皇帝アウストラリス

登録日:2015/07/07 (火) 23:59:51
更新日:2023/05/19 Fri 21:00:16
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惰弱な種は、今日よりサイデリアルの統治者たる我が支配する。

崇めよ、地球人よ!新地球皇国を……サイデリアルを!!




第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』の登場人物。
CV.堀秀行

【概要】

星間軍事連合サイデリアルのトップであり、地球制圧後に建国された新地球皇国の皇帝。
また「立ち上がる射手」のスフィア・リアクターとしての顔も持つ。

金色の武具と牛のような角のついたサークレット、濃紺のマントを身につけたマッシヴ体形の男。髪が長い。

とにかく力を集める事に固執しており、帝都ラース・バビロンの皇帝宮に座しながら、地球全土から次元力をかき集め、それを地球全土から見繕った特に強い生命の力の持ち主から吸収した霊子によって制御している。
また対話や和解に対しては「言葉では何も守れん」と最初から放棄している。

サイデリアルの幹部達とは対等に近い関係であるが、その命令は絶対のものとしてバルビエルですら従う。
アウストラリス当人はスフィア・リアクターでありながら、「立ち上がる射手」を搭載したリアクト・マシンを所持しておらず、戦場に出向く際はプレイアデス・タウラを足として使っている。

Z-BLUEとの戦いの中で徐々に戦局を盛り返され、遂にラース・バビロンでの最終決戦に臨むことになったのだが…



以下ネタバレ











我が名は次元将ヴィルダーク! 運命をも超える最強の力だ!



その真の名は次元将ヴィルダーク
破界の王ガイオウこと次元将ヴァイシュラバと同じ、別次元において御使いとの決戦のために生み出された生体兵器『次元将』の一人である。
立ち上がる射手のスフィアは御使いに反抗していた前のリアクターから奪い取ったもの。アウストラリスの名は御使いから与えられた偽名。
由来は射手座の恒星「カウス・アウストラリス」。

御使いの下部組織であるサイデリアルのトップとして君臨しながら、その裏では根源的災厄である御使いの打倒を目指しており、スフィアの力を求めている。
そして次元将としての力に御使いを打倒しうる可能性を見た尸空エルーナルーナはその目的に協力しており、スフィアを集めると共にいずれ自身のスフィアをヴィルダークに捧げる事を目論んでいた。

そしてラース・バビロンでの決戦で尸空、エルーナルーナ、バルビエルのスフィアを奪い取り、「立ち上がる射手」「沈黙の巨蟹」「欲深な金牛」「怨嗟の魔蠍」をその手に収める。

ただ、「立ち上がる射手」以外のスフィアに関してはアサキムのようにリアクターとしてその力を引き出しているわけではなく、次元力を引き出す機関として利用しているだけでスフィア・アクトも使用できない。しかしそれでも強大な力を発揮できる。

ちなみに「立ち上がる射手」は「反抗心」を力に変えるスフィアなため、反逆を目論んでいる事はとっくに御使いに気付かれていた。
それでもヴィルダークを見逃していた理由は、スフィアを集めてくる分にはサイデリアルとして全く問題ない行動である事と、どれだけ力を集めようと自分たちには勝てないという思い上がりのため。
その事と宇宙の大崩壊が迫っている事もあり、ヴィルダークはとにかく一刻も早く御使いを打倒しうる力を集めようと躍起になっている。

ラース・バビロンでの決戦では新たに手に入れたスフィアからまだ次元力を引き出せていなかったため、Z-BLUEに敗北。
「負けたということは、俺はまだまだ強くなれる」と前向き精神で地球を去っていった。


しかしその後、Z-BLUEが自分達ではたどり着けなかった真化融合の境地に至った事に衝撃を受ける。

真化融合とは、機体の持つ霊子とパイロットの霊子を呼応させ、意志を一つにすることでより力を引き出す真化の入り口に達した者が可能にする領域である。

ヴィルダークら次元将の故郷でもこの理論は提唱されていたが、彼等はこの境地に達することが出来ず、無理矢理に人機を一つにするリヴァイブ・セルによって次元獣を生み出すのが限界だった。
しかし、その意志の力と成長によって無限に力を引き上げる真化融合と違い、次元獣は人機を一体にしてしまった時点で意志を失い、その成長を止める。
それは結局のところ共に生き、分かり合うという宇宙の真理から目を背け、自ら真化の道を閉ざす事でしかない。
ヴァイシュラバもヴィルダークも、ドゥリタラーもウィルパーシャも、そんな方法が間違っている事を悟りながらも、これしか方法がないと次元獣を生み出し続け、力を手に入れるために多くのものを犠牲にしてきた。


だからこそ、その境地に達したZ-BLUEの存在は彼らがやってきた事を全て否定するものだった。
真化融合は次元将にとっての夢だった。夢でなければならなかった。それが実現できなかったから、それでも御使いを倒したいという願いがあったから、彼らが生まれたのだから。

真化融合を遂げ、その力を以って御使いを倒さんとするZ-BLUEは、ヴィルダークにとっては決して相容れぬ存在だった。
自分の過ちを突きつけられたヴィルダークはそれでも今まで奪ってきた命に報いるために道を変えることが出来ず、Z-BLUEに最後の戦いを挑む。

そして真化融合の前に敗れ、自分のスフィアを託そうとするが、現れたアドヴェントによってスフィアを奪われ、無念の内に息絶えた。


しかし、その魂は尸空の導きによって生と死の狭間に留まり、超時空修復においてZ-BLUEに力を貸し、宇宙が救われたことを喜び、再会を約束して新たな地平へと旅立っていった。


何も思い残すことはない。俺達は精一杯生き、そして宇宙は救われた









お前に問う……お前の戦いは何のためだ?

次元将ヴィルダーク


全長:156.7m
重量:540t
戦闘BGM:夢幻の戦神

ヴィルダークの戦闘義体。
カラーリングはガイオウことヴァイシュラバのものと同様の、銀ベースに極彩色のエネルギーラインが流れているものだが、彼のものと比べ細身で、顔面部が人面ではなく仮面型になっている。

次元将の戦闘義体は、改造された次元将自身の肉体を次元力によって変化させることで展開される。この形態は兵器というより変身したヴィルダーク本人と言える。
立ち上がる射手のスフィアはヴィルダーク自身の肉体に融合しており、彼がマシンを持っていないのはこれが理由。

ヴィシュラカーラを失ったことで飛行能力がなくなり、さらにヴァイシュラバの「ゼロ・レイ」に該当する技もなく、一見すると非力に見える。
しかし、次元将の戦闘義体だけあってポテンシャルは異常なレベルで高く
  • 自身の肉体に融合している「立ち上がる射手」のスフィア
  • 自前の闘気
  • 終盤吸収したサイデリアルの3幹部達が持っていた牡牛座・蟹座・蠍座のスフィア
を融合させることで絶対的な戦闘力を発揮する。

また、前述の理由でヴァイシュラバの「ゲールティラン」に相当する「指揮形態」になれないため、待機状態では銀色の球体となっている(一応この状態でも、中のヴィルダークが闘気を放つことで攻撃は出来る)。

全体的に「弓に番えられた矢」をイメージした造形となっており、頭と肩からフック状のパーツが伸びているのが特徴。


  • 相克の陣
タマゴの状態で使用した攻撃。これで三大幹部のリアクト・マシンを破壊した。

  • 相克・極
闘気を放って敵を薙ぎ払うMAP兵器。

  • 太極・滅
エルーナルーナ、尸空、バルビエル…!
お前達の力も使う…!

俺は闘う!この立ち上がる射手と共に!!

唯一の通常武器で全体攻撃。
「立ち上がる射手」の力で闘気を最大に解放し、無数の闘気の流星を叩き込んで動きを止めた敵に突っ込んで蹴り飛ばし、殴る蹴るで吹き飛ばしながら翻弄、最後にドロップキックを叩き込んで空間ごと木っ端微塵に粉砕する。
ちなみにvita版だと処理落ちする。
この時の若干シュールなポーズから、ユーザーからはもっぱら「ドロップキックおじさん」の愛称で呼ばれるようになった。






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最終更新:2023年05月19日 21:00