プラネットマン(キン肉マン)

登録日:2015/07/18 Sat 00:07:41
更新日:2024/01/28 Sun 12:38:21
所要時間:約 18 分で読めます




太陽系12番目の星、それがあったのを誰も知るまい。

惑星バルカン。

それがこのオレ、プラネットマンの正体なのだ!



プラネットマンは漫画『キン肉マン』のキャラクター。

目次

概要

悪魔六騎士の一人で、地獄めぐりNo.2・宇宙地獄を司る。口癖は「カカカーッ」
太陽系の惑星たちが元素配列の様につながって、人の形をなしている特異なデザインが特徴的だが、試合の最中にもデザインが変わっていき、少しずつ筋肉質になっていく。
キャラ立てにも悩んだのか、マスクは地球マスクバルカン本当のバルカン黄金のマスクと凄い枚数を着けており、その中に本物のバルカンがあるかもしれない。
無印の続編ではコンセプトはそのまま、全体惑星のモチーフがある筋肉質の男になっている。全体的に別人感に溢れている。
そんな訳で初登場・黄金のマスク+人面プラネット・続編の3つを比較してみると、冗談抜きで同じキャラには見えない。



プロフィール

種別:悪魔超人
出身:北極or南極
身長:250cm
体重:420kg
超人強度:500万パワー
年齢:26歳
タイトル歴:リアル太陽系J・ヘビー級選手権
所属:悪魔六騎士
CV:田中秀幸

テーマソング
恐怖の惑星バルカン(歌:荒川務)


オレは神の手から太陽系の星をうばいとってきた。

残るひとつの星地球さえ手に入れれば、全太陽系を制したことになるのよ!!


作中での活躍

スニゲーターとの死闘を終えたキン肉マンの前からミートくんを奪い去る。
それを追ってキン肉マンが向かった宇宙地獄のある、としまえん(原作)/よみうりランド(アニメ)に数々の惑星が集まり、それがひとつとなってプラネットマンの形となった。
高所に設置されたリングでキン肉マンを宇宙的レスリングで苦しめていくが、「氷点下首4の字」からのニードロップをウルフマンのパワーが詰まった「ウルフマン張り手」で吹き飛ばす。

すると頭部の地球のマスクが脱げかけ、自身が登場した理由を語り出した。

太陽系の星はそれぞれ十二の神が統括していた。それらの神をオリンポスの十二神>オリュンポス十二神と呼んだ
しかし現在 発見されている星の数は太陽水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星冥王星の十一で
オリンポスの十二神よりひとつ少ない……。はたして、十二個目の星はなかったのであろうか……!?
いいや、ちゃんと存在していた!
地球のうら側にいたためにいつも影となり、大宇宙の暗闇の中にその姿をかき消されてはいたがな……


みよ! 太陽系十二番目の星バルカン


これでオレは太陽系十一の星をすべて神の手からうばいとった……

残るひとつの星さえうばえば、オレは全太陽系を制圧することとなる

それは地球だ!



そして12個の星全てを手に入れるため、キン肉マンの体に世界地図の模様を浮かべさせて地球になぞらえる。
それによって立場が対等になり、バルカンの下に隠された本当のバルカンを明らかにする。
ちなみにバルカンマスクが登場してから本当のバルカンマスクが出るまでに、4ページも経ってない。

「超人ボール」で何度も蹴り上げたキン肉マンを球状に。身体の模様と合わせて地球に見たてて、「魔技・惑星直列」で貫く。
カナダを貫けばカナディアンマンが死に、インドを貫けばカレクック、アフリカを貫けばアマゾンマン(ブラジル出身)も死ぬ。
正義超人全滅の危機から攻撃の中断をキン肉マンは申し出るが、その全滅を狙うために断り、「魔技・グランドクロス」でリング下からキン肉マンを突き上げ、ボディスラムで叩きつける。
アメリカ、ソ連、イギリスもダメージを受けたことによりテリーマンロビンマスクウォーズマンが死に、なぜかキン肉星の人物である小百合、ビビンバ*1も死亡。それを助けようとした真弓も息絶える。
怒りを見せるキン肉マンに「アポロンダイナマイト」を投げるが受け止められ、日本が火山国であることを活かして火事場のクソ力を蓄えた「火事場のバズーカ砲」で反撃される。

キン肉マンは追撃を加えようとするが、「魔技・人面プラネット」により、死亡した正義超人たちを全身に宿らせる。
唯一何も宿ってない頭部には黄金のマスクをかぶったことによって攻撃をやめさせ、人質をとったことによりキン肉マンを苦しめていく。
この時のプラネットマンは相変わらず珍妙な体型に、顔は黄金のマスク、全身には8つの顔とすさまじい姿をしていた。

間接のみを痛めつける「キン肉バスター」「新キン肉バスター」で攻撃しようとするも、「宇宙地獄」によって天井も床もなくして無効化。
しかし、バスターの体勢から落下した際に胸に傷を受け、そこにいるウォーズマンとともに苦しみだす。
そこに気づいたウォーズマンは自らを犠牲にしてプラネットマンを倒すように言い、キン肉マンは悩むものの、最終的には「人面疽クラッシュ」で飛び込んだ際に心臓をウォーズマンとともに貫かれた。

するとプラネットマンの超人強度を奪って7人の人質が復活。
それでもなお戦おうとして「ヘル・ザ・プラネットリング」を投げつけるが、背後に回って羽交い絞めをされる。
追尾性能によりプラネットマンの方へ向かって来てしまい、黄金のマスクを着けた首から上を切断。(アニメでは首ちょんぱはアウトだったのか、かすめて黄金のマスクだけをはぎ取られた)
トドメに「魔技・グランドクロス」にて開いた穴へ「ブラックホールスープレックス」で投げられ、首の根本からまっさかさまに地面に激突するという凄惨な死を遂げた。

正義超人にとって最も大切な仲間を人質に使うという悪魔超人の中でも特に悪辣な手段を使っただけあって、スグルを激昂させた対戦相手としては上位に入る存在。
始祖編でスグルがプラネットマンを心配するようなセリフが見られなかったのは「未だにこの時のことを根に持っているからでは」と言われたことも*2

仲間の犠牲によって手に入れた黄金のマスクは偽物だった。
他4人の悪魔六騎士は「(スニゲーターとプラネットマンは)小手調べ」と言い放ち、瀕死のウォーズマンの体内へ飛び込む。
ウォーズマンを復活させ、かつ本物の黄金のマスクを手に入れるために正義超人たちはリサイクル・ゾーン(井戸)に飛び込んでいった。

のちに悪魔将軍の手によって蘇り、体の一部となる。
宇宙的レスリングとスピードを担当しているが……スピード?



  • 完璧超人始祖編
悪魔六騎士らの超人墓場潜入時に登場。
鬼に襲いかかられたザ・ニンジャを助けてから、鬼2体に同時のドロップキックを放っている。
ジャンクマンVSペインマン戦の後では、超人墓場の奥部へ他5人と同様に駆け抜けていったのが描写された。
「ムーン」の効果音はサンシャイン「ズンダンズンダン」並に強烈である。そもそもお前月じゃないだろ。

正義・悪魔超人連合が鳥取砂丘でスニゲーターVSガンマン戦の行く末を見届けると、スペイン・バルセロナのサクラダ・ファミリア上空に消滅したはずのグリムリパーが登場。
自らの正体"完璧・拾式"サイコマン、完璧・無量大数軍に在籍していた理由、スペインで眠っている秘密らを明かした直後にサクラダ・ファミリアを破壊したり、
ガンマンより先にサイコマンと戦おうとするバッファローマンの周りで小競り合いが起きる中、プラネットマンはサイコマンの前に再登場を果たす。
超人墓場の拾式の扉の奥でメルヘンチックな部屋を物色していると時空の歪みを見つけてそこを進み、グリムリパーはそれに気づいてバッファローマン戦を降りたことを明かす。
更に完璧超人始祖らの存在意義についても語りだすが、そこには口を挟んだ。



ケッ……そんなもの、おまえらのエゴじゃねぇか
誰も望んでいないことを自分たちのルールで勝手にやって、偉そうな顔してやがる

この世はおまえらのモノじゃねえ!

オレたち悪魔超人のモンだ!



そう叫んでからのニーキックで蹴り飛ばし、処刑(キリング)リングへ入って試合が始まった。
序盤から「リングストーン」で攻めていくが避けられ、プラネットリングも捨てられてしまい、「巨握の手」によるネッキングハングツリーで締め上げられる。
だが、木星にある「ジュピターリング」で反撃し、「オリンポスボルケーノ」で吹き飛ばす。
反撃の「イグニッションドレス」を受けるもかわし続け、「氷点下首4の字」を決めてサイコマンを凍らせていき、「フローズンクラッシャー」で粉々に砕こうとする。
しかし、氷から突き出た両腕に止められ、なめてかかったところを捻り上げられる。更に凍結して鋭利になったキックの連打で斬りつけられ、氷を剥がしていきサイコマンは脱出。
またしても「巨握の手」でチョークスラムを受けるも、「宇宙地獄」により避けて、「魔技・グランドクロス」でリングに叩きつけられる。
もう一度その戦法をとるも、あの「マグネット・パワー」により着地を防がれてしまいグロッキー状態。
最後の手段として「悪魔霊術・霊波共鳴」からの「人面プラネット」を使用。死亡した完璧・無量大数軍を身体に宿らせる。


「それがどうしましたーっ」


だが、サイコマンには効かなかった*3
完璧・無量大数軍らが同僚のグリムリパーと正体不明の拾式が繋がったことに驚愕する中、次々と宿らせた魂を破壊されていき、全身の惑星は砕かれていく。
まだ残っていたボーラマンが「グリムリパーは最古参」「完璧・無量大数軍を作り上げたのも武道とグリムリパー」「それ自体がサイコマンの活動をカムフラージュしてたのでは?」と気づくが、3つ目に至った時点で破壊される。
最後に残ったターボメンはプラネットマンとの会話で、「道連れで死亡した武道の魂がないので武道は生きている。サイコマンが武道を騙していたのなら武道は絶対に咎めに来る。しかしまだ現れない。ゆえに正体は……」と真相に至る直前でプラネットマンの胸ごと貫かれてしまう。
満身創痍のプラネットマンに、ゴールドマンの弟子としての無能と無謀さを見せしめにするため、「"完幻"ファントム・キャノン」でリングに打ち付けられる。
全身が粉々に砕かれ、無事なまま残った顔は観戦していたバッファローマンとブラックホールの元へ転がり落ち、最後には笑って風化していった。
頭をルームライトにさせなかったのは最期の意地か
ついでにサイコマンは最後まで彼の頭が何の星かわかってなかった


戦績

● キン肉マン(ブラックホールスープレックス)
● サイコマン("完幻"ファントム・キャノン)


2戦2敗2死亡。悲惨。
切断・飛び道具・重力操作・噴火・凍結なテクニカルな技とその数ならザ・ニンジャにも引けを取らないが、その活躍には天と地ほどの差がある。
宇宙地獄を使えば突進技と投げ技しかないバッファローマンなどなら苦しめられそうだが、関節技も得意とする相手は厳しそうなところがある。

おそらく、この微妙な強さにはプラネットマン自身にも大いに問題がある。
  • 「プラネットリング」はその追尾性のため、それを利用されて敗北されているなさけなさ。
  • 奥の手の「人面プラネット」だが、重傷を受けると超人強度を吸収されて復活されてしまい、使用中は軽い攻撃でもそこそこのダメージになるなど肉体が脆くなっている。
  • 「魔技・惑星直列」「人面プラネット」は使用する機会や相手などを大きく選ぶ。
  • サイコマンに一度締め上げられ、バッファローマンの忠告もあったのに巨握の手を見くびって足を捻り上げられるおつむ。
これらを考慮すると、自分の弱点を理解して、宇宙地獄とその他の数々の技と言う真似できない長所を活かせばもっと伸びそうであるが。



プラネットマン不遇説

悪魔六騎士にはシリーズを通して登場する人気キャラのザ・ニンジャ、アシュラマン、サンシャインらがいる。
対照的に出番が少ないのがスニゲーター、ジャンクマン、そしてプラネットマンらで、初期から不遇組に属していた。
シリーズが進むにつれて悪魔将軍の敗北、アシュラマンとザ・ニンジャの正義超人入りで悪魔六騎士と言う団体自体がどうでもよくなるが、新シリーズにて悪魔将軍が復活し、悪魔六騎士も再結成されて完璧超人始祖らと戦っていくことに。

だが、このシリーズでもミスターカーメンのごとくちょっとアレな人がいた。

そう、プラネットマンである。


明確な強さが描かれていない

初戦のキン肉マン戦では肉体の弱さをフォローするような飛び道具や人質など卑怯な戦法を多くとっており、この最中に作品の人気が低下する憂き目に遭っていた。
作者曰く、「戦い方が決めにくくて盛り上がらない展開が続いた」「技のアイデアは担当編集から」「早く次の戦いに進めたかった」とのこと。
スニゲーター共々、「本当の本当に悪魔六騎士はバッファローマンより強いのか?」と思われてしまう程度の強さだった。

一時は惑星直列で正義超人を全滅させ、更にそれらを人質にとるものの、自分の死で復活させてしまう始末。
このアクシデントがなければ、キン肉マンは六騎士全員と1人っきりで戦うことになり、悪魔超人軍の勝利は確定的だった。

サイコマン戦では先述の通り完敗。
「不審な敵キャラが姿を消し、姿を改めて戦いの場に再び現れたが、やられた」とかいう事例はまずないため、サイコマンの相手だと判明した途端に読者にすら見捨てられていたところがある。


キャラが弱い

他の悪魔六騎士に比べてキャラ性で劣るのも短所である。
まず、デザイン自体は単純なものの、しょっちゅう変化しているため描きやすくない。
太陽系征服の野望も悪魔六騎士の目的と関係ないのも痛く、野望のために戦っているのか将軍のために戦うのかよくわからない。
そもそも登場率も低く、悪魔将軍の肉体構成や呪いのキャンバスなどでの「悪魔超人だヨ!全員集合!」的な登場を除けば、ジ・オメガマンにハントされていないし、2世に本人や血縁、知り合いなどが登場してもいない。同じ宇宙系超人のザ・コンステレーションも血縁とかは無さそうだし、戦い方は受け継がれていなかったし……。
そのためか『超人総選挙2013』では49位にランクイン。かろうじてスニゲーターやザ・魔雲天よりかは上である。選挙前に再登場はまだしていなかった割には健闘しているか。

そして他の悪魔六騎士と比較すると、その格差はより感じられる。

・スニゲーター
2戦2敗2死亡とプラネットマンと同様の戦績。超人総選挙では57位(六騎士では最低)
だが、キン肉マンの殺害を成し遂げた功績は大きい。超人強度を奪ったのがその方法だったために、直後に復活されてるのが難点だが……
後に7人の悪魔超人の教官であることが判明。ここにまつわる様々なシーンや人情味あふれる性格で感動を呼んだ。
Ⅱ世では孫のMAXマンが登場したり、小説版の黒幕になるなど優遇気味。

・ジャンクマン
1勝1敗1死亡。超人総選挙では31位(六騎士では4位)
完璧超人始祖のペインマンに勝利しており、脳筋なその性格や熱い戦い、久々の強烈なゆで理論に多くのファンの感動を呼んだ。

・ザ・ニンジャ
1勝3敗3死亡。しかし、彼の敗北は有意義な敗北であることが多い。人気キャラだけあって総選挙9位(六騎士では2位)
後に正義超人へ転向し、人気キャラが集っている超人血盟軍に参加して一人浮いていたが、Ⅱ世でも登場して、要所要所で活躍を決めている。所属が再び悪魔超人になった始祖編でも対戦場所がアイドル超人たちに近いところで行われたため彼らが応援に駆け付ける、その後のサイコマンとブロッケンJrの対戦の様子見が通用せず満身創痍になりながらもJrに激励を送る等、相変わらず正義超人と絡むことが多め。
人気トップクラスのアタルとの絡みが非常に多いのも大きく、悪魔六騎士で出世した1人。
なお、プラネットマンと超人墓場突入時には協力しており、同じテクニシャン・同じスピードキャラ同士、実は仲がよかったのかもしれない。

・アシュラマン
シングルマッチでは2敗2分2死亡、タッグマッチでは2勝2敗。良い戦績ではないが、アイドル超人並に試合回数が多い。
それも後押ししてか総選挙では1532票で六騎士最高の6位。5位のバッファローマンは1533票だった。
初登場時からキン肉バスターを上回る阿修羅バスターを使い、そのインパクトは非常に大きく人気キャラに。
後のシリーズにもしっかり登場し、超人血盟軍にも加入。Ⅱ世無印ではラスボスになるなど悪魔六騎士でもっとも人気と出番がある。
ちなみにプラネットマンもアシュラマンも笑い声は「カカカー」である。

・サンシャイン
シングルでは1勝1敗1死亡、タッグでは1勝1敗1死亡。総選挙では21位(六騎士では3位)
人間にやられる、とはいえ人間味がある、無印の悪魔超人の中でⅡ世に出るのがもっとも早かった、串カツ、使い捨てカイロ、砂金など、かっこよさよりも様々な要素が多め。
完璧超人始祖を相手にノーダメージも勝利している。
『激闘回顧録』では仲間の六騎士をそれなりに褒めている中、プラネットマンは「ファイトスタイルがまったく違う」「下っ端なので口はきいてやらなかった」と散々な言われ方をされている。


本シリーズで悪魔将軍を含む悪魔超人達が戦いを通して仲間への友情、対峙する完璧超人や過去に戦った正義超人への敬意を示す中、彼にはそういった描写が特に無い。
過去の対戦相手で試合を観戦していたキン肉マンともスニゲーターの様な会話を交わすことも無かった。
悪魔超人との方針の違いを半ば割り切っているキン肉マンも手段を選ばず自分達を苦しめ、当時とほぼ変化の見られないプラネットマンには思うところがあったのではないか。

7人の悪魔超人に対しても「ヒラ悪魔」と称し、バッファローマンを再会するなり「出戻り」と揶揄。
一方、彼とブラックホールからはファイトスタイルを「汚い」「反則スレスレ」と評価されている。
どちらも悪魔超人としては軽口の範囲かも知れないが、やはりお互いあまり親密な関係ではないのが見て取れる。

ただし、この二人の評価には「今はただただ頼もしい」と六騎士の一人として尊敬する言葉も付随している。
というか、「悪魔にとって『汚い』はほめ言葉」、「何をやろうと勝てばいい」という悪魔超人道からすれば上記の言葉はプラネットマンへの最大の賛辞ともとれる
バッファローマンは正義側についたこともある分反則はあまりしないし、B・Hはペンタゴンの乱入を気にしちゃう程度には良識あるしね


他の悪魔超人すら憚るような手段を何食わぬ顔で行い、「この世はおまえらのモノじゃねえ!オレたち悪魔超人のモンだ!」と言い切る悪魔超人達の中でも一、二を誇るいっそ清々しいまでの卑劣さ、傲慢さこそが彼の持ち味と言えよう。


ここまで見るとプラネットマン(笑)だが、彼の敗北は決して無駄ではない。
キン肉マン戦では「戦えないアイドル超人を復活させる」「ウォーズマンを瀕死にさせて五重のリングでの戦いを行わせる」、サイコマン戦では「作中の人物に死んだと思われた武道の生存を気づかせる」などの役割を担っている。

そうして見ると、プラネットマンはその命を大々的な舞台装置に利用しているのである。特に後者の試合ではその役割にゆでの成長を読者に実感させたことだろう。
がんばれプラネットマン!サイコマンからの評価はブロッケンJr.より低い気がするけどがんばれ!



得意技


・プラネットリング(ヘル・ザ・プラネットリング)
腰の土星にある輪を投げ、相手を切り裂く。2種類の名前があるがどちらも性能は変わらない。
切れ味は抜群な上に、相手を追尾する性能を持っているが、その高性能さが敗因となってしまった。
サイコマン戦では、予備の木星のリングで相手を切り裂く「ジュピターリング」を使用している。

・リングストーン
小さな岩石で構成された土星のリングを噛み砕き、相手に向かって吹きつける。下品。
誰でも一度は口に氷をたっぷり含んで擬似リングストーンをやったことがあるのではないだろうか。

・プラネット重力
胸元にある木星が放つ太陽系最大の重力で相手を引き寄せる。
観覧車に落ちたキン肉マンを引き寄せた。

・氷点下首四の字
相手の首に4の字固めを決める。
すると両足首にある海王星冥王星の超低温が、高速で相手の全身を凍りつかせていく恐ろしい技。
そこから凍った相手をニードロップで粉砕する「フローズンニークラッシャー」に繋げる。
しかし、キン肉マンにはウルフマン張り手で脱出され、サイコマンは足を捻り上げられたり、キックの嵐により逆に傷つけられるなどむしろ苦しめられている。

・アポロンダイナマイト(太陽爆弾)
火の塊である太陽を相手に投げつける。
こんなのを食らっては一瞬で蒸発しかねないが、クリーンヒットしたためしがない。
ちなみにプラネットマンの体にある惑星は9個で、残り2個の月と太陽は身体にないだけでその力を使っての攻撃は出来る。しかし、月がどんな攻撃なのかは不明。

・オリンポスボルケーノ
カナディアンバックブリーカーに相手を捕え、左肩の火星オリンポス火山の噴火で相手を吹き飛ばす。
どうせアポロンダイナマイトもあるんだし、こちらが灼熱地獄でも違和感はないような……?

・灼熱の襟首締め落とし
出典はゲーム『キン肉マン マッスルグランプリMAX』から。
上空に舞い上がった相手の首を掴んで頭から落下しつつ、金星と水星の部分(両手首)を利用し熱のダメージを与える。

・宇宙地獄
地獄めぐりの名を持つ技。
一帯を宇宙空間と化し、上下の感覚を失わせて相手を混乱させる。
その上、地上や天井もなくなるため、ほとんどの技を無力化することが可能。悪魔将軍が数億年かけて開発した神威の断頭台も。
キン肉マン戦は必殺のキン肉バスターを無力化するがこことは関係ないところで終わり、サイコマン戦ではグランドクロスと併用して苦しめたが、リング上に打ちつける隙にマグネット・パワーで無効化されている。

・超人ボール
相手の肉体に世界地図を浮かべ、更に相手を蹴飛ばしてリフティングすることで、相手を地球儀のようなボール状に丸めてしまう技。
肉体に浮かんだ地図の国を攻撃していくことで、貫かれた国出身の正義超人にダメージを与える事ができる。

・魔技・惑星直列
全身を構成する各惑星を事象の名前どおりに各惑星を一直線に並べ突撃し、相手を貫く技。
「超人ボール」と組み合わせることで各国の正義超人たちを抹殺していった。

・魔技・グランドクロス

キン肉マン!おまえは地球だ。
おまえさえ倒せば地球を手に入れることになる!

よけられるかな?惑星直列!悪魔の技・グランドクロス!!

こちらは惑星を十字に並べてグランドクロスの体勢になる。
キン肉マン戦ではリングごと下から突き上げてからのボディスラムを放ち、サイコマン戦では十字の隊列で押しつぶしている。
その威力からしてプラネットマンのフェイバリットと言ったところだろう。

・魔技・人面プラネット
魔技中の魔技とされる、プラネットマン最後の切り札。元ネタは火星の人面岩。
死亡して魔もない超人の魂を「悪魔霊術・霊魂共鳴」で集め、頭部を除く身体の惑星に人面疽として憑かせ、プラネットマンに生かされている状態となる。
そこにダメージを受けると魂も傷ついてしまうが、これを使用している時は惑星の耐久力がもろくなっているように描かれている。また、関節技にも弱い。
ボディアタックの「人面疽クラッシュ」によって、憑かせた魂を自ら苦しめていくことも可能。
欠点として、頭部への攻撃には憑依させた人面疽が行かないことと、サイコマンのように仲間を仲間と思わないよう非情な相手に対してはそもそも意味がない点がある。
ただし前述の弱点については、劇中では黄金のマスクを具現化することで頭部への攻撃をできないようにしていた。

●キン肉マン戦で使用した時
胸部(木星)→ウォーズマン
股間(土星)→カナディアンマン(原作のみ)
右肩(天王星)→テリーマン
左肩(火星)→ロビンマスク
右手首(水星)→ブロッケンJr.
左手首(金星)→キン肉真弓
右足首(冥王星)→ビビンバ(原作)/ハラボテ・マッスル(アニメ)
左足首(海王星)→キン肉小百合

●サイコマン戦で使用した時
胸部(木星)→ターボメン
股間(土星)→ボーラマン
右肩(天王星)→ジャック・チー
左肩(火星)→クラッシュマン
右手首(水星)→ダルメシマン
左手首(金星)→マーリンマン
右足首(冥王星)→マーベラス
左足首(海王星)→マックス・ラジアル

余談

「太陽系十二番目の星バルカン」の元ネタは、かつて水星より内側にあると仮定されていた惑星。今では実在しないことが確認されている。
また、地球の裏側にある星というのはいわゆる反地球のことだろう。言うまでもなくこちらも実在しない。



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最終更新:2024年01月28日 12:38

*1 アニメでは委員長

*2 正義超人は基本的に恨みを引きずらないのであくまでもネタ混じりにだが

*3 そもそも完璧超人は敗者に価値を認めないのが基本スタンスということもあるが、サイコマンにしてみれば真の盟友は同じ完璧超人始祖だけで、無量大数軍は未だ自分たちの水準に遠く及ばない未熟者でしかなかった