恐竜

登録日:2011/06/26 Sun 18:45:49
更新日:2024/04/05 Fri 01:39:58
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恐竜とは、現代から2憶3000万年前~6500万年前の中生代に存在した爬虫類である。
厳密には現生の鳥類も含まれる(後述)が、一般的には絶滅した存在として語られており、生きるロマンである。

概要

哺乳類とは数奇な縁があり、哺乳類の祖先である哺乳類型爬虫類(単弓類)が殆ど絶滅した後に恐竜が繁栄し、そして後に哺乳類が増えてきた。

すべて陸生の爬虫類で、同時代には恐竜以外にも水棲の爬虫類(首長竜など)や空飛ぶ爬虫類(翼竜)も存在した。
これらもまとめて恐竜扱いされることが多いが、類縁関係は実は翼竜以外かなり遠い(そして翼竜もそこまで近い方ではない)。

恐竜、翼竜はワニに近く、水棲の爬虫類はトカゲやヘビに近い。ちなみに同時代にはアーケロンのような巨大な亀も生息していた。

現在では恐竜と呼ばれる生物は鳥類を除いて絶滅しており、その骨が変化した化石や、
彼らが生きていた時代の地層に残された足跡などの痕跡からしかその姿や生態を知る術は存在しない。

また、彼らの生きた痕跡は6500万年前頃にいきなり減少し、その後ほどなくして絶滅したと推測されているが、
如何にして生物界の頂点に君臨していたであろう彼らが一度に、それも大幅に数を減らしたのかについては未だに解明されていない。
一般的には隕石が落下した衝撃とその後訪れた急激な寒冷化によって絶滅したという「隕石衝突説」が絶滅の原因と認知されている。

さらに近年では、隕石の衝突のかなり以前から減少していたという説が登場している。

その他の学説は恐竜絶滅の原因を参照。

有名な話だが鳥類は肉食恐竜の一部から進化したものとされており、
それはつまり鳥類すべてが肉食恐竜の一種(進化系)ということを意味しているため、実は恐竜は滅んでいない
街中に溢れるハト、スズメ、カラス、ペットとして人気のインコやオウム、家禽として人間を支えているニワトリやウズラなども、皆恐竜の一種(末裔)なのである。

最近では中国で羽毛が生えた恐竜、通称「羽毛恐竜」の化石が発見され、
それに関連した調査の結果、少なくとも一部の恐竜が羽毛を持っていたことは間違いなく、大半の恐竜がもっていた可能性すらあるとされている。
また、恐竜は呼吸器も現生鳥類と同じ機構をもっていたことがわかっている。
この発見により、上述の鳥類が肉食恐竜の一部から進化したという説がさらに有力視されている。
なお学術レベルではもはや鳥が恐竜の一種というのは疑いようのない定説とされており(ごく一部に異論もある)
また、鳥類のみが持つと考えられていた形質の多くを他の恐竜も持っていたことから、境目が曖昧になり
正式な論文などでは一般的なイメージの「恐竜」をさす場合は「非鳥類型恐竜」、鳥類のほうは「鳥類型恐竜」と表記されることになっている。
また、鳥に近く、現生爬虫類とあまりにもかけ離れている*1のに、本当に恐竜を爬虫類として扱って良いのか?という議論も存在する。

中生代の間、まさに地球は恐竜達の帝国であった。
その間我々哺乳類は、恐竜達が寝静まった夜にこそこそと生きる、か弱い生き物でしかなかった……と思いきや、
実は小型の恐竜を食べていた肉食の大型哺乳類が確認されている。残念ながら子孫を残せず絶滅したが。

恐竜は、大きく分けて竜盤目と鳥盤目の二種類に大別される。
これは、骨盤の形が現世の爬虫類に似るか鳥類に似るかで分別されている。
ただし、鳥類は進化の流れの都合上すべて竜盤目に分類される。ややこしい。
ちなみに、鳥盤目の羽毛恐竜も見つかっている。

恐竜の定義にはいろいろとあるが、恐竜が爬虫類かどうかという議論を棚上げすれば
一番簡単なのは「脚が地面に垂直な陸生爬虫類」である。
この時点で翼竜と水棲の爬虫類は恐竜には分類されないことがわかる。


なお最も厳密な定義は
「AとBの最も近い共通祖先から進化した全ての生物; A=任意の竜盤類の恐竜(もちろん鳥類を含む), B=任意の鳥盤類の恐竜」
というもの。
「イエスズメとトリケラトプスの最も近い共通祖先から進化した全ての生物」
というバージョンが最も有名。

今だ化石が発見されていない未知の恐竜をも含む定義であり、
今後の発掘で海生の恐竜が発見されようが四肢が退化した恐竜が発見されようが決して修正する必要が無い優れた定義である。
ただ、その竜盤目と鳥盤目という分類に見直しが必要であるとされているため、挙げられる種が変わるかもしれない。
が、系統樹の考え方がわからないとかえってわかりにくいかもしれない。



ティラノサウルス(Tレックス):竜盤目獣脚亜目テタヌラ下目*2

恐竜と言えば彼、ご存知最強の恐竜と名高いティラノサウルス・レックス。
名前を直訳すると「暴君トカゲ」である。白亜紀を代表する恐竜で鳥を除くともっとも有名な恐竜である。

巨大な顎は自動車をあっさり噛み砕くパワーを誇り、12mにも及ぶ巨体、その巨体に不釣り合いな程に小さい腕……。
発掘された化石は意外と少ないが、数多の研究所が彼の魅力に取りつかれている。

なお、「デカすぎて速く走れないため狩りができず、死体を食べていた」という説があるが、近年この説は否定されている。
厳密に言えば年老いた個体に関してはそうしていた可能性はあるが、若い個体は狩りをしていたとされる。

もちろん、新鮮な死体があればリスクのある狩りよりも優先的にそれを食うだろうが、ならば同じことをするライオンやらが狩りをしないかと言えば、もちろん否である。

陸上最強の狩人、それがこの暴君竜王である。

恐竜モノの作品ならば、間違いなくヒーロー、あるいはライバル、ラスボス級である。

近縁種はこちらを参照。


アロサウルス:竜盤目獣脚亜目テタヌラ下目

ジュラ紀における最強の肉食恐竜。
体長もティラノサウルスに匹敵する、まさにジュラ紀版暴君竜王。だが腕はガッシリしている。
頭に二つの突起があり特徴的。
名前は「特殊なトカゲ」の意*3

姿は似ているが、ティラノサウルスの先祖とかではない
怪獣のゴロザウルスはこれの生き残り。

オヴィラプトル(オビラプトル):竜盤目獣脚亜目テタヌラ下目

白亜紀後期の小型恐竜。
肉食恐竜の仲間だが歯を持たず、その特異な姿と発見時の誤解により、古生物界で最も悲惨な名前が与えられた悲劇の恐竜。
その名前の由来に関しては該当項目参照。

●ヴェロキラプトル(ベロキラプトル):竜盤目獣脚亜目テタヌラ下目

白亜紀に生きた小型肉食恐竜。
某映画で有名になった(実際はあそこまで大きくないが)。「格闘化石」という実にものすごいポーズの化石が有名。
全長2m。鳥類に近く、全身が羽毛に覆われていたらしいが、飛行はできず保温用。
鋭い鉤爪と俊敏そうな体躯が特徴的、ラプトル類の代表選手。
名前は「素早い盗賊」の意。

●デイノニクス(ディノニクス):竜盤目獣脚亜目テタヌラ下目

恐竜ルネッサンス のきっかけになったことでも有名な種。
名前は「恐ろしい爪」を意味し、その名の通り鋭い爪で獲物の肉を引き裂き仕留めていたと考えられている。
素早く活発に動き回り、群れで狩りをしていたとされる。
某映画に登場するヴェロキラプトルのモチーフは実際にはこれ。


●ミクロラプトル:竜盤目獣脚亜目テタヌラ下目

羽毛に覆われた、全長80cmの肉食恐竜。てかほぼ鳥。しかも四肢すべてに風切り羽。
尻尾も含めると5枚の翼を持ち、これを使って飛べる。林間に暮らし、木々の間を滑空したらしい。
名前は「小さな盗賊」の意。


●アーケオプテリクス(始祖鳥):竜盤目獣脚亜目テタヌラ下目

ジュラ紀の羽毛肉食恐竜……というか鳥。もはや鳥。完全に鳥。
皆さんご存知の始祖鳥だが、最古の鳥の一種というだけであり、直系の先祖ではないとされる。
翼の筋肉が未発達らしいが、確実に飛行はできていた模様。なぜ飛べるかは謎。
名前は「太古の翼」の意。


●テリジノサウルス:竜盤目獣脚亜目テタヌラ下目

色々と謎な恐竜。巨大な腕と巨大な鉤爪が特徴的。
だがその爪は余りに扁平。体格や顎から、肉食恐竜グループながら植物食だった。
またはアリクイのように爪で蟻塚を壊してアリを食べていた、と言われている。
発見された当初は肋骨の化石からカメのような姿で復元された。また、あのゲームではティラノサウルスよりも巨大で凶暴な肉食恐竜として描かれたことも。

名前は「鎌のトカゲ」の意。もちろんその爪に由来。


スピノサウルス:竜盤目獣脚亜目テタヌラ下目

背中の巨大な帆、ティラノサウルスを上回る全長、スリムな体、ワニのようなのっぺり顔が特徴的な肉食恐竜。
顎や歯の形から、魚食性だった模様。
名前は帆を支える骨に由来しており、「トゲのトカゲ」を意味する。

戦火に焼かれて長いこと化石が現存しておらず、今残っているのは別の地層から発見された物。
現在では獣脚類でも珍しい四足歩行型で、水中で生活していたのではないかという説がある。
詳しくは該当項目で。

●デイノケイルス:竜盤目獣脚亜目テタヌラ下目

巨大な腕と鋭い爪、背中に帆のような突起、くちばし、太い脚、羽毛と、様々な恐竜の特徴をかけ合わせたような奇妙な外見。
名前は「恐ろしい腕」を意味し、長らく巨大な腕の化石しか知られていなかったが、近年の発掘調査で全身骨格の化石が発見され、詳細な姿が明らかになった。

獣脚類としては珍しく植物を主食としており、胃から魚の鱗の化石が見つかったことから魚も食べていたという。
テリジノサウルスに似ているが違う種類。

ギガノトサウルス:竜盤目獣脚亜目テタヌラ下目

ティラノサウルスに匹敵する巨大な肉食恐竜。しかもスピノサウルスと違い体格もガッシリ系。
住んでいた場所も時代も微妙に違うが、暴君竜王に並ぶ最強の肉食恐竜。
なお顎と歯の構造の違いから、ティラノサウルスは獲物を骨ごと噛み砕いて食べていたのに対し、
こちらは獲物の肉をズタズタに噛み切って食べていたらしい。

名前は「南の巨大なトカゲ」の意。

●カルノタウルス:竜盤目獣脚亜目ケラトサウルス下目

白亜紀後期の南米に生息していた肉食恐竜。
名前は「肉食の雄牛」を意味し、その名の通り頭には2本の角がある。
この角の用途についてはよくわかっていないが、縄張り争いや他の肉食恐竜との戦いの際に使われたと推測されている。
前足は非常に小さく、ほとんど使い物にならない。

ディズニー映画でメインの敵役として登場したり、古代王者恐竜キングで優遇された事もある。

●ディロフォサウルス:竜盤目獣脚亜目ケラトサウルス下目

ジュラ紀前期の原始的な肉食恐竜。頭に二つの鶏冠がある。比較的小型だが全長6m。
名前は「2つの鶏冠があるトカゲ」の意。

襟巻があって毒を吐き、人間より小さいのはあの映画だけの話*4

●ブラキオサウルス:竜盤目竜脚形亜目竜脚下目

全長約25m。「腕トカゲ」の名の通り前脚が後脚より長い、雷竜の代表選手の一匹。

なお、首は長いが首長竜と雷竜は全く違う。
ちなみに雷竜とは「歩く度に雷が落ちるような轟音が聞こえそう」ということから名付けられた分類名(現在は「竜脚類」と呼ばれる)。
昔はその重さからある程度深い水場の底に生息し、長い首は底から頭を水面に出し呼吸するためだろうと言われていた(鼻の穴の位置が高いのもこの説を裏付ける)が、れっきとした陸棲の恐竜。
水中だと肺が水圧で潰れてマトモに息が出来なかっただろうと現在では考えられている。
後述する「古代王者恐竜キング」で竜脚亜目の恐竜がわざカードと秘属性を除いて水属性だったのもこの名残かもしれない。

長い首は真上には上がらなかったらしいが、コイツの場合は体格的に頭が比較的高い所まで上がっただろう。
一方、頭を高くしたら心臓の出力が足りず脳に血液が届かなくなるのではという説もある。

●アルゼンチノサウルス(アルゼンティノサウルス):竜盤目竜脚形亜目竜脚下目

セイスモサウルスから史上最大の陸棲動物の座を奪い取った。
全長は少なく見積もっても35m、体重に至っては最大70トンに達したとされており、ギガノトサウルスの好敵手と言われている。

ブラキオサウルスに近い系統のティタノサウルス類で、近縁種には同じサイズに達したパタゴティタンや、小型だが鎧を持ったサルタサウルスがいた。
名前は発掘地のアルゼンチンが由来で、「アルゼンチンのトカゲ」の意。

●アマルガサウルス:竜盤目竜脚形亜目竜脚下目

全長11mと雷竜にしては小型。
首に骨でできた鋭い棘がある。
名前は発掘地に由来しており、「アマルガのトカゲ」を意味する。
ポケモンのアマルルガのモチーフ。

●セイスモサウルス(ディプロドクス・ハロルム):竜盤目竜脚形亜目竜脚下目

史上最大の陸棲動物…
だったが現在はアルゼンチノサウルスにその座を譲っている。
なんと全長33mという怪物。
こんなバケモノを捕食するのはさぞ大変で至っただろう。
名前の意味は「地震のトカゲ」。

…だがしかし…、
詳しくはこちらの項目を参照。

●アラモサウルス:竜盤目竜脚形亜目竜脚下目

全長約30m。
名前は発掘地に由来しており、「アラモ累層のトカゲ」を意味する。
ティラノサウルスやトリケラトプスと共存していたと思われる。

白亜紀末期の大量絶滅を生き延び、新生代暁新世まで生きていたという説で有名だが、否定的な意見も多い*5

ステゴサウルス:鳥盤目装盾亜目剣竜下目

背中に骨盤の背鰭を持つ植物食恐竜、剣竜の代表。
捨て子ではない。変わった背鰭の配列をしており、互い違いというのは非常に珍妙。
ちなみに使い道は現在確実視されているのはディスプレイのみ。
固くないので武器や防具には使えなかった模様だが、血管の跡が発見されており体温調節には役に立ったとされる。
また、尾には棘があり、こちらはおそらく武器として用いられたと思われる。
アロサウルスのある化石には、ステゴサウルスがこれで反撃したことによってできたと思われるあっぱれな傷がある。

ザ・恐竜の背中。ゴジラもガチャピンもこいつがいなければ生まれなかった。まあ恐竜というより怪獣だが。
名前は「屋根トカゲ」の意。当時は背びれが屋根のようについていたと認知されていたから。

アンキロサウルス:鳥盤目装盾亜目鎧竜下目

硬質化した背中の鎧竜代表。さらに尾先には骨棍棒。まるで歩く装甲車である。しかも背中の鎧はトゲトゲで痛そう。
過剰なまでの防衛能力をもつ植物食恐竜。尾の棍棒で殴られたらティラノの脚も複雑骨折だといい、人間なら即死だろう。
鎧竜はジュラ紀でほぼ死滅した剣竜に代わり、白亜紀を生きた。実はトリケラトプスよりも大きい。
名前の意味は「連結したトカゲ」。

詳細は該当項目で。
アンギラスの元だが、食性から性格までまるで別物……*6

●エドモントニア:鳥盤目装盾亜目鎧竜下目

尻尾に棍棒はないが、高質化した背中と肩から生えた棘で体当たりをしたり、異性に見せびらかして求愛していたと思われる。
しかし、少しでも体を軽くするため刺の中身はスカスカだったと考えられている。
尻尾に棍棒の無い鎧竜の中では最大級。
名前の意味は発掘地に由来する「エドモントンから来たもの」。

トリケラトプス:鳥盤目周飾頭亜目角竜下目

ティラノのライバルたるもっとも有名な角竜。三本の立派な頭の角、雄々しいフリル、ゴツい体格。まさに恐竜版のサイである。
そのサイのイメージもあってか、恐竜の生態を想像した映像ではこの三本の角を敵に向けて突進するトリケラトプスが描かれることが多いが、
実際には脚の構造上速く走れなかったらしく、突進は苦手だったと見られ、代わりに頭を振り、自慢の角で肉食恐竜を追い払ったとされる。
この角で貫かれたら、流石の暴君竜王もたまらないだろう。
名前は「三本角の顔」の意。
ちなみに名前の区切り方は「トリケラ・トプス」じゃなくて「トリ(3)ケラト()プス()」。

詳細は該当項目で。

●スティラコサウルス:鳥盤目周飾頭亜目角竜下目

鼻先に一本の角があり、フリルの周りにも角がある。
モノブロスの頭と言えばわかるだろうか。というかまんまモノブロス。めちゃ派手。
もちろん用途はセックスアピール。鼻先の角は武器だろうが、フリルの角は明らかに役に立たない。
ちなみにこのフリル、レッドホーン……ではなく「ホーンレット」と言う。
名前は「トゲのあるトカゲ」の意。

●シノケラトプス:鳥盤目周飾頭亜目角竜下目

アジア最大級の角竜で原始的なセントロサウルス亜科。
スティラコサウルスと近縁種。鼻先に一本の角がある。フリルの上半分に小さな角がある。
名前の意味は「中国の角のある顔」。


パキケファロサウルス:鳥盤目周飾頭亜目堅頭竜下目

ラムパルドのモチーフである頭突き恐竜代表選手。
名前の意味は「分厚い頭のトカゲ」。
他の恐竜と比べても類を見ないほど分厚い頭骨が特徴で、かつては突進して頭突きをするイメージで知られていたが、
後に首がそれほど頑丈ではないことが分かり、もしも勢いよく頭突きすれば、頭骨は無事でもその衝撃で首が折れてしまうと推測され、
頭はセックスアピールに用いられたのではないかと見られている。それにしても白亜紀の植物食恐竜は派手好きである。
詳細は該当項目で。

●イグアノドン:鳥盤目鳥脚亜目

世界で最初に発掘された恐竜。世界各地に生息していた植物食恐竜で、簡単に言えば肉食恐竜の主食。
親指はスパイク状で、肉食恐竜に対しコレで反撃したとか。
なお、発見された当初、特徴的なその親指の化石は角の化石だと誤解され、イグアノドンは角のある大きなイグアナのような姿と思われていた。
……やはり、みんなあそこに角を生やしたくなるのだろうか?

名前は「イグアナの歯」の意。歯の形がイグアナのそれに似ていることが由来。
ちなみに、イグアノドンとイグアナには生物学的に関連性はないと見られている。人間が勝手に名付けたとはいえ、とんだ名前詐欺である

●エドモントサウルス:鳥盤目鳥脚亜目

イグアノドンに代わって栄えた植物食恐竜。ティラノ達の主食だったと思われる。
マイアサウラやパラサウロロフスなどと同じハドロサウルス科の恐竜。
皮膚が化石になって発見されたことで有名。

名前は「エドモントンのトカゲ」を意味し、化石が初めて発見されたカナダの地名に由来。

●パラサウロロフス:鳥盤目鳥脚亜目

イグアノドンに代わって栄えた植物食恐竜。ティラノ達の主食だったと思われる。
頭に中が空洞になっている鶏冠がある。当初は水面から出して呼吸をするためのものと推測されていたが、骨の先に穴がないため否定された。
現在はコレを楽器のように使って仲間と意志疎通を図ったという説が一般的になっている。
名前の意は「サウロロフスに近いもの」。
その割にはサウロロフスより知名度や登場頻度が髙く、両方登場するにしてもこちらの方が優遇される事が多い。

そのサウロロフスは見た目も系統もあまり近くなかった(同じハドロサウルス科だが)。

●マイアサウラ:鳥盤目鳥脚亜目

上記のパラサウロロフスと同じくカモノハシ竜。
名前の意味は「良い母親のトカゲ」。巣穴を作って子育てをしていたと推測され、そこから名称がついた。

●シャントウンゴサウルス:鳥盤目鳥脚亜目

白亜紀に生息していた植物食恐竜。中国で発見された。
鳥盤目の中では最大級で、歯もでかい。
名前の意味は「山東省(シャントゥン)のトカゲ」。

●カムイサウルス(むかわ竜):鳥盤目鳥脚亜目

北海道のむかわ町で化石が発見された恐竜。
2019年に新種と認められ、アイヌ語で「神」を意味する言葉にちなんで「神のトカゲ」という何ともかっこいい名前をつけられた。
ほぼ完全な全身骨格の化石が見つかっていたことから、日本中の恐竜学者に注目された。
死んだ直後に海(だった場所)に流され、海底(だった場所)に沈んだため、完全に化石が保存されたといわれる。

●モシリュウ:分類不確定

岩手県岩泉町で1978年に発見された、現在の日本列島(北海道~沖縄まで)で一番初めに見つかった恐竜化石である*7
この化石発見以前にも九州や北海道で恐竜と思われる化石の報告は幾度かあったもののいずれも哺乳類や海洋性爬虫類の化石の誤認であった。
また、この発見の10年前に首長竜であるフタバスズキリュウが発見されているが、これもご存知の通り恐竜とは別の種とされている。
そもそも発見当時の学会では「中生代には日本列島は形成されておらずほぼ海しかなかった」と考えられており、当時の陸上生物の化石が発見される確率は限りなく低いと言われていた。

しかし、この化石の発見によりそれまでの学説が覆されたことは非常に大きい。
残念ながら状態は極めて悪く、また発見部位も上腕骨の一部だけと極めて少量のため種の分類には至っていない。
そのためモシリュウはあくまで通称であり、学名もいまだつけられていない。


翼竜&首長竜(長頚竜)&海棲爬虫類】


プテラノドン:翼竜目プテロダクティルス亜目

6mと巨大な翼長の飛行生物だが、空を飛ぶために体重は成人並。頭の鶏冠が特徴的。
映画等で鳥のように羽ばたいている姿が描かれることもあるが、身体の構造上、グライダーのように滑空して空を飛んでいたと言われる。
名前は「翼があり歯が無いもの」という意味。その名の通り歯がない。

創作作品ではティラノサウルスやトリケラトプスなどとセットで描かれることが多いが、実際には同じ白亜紀でも異なる時期に生息していた。

●ケツァルコアトルス:翼竜目アズダルコ上科

身長はキリン並みで、翼を広げると10m以上にもなる史上最大級の飛行生物。
名前はアステカ神話に登場する神「ケツァルコアトル」に由来する。
主に恐竜の幼体や小型の恐竜、哺乳類などを食べていたと考えられている。

プテラノドン同様、空を飛ぶために体重は非常に軽く、骨も中身があまり詰まっておらずスッカスカである。
一説には体が大きすぎて飛べなかったとも言われているが、真相は不明。

●フタバサウルス(フタバスズキリュウ):鰭竜上目長頚竜目

恐竜ではないのだが、すっかり「海の恐竜」としてのイメージが定着してしまっている首長竜
1968年に当時高校生だった鈴木直氏によって福島県の地層から化石が発掘されたものの、
当時は首長竜だとは思われず、新種と認定されたのは30年以上経ってからの2006年だった。
名前の意味は「双葉層群のトカゲ」。

ドラえもん のび太の恐竜で有名になった。

●プレシオサウルス:鰭竜上目長頚竜目

首長竜の代表格の一種。海に暮らし、鰭状の四肢と長い首が特徴的。
肉食で、釘のような歯で魚やアンモナイトを食べていた。
有名なネッシーの正体として有力視されていたのもコレ。
名前は「爬虫類に近いもの」を意味する。

●リオプレウロドン:鰭竜上目長頚竜目

ジュラ紀の海に生息していた。
首長竜類の中でも「プリオサウルス類」と呼ばれるグループに属し、首は短く、ワニのような姿をしている。分類詐欺とか言わない*8
魚やイカ、他の首長竜など、様々なものを食べていたとされる。
BBCのドキュメンタリー『ウォーキングwithダイナソー』に登場したことでも有名。
名前の意味は「平らな歯」。

●イクチオサウルス:魚竜目イクチオサウルス科

魚竜類の代表的な種。
見た目はイルカによく似ているが、進化の過程でよく似た見た目になってしまっただけで(いわゆる収斂進化)、哺乳類ではなくれっきとした爬虫類である。
ベレムナイトというイカのような頭足類を食べていたと考えられている。
名前の意味は「魚トカゲ」。

モササウルス:有鱗目モササウルス科

現在のトカゲやヘビに近い仲間である海の爬虫類。
あの映画に出たことで有名。
名前の「モサ」は「猛者」ではなく、化石が初めて発見されたフランスの「マース川」に由来し、「マース川のトカゲ」の意味。
魚やアンモナイトだけでなく、海鳥や翼竜も食べ、時には共食いもしていたと考えられている。

詳細及び近縁種については該当項目を参照。


創作における恐竜

ロマン溢れる恐竜は、古今東西の様々な創作作品にも登場する。
パワフル・古代・化石(骨格)・巨大・狂暴・大自然(未開の地)・遺伝子といった記号にも良く使用される一方で、
草食恐竜は温厚、小型肉食恐竜は狡猾で素早いといったキャラクター付けをされることもある。

日本においては男性を中心に人気が高く、特に男児向けの作品では恐竜をテーマにした作品も多い。
ジュウレンジャーアバレンジャーキョウリュウジャーリュウソウジャー、円谷恐竜シリーズ、ゴウザウラーなど。

甲虫王者ムシキングの派生作品として「古代王者恐竜キング」というゲームも開発された。カードのやゲームシステムも「甲虫王者ムシキング」がベースになっている。

いわゆるファンタジー寄りな世界観だとドラゴンの存在があるため、どちらかといえば現実ベースでの作品で登場することが多い。
勿論、両方が登場する作品もあり、例えばポケットモンスターシリーズや遊戯王OCGでは両方のモチーフが使用されている。


サブとして恐竜が登場する作品

  • ウルトラシリーズ
見た目は恐竜っぽくないが、僕らのヒーローウルトラマン最終回で完膚なきまでに倒し、同シリーズが進んだ今も尚最強怪獣の称号を恣にしているゼットンの別名も「宇宙恐竜」である。
なお、ウルトラシリーズにはゼットン以外にも宇宙恐竜の肩書を持つ怪獣が存在している。
架空の恐竜であるジラースゴモラ、戦車と合体した恐竜戦車、タルボサウルスを改造したウェポナイザーといった普通に恐竜をモチーフとした怪獣も多い。
なかにはティラノサウルス・トリケラトプス・ステゴサウルスの化石が合体怪獣化した最強恐竜キングダイナスのような変わり種もいれば、そのまま「恐竜」というあんまりな名前の怪獣まで。
ちなみに、ウルトラシリーズの中には明確に他の作品と並行世界と位置付けられている作品が多く、その影響もあってか恐竜の絶滅要因が作品によっては異なる場合がある。

テラノドン・リケラトプス・ティラノサウルスが、主人公の仮面ライダーオーズの最強形態である「プトティラコンボ」のモチーフになっている。
「強くてかっこいい」という一般的なイメージからか、他のコンボ形態を凌駕するパワーを有している描写がなされる一方、
あまりに強すぎてオーズ自身も力を制御しきれず、変身するとほとんどの場合暴走してしまう危険な形態としても描かれた。
また、オーズはタカ・クジャク・コンドル等の同系統の動物メダルの組み合わせだけでなく、ライオン・カマキリ・チーター等の多系統のメダルを組み合わせた亜種形態で戦うこともあるが、
プトティラコンボに用いられるメダルは唯一原生動物ではなく絶滅動物の力を宿しており、それ故に他のメダルと軒並み相性が悪く、亜種形態では使えないという特性を持つ。
一種だけ恐竜じゃないのがいるが気にしてはいけない。

主人公である仮面ライダーリバイ仮面ライダーバイスの基本形態「レックスゲノム」がティラノサウルス、
派生形態「ブラキオゲノム」がブラキオサウルスをモチーフにしている。
基本形態が恐竜モチーフのライダーはこれが初。

動物がテーマではあるが半数近くは恐竜型である。

恐竜型のトリデプスガチゴラス等がいる。

G1シリーズでのダイノボット部隊恐竜戦隊ビーストウォーズシリーズでのメガトロンダーダー恐竜マグマトロン部隊、実写版4作目ダイナボットなど、恐竜に変形するTFは結構な数存在する。

飛竜種、鳥竜種、獣竜種は設定上すべてが恐竜と同じ分類である。
ビジュアル面でも恐竜型のモンスターが複数存在する。
ただし、現実の恐竜から進化した存在かどうかは公式には語られていない。

遊戯王OCGにおいて恐竜族という種族が存在する。
アニメでは、恐竜族デッキを操るダイナソー竜崎ティラノ剣山がドンとかザウルスとか言っている。

カプコンから発売されたゲームシリーズ。
バイオハザードシリーズのエンジンが使用されている。

余談

恐竜という現実があるからこそ、怪獣たちも輝くのだ!


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最終更新:2024年04月05日 01:39

*1 例えばハバース管と呼ばれる骨の中の血管は、ワニやトカゲは殆ど無いのに恐竜は鳥や哺乳類と言った恒温動物と同じくらいの数が走っている。

*2 本来「テタヌラ」というのは分岐分類学の用語であるため、「目」や「下目」といった階層分類の用語と同時に使うことはできないのだが(「テラヌラ類」と表記するのが正確)、日本では便宜的に併用されている。

*3 骨格の形がそれまで知られていた肉食恐竜とは異なっていたことに由来する。

*4 ディロフォサウルスに襟巻や毒があったことを証明する化石は一切見つかっていない。余談だが、2012年に中国で発見されたシノルニトサウルスという白亜紀の恐竜は、顎の構造などから毒を使って狩りをしていたと考えられている。

*5 アメリカのニューメキシコ州で発見された化石を年代測定したところ、約6480万年前のものと推定されたことから提唱されたもの。しかし、6500万年に対する70万年はほぼ誤差の範囲といえる。

*6 しかも『ゴジラの逆襲』ではなぜか三畳紀に生息していた恐竜とされている。

*7 それ以前に戦前の日本領南樺太での「ニッポノサウルス」の発見例はある。

*8 そもそも、「首長竜類」というのはフタバサウルスが発見されてから日本で作られた言葉である。ラテン語では首長竜類に相当する分類を「Plesiosauria」(「トカゲに似たもの」の意)というのだが、これを直訳しても意味が通じにくかったため。