シルバーズ・レイリー

登録日:2015/08/02 Sun 00:32:42
更新日:2024/01/31 Wed 07:17:08
所要時間:約 6 分で読めます





今の時代を作れるのは
今を生きてる人間だけだよ…………‼︎



シルバーズ・レイリーとは、漫画『ONE PIECE』に登場する元海賊。


●目次


【プロフィール】

本名:シルバーズ・レイリー
異名:海賊王の右腕、冥王
所属:ロジャー海賊団→無し
役職:副船長→コーティング職人
悪魔の実:無し
懸賞金額:不明
覇気武装色見聞色覇王色
年齢:76才→78才
身長:188cm
血液型:XF型(現実だとAB型)
出身地:不明
誕生日:5月13日
星座:牡牛座
初登場:単行本51巻・第500話・『歴史の残り火』*1
好きな食べ物:煮豆
CV:園部啓一


【概要】

偉大なる航路(グランドライン)のシャボンディ諸島に住んでいるメガネを掛けた白髪の老人。
腕利きのコーティング職人で、「レイさん」の愛称で船へのコーティングを請け負っている。

同諸島の13番GRで「シャッキー'S ぼったくりBAR」を経営している元海賊の女性店主シャッキー(本名シャクヤク)とは夫婦である。
ただ「酒」「ギャンブル」「女好き」なレイリーはしょっちゅう何処かに出かけており、一度飛び出すと長く帰らないとのこと。
ヒューマンショップに奴隷として買われることで潜り込み、店の金とあわよくば自分を買った者からも金を奪って戻るつもりだったと語っている、何ともタチの悪いじいさんでもある。

その正体は、あの“海賊王”が率いたロジャー海賊団副船長を務めていた、生ける伝説とされる大海賊の一人。
「海賊王の右腕」「冥王」といったただならぬ通り名を持つ。

若いころに自宅を放火で失い、盗んだ小船で寝ていたところ、麦わら帽子を被った口のデカい青年がやって来て「一緒に世界をひっくり返そうぜ」と声をかけられたのが全ての始まり。
あまりにも突拍子もない内容に、流石のレイリーも困惑しロジャーを追い払おうとしていたが、最終的にレイリーの方が折れたのだろう。

もっとも、ロジャー海賊団の解散後は海賊稼業から引退しており、未だに賞金首ではあるものの表立って目立つような行動はしていない。
世界政府海軍には目撃情報が届いているが、レイリーと争えばこちらも無事ではすまないということや、現在は世を騒がせていないということから基本放置されている。

かつて“最後の島”ラフテルに到達したというだけあって、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」「空白の100年」「Dの意志」と言った本作の重要なキーワードに関する真相を知っている。
ただし、あくまで自分の力で確かめたいというモンキー・D・ルフィたちの意思と、世界を巡って得た答えが自分の答えと違うものかもしれない、ということから多くは語らなかった。

ロジャーが被っていた麦わら帽子はレイリーにとっても非常に印象深いらしく、ルフィが被っているのを見てロジャーの面影を感じ、懐かしんでいた。


【性格】

普段は割と温厚で「本当に海賊か?」と思うほど親しみやすい人物(尤も、ルフィやシャンクスを始めそういう海賊は珍しくないが…)。
騒ぎが起きても冷静に物事を判断することができ、焦ったり取り乱すことは滅多にない。
一方でシャンクスとバギーがくだらない言い争いをしたときは鉄拳制裁を加えたり、修行中にルフィに夕飯を台無しにされたときはキレるなど、荒っぽい一面もある。
シャンクスと同様、新しい時代が来ることを楽しみにしており、若き芽が摘まれることを良しとしない。また、敵とはいえ長年鎬を削ったライバルの死には涙を見せたことも。しかし、黒ひげ・ティーチのことは嫌いらしく、温厚な彼には珍しく面と向かって「嫌い」と言い放ち威嚇していた。


【戦闘能力】

さすがに全盛期よりは衰えたといえども、「冥王」と言われたその実力は老いた今もなお健在。

覇王色の覇気」を始めとする全ての覇気を最大限に使いこなすことが出来、例えば魚人島編で、ルフィが五万人の敵を覇王色で気絶させたのに対し、レイリーならば同じ状況で十万人気絶させることが出来るという。

悪魔の実の能力は「ない」。
「未だ明かされていない」のではなく、「有していない」
つまりこの方も数少ない非能力者で作中最高クラスの実力者。

凪の帯(カームベルト)を生身で泳いで女ヶ島まで渡り*2、ついでに襲ってきた大型海王類を瞬殺していることから、海中でも驚異的な戦闘能力を持っているのがその証拠である。

武器もなんの変哲もない刀が一本だけだが、それでも現役大将である黄猿と互角に立ち回る程の実力を有しており、黄猿の頬に切り傷を負わせた。
さすがに老齢のため息切れはしていたが。

一方で全盛期より肉体が衰えている事もあり、さすがに四皇となった「黒ひげ」を相手にしては、正面きって戦っても勝ち目はないことを明かしている。
つまり全盛期だったなら四皇黒ひげでも十分に勝ち目があるということ、さらに「正面きって」の戦いでなければ現在でも勝ち目があると言うこと……?

とはいえ、後述のエピソードでは黒ひげもレイリーに冷や汗を流して調停に応じており、黒ひげ側でも「レイリーに勝つことは容易ではない」と考えている可能性が高い。
実際、黒ひげのヤミヤミの実の能力「痛みを引き寄せる代わりに悪魔の実の能力を封じる」に対し、「悪魔の実の能力はないがただただ強い」レイリーは相性が悪く、実績で比べにくい面がある。


【交友関係】

ロジャーとは最初の仲間というだけあって相棒と呼ばれる程の仲で、お互いに信頼していた。

当時船員見習いだったシャンクスもレイリーに会っており、「ロジャー船長と同じ事を言うガキがいた」とルフィの事を嬉しそうに話していた。

また、バギー東の海(イーストブルー)で海賊をやっている事も把握しており、バギーもルフィからレイリーの事を聞いた際は嬉しそうに懐かしんでいたことから、関係は良好だった模様。

20年以上前に海で遭難していたところ、当時は子供だったはっちゃんに助けてもらったことがあり、彼がタイヨウの海賊団に入るまで親しくやっていたという。

また15年ほど前に、路頭に迷っていたボア・ハンコックらゴルゴン三姉妹をニョン婆やシャッキーらと共に保護しており、彼女たちにとって恩人であり、男嫌いのハンコックが心を許している数少ない男でもある。


【本編での活躍】

実は3巻の道化のバギーの回想シーンで初登場
眼鏡と特徴的な数本の縦線の顎髭からレイリーである事がわかる。
南極と北極のどちらが寒いかを言い争い、取っ組み合っていた赤髪のシャンクスとバギーに鉄拳制裁を食らわしていた*3

48巻越しのシャボンディ諸島編で本格的に登場。
賭博での借金を返済するために人間オークションにて彼の名前が商品としてわざと捕まり、人魚のケイミーの態度に暴行していたディスコを覇気で気絶させる。
その後は自力で奴隷用の首輪を外し、オークション会場の売上金などの金目のモノを奪う(一緒にいた巨人族の男の首輪も外した)。
会場から出ようとした際に、天竜人に手を挙げた、かつてのロジャーのそれと同じ麦わら帽子を被っている海賊モンキー・D・ルフィと出会い、覇気で会場内の天竜人の護衛騎士たちを気絶させたあとは彼らと共にシャッキーのバーに向かう。

その麦わら帽子(●●●●●)は………精悍な男によく似合う………!!
会いたかったぞ モンキー・D・ルフィ

バーにて麦わらの一味に「ロジャーは逮捕されたのでは無く、死期を悟って自首した」などの話をした。
また、歴史の本文(ポーネグリフ)に記された歴史の全てに関する手がかりをつかんでいるようであるが、それを聞き出そうとしたニコ・ロビンに対し、「今ここで歴史の全てを話しても何もできやしない」と彼女にとって耳に痛い言葉ではぐらかしていた。
もっとも、とりあえずその場では「一歩ずつ進めばいずれ全てが見えてくる」という結論に達し、ロビンもレイリーの言葉に納得して無理に聞き出そうとしなかった。
魚人島行きを手助けするため船のシャボンコーティングを行うためにルフィたちとは別れる。

上記の天竜人暴行事件を受けて一味逮捕のため現れた大将黄猿を足止めしたりと、一味のサポートを行う。

若い芽を摘むんじゃない…これから始まるのだよ!! 彼らの時代は……!!!

その直後、王下七武海にして元革命軍幹部のバーソロミュー・くまから「縁あってこの一味をここから逃がしたい」と持ちかけられる。
最初は疑いをかけていたが、複雑な事情を聞かされると、彼の作戦を承諾。
くまの能力によって麦わらの一味を別々の島へ逃れさせた。

マリンフォード頂上戦争で、長年の宿敵だった“白ひげ”エドワード・ニューゲートが戦死した際は、涙を流しながらも、その最期をシャボンディ諸島からモニター越しに見届けた。(かつての相棒の息子に対しては、特にこれという行動や反応を見せず、結果的に処刑されてしまい、それに対しても、言及すらせず、読者からレイリーはエースに対しては無関心だったと言われても仕方ないことをよくネタにされるが…


逝ったか…白ひげ…!

頂上戦争の後に前述のように泳いで女ヶ島までやって来てルフィ(ついでにトラファルガー・ローとかハンコックとか)と再会する。
一刻も早く仲間に会うためにシャボンディ諸島へ向かおうとするルフィに、それではまた同じ事を繰り返すだけだと諭し、二年間の修業を提案する。

復興中のマリンフォードに赴き「16点鐘」と「黙祷」の記事で仲間へと「3D2Y」のメッセージを送らせた後は、無人島ルスカイナで超巨大な猛獣達を相手に、主に覇気についての修行を積ませた。
アニメではこの16点鐘の話が詳しく描かれており、ジンベエとルフィと共に軍艦を乗っ取り、マリンフォードに入りこみ、ルフィをサポートしてくれた。
沈めようと撃ってくる砲弾を、船内にあった銃弾で投げて相殺させた(しかも複数の砲弾を正確に当てた)。

一年半ほどで教えるべきことを全て教え、自分は一足先にシャボンディ諸島に戻る。


そして2年後、再会した麦わらの一味を見て、シャッキーと共に感慨に耽る。

───…この世には偶然などないのかもしれない
全てが必然であるかの様に……
“縁”はやおら形を成してゆく……
───とかく…ルフィはまた一段と
あの帽子がよく似合う男になった………!!
──もう少し…長生きするのも悪くないな…

一味の出航の際は、海兵達の足止めをしながら見送った。

ルフィ!! 行ってこい!

その後も、ルフィがドンキホーテ・ドフラミンゴシャーロット・カタクリとの戦いで、レイリーとの修行の日々が回想されている。
アニメではここも盛られ、初見のギア4をたやすく打ち破っている。

世界会議後、王下七武海の制度撤廃により海軍が女ヶ島を包囲することを察して女ヶ島に出向いた。
その場にはハンコックの能力を狙っていた黒ひげ海賊団達も襲来。
黒ひげ海賊団員の多くがハンコックによって石化されている一方、当のハンコックは黒ひげに能力を封じられて絶体絶命のピンチであり、緊迫した状況に覇気を放ちながら登場。

おい“白ひげ”の見習い小僧!!
大人げないが、私はお前のことがキライでね

黒ひげやハンコック拿捕に来ていたコビーは思いがけない大物登場に困惑。
ハンコックに「石化を解いてあげなさい…」と説得し、

誰も余計なマネをせず…島を出たまえ

と戒め、海軍と黒ひげ海賊団を撤退させた。


【余談】






部下の報告からモンキー・D・ガープの知るところとなった時も、当時の海軍白ひげ海賊団との全面戦争を控えていたために、ガープは「伝説を二人も相手にするわけにはいかない」とセンゴクへの報告を止めるよう部下に指示している。

結局ルフィが天竜人をふっ飛ばしたことで大将が派遣されてレイリーと一時交戦することになってしまうのだが、最悪ここで最高戦力である大将の一人を失ってしまう可能性があったことを考えると、ガープの決断は正しかったと言える。
なおガープ自身ロジャーと信頼関係のあった仲だが、ガープとレイリーの関係は今の所不明。
レイリーの目撃情報を聞いて「ギャンブルに負けて身を売ったとかじゃないか?」と言い当てていることから、「そういう奴だ」と言う認識はあるらしい。



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最終更新:2024年01月31日 07:17

*1 厳密には正式に名前が出たのが51巻で、姿自体は、単行本3巻・第19話・『悪魔の実』にてバギーの回想で登場している。

*2 その理由は「時化で船が沈んだから」というもの。凪の帯に時化はないので凪の帯よりずっと手前の海から泳ぎ始めている

*3 この時点でレイリーの設定は完成しており、アニメ化に際して尾田氏は「この人を船長と呼ばないように」とスタッフに念を押したらしい