神融種

登録日2015/05/21 Thu 10:54:00
更新日2023/02/05 Sun 11:29:55
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【注意】
当記事には「GE2RB」の物語に関わるネタバレが記載されています。
閲覧に当たっては各人の自己責任にて充分にお気を付け下さい。





神融種


神融種とは、神機と融合した部位を持ったアラガミの総称である。
基本骨格の神属はばらばらだが、髑髏を模し、王冠のような意匠の仮面も頭部に形成されているのも共通する特徴の一つ。
この種に属するアラガミの素材名には「飾~」と付く。
トータルで見ればそこに何らかの意志が反映されているような予感を覚えるだろう。
この種に属するアラガミは神機部分を用いた特異な攻撃方法を持つ。
そのため、神機の接合部位を結合崩壊させて弱体化を図ることが攻略の肝となる。


発生起源


神融種の出現は、かねてから異変の見られる螺旋の樹を調査するため展開された「開闢作戦」遂行中の出来事であった。
リヴィ・コレット特務少尉の活躍で内部への道が開かれた直後、クジョウ博士が改造した大型オラクル制御装置の設置を強行。
密かに内蔵されていたエメス装置が作動し、ラケル博士の思念を再構築した。
時を同じくして、暴走した螺旋の樹オラクル細胞の奔流を発し、駐留していた「独立機動支部フライア」を捕喰。
フライア内には適合者不在であったり研究開発の途上であったりした神機が数多く保管されており、これらも同時に喪失する運びとなってしまった。
終末捕喰の遂行を望むラケル博士の意志はかつてない規模の汚染を施して螺旋の樹を掌握。
作戦域には彼女の造り出した神融種マグナガウェインが侵入。
記録上初めて発見・交戦した神融種にはこの個体が該当する。

このようにしてラケル・クラウディウスの思念という発生起源を持つアラガミ神融種は誕生した。
ラケル博士の意志の下、野望を邪魔する者として樹に群がる神機使い達へ対し、或いはありとあらゆる旧時代の存在に対し、神融種終末捕喰の尖兵として差し向けられるようである。
以降、変貌した樹の内部には不気味な「繭」が無数に形成されており、神融種がその中から発生する様子が報告されている。

神融種神機のような部位を持つことの詳しい理由は明らかになっていないが、一説にはフライアの喪失と同時に取り込まれた神機が元になっているのではないかと憶測される。

一連の事態が収拾しても尚、極東地域では既に種として定着してしまったようで、以後も脅威として存在し続けている。




ではこれより以下において、当種に属するアラガミの紹介に入る。



マグナガウェイン

開闢を阻む盾


別名、マグにゃん
シールド型神機と融合したクロムガウェイン神融種
「開闢作戦」において出現した史上初の神融種アラガミである。
双腕に癒着されたシールドは体内に循環するオラクルを制御するジェネレーターの役割を成し、体外へ衝撃波を放つ攻撃方法を当個体に獲得させた。
詳しくは原種の記事にて。



ヤクシャ・ティーヴラ

火刑を科す獄卒の鋸


別名、手ブラ
バスターブレード型神機を装備したヤクシャ・ラージャ
多数のアラガミを率いて螺旋の樹から進軍し、アナグラ防衛線を危機に陥れる。
鉤爪の代用となる鋸からオラクルを炎熱として放出し、一帯を業火の海に沈める技を用いる。
詳しくは原種の記事にて。



オントバサラ

虚空に轟く開戦の号砲


ブラスト型神機を頭上に搭載したウコンバサラ
螺旋の樹より出現後、アラガミの群れを伴って極東支部を急襲する。
砲頭内部にリザーブしたオラクルを使い、高密度の遠距離攻撃を得意とする。
詳細は原種の記事にて。





「敵は己自身ということか…面白い」

エインヘリアル

邪念に囚われし剣閃の虚像


攻撃属性:なし
弱点属性:[火][氷][雷][神]
結合崩壊部位:骸面、コア、六剣
素材名:飾虚抱~

特異点化したジュリウス大尉の成れの果て、世界を拓く者を模して造り出された神融種
大尉のクロガネ型神機と同型の巨大なロングブレードを六振り従え、自在に操りつつ迫ってくる。
カラーリングは黒地に紅となって、歪みつつも清らかさに満ちたオリジナルからかけ離れ、穢れに満ちた邪悪な印象を抱かせる。
スペック上、終末捕喰の執行者たるオリジナルには遠く及ばない劣化複製だが、戦闘能力にはより磨きがかかっている。
下位互換ではあれどその写し身を従順な傀儡に貶めることは、世界を守る戦いにその身を捧げ続ける男への冒涜に他ならず、友を思うブラッド隊員メンバーの胸中に怒りを抱かせた。

名称の「エインヘリアル」は、戦死した英雄の魂のこと。
神々の住まうヴァルハラの宮殿へ召し上げられた戦死者が不死身の戦士になるという北欧神話の伝説に由来する。
これはヴァイキングの戦士にとって最高の栄誉とされ、彼らはそれを信じるがゆえに死を恐れない勇者であったと言われる。
死後も戦い続けることを宿命づけられているという意味において、何とも皮肉のきいたネーミングだ。
グラズヘイムは今日も地獄です。


アラガミバレット




性能


骸面やコアを除く全身の防御力が高く、的確に部位を狙わなければ有効打を与える機会に乏しい。
その反面体力は低めなので、当たり判定が異様に小さいコア部分の結合崩壊が叶わずに沈めてしまうといったこともしばしば起こりうる。
破壊前の六剣は頑丈で近接攻撃をほぼ受け付けず、銃撃への耐性も辛口。シャッガンの徹甲が超便利。

攻撃パターン、動作はほぼオリジナルと同一。
ここでは省略させて頂くものとして、原種の記事をご参照あれ。
ただし剣を前方へ集めてビームを放つ技に、誘導弾が追加されているというアレンジもある。





「やれやれ、しつこいヤツだぜ」

カリギュラ・ゼノ

血染めの槍――皇統の異端児


攻撃属性:[雷]
弱点属性:[火]
結合崩壊部位:槍角、右腕、左腕、ブースター
素材名:飾竜帝~

単独で取り残されたギルの前にラケル博士の思念が造り出した、ルフス・カリギュラベースの神融種
頭部にはギルの神機と同型のチャージスピア型パーツの角が生えており、異様にとんがった姿をしている。
登場シーンはご丁寧にもケイトさんの幻覚を見せた後という、精神攻撃は基本とばかりのおもてなし。
トラウマを刺激されまくったギルが激怒したのも当然の流れであった。

ギルの血の力「鼓吹」に近似した感応能力を保有しており、槍角を用いる攻撃時には感応波を発し、戦場にいるアラガミの攻撃力を上昇させる。
元がハンニバルの接触禁忌種である事から、神融種にして第一種接触禁忌種であると同時に感応種でもあるという属性のてんこ盛り。

「ゼノ(xeno)」とは「外来の」「異物」「異邦人」などを示すギリシャ語或いは古典ラテン語由来の言葉。
装備セット名のラベルを組み合わせて「ゼノ」「ブレイダー」なんて遊びもできるぞ。


アラガミバレット


SN:カッシウスの咆哮
AS:プラエトラニの狂刃
BL:無常なるオヴェリスク
SH:インキタトゥスの魔蹄


性能


ベースのルフス同様に高い戦闘能力を誇りつつ、尚且つ数々の技にアレンジが加わった。
例えば両腕のブレードを展開する二連斬りの際、刃から斬撃を飛ばすようになった。
ブレスの範囲も大幅に広くなっており、安全地帯がほぼ真後ろまでに狭められている。
これに加えて感応能力で攻撃力を「鼓吹」し、熾烈な猛攻を繰り出す。

ヴァンガードグライド
槍角を用いた神融種の攻撃方法。
後方へ飛び退いて身を屈めると、全身を伸ばして頭部を突き出し、正面へ高速突進する。
発動と同時に感応波が上昇し、フィールドに居るアラガミの攻撃力を増大させる。
この効果は重ね掛けも有効のようで、技を連発されるとかすり傷も侮れない程に苦しくなる。
発動後はできるだけ回避に専念すると良い。
槍角の結合崩壊後は弱体化するが、お馴染みのホールド付きコンボアタックが解放される点も留意すべし。
エフェクト、効果共にギルブラッドアーツに酷似している。





「私、こんなにゴツくないよ!」

ラセツコンゴウ

血染めの槌――激震の悪鬼


攻撃属性:[火]
弱点属性:[神]
結合崩壊部位:顔、肩鎚、尻尾
素材名:飾猿神

ラケルの意志によって仲間と分断させられたナナの前に造り出されるコンゴウ神融種
背中に背負ったパイプ器官の脇に、ナナの持つ神機と同型のブーストハンマー型パーツを融合させている。
ブースト機構の噴炎による推進力を得て、各種攻撃の力強さが増した。
ローリングアタック時にも機構を作動させ、加速して向かってくる。
更に、ナナブラッドアーツに似た火柱の衝撃波を発生させる能力を備える。
ダウンして倒れる際にも体を地面へ叩きつけて衝撃波を出し、接近を阻んでくる。


アラガミバレット


SN:可畏飢炎弾
AS:羅刹炎靭玉
BL:可畏轟炎波
SH:羅刹炎牢陣


性能


弱い。ラセツ弱い。マジで弱いよ、マジ弱い。
ラセツ弱い。
まず脆い。もう脆いなんてもんじゃない。超脆い。
体力、全身の防御力がベースのコンゴウ並みに低い。
なので倒すのはたいへん容易。変異種といえどハガンほど苦戦することはないだろう。
フフフ…ラセツ神融種の中でも最弱…
コンゴウ種なので聴覚は過敏で、別のラセツがブーストを使用した際にもその音を察知する。
足下へつむじ風を起こす攻撃には、機雷としてその場に長く留まる効果を追加されている。
衝撃波は正面へ倒れ込むボディプレスの時にも発生される。

ラセツプレッシャー
肩槌による特殊攻撃。
二基のブーストを作動し、真上へ飛翔。
キャラを追尾しつつ宙返りし、飛び込んできてボディプレスをする。
接地時に斜め四方へと火柱状の衝撃波を二回放つ。
ナナブラッドアーツに酷似した攻撃である。





「造り物の歪な力…私は負けません!」

ムクロキュウビ

血染めの刃――超覚の神使


攻撃属性:[氷][神]
弱点属性:[雷]
結合崩壊部位:頭刃、胸鎧、吸引尻尾
素材名:飾天狐~

キュウビの頭部にショートブレード型神機が融合した神融種。
アンテナか耳のように突き立った頭刃は、シエルが使う神機と同型のクロガネ短剣
仲間とはぐれても冷静なシエルの前に造り出され、主人公らが駆け付ける前に交戦を開始していた。
基本行動はキュウビと変わらないが、冷気を操る能力を獲得し、追撃に使用してくる。
シエルの血の力「直覚」を模した感応能力があり、PC・NPC中の最も体力が低い者を検知することが可能。
それを他のアラガミにも知らせて指揮し、集中的に狙って攻撃を仕掛けてくる。

名称の由来は敢えて言うまでもないが、極東において死体を表す言葉の一種である「骸」。
首のない胴体だけの死体や、「骸骨」といって骨組みだけ残った体のことを指したりもする。

余談だが、レイジバーストの海外版のパッケージを飾っている。


アラガミバレット


SN:玉藻之勾玉
AS:玉藻之篝火
BL:玉藻之威光
SH:玉藻之息吹


性能


新たに得た冷気を操る能力により、オラクル技に[氷]属性の攻撃が追加。
範囲が広まったり、オラクルを発した直後に冷気も放つ二段構えになっていたりと、多彩かつ凶悪な強化が施された。
キュウビ種元来の体力の多さも相まって極めて手強い。疑いなく神融種で最強のアラガミと言えるだろう。
体力が減った者を「直覚」して袋叩きにしてくるので、乱戦時ならあっという間に戦闘不能へ追い込まれてしまうこともざら。体力管理に極力気を使おう。
頭刃を結合崩壊させると冷気攻撃がなくなり、大幅な弱体化を図れる。
特に注意の要る技も以下に併記しておこう。

マルチロックレーザー
吸引尻尾から多重に放たれる高性能な追尾レーザー。
発射直後に冷気のレーザーを再度繰り出し、追い討ちする。

スピントルネード
範囲と判定時間に優れる竜巻攻撃。
行動を終えてすぐに冷気の波動を周囲に広く発散する。

サイレントロータス
頭のショートブレードを使った神融種固有の攻撃。
咆哮を上げて跳躍し、幾重にも斬撃を放ちながら飛びすさる。
シエルのブラッドアーツに酷似した攻撃だ。





以上を以て主要な記述は終了とする。
追記、修正すべき点等あれば宜しくお願い致します。

余談

現時点ではと融合した神融種は存在していない。
他の近接武装は揃い踏みであるのに、なぜそんなハブにするようなことが起きる?
全てラケルの陰謀だとでも……?


画像出典(トリミング加工あり)

GOD EATER 2 RAGE BURST
ゲーム内スクリーンショットより
(c)2015 NAMCO BANDAI Games Inc. All Rights Reserved.
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最終更新:2023年02月05日 11:29