イオナ/イ401

登録日: 2015/06/07 Sun 22:01:17
更新日:2024/03/13 Wed 11:12:46
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イオナ/イ401は『蒼き鋼のアルペジオ』のメインキャラクター。設定が異なるアニメ版『蒼き鋼のアルペジオ- アルス・ノヴァ-』のイオナについてもあわせて解説する。
声優は原作漫画の外伝であるドラマCDでは悠木碧、アニメ及び劇場版では渕上舞が担当している。


◆基本設定

突如として現れ、瞬く間に人類を海洋から叩き出した正体不明の艦艇群『霧の艦隊』のうちの一隻。
大日本帝国海軍の伊四〇〇型潜水艦二番艦・伊四〇一の姿を模している。
銀髪の小柄な少女の姿をしたメンタルモデルを持ち、イオナという固有名がある。
メンタルモデルを2つ持つヤマトを除けば固有名を持つのは異例。誰かに付けてもらったものらしい。
由来としては「伊」の字を分解すると「イ」と「ヲ」と「ナ」になるからという説も。

人類が霧に大敗した大海戦時に千早翔像によって鹵獲され、後に彼と部下たちを乗せての有人航海が行われる。しかしその最中に行方をくらまし、無人の状態で横須賀へと帰還した。
それから8年後、海洋技術総合学院へ潜入したイオナは千早群像に接触して彼を艦長として迎え入れ、以降群像や仲間たちと共に霧との戦いを繰り広げる。


◆原作

私は群像と共にあるだけだ

感情の起伏があまり表情に出ないが、一方でタカオをおちょくったり群像のモノマネをしたりと人を食ったような性格をしている。ふてぶてしいというかおっさん。
400に言わせれば「タカオに負けず劣らずのツンデレ」。
服装はTシャツにショートパンツとラフな格好。
事実上霧の裏切り者であるが、何故か現在も霧の戦術ネットワークから切り離されておらず、最新のデータベースにアクセスできている。その事から序盤では杏平に疑いを持たれたりした。

実はメンタルモデルとしてはヤマトに次ぐ最古参であり、人間とのかかわりや戦闘経験の蓄積により莫大な経験値を持つ。どうも翔像が行方不明になった時期にメンタルモデルを作り上げたと思しき描写がある。
また、システムチェック中に現れた自己診断プログラムのような何者かによればイオナ自身が戦術ネットワークであり、そこから切り離されるわけがないとのこと。

ちなみにコンゴウからは「401は手負いになった…とすれば、さらに強くなって帰ってくるということだ」と某戦闘民族のようなイメージを持たれている模様。



◆アニメ

今の私はあの人の艦……『蒼き鋼』!

アニメ『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』では原作とは違ってクールな無口っ娘であり、服装が青いセーラー服になるなど女の子っぽさが増している。
ついでにヒトデをプニプニすることが趣味な様子。何故か服の裾を持ち上げてヘソチラさせることに連動して艦首が展開したりする。あざとい。とてもあざとい。
萌えプラグインでも実装したのだろうか。
そのギャップに原作読者は「誰だお前!?」と驚愕し、アニメから入った者は原作版イオナを見て「誰だお前!?」と唖然とする。

原作における諸々の設定がオミットされたため正真正銘の霧の裏切り者になっており、戦術ネットワークからも切り離されている。
原作に比べると感情表現に乏しかったが、硫黄島でのタカオとの問答以降自分の在り方について迷い始め急速に人間らしさが増していく。
硫黄島脱出後にイ400・402によって船体を撃沈された際は重傷を負って意識を失った群像に初めて取り乱す姿を見せ、直前の「生きろ」という命令に逆らいメンタルモデルとしての姿を捨ててでも群像を救おうとした。
その後はタカオの犠牲(死んでいないが)によって船体は「“アルス・ノヴァ”モード」として復活し、二人とも無事に助かっている。

自分達を追ってきた400・402との再戦ではの恐怖を知った事もあり、自分の姉妹たちと戦うことを嫌がっていたが、あくまで任務を遂行しようとする彼女たちを説得することは出来ず涙ながらに沈める事になった。
コンゴウとの決戦では自分の感情を制御できず苦しむ彼女を救おうと単身彼女の下へ乗り込む。
激しく拒絶するコンゴウの抵抗を乗り越えて和解、友達となった。

劇場版では衣装が水色になっている。新たに出現し、自分を敵視するヒエイを説得しようとするが…

ちなみにコンゴウたちが紅茶飲んでた概念伝達の庭園はイオナが形成したものらしい。


◆艦これ

潜水艦イ401、イオナ。きゅーそくせんこ~

ブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』においてアニメ版とのコラボイベント『迎撃!霧の艦隊』にて期間限定艦娘として登場。
イベント期間中は任務『謎の潜水艦「イオナ」と接触せよ!』で入手でき、彼女の入手によってイベントへ挑む事が可能になる仕様だった。

カテゴリ上は『潜水艦』の艦娘とされていたが、性能は低速・紙装甲という潜水艦の常識を吹き飛ばす高速・重装甲・大火力という霧の船の名に恥じぬトンデモ艦。
しかし皮肉にもその性能が最も発揮されるのは演習で敵として出てきた時だったりする。イベント期間中の相手の旗艦がイオナ(+主力艦隊)だった時にはS勝利はほとんど不可能。
ただ、その高性能はイベント海域だけでなく通常海域でも非常に頼りになり、イオナのおかげで高難度の通常海域を突破できた提督も少なくなかった。
唯一にして最大の欠点は、燃費も規格外(もちろん悪い意味で)という事。まあ、これだけ高性能なら止むを得ない処置だと思うが。

こちらでは群像がいないので提督がそのポジションのようだが、二人きりだとイオナのお腹を見たがったりするらしい。ホント自重しねえな…
一方のイオナの方も提督に懐いているようで一緒に戦うのが嬉しかったり提督が頭を洗ってくれるなら風呂に入ってもいいと発言したりする。ヒュウガさんこっちです。

ちなみに、イオナに限ったことではないが、期間限定で図鑑にも載らないゲストキャラ扱いにもかかわらず、戦闘中や母港だけでなく時報ボイスまで存在する豪華仕様だった。
今では手に入らないためにゲームでは聞けないが、某動画サイトなどには音声をまとめた動画も存在する。興味のある提督は調べてみよう。

艦娘の方の伊401とは片や銀髪色白、片や黒髪色黒と対照的なデザインだが残念ながら絡みは無い。


◆船体
外見こそ伊四〇一の姿を模しているものの、中身はまったくの別物。侵食魚雷やレーザーターレットなどの通常装備に加えてヒュウガから鹵獲した超重力砲まで搭載している。
おそらく元々は艦載機である「セイラン」も搭載していたと思われる。
硫黄島脱出後はヒュウガが同行している為に演算性能はかなりのもの。
原作では更に超重砲艦「イツクシマ」「ハシダテ」との連携による「ミカサ戦術システム」を用いた新超重力砲の使用が可能になった。

一方で戦闘能力を向上させる為の各種改修の結果探知性能は同型艦に比べて低下した。
超電導ケーブル等の一部機材もナノマテリアルの節約の為に人類製のものへ交換されている。

また、その蒼いカラーリングが群像一行が『蒼き鋼』や『蒼き艦隊』の通称で呼ばれる要因となっている。

“アルス・ノヴァ”モード
アニメにおいてイオナの本来の船体が撃沈された後にタカオが自身のナノマテリアルで再構成した姿。
401とタカオが融合したようなフォルムをしており、タカオの装備がそのまま引き継がれている為に凄まじい火力を誇る。
更に肉体を失ったタカオが制御系を引き受け、おまけにヒュウガ、ハルナ、キリシマの大戦艦三人が演算を行う。もう完全に潜水艦の性能じゃない。ただし隠密性は皆無になっている。
400・402戦では彼女らによるアクティブデコイの連携で二人を撃沈する事に成功した。
アニメ本編終了後は他のメンタルモデルが艦を降りて別行動をとっているためか通常形態に戻っている。




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最終更新:2024年03月13日 11:12