マリオカート64

登録日:2015/05/23 Sat 03:37:00
更新日:2023/11/24 Fri 16:02:53
所要時間:約 10 分で読めます




『マリオカート64』は1996年12月14日に任天堂から発売されたNINTENDO64用ゲームである。
『マリオカートシリーズ』の第64作第2作にあたる。


特長

コースが3Dポリゴンで描かれるようになり(キャラクター・カートは2D)、レースの迫力が倍増している。キャラクターボイスも付いた。
またシステム面ではコインが廃止され、アイテムボックスが初登場。
周回数もコースが長くなったため5周から3周になった。
また、150ccのグランプリモードで全てのカップで優勝するとオープニング画面が通常とは異なるものに変わり左右反転したコースでレースする「おまけ」が解禁される*1
以降のシリーズでは150ccが基準だが、本作ではまだ前作と同様に100ccが基準で、「おまけ」も100ccである。

前作と同様、ゴールした時の順位が4位以内なら次のコースへ進めるが、5位以下だと失格となり、リトライする事になる。
また、2人プレイの場合は片方が4位以内であれば次のコースへ進める。
ごく稀ではあるが、ゴールした時のタイムが他のキャラクターと全く同じタイムになる場合があり、
2位でゴールした時に1位と同じタイムの場合は1位を獲得した時のBGMが流れ、5位でゴールでした時に4位と同じタイムだった場合は次のコースに進む事がある。

なお、本作ではリトライの回数制限がなくなったが完走前のリトライは出来なくなった。

3人対戦及び4人対戦も初登場だが、処理上の問題でコースのBGMや一部効果音がカットされてしまう。


出場キャラクター

マリオ、ルイージ、ピーチ、キノピオ、ヨッシー、D.コング(二代目ドンキーコング)*2、ワリオ、クッパの8人。
D.コングとワリオが初参戦となった代わりに、前作に登場していたノコノコとドンキーコングJr.(D.コングとは別人)はリストラとなった。
また、本作から軽量級、中量級、重量級の3つに分類されるようになった。
ちなみに発売前の仮タイトル『スーパーマリオカートR』時代にはカメックが参戦していたが、D.コングに差し替えられている*3

本作では最高速度や加速の性能がおかしなことになっている
4人対戦では1人は別のタイプを使わなければならないという不公平さもある為、近年の大会では同じキャラを選択できるor全キャラが軽量級の性能になるようにチートコードが入れられたり改造されたりすることが多い。

プレイヤーキャラが絡んだ同率の場合は、前作と同様にプレイヤーが優先的に上位扱いになる。CPUキャラ同士でドライバーポイントが同率となった場合、前作では直前のコースで優位だったキャラクターの順位が上になっていたが、本作ではマリオ、ルイージ、ヨッシー、キノピオ、D.コング、ワリオ、ピーチ、クッパの順番で完全固定されている。
獲得ポイントの関係上、第3レース終了時点で優勝や表彰台の可能性がなくなるキャラがハッキリとしていた*4

前作はプレイヤーが選んだキャラによってCPUのスタートグリッドが固定されていたが、本作はどのキャラを選んでも、
基本的にクッパを先頭に、マリオ、ワリオ、D.コング、キノピオ、ヨッシー、ルイージ、ピーチ、プレイヤーの順番をベースとしており、選択したキャラによって一部のキャラの順番が替わる程度である。

軽量級(ピーチキノピオヨッシー

前作も含めて基本的にマリオカートでは軽いカートは加速が速い代わりにスピードは遅いのだが、
本作では加速だけでなく、バトル以外では軽量級のみ最高速度に5%ほどプラス補正がかかっている*5
また軽いおかげで路肩でも減速が少なく、曲がりやすさもトップ。ドリフトせずに曲がったときの減速が若干強いが気にならない。
これをチートと言わずして何と言う。

重さはキノピオ<ピーチ=ヨッシー。
キノピオは8人の中で最も軽いためか、エンジン音が独特。
アートワークではピーチだけホイールの色がピンク(他は全員黄色)。

2Pモードのフラワーカップ以外のグランプリでマリオとルイージを選んだ場合、ヨッシーのスタートグリッドが2番目になる。

中量級(マリオルイージ

軽量級と重量級の中間に位置するバランス重視…と謳われているが、
本作では何故か最高速に達するまでの時間が重量級よりも長い。一応曲がりやすさは軽量級に迫るが…
所属者が所属者なだけにどうしてこうなった。

重さはルイージ<マリオだが、軽量級を含めるとキノピオ<ピーチ=ヨッシー≦ルイージ<マリオといった感じで、
ルイージとピーチorヨッシーが片方が止まっている時に衝突すると何故か両方スピンするあれ、このゲームって軽量級4人・中量級1人じゃね?
ちなみにこの頃のルイージは声が高かった*6

2Pモードのフラワーカップ以外のグランプリでピーチとワリオを選んだ場合、マリオのスタートグリッドが5番目になる。
また、プレイヤーがフラワーカップ以外でマリオを選んだ場合、ルイージのスタートグリッドが2番目になり、2Pモードでマリオとクッパを選んだ場合は先頭になる。

重量級(D.コングワリオクッパ

安定性が高く、ドリフトを使わず曲がった時の減速が若干抑えめ。さらにスピードが一定以上になると急激に加速するという謎の特性がある。
また、本作では自分より軽い相手に体当たりしたとき相手をスピンさせられることがあるため、当たりに強い重量級はバトルモードで大活躍する。
ただし重すぎるせいで路肩での減速が大きく、軽量級や中量級と比べ結構曲がりにくい。

重さはワリオ<D.コング<クッパだが、ワリオでもマリオとの差はかなり大きい。
ちなみに重量級だけは重さ以外にもちょっとした差があり、D.コングは軽量級・中量級と同じサイズで、クッパは何故か加速を上げる裏技を使った時の補正が軽量級と同じである。
また、D.コングのエンジン音は破裂音のある独特なもの。(ちなみに加速を上げる裏技はドンキーは使えないし重量級の個性も車体が小さいせいで潰れているのでドンキーを最弱という人もいる。)
D.コングの「茨城☆茨城」や、ワリオの「将来☆Miss」、「ケツからビーム」、「ムワアアアアアア」などの迷言はこの頃から*7

プレイヤーがフラワーカップ以外でピーチを選んだ場合、ワリオのスタートグリッドが7番目になる。
また、クッパはプレイヤーに選ばれない限り先頭固定になっている。

コース

全長がやけに長いコースがチラホラ。逆に短いコースはとことん短い。
キャラの名前を冠したサーキットは、タイムアタックで決められたタイムの記録を超えると、次回以降にそのキャラのゴーストが出現する。

キノコカップ

ルイージサーキット

全長717m。
最初のコースだけありカーブは緩やかで難易度は低い。
2周目以降、途中で出るルイージ気球にはトゲゾーこうらが確定するアイテムボックスが付いている。

モ~モ~ファーム

全長527m。
起伏はそれなりにあるが、基本はのどかな牧場のコース。
登場する全コースで最も全長が短い
穴から飛び出てくるチョロプーに注意。

ノコノコビーチ

全長691m。
ビーチの名の通り砂浜を走るリストラされたノコノコの名前を冠したコース。
ショートカットポイントが複数存在し、上手く使えば効率的に走れる。
また、トゲゾーこうら確定ボックスが存在する。
間違ってもカニには触れないように。
海に入っても走行できるが、深いところまで進むとコースアウトになる。

カラカラさばく

全長753m。
蒸気機関車が走る砂漠のコース。
踏切で通過待ちしているライバルを押して機関車にぶつけるのは誰もが通る道。
スター状態でトンネル内のスタートライン延長線を横切るとショートカットできてしまう。

フラワーカップ

フラワーカップのみスタートグリッドが特殊で、クッパ、ピーチ、ワリオ、D.コング、キノピオ、ヨッシー、ルイージ、マリオ、プレイヤーの順番…つまり、CPUキャラ同士でドライバーポイントが同率となった場合の優先順位と逆である。
なお、プレイヤーがマリオを選んだ場合はキノピオとルイージの順番が替わり、2Pモードでマリオとキノピオを選んだ場合はピーチとルイージの順番が替わる。

キノピオハイウェイ

全長1036m。
一般車両と一緒に夜の高速道路を走るコースで、車両に当たるとクラッシュしてしまう。排気量が増えると車両の種類も増える。
ここのミラーはなんと車が全て逆走してくるため、マリカ史上でも屈指の難関コースとなっている。
初版ではCPUがスタート地点に戻されたり、ゴール近くまで一気にワープするというバグが発生していた。

フラッペスノーランド

全長734m。
雪山のコース。
道が凍っており、当たるとなぜかクラッシュする雪だるまがある。
マリオとヨッシーの雪像は必見。

チョコマウンテン

全長687m。
険しい山岳コース。
終盤の落石地帯は50cc以外では落下防止の柵が無く、転落したら落ちた場所からやり直しになるので注意。
逆に言えば50ccでは柵があるせいでジャンプによる強引なショートカットが出来なくなっている。
『ツアー』『8DX』の有料DLCで復刻。トンネルの中が洞窟になったり滑空するグライダーボード追加など大胆なアレンジがされている。

マリオサーキット

全長567m。
全長こそ短いが、鈴鹿サーキットのように多彩なカーブで構成された正統派サーキット。
アイテムよりドライビングテクニックが重要なコースといえる。
ショートカットポイントも多数存在し、一番難しい場所で3周とも成功すれば1分切りも可能。

スターカップ

ワリオスタジアム

全長1591m。
スタジアムに土砂を運んで作られたモトクロスのようなデコボココース。
おまけに無駄に長い。
ただし強引な壁越えショートカットをスタート直後に1回、その先でスタート地点へ戻る形でもう1回行うと1ラップ数秒というタイムを出すことができる。
スタジアム系コースだが、なぜかサーキット系コースのBGMが使われている。
2022年現在、64のコースではこのコースのみ復刻されていない。

シャーベットランド

全長756m。
南極(?)のコース。
路面がよく滑る上、海に落ちるとしばらく凍り付いてしまう。
加えてペンギンに当たるとスピンするなど、安定して走るのが難しい。

ピーチサーキット

全長1025m。
大ジャンプ台が特徴の長距離サーキット。
大ジャンプ台の直後にはピーチ城があり、敷地内を走行できる。また、グランプリでの表彰場所にもなっている。
外観はもちろん『スーパーマリオ64』と同じもの。
150ccではとある場所でCPUの自滅ポイントがあり、さらに「ワリオスタジアム」のスタート順位が3位と6位のCPUが自滅するポイントがある。

クッパキャッスル

全長777m。
直角カーブとドッスンがクセモノのシリーズ恒例の難関コース。
ドライビングテクニックを使いこなさないと難しい。排気量が増えると2番目の部屋にいるドッスンの数が増える。
初版で50ccをプレイしていた場合、ある場所でCPUが「コースから転落して復帰した後にまた同じ場所で転落」を永久に繰り返す事があり、スタートして10分以上かかってもトップでゴールする事も可能だった。
BGMがおどろおどろしい。何故か檻の中に閉じ込められたドッスンがいる。何かやらかしたのだろうか?


スペシャルカップ

前作とは違い最初から選択が可能で、50ccでもプレイできるようになっている。

ドンキージャングルパーク

全長893m。
ジャングルのコース。
用地買収に条件があるのか、コースアウトすると住民から石つぶてを投げつけられる*8
また唯一タイムアタックでのゴーストセーブが不可なコース。
おそらく前述の石つぶての関係だろう。

ヨッシーバレー

全長772m。
険しい峡谷のコース。
分岐が無数にあるため、ここではなんと順位がわからない*9
柵がほとんど無い上に崖が非常に高いため、転落すると大幅なタイムロスになる。
ハリマンネンの群がいる他、峡谷の出口には巨大なヨッシーの卵があり、近づくと潰される事がある。
『8』及び『8DX』で復刻。ハリマンネンがクリボーになったり一部ルートは大砲で発射されるようになっている。

ヒュ~ドロいけ

全長747m。
暗い桟橋のコース。
道が狭いうえにところどころ柵がないため落下しやすく、テレサやコウモリが行く手をさえぎる難関コース。
ドリフト時の音が他のコースと異なる。
BGMには前作に登場した「おばけ沼」のフレーズが含まれている*10

レインボーロード

全長2000m。
シリーズ恒例のラストコースにしてマリカ史上最長コースでもある。
コースそのものは簡単な作りで、最初から最後までフェンスが配置されているためコースアウトの心配はないが、逆走するワンワンに注意。
なお、CPUは最初のアイテムボックスでアイテムを取る前にアイテムを使う。
コースの高低差を利用した大ジャンプショートカットが有名で、スタート直後からプレイヤーがこぞって投身自殺を敢行する光景はもはや名物…というより公式記録もこのショートカットを使っている。
後の『F-ZERO X』ではこのコースが同じレイアウトで再現されており、64DDのエクスパンションキットを導入するとBGMが本作の曲のロックアレンジになる。
『8』及び『8DX』で復刻。元々のコース全長が長いためかセクション制になって1周でゴールするようになった。


バトルコース

カートレースとは異なり、相手をクラッシュさせて戦うバトル形式のコース。
プレイヤーは風船を3つ持った状態でスタートし、クラッシュや場外への落下で1つ減る。風船をすべて失うと脱落。
3人対戦以上で脱落したプレイヤーはばくだんミニカーに変身し、一度だけ誰かに特攻できる。
その状態で落ちたら勿論復帰はできない。
ちなみにBGMは、「ビッグドーナッツ」と「まてんろう」が専用のもの、「ブロックとりで」と「ダブルデッキ」が「チョコマウンテン」と同様のものである。

ビッグドーナッツ

円形のステージ。
壁が4つと中央に溶岩がある。
路面が広く走りやすいので追いかけっこ的なバトルを展開しやすい。

ブロックとりで

色分けされた4つの建物とそれらをつなぐ通路で構成されたステージ。
黄色エリアにバナナ設置は基本。
バトルが佳境に入ると最下層はミドリこうらが入り乱れる魔境と化す。

ダブルデッキ

4階層のカタカナのロの字型のステージ。
レーダーには高さの概念がないので相手を見失いやすい。

まてんろう

高層ビルの屋上のステージ。
道が狭い上に穴も多いため、ライバルの攻撃だけでなく落下にも注意が必要。
初心者同士の戦いでは周りが転落しまくって何もせずに勝ってしまうということも多々。相手のスタート地点での待ち伏せ・トラップ配置で追い討ちをかけることも可能。


アイテム

上述の通り、本作からアイテムボックスでの取得となった。
またトリプルこうら等、複数でセットになったアイテムをゲットできるのも本作から。
ちなみに前作にあった「コイン」と「羽根」はリストラされた。

攻撃

  • ミドリこうら
ノコノコのものと思われる甲羅を前方に投げる。ボタン押しっぱなしでカート後方に固定できるほか、後ろに向けて投げることも可能。
追尾性はなく直進するが、カベにぶつかると反射してコース上を彷徨い続ける。その性質上カベがないコースではあまり使い勝手がよくない。

  • トリプルミドリこうら
3つのミドリこうらが自分の周りで回る。
相手に近づいてクラッシュさせることもできるし、罠や他の甲羅からも身を守れる。もちろん通常こうら同様1個ずつ発射してもいい。
ただし、以降のシリーズのように後ろには発射できないため壁があるコースでは発射しない方が無難。
バトルゲームでは攻防一体となったアイテムである。

  • アカこうら
ライバルを追尾する甲羅を前方に投げる。ミドリとは異なり、カベにぶつかると消滅する。
SFCに比べると曲がり方と速度が緩くなっているのでいくらか避けやすくなった。
グランプリでは5位までのキャラはほぼちゃんとしたルートで追跡するが、4位から上のキャラに対しては近くにいないとほぼ機能しない。

  • トリプルアカこうら
3つのアカこうらが自分の周りで回る。発射後の性能以外はトリプルミドリこうらと同じ。
ホーミング弾3連発は強力すぎるためか、バトルモードでは出現しない。

その名の通りトゲの生え揃った青い甲羅。使うと独特の音とともに1位のレーサーを追尾する。
しかも一部のコースにはこれが確定で出現するアイテムボックスがある。
ミドリ・アカと違って相殺できるのは同じトゲゾーこうらのみなうえ、進路上に1位以外のレーサーがいてもそれを吹っ飛ばして1位のレーサーを追尾し続けるため狙われると基本的に回避手段はない。
「1位」の定義がレースとは異なることに加え、若干不安定なアカこうらと違ってこちらは確定ホーミングであるため、バトルモードでは出現しない。
間違っても1位の時に使用してはいけない。

  • サンダー
前作の「イナズマ」から名称変更。使うと自分以外のレーサーが全員小さくなるが、スター・テレサを使用しているキャラや大ジャンプ台に乗ってジャンプ中*11のキャラには効果がない。
小さくされるとスピードが落ち、他のレーサーとぶつかるとぺちゃんこになるなど大きく弱体化してしまう。
またサンダーを受けた瞬間は少しの間操作不能になるため、柵のない曲がり角を進んでいる最中などに使われると悲惨。
実質的な全体攻撃ともいえるためか、バトルモードでは出現しない。


トラップ

  • バナナ
踏むとスリップするバナナを後方に設置する。前方に放り投げることもできる。
ブレーキをかければスリップは抑えられる。

  • バナナセット
5本ものバナナが自分の後ろについて回る。こちらも前後への撃ち分けが可能。
ケツに付けた状態で相手に当てるとコミカルな効果音を発しながら散乱する。
こうらへの防御手段としても優秀。

  • にせものアイテム
アイテムボックスによく似た爆弾を後方に設置する。一見違いがないようだが、よく見ると「?」マークが逆さになっている。
アイテムボックスの周辺に紛れさせるのが一般的な使い方。特にバトルモードではアイテムへの依存度が高いため騙しやすい。

パワーアップ

  • ダッシュキノコ
マリオカートでは使うと一瞬だけ加速する。大きくはならない。

  • トリプルダッシュキノコ
ダッシュキノコ3回分。タイムアタックモードではこれを持った状態でスタートするため、好タイムを出すには使いどころの見極めが要求される。

  • パワフルダッシュキノコ
金色のキノコ。一定時間ダッシュキノコが使い放題になる。ボタン連打したくなるが、押せば押すほど速くなるわけではないのであまり意味はない。

  • テレサ
使うと相手から視認されなくなる上に他人のアイテムを奪える。

  • スーパースター
ご存じ無敵化。体当たりは他のレーサーだけでなく障害物もぶっ飛ばすことができる。
とはいえ場外や崖下に落下すると流石に効果が切れる。
キノピオハイウェイでは車を気にせずに爆走できるが、不意の時間切れに注意。


CPU

アイテム攻撃がプレイヤーを対象にするとは限らなくなった。
このためプレイヤーの知らぬところで誰かが仕掛けたバナナを翌周で見かけたりするし、下位を見るとスターを使用していたり、突然サンダーを落としてきたりするので、CPU同士で戦っている場面も散見される。
ただし甲羅アイテムの投擲はしてこない。そちらの実装は次のマリオカートアドバンスまで待たなければならなかった。
本作では敵専用の固有アイテムは使わなくなった。

……が、代わりに堂々とイカサマを使用
まずエンジンがチート全開であり、プレイヤーの視界の外に消えると非常に速くなる
2位~3位の時に前にいるCPUに全く追いつけなくなる、とかおもいっきり距離を離したのに10秒も経たず追いつかれるといった現象に覚えが無いだろうか。その原因がコレ。
更に、視界に居る時であってもこちらのキノコ類に反応して加速する都合、キノコ類は大幅なショートカットで使わない限り全く無意味。

この仕様上150ccやおまけではソロプレイで1回でも落ちるともう全く追いつけなくなることがザラであり、1位を取るにはマップの仕掛けで足止めされないことが何より重要。
CPUは7人のうち2人がランダムでライバルとなるが、行動パターンとして
順位が下がってもイカサマのように常に追い付いてくるキャラ

順位が下がると基本的に追い付くのに時間がかかり、もうひとりのライバルがスピンやクラッシュすると追い付いてくるキャラ
の2種類があり、特に前者が大きく出遅れた場合は後者以外のキャラのエンジンが全開となり、このような事が非常に発生しやすい。

それに加えて画面の外にいる時には大半の攻撃を無効にする、当たっても怯む時間を短縮するバリアでも張っているらしく、マップ上のトラップはほとんどをすり抜け、サンダー以外ではまともな効果を与えられない。
ただし、「レインボーロード」のワンワンに関してはバリアを張っているとはいえ何故かクラッシュする。
画面外のCPUに有効打を与えられる攻撃はジャンプ台手前でサンダーを食らわせて、強制スピンと速度不足で強引にコースアウトさせる程度である。

唯一の弱点はプレイヤーの監視下では上記のイカサマエンジンとバリアが使用できない事。さすがに目の前にいてテレサも使ってないのに正面から当たったアイテムを無効化するような真似はできない。
この弱点が露呈するのが2人で遊んだ時。
プレイヤーがどんなに速く走っても全て無意味にしてくるイカサマエンジンをやり方次第で完全に無効化できるのが大きく、本来のCPUの出せる速度に対してこちらは全力のプレイで挑めるためソロプレイと比べて大きく難易度が下がる。
仕様上2人プレイでしか活用できないが、片方が全力で1位を狙い、もう片方がCPUを先に行かせないように2位で走るとCPUは絶対に1位の方に行けなくなる。

1人で遊んだ場合でも難易度を下げる方法はある。
わかりやすいのは、50ccプレイ時にスタートグリッドが6位か7位のCPUが後者タイプのライバルの時、後者タイプが前者タイプを抜いて2位に浮上した後は何故かスピードが遅くなる現象が発生し、前者タイプ(大きく離れている場合はそれ以外のライバル)をひたすらアイテムで妨害すれば後者タイプのライバルが2位をキープし続ける為、ショートカットなしでもCPUとの差を大きくつける事が可能である。


なお、150ccのCPUはイカサマエンジン抜きでも普通に謎ブーストでプレイヤーを抜こうとしてくる為、適時アイテムで攻撃しないと抜かれてしまう。



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最終更新:2023年11月24日 16:02

*1 『ダブルダッシュ!!』以降の「ミラー」にあたる。

*2 「ドンキー」の方が呼びやすいが、ここでは当時の表記で統一。

*3 ちなみにカメックは「マリオカートツアー」にてようやくカート参戦を果たす。

*4 第3レース終了時点でプレイヤーがトップの場合は、2位と9ポイント以上差をつけていれば優勝確定となる。

*5 もっとも、現実的に考えると同じエンジン出力なら軽いほうが最高速度が速いのは当たり前なのだが

*6 日本版のみ、当時NOEで働いていたJulien Bardakoffが担当。海外版では現在と同じくCharles Martinetで声が低い。

*7 日本版のみ、当時NOEで働いていたThomas Spindlerが担当。海外版では現在と同じくCharles Martinet。

*8 サンダーで小さくなっていると潰れる。軽量級に至ってはスリップすることがある。

*9 コースマップ表示ではトップだけがわかる。

*10 ただしよく聞かないと分からない。

*11 ピーチサーキットとドンキージャングルパークのみ。