トッキュウ6号/虹野明

登録日:2015/06/12 Fri 23:01:26
更新日:2024/02/21 Wed 17:50:53
所要時間:約 11 分でヨメマース!





※推奨BGM:「ビュンビュン!トッキュウジャー(インストゥルメンタル)」


次はぁ~!


6人目のトッキュウジャー!?

彼は元シャドーなんです。

信用できませんよ!

ちょっと危険はあるかもね。


トッキュウチェンジ……!


第17駅

雨上がりの空に


生き恥を晒したな……。


お乗り遅れにご注意くださ~い!










ここか……俺の死に場所は。


虹野(にじの) (あきら)とは、『烈車戦隊トッキュウジャー』の登場人物。
トッキュウジャーの6人目の戦士(追加戦士)である。

演:長濱慎

キャラクターソング:「オレンジ色したニクいやつ」


【経歴】

レインボーラインの保線作業員で、ハーモニカを奏でることが趣味。
元は「ザラム」という名前のシャドー怪人で、周囲に雨を降らせる能力の持ち主だった。
しかしある日、雨上りの虹を初めて見たときに虹の美しさに感動し、虹を消すような闇をもう二度と作るまいと決意したことで、シャドーラインを脱退して、贖罪のためにレインボーラインへ加入した。
本人は自分がシャドー時代にしてきたことを残酷な行為だと悔いており、「虹を守り抜いて消える」という意志の元、自分の死に場所を求め続けている。

元シャドーの一員であるため、レインボー側からも完全な信用は得ておらず、烈車内部への立ち入りは禁止されていた。
そんな中、自身に興味を示したライト/トッキュウ1号と出会い、「自分のやるべきこと、そうしている自分の姿がイマジネーションとしてはっきり見えている」という点を見込まれてトッキュウジャー6番目の戦士にスカウトされる。
初めは元シャドー怪人ということで、ライト以外には認めてもらえなかったが、ライトのザラムを信じる真っ直ぐな心にヒカリたちは根負けし、新たなトッキュウジャーとして認められると同時に「虹野明」という新しい名前を授かった。

俺は『ザラム』じゃない。『虹野明』だ。

ただしシャドーラインからの呼称はその後も『ザラム』。

最初は全く笑顔を見せないクールで寡黙な明に対して、取っ付きにくい印象を持たれており、本人も「仲間」という概念に対して疎い部分もあったが、トッキュウジャーのメンバーを関わっていくうちにライトたちに対する仲間意識が芽生えていった。
また、ライトたちの正体が10歳程度の子供であると知った際はメンバー唯一の大人としてライトたちを支えようとするなど、ぶっきらぼうながらも優しい一面を見せた。

なお、シュバルツ将軍とは、かつて「闇の力ではなく烈車の力で世界を制圧する」という野望を語り合った仲だった。

ちなみに身に着けているタンクトップは実は「タンクトップシャドー」という部下のシャドー怪人である。


【人物像】

外見はガテン系の兄ちゃんのような格好でどこかハードボイルドな香りが漂っている。
性格も基本的に見た目通りのクールで寡黙。常に自分の罪と向き合っており、自分が笑うのは虹を守り抜いて死ぬときだけだという程のシリアスなキャラ。
……なのだが、その言動は本人は無自覚ながらも紛れもないボケキャラそのもの

思い込みが激しく、自分の思ったことに他人の制止も振り切って突き進むゴーイングマイウェイな性格。その言動の数々は同じくマイペースなライトですらツッコミに回るほど。

そもそもザラム時代にやっていた「残酷な所業」と称する悪事自体も、「運動会や遠足などの野外イベントを雨天中止させる」という残酷というには程遠いしょっぱいもので、闇が溢れてたかどうかも定かではないような力を過剰に憎んでは死に場所を求めたりしている。

また、冒頭のように「ここか……死に場所は」というセリフを毎度のように真顔で呟くため、敵味方問わず、「死に場所じゃないから」とか「一体いくつ死に場所があるのやら」とか言われ、呆れられてしまっている。
そんな明にミオは「信じるより理解するほうが難しい」、トカッチは「自由すぎる」と発言している。

かつての同志であったシュバルツ曰く、「ザラム(明)は義理堅く、約束は必ず守る男」であり、物語後半ではその性格をシュバルツに利用されることとなる。(詳細は後述)

なお、「ズレた孤高感を抱いている厨二病系天然ボケキャラ」という明のキャラクターは劇中でもかなりの存在感を放っており、視聴者から非常に高い人気を獲得するに至っている。
樹液といい、ウッチーといい、スターさんといい、最近のスーパー戦隊の追加戦士はキャラが異様に濃すぎである。


【明のボケ行動集】




【トッキュウ6号】



変身いたしま~す!
白線の内側に下がってお待ち下さ~い!

トッキュウチェンジ……


トッキュウ~6号~!
トッキュウ~6号~!


スーツアクター:浅井宏輔

テーマソング:「雨のちレインボー」

明がアプリチェンジャーとビルドレッシャーによって変身するオレンジの戦士。
レインボーライン最新のシステムが搭載してあり、基礎能力は5人よりやや高めに設定されている。
1号~5号と異なり、黄色と黒の縞模様の安全ベストを装着しているのが特徴。
シャドー怪人としての癖からか戦闘スタイルは野性味に溢れ、プロレス技や武器を投げつけるなどのダイナミックな戦法で敵と戦う。

他のメンバーとの乗り換え変身は必要がない。あくまで「できない」のではなく「必要がない」であり、終着駅ではライトがビルドレッシャーを使って乗り換え変身している。

忘れてる人もいるかもしれないが、オレンジをメインカラーとする戦隊戦士は『バトルフィーバーJ』のバトルコサック以来となる。


  • アプリチェンジャー
トッキュウ6号専用のスマートフォン型変身アイテム。
液晶画面を横にスライドさせることでトッキュウレッシャー読み込み用のレールが出現する。そのレールに沿ってトッキュウレッシャーを走らせることで、変身や烈車の召喚を行う。
他にも元のモチーフ通りに通話できたり、レインボーパスや身分証明の代わりになったりと便利なアイテム。

  • ユウドウブレイカー
誘導灯型の武器。打撃や刺突などに使用し、ドリルレッシャーをセットすることで必殺技「トルネードビーム」を発射できる。
さらに先端の赤色灯型ロッドにイマジネーションエネルギーを誘導させると高熱ブレード化し、敵を一刀両断することも可能。

何かと存在を忘れられることが多く、初期ではこの武器を投げ捨てて敵にプロレス技をかけに行き、そのたびにチケットに注意を受けては思い出して拾いに行く場面が見られた。

ちなみに、現実の保線作業員が列車の誘導に使用するのは誘導灯ではなく手旗である。

  • トッキュウレッシャー
トッキュウジャーが共通して使用する烈車の先頭車両を模したアイテム。
明が保持しているレッシャーはビルドレッシャーとドリルレッシャーの2つ。終盤でハイパーレッシャーを借りて、ハイパートッキュウ6号に変身したこともある。


【烈車】

  • ビルドレッシャー
トッキュウ6号専用に配備された保線作業用車両をモチーフとした最新の烈車で、6号と同じオレンジカラーがトレードマーク。
先頭にショベル、中央にクレーンを搭載した3両の1編成目と、上部に線路を搭載し、烈車を輸送する3両の2編成目からなる全6両の烈車。普段は1編成目を2編成目の上に搭載して活動することが多い。
最新鋭の車両だが、明にとってはじゃじゃ馬で操縦しづらいらしく、明の手でコクピットを改造され(本人曰く「調教」)、生活臭の溢れる内装へ様変わりしている。これにより、操縦は天井からいくつもぶら下がったつり革を引っ張ることによって行う。

  • ドリルレッシャー(ドリルクライナー)
明がザラム時代から使用していた1両編成の烈車で、当時は「ドリルクライナー」の名称で運用されていた。
元々クライナーだったために、トッキュウジャーがシャドーラインに占拠された町「シャドータウン」に突入できる唯一の切り札として重宝される。
レインボーラインとシャドーラインの烈車は共通規格であるということが初めて明かされた烈車であり、劇中にて唯一レインボーライン側とシャドーライン側の両陣営のロボに武装された経験を持つ。
中盤でシュバルツに奪われるが、シャドーラインのハイパーレッシャターミナル侵攻の際に、明はシュバルツとのある取引に応じ、返還される。


【烈車巨人】

  • ビルドダイオー
烈車合体!
乗車完了、ビルドダイオー!!

ビルドレッシャーの2編成が上下に合体している状態から変形することで完成する6号専用のロボで、トッキュウジャー3番目のロボとして登場。
右腕のバケットアームを武器に戦う。他にも胸部からビームを放つことも可能。
必殺技は接近しながらバケットアームで攻撃する「ビルドダイオー・バケットクラッシュ」

※烈車武装形態 ()内は武装する烈車
ビルドダイオー・ドリル(ドリルレッシャー)
ビルドダイオー・タンク(タンクレッシャー)
ビルドダイオー・シールド(シールドレッシャー)
ビルドダイオー・ファイヤー(ファイヤーレッシャー)


【ザラム】


この姿だけは二度となりたくなかったんだがな……!


明のシャドー怪人としての姿。
鼠や蝙蝠のような生物の顔に西部劇のガンマンのようなルックスがトレードマーク。

強制的に周囲に雨を降らせる力を持っているが、それでやっていた悪事は前述の通り「屋外イベントの雨天中止」。
本人はこの姿を疎ましく思ってはいるものの、シャドーラインの領地ではレインボーラインの力が大幅に制限されるため、やむを得ず変身することもある。

トッキュウ6号には及ばないものの、この状態での戦闘能力はそこそこ高い模様。
豪雨を降らせて敵の視界を欺き、自らの姿を隠す戦法を使用したこともある。





※以下、中盤以降のネタバレ







●明、レインボーライン脱退

中盤、シュバルツに奪われたドリルレッシャーを返してもらう代わりにシュバルツとの取引に応じることになる。
その取引とは「時が来たら自分の軍門に下り、共に闇の皇帝ゼットを倒す」というものであった。

そして闇減りが起きるクリスマスの時期、明はレインボーラインから姿を消し、シュバルツと組んで敵の拠点・キャッスルターミナルへと向かってしまう。
突然の裏切りに困惑するライトたちに対し、平然と「シュバルツの目的はゼットだからお前たちに損はない」と言い放つ。
今まで損得を超えた絆を育んできたように感じていたライトたちは、明との価値観の相違に衝撃を受けるが、
そもそも元シャドーである明は人間同士の仲間意識というものを根本的に理解しておらず、あくまで「ライトたちの目的を叶える手助けをしたい」という本能的な優しさからトッキュウジャーに協力していただけで、実際は「自分の存在など大したことはない」と考えていたのだった。

キャッスルターミナルに乗り込んだ明とシュバルツはゼットに肉薄するものの、明はゼットに敗北してアプリチェンジャーを奪われてしまう。
ゼットが変身したトッキュウ6号にライトたちは苦戦するものの、最終的にライトはアプリチェンジャーを奪回する。そしてシュバルツがゼットに倒されたことによって、シュバルツとの取引は自然消滅。明はトッキュウジャーに復帰することができた。

このとき、ライトたちから「明がいなくなって寂しかった」と告げられたことで、初めて仲間の大切さを実感。
5人の名前を呼び、「俺は多分、今…物凄く嬉しい」と涙ながらに喜んだ。

虹野明くん おかえりなさい


●自分の死に場所

ライトは、昴ヶ浜が闇で呑まれる際にゼットの闇と深く交じり合ってしまっており、子供の姿に戻れなくなってしまっていた。子供に戻れなければ、家族にも会えないし家にも帰れない。
そして「もう故郷へ帰れないなら、せめてもう2度と闇に呑まれぬように故郷を守り抜いてみせる」と決意を固めてトカッチたち4人を昴ヶ浜に置いていったライトを見て、車掌・チケット・ワゴンと共にライトの支えになろうと奮闘する。
なお、トカッチたちが子供に戻った後には、「全部忘れちゃうなんて激しく寂しいから」というワゴンの頼みを受けて、彼らの秘密基地に彼らがトッキュウジャーだった頃の写真を貼り、それが彼らの戦線復帰に繋がることになる。

その後、闇の空間に突っ込んで動けなくなった烈車を虹の線路へ戻すために、闇につながっている虹の線路を探している最中に、明の前にネロ男爵が現れる。

ここは絶対に守り抜く。ここは……

「また死に場所か?」

見透かされたようにネロ男爵に尋ねられるが、明はかつてレインボーラインを脱退してから戻ってきたときのことがフラッシュバックしていた。あのとき、ライトたちは明に抱きつきながら『良かった、生きてて』と喜んでくれた。
そして明はネロ男爵に向かって言い放つ。

いや、レインボーライン……俺の――生きる場所だ!

こうして「虹を守るために生きていく」いう自分の死に場所以上に大切な生きる意味を見つけた明は、シャドーラインとの戦いを終えて子供に戻ったライトたちと別れた後も、保線作業員として車掌たちと共に烈車に乗って旅を続けるのであった。

いつか、ライトたちと再会できる日がくることを信じて……。



●映画『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE』

単独行動中にクロックシャドーに襲われ、歯が立たなかった空蝉丸/キョウリュウゴールドの元に、いつも通りハーモニカを奏でながら現れる。
空蝉丸は明のその姿に侍の魂にも似た漢らしさを感じており、彼からは「明殿」と呼ばれていた。

明は空蝉丸と協力してクロックシャドーと戦うが、空蝉丸は明の忠告を無視してクロックシャドーの鐘の音を長時間聞き続けていたため、赤ん坊の姿にまで戻されてしまう。
それ以降は、赤ん坊になった空蝉丸のお世話に必死になっていた。


●映画『手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド

今も保線作業員として「死に場所」……もとい、「仕事場」を求めてさすらっていた。
劇中では途中まで別行動を取っており、別れ際まで手裏剣戦隊ニンニンジャーの面々から誰なのかも知られなかったという可哀相な扱いを受ける事に……。
また、超超クライナーロボとの戦いではチケットが命名した覇王トッキュウオーを「覇王トッキュウダイオー」に改名する場面も。


この項目を追記修正して消える……そう、ここが俺の死に場所だ!!

まだ言ってるのかよ……

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最終更新:2024年02月21日 17:50