馬堂一徹

登録日:2015/06/20 (土) 12:32:29
更新日:2024/02/23 Fri 07:21:00
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捜査は棒アイスと同じだ‥‥。

現場を歩き回って‥‥調べる。
‥‥関係者と‥‥話す。

そうやって‥‥少しずつ、
現場をナメとかしていけば‥‥。

最後に残った棒に‥‥
“真実”が書かれているのさ。


『逆転検事シリーズ』の登場人物。

地方警察局捜査一課に所属するベテラン刑事。年齢は59→60歳。
渋い風貌で眼光が鋭く、口数は少ない寡黙な人物である。BGMは「真実はアマくない」。
「刑事は現場にいてこそ華だ」という考えを持ち、出世して現場から離れる事は嫌っている(なので、狩魔豪検事からは「いつまでも現場にこだわる古い刑事だ」と馬鹿にされている)。
義理堅く強い信念を持っており、自らが担当した事件を解決するためならどこまでも真実を追いつづける熱い心の持ち主。
一条九郎検事とは彼が新人だった頃からの知り合い。彼の娘・美雲の事は彼女が生まれた時から知っていて、彼女からは「バドウのおじちゃん」と呼ばれ慕われている。

無数の穴が空いたコートを着ているが、この穴の半分は「とある事件」を担当していた時に空いたもの。その事件の戒めとして今でもそのボロボロのコートを着続けている。
いつも口に咥えているのはタバコ……と見せかけて実はチュッパチャプス(棒付き飴)。
設定によると、飴を咥えている理由は糖分を取って頭を働かせるためらしい(ただ単に飴が好物なだけかもしれないが)。
ちなみに飴を舐めるのを止めるといつもより口数が多くなる。

懐には手鏡を忍ばせており、事あるごとにそれを取り出して顔をチェックしている。
ナルシストなのかと思いきや、「とある事件」以降何者かに狙われるようになったので、以来それを使って周囲を警戒するようにしているのだとか。最近では顎髭に生えた白髪のチェックにも使っているようだ。


初登場は『逆転検事』第4話。当時53歳。
7年前、第2の「KG-8号事件」とされている裁判に出廷するために裁判所に来ていたが、そこで担当検事と被告人が殺害される事件が発生。その事件の初動捜査を担当する事になる。
豪の命令で当時新人検事だった御剣怜侍と検事になる前の狩魔冥に捜査権が与えられた事を不服に思い、彼らを一まとめに「コども(小僧共の略)」と呼んで邪魔者扱いしていたが、内心では彼らの事を心配しつつ見張っていた。
事件の真犯人である「ヤタガラス」には逃げられてしまったものの、彼らの手によって事件の真相が解明された時には彼らの実力を素直に認め、呼び方も「御剣検事、狩魔冥」と改めた。
この事件で部下の糸鋸圭介に嫌疑をかけてしまうが、彼の無実が証明された時は犯人扱いした事を素直に謝罪し、彼の中に「デカダマシイ」を感じて「これからもデカダマシイを忘れるなよ!」と熱い言葉をかけた。
これがきっかけで糸鋸から「おやッサン」と呼ばれ慕われるようになり、彼に刑事の基礎など様々な事を叩き込んだ。
ちなみに国際捜査官の狼士龍とはこの頃からの知り合いで、狼にとっても師のような存在となっている。

第5話では自ら国際警察に売り込みをかけて捜査に加わっていた。
今でもヤタガラスを追い続けており、その情熱を買われて捜査に関わる事ができたらしい。


逆転検事2』では第3話で18年前に起きた「IS-7号事件」の回想の中に登場。当時42歳。
この頃はまだコートに穴は空いておらず、手鏡を使う素振りも見せない。
事件の担当ではあるが、前任の刑事から担当を引き継いだだけだったため、事件の詳細はそれほど把握していなかった。
弁護士の事は「偽りの証言をさせ無罪をもぎとる連中」だと嫌っている節があり、被告人の弁護を担当していた御剣信の事も当初は毛嫌いして非協力的に接する。
だが信と行動するうちに「彼の真実を追い求める信念」に心を打たれ、徐々に彼に対し協力的になっていった。
後に豪の妨害によって捜査を外されてしまうが、それ以降もこの事件の事は気にかけていたようで、信に頼まれて豪の不正を暴くための「保険」を用意していた。

甘いもの好きだからか、子供向け番組の「ダンスイーツ」の事もよく知っている模様(ちなみに関係者で知らなかったのは信くらいしかいなかった)。
ちなみにこの事件の現場はお菓子のコンテスト会場であるため、彼を連れて聞き込みをしたりお菓子を調べると面白い反応が見られる。
また、信の助手・信楽盾之のとあるクセに目を丸くする、彼に「刻印」を突きつけると野球好きであることが分かるなど意外な一面を見る事もできる。


ここからは、オレに関する重要な情報がある。ネタバレには気を付けるんだな。



















実は彼自身もヤタガラスであり、九郎、葛氷見子の2人と組んで大企業の不正を次々と暴いていっていた。
ヤタガラス事件の担当だった彼はその立場を利用し、現場に残されたヤタガラスに繋がる証拠を隠滅していた。

もともと密輸組織の担当だった彼と九郎はある時、天野河コンツェルンが密輸に関わっているとの情報を受ける。
だが告発者である氷見子の妹・由卯子は、証人として出廷する前に殺害される。
その被疑者を殺人罪で起訴するも、九郎が証拠を奪われた事で犯行が立証できずに、結局被疑者の無罪が確定してしまう。
その時に「法の限界」を感じ、「法で裁けない者を裁くには法を超えるしかない」とまで考えるようになった。
そんな時に氷見子と出会い、彼女を引き入れてヤタガラスを結成して天野河コンツェルンの関連会社の不正を派手に暴いていった。
だが密輸組織のボスの正体に迫る前に氷見子の裏切りにあい、九郎も殺害されてしまう。
それ以来自分達を裏切った氷見子を追い続けるようになり、定年退職寸前で遂に彼女を逮捕する事に成功した。
ちなみに事件の前日*1に御剣の執務室に侵入したのは彼で、そこの書類棚から「KG-8号事件」の関係資料を盗み出していた。
その事を御剣に謝罪してヤタガラスの真実を明かした後は、密輸組織のボスに対抗するための「切り札」を託す。そして糸鋸に「手柄」を立てさせるために自ら進んで彼に逮捕された。

『検事2』のエンディングではIS-7号事件の証人として法廷に姿を見せた。
そこで成長した信楽と再会した。




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最終更新:2024年02月23日 07:21

*1 逆転の来訪者