CHAOS;CHILD

登録日:2015/06/02 (火) 04:46:44
更新日:2024/04/06 Sat 18:05:33
所要時間:約 16 分で読めます






ニュージェネレーションの狂気の再来



概要

CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)』は、5pb.×ニトロプラス制作の、「科学ADVシリーズ」の4作目。略称は「カオチャ」
ハードはXBOX ONE他。メインキャラクターデザインはCHAOS;HEADと同じささきむつみ氏。

4作目であると同時に「世界観が同じ」程度の繋がりしかなかったこれまでの科学ADVシリーズとは違って、
科学ADVシリーズ1作目『CHAOS;HEAD』(以下前作)の直接的続編という位置であり、前作の様々な出来事や設定が受け継がれている。
ジャンルも前作と同じく「妄想科学ADV」と位置付けられている。

前作の出来事は作中でも説明されるのでまったく分からないということはないが、深く理解するには前作のプレイが必要となる。
また前作以外の科学ADVシリーズに関連する用語も登場しており、科学ADVシリーズ独特の世界観の構築を担っている。

前作と同じく猟奇殺人を題材にしており、前作以上にグロ描写に力を入れているため、レーティングはZ指定。
前作はバージョンアップ版の『NOAH』からZ指定となったが、本作は最初からフルスロットルである。
シナリオの展開など、シリーズ最狂作と言っても過言ではない。

テーマは「 心への侵食 」であり、主人公やプレイヤーの期待を次々と裏切っていくことにより、じわじわと恐怖がにじみ出るような作風となっている。
そのためクリアしたプレイヤーたちからは「傑作だけど二度とプレイしたくない」「くそったれなゲーム」と評される。

PS3/4/Vita/Windows(Steam)/ios&android/Switchにも移植されている。PS系への移植の際に、科学ADVシリーズ恒例の新規OPが追加された。
また2017年3月30日にはファンディスクである『CHAOS;CHILD らぶChu☆Chu!!』が発売された。
ちなみに科学ADVシリーズのファンディスクにして珍しくジャンル名が同じ『妄想科学アドベンチャー』となっている。

以下、一部ネタバレに触れているため未プレイ者は注意


ストーリー

渋谷地震「ニュージェネレーションの狂気」…6年前の2つの大事件の爪痕を消すかのように、渋谷の復興は信じられないほど早かった。
2015年、かつての活気を取り戻した渋谷に新設された私立高校『碧朋学園』。
新聞部を設立し様々な事件を追う、好奇心旺盛な青年 宮代拓留 は、渋谷に起きた猟奇殺人事件に着眼。
義姉の 来栖乃々 が反対するものの、幼馴染の 尾上世莉架 、親友の 伊藤真二 と共に事件の真相を追い求める。
しかしそれが、「ニュージェネレーションの狂気の再来」と呼ばれる連続殺人事件の序幕であることを、拓留は予想もしなかった…


システム

妄想トリガー
前作と同じく、主人公の妄想内容を選択するシステム。
ポジティブとネガティブを選択でき、内容もそれ相応な物に。
2周目からはルート分岐にも関わるため、妄想とはいえ時には慎重に選択する必要も。
エロスな妄想からカオスな妄想まで様々なのは前作から変わらず。
「妄想しない」を選択することもできる。

マッピングトリガー
今作の新システム。
渋谷の全体地図に様々な写真やキーワード貼り付けて、拓留達の視点から事件を推理、整理する。
話が進むにつれて事件が複雑になるため、プレイヤーの思考整理にも役立つ。一週目はありがたいが、二週目はスキップできなくて若干邪m(ry

エンディング
前作から受け継がれており、1周目ではノーマルエンドとバッドエンドにしか到達できない。
ノーマルエンドに到達後、ヒロインの個別ルートが開放される。


用語

ニュージェネレーションの狂気
本編の6年前に渋谷で起きた連続猟奇殺人事件。
誰が何の目的で行ったのか、その真相は『CHAOS;HEAD』内で明かされている。

渋谷地震
「ニュージェネの狂気」直後の渋谷で起こった、局地的な大地震。
地震により渋谷は壊滅したものの、急速に復興してかつての隆盛を取り戻した。そのためか15年クラッシュの影響も他と比べて少なめとなっている。
しかし、渋谷周辺地域の被害が微少だったり、謎の白い光を見たという目撃証言があるなど謎が多い。
陰謀論も噂されるものの、一蹴されている。

ニュージェネレーションの狂気の再来
文字通り連続猟奇殺人事件の再来。
事件が起こった日付が「ニュージェネの狂気」事件と一致しており、猟奇性も一致していることからこの名称で呼ばれるようになった。
今回の事件では現場に必ず「力士シール」が貼られている。その真意は……
+ 事件の概要について 一部ネタバレ有
  • こっちみんな
第一の事件
ニコニヤ生放送で生放送主をしていた男性が自らの右腕を切断し、自分で食べるところを生放送で配信した事件。当然出血多量でショック死した。
彼がこと切れる瞬間に、カメラに目線を向けながら倒れたその様が、アスキーアートの「こっち見んな」に似ていることから、この名称が付けられた。
男性はアイドルグループの人気投票を的確に言い当てた事で、徐々に生主としての知名度を上げていた。

 ( ゚д゚ )
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_ 
  \/   /
    ̄ ̄ ̄
  • 音漏れたん
第二の事件
ニコニヤ動画で人気を集めていた女性歌い手が、定期的に行う路上ライブで死亡した事件。
女性の腹部は裂かれてスピーカーが埋め込まれ、そこから「ありがとう、ゆっくりしていってね」という彼女の録音された声が聞こえていたことから、この名称が付けられた。
女性の歌声にはトリップ状態になるような効果があったという。

  • 回転DEAD
第三の事件
ラブホテルの一室で男性が絞殺された事件。男性は回転するベッドの上で三方から首を吊られ、座った姿勢で死んでいた。
警察が入った時には、男性の首は既に捻じ切れていた。
男性はアルバイトながら、仕事でかなりの業績を上げていたという。

  • ごっつぁんデス
第四の事件
インターネットニュースの記者である男性が、口から大量の力士シールを吐き出し死亡した事件。
男性の食道や胃にはぎっしりと力士シールが詰まっており、吐き出す直前まで腹部が異様に膨れていたことからこの名称がつけられた。
男性は、若干炎上気味ながらも突撃取材の姿勢や、スクープをよく入手するため人気を集めていた。

  • 上手に焼けました
第五の事件
密室で女性が焼死した事件。女性は顔も分からないほど焼けており、マンガ肉のように頭から鉄パイプで串刺しになっていた。


  • 非実在青少女
第六の事件
路地裏で少女が惨殺された事件。少女は殺害後、体のパーツを部分ごとに箱詰めにされた。


力士シール
現実の渋谷でも一時あちこちに貼られていた、力士の顔のように見える不気味なデザインのシール。
事件の現場に必ず貼られており、そのことに気づいた拓留達が謎を追っていくきっかけとなる。

カオスチャイルド症候群
渋谷地震に巻き込まれた者に見られるPTSD(心的外傷後ストレス障害)に似た症状。
地震当時に5~20歳前後だった世代にしか見られない症状のため、このような名前が付いている。

ギガロマニアックス
妄想を用いた能力を持つ超能力者のような存在。前作から引き続きストーリーの中心となる。
ギガロマニアックスとなった者は、過去に何らかの形で一度、心を壊している。

ディソード
ギガロマニアックスが持つ、妄想を具現化する為の剣。デザインは人によって様々。
本人の妄想の剣なので重さを感じず、手に非常によく馴染むし、切れ味も非常に良い。
本来の用途は武器のように振り回すのではなく、妄想を用いる能力を使う際の補助用。
基本的に「ディソードを持つ=ギガロマニアックス」なので、オープニングムービーなどの時点で既にネタバレをしてると言ってもいい。
前作のディソードのモチーフは花だったが、本作で登場するディソードのモチーフは五感を司る体の一部。

碧朋学園 (へきほうがくえん)
拓留達が通う高校。中等部も存在している。
渋谷地震後に新設された学校で、内部機能が充実しており生徒からも好評。
名前はCHAOS;HEADに登場した翠明学園のセルフオマージュと思われる。(翠→碧 明→朋)

AH総合病院
前作及びSteins;Gate外伝(およびSteins;Gate 0)にも登場した病院。渋谷中心から少し離れた代々木にある。
今作でも重要スポットの1つ。

委員会
物語の影で暗躍する謎の組織。前3作にも登場している。
詳細はリンク先で。


登場人物

宮代 拓留 (みやしろ たくる)
CV:松岡禎丞

「おい、リア充を馬鹿にするなよ。僕だってリア充だ」
本作の主人公。碧朋学園3年生で、新聞部の部長。
キモヲタ厨二病格ゲーヲタに比べれば、相当まともな男子に見える…が、実際は「情強」「リア充」を自称し、他人を見下している。
それに加えてクラスメイトと言葉を交わすのも緊張するコミュ障。友達は同じ新聞部の伊藤と幼馴染の世莉架くらいしかいない。

渋谷地震で両親を失い、義姉である乃々たちと一緒に施設「青葉寮」で育てられたが、
ある出来事がきっかけで施設を飛び出し、公園にあるキャンピングカーで一人暮らししている。
以来、乃々との間に距離が出来てしまっているが、乃々のことは大切に思っている。

「ニュージェネレーションの狂気の再来」に執心するあまり、学校をサボってまで取材に行ったり、
街中に盗撮用カメラを設置するなど行動力はかなりのもの。勿論、乃々からは度々諌められている。
幼い頃から行動的で、渋谷地震前には世莉架と共に渋谷に貼られていた力士シールを探し歩いたり、
AH総合病院に忍び込んで「あみぃちゃん」*1に接触しようとした。
しかし、病院へ忍び込んだ際に見てしまった あるもの は、拓留のトラウマになっていている。

科学ADVシリーズ主人公恒例の、愛用飲料はマウンテンビュー*2
前作主人公である拓巳と比べると、オタク的な痛々しさはないがリアルに居そうな痛々しさがあるキャラ。
十数年前のファッション誌に「モテる」ための(間違った)知識を求めてたり、妄想トリガーのアレな内容など、歳相応の青少年な一面もある。
妄想トリガーの内容は(拓巳と比べて)控えめで、直接的な変態行動は少ない。

そんな彼の物語の結末は……
ディソードのモチーフは目。

尾上 世莉架 (おのえ せりか)
CV:上坂すみれ

「事件だ!いや、事故?と、とにかくタクの言う通りのことが起きたかもしれないんだよ!」
本作のメインヒロインで拓留の幼馴染。身長155cmでCカップ、年齢は拓留の1つ下。
ピンク色の髪、主人公を「タク」と呼ぶ…など前作プレイ済みのプレイヤーは某ビシィさんの再来と警戒していた。
が、蓋を開ければ驚くほど有能で常に主人公の側にいる、ヒロイン・オブ・ザ・ヒロイン。ビシィさんとはなんだったのか。

性格はかなり子供っぽくて天然。しかし芯が強く、また渋谷地震の生還者でもあり、拓留と対照的にメンタルは強い。
拓留と共に新聞部の一員として「ニュージェネレーションの狂気の再来」を追う。主に情報収集に貢献。
また野菜の洗い方すら知らないメシマズ。

口癖は「おっけい」。名前の変換があまりにも面倒なため(というか一発変換はどう考えても不可能)、プレイヤー間では「おっけいさん」という愛称が定着している。
小学生の頃に拓留からもらったゲロカエルんストラップを大切に使っており、集中している時は無意識にストラップのお腹を押して変な音を出す癖がある。

今作のゲロイン担当。しかも斬新すぎるゲロインでプレイヤーを驚かせる。
ディソードのモチーフは拓留と同じく目。

来栖 乃々(くるす のの)
CV:ブリドカットセーラ恵美

「こういう事件ばかり追いかけるのはやめなさいって前から言ってるでしょう」
ヒロインだが、公式サイトにはなぜかヒロインと書かれていない。
身長160cmでDカップ。拓留の義姉。拓留とは同い年だが乃々のほうが誕生日が早いため義姉(と主張している)
碧朋学園の生徒会長で、新聞部の副部長でもある。

文武両道で容姿端麗、絵に描いたような美少女で、男女を問わず大人気。
が、実際の性格はかなり短気で苛烈。男子からは冗談半分で「女帝」と呼ばれてる。拓留曰く、彼女にビンタされた回数は数え切れないほど。
また家庭内でも「女帝」を発揮しており、養父の佐久間も乃々に凄まれると中々逆らえない。
拓留が猟奇殺人事件を追うのには反対で、事件を追う拓留の事を非常に心配している。

血はつながっていないものの、青葉寮で一緒に暮らしている家族を大切にしている。
ディソードのモチーフは手。
+ ルート概要
事件の真犯人と対峙する乃々。
拓留の介入によって事なきを得るが、犯人の謎めいた言葉に拓留は混乱。
「家族だから隠し事はなし」ー青葉寮の掟であり、拓留と乃々の約束でもある。
それを破るまでに、乃々が隠そうとしてる真実は?
家族を守るために、乃々は最後の決断を下す。

作中最大の謎を解けるルートである。


有村 雛絵 (ありむら ひなえ)
CV:三森すずこ

「チャオっす。いつもニコニコ笑顔が一番、有村雛絵でっす!これからヨロシクねっ☆」
ヒロイン。碧朋学園二年生で文芸部の部長。身長150cmでCカップ。
文芸部所属だが、新聞部にもよく顔を出す。

「イマドキの女子高生らしさ」を最大限に表現する…演技をしてる女の子。
嘘を極度に嫌うため、本心を隠したまま他人と「適当な付き合う」というスタンス。
陽気な性格は本物で、心を開いた相手にはかなり友好的。本作の賑やかし担当。
新聞部員ではないが、あるきっかけで新聞部一行と共に行動することに。

拓留の妄想の中では非常にぶっ飛んだキャラになっており、義妹に始まり、BL趣味だったり、男の娘だったりとやりたい放題。
ディソードのモチーフは耳。
+ ルート概要
とにかく有村とイチャラブするルート。
殺伐とした怒涛な展開に一服の清涼剤…と思われたが。
彼女がこれほど嘘を嫌う理由とは。

最後のCGをよくみると…

久野里 (くのさと みお)
CV:種田梨沙(ゲーム本編)/真田アサミ(アニメ版及び『らぶchu☆chu!!』)

「こんな非常識が蔓延している現場で常識的なことを言うな」
ヒロインの一人(公式サイト原文ママ)だが個別ルートが存在しない。
詐欺と言われても反論できないが、その代わり出番は多く、メインストーリー上の重要キャラでもある。
らぶchu☆chu公式サイトでは一応下着姿を披露しているが……

碧朋学園に転入したばかりの三年生。しかしほとんど登校しない。
いつも制服の上に白衣を着いてる。身長175cmでEカップと、他のヒロインと比べると大人にしか見えない。

彼女も「ニュージェネレーションの狂気の再来」を追っているが、拓留たちと違って警察と協力してる。
いつも不機嫌そうな顔をしており、勝手な行動も多いため、捜査のパートナーである神成の頭痛の種。
信用調査会社『フリージア』とも協力関係にあり、拓留たちとは違った面から事件を追っている。
言葉も刺々しく、主に神成や有村がその標的になっている。拓留たちと接触した最初は協力的な態度を示さないが……

アメリカ帰りの脳研究者という、どっかで聞いたことのある設定を持つキャラクター。ある妄想では脳に電極を刺そうとする。
本人曰く「自分は天才ではなく秀才」。CHRISという人物と知り合いらしい。

公式イラストなどで彼女が持つディソードは、前作に登場した蒼井セナの持っていた物に酷似している。
デザインは細部が異なっており、カラーリングも異なる。

山添 うき (やまぞえ うき)
CV:水瀬いのり

「……スマートフォンって、いったいなんですか?」
本作のロリ枠。身長135cmでAAカップ。
当初は拓留達との接点はないが…

しっかり者で献身的。彼女のルートは涙なしには見られない。
機械音痴でスマートフォンのことすら知らない。
実は作中に登場する、ある登場人物と過去に関わりがあった。
かわいい。
ディソードのモチーフは鼻。
+ ルート概要
第六の事件の現場を拓留とうきは目撃する。
怒りに任せてうきはディソードを作り出すが…
次に目が覚めたとき、拓留は世界に違和感を持つ。

ルート分岐が非常に複雑なことが有名。
ようやく辿り着けるのも、選択肢を誤るとバッドエンドを迎えると、攻略難易度は高い。
なお、このルートだけ2つの結末が用意されてる。

香月 (かづき はな)
CV:仲谷明香

「……」
超絶無口な新聞部員で一年生。新聞部の情報管理担当。個別ルートがあるが、公式サイトにはヒロインと書かれていない。
身長155cmでGカップ。無論ヒロインの中では一番。

PCスキルが高い頼もしい後輩だが、何故か「ん」しか喋らない。だが宮代達はそれでも理解できるらしい。
部室ではいつもネトゲをやってる。そのゲームもズバリ「エンパイア・スウィーパー・オンライン2」*3
あの疾風迅雷のナイトハルトとはゲーム仲間。
また他にも部でのお茶汲みなどをやっている様子。

大人しそうに見えるが実はかなり短気のようで、腹立たしい時はすぐ壁を殴り付ける。しかも 部室の壁が凹むほど
「ん」という単語に色んな感情を篭って演じ分ける声優さんの演技は素晴らしいの一言。喘ぎ声に聴こえた奴は素直に手を上げよう。

個別ルートに入ると香月が喋らない理由を知ることができる。そして香月の言葉も聴ける(この事は発売前のインタビューにてプロデューサーが公開した)。
しかし、香月ルートはそんなことすらどうでもいいくらいカオス。科学ADVシリーズの中でもトップクラスにカオス。
ディソードのモチーフは舌。
+ ルート概要
謎の発火能力者の襲撃から必死に逃げる拓留。
なんとか碧朋学園に逃げ込むが、新聞部部室にはエンスー2をプレイしてる香月が居た。
助けを求める拓留に対して香月が取る行動は…
「先輩は、助けられる、かも」

まずは「香月が喋る」ということに驚き、そのあとの展開によってそれすら霞んでしまうほどの衝撃を受ける、カオス極まりないルート。
実は今作の「黒幕」を倒せるのはこのルートだけ。

謎の少女
CV:???

謎に包まれたツインテールの少女。碧朋学園の制服を着ているが…?
オープニングムービーにも登場する、ストーリー上の重要キャラクター。
作中で明かされる本名や「謎の少女」以外に、「謎子」とも呼ばれている。

身長149cmでAカップ。うきに次いで小柄。

伊藤 真二 (いとう しんじ)
CV:藤原祐規

「7日ってーと……。ニコニヤ生放送中の公開自殺か。読んだよ、その記事」
拓留の数少ない友人。
猟奇マニアだがかなりいい奴で、拓留からも信頼されてる新聞部の主力。
が、そんな彼もやっぱり来栖を恐れている。
誰に対してもフレンドリーで、有村も彼には気を許した。

間違いなく今作で一番不憫なキャラ。

神成 岳志 (しんじょう たけし)
CV:桐本琢也

「……先輩の性格まで見習うつもりはありませんよ」
若い刑事。明言はされてないが、『CHAOS;HEAD』に登場した判刑事の部下だったようで、先輩として慕っていた模様。
先輩の影響もあってか、「警察」という身分に囚われない思考を持ち、「ニュージェネレーションの狂気の再来」の調査については弔い合戦という心意気も込めている。
本来は部外者である久野里や、『フリージア』の百瀬と協力して事件を追う。

おそらくADVサブキャラ史上屈指のいい人。 「ぐう聖」「歴史に残る」「今作一のイケメン」など
プレイヤーからの評価は異常に高い。プレイをすればその理由も納得できるが。

ゲンさん
CV:石住昭彦

拓留と同じ公園に住んでいるホームレス。
自分のことを貴族と称し、いつも酔っ払っている。
顔が広く、いつもどこからか雑誌を持ってきては拓留に売っている。
拓留が一人暮らしを始める際にイロイロと便宜を図ってくれたため、拓留は感謝している。

佐久間 亘(さくま わたる)
CV:志村知幸

青葉寮の父親的存在。
お酒が好きで若干メタボ気味。町医者で近隣の住民からの信頼も厚い。
青葉寮の生活費は彼一人で稼いでいるため、若干火の車気味。

橘 結衣/結人(たちばな ゆい/ゆうと)
CV:原由実/菊池こころ

青葉寮で暮らしている姉弟。拓留と乃々にとって大切な家族。
結衣は乃々同様しっかり者で、結人は少し内気な性格。
結衣は男性恐怖症、結人は暗所恐怖症を抱えている。

川原 雅司(かわはら まさし)
CV:阿部敦

乃々の幼馴染で碧朋学園生徒会副会長。
何かと乃々が構う拓留を敵視しており、新聞部も快く思っていない。
ファンからの通称は「パワ原くん」

和久井 修一(わくい しゅういち)
CV:加藤将之

拓留たちが所属する新聞部の顧問。古典担当。
乃々に気圧されたり、無駄話が長かったりと拓留たちからはイマイチ信用されていない。
立ち絵が悪い人に見える。

百瀬 克子(ももせ かつこ)
CV:くじら
民間の信用調査会社『フリージア』社長。
久野里や神成に協力する妙齢の女性。
前作から引き続き登場する。


CHAOS;HEADからの登場人物(ネタバレ)


アニメ

2017年冬から放送。
初回は1時間構成となっており、第0話として『CHAOS;HEAD』の内容をざっくりとまとめたアニメが放映された後、第1話が放映された。
ちなみに第0話は原作ゲーム準拠のストーリーとなっており、前作アニメ版ではカットされていた『美味い手』も描かれている。
また理由は明言されていないが、力士シールのデザインが変更されている(後のシュタインズ・ゲート ゼロではそのままだった)。

全12話で完結後、原作の最終章部分をアニメ化した未放送エピソードとなる『CHAOS;CHILD SILENT SKY』がイベント上映。
AT-Xで放送された。

評価としては良い意味でも悪い意味でも「1クールでは(特にトゥルーエンドに至るまでを描くには)無理があった」という声が多め。
というのも様々なやむを得ない事情でアニメ版は1クールアニメだったのだが、原作ゲーム版は『Steins;Gate』を越えるテキスト量。
しかもトゥルーエンドルートの内容は全ルート(特に某エンド)を通らないと物語的に意味が薄くなるため*4
科学ADVシリーズのなかでも特にアドベンチャーゲーム向けな物語であったとも言えなくない。

結果、アニメ版は重要なイベント・伏線等もカットし(特に拓留のとある要素は終盤まで劇中では明言されない)、
OPやEDの歌詞も総動員して超重要なイベント・伏線張りを圧縮して放送すると言う初見向きとは言えないものとなった。
また話数の関係上描写が最小限になった日常回の要素を補完するためか、公式サイトではTVアニメ連動サイドストーリーが公開されていた。

そのため(インタビューによれば一部案はあったようだが)「妄想科学要素が前面に出ており娯楽要素も高めで拓留の活躍もあるの華ルート」や
「トゥルーへの伏線を張らずに共通ルートor泥沼バッドエンド感重視な物語」の方が良かったのでは?という感想もある。
またトゥルーを描く場合は(千代丸氏も一部言及しているが)「カオチャの物語構成上、2クールでも無茶だし、長すぎてもダレる」という意見も。

代わりに原作のシーンに動きが付いたことやアニメオリジナル展開・シーンを評価する声も少なくないため、
「原作ゲームプレイ済み向けアニメ」「原作ゲームで心理描写や一部出来事を補完してからアニメならではの要素を楽しむべき」と言う評価もある。
初見の方は序盤で雰囲気をつかんだ後に原作ゲームをやり、そのあと続きを見るスタイルの方が良いかもしれない。


原作の最終章部分をアニメ化した『CHAOS;CHILD SILENT SKY』は、
作画面やアニメ版の描写カットによる一部描写への違和感、および原作からカットされた部分を残念がる声もあるが、
数時間分の最終章を約50分にきっちりまとめてあるところが評価されている。特に声優陣の演技は必聴。



漫画版

『CHAOS;CHILD』
ゲームのコミカライズ版。
全4巻。

『CHAOS;CHILD ~Children's Collapse~』
久野里澪を主役にしたスピンオフ作品。
彼女の出生や一部のみドラマCDで明かされていた、
「ニュージェネレーションの狂気の再来」以前の経歴などが明らかになる。
また『Steins;Gate』とのコラボ作品でもあり、牧瀬紅莉栖を主としてラボメンも一部登場している。
なお、この物語は本編後の時系列の澪が回想していく形のため、少ないものの本編のネタバレがあるので注意。


小説

『妄想科学ADV CHAOS;CHILD とある情弱の記録』
ニュージェネレーションの狂気の再来の被害者と来栖乃々(+α)の視点で本編の物語をなぞる作品。
本編では明かされなかった被害者たちの意外な一面が判明する。なお、本編のネタバレがあるので本編クリア後に読むのがおすすめ。

『Chaos;Child -Children’s Revive-』
各ヒロインの視点から描かれている後日談。
時系列は本編トゥルーエンド後どころか『らぶChu☆Chu!!』終了後なので最低でも前者、できれば後者のクリア後に読むのが無難。
また久野里澪に関しては上述のドラマCDや『Children's Collapse』のネタがあるため、
そちら及び『Steins;Gate』に手を出しておくといろいろと楽しめるかも。


テーマソング


『非実在青少年』
Xbox版オープニングテーマ
歌:いとうかなこ
「不可思議な妄想は 淫靡なる世界へ」

『シンギュラリティ』
PS版オープニングテーマ
歌:いとうかなこ
「二人の道は カオスに重なるから」

『Uncontrollable』
アニメ版オープニングテーマ
歌:いとうかなこ
「加速する Uncontrollable」

『月蝕のヴァニタス』
エンディングテーマ
歌:FES(榊原ゆい)
おなじみのファンタズムED。ちなみに作中2015年でもファンタズムは活動し続けているという。

『カオスシンドローム』
アニメ版エンディングテーマ
歌:鈴木このみ
シリーズでは珍しくいとうかなこやFESではないアーティストが担当するEDとなっている。

『Silent wind bell』
エンディングテーマ
歌:いとうかなこ
カップリング曲として「非実在青少年」に収録されているが、
歌詞自体が最大のネタバレのためクリア前は絶対聴いてはいけない。
この曲が流れる場面はもちろん…


小話

PS版の限定版には久野里を主人公にしたドラマCDとペーパークラフトが付属する。
ドラマCDは久野里の過去に関する話と、主要キャラクターによる掛け合いが収録されている。
ペーパークラフトは、作中に登場する あるもの を再現している。
どちらも、ゲームクリア後に触れるのが公式から推奨されている。




―――そして。
僕は、このくそったれな
ゲームをクリアーした。


追記・修正はネタバレなしでお願いします。






























僕達に見える世界は





実在と嘘の境界


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最終更新:2024年04月06日 18:05

*1 『CHAOS;HEAD』にも登場した都市伝説上の人物

*2 元ネタはペプシ社のマウンテンデュー。ちなみにγオカリンの愛用飲料は「マウンテンジュー」

*3 前作に登場したオンラインゲームの続編。通称エンスー

*4 Steins;Gateは基本となる物語を軸に各場面での選択やフォーントリガーで各ENDに分岐していくスタイルであったが、CHAOS;CHILDは共通ルートを終えた後、各ルートで伏線を張り、ラストのカタルシスへもっていくスタイル。