魔術師(遊戯王OCG)

登録日:2015/07/01 Wed 23:39:05
更新日:2023/11/20 Mon 19:13:45
所要時間:約 42 分で読めます





揺れろ、魂のペンデュラム!
天空に描け光のアーク!


【魔術師】とは、遊戯王OCGに登場するカテゴリ。
遊戯王ARC-Vにて、主人公榊遊矢が扱うカード群でもある。


◇目次◇


~概要~

総じてペンデュラム召喚に特化した能力を多く持つ。
EMが単体でも十分戦えるテーマなのに対し、こちらは歴代の主人公達に倣う、主戦術の召喚法をメインにしたテーマと言える。

「魔術師」という名前を持つモンスターは過去に複数存在している*1が、カテゴリでは現状はペンデュラムモンスターのみを指す。
名前からして当然だが種族魔法使い族

少し前はともかく、今となってはペンデュラムテーマとしては扱いやすく、なおかつ強いこともあって、初心者向けであるとも言える。
いわゆる【遊矢デッキ】を組む際に混ぜる必要がある、【EM】や【オッドアイズ】を無理なく
同居させることが出来る点も評価されている。

アニメにおいては遊矢の主力であるペンデュラム召喚の要。
OCG版とは違いデメリットなしなので思う存分高スケールを活かしている。
最近だと遊矢のデュエルスフィンクスの成長に伴い、P効果等を優先して【EM】を用いることも多いので、
必ずしも頻繁に使われるわけではなくなっている。


~遍歴~

最初に登場したのは「スターターデッキ(2014)」に収録された《時読みの魔術師》と《星読みの魔術師》。
アニメで初披露された、ペンデュラム召喚の顔とでも言うべき2人の登場。

新召喚法……アニメのキャラクターと同じことが出来る……ゅぅゃ可愛い……
当然視聴者及び決闘者達は「これでペンデュラム召喚が出来る!」と喜んだことだろう。

しかしKONAMIはそこまで甘くなかった。

スターターデッキに収録されたペンデュラムカードはその2枚。だけ
しかも相互指定でPスケールが変動するデメリット効果持ち。

「2枚だけでどうやって戦えって言うんだ!」

この2枚だけだと中々活かす方法が乏しく、更にスケール【7】等ではあるが優秀な効果、汎用性を持つPカードが多数登場。
あまりにも安定性に欠けた【魔術師】は見向きもされず、早い話が居場所はなかった。
《相生の魔術師》や《相克の魔術師》の参入によって多少は改善されたものの、そこまでの変化は……。


……が。とある1枚のカードの登場により境遇は激変する。
決闘者御用達でお馴染みVジャンプ付録で登場した革命者、《慧眼の魔術師》。
とうとう現れた専用サーチ持ちの「魔術師」で、これまでデメリットでしかなかった
【魔術師】指定のP効果をメリットとして引っ提げてきた超絶イケメン。
更に更に、正真正銘デメリット効果なしの《竜脈の魔術師》と《竜穴の魔術師》が追加。
チューナーの《貴竜の魔術師》が登場したことでシンクロ召喚にも対応。

Pモンスター自体の増加、【魔術師】の増加・強化、強力な【オッドアイズ】の増加、
Pサポートの増加etc……様々な要素が組み合わさり、一躍強力なカテゴリの仲間入り。
また強いかは置いといてもEMともシナジーが出るようになった為、主人公のファンデッキとしても過去と比べ非常に高精度の高いなりきりデッキと化した。
比較的新参なため、まだまだメタ構築も進んでいないこともあるが、
専用ストラクとも言える「マスター・オブ・ペンデュラム」が発売されてすぐに
大会で複数結果を残すなど、ファンデッキとしては破格の強さを発揮している。
主人公が使うテーマゆえ、今後も更なる強化が予想されるが……


~カテゴリの特徴~

現状で他のペンデュラムテーマと一線を画す点は、やはりデメリットなしのスケール【8】を持つ点だろう。
これによりレベル2~7のモンスターを難なくP召喚できる。戦術の幅も広がるというものだ。
エクシーズならランク4、7が主流。チューナーの登場によりレベル7を中心としたシンクロも可能。
P召喚を扱うデッキはどうしてもヴェルズビュートに弱いが、魔術師デッキはペンデュラム・コールや相克の存在からその欠点を補うことができる。

強力なサーチカードの存在から、事故率はさほどない。
だがどうしても準備に1ターンはかかってしまい(にしたって早いが)、場を空けてターンエンドすることも多い。
しかし逆に言えば準備さえ出来てしまえば毎ターンP大量の召喚が可能で、安定した爆発力を誇る。
効果の相性等から【オッドアイズ】とは非常に相性が良いので混合されることが多い。


▽所属カード▼

モンスターカード


時空を見定める《時読みの魔術師》よ! その精緻なる力で我を守護せよ!

時読みの魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星3/闇属性/魔法使い族/攻1200/守 600
【Pスケール:青8/赤8】
自分フィールドにモンスターが存在しない場合にこのカードを発動できる。
(1):自分のPモンスターが戦闘を行う場合、
相手はダメージステップ終了時まで罠カードを発動できない。
(2):もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カード
または「オッドアイズ」カードが存在しない場合、
このカードのPスケールは4になる。
【モンスター効果】
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
1ターンに1度、自分のPゾーンのカードは相手の効果では破壊されない。
デメリットありのスケール8。

記念すべき初の魔術師。
カテゴリ指定なしのスケール8ではあるのだが、自分のモンスターゾーンが空でないと発動自体が出来ないデメリットが痛い。
それだけならまだしも、もう片方のPゾーンに【魔術師】か【オッドアイズ】を指定するスケール変動効果が痛すぎる。
特に当時は条件を満たせるのがろくにサーチ手段のない星読みとオッPだけだったので……もうね。
しかし、【魔術師】の増加、何と言っても慧眼の登場で扱いは一転。
詳しくは後述するが、慧眼の効果でリクルートしてきた時読みは発動時のデメリットを回避出来る。
つまり実質デメリットなしのスケール8としての運用が容易になったのだ。

アニメ版ではデメリットなしなので、高スケールの強みを発揮して主にオッPの召喚に大活躍。
長らくモンスターとして召喚されることはなかったが、vs徳松戦で実現。
《ペンデュラム・クライマックス》の発動コストにされて終わりだったが、まあ気にしない。
ペンデュラム効果名は「インバース・ギアウィス」。

尚、どことなくあの先輩にも似ている。


「天空を見定める《星読みの魔術師》よ! その深遠なる力で仇なす敵を封じよ!

星読みの魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻1200/守2400
【Pスケール:青1/赤1】
(1):自分のPモンスターが戦闘を行う場合、
相手はダメージステップ終了時まで魔法カードを発動できない。
(2):もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カード
または「オッドアイズ」カードが存在しない場合、
このカードのPスケールは4になる。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、自分フィールドのPモンスター1体のみが
相手の効果で自分の手札に戻った時に発動できる。
その同名モンスター1体を手札から特殊召喚する。
デメリットありのスケール1。

扱いは大体時読みと一緒。【魔術師】指定のデメリットまで一緒。
発動時の条件こそ付かなかったが、
【EM】等ではあまりレベル3以下は使われないこともあって扱いは時読みよりも悪いかもしれない……。
下手に上級なせいでいざという時の壁にも向かない。
レベル5の魔法使い族なのでルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの素材にすれば3回攻撃を付与出来る。

アニメでは時読みと同じくP召喚の要として活躍。他にもルーンアイズの素材として度々召喚もされている。
……スケール的に代用が利くから最近はちょっと出番少なめかもしれない。
アニメのモンスター効果は、「ペンデュラムモンスターがフィールドを離れた時、そのモンスターを特殊召喚する」という
ものだったので、vs赤馬零児(懺悔戦)においてビーストアイズの素材に使ったオッPを蘇生し、
更にルーンアイズを召喚する布石を施す活躍を見せた。
攻撃名は「ホロスコープカッター」、ペンデュラム効果名は「ホロスコープディビネイション」。




「対立を見定める相克の魔術師よ! その鋭利なる力で異なる星を1つにせよ!」

相克の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守 500
【Pスケール:青3/赤3】
(1):1ターンに1度、自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。
このターンそのモンスターは、
そのランクと同じ数値のレベルのモンスターとしてX召喚の素材にできる。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、フィールドの光属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
Xモンスターを同レベルのX素材に使用出来るP効果と、
相手・自分ターン問わず光属性モンスター1体の効果を無効化するモンスター効果。

特異なP効果により、現状これまた特異な発動条件を持つ《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》の
効果を発動させるのに必須なモンスター。覇王黒竜を使うなら入れない手はない。
Pスケールは【3】。変動デメリットはないしレベル4召喚を阻害しないので特に問題はないだろう。
モンスター効果の方も優秀で、光属性限定なものの、光属性で厄介な効果持ちはたーくさんいるので
メタとして意外な程優秀。打点も何気に【魔術師】最高の2500。アタッカーとしてもいける。
ただしレベル7のため、P召喚が出来なければ重く腐りかねない。

アニメでは逆鱗遊矢によって突如使われた魔術師。概ね変更はないが、
「エクシーズにレベルを与える」というテキストなため当時は話題をさらった。作中でも度々驚かれている。
??「何?エクシーズモンスターはレベルを持たないのではないのか!?*2



「和合を見定める相生の魔術師よ! その神秘の力で、天空高く星を掲げよ!」

相生の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻 500/守1500
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの、
Xモンスター1体とレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。
そのXモンスターのランクはターン終了時まで、
そのレベル5以上のモンスターのレベルの数値と同じになる。
(2):自分フィールドのカードが
相手フィールドより多い場合、このカードのPスケールは4になる。
【モンスター効果】
(1):このカードの戦闘で発生する相手への戦闘ダメージは0になる。
(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時までそのモンスターと同じになる。
デメリット有りのスケール8。

オッPとダベリオンで覇王黒龍を召喚する原作再現に必要なカード。
P効果を使用して様々な運用も行える(1キルも考案されている)。

スケール変動のデメリットは癖があり、ペンデュラム召喚の仕様上最低2枚以上相手の場にカードがないと
高スケールを発揮出来ない。
なので下手に大量展開してしまうと枚数を上回ってしまい、次のターンにP召喚を阻害される事態に。運用には注意が必要。
星読みと違って発動時の効果ではないためそこも注意。
【魔術師】指定がないため他のPモンスターと組み合わせることは可能。
ただし特殊な運用をしない限り竜穴等で事は足りるだろう。

アニメでは相克と共に登場。声は野太くない。
アニメではデメリットなしのスケール8で、かつP効果もランクを変動させるのではなくレベルを変動させるものだった。
このままであればペンデュラム召喚にもエクシーズ召喚にも非常に便利であり、使用できないほどではないものの弱体化が惜しまれる一枚である。

相克にも言えるが、このカードには謎が多い。明らかにカードが書き換わった星時とは違い、
対応する魔術師がそもそもデッキに入っていたのか、それとも全く別のカードが書き換えられたのか、
あるいは突如デッキに追加されたのか。現状オベリオンを召喚する際にしか2体が使われないことも相まって、謎が謎を呼んでいる。
また、相克は所有者である遊矢に、相生は柚子にそっくりなのである。(若干二人が成長したような姿ではあるが)
近年、アニメ等の登場人物がモンスターカード化するはよくあることなのだが、上述の通り相克と相生は謎が多い為、やはり謎は深まるばかりである。



慧眼の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1500/守1500
【Pスケール:青5/赤5】
(1):もう片方の自分のPゾーンに
「魔術師」カードまたは「EM」カードが存在する場合に発動できる。
このカードを破壊し、デッキから「慧眼の魔術師」以外の
「魔術師」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。
【モンスター効果】
(1):このカードを手札から捨て、
自分のPゾーンの、Pスケールが元々の数値と異なるカード1枚を対象として発動できる。
そのカードのPスケールはターン終了時まで元々の数値になる。
片方のPゾーンに【魔術師】か【EM】が存在する場合に自壊して【魔術師】を置くP効果と、
手札から捨ててスケールが変動しているPカードを元々のスケールに戻すモンスター効果。

【魔術師】に現れたサーチの要。
自壊リクルートの条件は【魔術師】か【EM】と比較的緩く、1ターン制限がないため、手札でダブろうが3枚来ようが問題ない。
むしろダブった方が有難いという稀有なカード…だったのだが2015/10/01のリミットレギュレーションで制限カードとなってしまったため現在は1枚しか入れることができなくなってしまった。これによりスケール【1】【3】【8】を迅速に揃えられる。
自壊した自身はエクストラへ行くので即座にP召喚可能。2枚あればランク4に早変わり。
「Pゾーンに置く」というテキストにも注目してほしい。PゾーンのPカードは魔法扱いであり、
通常の手段では「発動」という工程が必要である。だがこの効果は「置く」というものなので、
「発動」の工程を無視出来るのだ。これぞコンマイロジック
よって時読みの厄介な発動条件を回避することが出来る。
変動したスケールを元に戻すモンスター効果は星時読み、相生等に使うのが妥当か。
ただし「手札から捨てる」のでエクストラには行かず、P召喚による再利用は望めなくなってしまいアド損になりかねない。
スケール【5】はなんとも言えないが、レベル2~4も6~7も片方だけなら阻害しないため使いようはある。
この効果をしてこのカードをP召喚に使う場面はあまり想像出来ないが。
アニメには未登場。



竜脈の魔術師
ペンデュラム・通常モンスター
星4/地属性/魔法使い族/攻1800/守 900
【Pスケール:青1/赤1】
(1):1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードが存在する場合、
手札のPモンスター1体を捨て、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
【モンスター情報】
元気だけが取り得の駆け出しの少年魔術師。
実は無意識のうちに大地に眠る竜の魂を知覚する能力を有しており、
まだ半人前ながらその資質の高さには師匠の「竜穴の魔術師」も一目置いている。
Pゾーンに【魔術師】指定でPカードを手札から捨ててモンスターを破戒するP効果を持つペンデュラムバニラモンスター。

とうとう現れたカテゴリ限定なしスケール変動デメリットなしの汎用スケール【1】。
【魔術師】単体でもモンスター除去ができるようになったのは大きい。慧眼同様再利用しにくくなるのには注意が必要だが後述の賤竜の魔術師や貴竜の魔術師を利用すればさほど大きな損失にはならない。むしろ貴竜はアドになる
レベル4で攻撃力1800なのも中々。バニラペンデュラムなので様々なデッキへの出張も見込める他《幻想の黒魔導師》のリクルート能力に対応しているのも優秀な点である。
ただしレベル2を多用するデッキでなければスケール【2】で優秀なPモンスターは割といるため、竜穴に比べると汎用は下がる。
アニメ未登場だが「最強カードバトル!」では星読み&時読みの代わりに、師匠ともども遊矢が使用している。
師匠である「竜穴の魔術師」のフレイバーテキストではやんちゃな設定が付加されているようだが、イラストではそうでもない。



竜穴の魔術師
ペンデュラム・通常モンスター
星7/水属性/魔法使い族/攻 900/守2700
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードが存在する場合、
手札のPモンスター1体を捨て、
フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
【モンスター情報】
若くして竜の魂を呼び覚ます神通力を体得した天才魔術師。
その寡黙でストイックな魔術への姿勢から人付き合いは苦手だが、
弟子の「竜脈の魔術師」にいつも振り回され、調子を狂わされている。
竜脈の魔法・罠版のP効果を持つペンデュラムバニラモンスター。

とうとうとうとう現れたカテゴリ指定なしスケール変動デメリットなしのスケール【8】。この時点で採用する価値が十二分にあるだろう。
【魔術師】単体で魔法・罠を除去出来るようになったのは大きい。慧眼同様再利用しにく(ry
同じくバニラペンデュラムなので様々なデッキへの出張が見込める。
《召喚士のスキル》、オッP、慧眼、《ペンデュラム・コール》等のサーチ手段の豊富さも魅力。
レベル7なのでエクシーズ素材にしても良いし、竜脈同様《幻想の黒魔導師》から呼び出すことも出来る。
運用するにあたり癖がなく、安定した働きをするので高スケールにはこれをまず持ってくると良いだろう。
アニメには未登場。



賤竜の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星6/風属性/魔法使い族/攻2100/守1400
【Pスケール:青2/赤2】
「賤竜の魔術師」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードが存在する場合に発動できる。
自分のエクストラデッキの表側表示の、
「賤竜の魔術師」以外の「魔術師」Pモンスター
または「オッドアイズ」Pモンスター1体を選んで手札に加える。
【モンスター効果】
「賤竜の魔術師」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、
自分の墓地の、「賤竜の魔術師」以外の「魔術師」Pモンスター
または「オッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
Pスケールに【魔術師】指定でエクストラの【魔術師】とオッpを回収するP効果、
召喚・特殊召喚時に墓地の【魔術師】と【オッドアイズ】を回収するモンスター効果。

竜穴・竜脈・慧眼が手札をコストに発動する効果持ちが増えた為、墓地利用がしにくい【魔術師】においてはかなり有用なカード。
例えば慧眼を拾えば即座にサーチを行えるし、単に再び手札コストにしてもいい。
他にも、P召喚を無効化されて悲惨なことになっても立て直しが図れるようになったのは大きい。
Pスケールも【2】と、現状の【魔術師】のP召喚を阻害するものではないのでPゾーンに発動しておいて何ら問題はない。
Pゾーン、モンスターゾーンでそれぞれアドを稼ぐ効果を持つため、Pで効果発動→なんらかの手段で割る→P召喚→2体でトレミス出して再び手札へ……
という動きをこなす本デッキ内でぶっちぎりの過労死。DD社員ほどひどくはないが中々な労働環境に置かれている。
アニメには未登場。



貴竜の魔術師
ペンデュラム・チューナー・効果モンスター
星3/炎属性/魔法使い族/攻 700/守1400
【Pスケール:青5/赤5】
(1):もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードが存在しない場合にこのカードは破壊される。
【モンスター効果】
このカードをS素材とする場合、
ドラゴン族モンスターのS召喚にしか使用できず、
他のS素材に「オッドアイズ」モンスター以外のモンスターを使用した場合、
このカードを持ち主のデッキの一番下に戻す。
(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、
自分フィールドのレベル7以上の「オッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのレベルを3つ下げ、このカードを特殊召喚する。
自壊デメリットのP効果と、手札・墓地から【オッドアイズ】のレベルを3つ下げて特殊召喚が出来るモンスター効果。

ペンデュラムチューナー。
素直に効果を用いるならば手札から特殊召喚して《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》を始めとした、
汎用レベル7シンクロモンスターを召喚するのが定石。クリアウィングとかブラックローズ等が採用率高めか。
レベル変動なしでデメリットを回避するためにシンクロする場合は《天穹覇龍ドラゴアセンション》か、
《EMオッドアイズ・ユニコーン》で《波動竜フォノン・ドラゴン》、
《EMオッドアイズ・ライトフェニックス》でレベル8シンクロモンスターを出すかしかない。
【オッドアイズ】以外とシンクロしてしまうとデッキの底に行ってしまうため、せっかくのPチューナーの
特性が活かせなくなってしまう。レベル変動効果を上手く用いるのが吉か。
まぁデッキ内のPコールやドクロバットジョーカーのサーチ先を尽きさせないメリットにもつながったりするのだが。
事故蘇生能力の関係上Pコールや竜脈・竜穴のコストで真っ先に墓地に送られる不憫な子
アニメでは未登場。漫画「最強デュエリスト遊矢!!」では登場している。
かわいい



法眼の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星7/光属性/魔法使い族/攻2000/守2500
【Pスケール:青2/赤2】
(1):1ターンに1度、手札のPモンスター1体を相手に見せ、
自分のPゾーンの「魔術師」カード1枚を対象として発動できる。
その「魔術師」カードのPスケールはターン終了時まで、
見せたPモンスターのPスケールと同じになる。
【モンスター効果】
(1):このターンにP召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの「魔術師」Pモンスターは相手の効果では破壊されない。
手札のPモンスターのスケールを参照して【魔術師】1枚のスケールを変更するP効果と、
P召喚したこのカードがモンスターゾーンにいる限り【魔術師】に1ターンだけ効果破壊耐性を付与するモンスター効果。

P効果は手札を見せるだけで良いので、情報アド以外に損するものは特に無い。手札コストを要する慧眼と比べると
比較的気軽に使える効果。スケール変動のデメリット等を回避したい場合に利用したりが定石か。
手札から参照するPモンスターには縛りが無いため、《DD魔導賢者ケプラー》や《ブンボーグ005》の
カテゴリ指定のデメリットを回避しながら現状最高のスケール【10】を利用することが可能になる。ロマン。
モンスター効果も優秀で、P召喚にこのカードを混ぜるだけで《激流葬》や《奈落の落とし穴》を回避出来る。
P召喚自体を無効化する《神の警告》等は突破出来ないので注意。
アニメでは未登場。



刻剣の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星3/闇属性/魔法使い族/攻1400/守 0
【Pスケール:青2/赤2】
(1):このカードがPゾーンに存在する限り、1ターンに1度、自分フィールドのPモンスターは相手の効果で破壊されない。
【モンスター効果】
(1):手札のこのカードのみがP召喚に成功した時に発動できる。このカードの攻撃力は元々の攻撃力の倍になる。
(2):1ターンに1度、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターとフィールドのこのカードを次の自分スタンバイフェイズまで除外する。
ペンデュラムモンスターに破壊耐性を与えるP効果は「とりあえず」で張っておいて問題ない安心感と牽制を兼ねる。
たった1体のみを対象にされた時に効果は切れてしまうが、逆に言うと一度だけなら全体破壊も防ぐことが可能。
①のモンスター効果は発動出来れば攻撃力2800となり、大型モンスターも処理可能……ではあるものの、
「手札の」「このカードのみが」「P召喚に成功した時」と中々限られた条件が立ちはだかる。この効果を常用とするのは難しいだろう。
特筆すべきは②のモンスター効果で、自身と他のフィールドのモンスター1体を任意で除外することが出来る。
単純に厄介なモンスターを一時的に飛ばしたり、エクシーズモンスターを飛ばして無理やり素材を剥がして無力化したり、
あるいは自分の除外トリガーのモンスターを飛ばして任意に発動させたり……等、中々幅広くテクニカルな運用が期待出来る。
変わったところではフィールド魔法を維持する手間はあるが、地縛神 Aslla piscuとコンボすればバーンつきのライトニング・ボルテックスを毎ターン撃ち込めるという状態になる。

アニメではシンジ戦で登場。
腕に刺さった矢を、顔をしかめながらも無造作に取り除き放り捨てるクールなショタっ子。
ちなみに攻撃方法は魔神剣じみたショックウェーブである。魔術師とは一体……うごごごご



曲芸の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻 800/守2300
【Pスケール:青2/赤2】
「曲芸の魔術師」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスターが効果で破壊された時に発動できる。Pゾーンのこのカードを特殊召喚する。
【モンスター効果】
(1):魔法・罠カードの発動が無効になった場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが戦闘で破壊された時に発動できる。このカードをPゾーンに置く。
破壊をトリガーにPゾーンとモンスターゾーンを飛び回るカード効果をそれぞれ持つ。
P効果は「効果で破壊」、モンスター効果は「戦闘で破壊」する必要があり、それ以外だと当然なにも出来ない。
なのでP効果は自分から行ったほうが手っ取り早い。それこそ《天空の虹彩》を使えばサーチしつつ毎ターンスケール2と壁役を繰り返せる。
フィールドを飛び回る姿は正に曲芸。魔術師・・・?

一方特殊召喚条件はサポートの少ない【魔術師】では使い辛い。レベル5モンスターはP召喚が容易なので無いよりはマシ、と思えばいいか。

アニメではジャック戦(2回目)で登場。
Aカードを無効にされて守備表示で特殊召喚された後戦闘破壊されPゾーンに移動、《涅槃の超魔導剣士》と共にストレート・ペンデュラムの布陣を整えた。



降竜の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1000
【Pスケール:青2/赤2】
(1):1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの種族は相手ターン終了時までドラゴン族になる。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカードの種族はターン終了時までドラゴン族になる。
(2):フィールドのこのカードを素材として融合・S・X召喚したモンスターは以下の効果を得る。
●このカードがドラゴン族モンスターと戦闘を行うダメージステップの間、
このカードの攻撃力は元々の攻撃力の倍になる。
ドラゴン族サポート兼ドラゴン族キラーの魔術師。竜を降ろして竜を降す。
ペンデュラム効果で他のモンスターの種族を、モンスター効果で自身の種族をドラゴン族に変更するという一風変わった効果を備えている。
付与効果についてはドラゴン族限定の巨大化で、このカードを出す手間に合っているかは微妙。真面目に生かすならペンデュラムゾーンも含めてこのカードがもう1枚いる。
メテオバーストとは相性がよく、このカードをペンデュラムゾーンに置く→効果で相手モンスターをドラゴン族にする→メテバSS→メテバの効果でこのカードをSS→ランク7XSして攻撃、と繋げられる。
ちなみに女性モンスター。



調弦の魔術師
ペンデュラム・チューナー・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
【Pスケール:青8/赤8】
(1):このカードがPゾーンに存在する限り、
自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、
自分のEXデッキの表側表示の「魔術師」Pモンスターの種類×100アップする。
【モンスター効果】
このカードはEXデッキからの特殊召喚はできず、
このカードを融合・S・X召喚の素材とする場合、
他の素材は全て「魔術師」Pモンスターでなければならない。
このカード名のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札からのP召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「調弦の魔術師」以外の「魔術師」Pモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、フィールドから離れた場合に除外される。
自軍を強化するP効果と、様々な制約、デメリットを併せ持つ「魔術師」Pモンスターのリクルートするモンスター効果を持つ。

ペンデュラム・チューナー。
スケールはデメリットなしの8。ステータスの強化幅は微々たるものだが、強化対象はカテゴリーを問わない。
やや緩めの特殊召喚制限を持ち、モンスター効果の方も発動条件、発動回数、リクルートされたモンスターへのデメリットなど
縛りは中々にガチガチだが、各召喚の為の素材をノーコストで用意できる。
素材の相方を「魔術師」Pモンスターに縛ってはいるが、リクルートされたモンスター自体や召喚先については
全く縛ってはいない。
除外されるデメリットもX素材にしてしまえば帳消しにできる。
エクストラデッキに送れない事は変わりないが、除外と比較すれば墓地からの再利用は容易なのでさほど気にならない。
イラストは調律の魔術師を彷彿とさせるものとなっている。
アニメには未登場。



虹彩の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1500/守1000
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの魔法使い族・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
このターンそのモンスターが相手モンスターとの戦闘で相手に与える戦闘ダメージは倍になる。
その後、このカードを破壊する。
【モンスター効果】
このカードはルール上「ペンデュラム・ドラゴン」カードとしても扱う。
(1):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「ペンデュラムグラフ」カード1枚を手札に加える。
魔法使い族・闇属性モンスターの戦闘ダメージを倍化して自壊するP効果と
「ペンデュラム・ドラゴン」として扱うルール効果、被破壊時に「ペンデュラムグラフ」1枚をサーチするモンスター効果を持つ。

デメリットなしのスケール8。戦闘ダメージを増やす効果は
同じくストラクチャーデッキ-ペンデュラム・エボリューション-に収録された黒牙の魔術師、紫毒の魔術師とは相性が良い。
破壊時に「ペンデュラムグラフ」をサーチする効果は、自分と相手のどちらの手によって破壊されても発動でき、
Pゾーンで破壊されてもよく、そもそもP効果に自壊を含むので発動は容易。
P効果の仕様上、先攻1ターン目の自壊は不可能なので手早くサーチ効果を使いたいなら他のカードの補助は不可欠だろう。
ついでに「ペンデュラム・ドラゴン」扱いされるおかげで《デュエリスト・アドベント》でサーチ可能という恩恵を受けている。

《アストログラフ・マジシャン》と組んで暴れたのが仇となり、現在は制限カードになってしまっている。
その為、複数枚のペンデュラムグラフを構えるには《賤竜の魔術師》で上手いこと使い回してやる必要がある。

そのイラストや「ペンデュラム・ドラゴン」扱いするルール効果やP・モンスター効果の類似性から
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを意識してデザインされたカードと思われる。

アニメには未登場。



黒牙の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1700/守 800
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで半分にする。
その後、このカードを破壊する。
【モンスター効果】
このカードはルール上「エクシーズ・ドラゴン」カードとしても扱う。
(1):このカードが戦闘・効果で破壊された場合、
自分の墓地の魔法使い族・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
相手モンスターを弱体化させるP効果と「エクシーズ・ドラゴン」として扱うルール効果、
被破壊時に魔法使い族・闇属性モンスターを蘇生するモンスター効果を持つ。

P効果はチェーン1の収縮とも言えるものだが、強化された攻撃力も半減でき、戦闘補助としては手堅い効果である。
モンスター効果はPモンスターが中心となる魔術師デッキとは相性が悪い様に見えるが
X素材となったり、P召喚を無効化され墓地へ落ちたPモンスターを蘇生できるので利用価値は十分に有り。
魔法使い族・闇属性モンスター中心のデッキへの出張要員とする事も検討できるだろう。
そのイラストや「エクシーズ・ドラゴン」扱いするルール効果やP効果の類似性から
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを意識してデザインされたカードと思われる。
アニメには未登場。



白翼の魔術師
ペンデュラム・チューナー・効果モンスター
星4/風属性/魔法使い族/攻1600/守1400
【Pスケール:青1/赤1】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの
魔法使い族・闇属性モンスターを対象として発動した効果を無効にできる。
その後、このカードを破壊する。
【モンスター効果】
このカードはルール上「シンクロ・ドラゴン」カードとしても扱う。
P召喚したこのカードは、S召喚に使用された場合に除外される。
魔法使い族・闇属性モンスターを対象に取る効果の発動を無効にするP効果と
「シンクロ・ドラゴン」として扱うルール効果、S素材にすると除外される効果を持つ。

ペンデュラム・チューナー。
スケールはデメリットなしの1。一度きりではあるが、対象を取る効果ならカードの種類を問わず無効にできる。
星4のチューナーでS素材としては優秀な部類だが、S召喚に使用する除外されてしまう。
除外からの特殊召喚や回収の手間を考えると、S素材にするなら使い捨てと割り切るのもひとつの手。
その上、同ストラクに採録された他の魔術師Pモンスターと違ってメリットのあるモンスター効果がないのも痛い。
取り立てて採用したい理由がない限り、あまり多く積むカードではないかもしれない。
そのイラストや「シンクロ・ドラゴン」扱いするルール効果やP効果の類似性から
クリアウィング・シンクロ・ドラゴンを意識してデザインされたカードと思われる。
アニメには未登場。



紫毒の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1200/守2100
【Pスケール:青1/赤1】
(1):1ターンに1度、自分の
魔法使い族・闇属性モンスターが戦闘を行うダメージ計算前に発動できる。
そのモンスターの攻撃力はダメージステップ終了時まで1200アップする。
その後、このカードを破壊する。
【モンスター効果】
このカードはルール上「フュージョン・ドラゴン」カードとしても扱う。
(1):このカードが戦闘・効果で破壊された場合、
フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
魔法使い族・闇属性モンスターの戦闘時に攻撃力を強化するP効果と
「フュージョン・ドラゴン」として扱うルール効果、被破壊時にフィールドのカード1枚を破壊するモンスター効果を持つ。

P効果は虹彩の魔術師、黒牙の魔術師と同様に戦闘補助であり、これら2枚ともシナジーする。
モンスター効果は自身の破壊をトリガーにした除去。
P効果で自壊するも良し。壁としてやられるも良し。自爆特攻するも良し。
メタルフォーゼ(遊戯王OCG)の様な自分のカードを破壊する効果とも相性がいい。
特定のテーマや種族・属性に縛られない汎用除去であり、同ストラクの魔術師Pでも出張性能は最も高いだろう。

そのイラストや「フュージョン・ドラゴン」扱いするルール効果やP・モンスター効果の類似性から
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを意識してデザインされたカードと思われる。
アニメには未登場。


EM五虹の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星1/光属性/魔法使い族/攻100/守100
【Pスケール:青12/赤12】
(1):自分はEXデッキからしかP召喚できない。
この効果は無効化されない。
(2):お互いは自身の魔法&罠ゾーンにセットされているカードの数により以下を適用する。
●0枚:自分フィールドのモンスターは、攻撃できず、効果を発動できない。
●4枚以上:自分フィールドのモンスターの攻撃力は元々の数値の倍になる。
【モンスター効果】
(1):このカードが墓地に存在し、
自分フィールドに魔法・罠カードがセットされた場合に発動できる。
墓地のこのカードを自分のPゾーンに置く。
セット枚数により互いに効果を及ぼすP効果、P召喚を制限するP効果、墓地からPゾーンに置くモンスター効果を持つ。

特徴的なのはセットされたカードの枚数により互いに適用される効果であろう。
アニメでは5枚セットしないと攻撃できないため遊矢、零児共にアクションカードを探し続けるという視聴者置いてけぼりの展開へとなってしまった。
しかしこのカードはPゾーンと魔法罠ゾーンが統合された新マスタールールで登場し、少なくとも《EM五虹の魔術師》で1枚埋まってしまうためか攻撃力が倍になる効果はセットカード4枚で適用されるようになった。
その代わり攻撃できない・効果が使えない制限はセットカード無しの時のみになっている。
《ダーク・シムルグ》のようなセットを封じるカードを使うと相手だけを束縛することも可能となる。


EM天空の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1500/守1500
【Pスケール:青8/赤8】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):EXデッキから特殊召喚された自分フィールドの融合・S・Xモンスター1体のみが戦闘または相手の効果で破壊された時に発動できる。その破壊されたモンスターを特殊召喚する。その後、このカードを破壊する。
【モンスター効果】
このカード名のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンの自分メインフェイズに発動できる。このカード以外の自分フィールドのモンスターの種類によって、このターン、以下の効果を適用する。
●融合:このカードは直接攻撃できる。
●S:相手はモンスターの効果を発動できない。
●X:このカードの攻撃力は元々の攻撃力の倍になる。
●P:エンドフェイズにデッキからPモンスター1体を手札に加える。

10期末の新顔。魔術師化したズァークさん。
ペンデュラム効果・モンスター効果とも四天の竜とのシナジーが強い。ペンデュラム効果の方はEXから出て来ている自分の融合シンクロエクシーズが破壊された時に蘇生するものだが、よく見ると破壊された後に送られた場所は問わないため、ペンデュラム複合だったり除外されたりしても問題なく蘇生できる。
マキシマム・クライシス出身の四天の魔術師同様、効果を使ったあとは自壊するが、実は破壊耐性がついた状態だと、蘇生だけ処理して自壊しないという裁定が出ている。
四天と異なり破壊トリガーの効果はないため、場に維持するのはメリットとなる。

モンスター効果はフィールドに現れたターン、自分の場の他のモンスターの種類に応じて効果を得るもの。
こちらは四天の竜をイメージした内容となっており、融合モンスターがいる場合はダイレクトアタッカー化。スターヴ・ヴェノムは相手モンスターの攻撃力を吸収するため、これを「自分の攻撃力分の戦闘ダメージを与える」と解釈したものか。
シンクロがいる場合はモンスターの効果封じ。クリアウィングのカウンター効果をイメージしたものだろうが、こちらは発動自体禁止する。
エクシーズがいる場合は攻撃力倍化。ダーク・リベリオンの攻撃力吸収効果の再現だろう。
ペンデュラムがいる場合はエンドフェイズのペンデュラムモンスターのサーチ。オッドアイズのペンデュラム効果をイメージしたものだが、処理的には昇竜剣士マジェスターPが近かったりする。
ただし、デッキサーチが含まれている関係で、効果を発動した場合フィールドの状況を問わず「灰流うらら」に引っ掛かるというリスクがある(《クロシープ》と同じ裁定である)。
また、これは誘発効果ではなく、召喚・特殊召喚したターンのメインならいつでも使える起動効果であることに注意。

11期のマスタールールならば融合・シンクロ・エクシーズは簡単に並ぶが、実はこの関係で魔術師より竜剣士の方が相性が良い。こいつ自体もレベル4なので竜剣士の素材に最適である。


  • 覇王門の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星7/光属性/魔法使い族/攻2500/守2000
【Pスケール:青1/赤1】
このカード名の(2)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「覇王龍ズァーク」は相手の効果では除外できない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
このカードを破壊し、手札・デッキから「覇王門の魔術師」以外の「覇王門」Pモンスター1体を自分のPゾーンに置く。
【モンスター効果】
このカード名の(1)(2)のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のPゾーンに「覇王門の魔術師」以外の「覇王門」カードが存在する場合に発動できる。
手札・EXデッキから「ペンデュラム・ドラゴン」「エクシーズ・ドラゴン」「シンクロ・ドラゴン」
「フュージョン・ドラゴン」モンスターの内1体を墓地へ送り、このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
魔法使い族モンスターを除く、「覇王龍ズァーク」のカード名が記されたカード1枚をデッキから手札に加える。

11期中頃に登場した新顔。光堕ちしたアストログラフ。
P効果は自分の《覇王龍ズァーク》に除外耐性を付与する永続効果とPゾーンの自身を破壊して同名以外の「覇王門」をPゾーンに置く起動効果を、
モンスター効果はPゾーンに同名以外の「覇王門」モンスターがいれば手札・EXのカードをコストに手札から特殊召喚出来る起動効果と、特殊召喚成功時に《覇王龍ズァーク》の名が記されたカードをサーチする誘発効果を持つ。

ズァーク主軸のデッキではズァーク直出しカードである《覇王天龍の魂》のサーチとリリースコストを同時に担える点が注目されているが、
【魔術師】に於いては緩い条件で特殊召喚可能なPモンスター、と言う事でP召喚前に《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》へのアクセスが容易になる点が重要。
条件となる「覇王門」カードは自身のP効果で持って来れるため、手札でダブついても問題なく特殊召喚可能であり、自身の破壊を伴うため《アストログラフ・マジシャン》があればそちらから2枚目を持って来る事も可能。
《覇王眷竜ダークヴルム》から「覇王門」にアクセスする事も出来るため、ダークヴルム及びダークヴルムにアクセス出来るカードからこのカードを特殊召喚してエレクトラムに繋げる事も可能、と様々な初手から動ける安定性の高さが魅力。

その結果、規制緩和されるも成績が伸び悩んでいた【魔術師】がこのカードを取り込んで再び環境上位として活躍するほどの躍進を見せた。
このカードの召喚コストとなるドラゴンに関しては【魔術師】で出しやすく癖のない効果を持つ《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》が採用される事が多い。


二大主人公の力が
合わさり決闘を
ライトアップ!!

希望の魔術師
エクシーズ・ペンデュラム・効果モンスター
ランク4/光属性/魔法使い族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、自分または相手のモンスターの攻撃宣言時に発動できる。
その攻撃を無効にする。その後、このカードを破壊する。
【モンスター効果】
レベル4がP召喚可能な場合にEXデッキの表側表示のこのカードはP召喚できる。
このカード名の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
手札からレベル7以下のPモンスター1体を効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。
その後、表側表示のこのカードを自分のPゾーンに置く事ができる。
(2):このカードがP召喚に成功した場合、自分の墓地のPモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
突如として現れたXPモンスター。
攻撃を無効にするP効果と、手札のPモンスターを展開する効果、
P召喚した場合に墓地のPモンスターを素材にする効果を持つ。

デザイン的には恐らく、エクシーズ召喚して効果を使う→Pゾーンに移動して効果で自壊→P召喚で戻ってきて素材補充→効果を使う……というループ運用を目的としている。

遊馬と遊矢のコラボカードとしてVジャンプの付録として登場。
OCGでは【月光】での活躍が期待される。

ホープ要素がない!という声も稀に上がるがNo.39希望皇ホープの効果である「敵味方問わない攻撃の無効」及び「自壊」はモンスター効果ではなくペンデュラム効果によって再現されている

アニメには未登場。



【魔術師】に関連した効果を持つモンスター


調律の魔術師
チューナー・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
「調律の魔術師」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在し、
自分のPゾーンに「魔術師」カードが2枚存在する場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。
相手は400LP回復し、その後自分は400ダメージを受ける。
レベル1のチューナー。【魔術師】においては自己蘇生の条件を容易に満たせるので、小回りのきくチューナーとして扱えるだろう。
後述の《覚醒の魔導剣士》の召喚にも有用。
召喚時のダメージの発生は強制効果だが、ダメージをトリガーとした有力なモンスター等は多くいるので展開補助として逆に利用してしまおう。

アニメ本編でのシンクロ次元編においてはキーカードともいえるカード。過去にジャックが上を目指すきっかけとなった。
評議会のボーイであるサムにジャック直々に手渡され、「こんな攻撃力もレベルも低いカード」「コモンズだからってバカにしてるんだ……!」と、
コモンズ側からのジャックの認識を象徴するかのような扱いを受けている。
ジャックに返してほしいと遊矢に託された後、遊矢の判断でデッキに組み込まれる。
シンジとのデュエルではここぞという時にドローののち召喚、「そんな使えないカード」として観客・司会・シンジから酷評される。
それでも「人を傷つけるだけのカードじゃないはずだ」「どんなカードにも役割がある!」という遊矢の考えは曲がらず、《死者蘇生》の対象を選んでいた際、
(恐らく)遊矢の精神世界内で意思を持っているかのように強く頷き、《覚醒の魔導剣士》への道しるべをつけ、自身の効果で生んだライフ差を《ギャップ・パワー》にて利用。勝利の立役者となった。
アニメ版では自己蘇生効果はなく、アニメ世界における攻撃力重視の風潮を差し引いても、使用者を傷つけ相手を癒すだけの使用用途が不明瞭なチューナーだった。

ちなみに厳密には性別不明らしいが、仕草や声は完全に女の子のもので、アニメスタッフもTwitterにて 「女の子だな!!」 と宣言している。



剛毅の光を放つ勇者の剣! 今此処に閃光と共に目覚めよ! 
シンクロ召喚! レベル8! 覚醒の魔導剣士!

覚醒の魔導剣士
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「覚醒の魔導剣士」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):「魔術師」Pモンスターを素材としてこのカードがS召喚に成功した場合、
自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
エンライトメント・パラディン。縛りなしレベル8シンクロ。魔法回収と直火焼きの効果を持つ。
言うまでもない程にレベル8シンクロモンスターは激戦区であり、有為な効果を持つモンスターが多く属しているため、汎用性の点では少し厳しい印象。
①の効果発動条件を考えると実質【魔術師】専用に近いか。
①の効果のサルベージ先に縛りはないため、性質上モンスターカードが多くを占める【魔術師】であっても
組まれる強力な《ハーピィの羽根帚》等を回収すれば十分元はとれるはず。
②の直火焼きについては、2500と低くはないが高くもない攻撃力が少々ネック気味。主な効果は①と考え、どちらかといえばおまけ程度に考えるのが無難か。
直火焼き効果には珍しく、何気に任意効果である。

アニメ版はバーンダメージに「元々の攻撃力」の指定がない。
《調律の魔術師》の導きで召喚され、《ギャップ・パワー》で大幅強化された後、戦闘破壊も共に4000ものバーンダメージを与えフィニッシャーとなった。
ジャック戦(2回目)では《涅槃の超魔導剣士》へと進化を遂げた。


アストログラフ・マジシャン
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2000
【Pスケール:青1/赤1】
「アストログラフ・マジシャン」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカードを破壊し、手札・デッキから「星読みの魔術師」1体を選び、
自分のPゾーンに置くか特殊召喚する。
【モンスター効果】
(1):自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
その後、このターンに破壊されたモンスター1体を選び、その同名モンスター1体をデッキから手札に加える事ができる。
(2):フィールドのこのカードを除外し、自分の手札・フィールド・墓地から、
「ペンデュラム・ドラゴン」「エクシーズ・ドラゴン」「シンクロ・ドラゴン」「フュージョン・ドラゴン」
モンスターを1体ずつ除外して発動できる。
「覇王龍ズァーク」1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
星読みの魔術師をデッキから呼び出すP効果と
条件を満たした時に手札から特殊召喚され、モンスターをサーチする効果と
特定カテゴリーのモンスターを素材に覇王龍ズァークを融合召喚扱いで特殊召喚する2つのモンスター効果を持つ。

P効果は星読みの魔術師専用のサポート効果。Pゾーンへの設置、リクルートは状況に応じて使い分けたい。
第1のモンスター効果は破壊されるカードの種類を問わないので発動条件を満たしやすく、しかもタイミングを逃さない。
サーチ効果は除外されていても、エクストラデッキに送られたPモンスターでも良い上に
同名カードがデッキにあるなら、破壊されたカードは相手が持ち主のものを選んでも良い。
容易に最上級を展開しつつ、アドバンテージを回復できるので多くのデッキでの採用が検討できるだろう。
第2の効果の覇王龍ズァークの特殊召喚は、墓地のモンスターも素材に含めるので一見すると条件は緩く思える。
しかしフィールドで発動する効果なので自身を場に出す事が前提であり、必要な素材の数も変わっていないので
重さには殆ど変わりは無い。この効果を生かすなら専用構築が望ましいか。
轟雷帝ザボルグならば効果でザボルグ自身を破壊する事で
アストログラフの特殊召喚と素材の用意を一手に行えるので第2の効果とはかなり相性がいい。

……しかし、ペンデュラムを強力にサポートするリンクモンスターである《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》が登場してからは評価が一変。
デッキから直接EXデッキに飛んできて、破壊と同時に回収され特殊召喚&サーチ…というバグレベルの噛み合いの良さを発揮して大暴れ。
新マスタールールもなんのそのと言わんばかりの勢いで環境を席巻し、魔術師の大量規制を招いてしまった。
環境の第一線から身を引いて久しい現在でも制限カードにとどまっている。

アニメではズァークの所有するカードとして登場。
4つの次元に分裂する前の世界、そしてユーリとのデュエルを終えて遊矢がズァークに意識を乗っ取られた際の2度に渡り
四竜とズァークを融合させて覇王龍ズァークを降臨させている。
アニメ版効果に関しては覇王龍ズァークの項目を参照。



クロノグラフ・マジシャン
ペンデュラム・効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2000/守1700
【Pスケール:青8/赤8】
「クロノグラフ・マジシャン」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカードを破壊し、手札・デッキから「時読みの魔術師」1体を選び、自分のPゾーンに置くか特殊召喚する。
【モンスター効果】
(1):自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
その後、手札からモンスター1体を特殊召喚できる。
(2):フィールドのこのカードを除外し、自分の手札・フィールド・墓地から、
「ペンデュラム・ドラゴン」「エクシーズ・ドラゴン」「シンクロ・ドラゴン」「フュージョン・ドラゴン」
モンスターを1体ずつ除外して発動できる。
「覇王龍ズァーク」1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
時読みの魔術師を呼び出すP効果と
条件を満たした時に手札から特殊召喚され、手札から更にモンスターを特殊召喚する効果と
特定カテゴリーのモンスターを素材に覇王龍ズァークを融合召喚扱いで特殊召喚する2つのモンスター効果を持つ。

P効果は時読みの魔術師専用のサポート効果。Pゾーンへの設置、リクルートは状況に応じて使い分けたい。
第1の効果はアストログラフ・マジシャンと同様の発動条件なので発動は容易な方であろう。
手札から特殊召喚できるモンスターに制約は存在しないので、展開要員としては優秀な部類。
第2の効果については上記のアストログラフ・マジシャンを参照。

アニメには未登場。



星刻の魔術師
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1200
レベル4「魔術師」Pモンスター×2
このカードは上記のカードをX素材にしたX召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
自分のデッキ・墓地のモンスター及び自分のエクストラデッキの表側表示のPモンスターの中から、
魔法使い族・闇属性モンスター1体を選んで手札に加える。
(2):1ターンに1度、自分のモンスターゾーン・PゾーンのPモンスターカードが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに自分のデッキから魔法使い族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。
魔法使い族・闇属性モンスターのサーチ、サルベージを行う効果と
自分のモンスターゾーン及びPゾーンのPカードの破壊を防ぎつつ、デッキから魔法使い族を墓地へ送る2つの効果を持つ。
素材の縛りはカテゴリー単位で定められているので、ほぼ魔術師デッキ専用。
P召喚を行えば素材を揃える事には苦労しないだろう。
それ以外には、竜脈の魔術師をレスキューラビットで特殊召喚する手もあり。
魔法使い族・闇属性のモンスターを手札に加える効果は除外ゾーンを除く幅広い範囲をカバーできる。
同ストラクの新規カードにも魔法使い族・闇属性モンスターは多いので、魔術師デッキでは極めて有用な効果。
破壊を防いでデッキからの墓地送り効果は実質ノーコストどころか、場合によってはメリットにすらなり得る。
黒牙の魔術師の蘇生効果を生かすのも良いし、シャドールの様に墓地送りによって発動するカード効果を生かす事も出来る。

アニメには未登場。



サポートカード

ペンデュラム・コール
通常魔法
「ペンデュラム・コール」は1ターンに1枚しか発動できず、
「魔術師」PモンスターのP効果を発動したターンには発動できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。
カード名が異なる「魔術師」Pモンスター2体をデッキから手札に加える。
このカードの発動後、次の相手ターン終了時まで
自分のPゾーンの「魔術師」カードは効果では破壊されない。

デメリットはこのカードの使用後のP効果を抑制するものではないので順番を気をつけよう。
手札コストこそあるが貴竜の魔術師を捨てれば問題はない。そうでなくとも賤竜の魔術師の効果でサルベージすれば補えるため基本的にアド損はしない優秀なサーチカード。ただし無効化されると手札を2枚も失う点には注意
次の自分ターンまでPゾーンの【魔術師】に効果破壊耐性を付与する後半の効果は、スケールを
崩されるとキツいPテーマにとっては有り難い。
ただし慧眼のP効果も使えなくなるため注意。
16/04/01のリミットレギュレーションで制限カードとなった。魔術師にとっては慧眼に次ぐ痛い規制をくらうこととなった


アメイジング・ペンデュラム
通常魔法
「アメイジング・ペンデュラム」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。
自分のエクストラデッキから、カード名が異なる
表側表示の「魔術師」Pモンスター2体を手札に加える。

EXデッキの魔術師を回収できる魔法カード。これ自体も「デュエリスト・アドベント」でサーチ出来るが、Pゾーンにカードがあると発動自体できないのに注意。
スケールが同じ連中が多いので「ペンデュラム・パラドックス」も併用したい。


天空の虹彩
フィールド魔法
「天空の虹彩」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
自分のPゾーンの「魔術師」カード、「EM」カード、
「オッドアイズ」カードは相手の効果の対象にならない。
(2):このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから「オッドアイズ」カード1枚を手札に加える。

張るだけでPゾーンに破壊耐性を付与してくれる。こちらは相手の効果限定なので慧眼のP効果を阻害しない。
自分フィールドのカードを【オッドアイズ】カードに変換する効果は、【オッドアイズ】のサーチはもちろん
能動的なPゾーンの張り替えも行える。
オッpをPゾーンに発動→《天空の虹彩》の効果でオッpを破壊してオッpサーチ→サーチしたオッp発動
→自壊サーチ 等とすることでエクストラにオッpを溜めつつ【魔術師】サーチも行える。 


星霜のペンデュラムグラフ
永続魔法
「星霜のペンデュラムグラフ」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分フィールドの魔法使い族モンスターを相手は魔法カードの効果の対象にできない。
(2):表側表示の「魔術師」Pモンスターカードが
自分のモンスターゾーン・Pゾーンから離れた場合に発動する。
デッキから「魔術師」Pモンスター1体を手札に加える。

魔法使い族モンスターに限定的な魔法カード耐性を与える効果と
条件を満たした時に魔術師Pをサーチする効果を持つ。
与える耐性は対象を取る魔法カードに限定される為、やや使いにくいか。
サーチ効果は同ストラクの魔術師PがP効果に軒並み自壊効果を含む為、発動の機会は多いだろう。
魔術師デッキに必須の慧眼の魔術師や、サポートとして使いやすい天空の虹彩とも相性が良い。
ただしモンスターゾーン、Pゾーンから離れる必要があるので、装備カード状態で離れた場合は発動しない。

イラストはアストログラフ・マジシャンが白昼の客星のような攻撃を行っているところ。


時空のペンデュラムグラフ
永続罠
「時空のペンデュラムグラフ」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分フィールドの魔法使い族モンスターを相手は罠カードの効果の対象にできない。
(2):自分のモンスターゾーン・Pゾーンの「魔術師」Pモンスターカード1枚と
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果でカードを2枚破壊できなかった場合、
フィールドのカード1枚を選んで墓地へ送る事ができる。

魔法使い族モンスターに限定的な罠カード耐性を与える効果と
自分のフィールドの魔術師Pカードと相手のフィールドのカードの合計2枚を破壊するのに加えて
破壊できなかった場合にフィールドのカード1枚を墓地へ送る効果を持つ。
対象を取る罠は汎用性の高いものもいくつかあるが、それでも限られた耐性なので過信は禁物。
耐性は相手のカードに限定されるので、第2の効果を阻害する事は無い。
維持できれば魔術師Pカードを1:1交換カードとする事が出来る。
破壊するなら同ストラクの虹彩の魔術師など、破壊時に効果を発動するカードを対象にしたい。
更にこの効果で2枚の破壊ができなかった場合は、フィールドのカードを選んで墓地へ送る
対象を取らない破壊を介さない除去であり
昨今増えてきた相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されないという
強力な耐性をすり抜ける事が出来る。
なんらかの方法で自分の魔術師Pの破壊を防げば、破壊と墓地送りの両方を適用できる。

イラストはクロノグラフ・マジシャンが攻撃しているところ。
デザイナーによれば、元ネタはまんま「王の財宝」だとか。


◆弱点◆

基本的な弱点は他のペンデュラムテーマと変わらない。
専用サポートカードの存在からPゾーンの守りは比較的堅い。
【魔術師】単体だと攻撃力2500が最高なので、打点を補うカードがないと辛い。この点はエクシーズで簡単に補える。

竜脈竜穴の除去能力のおかげで、メタカードにもある程度は対抗できる。
《魔封じの芳香》を張られたら泣けばいいと思います。


―相性の良いカード―

お馴染みオッp。Pカードのサーチはもちろんのこと、スケール【8】の存在により、
無理なくP召喚することが可能でやっと可能に。なのでこのデッキにおける主戦力の1つ。
他の【オッドアイズ】系列も存分に役立てることが出来る。
ファーニマル】における【デストーイ】のような関係なので当たり前かもしれないが。

こちらも当然と言うべきか、中々相性が良い。慧眼はEM指定もしてるし。
特筆すべきは《EMドクロバット・ジョーカー》で、【魔術師】【オッドアイズ】【EM】3種をこれ1枚でサーチ出来る。
恐らく入れない手はないと思われる。

  • 《霞の谷の巨神鳥》
オッpと同じくスケール【8】により陽の目を見た……否、見過ぎた1枚。
魔法・罠・モンスター効果を自己バウンスすることで無効化出来る効果はペンデュラムと非常に噛み合いが良く、
毎ターン、場合によっては何体もそんなものが飛んでくる。相手からしたらたまったものではないだろう。

  • 《竜剣士ラスターP》
かつて【EM竜剣士】で悪夢の一強環境を作り上げた竜剣士のキーパーツ。
《EMペンデュラム・マジシャン》を割ってサーチすれば即座にペンマジをP召喚する用意が整い、そのまま《EMドクロバット・ジョーカー》をサーチ可能。
他にもEXのモンスターのカサ増しやシンプルなシンクロ要因としても活用可能。

  • 《デュエリスト・アドベント》
自分または相手のPゾーンにカードが存在する場合に発動でき、デッキから「ペンデュラム」Pモンスターか「ペンデュラム」魔法・罠をサーチする。
サーチ範囲は異常なほどに広く《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》とか《EMペンデュラム・マジシャン》とか《ペンデュラム・コール》とか各種「ペンデュラムグラフ」とか、更には《竜剣士ラスターP(ペンデュラム)》までもがサーチ可能。
こいつの登場以降はラスターPの規制が最早あまり意味をなしていない。

問題児大量排出パック「LINK VRAINS PACK」にて新マスタールールのせいで死んでいたP召喚を救うべく登場したリンクモンスター。
リンク召喚時にデッキからEXデッキにPモンスターを送り、起動効果でフィールドのカード1枚を破壊してEXデッキからPモンスターを回収、更にカードが破壊されたら1枚ドロー…と効果が完全に自己完結しているツッコミどころしかないぶっ壊れ。
《アストログラフ・マジシャン》との相性はバツグンであり、破壊してアストログラフを回収すればそのまま特殊召喚のトリガーを満たすし、破壊したカードをそのままサーチできる。
ここに《虹彩の魔術師》が絡めばそれはもう凄まじいことになる。
こいつの登場以降、【魔術師】は再び環境で暴れ出し、大量の規制カードを輩出することとなってしまったのであった。
第11期でルール変更があったものの、P召喚のルールは相変わらずなのでこいつのお世話になる機会はまだまだ多そうである。

  • 軌跡の魔術師(ビヨンド・ザ・ペンデュラム)
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》に続く2枚目のP召喚サポートのリンクモンスター。
EXモンスターゾーンにリンク召喚時に1200ライフ払ってデッキからPモンスターをサーチ、リンク先にレベルの違うモンスター2体が同時にP召喚されたら場のカードを2枚破壊する効果を持つ。
素材指定が「Pモンスターを含む効果モンスター2体」とエレクトラムより緩く、Pモンスターならなんでもサーチ出来るのは強いが、
P召喚しない限りそのターンはモンスター効果が使えず、Pゾーンのカードの効果も無効化される重い制約もかかるため、ぶっちゃけ暴れ回ったエレクトラムの調整版
…に見えるが、実は上記のエレクトラムとアストログラフのコンボの後、エレクトラムとアストログラフでこのカードをリンク召喚し、アストログラフでサーチしたPモンスターと反対側のスケールを持つPモンスターをサーチする事でスケールを揃えてP召喚して展開しつつ制約を解除が出来る。
つまり【魔術師】においては「エレクトラムと組んで展開を加速するコンボパーツ」と言うのがこのカードの正体。
更に言えば展開途中で相手のカードを破壊する事もできるので後攻から盤面を突破しやすくなるのも見逃せない。

  • 奇跡の魔導剣士(エクシード・ザ・ペンデュラム)
《軌跡の魔術師》が大剣を装備して進化したと思わしきリンク3モンスター。
素材指定が「Pモンスターを含む効果モンスター2体以上」と緩く、エレクトラムや《軌跡の魔術師》と適当なPモンスターで出せるため非常に出しやすい。
自分の場のPモンスターの数だけ強化する効果もあるけどこちらは完全にオマケ。
本命はリンク召喚時にEXから表側のPモンスターを回収する効果と、自分・相手メインフェイズに現状のPスケールでP召喚可能なPモンスターを手札・墓地から特殊召喚する効果。この効果で《虹彩の魔術師》をEXから手札を経由して場に戻せるため、《召命の神弓-アポロウーサ》などの下向きリンクマーカーが3つ持つリンク4に繋げつつ《星霜のペンデュラムグラフ》で更にサーチし、ここから更にP召喚で虹彩を場に戻せると中継役としてこの上なく働いてくれる。最早鬼嫁
また、Pモンスターを特殊召喚する効果は相手メインフェイズにも発動できるため、《覇王眷竜ライトヴルム》を呼び出してレベル4闇属性Pと併せて《覇王眷竜クリアウィング》を相手ターンに出して妨害するなんてコンボも可能。

  • 【ランク4】
説明不要。オッpの蘇生等で《竜魔人 クィーンドラグーン》、
魔法使い族なので《Emトラピーズ・マジシャン》等の採用も十分見込める。

  • 【ランク7】
こちらも説明不要。竜穴とのコンボが光る《幻想の黒魔導師》は主戦力の1つ。
この他《真紅眼の鋼炎竜》は魔術師だと一斉ダイレクトで~500を残してしまうケースが割とよくあるので、詰めに優秀。
また、相克と相生で《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン》を意外にも簡単に召喚可能。

  • 【レベル7シンクロ】
前述したように《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》や《月華竜 ブラック・ローズ》、《ブラック・ローズ・ドラゴン》等が
採用されやすいか。《天空の虹彩》を入れるならば《妖精竜 エンシェント》も視野に入るだろう。




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最終更新:2023年11月20日 19:13

*1 《時の魔術師》など

*2 「レベルを持たない」からこそ「後からレベルを与える」という能力が成立したとも言えるが。