言葉を信じる王といった一部以外はアインズを軽視している。
書籍版では甚大な被害を被った上に魔導国にほぼ乗っ取られており、最早文句を言う力は残っていない。

バハルス帝国
ナザリックから北東に位置する帝国。
皇帝ジルクニフのカリスマ性によって率いられ強大な軍事力を誇る。
王国とは仲が悪く、毎年のように小競り合いが行われている。
王国とは対照的に魔法使いの地位は高い。
書籍版では魔導国からの直接被害は少ないものの、お友達になって欲しいからと張り切ったアインズ様の戦力や魔法を近くで見せられたり、
アインズの謎行動の深読みしすぎ等、色々溜まった結果皇帝の心がポキりと折れて属国化。
お前の部下だって言いふらすから嫌だとは言わせんぞ!

スレイン法国
ナザリックから南方に存在する国。六大神を崇拝している。
神ごとの派閥に分かれながらもそれぞれ人間の弱さというものを自覚し、結束せねば亜人種には勝てないという考えから団結力は強い。
作者曰く人類の守り神的存在で、この国がなかったら人間種はとっくに滅んでいるらしい。
書籍版でもweb版でも、経緯は違えどナザリックからのカウンター魔法で酷い目に遭う。
人類の守り手であるがエルフの王国、アインズ(魔導国)、シャルティア、ヤルダバオトと、問題が山積みで対処しきれていない。
魔導国には現状では勝ち目がないので手は出さないし関わりたくない。
だが、シャルティアの件がバレた時点で消滅する。
そしてついにバレてしまった。

ローブル聖王国
ナザリックから南西に存在する国。四大神を崇拝している。
一言で言えば、王国と法国を足して割ったような国。王国よりもマシだが腐敗貴族が燻って、法国よりも厳格では無いが人間種以外の風当たりが強いといった問題を抱えている。
アルファベットの「U」を横向きにした様な形をしている国であり、海を挟んで北部と南部で分かれている。
スレイン法国と同様に宗教色の強い国だが、崇拝している神の相違から両国間の仲はあまり芳しくない。そのため、お互いに進んで協力し合おうとは思っていない。
代々、王の座に就いた者は「聖王」と呼ばれるようになり、王家の男子がその座に就く決まりだったのだが、カルカが王の座に就いたことでその決まりは崩壊して、史上初の女性聖王が誕生した。
しかし、そのせいで「保守派」である南部の貴族から反発が生じてしまい、北部と南部の仲が(カルカが凡愚である事も相乗して)悪化した。
この度、アニメ4期の制作発表と共に、この国を舞台にした話が劇場版でやる事になった。*3

魔法
ユグドラシルにおいて使用されていた魔法。
転移先の世界にも固有の魔法はあったものの、現在では大昔に現れた八欲王によって広められたユグドラシルの魔法が浸透している。
ユグドラシルでは第1~第10位階、そして最高位の超位魔法が存在したが、
転移先の世界の人々は第1か第2位階魔法がせいぜい、第3位階で天才の領域、第6位階が人間の限界、第7位階ともなれば伝説上の存在という状態である。
そんなわけで第8位階以上の魔法を使える者がゴロゴロ存在するナザリックは現地人にとってはラスボスラッシュ、伏魔殿もいい所だったりする。
超位魔法はプレイヤーしか使えない魔法であり、位階魔法を遥かに超えた力を持つが代償として様々な制限が付く。
故に現地人からは基本的に存在すら知られていないがスレイン法国では認知されており十一位階に属する魔法として扱われている。
またweb版のみの記述ではあるが500年前と200年前にも使用されたとの事。
一応異世界独自の魔法として下記の始原の魔法がある。

武技
転移後世界独自のスキル。早い話戦士職の物理技だが、ユグドラシルの物理スキルとは完全に別物らしい。集中力を消費して発動する。
現地人であれば(技の強弱による取得難度の差はあるが)種族に関係無く戦士系職なら誰でも取得でき作中でも頻繁に使われる。
逆にユグドラシル関係者が取得できたという話は現状では無い。

生まれながらの異能(タレント)
転移後世界独自の能力。その人が生まれながらにして持つ特殊能力。
大体200人に1人くらいが持ってる。意外と多そうに思えるが、
どんな能力が与えられるかは完全ランダムで強さもピンキリなので必ずしもその人に見合った力が得られると限らない…というか噛み合う事の方が稀。
明日の天気が7割程度解るという日常生活で便利な物、
相手の魔力を探知できる、召喚したモンスターのステータスが向上する等の戦闘に便利な物、
はたまた制限無しにありとあらゆるアイテムを使用できるといったチート能力から水に浮かびやすくて溺れにくいというすさまじく微妙な物までその範囲は千差万別。
人間種以外の亜人種も覚えられるらしい。

真なる竜王
現地勢最強の存在。転移後世界において唯一ユグドラシル関係者と渡り合える可能性を持つ竜王(ドラゴンロード)
「始原の魔法(ワイルドマジック)」と呼ばれるこの世界独自の魔法を使え、非常に優秀な専用職を取得している。
本来あの世界の魔法と言えば竜王が使用できるこれだけだったらしい。またシャルティアすら洗脳したワールドアイテムも効かないとされている。
中にはかつてプレイヤーを何度も殺害し、復活不能なまでに追い込んだほどの実力者や、二十の一つに数えられるワールドアイテムを所有する者も。
バッドエンドをテーマにしたIFストーリーでは、ツアーが使う始原の魔法でシャルティアが防御と完全耐性を貫通されて半死半生の重傷を負った。
彼ら以外の竜王は始原の魔法を使えずLVもかなり劣る。
元々この世界は彼らの天下だったが、八欲王との戦いで殆どが殺されてしまい竜の時代は終わってしまったのだとか。
現在は八欲王との戦いに参加しなかった者だけが生き残っている。確認できてるのはツアーを含めた4体。


現実世界
西暦2128年が舞台であるためかなり我々とは事情が違う。
環境汚染で地球が死にかけておりぶっちゃけ世紀末一歩手前。
企業が国を牛耳って法を決めるという拝金主義の極みであり、複合企業が造り上げた「アーコロジー」に富裕層は移り住んだ。
義務教育というものすら無くなって小学校にすら貧困層で行けるのは一握り。
モモンガの小卒はまだまだマシな方らしい。
セバスを創ったたっち・みーは富裕層、デミやんを創ったウルベルトは貧困層の極みであり、ギルド間の亀裂もこういった生い立ちが影響している可能性が高い。
アインズ様から感じる狂気もこういった部分が関係しているのだろうか。



追記・修正は異世界で世界征服を目指しながらお願いします。

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最終更新:2024年03月12日 23:36

*1 曰く「クライム>>>王国」「首輪をつけて飼いたい」。なお、明言されてはいないものの、作中でクライムが救った娼婦たちは王女の命令で全員殺されたことが示唆されている。

*2 殺戮された冒険者パーティの一人で、ンフィーレアの依頼の冒険でアインズに親しみを持って接していて、拷問死するまでずっと助けが来ると信じていた。

*3 純粋な新作映画としてはこれが初になる。