シロウ・コトミネ

登録日:2015/06/13 (土) 00:08:47
更新日:2024/02/06 Tue 20:52:10
所要時間:約 16 分で読めます




Fate/Apocrypha』の登場人物。



Apocryphaの舞台となる聖杯大戦に際し、聖堂教会から派遣された監督役。
と言ってもユグドミレニア一族と魔術協会との戦争である今回の聖杯大戦において、一応の同盟関係である魔術協会への協力の形をとっているため、
実際のところ中立の監督役というわけではない。

外見は聖職者らしい穏やかな笑みを浮かべた青少年。しかし獅子劫曰く「“二十を超えてもいない人間が作っていい表情ではない”、達観の笑顔。」とまで言われるほどの超然さを持ち合わせている。

そしてその裏では魔術協会から派遣されたマスター達を傀儡とし、
マスターの意向により自由行動を取っているモードレッドを除く“赤”のサーヴァント達の実質的な指揮権を握っている。
そして彼が目指すところは大戦の勝利とは別の場所にあり、その大願を果たすため、独自の目的を持って大聖杯を狙っている。
ちなみに大聖杯の情報については遠坂とマキリから金で買ったらしい。やはり彼女だろうか。

自身も“赤”のマスターの一人であり、サーヴァントは“赤”のアサシン、セミラミス
彼の目的のためには彼女の宝具が必要であるため、自身の目的を彼女に対しては明かしており、それを面白がった彼女は全面的に彼に協力している。
まあ実際のところ彼女が彼に協力している理由はそんな事ではないのだが、彼女自身それに気が付いていない。


そして謀略家として暗躍しながら、自ら戦場に立つ真似をすることもあり、その理由は彼曰く「己の目的が神に許されるかを確かめる」ため。
自分が戦場で無残に死ぬようなことがあればそれは自分の行いは許されない行為であることを示し、もし全てがうまく行ったならばそれは自分の行いが正しい事を証明する。
狂人じみたレベルの信仰ではあるが、かつて大局を見失い最悪の結末を招いてしまった彼にとっては必要不可欠な行為であった。

戦闘においては代行者の武装である黒鍵と、シェイクスピアのスキルによってCランク相当の宝具に強化された「三池典太」を使用する。


容姿は白髪に褐色の肌というアーチャー(Fate)を彷彿とさせるもので、しかも名前はシロウ。
二次創作で別の運命を辿った衛宮士郎の物語がそれなりに広まっていたこともあり、開始当初はとうとう型月がそのネタを公式に取り入れたかと思われていたが……




以下ネタバレ









「―――何が目的なのです、天草四郎時貞」
「知れたこと。全人類の救済だよ、ジャンヌ・ダルク」




その正体、否、真名は天草四郎時貞。
第三次聖杯戦争におけるルーラーのサーヴァントである。

シロウはシロウでも、士郎じゃなくて四郎
当然ながら正体判明後、「そっちかよ!?」とツッコむ読者が続出したという…。
ちなみに髪の色は無理に現界した影響で、肌の色は空中庭園の製造に必要となるであろう素材を集めるために二十年程中東に潜伏していた影響だとか。
無理があるとか言うなよ。

なお、Fateシリーズのオマージュ元に山田風太郎の伝奇小説『魔界転生』があるのだが(厳密にはその石川賢によるコミカライズ版)、
その劇場版や石川コミカライズ版、舞台版におけるラストボスこそが天草四郎であったりする。
いや、うん、石川版のはラスボスと言っても中盤で割とあっさり負けて事件解決後に復活した挙句「やってみろ!! 天草四朗!!」で戦う直前に漫画が終了したいつものケン・イシカワだったけどさ。
余談だがアニメ版Apocryphaには、アニメ版舞台版と二人の魔界転生版天草四郎経験者が出演していた。

マスター:なし
身長:169cm
体重:59kg
属性:秩序・善
血液型:不明
誕生日:不明
特技:洗礼詠唱
好きなもの:人類
苦手なもの:暴走する人間
イメージカラー:銀灰色
天敵:ジャンヌ・ダルクジーク


ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
C C B A B D



クラス別スキル
○対魔力:A
セイバー級の対魔力を保有するが、教会の秘蹟には対応しない。

○真名看破:B
直接遭遇した全てのサーヴァントの真名及びステータス情報が自動的に明かされる。
ただし、隠蔽能力を持ったサーヴァントに対しては幸運値の判定が必要となる。

○神明裁決:-
今回の聖杯戦争の参加者ではないため、このスキルは失われている。


保有スキル
○啓示:A
“直感”と同等のスキル。目標の達成に対する事象全てに適応する。
根拠がない(と本人には思える)ため、他人にはうまく説明できない。

○カリスマ:C-
軍団を指揮する天性の才能。
国家を運営することはできないが、志を共にする仲間たちとは死を厭わない強固な繋がりを持つ。
また、このスキルによって仲間には“啓示”の内容を信じさせることができる。

○洗礼詠唱:B+
教会流に形式を変化させた魔術。霊体に対して絶大な効果を及ぼす。
保有する二つの宝具と連動させることでサーヴァントすら昇華可能。



第三次聖杯戦争におけるアインツベルンのサーヴァント。

過去二度に渡り、戦闘に向かないために敢え無く敗北したアインツベルンは第三次聖杯戦争においてルール違反を犯した。
第四次第五次へと続く本来の流れでは、アインツベルンは呪いそのものである反英雄を召喚し、
自ら聖杯を碌でもないものに変えるというアホすぎる結果をもたらすことになった。


しかしこちらの世界線でアインツベルンは、全サーヴァントに対する令呪という絶対的な特権を有するルーラーのクラスに目を付けた。

本来東洋圏の英霊を呼び出せない筈の大聖杯で日本の英霊である彼が呼び出されたのはそのルール違反のため。
アインツベルンとしても極東の聖人もどき程度ではなく、本来のルーラーを呼び出したかったらしいが、
聖人の英霊は願望器に託す願いなどなく聖杯を争う立場での召喚に応じないため、本来はルーラーの資格を持たない彼が限界だった。
実際、サーヴァントとしての彼の評価はあまり高くはない。
宝具は攻撃的ではなく、カルナやアキレウスと言った一流サーヴァントが相手では宝具を駆使してかろうじて持ち堪えるのが精一杯の白兵能力。
その為、特権がなければ勝ち抜く事は厳しい二流サーヴァントと評されている。

とはいえその絶大な特権を駆使した天草は順当に生き残り、勝利まであと一歩に迫ったが、そこでダーニックによって大聖杯を強奪されてしまった。

その前に大聖杯への接触を果たしていた天草は現世に受肉を果たし、第三次聖杯戦争の監督役だった言峰璃正の養子として現世で生きることとなった。
義弟に言峰綺礼がいる。彼の葛藤は見抜いたものの、解消に助力して本質に素直になっても困るのでそのままにしている。

今回以前にも各地で勃発する亜種聖杯戦争で監督役を務めたりしてきた。
なお、預託令呪は持っていない。(Apocryphaの世界で預託令呪がどうなっているかも詳細不明)

わざわざ現世に残った理由は、大聖杯を用いて己の望みを達成するため。

そしてその目的とは、全人類の救済である。

セミラミスをサーヴァントとして選んだのは、彼女の宝具『虚栄の空中庭園』が大聖杯を奪い保管するのに最適な宝具だったため。

そしてカルナさえも騙し通して赤のサーヴァント達の令呪を手に入れ大聖杯を奪い取った天草は、自らの宝具を用い願いを成就させるための儀式を仕掛ける。




「我が右腕は邪を喰らい、我が左腕は天を繋ぐ」


宝具
『右腕・悪逆捕食(ライトハンド・イヴィルイーター)』
『左腕・天恵基盤(レフトハンド・キサナドゥマトリクス)』
ランク:D
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人


苦難の道を歩く信徒達に希望を抱かせるために奇跡を起こし続けた天草四郎の両腕が宝具と化したもの。
と言っても所詮はDランク。自分に『心眼(真)』と『心眼(偽)』に類似した能力を発揮させること、洗礼詠唱を強化すること、肉体を不老にすることといった程度の効果しかない。

しかしこの宝具の本質は別にある。


天草四郎が起こした奇跡の正体とは魔術。
彼は単に魔術を行使していたに過ぎないのだが、その回路が特殊だった。

彼の両腕に集積した魔術回路は、秒単位で変質し続け、魔術基盤への接続を可能にする。
つまり天草の魔術回路はその魔術基盤が存在する土地に行きさえすればありとあらゆる魔術を行使可能な万能鍵(スケルトンキー)の特性を持っている。

大聖杯とは、礎となったユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルンの魔術回路を拡張・増幅したもの。所詮は巨大なだけの回路に過ぎない。

故に天草はこの宝具を用いて大聖杯に直接接続し、そのシステムを改変できる唯一のサーヴァントなのである。
その莫大な魔力を統べた結果、城砦を余波で半壊したスパルタクスの渾身の一撃に匹敵する破壊力を連発出来るという、
二流と評された時とは比べものにならない馬鹿みたいな火力を持つ脅威のサーヴァントに変貌した。

彼が望む人類救済は本来、その過程を思い描ける者が人類史上存在しないが故に聖杯の力をもってしても叶えられるものではない。
え? 聖杯は過程を補完して願いを叶えるものじゃないのかって? 気にすんな、設定変更だ。

しかし天草はこの宝具によって大聖杯を願望器ではなく、ある現象を行使し続けるものへと機能を改変することでその願いを叶えようとしている。


その現象こそが第三魔法・天の杯(ヘヴンズ・フィール)。
魂を物質化させ、真の不老不死を実現させる魔法である。

この魔法を大聖杯の力によって全人類へと適応させ、人という種を強制的に高次に引き上げる。それが天草四郎時貞の謳う「救済」の正体。

全人類が不老不死となれば、自然限られた資源を巡る争いは終わる。
それに付随する思想による争いも絶え、腐り果てる肉体という枷から解放された人類は我欲を失い、世界には恒久的な平和が訪れるだろう。
確かに人類は救われる。それは間違いではない。*1


しかしそれでは救われないものがある。
この聖杯大戦に紛れ込んだ異物。我欲を持たないホムンクルスとして生まれ、「生きたい」と望んだが故に生を得た少年。


聖人はそれを堕落として憎み。
聖女はその尊さに恋をした。



「―――それ故に。私はやはり、貴女を殺す」
「―――それ故に。私はやはり、貴方の夢を壊す」


少年への感情によって決定的に道を違えた2人のルーラーは激突し、『紅蓮の聖女』によって大聖杯は半壊したが、ギリギリのところで機能を保ち、
特攻宝具を開放したジャンヌ・ダルクは消滅。

しかしその前に、ジークが立ち塞がった。



「―――貴方に恨みはありませんが」

「俺にはある」


恋した相手を失ったが故の悲しみと怒り、人間として極自然な感情であり、天草が善も悪も分け隔てなく救うために、死ぬ思いで拒絶したもの。
自分とは決して相容れない存在を前にした2人は激戦を繰り広げ、ジークの切り札である『磔刑の雷樹』によって致命傷を受ける。

そして最後にセミラミスからその人類の救済に全てを捧げた生への報酬を貰い、


「ありがとう、セミラミス。君に会えて、良かった」


未来を見られないことを残念に思いながら、第二の生を終えた。



その後、大聖杯は邪竜に成ったジークによって世界の裏側に持ち去られ、結局彼の救済は達成されなかった。


彼が求めた救済は、それまでの歩みを全て無意味にするものだ。
どこかで誰かが世界を少しでも良くするために戦っている。多くの犠牲を乗り越えて、人類は少しずつ前へと進んでいる。
彼はそれを信じられなかったわけではない。しかし、英雄故の傲慢さが、彼に安易な救済を選ばせた。
いつか人類はその地平に辿り着く。しかし、そこに至るまでの犠牲の為に、自分は何もできないのか。そう考えた。
本来死者である彼は、肉を持ち60年もの時を生きたことで、諦めることが出来なくなってしまった。

しかしそれは結局のところ、いつか人類が正当に得るべき報酬を取り上げる事に他ならない。
だからこそ、人を信じた聖女と邪竜はその救済を否定した。*2


しかしそれでも彼が人類を救いたいと願ったのは確かである。
いつか人が自分の力で彼方へたどり着いた時、彼は何を思うのか。
それを知ることはもう出来ないが、きっと満足しているはずだと信じたい。



Fate/Grand Order

2016/3/9、「カルデアボーイズコレクション2016」ピックアップ召喚の際に限定サーヴァントとして実装。
レア度は最高位のSSR(☆5)、クラスはルーラー(裁定者)。
なお、コトミネ名義ではなく、Apocryphaで秘匿されていた真名・天草四郎での参戦である。

セイントグラフは初期は黒鍵を持った神父姿で、再臨を繰り返すことで天草四郎のイメージに近い陣羽織姿になる。
宝具は両腕の同時使用。
またバスターで魔術、クイックで黒鍵投擲、アーツで刀による斬撃とアタックによって使う武器そのものが変わるという、実装時期にしては珍しいモーション持ち。
ルーマニアでの聖杯大戦を経た後の召喚であるらしく、聖杯大戦の記憶も有している模様で、未だに人類救済を諦めていない様子である。
……が、FGOの世界では人類史が焼却され、救済すべきはずの人類が居ないという状況になっているため、
人類史の修復を目的とするカルデアには協力的な模様。
他にも、Apocryphaとは別に新しい宝具も習得している。


ちなみに天草がPUされるとその後に目玉キャラのPUが来ることが恒例と化しており、その有様から天草いい加減に四郎なんて呼ばれることも。
天草PUは地獄の始まりと言うマスターも。
以下具体例

…お前ホントいい加減に四郎。


宝具
『双腕・零次集束』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~200 最大捕捉:500人


切り札の出しどころですね。

ヘヴンズフィール起動。万物に終焉を――

ヤコブの梯子の如く、我が夢に光明を。霊脈接続、世界に穴を穿て!

双腕・零次収束(ツインアーム・ビッグクランチ)』!!


ツインアーム・ビッグクランチ。
両腕を霊脈へと接続し、両腕の魔術回路へ過剰な魔力を加えて暴走。
擬似的な暗黒物質を精製し、周囲のあらゆる存在を取り込む破滅型宝具。
あまりに膨大な魔力を必要とするため、本来は宝具として使用することは不可能。
宝具として完全に駆動するためには、マスターとは別に何らかの形で魔力供給路が確立されていなければならない。

効果は「相手の強化解除+全体攻撃+クリティカル発生率ダウン」。
特筆すべきは、相手の強化を解除してからダメージを与えるという点。これにより、たとえ相手が回避・無敵を付与されていようが問答無用でダメージを与えられる。
ちなみに『Apocrypha』本編では、大聖杯に満ちた膨大な魔力を右腕に加えることで「右腕・零次集束(ライトハンド・ビッグクランチ)」として使用しており、
その発展型の宝具と思われる。

【性能面】
SSRのルーラーは2人目。2019年11月現在ではSSR5人、SR3人という構成。
長期戦で輝く不沈艦ジャンヌ、必殺奥義バリツであらゆる敵を粉砕するホームズ、強引にバスター火力を叩き込んでいくマルタといったゴリラパワー偏重気味のルーラーだが、
天草の特性はずばり「どんな局面でも腐ることがない」汎用性と安定感にある。

それを支える一つが、第2スキル「洗礼詠唱B+」
初期12T・最短10Tと長過ぎるリキャストだが、死霊・悪魔のチャージを減らすという効果に加えて5ターンもの間自身のNPを毎ターンチャージし続ける。
スキルを限界まで育てればなんと毎ターン20も増えていき、何もしなくとも5ターンで100まで貯まる。
礼装やカードによるチャージも含めると2、3ターンで宝具を撃つことも可能。
第1スキル「啓示A」でスターを獲得できるためアーツクリティカルでNPを貯めやすいのも優秀。

その宝具は威力は低めかつルーラー故に相性が良い相手は殆どいないが、全体にバフの強制解除をかけることで無敵・回避や防御アップも抹消できる。
幕間の物語のクリアで威力はある程度強化されるので、忘れずにクリアしておくこと。
厄介なスキルを使うエネミーに対してまず宝具を叩き込み、丸裸になったところを攻めていくのが天草の基本スタイル。
特にEXアタックが極めて優秀なので、なるべくブレイブチェインを狙っていきたい。
なおルーラーのクラス相性とバフの解除から、どんなエネミーに使っても威力は一定で安定する。
そのため倒したくない相手のダメージ調整としても便利。
更に一見オマケのように見えるクリティカル発生率低下も、天草の運用上は重要。
敵のクリティカルで思わぬダメージを受けて主力が倒されてしまうのはこのゲーム、特に高難易度クエストではありがちだが、それを防ぐことによって安定した立ち回りを支えてくれる。

2017年8月初頭には強化クエストが導入され、神明裁決Cが「神明裁決(偽)C++」へと強化?された。
字面はともかく性能的には微妙に使いどころが狭かったサーヴァントスタンに加えてバスターの3ターン強化が加わる。
これによって宝具を始めとする攻撃ダメージが上昇し、更に使い勝手が増したといっていいだろう。
なお強化クエストは心を失った者&ゴーストに加えてゲオルギウス、そしてマルタ(水着)がエネミーとして登場。
唐突にバスターが強化されたのは、マルタさんの鉄拳を見て何かを悟りでもしたのだろうか……。

その後もコンスタントに強化クエスト対象に選ばれており、
2回目:「啓示 A」→「長き旅路への祈り A」 NP獲得量アップ3Tの追加、任意の味方へ付与可能に
3回目: 「洗礼詠唱 B+」→「熾天の杯 EX」 CT-2、チャージ減少の対象制限撤廃、NP獲得(20固定)と相手全体のBuster耐性ダウン5Tの追加
と2021年3月時点において全スキルがユニークスキル化。特に熾天の杯EXの魔改造っぷりには「天草いい加減に四郎」の声が飛び交ったとか。初期勢なのにスキル強化1つだけのジャンヌに枠を譲ってやれよとの声も

総合的には「殆どの相手の攻撃を耐えしのぎながら安定したダメージを常に与えられる」ため、
見知らぬクエストでもとりあえず天草を投入すれば一定の戦果を挙げてくれる。
サーヴァントに対して強いことから、高難易度クエストならばなお輝く。
ただしアヴェンジャーだけは勘弁な!


このように味方であれば頼もしいサーヴァントだが、敵として出てきた場合は要注意サーヴァントとして長年筆頭になっている。
理由は全体ダメージ「前」に強化解除を行うという唯一無二の宝具特性。
基本的に本作において敵が使う宝具というのは喰らえば即死が当たり前であり、防御力強化や回避・無敵で防ぐのが定石とされている。
しかしこいつに限ってはそういった防御手段を一切無視して全体に致死ダメージを与えてくるため、パーティー人数の関係上実質2回撃たれた時点で全滅である。
そのため彼を敵にまわす場合、最優先で対策すべきとされる。
主な対策は以下。

・宝具を発動される前に速攻で倒す
恐らく最も分かりやすく簡単な方法。要は殺られる前に殺れという事。
アタッカーはアヴェンジャーかバーサーカークラスが適任...というかそれ以外だとルーラー特性でまともにダメージが通らない。
チャージ減スキルで発動を遅らせたり、行動不能にして時間を稼ぐのも有効。

・概念礼装で防ぐ
概念礼装によるバフは解除出来ないというルールがあるため、無敵や回避を付与する礼装を装備させれば無傷で防ぐ事が出来る。
軒並み回数性なので、宝具発動前に無敵回避を消費してしまわない様注意。

・強化解除耐性
2017年末あたりから登場した、文字通り強化解除されなくなる耐性。
あくまで耐性であって「無効」ではないので、スキルレベルが低かったり運が悪いと喰らってしまう可能性はある。
だが一番の問題は該当スキルを保持しているサーヴァントが少なく、しかも殆どが高レアで期間限定ガチャからしか出ないという事だろう。
ちなみにセミラミスもその一人である。嫁が最大のメタという皮肉

・HPで耐える
身も蓋もないが意外と有効な戦法。
天草を始めとしたゲームシステム上防ぎにくい敵の宝具はちゃんと宝具威力が低く調整されている。
アヴェンジャーの半減耐性は勿論、等倍でも耐えれる事が多いためしっかりと回復しておくのも手の一つ。
攻撃力ダウンや宝具威力ダウンといったデバフを活用して更に威力を下げてしまってもいいだろう。ナイチンゲールやジャンヌ・ダルクの他、共演した子ギルが宝具威力ダウンを持っている。
上記にもある通り概念礼装の効果は解除されない為「鋼の鍛錬」や「マグダラの聖骸布」といった防御バフを活用するのもアリ。
ただしバフが剥がれる事は変わりない為追撃で倒されるリスクには気を付けよう。

【活躍】
体験クエストではなんと子ギルと共演。
偽聖杯をこれはこれでもったいないから回収したいと手に入れようとする腹の黒さを見せたが、
アストルフォに連れてこられた主人公に制止される。

その後も監獄塔や第2回ネロ祭り、2016年クリスマスイベントに登場。
ジャンヌ姉妹や巌窟王といったルーラー・アヴェンジャー組の絡みが多い。

2016年は体験クエストで実装されたものの出番がイマイチ少なく、「原作のApoではラスボスだから出しにくい」「背景がシリアスなキャラのためギャグをさせにくく使いにくい」などの推測がされていた。のだが…。

2016年クリスマスでは2代目サンタとしてプレゼントを配るジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィを導くサンタアイランド仮面を名乗り、アマデウスの仮面を付けて登場。何やってんだApoラスボス。
かつて物議を醸し出したエミヤとも共演した。
リリィ及びジャックナーサリーといった童女達には慕われているが、主人公やエミヤにはドン引きされている。
リリィには「お師匠さん」と呼ばれており、その影響かリリィはEX攻撃で四郎の宝具を真似た「ツインアーム・リトルクランチ」を放つ。
そんなあっさり真似できるの? と突っ込んだら多分負け。
昨今の日本のクリスマスの風潮には敬虔なクリスチャンとして思うことがあるのか、生まれることができなかった赤子の集合体であるジャックに対し、
君のお母さんがたくさん出来る日」ととんでもないブラックジョークを言っていたりもする。

なお登場時には薔薇の黒鍵を専用エフェクト付きで投げつけ、どっかで聞いたようなBGMを流しながら現れる。何やってんだお前。
背景がシリアスなキャラのためギャグをさせにくいなんてことは全然無かった。

本編ストーリーではサンタアイランド仮面として登場した直後に実装された第7章にて名前のみ登場。
賢王ことキャスター・ギルガメッシュに女神に対抗するためのサーヴァントとして召喚されるも、風魔小太郎と2人でケツァル・コアトルの神殿の調査に向かい、そのまま倒されてしまったとのこと。
相手には強力な女神であるケツァル・コアトルに加えて同等の神格であるジャガーマンまでいたため、いくらルーラーの彼でも流石に荷が重かったと評された。
……が、ケツァル・コアトルがルチャドール大好きお姉さん、ジャガーマンは藤村大河の疑似サーヴァントという状況、そして他ならぬ天草と小太郎のプロレス技っぽい宝具名から、アステカ特設リングのプロレスタッグバトルで敗北したのでは?などと一部で言われているとかいないとか……。

Apocryphaイベントには登場…………………しなかった。
というのも首謀者が自分の目的を叶えるに当たり、異分子の存在は不要だったからである。つまり通算二度目のナレ死である。

代わりにと言ってはなんだが、高難易度クエストにて正式版ボツサーヴァントを率いて黒でも赤でもない「無彩色の陣営」として勝負をかけてくる。何やってんだお前。






【FGOアーケード】
FGOアーケードにおいては、実装当時あまりにぶっ壊れすぎた性能ゆえに全国対戦が天草で埋め尽くされ、「札束で殴るゲーム」「ジャンケンマンやってる方が楽しい」とまで言われていた。
というのも、FGOアーケードにおいては、天草のスキル「洗礼詠唱B+」を「3ターンNP獲得量アップ」ではなく「10秒おきにNP獲得」という形で実装されてしまい、
また、一定時間身動きが取れなくなる「スタン」が本家とは違って致命的な状態異常となっているのに「神明裁決C」が「スキル発動時に近くにいる敵を問答無用でスタン」という形で実装してしまったのだ。
結果、戦場を逃げ回り続けてNPを溜め、NPが溜まったら壁の向こうから宝具発動をチラチラ。なんとか攻撃しようにも天草のスキル範囲に入った敵は即スタン、動けない敵を無敵貫通宝具で葬るという読み合いもクソもない試合が蔓延してしまい、運営が修正するまでには3か月も要した。


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最終更新:2024年02月06日 20:52

*1 事実作中でも「人類の救済という壮大な命題に対する一つの解答」とされている

*2 アニメ版では天草の救済に対してより否定的に書かれている、ケイローンの台詞やユスティーツァの姿を取った大聖杯の端末が、天草の願いが叶った場合人類は宇宙進出を果たすことなく地球に縛り付けられる存在になる可能性が高いという形で