ストロング・ザ・武道

登録日:2015/08/04 Tue 07:16:55
更新日:2024/03/22 Fri 17:37:20
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思い知らせてやるーっ

私たちとおまえら下等超人との差を──っ!!!



ストロング・ザ・武道(ブドー)とは、漫画『キン肉マン』に登場するキャラクターである。




●概要

所属:完璧超人
出身:不明(天上界)
身長:290cm
体重:320kg
超人強度:不明(9999万パワー)

+ 戦績
vsザ・魔雲天○(“完武”兜砕き)
vs悪魔将軍●(神威の断頭台)

2012年~2018年まで、週プレNEWSにてWEB連載されたシリーズに登場。
超人の派閥の一つ『完璧超人』の精鋭部隊完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)のリーダー格であり、『完武』の異名を持つ。
剣道着に身を包み、【宇宙超人タッグトーナメント編】に登場したネプチューン・キングの仮の姿ビッグ・ザ・武道に酷似しているが、全くの別人。
普段は竹刀を手に掲げているが、試合に用いることはない。

完璧超人は「神に最も近い存在」とされ他属性の超人を「下等超人」と見下す傲慢なエリート意識と、
  • 下等超人に敗北した時は自害せねばならない
  • 凶器を使ってはならない
  • 背中を傷つけられてはならない
等の厳しい掟の存在が特徴だが、中でも彼は厳格かつ苛烈な性格で、「下等超人」を「超人界を堕落させた元凶」とみなして粛清を宣言し、
同様に「下等超人」との戦いで友情に目覚めた完璧超人に対しても「下等超人に感化された時点で完璧ではない」として粛清の対象と考えている。
彼はこうした他属性との交わりを否定する考えを、「種に交われば種にあらず」という独自の言葉で表現している。
(「朱に交われば赤くなる」と言い回しは似ているが、意味的には真逆とも言える)。

完璧超人の中でも他を圧倒する実力の持ち主であり、
その鍛え抜かれた巨体から繰り出される攻撃は殴る・蹴る・掴むといった基本動作でさえ必殺技級の威力を誇る。
また、他の超人にない特徴として、超人を人間に変えてしまう「零の悲劇」という特殊能力を持つ。

かつて完璧超人の首領を名乗っていたネプチューン・キングについては「実際はイチ幹部に過ぎなかった」と明かし、
ザ・マシンガンズとの試合で掟に反する凶器攻撃を行った時点で幹部の座からも脱落したと語っている。

なお、単行本40巻・公式ファンブック「超人閻魔帳」・単行本51巻と表紙に描かる度に剣道着の色が変更されたが、その後は赤で統一されている。


●作中での活躍

3項目以降は特にネタバレが多いため注意。

1.三属性戦争の始まり

【キン肉星王位争奪編】終了後からストーリーが始まる。
正義超人悪魔超人・完璧超人による「三属性超人不可侵条約」の締結式が行われ、超人界にも平和が訪れたかに見えた。
しかし、ネプチューンマンらと違い他属性との和解を認めない完璧超人の本隊『完璧・無量大数軍』が突如乱入し、正義超人達に宣戦布告。


われら完璧超人はどこまでも完璧であらねばならぬ

ほかの属性を持つ超人と蜜月関係を築いた途端、もはや完璧ではなくなってしまう



ジェロニモビッグ・ボンバーズをはじめとする正義超人達は彼らを鎮圧しようとするが、力の差は歴然であり、まるで歯が立たない。
中でもリーダー格のストロング・ザ・武道はジェロニモが「アパッチのおたけび」を発動する前にワンパンでKO
タイルマンやカレクックベンキマンらに至っては相手にならないどころか、不可思議な能力で超人パワーを奪われ人間にされてしまった

キン肉マンがキン肉星の大王として即位してキン肉星へ戻り、
他のアイドル超人も「メディカル・サスペンション」で先の闘いでの怪我を癒すために療養している中、
"ひとり正義超人軍"として戦うことになったテリーマンは、激闘の末にマックス・ラジアルに勝利。
テリーもダメージが大きく次の試合に臨める状態ではなくなってしまうが、そこにキン肉マンが登場し、彼を救った。

無量大数軍は当初からアイドル超人軍全員と闘うつもりだったことを明かし、それぞれのホームグラウンドで挑戦を待つが、
そこに突如『7人の悪魔超人』が乱入、国技館へ向かったキン肉マン以外は挑戦者全員が悪魔超人という事態に。
正義超人から寝返ったバッファローマンを含む悪魔超人軍は予め完璧超人軍の動きを察知し、先制攻撃を仕掛けたのだ。
これにより、アメリカのグランド・キャニオンでテリーを待っていた武道も悪魔超人のザ・魔雲天と闘うことに。
以降、闘いは三つ巴の様相を呈していく。


2.太古からの因縁

キン肉マンの対戦相手ピークア・ブーは普段は赤ん坊のような姿をしているが、闘いの中で相手の技術を吸収して強くなる急成長超人だった。
オリジナルを上回る格闘技術を得たピークは、「キン肉バスター」「超人絞殺刑」等の必殺技を使いこなし、キン肉マンを追い詰める。
赤ん坊状態の急成長能力が強さの源である彼は、これまで試合が終わる度にストロング・ザ・武道に赤ん坊状態まで精神退行させられていたが、
キン肉マンの強さを吸収し今度こそ武道の支配から逃れてみせると宣言
(ちなみに、赤ん坊状態のピークに持たせるためのガラガラは武道が買いに行っているらしい)。
だが、キン肉マンは苦し紛れに放ったボディスラムが通用したことから、ピークが急成長し過ぎて地味な基礎技が読めなくなったことに気付く。
プリンス・カメハメから基礎技の大切さを教わったことを思い出したキン肉マンは優勢に転じ、基礎技の集合体である必殺技「風林火山」で勝利。

キン肉マンの技を吸収したはずの自分が破れたことを不思議に思うピークに対し、
キン肉マンは自分達正義超人の強さの源は技術だけではなく心の強さにこそあり、それを支えているのが仲間や恩師との絆であると語る。
自分もそれを知ることで今より強くなれる可能性があると知ったピークは、自害するよりも強くなってキン肉マンと再戦することを願うが、
そこに武道が割って入る。


惑わされるなと言っておるーーっ!!


完璧超人でありながらキン肉マンの友情パワーに影響されたピークア・ブーやネプチューンマンに対して憤る武道。
彼はその友情パワーこそが超人界を堕落させる元凶であると考え、無量大数軍として自ら粛清へと動き出したことを語る。
また、「太古の昔に起きたことを知りながらおまえを認めた超人の神々も私は許せん」と、
超人界に遥か昔から関わってきたような意味深な発言も見られた。

また、武道は悪魔超人らが忠誠を誓う『あのお方』なる読者からはシルエットの時点でバレバレな上にバッファローマンが悪魔超人陣営に戻るのも納得の人物と古くから因縁があり、彼にとっても最も厄介な存在と考えられていた。
バッファローマンは一度悪魔超人軍を裏切った負い目から自ら捨て石として武道に挑もうとしていたが、
ザ・魔雲天は「悪魔超人軍の要であるお前が捨て石になるなど言語道断」と制止し、自分がその役割を遂行することを選択したのだ。

魔雲天は必殺技「マウンテンドロップ」や、パワーファイターとしてのプライドから封印していた柔道技をも駆使して闘うが、
武道には殆ど効かず、逆にローキック一発で脚がもがれ、アイアンクローで顔を砕かれる等、圧倒的な実力差を見せつけられる
(一応、「悪魔超人一の握力」で武道のパンチを受け止めたり、柔道技の「巴投げ」が少し効いている等の見せ場もある)。
しかし、ボロボロになりながらも、「あのお方」や仲間のために任務を遂行するという決意は揺らがず、
「人間として生かしてやる」という「恩赦」である「零の悲劇」も拒否、根性で無効化する。
武道は彼の意思を尊重して死刑を執り行うとし、「“完武”兜砕き」でKOした。

しかし、まだ生きていた魔雲天は最後の力を振り絞り、リングもろとも武道をグランド・キャニオンの谷底へ道連れにするのだった。


3.完璧超人の歴史

武道が魔雲天と共に姿を消した後、無量大数軍の第2陣が出現。
武道に代わってリーダーを務めるネメシスはキン肉族のものらしきマスクを身につけ、キン肉族との因縁を仄めかし、
「裏切り者」ピークア・ブーへの処刑執行の際にキン肉王家に伝わる三大奥義の一つ「マッスル・スパーク」を操る謎の男。
キン肉マンとテリーマンが救出に入ったことでピークは一命を取り留め病院へ搬送されるが、助けに入った二人もダメージを負ってしまう。
そこにメディカス・サスペンションが解けたアイドル超人達が援軍として参戦、悪魔超人軍の生き残りと共に無量大数軍の第2陣との闘いに挑む。

この時、無量大数軍の一人グリムリパーには危険を犯してまでバッファローマンの最大パワー (8000万パワー超) を計測し、
「あの腰の重かった武道サンが自ら動いた理由がようやくわかりました」と語る等、意味深な言動が見られた。

一方その頃、「あのお方」こと完全復活を遂げていた悪魔将軍悪魔六騎士と共に完璧超人の本拠地「超人墓場」に侵攻していた。
7人の悪魔超人は無量大数軍を足止めし、本隊が動く時間を稼ぐための陽動部隊に過ぎなかったのだ。


そしてネメシスがロビンマスクに完璧超人のルーツを語り始めた頃から、彼らの目的や本来の使命が明らかになっていく。
太古の昔、超人という種族は私利私欲から凄惨極まりない戦争を引き起こし、地上は混迷を極めた。
実力者である調和の神など創造主たる神々は超人という種を「失敗作」とみなし、『カピラリア七光線』で絶滅させることを決定するが、
ある一人の慈悲深い神・慈悲の神が少数の優秀な超人を救うことを提案、神の座を降りて超人となり、彼らを完璧な存在へと鍛え上げると宣言。
「神とは完璧でなければならない」と考える彼は、超人を創ったことが過ちではなかったと証明してみせると誓った。
彼に選ばれ不老不死の力を分け与えられた10人の完璧超人は完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)と呼ばれ、
その系譜を継ぐ存在が完璧超人、見捨てられた棄民の末裔が「下等超人」だという*1

完璧超人の中でも厳選されたエリートである無量大数軍は始祖と同様に不老不死の能力を分け与えられており、
永遠の強さを目指すために特権を与えられた彼らにとって「下等超人」に敗北することは許されないことであった。



【悪魔六騎士編】では悪魔将軍の実体が弟シルバーマンと引き分けたことに納得できず、
悪魔と結託した戦いの神ゴールドマンということが明らかにされたが、
今回、将軍が超人墓場を訪れた際のセリフから、この兄弟もかつては完璧超人始祖だったことが新たに判明した。

カピラリア大災害の後、元・神の下で完璧超人始祖とその子孫達の世界は長く平穏を保っていたが、
ある時、絶滅したはずの「下等超人」の生き残りが地上に出現、再び無秩序な暴走を始めてしまう。
これを見た元・神は「自分達が新たな神となって地上の超人を管理しなければならない」と考え始めるようになる。
彼は超人の生死を管理する場所として「超人墓場」を創り、始祖達と共にそこから間接的に地上を管理することを選択、
また、この時から自らを超人閻魔と称するようになる。
しかし、その後は始祖達と共に地上に介入し暴走した超人を粛清する等、さらに強引なやり方を取るようになっていく。

ゴールドマンとシルバーマンは破壊と創造を繰り返す怪物と成り果てた超人閻魔を見限り、
超人という種に神をも超える可能性を見出したことから出奔、それぞれの方法で地上の超人達を導き始めた。
後に二人は各々が悪魔超人正義超人の開祖となるが、二人の間でも覇道を是とするゴールドマンに対し、
それを止めようとするシルバーマンという形で対立が生まれていく
(回想シーンではゴールドマンが指導する超人は厳つい悪人面や異形の者、シルバーマンが指導する超人は人間に近い外見の者が多いため、
 兄が荒くれ者、弟がそれに虐げられていた側の超人を導き、それが後に正義超人と悪魔超人の超人強度の差として現れたのかもしれない)。

これを問題視した超人閻魔は仲裁役として始祖の一人ジャスティスマンを派遣、
「兄弟どちらかの首を差し出すか、両者が超人墓場に戻る」ことを条件に手を引くと伝えた。
しかし、二人は「ここで歩みを止めることはできない」と決着を付けることを選択、結果はで互いの首を斬り合う相討ちに。
これが神話に伝わる兄弟喧嘩の真実であった。

その後、暫く超人閻魔と完璧超人始祖は直接地上には干渉しなかったが、
キン肉マン及びその影響を受けた超人達が友情パワー=火事場のクソ力に成長により力を増していくと、
超人閻魔は「下等超人」が自分達を超える力を手にすることで超人界の秩序が保てなくなることを危惧するようになる。
そのため、【キン肉星王位争奪編】では知性チームのオメガマンにキン肉マン達の始末を依頼し、*2
また今回、「三属性超人不可侵条約」の破約を名目に超人閻魔の親衛隊である完璧・無量大数軍が粛清に向かったのだ。

一方、【悪魔六騎士編】で正義超人軍と戦い彼らの友情パワーを目にしたゴールドマンはシルバーマンと和解、
合体して金銀マスクとなり超人界を見守ることに専念し、悪魔超人軍の指導者という立場から離れていたが、
今回、超人達の進化を認めず粛清という手段を選んだ超人閻魔に引導を渡すために悪魔将軍として復活していた。

悪魔将軍はかつての同志である始祖ミラージュマンアビスマンを倒し、超人墓場を崩壊させることに成功。
正悪連合軍と無量大数軍の戦いに続き、今度は悪魔六騎士と完璧超人始祖が死闘を繰り広げることになる。


4.無量大数軍の真実

超人墓場が崩壊したことで六騎士と始祖の戦いの舞台は地上へと移ることに。
スペインのサグラダ・ファミリアにはバッファローマンに倒されたはずのグリムリパーが出現。
グリムの正体は始祖の一人完璧・拾式サイコマン
彼は超人墓場に悪魔六騎士が侵入したのを察知し、負け芝居を打って姿を消していたのだった。

その後、超人墓場からサイコマンを追ってきたプラネットマンとの試合が開始されることに。
プラネットマンは太陽系の星と無重力を操る「宇宙地獄」の能力を駆使し健闘するが、
並外れた握力に加えマグネット・パワーまで操るサイコマンには歯が立たず、追い詰められてしまう。
プラネットマンは奥の手として「人面プラネット」で戦死した無量大数軍の面々の魂を人質に取るが、
サイコマンが「下等超人」に敗北した無量大数軍に情けをかけるはずもなく、彼らの魂ごとプラネットマンは嬲り殺しにされてしまう。

だが、元メンバーである彼らの発言によって完璧超人達の内情が徐々に明らかにされていく。
「サイコマンは以前からグリムリパーとして活動しており、無量大数軍の他のメンバーは完璧・拾式について全く知らなかったこと」
「無量大数軍は元々、ストロング・ザ・武道とサイコマンの二人が考えたもので、サイコマンの隠れ蓑の役割を果たしていたと思われること」
この時ターボメン「魔雲天と共に谷底に消えたストロング・ザ・武道の魂だけはここに来ていない=まだ生きている」
「グリムの敗北と生存が判明しても武道が粛清に現れない」「無量大数軍を作ったのは武道とサイコマン」という点から武道の正体に気づくが、
その名を口にする前にサイコマンによって粉砕されてしまった。


5.ストロング・ザ・武道の正体

六騎士と始祖の戦いは熾烈を極め、アシュラマンさえも陸式・ジャスティスマンに倒されてしまう。
かつてない強敵を前に改めて闘い抜く覚悟を固めていくアイドル超人達だったが、そこにストロング・ザ・武道が姿を現す
(この時、キン肉マンが「馬場でも猪木でも超人閻魔でもドンとこいじゃーっ!」と自分達を鼓舞する発言をした直後、
「呼んだか?」と、まるで呼びかけに応えたかのような現れ方をしている)。
武道は魔雲天に道連れされても傷一つ負うことなく帰還したのだ。

武道は「下等超人がカピラリア大災害から生き延びた理由を教えてやる」と、一行を国立競技場に案内する。
この地には、かつて「下等超人」らがカピラリア大災害を逃れるための避難所としていた許されざる世界樹(アンフォーギブン・ユグドラシル)が埋まっており、
超人オリンピックがこの地で開催されるのも、その伝説に基いてのことであった。

そこにと共に悪魔将軍も出現。
彼はストロング・ザ・武道の正体が超人閻魔であること、
また、その真の名が地上に降りた“慈悲深き神”こと"完璧・零式(パーフェクト・ゼロ)"ザ・マンであったことを明らかにする。

天上の神々の中ですら一目も二目も置かれていた、慈悲の神が変節した経緯は前述の通り。

自らが最も信頼と期待を寄せていたゴールド、シルバーの兄弟を自らの介入により失ってしまった事実もあってか、
残った始祖達には墓場から出ないようにとだけ命じ、超人墓場のシステムを利用して、自らの意にかなう超人を死から掬い上げる行為に没頭し始める。

超人墓場が誕生するきっかけとなったのは、サイコマンが発見し他の始祖が異を唱える中で変節しつつあったザ・マンが独断で研究を了承した地球その物の超人パワーとも呼ぶべきマグネットパワーであり、その力は超人強度の増減ばかりか超人の生死すら自由にするものであった。

こうして、神々に反抗して地に降りた筈が、生と死を己の裁量でいいように振り回す暴君へと変わってしまった。
その様を、ゴールドマンこと悪魔将軍は「『完璧』という狂った理想に取り憑かれ、延々と破壊と創造(スクラップ・アンド・ビルド)を繰り返す怪物に成り果ててしまった」と語っている。

そして、管理すべき対象の「下等超人」が友情パワー=火事場のクソ力という自分達を超えかねない力を手にしてしまったため、
無量大数軍の一人、ストロング・ザ・武道として、その力に目覚めた超人達の粛清を決断するに至った。
また、その超人達の存在を容認している神々も彼にとっては粛清の対象であるようだ。

始祖たちにとっては恩人であり師でもあるが、超人閻魔としての様々な生・死への介入は否定的に見られており、
「超人閻魔」という空しい自称も、ザ・マンという高潔さにあふれていた頃の名も使う気になれない彼らからは大体「あやつ」と呼ばれている。
シングマンなどは「敬愛してやまないあやつ」という何とも不自然な呼び方をしていたが、
これはザ・マンへの畏敬の念深い彼ですら、「超人閻魔」となったザ・マンを認められないという意思の表れ。

超人閻魔の役割は、死して後魂となって墓場に辿り着いた超人の審査を行うこと。
過酷な労働に耐え、なおかつ生き返りを強く志望する者は、閻魔の厳正な審査を通すことで現世に復帰できるという。

超人閻魔は、旧作においてオメガマンネプチューンマンやキン肉マンチームの抹殺を依頼した存在。
始祖にとっての「イレギュラー(普通の超人の枠を超えた力を持つ者)」である彼らを根絶するという意図は、この新シリーズの完璧超人の行動と矛盾していない。
アニメ版では王位争奪編の全ての黒幕として倒されているが、こちらの設定はパラレルとして無視したほうが良さそう(キン肉マンがマリさんとくっついて終わっちゃったしね)。

将軍はかつて崇高な理念の持ち主であった超人閻魔が今や「完璧」という怨念に取り憑かれた怪物に成り果てていることを指摘し、
キン肉マンらの力の成長に対しても「ザ・マンだったころのきさまなら、その存在を受け入れ祝福していただろう」と語る。
一方、超人閻魔は「下等に堕ちた者が手に入れてはいけない力を得ようとしている、その危うさを看過することはできん」と、
両者はどこまでも相容れない。




そうか、“超人の中の超人”ザ・マンはもうおらぬか。



ああ、とっくの昔にな




直接対面し言葉を交わすことで、最早かつてのザ・マンとは別人になってしまったことを改めて認識した悪魔将軍。
(上述の会話の前に超人閻魔の背後に見えていたザ・マンの幻影が消える描写があり、将軍の悲しみと諦観の感情がうかがえる)。
一触即発となる二人だが、ネメシスと勝ち残った完璧超人始祖達が割って入ることでこれを阻止。
これまでの試合で勝ち残った正義超人悪魔超人完璧超人が一同に集う形となった。
そして世界樹内部のリングで超人閻魔を除く完璧超人達が待機、正義・悪魔超人達に対戦相手を選択する権利を与えることに。

常に険しい表情の超人閻魔だが、この世界樹リングでの試合中はいつにも増して激昂した様子を見せることが多く、明確に決別の意思を示した弟子達は元より、
精神的な迷いのために敗北したガンマン、ロビンマスクの友情パワーの影響を受けていることが判明したネメシスに対しても厳しい視線を向けている。

一方で己を犠牲にしてまで使命を果たそうとしたサイコマンに対しては、違った表情を見せる場面もあった。
各始祖が一つずつ所有し、超人の成熟を認めた時に彼らの存在を消滅させる「神器」であるダンベルが全て悪魔将軍の手に渡った際、
超人閻魔もまた存在が消されることを覚悟したが、サイコマンは秘密裏に自分にのみ消滅の効果が及ぶように作り変えていた。
超人閻魔は掟を破ったことを許し難いとしつつも、「今まで私に尽くしてくれたこと、礼を言う」「大儀であった!」との言葉を掛けており、
この時の彼はいつもの血走った目つきではなく、回想シーンにおけるザ・マン同様の穏やかな表情に戻っているようであった。

サイコマンの消滅、ジャスティスマンの離脱…もはや己の傍らには無量大数軍の唯一の生き残りであり、シルバーマンの直系の子孫でもあるネメシスしか残っていない。
ネメシスとキン肉マンとの試合の直前、ネメシスに己の胸中…もしもシルバーマンが去っていなかったのならと過去を振り返りつつ、彼に対し驚くべき問いかけをする。


私は何か間違っていたのか?


既に心が揺らぎかけていたザ・マンは、
ネメシスの「行き場を失った自分は完璧超人の理念に救われた」「キン肉スグルを倒すことで完璧超人の正しさを証明する」という言葉で持ち直す。

しかし、最終的に正義超人の「慈悲の心」の象徴である友情パワーや「マッスル・スパーク」に頼らず、
「アロガント・スパーク」で勝負を決めようとしたことが災いし、キン肉マンに耐えられてしまう。

さらにいままでのダメージの蓄積や所詮シルバーマンの技を一度見ただけの不完全な技だったため、
満身創痍になり、キン肉マンの火事場のクソ力を発動させた「マッスル・スパーク」により、ネメシスは敗北。

「マッスル・スパーク」のダメージで自害できなくなったネメシスに対し、
後継者と見込んだ彼を失うことに胸を痛めつつも、掟通り彼を処刑しようとするザ・マン。

しかし、ピークア・ブーの直訴やザ・マンと闘ってでもネメシスを守ろうとするネプチューンマン、
そしてザ・マンとの決着を付けようとする悪魔将軍の乱入によって執行はならず。


6.あの日の約束

ザ・マンはかつてゴールドマンが超人墓場から出奔する際に「もし自分が聞く耳を持たない老害に成り果てていたら、遠慮なく私を討て」という約束を交わしていた。
下等超人達に絶望し、下等に堕ちることに進化の可能性を見出したゴールドマンを引き止めながらも、今の自分のやり方では限界があることを薄々自覚していたようだ。
「あの時に出奔を許したのが自分の間違いだった」と述べるザ・マンに対し、ゴールドマンはその日の約束を果たそうとする。

二人の決戦の地は、かつて彼らの秘密の特訓場であったエアーズロック
最初は巨大な岩山だったこの地は二人の凄まじいスパーリングの衝撃によって少しずつ削られ、今の形になったらしい。

因みに、エアーズロック=ウルルが元々は数千m級の高い山であったらしい……と云う話は真実である。……グロロ~

秘密のはずなのに岩山に二人の顔が刻まれていたり、特訓場なのにリングと同時に観客席まで出現するなど、何かとツッコミ所が多い。
実際、次の回には武道に呼ばれた完璧超人の3人やついていった超人たち以外にも現地に観光旅行に来ていた人たちが観客席に座って観戦しようとしていた。
また、この時ミートアボリジニーがエアーズロックを「ウルル」と呼ぶのは「グロロ」が起源というオモシロ起源説を展開している。

遂に始まった悪魔将軍との決戦ではその驚異的な戦闘能力を遺憾なく発揮。
並の超人ならただではすまないであろう三連続の蹴り→ワンハンドスラム→ツームストーンパイルドライバーという怒濤の連続攻撃を受けるも、
ダメージを受けた様子すら見せず、直後繰り出された強烈な飛び蹴りを顔色一つ変えず片手で受け止めて見せるなど、完璧超人始祖の長たる実力を見せつけている。

終始パワー、テクニックの両面で悪魔将軍を圧倒し続ける中、武道本人も「弟子である始祖たちが何時か自分を乗り越えてくれる」という師としての期待があり、
自分という壁を乗り越えてほしいという願望があったことを吐露していく。
しかし現実は何か1つは自分に並ぶ力こそ身に着けど、総合的に見た場合下等超人達は愚か弟子である始祖達も含めて、どれだけ心血を注いで育てても自身を超える域にまで達していないという無情な現実に直面。
「弟子をどれだけ育ててもできるのは自身の複製や劣化品でしかない」という長きにわたる現実と理想の差異という苦悩の末に思想は歪み、


超人の育成に限界があるなら その限界点にいる私の判断こそが至高

ならば育てるのではなく管理すればいい

全ての完璧を体現するこの私が定めた規律により 私の意のままに誰もが動く世を作る

そうすれば全てが上手く回る 不退転の覚悟を以てその業務を永遠に続ければそれでよい…

それが私の導き出した最終結論にしてこの世の絶対真理である!

という絶望にも似た最終結論を導き出したことを明らかにする。
この最終結論こそが、ザ・マンが抱えていた歪みと暴走の根源とも言うべき思想である。


●完璧超人始祖との関係

超人閻魔の弟子にして同志でもある完璧超人始祖は彼の方針に従い、力を増しつつある「下等超人」を管理する使命を与えられ、
また、それを粛清する役割も負ったが、その大半が内心では彼に対して疑念や諦観といった感情を抱いていた様子。

なお、始祖達は基本的に彼のことを「ザ・マン」でも「超人閻魔」でもなく「あやつ」と呼ぶが、
悪魔将軍曰く、これは今の彼を本心から認めてはいないため。
変わり果ててしまった彼を、敬愛する「ザ・マン」の名で呼びたくはないが、今名乗っている「超人閻魔」の名で呼ぶことも、今の彼を追認することになってしまうため、このように言葉を濁しているのである。
(ちなみに、シルバーマンは回想シーンで「あの人」、実際に対面した時には「ザ・マン」と呼んでいる)。

実際、ミラージュマンアビスマンは将軍との会話において、
超人閻魔及び始祖の正当性を主張する一方で、その歪みを指摘する将軍の言い分を理解しているようでもあった
(一見批判的な態度のアビスマンも将軍を恩知らず呼ばわりする直前に一瞬、悲しげな表情で目を伏せている)。

心の底まで閻魔となり果てた「あやつ」にとっても、自らの理想の体現者である始祖達との距離が空いてしまったことは堪えたらしく、
後には残った始祖達に超人墓場から出ないように命じ、始祖達もまた「あやつ」から目を背けたまま永い時を過ごしてしまうことになった。

その代理となるのが完璧・無量大数軍なのだろうが、現在の精鋭部隊である無量大数軍をして、始祖の存在と力は別格であり、
「あやつ」含む始祖達11人にとっても「完璧超人始祖」は特別な存在であり理想であった。

ペインマンカラスマンも表面上は「下等超人」を見下すような発言をしているが、
一方で対戦相手が自分を超える力を見せることを期待するような発言が度々見られ、
敗北後もその実力を認め賞賛していることから、内心では彼らの成長を認めたがっていたことが分かる。

シングマンは始祖の中でも超人閻魔への敬愛の念が強いが、それでも「あやつ」としか呼ばない。
過去のザ・マンの偉業を讃え、彼が一度築き上げた平和な世界を崩壊させた「下等超人」を憎む発言が度々見られたが、
これは今の超人閻魔への変貌を悲しみ、その原因を作り出したという意味でも「下等超人」を許せないのかもしれない。

ガンマンは超人閻魔が変貌する以前から「下等超人」の粛清を主張し続けた過激派であり、
一見すると現在の超人閻魔の方針には不満がないように見えるが、
バッファローマンとの試合で、内心では彼の変貌を認めたくないために目を逸らしていたことが判明した。
彼にとっても、本心から尊敬していたのはあくまでも慈悲深い指導者であった頃のザ・マンだったのだ。
自分の意見に同調するよりも、一歩引いた立場でストッパーの役割を果たして欲しかったのかもしれない。

ジャスティスマンはアシュラマンの火事場のクソ力を目の当たりにし、また「裁きの天秤」が彼の罪を認めなかったことで迷いが生じた。
もっとも、それ以前から自分の審判でゴールドマンとシルバーマンを死なせてしまったことを内心後悔しているような言動も見られた。
その後、テリーマンとの闘いを通じて「下等超人」の成長と可能性を認め、超人閻魔と決別することに。

サイコマンのみが現在の超人閻魔の有り様を全肯定している。
彼こそが地球の超人パワーたるマグネット・パワーを発見・研究し、それを応用して超人パワー人工生成装置禁断の石臼(モルティエ・デ・ピレ)を開発した張本人であり
彼と超人閻魔によって、「超人墓場」という完璧超人始祖による超人管理システムが構築されたといっても良い。
そのため、サイコマンは普段から「超人閻魔さん」と普通に呼ぶ上、闘いに関しても「世界平和のため」と断言しており、迷いは見られない。
(マグネット・パワーの発見と研究を唯一認めてくれた存在ということも理由の一つなのだろうか)。
始祖の中で唯一、無量大数軍として武道(超人閻魔)に同行する資格を持つのもそのためかもしれない。

大なり小なり超人閻魔を心から認めていない他の始祖も、いつか裏切るか淘汰されるべき対象と考えており、
悪魔騎士に敗北した始祖に対しては「甘い考えで動く者から順番に消える」「始祖は11人もいらない」と断言。
ジャスティスマンの裏切りすら予見していた。
彼にとっての懸念事項は、超人閻魔以外に唯一敬意を表するシルバーマンに自身の考えを理解し賛同して貰えるかということである。

…と当初は考えられていたが、その裏でザ・マンの意志に逆らって消滅システムを改竄していた事が発覚。
サイコマンもやはり変質してしまった今の超人閻魔を手放しで全肯定していたわけではなかったことが明らかとなった。*3
それでもなお超人閻魔に従い続けたのは超人閻魔としての意思に賛同したからではなく、
自らを始祖に選んでくれたことへの恩義と仲間への義理を裏切ることが出来なかった彼の生真面目過ぎる性格故なのだ。


●金銀兄弟との関係

ゴールドマン・シルバーマンは、始祖のなかでも超人閻魔が己の右腕・左腕と呼ぶほど格別の信頼を置いていた超人であった。
袂を分かった後、ジャスティスマンを派遣して連れ戻そうとした行動からも、閻魔の兄弟に対する思いがうかがえる。更に言えば、そもそもが最初に金銀兄弟を(自分から連なる種として)生み出したのがザ・マン=慈悲の神であったらしい描写となっている。*4
しかしながら、現在はその愛憎は反転し「奴らの行動を許したのがそもそも私の罪!」と断言するほどである。

一方、兄弟も恩人であり師であり友人であったザ・マンに深い尊敬の念を抱いていた。
だからこそ、「超人閻魔」と化した彼に失望して超人墓場を離れたわけだが、
自分の裏切りに心を痛めたシルバーマンだけでなく、我の強いゴールドマンこと悪魔将軍も実際に対面するまで完全には割り切っていなかった。

特に、悪魔将軍は自他ともに認めるほどその在り方が超人閻魔に酷似しており、
超人閻魔自身も将軍と自分を「所詮お前と私は同じ穴のムジナよ。己の決めた己の納得する掟の中でしか生きられん」と称している。

両者の最大の差はキン肉マン及び火事場のクソ力に対する見解の違いである。
超人閻魔は、これらを自分が築いた秩序を根本から覆すものとして存在を認めず、消し去ろうとしている。
対して悪魔将軍はキン肉マン自身は「主義主張の異なる我が弟の後継者」とみなして目障りに思っているが、
キン肉マンが内包する「友情パワー=火事場のクソ力」を進化の証と考え、その存在を容認している。
だからこそ、自分の弟子にキン肉マンを倒させて、弟の系譜である正義超人より早く「神も超える存在」を作り出すために
悪魔将軍は「キン肉マンは死なせない(意訳)」と公言して、彼を擁護する立場に周っている。

シルバーマンのみが超人閻魔のことを「ザ・マン」と呼んだが、それは現在の変貌した姿への全否定にほかならない。
超人閻魔に対してどこか共感や割り切れなさを隠さない兄ゴールドマンに対して、
彼は超人閻魔のやり方を真っ向から否定し引導を渡すべき時が来たと明確に宣戦を布告する。

復活エネルギーの殆どを兄に譲り一戦するのが限度であるシルバーマンは、
サイコマンを倒して神器のダンベルを揃えることで始祖消滅システムによる超人閻魔の打倒を試みるが、前述の通り、サイコマンのシステム改竄によって失敗。
超人閻魔との決着を兄ゴールドマンに託し、超人達の行く末に希望を抱きながら一足先にマスクのみの姿に戻ることとなった。

オメガ・ケンタウリの六鎗客編において

冒頭、大魔王サタンによって各陣営の主力がいる地点にバリアが張られ脱出不可能になった際、状況を把握しきれない正義、悪魔陣営と違い、一人上空を見上げて唸り声をあげていた。
その後オメガマン・アリステラが語るジ・オメガマンことオメガマン・ディクシアの回想シーンに超人閻魔時代のザ・マンが登場。この際初めて超人閻魔の素顔が描かれている。
以前から完璧・無量大数軍入りを希望していたオメガマンを呼び出し、ネプチューンマンの脱退によって空きができた事、加入の試験としてネプチューンマンの首を持ってくるように告げた。
ちなみにこの時、超人閻魔の周りには無量大数軍のメンバーがストロング・ザ・武道を除いて集結していたが、こんな重要な場面に武道が姿を見せない事を他のメンバーがどう思っていたかは謎である。
またアリステラからは「神による支配の一例」として「 ザ・マンは織田信長(戦国武将)がオメガの民の作った突破口を完成させ墓場へ攻め込もうとしていることを察知し、明智光秀(戦国武将)に啓示を与えて討たせた というオモシロ起源説が明かされた。
アリステラが示した物証は「安土城(が後の時代に建てられた土地)に墓場へのトンネルが掘られている」ことだけで真偽は定かでないが、
リアル光秀が本能寺の織田信長を攻めるかどうかを占うため籤を引いた 愛宕神社 の祭神は 愛宕権現 勝軍地蔵閻魔であり、そう疑われる状況証拠は一応ある。
その後、ジャスティスマン達によって超人墓場に導かれたキン肉マンたちに調和の神一派が下天して来襲してくることを伝えた。
また、この時の会話の中で天界の神の一柱であった頃の名前が慈悲の神であったことも明かされた。

超神編(仮)

超人達を前に説明している最中に急襲してきた元同胞である超神達への対処を超人の守護者としてバックアップする立場となっており、前章で運命の王子達を動かした邪悪五神とも直接的には意見を交わしてこそ居ないものの、事実上の共闘関係となっている。
前面には出ないものの、戦いが一段落したと判断した所でキン肉マン、フェニックス、ビッグボディと調和の神の対面の場面に通信で割り込み、知性の神の狙いも看破した上で、同じく調和の神に超人達が成長した事実を認めると共に、天界への道であるバベルの塔の存在を明かし、それを開くことを迫った。

また、調和の神によれば数億年を経た現在でも天界にはザ・マンのシンパが多く存在するという事情が伝えられた。
なお通信で登場した際には驚いたキン肉マンから「ザ・マンちゃん」と呼ばれている他、後には「グロロの大将」とも呼びかけられていたが、特に訂正する様子も見せない等、武道の扮装をしていた頃に比べるとおおらかな態度になっている。
超神との戦いでは読者の予想通り自分を含む完璧超人始祖は参戦しないことを明言したが、その際にへたれた様子を見せたキン肉マンに「悪魔将軍を連れてこいとは言わないが…」と言われており、相変わらず苦手意識が残る悪魔将軍に比べ、ジャスティスマン共々に超人の守護者と認められると共に懐かれている模様。

戦いの中で超人を生み出した神たちがそう決断するきっかけを持たせた超人創造の一端を担った人物だと明かされ、下天も単に自身の責任を全うしただけということになった。
また、ゴールドマンとシルバーマンは慈悲の神だった頃のザ・マンが神の椅子に座らせるための候補として創造した超人という設定も明かされた。完璧超人始祖編までは、ザ・マンは金銀兄弟にとって命の恩人かつ(元)師弟関係という説明だったがこの設定によりさらに進んで親子関係にも似た強いつながりを持っていることとなった*5
これらの新事実は以前のザ・マンの行動に別の見方を与えてしまっている。

超神編突入前まで判明事実による完璧超人始祖編の筋書き
太古の昔に超人の神は超人を生み出したが、超人たちは私利私欲により争いをするようになってしまった。これを見かねた超人の神々は超人を滅ぼすことを決めたが、それに反対した慈悲の神が超人という種族を守るため超人の神という地位を捨てて地上に降臨し、10人の優秀な超人を見出し、救出することとなった。
地上に降りザ・マンとなった慈悲の神はゴールドマン・シルバーマンを優秀な超人として認め、真っ先に救済候補として選んだ。

超神編以降の新事実を受けた完璧超人始祖編の筋書き
108という超人の神の椅子を埋めるために慈悲の神は超人を創造することを提案し、自身はゴールドマン・シルバーマンを創造した。それに賛同した超人の神々も次々と超人を生み出した。しかし、この案は期待外れの失敗に終わり慈悲の神は言い出しっぺの責任を取る形で超人の神という地位を捨てて地上に降臨し、超人という種族を守るため、10人の優秀な超人を見出し、救出することとなった。地上に降りザ・マンとなった慈悲の神は自分の生み出したゴールドマン・シルバーマンを真っ先に救済対象として選んだ

完璧超人始祖編までは過去のザ・マンはさすが元慈悲の神というだけあって慈悲の精神にあふれる行動を見せているように見えていたが、超神編以降の新事実によってこれまでの行動と慈悲の精神との関係が薄れ、ただ単に作戦失敗の責任を取らされたという描写になってしまい、挙句の果てには自分の子同然の金銀兄弟をいの一番に救済している。
金銀兄弟がそれだけ優秀だったということまでは否定できないが、かつて天上界で慈悲の神と対立し、同等の力を有していたとされる調和の神が生み出した超人は救済していない。穿った見方をすればかつての政敵の子を見捨てたとも取れ、これらの行動は神々しいというよりただの俗物っぽくなってしまっている。

ただし、この時の彼にはそもそも超人自体を見捨ててしまうという選択肢があった事も付け加えておく。
その上で超人という種を愛し、その可能性に希望を抱いたからこそ自ら神の地位を捨ててまで彼らの救済へと走った、という事実にはなんの違いもない。
また始祖以外の救済できない超人たちが許されざる大樹で生き延びていた事実に喜んでいた事を否定するものでもない。


●戦闘スタイル

完璧超人たちを束ねる完璧超人始祖達の師らしく、戦闘スタイルは小細工には一切頼らぬ非常に豪快で男らしい正統派なもの。

桁違いのパワーを用いたパワーファイトを得意とするが、
その威力はただの右ストレートの一撃で魔雲天の岩石の体を深く窪ませ、ローキックを放てば直撃したザ・魔雲天の脚をいとも容易く切断する。
プロレス技を放とうものなら、ただのココナッツクラッシュの一撃が相手の頭を粉砕する致命の必殺技に早変わりする。過去のオメガの民との戦いでは、逆水平チョップでその胴体を真っ二つにしていた。

悪魔将軍との戦いでは、セコンドに控えるネメシス等に初めて全力を見せることを宣言。
実際、それまでとは違いスピードやテクニックも全開にすると、あの悪魔将軍が正面からぶつかるのを避けて奇策を弄し、尚且つそれをも余裕で捌く程の力を見せつける。
単なるショルダータックルの一撃で悪魔将軍を弾き飛ばしてそのまま将軍をダウンさせると書けばその規格外のパワーは理解出来よう。

タフネスという面でも、将軍が放つ重量級の連撃を事も無く受け切り、
将軍が石のリング目がけ放ったツームストンパイルドライバーの直撃を受けても全くのノーダメージと、防御力という面でも突き抜けている。

力任せの戦法だけではなく、悪魔将軍得意の地獄の九所封じを初見にも関わらずあっさり見切って破り、
逆に将軍相手に掟破りの「地獄の九所封じ返し」を実行して将軍に九所封じを叩き込む人智を超えた技巧も併せ持つ。

まさしく全完璧超人の頂点。
その実力を目撃したキン肉マンは、「ひとりひとりの完璧超人始祖を超える能力を有していると見て差し支えないわけか!」と戦慄を隠せなかった。


●使用する技

  • 審判のロックアップ
相手と両腕を絡めガッチリと組み合い、その力量を測定する。
ネプチューンマンが使った技と同じものだが、彼よりも精度は高い。
余りに強すぎるパワー故に発生する負荷も尋常ではないのか、将軍でさえ「貴様と正面から組み合おうとは思わん!」と正面からのロックアップを即座に拒絶し回避している。

  • 零の悲劇
不思議なオーラを放ち、相手の超人パワーを奪って人間に変えてしまう超能力。
相手によっては根性で無効化することも可能。
ただし完璧超人始祖クラスの相手に対して使用した場合人間に戻すことは出来ない。
ザ・マンだった頃の彼がこの力をどのように使っていたのか、また人間という種に対してどのように関わっていたのかは不明。

本編で超人と違って人間の起源については深く言及されていないことや、
シングマンがザ・マンを「全超人の救い主」ではなく「全人類の救い主」と呼んでいたこと、
【キン肉星王位争奪編】で一時的に人間化したブロッケンJr.がカピラリア七光線を浴びても平気だったことを考えると、
善良だが力のない超人がザ・マンに変化させられたのがキン肉マンの世界における人間という種の起源なのかもしれない。

もっとも、旧シリーズでは正義超人達の間で「超人の力は人間を守るために神が与えたもの」とも伝えられている。
今シリーズの回想シーンでは、平和だった超人達の社会が格差や戦争が生まれたことで崩壊したことが主題となっているが、
この時に一人の神が「超人に特別な力を与えたのは地上を永遠の平和にすることが目的であった」とも語っている。
人間という種はザ・マンが地上に降りる前に既に存在し、その人間の平和の守り手として超人という種が創られたとすれば、
超人が私利私欲で暴走し人間を守るという本来の目的が果たせなくなったために滅ぼされたとも考えられる。

いずれにせよ「零の悲劇」の本来の役割や、超人と人間の関わりがいつ始まったのか正確には不明となっている。
後に悪魔将軍の得意技「地獄の九所封じ」の中の「その八・握手」の源流であることが判明した。

  • 武道岩砕クロー
右手のアイアンクローで相手の顔面を鷲掴みにする。
この技で魔雲天の顔を半分砕いた。

  • ワンハンド・ブレーンバスター
片腕だけで相手の体をリフトアップし、脳天をキャンバスに叩きつける。
作中では上述の「武道岩砕クロー」の後、そのままこの技に移行している。

  • “完武”兜砕き
完璧・無量大数軍としての必殺技。
背後から相手の頭をブルドッキングヘッドロックのような形で掴み、自分の右膝上に当てた状態で膝を高く抱え上げて一気に膝に叩きつける。
……が、実際の所この技は「ココナッツクラッシュ」と呼ばれる一般的なプロレス技に過ぎない。
しかし武道が放てば魔雲天の岩石でできた頭部を粉々に粉砕するほどの威力を持つ必殺技に早変わりする。

  • 超人圧搾機
相手を羽交い絞めし、自身の両膝を相手の膝上に絡ませて相手を締め上げ全身を破壊する。
悪魔将軍の使った「地獄の九所封じ・その九(偽)」であるが、武道はこれに零の悲劇を組み合わせることで、
相手の超人パワーを奪いながら同時に全身も破壊するという凶悪な技に作り変えた。

  • 冥府頭壊手
空中に打ち上げた敵の首に空手チョップを叩き込み、その状態で全体重をかけながら敵をリングに叩き付ける。
簡単に言えば「空手チョップ版地獄の断頭台」。
(パワーを奪われ弱体化しているとはいえ)将軍の地獄の断頭台をいとも容易く返して放つという衝撃のお披露目を見せた。

  • ダイヤモンドパワー
悪魔将軍の代名詞たる硬度10ダイヤモンドボディだが、それを習得させるきっかけとなったのがザ・マンの見せたダイヤモンドパワーであった模様。
と、云うか元々は神の領域の能力であり、それを下界で初めて神と同じレベルで成し遂げたのがゴールドマンであったと云うのが真相だったようである。
オリジナルと云うこともあってか、その硬化レベルは悪魔将軍と同等で、他のダイヤモンドパワーを騙る超人とは一線を画すレベルだと思われる。
互いに硬度は同等でも、桁違いの身体スペック(と肉体のデカさ)を持つ武道が発動すれば、同じダイヤモンド化による攻撃力と耐久力は武道の方が勝る。

  • 無欠雁字搦め
無理矢理相手の身体を横に折った卍固めとチョークスリーパーを合成したかのような立ち関節技。
ダイヤモンドパワーと併用することでダイヤモンド化した悪魔将軍のボディに力づくでヒビを刻む破壊力を誇る。


  • 完璧・零式(パーフェクト・ゼロ)奥義 千兵殲滅(せんぺいせんめつ)落とし

かつて大いなる期待を抱いていた私が包み込まれた絶望の反動を!

私が認めた史上最高の超人 私の永遠の一番弟子であるお前に…

身をもって今再び教え込んでやろう!

永きにわたったお前との確執も…これで終わりだゴールドマン!

愛弟子であるゴールドマン=悪魔将軍との決戦で放った完璧・零式としての必殺技。
強烈な高速タックルを叩き込んで相手の体を抱え上げ、突き上げるようにして空中に逆さまに跳ねあげた相手の両足を交差させて左手でロックし、
そのまま背中合わせにたすき掛けして強烈にエビ反りを掛ける形で相手の上半身を右脇に捕え、更に顔面を右膝に押し付けるようにして固定。
その体勢で二人分の体重と高々度からの落差を乗せて着地し、固定した相手の背骨と頭部…のみならず全身を粉砕する技
発動すれば、悪魔将軍の硬度0“スネークボディ”ですら逃げられない必中必殺の技である。
技を掛けた体勢が数字のを描き、着地時の姿勢が断頭台と同じく、プロレスのアピールでもおなじみのを描いている、とも言われる。

劇中ではダイヤモンド化した将軍に対抗すべく自身もダイヤモンド化した状態で発動。
ダイヤモンド化した悪魔将軍の左側顔面を粉砕して大ダメージを与え、悪魔将軍自身が(無自覚の火事場のクソ力のおかげで)自分が生きていた事を不思議に思う程の威力。
悪魔将軍ですら即死しかねない威力だったが実はこれでも本気ではなく、2度目に使う際に「ダイヤモンドを砕く程度のつもりで放ったさっきとは違う」という事を述べている。
この例からわかるようにダイヤモンドパワーを使える自身の体のみが相手に接触する技のため、
リングに叩きつける技の場合と違いダイヤモンドパワーで防がれることもない技でもある。
つまりは“完武”兜砕き共々、己の肉体こそが最大の武器であり、過去の栄光を守り続けた最強の矛なのである。

ザ・マンが二度目にこの技を放った際には火事場のクソ力が発動している描写があり、おそらく将軍から伝染したと思われる。
その影響もあってか、将軍が師への想いから発動させたクソ力によるダイヤモンドパワーを超えるロンズデーライトパワーによる防御でさえも完全に無効化することは叶わず、身体がフラフラになる程の大ダメージを負っている。

重ね重ね、相手が目覚め始めていた悪魔将軍だったから生き残れただけであって、技の仕掛けに於いては一度たりとも外されていない全てにおいて完璧な必殺技といえる。

余談ながら登場タイミングがアロガントスパークの後だったのもあり当初は地味な奥義だと言われていたのだが、
悪魔将軍ですら即死しかねない威力・タックルで始動するので複雑なセットアップは不要(ガードからの反撃で即座に出せるほど速い)・スネークボディをもってしても脱出不可能・自身の硬度10の膝にぶつけるのでリングの状態に左右されない・順逆自在の術やクロノスチェンジを受けたとしても硬度10の頭が膝に激突する…等々の要素が判明すると完璧零式奥義の名に相応しい技という評価に固まっていった。

●余談

実は意外と天然?

作中最強クラスの戦闘能力を持つ一方で、コミカルな一面が多々見られる。

上述にもあるが、ピークア・ブーが反逆の意思を示し、ガラガラを投げ捨てた際に「また買ってこなくてはならないではないか」と笑いながら発言した時、
多くの読者は、あの剣道着姿の巨漢がよりによって赤ちゃん用のガラガラを買いにいく様を想像し、ある者は爆笑し、またある者は悶絶したとか。

ザ・魔雲天との戦いでも「お前はイチから武道を学び直してこい!」と叫ぶなど、まるでリベンジマッチがあるかのような台詞を発している。
そもそも、無量大数軍らは下等超人の粛清に来たのであって、本来なら再戦などないはずなのだが……。

極め付けが凄く怖い顔で飛び立って、粛清対象であるキン肉マンと初対峙したときの台詞が上記の通り「呼んだか?」
読者の間では悪魔将軍や始祖たちの会話でほぼ確信されていたが、武道=超人閻魔を始めて明言したシーンがこれである。
そして何に怒っているかわかっていない、しかも魔雲天同様立場上は敵である筈のキン肉マンのトサカを掴んで揺さぶりながら「それがいかんと言っておるのだ!」と、調子に乗っていたスグルを叱り付け戒めている。

始祖たちからは変わり果ててしまったと見られている彼だが、閻魔となっても端々に見える根っからの指導者気質を始め、どこかに生来の人の好さがにじみ出ているというかむしろシリアスな笑いに片足突っ込んでるというか

何より印象的なのは、キン肉マンVSネメシス戦前での、控え室でのネメシスとのやりとりであろう。
ザ・マンが巨漢すぎて、腰かけているベンチが折れそうなほどたわんでいるシーン、控え室の天井に面のてっぺんが刺さってヒビが入っているシーンは、シリアスな場面なのに笑いを誘うものとなってしまっている。
なお、この場面はコミックスでは修正されてしまっている。

一見すると厳格なラスボスなのだが、これらのシーンによってその怖さが減少しているという見方もある。

その後新章開始から久々の登場となった回では明らかに通り抜け出来る檻の中でレコードを聴いていた。
もちろんそんな檻からも出ないという自戒の意味があったのかもしれないが新章でもザ・マンの天然ぶりは垣間見える。
そんな檻の中に入りレコードを聴きながらネメシスとは真剣な話をしている光景は非常にシュールである。

名前について

The manとは「大した男」「男の中の男」「ボスの婉曲表現」といったポジティブな用法の一方、
「あいつ」「ヤツ」といった好ましからぬ男性を指すネガティブな用法の両面がある。
いずれの意味にも取れ、また本名が明かされる前の「あやつ」呼ばわりとも呼応する見事な命名センスと称える声の一方、
○○マン系統としてはあまりに短いその名前を、シンプルでカッコいいとする意見がある一方で、反対に今一カッコよくないという声も。

のちに51巻の読者質問コーナーで完璧超人始祖のネーミングはヒーローの原点である『○○マン』で統一することにし、
彼はその拘りをそのまま名前にして正しく「男の中の男」という意味でザ・マンと名づけた、という回答がなされた。
また、ゆで先生にとってもこれ以上の存在が出てこられたらネーミングに困っちゃう位の存在、つまり『キン肉マン』に於ける、最大にして最強にして最高位に居るキャラクターである、という思いを込めての命名であったことも明かされている。


魔界での協力関係?

キン肉マンⅡ世』の【悪魔の種子編】では過去の悪魔超人界で裏切り者を盟神探湯した鬼出しの釜(悪魔将軍の顔をした釜)の解説シーンにおいて、
悪魔将軍(姿はシルエットで隠されているが)の横に超人閻魔(らしき容姿の超人)が並んでいる。
原作で度々出た超人閻魔のシルエットとは服装や持ち物が異なり、顔はアニメ版の超人閻魔とも異なるため、実際は別人の悪魔超人かも知れないが。
『サタン編』においてザ・マンは特にメイクもせず閻魔をやっていることが明かされたため、
この閻魔の格好した人が何者なのかはおそらく永遠の謎となった。

黄金のマスクと銀のマスクとの関係?

ゴールドマン、シルバーマン、そして裁きの神ジャスティスことジャスティスマンは『黄金のマスク編』で神という伝承で登場しているが、
このとき裁きの神ジャスティスを送った神様会議には議長らしき神が描かれている。真相を踏まえればザ・マンに相当するポジションであるが、
伝承ではさらに、この神こそキン肉族の先祖に黄金のマスクと銀のマスクを授けた神とされている。
『完璧超人始祖編』ではゴールドマンとシルバーマンの首が金と銀のマスクとしてキン肉族のもとにある理由は言及されなかったが、果たして……




盤石なる完璧な追記・修正をお願いします。

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最終更新:2024年03月22日 17:37

*1 もっとも、ネメシスは「下等超人」の一部がどうやってカピラリア大災害から生き延びたのかは知らなかったが

*2 アニメ版では他の邪悪の神ともども自らがスーパーフェニックスに憑依し、最終的にはスグルのマッスル・スパークでマントを染めている

*3 上記の消滅システムについて話すとき現在と過去、そして血走った目と穏やかな目の「閻魔さん」と「ザ・マン」を厳密に呼び分けており、完璧超人始祖としての正体を明かした後も「ザ・マン」と呼ばずに一貫して「超人閻魔サン」と呼び続けたのも恐らく今の彼はもはや「ザ・マン」ではないと認める意志の表れだと考えられる。

*4 『超神編(仮)』の“進化の神”ジ・エクスキューショナーの回想より。そして、そのジ・エクスキューショナーは自分を破ったジェロニモを自分から連なる種として格別の念があることをうかがわせていたが、末裔どころか金銀兄弟が自らが創造した“息子”のようなものだったとすれば想いも一入だったと想像出来る。

*5 金銀兄弟がこの事実を知っているかは不明