テッカマンオメガ

登録日:2015/06/01 Mon 01:34:56
更新日:2024/03/18 Mon 16:32:40
所要時間:約 8 分で読めます






憧れと憎しみを胸にDボウイと戦うシンヤ

自らの存在の証を求め、エビルは更なる戦いを決意する

次回、宇宙の騎士テッカマンブレード『真実の侵略者

仮面の下の涙をぬぐえ!



テッカマンブレード…裏切り者の末路は死あるのみ…フッハハハハッ…!!


宇宙の騎士 テッカマンブレード』の登場人物。
主人公・Dボウイこと相羽タカヤの兄、相羽ケンゴが変化したテッカマンである。



地球侵略のために太陽系へやってきたラダム母艦は土星にワープアウトしており、相羽一家を含めた宇宙船アルゴス号のクルーはそこで運悪く遭遇してしまった。
アルゴス号を吸収し、乗員全てをテックシステムに取り込んだラダムはまず始めに地球侵略活動の全てを統括する総司令官を生み出した。

それが相羽ケンゴ/テッカマンオメガである。アルゴス号がラダム母艦と遭遇した際にはコールドスリープから目覚める前であり、父や弟達がテックシステムに取り込まれている時も覚醒は間に合わず、そのまま自分もテックシステムに取り込まれてしまっていた。

ラダム母艦は本来ならばそのまま地球へ直接侵攻を仕掛けるはずであったのだが、その計画は頓挫することになった。

オメガが完成する前に弟のタカヤ/ブレードはフォーマット中に父・孝三によって救出されて脱出させられており、
おまけに孝三の最期の抵抗によるアルゴス号の自爆で母艦の内部を破壊されてしまい、航行不能となったのである。

月の裏側に不時着したラダム母艦は長期間の修理を余儀なくされてしまい、オメガは母艦の修復作業に専念するために
基地の中枢システムと一体化することとなった。これによりオメガは母艦の中から自由に動くことができなくなっている。

母艦の修復に専念する間にも地球侵略活動を進めるために配下のラダムテッカマンを尖兵として送り込みオービタルリングを襲撃・占拠し、地上にラダム樹を植え付けることで着々と侵略を進めていった。

ラダムの司令官故に地球侵略を至上目的としており、ケンゴ個人の意識や人格はほとんど残っていない。
しかし、それでも仲間や肉親に対する情だけは残っており、弟のエビル/シンヤや婚約者のフォン/ソードのことを気にかけており、シンヤが自らのブラスター化を懇願した時にはその重すぎるリスクを語って「ならぬといったらならんのだぁぁぁっっっ!!!」と叫んで制止し、幽閉してでも生かそうとしたほど。
肉親を捨て駒にしてでも地球侵略を完遂しようとする非情なことは決してしない。

また、結果的に敵となってしまった弟、タカヤ/ブレードのことも配下のテッカマン達に抹殺命令を下すものの、内心では気にかけていたようである。

仲間のテッカマン達が次々と裏切り者のブレードに敗れ戦死し、愛する者や実の弟さえも失ってしまった中、
一年以上もの長い時をかけてついにラダム母艦の修復が完了した。

時は来た…我が目覚めと共にこの艦の命は蘇れり!
ラダムよ、偉大なる民ラダムの生命達よ…!感じているか?
お前達が宿るべき肉体は、着々と誕生して数を増やしつつある…!
いざ行かん!我らラダムの新たなる故郷へ!!

既にラダム樹の開花は始まり、次々と地球人達を取り込みラダムの新たな肉体である素体テッカマンへと作り変えており、
後は母艦がラダムの新たなる故郷・地球へと到着すれば長い旅は終わり、地球侵略は完了することとなるのだ。

しかし、地球侵略が完了間近で最後の障害がもはやオメガのみとなった母艦へと突入してくる。

それは自分達を裏切り地球侵略活動を妨害し、仲間と肉親を次々と手にかけてきた
最大の敵にして唯一残された肉親である実の弟、相羽タカヤ――テッカマンブレードであった……。


不完全な貴様が、よもや我らをここまで追い込もうとはな…それも貴様の信じる、人の心とやらの力か。
だが、人の心を信じた貴様がしたことは何だ!?
人としての最大の罪、肉親殺しではないか!!
貴様こそは、我ら以上にラダムに相応しい存在よ!!
さあ、残るはこの私一人だ。
最後の一人を…その手にかけてみるか?この、兄をもぉっっっ!!!


◆基本スペック

ブレード同様に白いアーマーが特徴であるが、オメガは藍色のマントを身に着けており、普段はその胴体部を隠している。

ラダムの惑星侵略活動には必ずその全てを統括するための総司令官の役目を担うテッカマンが必要であり、
オメガは司令官型の特性を持っている。司令官だけあってラダムの支配が強力なのはもちろん、知識も極めて豊富である。
エビルでさえ知らなかった進化したテッカマンに関する情報さえ知り得ていた。

本来のオメガは他のテッカマンよりも一回り大きい程度の大きさで脚部もあるのだが、ラダム母艦と一体化した影響で変異しており、
最終的に母艦の修復が完了した頃には脚部は完全に無くなっていた。
また、他のテッカマン達とは異なりラダムは2体が寄生しており、テックシステムを解いて人間体になることもできなくなっている。
胸部中央カバーを展開するとわずかながらに残った人間の顔がおさめられており、もはや怪物以外の何物でもなくなっている。そこ、イバリューダーだの日本一のぬいぐるみ師だの言うな。

基地と一体化、それはすなわちラダム母艦そのものということでもあり、基地のありとあらゆるシステムを使って侵入者を撃退できる。
このため母艦内はオメガの体内にいるも同然で、身動きができずに直接戦闘はできずとも侵入者を容易に排除することが可能となっている。

さらに母艦の中枢システムと完全に融合を遂げることで従来のテッカマンとは比較にならない10m以上もの巨大な形態となる。
この母艦融合形態の際は通常の腕とは別に肩部分から巨大な複腕が生えており、脚部は尻尾状という異形の姿となっている。

ラダムの総司令官だけあってその戦闘能力は他のラダムテッカマンを遥かに凌駕しており、ここまで巨大な姿であるにもかかわらず機動力は
テッカマンの中でも最速を誇り、クラッシュイントルードを遥かに超える瞬間移動に等しい超速度で移動できるほどである。
おまけにラダム母艦から無尽蔵にエネルギーを確保しているため疲れ知らずで、一切の消耗がない。

このためブラスター化をしてない通常のテッカマンでありながらブラスター化したブレードとエビルでも不可能な無尽蔵のフェルミオンを用いたボルテッカの乱射による遠距離戦闘やほぼ無制限の継戦能力など一部の能力においては既にブラスターテッカマンすら上回っているスペックを持つことから、テッカマンが正面からまともに挑んでも勝てる相手ではなく、圧倒的な火力と速度で手も足も出せずに排除されるのだ。


そうか…今のお前に残されたものは、我らに対する怒りと憎しみのみ!だがっ!!!
あの星は…我らラダムの第二の故郷!それを目の前にして、貴様ごときに敗れるわけには…いかぁぁぁんっ!!
この艦と私は一体だ…そして、ラダムこそは生物として究極の進化を遂げた生命体…!
その栄光あるラダムの未来…貴様ごときに、潰させはせぬわああぁぁっ!!!


◆主な能力・装備

●テックフルート
オメガのランサーは巨大な杖状となっており、先端部分が巨大な両刃と穂がついたハルバード状になっている。
巨大である分、その威力は絶大であり、まともに喰らえばテッカマンでさえ無事では済まされない。
フルートという名前は初期案で『柄が笛になっており、オメガがそれを吹き鳴らすとブレードがラダムの本能を刺激されて苦しむ』
…というどこかで聞いたようなネタを盛り込もうとした名残。


●母艦システム:触手/粘液
ラダム母艦の侵入者撃退システムを最大限に駆使し、艦内のあらゆる場所から強靭な触手や粘液を出現させて攻撃することができる。
このためどこへ逃げようが触手は敵の足元から出現させて捕縛したり、自分の周囲に大量に出現させて正面から圧倒的物量で攻撃することも可能。

触手の破壊力はテッカマンのアーマーを瞬く間に貫通し破壊するほどの威力があり、
大量に襲われればまず間違いなく一瞬にして抵抗もできないまま一方的に蹂躙されてしまう。

粘液は拘束はもちろん、そのまま母艦に吸収して基地内に幽閉してしまうことも可能である。


●テッカマンドール
ランサーを打ちつけエネルギーを母艦表面に広げることで母艦の外壁の一部を利用してテッカマンの姿をした兵を作り上げることができる。
コピーのテッカマンは戦闘能力こそ低いものの武装はしっかりと装備しており、おまけにいくらやられようが無限にオメガの手によって再生できる。
よってオメガを倒さない限り、この操り人形をいくら相手にしても意味がなく、逆に物量で返り討ちにされてしまう。


●ボルテッカ/ハンドボルテッカ/ボルテッカランサー
オメガのボルテッカは両肩部と、そこから生えた巨大な複腕の掌に装備されている。
肩のボルテッカは肩パーツを展開することで発射することが可能で、腕のボルテッカはそのまま掌を向けることで容易に発射できる。
さらにエネルギーをランサーに集中させて広範囲に放つことさえ可能となっている。

オメガが巨大である分、その威力は通常のテッカマンよりも絶大で、おまけにラダム母艦から無尽蔵にエネルギーを供給しているため
フェルミオンの枯渇はあり得ず、無限に連発することさえ可能である。

オメガにまともに挑んでもこのボルテッカの波状攻撃でテッカマンでさえ一瞬にして消し炭にされるのは目に見えているのである。



◆余談

●スーパーロボット大戦ではJWで出演しているが彼に限らずラダムテッカマンは
テッカマンブレードⅡ』の地球製テッカマンを「まがい物」と呼んでいる。

●CV:強力若本ということで氏の独特な口調がゲーム内のテキストでも惜しみなく表現されているが、
実際は今ほどクセが強くない頃の演技なので、普通に冷静沈着で威厳に満ちた口調である。
断末魔の絶叫でのみお馴染みの「ぶるうううううあああああああああああああああああ!?!?!?」が聴ける。



どうしたタカヤ!?
貴様の追記と修正とは、その程度のものなのか!?
ええっ!!?タカヤよおぉぉ!!!
これまでか…?ここまでなのか、ブレードよ!?
さらばだぁぁぁぁぁぁぁっ!!!


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最終更新:2024年03月18日 16:32