雨宮桜子

登録日:2015/7/25 (土) 11:40:00
更新日:2020/09/29 Tue 04:27:31
所要時間:約 7 分で読めます






―――夜科と言い争うのは好きじゃない


バカだから通じないのだ 気持ちとかその他いろいろ







あまみや さくらこ


PSYREN-サイレン-』のヒロイン

VOMIC版のCV;堀江由衣



◆概要

夜科アゲハのクラスメイト。
一見物静かで読書好きの美少女だが、彼女と会話した人間はおそらくクラスに半分もいないとされる。なぜなら、


卒業式まで放っといてくれる?

…サイレンがやってくるわ……!!その時は…アンタも私も無力なゴミ…………!!

せいぜいそれまで…くだらない青春を謳歌してなさいよ…!!


入学したての時期に話しかけてきた女子グループに対して言い放ったその強烈な台詞が雨宮桜子を「話しかけてはならない女」というポジションに定着させたため。
だが幼少時同じクラスだったアゲハは現在の性格とはかけ離れた、明るく誰にでも優しかった彼女を覚えていた。


実は物語の開始時点の半年前からサイレンのゲームに参加し、実質たった一人で戦い続けていた少女。
夜科アゲハが彼女を追いサイレン世界に足を踏み入れたことで物語が始まる。

本来は優しく明るい性格だったが長年の戦いの中で摩耗し今では冷徹かつ情緒不安定な性格になった。
しかし仲間に対する情は非常に厚く、欲望のまま無作為に人間を殺傷する禁人種には憎悪や嫌悪にも似た敵意を向ける。
なおイカレ女呼ばわりすると完全にキレる。



○アビス

夢喰島で碓氷のデリート・スパイダーを受けたことによる記憶の喪失をトリガーとして姿を現した内なる存在。
彼女は曰く、「過酷な現実、孤独に追い詰められた過程で雨宮(主人格)が処理しきれなくなった感情から生じたもの」であるらしい。
平たく言えば二重人格のようなもの。
褐色の肌を持ち、雨宮(主人格)の一人称が「私」なのに対してこちらの一人称は「アタシ」となっている。
主人格と同じくアゲハに好意を抱いているがこちらは依存的で不安定。

当初は主人格の座を奪い取るため雨宮と敵対的であったが雨宮のノヴァの修行の際、心鬼紅骨の力を介して雨宮と和解。
第三星将・シャイナ戦では雨宮と力を合わせシャイナを倒した。
その際これからは定期的に雨宮は体を貸すこととなった。

PSIの資質も変わり、バーストとライズを得意とする。能力は背中から出す2本の黒い鋭利な鎌状のバースト。



◆能力資質と固有能力

PSI能力の内得意なのはトランスとライズ。
ライズにより身体能力・感覚機能を底上げし事前に用意した武器*1を扱い、状況に応じてトランスを併用する戦闘スタイルをとっている。
…が、バトルスタイルが非常に容赦ない猟奇的なものともっぱらの評判。

終盤では妖刀「心鬼紅骨」をエルモアから譲り受けた。




  • W・M・J(ワイヤード・マインド・ジャック)
端子状のPSIを対象に接続することで精神干渉を行う能力。
主にジャックした相手から情報を読み取る用途で使われる。
また味方同士でのテレパスに使用することもある。通常のテレパスと違い有線なので敵に傍受されないことが強み。
強力だが弱点も多く、まず端子の発射から接続までの時間は決して速いものではなく、さらにバースト波動で防ぐことも容易である。
そのため戦闘向きの能力とは言えないだろう。


  • M・J:凶気の鎌(マインド・ジャック:インサニティサイズ)
トランスのPSIで形成された巨大な鎌を発現させる。
雨宮のライズにより鎌を振るう速度こそ速いが、トランスでできている以上物質は透過し、バーストには通らないため破壊力自体は全くなく、直接生身に当てなければ何の効果もない。
雨宮の耐久力には難があるため懐に入るには相応のリスクを負うことになる。

だが「凶気の鎌」の本質は「破壊されることでその周囲に散布される粒子化した思念波」である。
直接脳に繋がなくてもいい代わりに強力な幻覚を見せるには、相手の至近距離で爆発させる必要がある。どちらにせよリスキーな技。


  • ピーピング・ラヴァ―
先端にカメラの付いた有線トランスを体から多数発生させる能力。おそらくトランス。
手元にカメラの分だけモニターを展開することが出来、離れた場所や入り組んだ場所の状況把握が可能。


  • 心波の粒子
雨宮の発現したノヴァ。
「心鬼紅骨」を介して雨宮の心波能力を極限まで増幅する能力。
増幅された心波能力は、煙状の心波の粒子となって周囲に拡散。
範囲内の敵の意識と行動を先読みし、更にアビスを思念体という形で能力含めて実体化させてからコンビネーション攻撃を行う。
このノヴァの真の恐ろしさは雨宮とアビスは意識伝達・連携に一切言葉を用いる必要がなく、その伝達速度は0.01秒以下という人知を超えた速度に達した文字通りの一心同体を実現した事にある点。
思念体故に虚像のように互いを入れ替えて敵の攻撃をすり抜けさせることも可能。

敵の全ての行動を先読みし、煙によって視界を遮り、思念体により幻惑しながら神速の連携攻撃により一瞬で仕留める地味ながらえげつないノヴァ。






◆来歴

裕福な家庭の生まれだが、母親は家族を捨てて家から出て行き、父親も愛人と別所で生活しており、家庭崩壊状態にある。現在は雨宮一人で暮らしている。
半年前にそのような現実への嫌悪感がきっかけで精神を追いつめられ、大阪まで家出した際に赤いテレホンカードを入手し、ゲームに参加することになったようである。
そしてサイレンドリフトとしてサイレン世界と現代を行き来するようになり、更に精神的に追い込まれることになってしまった。
だが自身にPSIを教えた八雲祭に対しては強い信頼を置き、学校での姿からは考えられないような明るい態度を見せる。

サイレン世界にてアゲハや同じく幼馴染の飛龍と出会い、行動を共にするようになってからは、次第に年相応の表情を取り戻しつつあり、アゲハ達にも笑顔を見せるようになる。
…というかこちらが本来の雨宮なのだろう。
サイレン世界で見せる冷静な、ともすれば狂気的にさえ映る姿は曰く「心を半分地べたに捨て、やらなければいけないことに集中する」という普通の少女が過酷な世界で生き残るための処世術である。

(アゲハから見た)一度目のゲームでは化物に襲われかけたアゲハを助けるため刀で両断しながら登場するが、連日戦い続けた影響で体調不良に陥っていて実質戦力外。ゲームのルールについて無知なアゲハらにいくらかの助言はするものの自力で体を動かすこともほとんど出来なかった。

2thゲームではpsy初心者のアゲハ、飛龍、サイレン世界の大気に感染しダウンした新たなドリフト望月朧、霧崎兜を抱え、唯一実戦に耐えうる能力を持つ人間として狙撃手真名辰央と巨大ワーム型禁人種相手に奮闘。朧の復活による局面の変容まで単独で時間稼ぎを行って見せた。


3thゲームでは現代でカブトの叔父が作った個人シェルターを未来のサイレン世界で調べいくらかの情報をサルベージすることに成功。
その後W.I.S.E第5星将ドルキの部下キッザーニと交戦する。

アゲハがドルキを撤退に追い込み、現代に帰還。八雲祭にプールを貸切ってもらい束の間の平穏な時間を過ごす。
白い水着が非常に眩しい!…のだが、ジャンプ本誌で掲載されたときは岩代先生がうっかり胸の影トーンを張り忘れてしまい、完全な無乳になってしまった。でもコミックスではちゃんと修正されました、よかったね。





4thゲームでは待ち構えていたドルキ、第3星将シャイナと交戦。隔絶した実力差により各個に分断、撃破されてしまう。


絶体絶命の状況で彼女らの救出に現れたのは成長したエルモア・ウッドの子供達。4度目のドリフトに招集される直前のアゲハの行動により、エルモアの死亡は回避され、それにより不可避であった子供達の死亡も回避されていたため、未来が変わり子供達との再会が叶ったのだ。

それまで雨宮が交戦していたシャイナはシャオと後方火砲のフレデリカが担当。
シャオの能力を警戒したシャイナは「奥の手」を使おうとするが…


ビキィ

腕一本もーらった


なんとその隙をついてシャイナに組みつき左腕をへし折りフレデリカの炎の中に蹴り飛ばすというアシストプレイを敢行する。
まさかシャイナも直前まで絶望に打ちひしがれていた、自身に比して遥かに脆弱なPSI能力者の少女に隙を狙われるとは思わなかっただろう。

どうでもいいけど割と簡単に腕斬り飛ばされる少年バトル漫画だと腕折られるパターンの方が逆に痛々しく見えるよね。





その後、ネメシスQの主の救出に向かった夢喰島で碓氷とその部下、三宅と交戦。三宅のバースト、黒骨により一方的に攻撃された…と思いきや初撃で三宅をトランス幻術にかけ、かかっている最中顔面をボッコボコになるまで殴打していた。
愛染やうちは一族の皆さんだってそんな真似しないよ!



…どこから…偽の光景を見せられていた…


さあ?(蹴り飛ばしながら)




ネメシスQの主と出会いその正体とサイレンの目的を知る。そしてQの主の力により、シャイナの手で行方不明となっていた飛龍や朧の生存を確認するも、天樹の根を危険にさらすことを避けるため二人の捜索を諦め、二人は現代に帰還した。





4thゲーム帰還後は、夜科姉弟と共にエルモア邸に暫く居候する事になった。

しかし、夢喰島で碓氷のデリート・スパイダーを受けたことによる記憶の喪失と、それに伴い現われた、内面に潜む「もう一人の自分の存在」に悩まされるようになる。


ウロボロスの事を聞くために訪れた父親の研究所で弥勒を知るかつてのグリゴリの研究者、射場公一と出会い、弥勒のPSYを無力化できる彼の脳内チップPacsの存在を知り、封鎖されたグリゴリの研究所にアゲハ、祭が侵入する。
潜入中、協力者の遊坂葵が実はW.I.S.Eの構成員であった事が発覚。遊坂との侵入前の接触によって祭がウイルスに感染。
祭を救うために雨宮も追って潜入するが、そこで警備の陸自の銃弾により倒れてしまう。
そこでもう一人の雨宮、「深淵(アビス)」が表の人格に現れる。



遊坂戦では人格が混濁しながらもアゲハをアシストするが毒をくらい戦闘不能に。その後はアゲハが遊坂を倒したことにより毒は消失。
しかし彼の最後の悪あがきにより研究所は崩壊。目的は達成できなかった。




研究所での戦いを終え、またエルモア邸で日常を過ごすが、裏人格アビスにより隠していたアゲハへの想いを全て暴露されたことによりピュア宮さんに変貌。部屋にアゲハを呼んで自分の喋った言葉を覚えているか問い、結果2人してお互いに限りなく告白に近い言動を思い出し、ベッドの上で身動きが取れなくなる。
空気に呑まれてキス寸前までいくが、子供達ののぞき見がバレて中断。なに恥ずかしいことしてんだお前ら


平穏な時間はネメシスQの呼び出しによって終わりを告げる。エルモアから妖刀「心鬼紅骨」を譲り受けた雨宮はアゲハ、カブトと共に再び未来へ。


根に迎えられるも、間を置かず第二星将ジュナスと配下部隊スカージ、そしてヴィーゴの強襲を受けることになる。










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最終更新:2020年09月29日 04:27

*1 多くは刀剣の類だが場合によっては鎖鎌やトンファーなど風変わりな代物