谷風長道(シドニアの騎士)

登録日:2015/05/22 Fri 17:12:42
更新日:2024/02/03 Sat 02:54:39
所要時間:約 3 分で読めます




谷風 長道(たにかぜ ながて)


谷風長道とは、『シドニアの騎士』の主人公である。


アホ毛が特徴的な黒髪黒目の少年で、見た目はなかなかのイケメン。
播種船『シドニア』の地下最下層に祖父・斉藤ヒロキと二人きりで暮らしていたが、物語の始まる3年前に祖父が他界。
食料を求めて祖父の遺言を破った結果、上層部の人間に発見されてしまい、コメ泥棒として捕らえられてしまう。
そこで自身がシドニア船員として登録されていないこと、祖父ヒロキも15年以上前に死亡扱いになっていることを知り、天涯孤独の身となるが、
そのことを不憫に感じたシドニア艦長、小林の計らいで衛人操縦士の訓練生としてシドニアで暮らすことになる。


シドニアの人間は光合成さえ行えば食事はほとんど取らなくてもいい体質なのに対し、長道は光合成を行うことが出来ず、食事も頻繁に取らないといけない。
そのためかかなりの食いしん坊で、食事は大盛りのものを好み、新しいものは率先して食べ、戦闘糧食ですらドカ食いする。おにぎりが好物の模様。
ちなみにこのせいで体臭が他のシドニア人たちと異なるようで、作中序盤では「おまえ臭いんだよ」とイジメられたり、
科戸瀬ユレには「まるで獣のよう」と例えられたりと散々ないわれようであった。

戦闘中に瀕死の重傷を負い心肺停止の状態に陥っても短時間で蘇生したり、骨折も数日で完治するなど驚異的な治癒能力を持っているが、中盤以降は「アクシデントやラッキースケベなどで大けがをしたりボコボコにされるも、数コマで元通りになる」というギャグマンガのあるあるとして描写されている。

長いこと地下で暮らしていたため、世間の常識や人付き合いなどの機微に疎いが、基本的には心優しく正義感の強い真っ直ぐな性格。
作中一と言ってもいいほどの人格者で、救える命があるなら自らを犠牲にしてでも救おうとし、
見た目がバケモノであっても対話が可能なら偏見なく接し、自らを陥れた相手であってもちゃんと話しあって和解しようとするなど、人間の鑑と言っても過言ではないレベル。
彼のことを悪く言う人間は多いが、それ以上にその真っ直ぐさで多くの人間を惹きつけ、やがてシドニアにとって欠かせない存在になっていく。


特に彼と関わった女性陣(一部例外あり)にはかなりモテており、ヘビーな作風であるこの作品の貴重な癒やしとなっている。通称長道ハーレム。
しかし前述のとおり心の機微には疎いため、かなりの…いや、重度の鈍感。
女性が迫ってくる中で天ぷらつゆをガブ飲みしたり自分を巡った痴話喧嘩の最中に(あの魚おいしかったなぁ)と物思いにふけったりとその鈍感さは留まることを知らない。
ただ年頃の少年らしくその手のことには興味津々なようで、女性と二人きりになって顔を赤らめたり、
乳揺れをガン見したりとむっつり……、というよりは正直者である。このことでよくイザナには膨れられている。


主人公のカルマというべきかフラグ建築能力は恋愛方面に留まらず、死亡フラグメーカーでもある。
戦闘前に彼と仲良くなったり親交を深めたキャラがいると死んだりひどい目に遭ったりするため、読者は大概「死なないでくれよ」と手を合わせて祈る羽目になる。
イザナのように死亡フラグをへし折った豪の者もたまにはいるが……。


地下暮らしをする間、ひたすらシミュレーターで一七式衛人 白月改 継衛(ツグモリ)の仮想訓練を行ってきたらしく、衛人の操縦技術は高い。
ただし継衛に慣れすぎているためか操縦の自動化が進んだ新しい衛人には馴染めず、訓練生時代のシミュレーターが一八式衛人用だった為に順位が圏外であったほか、一九式に搭乗した際にも苦戦している。


エース機である継衛を与えられ、100年ぶりにシドニアに現れた奇居子(ガウナ)との戦いの中で、数多くの戦友を失いながらも類稀な操縦技術でこれを撃破。
シドニアの新たな英雄、『シドニアの騎士』として戦っていくことになる。


◆各人との関係

  • 星白 閑
作中序盤のヒロイン。イザナ、海苔夫と同じく長道の同期で、
長道がコメ泥棒として捕まった時に居合わせた一人であり、長道が訓練生となった後もちょくちょく顔を合わせている。
とある任務で長道と二人きりで宇宙を漂流することになり、彼に裸を見られたり自分の尿をろ過して長道に飲ませるマニアックなプレイを堪能したりして急接近。
長道も彼女のことを意識していくのだが……。
彼女が放った「ガウナと人間は分かり合えるのかもしれない」という言葉は今も長道の中に根付いている。


  • 科戸瀬イザナ
シドニアで暮らし始めた長道に出来た最初の友人。
腫れ物扱いされていた長道に気さくに接したりゲロをぶっかけられても平気で許したりするなど長道に負けず劣らずの聖人。
男性でも女性でもない中性という性別であり、つがいに応じて性別が変化する。
長道のことを異性として意識してきたためか、最近とみに女の子らしくなってきている。
長道と出会ってから何度も何度も何度も死にかけているが、そのたびに何とか生還している死亡フラグブレイカー。長道ハーレムその1。


  • 岐神 海苔夫
長道の同期生。作中序盤ではクズオブクズと言ってもいいほどのクズであり、継衛を与えられた長道に嫉妬し、
作戦中に彼に誤った情報を与えてミスを誘発させ、多数の死者を出した上にその罪を長道になすりつけ、彼の名声を地に貶すというとんでもないことをやらかしている。
しかし自らを取り巻く環境の変化や自分と和解しようとする長道に心動かされていき……。
最新刊では中々の漢っぷりを見せている。


  • 緑川 纈
長道らの後輩。兄がガウナ戦で戦死しており、その仇を討ってくれた長道に好意を示すようになる。
アプローチが過激なため、イザナとはよく衝突する。
噛ませとか言ってはいけない。長道ハーレムその2。

  • 市ヶ谷 テルル
非武装主義者の人工生命研究者・市ヶ谷太郎により造られたロボ娘ことガイノイド。当初は(他の非武装主義者も掲げている)「谷風長道がガウナを呼び寄せている」という考えから長道を嫌悪していたが、色々と彼に救われたことで無自覚に好意を抱くようになる。
要するにツンデレ。長道ハーレムその3。

  • 白羽衣 つむぎ
作中中盤に登場した融合個体と呼ばれる存在。
見た目はどうあがいても化物としか言えないが、心は真人間かつ乙女そのもの。
自らに偏見なく接してくれた長道に好意を寄せていくようになる。
そしてこの度、死亡と思われていたところからエナ星白に移植され復活。長道と一女をもうける。長道正妻。








以下、ネタバレ












その正体はシドニアの英雄である『撃墜王』斉藤ヒロキの遺伝子を改造され、作成されたクローン。
生まれる際に不老を始めとした様々な改造が施されており、作中で度々見せる治癒能力や極度のGに耐える化け物じみた身体能力はこれによるものである。





追記修正はシュガフ船1隻を落としてからお願いします。

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最終更新:2024年02月03日 02:54