真戸呉緒(東京喰種)

登録日:2015/07/07 Tue 14:17:20
更新日:2024/02/29 Thu 10:15:00
所要時間:約 8 分で読めます






くそ喰種が……貴様らに生きる価値などあるものか。

……笑わせるな!


【概要】

東京喰種』に登場する人物。CCGの上級捜査官。
亜門の当初のパートナーで上級捜査官。

CV:大川透(アニメ版)
演:大泉洋(実写映画版)

中高年の男性で、白い髪にトレンチコートが特徴。多数のクインケを保有しており、「クインケマニア」という異名を持つ。
人間に対してはややエキセントリックだが誠実な善人であり、よき上司、よき捜査官として亜門を始めとした同僚からも慕われている。

また、捜査官としても非常に優れた実力を持ち、襲い掛かってきたトーカに互角以上に立ちまわった。
そのクインケ操術は他捜査官へ指導できるレベルであり最後に使っていたフエグチ壱も使用難易度が高いものであるにもかかわらず、すぐに使いこなしていた。(娘のアキラはフエグチ壱をものにするのに一年かかったと言っていた。)
その実力はクインケのレートによっては特等捜査官にも引けを取らないと考えられる。
また、戦闘だけでなく捜査の面でも手際が良く本人の自慢の勘は亜門、篠原、丸手など他の捜査官に影響を与えた。
というか、特等捜査官に捜査の手際やクインケ操術にダメ出ししたり、今なお立場上では上司である彼らに実力面でも人柄でも尊敬を集めていたりする辺り、明らかに上等捜査官の枠に収まっていない。
実績、捜査能力、戦闘能力から昇進を蹴らなければ同期と同じく特等捜査官になれていたと考えられる。

年齢と外見に反し身体能力も高く、トーカと対峙した際にはトーカの高速ラッシュを羽赫の弱点を解説しながら(アニメ版では亜門に対しおさらいと称し)軽々と回避していた。さらに実写映画では息を切らし全力疾走で逃げるヒナミに、なんと徒歩で追いついている。

捜査官の指導能力も高く、彼と関わった捜査官はいずれも高い地位にいる。彼の最初のパートナーである篠原、亜門の兄弟子にもあたる法寺、本作のもう一人の主人公である亜門、そして彼の娘であるアキラが良い例。更に:reでなんとあの有馬貴将にもクインケ操術を教えていたことが判明

しかし、喰種に対してはどこまでも残虐非道。喰種を「クズ」と呼び、たとえ反社会性の薄い個体であろうと容赦なく殺害する。

執行時の表情も三白眼の片方を大きく見開かせ、下手な喰種よりよほどバケモノじみた表情を浮かべている。
特に劇中では笛口リョーコを夫アサキの赫子を改造したクインケ「フエグチ壱」で惨殺し、更にリョーコの娘である雛実を追い詰めると、
父親のクインケだけではなく、母親のリョーコの赫子を改造した「フエグチ弐」も使用。

喰種捜査官を襲うトーカとの交戦中、リョーコのことを「メスのほうはなにも出来ず惨めに死んでいったなぁハハハ……!!」と侮辱し、
さらに雛実にもバラバラにしたリョーコの死体を贈りつけ、雛実を助けようとしたトーカの精神に大きな憎しみを与えた。

このように登場時は喰種の視点で「鬼畜」としか言いようのない外道であったが、その後亜門をはじめとした人間の視点で登場する際は非常に礼儀正しくまた、部下や友人、家族を大切に想う人間として描かれる。
どうやら、後述する過去が原因で喰種に対してのみ高い残虐性と攻撃性を持った模様。

【クインケ】

○[フエグチ壱](鱗赫)
笛口アサキから造られたクインケで、脊髄のような形状をしている。
蛇腹剣のように尖らせ、標的を切り裂くことも出来る。

○[フエグチ弐](甲赫)
笛口リョーコから作った造られたクインケで、蝶の羽のような形状をしている。
なお、甲赫なのでやはり真戸にとっては重いらしい。

○[クラ](甲赫)
でかいプレートの様なクインケ。
しかし、重量系クインケなので持て余しており、後に亜門に譲渡した。詳しくは亜門の項目を参照。

他多数。



■以下、ネタバレ注意










【結末】
トーカ、雛実と交戦するが、雛実の強力な赫子に不意打ちされ、最終的にトーカによってとどめを刺される。


……まだだ。貴様らに報復を……。

私は……奴を、『隻眼』を葬るまでは、




まだ……死ねない。



トーカは息絶えた真戸が手袋をしていることに気付き「私らに触るのも嫌なのかよ!」と嫌悪感も露わに手袋を引き剥がすが、
彼の薬指には金色に光る結婚指輪がはめられており、さすがのトーカもその時には表情をこわばらせ息を荒くした。


余談だが、死後は地獄に堕ちた模様。
自身の実力不足とそれ故に訪れた仕事の終わりを、未練を残しながらも受け入れ地獄で背負わされる業に想いを馳せていた。
……が、地獄の門をくぐった先に喰種がいたため、「地獄に来てまで仕事があるとはなァ!!ハハハハハ!!」と狂喜乱舞しながら現在も職務を楽しんでいる模様。




【過去】
プロフィールのlikeに「妻と娘」とある通り、家族想いのよき父親、夫である。
しかし真戸の妻は彼と同じ喰種捜査官であり、24区の捜査中、『隻眼の梟』からチームメンバーを逃がすために殿を務め、惨殺されている。

そんな状態でも人間に対する愛情は一切失われることはなく、彼らに対してはどこまでも善人で在りつづけた。
上記の通り家族想いで同期がみな昇進する中、上等捜査官であり続け、心ないものには「クインケ狂のノロマ」と言われても微の遺した形見である娘のアキラとの時間を作るため結局殉職するまで昇進を蹴り続けた。

そんな彼の死は多くの人間に悼まれるとともに、その心に傷を遺した。
そして、そんな彼が生前に渇望していた「隻眼の梟を討ち取る」という願いは彼の友人たちに継がれ、20区あんていく襲撃戦では特等捜査官達の強いモチベーションとなっていた。



【人間関係】
□篠原幸紀
初代パートナーであり親友。立場上は彼の方が上官にあたるのだが、捜査手際の悪さやクインケ操術の荒さからよくダメ出しを受けていた模様。
『不殺の梟』との決戦時には彼の幻影を見、彼に「今日討つぞ」と強く誓って臨んでいた。
彼との主な功績は『甲殻の赫者・アラタ(骸拾い)』の捕獲。

□法寺項介
二代目パートナーであり弟子。真戸にクインケ操術を叩きこまれた武闘派捜査官。亜門の兄弟子でもある。物語開始時点で准特等であったため立場は上司だが、真戸への親愛は今も変わらず、『不殺の梟』戦では彼への『餞』としてクインケを振るった。

□亜門鋼太郎
最後のパートナー。コンビ結成当初は真戸の一見エキセントリックな言動から不信感を募らせていたが『アップルヘッド』討伐時の出来事から考えを改め、彼を信頼する。
熱血漢で貪欲に業務に取り組む亜門の姿は真戸にとっても良い刺激となっていたらしく、師弟関係は非常に良好であった。そんな師匠の死は、亜門の心に大きな傷跡を遺すこととなり、真戸は死後の世界で落ち込む亜門を気にかけている模様。

□丸手斎
二課係長の特等捜査官。真戸とはあまりそりが合わないのか、彼の死後に侮辱するような言葉を吐いて有馬にとがめられていたりする。
真戸の妻である微が死んだ24区調査で、彼女に殿を務めるように指示を出したのは彼であり、この際に一緒に残って戦おうとした真戸を抑えて撤退した。
しかし、独り言や篠原などの一部の人間の前では彼を「呉緒」と呼んでおり、実際の仲はさほど険悪でもなかった様子。
特に√Aではそれが顕著であり、真戸に倣って「勘」で捜査した篠原の報告を尊重したり、『不殺の梟』討伐時には「スマネェ呉緒。待たせちまった」と零していたりする。

□真戸微
妻。24区調査中に『隻眼の梟』の襲撃を受け、部隊撤退の為に丸手の指示を受けて殿を務めて殉職。
その遺体は無残に食い散らかされたらしく、真戸が喰種を異常に恨む原因となっている。

□真戸曉
娘。真戸は微の死後、男手ひとつで彼女を育てた模様。
その溺愛っぷりは激務を押してまで授業参観に参加するほど。
そんな父の存在は彼女にとっても心の拠り所の一つであり、真戸の死後に酒を飲んで酔った時は寂しさから脆く、泣き出す一面も見せた。




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最終更新:2024年02月29日 10:15