音感の精霊龍 エメラルーダ

登録日:2015/05/20 Wed 00:34:14
更新日:2023/02/23 Thu 19:02:25
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シールドを支配するものが戦いを制するのだ。 ----音感の精霊龍 エメラルーダ




《音感の精霊龍 エメラルーダ》はデュエル・マスターズのクリーチャーである。


概要


音感の精霊龍 エメラルーダ 光文明 (5)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン 5500
ブロッカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドをひとつ、手札に加えてもよい。その後、自分の手札を1枚裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加えてもよい。(こうして手札に加えたシールドの「S・トリガー」を使ってもよい)

光ブロッカーの一体で、名前からわかるとおり《エメラル》の転生版
ただし効果の処理順や手札に加えるカードの扱い(後述)の都合上、どちらかといえば《天空美麗 ミケラ・ジェンヌ》や《「獅子」の頂 ライオネル・フィナーレ》と、《マーシャル・クイーン》の間に近い部分が大きい。

なんといってもその効果、使い所が大きい。
まず、《エメラル》とは処理順が逆になっているため、置いた手札より加えた手札のほうがよいカードだった、なんてことが少なくなる(仮に加えた手札が良ければ戻せばいいからである)。おそらくは後述の通り、トリガーを使えることから処理順を逆にして悪用を防いだものと見られるが、結果としてより使いやすくなっていると言える。

次に、両方の効果を適用する必要はなく、なにもしたくなければなにもしなくてもいいし、片方だけでも問題ない。
そのため、シールド消費が激しく、シールドを増やしたい闇エンジェル・コマンドや、《クリスティ・ゲート》の都合からシールドに踏み倒し対象を埋めておきたい光デーモン・コマンドでは増やす能力が優秀であることから持て囃される。
また減らす効果だけを用いて、同じ光エンジェル・コマンド・ドラゴンでも《頂天聖 レオザワルド》などの効果と組み合わせることもできる。実際にアニメではでこちゃんが《ヘブンズ・ゲート》からエメラルーダを2体踏み倒してレオザワルドの効果につなげた。

しかしそんなエメラルーダ。収録弾が問題であった。
収録されたのはDMX-18 「三段変形!龍解オールスターズ」。
この弾は「ランダムに内容固定のセットが封入されている」セットである。
そのためこのカード自体にフォイルは施されていないものの同じパックにビクトリーが収録されている
「ルシファーのシールドカウントダウンパック」に収録されるこのカードのシングル価格は当然高くなってしまった。

…この時点で思い出した方もいるだろう。そう、《偽りの王 ナンバーナイン》と同じルートなのだ。

ナンバーナイン同様光のドラゴンであり、その需要の高さからフォイルではないのに高額カードに名を連ねるあたり、
もうこの後が予想できるだろう。

そう、エメラルーダの需要に対し、タカラトミーも応えたのだ。
ナンバーナイン同様、「デュエルロードの優勝者賞」として。

…だから前にもいっただろそれ安くならないからその再録は…。

だがその翌年のDMR-19(つまり通常エキスパンション)「革命第3弾 禁断のドキンダムX」でレア枠で再録され、
新たなイラストまで与えられたことで入手が格段にしやすくなった。
ただ革命編通常エキスパンションの再録枠は基本的には「基本カード」と呼べるような単純かつコストの低いものを中心にしていたため
一部では大騒ぎになった。…まあ光の基本カードになりつつあるけどね!

暴発

なんといっても忘れてはいけないのは、エメラルーダは「トリガーが使えること」である。
そのため、有る意味で「白いベンゾ」であるとも言える。

暴発秘宝ベンゾ 闇文明 (4)
クリーチャー:パンドラボックス 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドを1枚選び、自分の手札に加える。(その「S・トリガー」を使ってもよい)

ベンゾに比べれば重いがたったの1マナ、そもそも《ヘブンズ・ゲート》のある光文明で白いブロッカーである時点でその重さを心配する必要はない。
さて、ベンゾとヘブンズ・ゲート。といえば当然例のカードである。

奇跡の精霊ミルザム 光文明 (9)
クリーチャー:エンジェル・コマンド 11000
ブロッカー
ウルトラシールド・プラス-このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を上から5枚まで、裏向きのまま、自分のシールドいずれか1枚の下に置いてもよい。(こうして重ねたカードの束を1枚のシールドとみなす)
W・ブレイカー

そう、《奇跡の精霊ミルザム》。
そのウルトラシールド・プラス能力で、シールドを嵩増しできるミルザムとエメラルーダを使うことで、トリガーを暴発させられるのだ。
かつて《神託の精霊アルメリック》がその役目を果たした【アルメリック天門】もあったが、エメラルーダはアルメリックに対して、
1.軽くて仕込めるので、それ自体がコンボサポートにも使える
2.クイズをさせられることがない
の2点で安定性が増す。このため、【アルメリック天門】よりもより実践的なのがこの【白単天門】なのである。

…そう、白単天門。ミルザムやエメラルーダの名前なんてない。
このタイプこそが、ドラゴン・サーガ以降の【ヘブンズ・ゲート】のスタンダードになってしまったのである。
かつてライゾウが入っていた連ドラが、いつしかライゾウ込みで連ドラとのみ呼称されるようになったが、【暴発ミルザム】もいまや
【ヘブンズ・ゲート】の通常型になってしまったのである。

これまたご丁寧に、《獅子頂龍 ライオネル》や《聖英雄 ゴール・ド・レイユ》といった、光のシールドカードを全てトリガーにするという化物も
同じ光文明のエンジェル・コマンド・ドラゴンに存在し、特に後者はマナ武装7を達成しなければならないものの、ブロッカーを持っているため
《ヘブンズ・ゲート》との相性はピカイチ。
また《星龍の記憶》もいまだ使えなくはない。

更に《提督の精霊龍 ボンソワール》や《閃光の神官 ヴェルベット》《龍覇 エバーローズ》からのレオザワルドやエバーラストらによってサポートもばっちり。

こうして、エメラルーダはただでさえ高額カードになる要素があるのに、更に需要が増しているのである。
何よりも、【ヘブンズ・ゲート】がトップメタについに躍り出たことのほうがすごいけど。


その他のコンボ

龍覇 イメン=ブーゴ》、《邪帝斧 ボアロアックス》、《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》とこのカードを組み合わせるコンボも存在する。
イメン・ブーゴでボアロを装備し、エメラル―ダをマナから出す。すると、このエメラルーダで加えた手札からスーパー・Sバックで慢心龍が出て来るのである。
その結果、7マナ(イメン・ブーゴを踏み倒したならばそれ以下)でボアロアックスが龍解するという現象が発生する。
デッキとしてもそれぞれの汎用性が高いこともあって決して無理のない構築が可能であり、下準備もリソースが稼ぎやすい白緑であれば比較的簡単であるうえに、展開力も目覚ましいという強力なコンボである。


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最終更新:2023年02月23日 19:02