FLOWERSシリーズ

登録日:2015/05/16(金) 22:50:00
更新日:2022/12/12 Mon 17:24:39
所要時間:約 6 分で読めます





女の子を好きに為ったらいけないんですか?


FLOWERSはInnocent Greyより発売されているWindows用ゲームシリーズ。
ジャンルは「百合系ミステリィAVG」。全4部作を予定している。
2014年4月18日に1作目「FLOWERS -Le volume sur printemps-(春篇)」が発売。PSP&PSVitaにも移植版されている。
その後、2015年4月17日に2作目「FLOWERS -Le volume sur ete-(夏篇)」、
2016年5月27日に3作目「FLOWERS -Le volume sur automne-(秋篇)」、
2017年9月15日に4作目「FLOWERS -Le volume sur hiver-(冬篇)
……という風に、1年おきで発売されている。


Innocent Greyがこれまで発売してきた猟奇要素の強い成人向けミステリ作品と異なり全年齢向けとなっており「このゲームには死者が出るといったショッキングなシーンはない」と開発スタッフが明言している。
だが相変わらず推理パートの難易度は高い。
百合系とジャンルに銘打たれている通り、全寮制の女学院を舞台とした少女同士の恋愛、友情、青春を描いた作品でもある。
起動時の「このゲームはフィクションです~」でおなじみの文に「また、起動後は現実から離れ、少女たちとの甘美な百合の世界をお楽しみくださいませ。」と書かれている。


春篇ストーリー

高い塀と森に囲まれたミッションスクール、聖アングレカム学院。
全寮制のこの学院には擬似的に"友人"を作らせ学院での生活を共にさせる"アミティエ"と呼ばれる制度があった。
とある事情から心に傷を持ち、家族以外の人間と触れ合ったことのない少女・白羽蘇芳はこのアミティエ制度に惹かれ学院に入学することになる―。


登場人物

全員の名前が花に因んでいる。

白羽 蘇芳(しらはね すおう)
声:名塚佳織
春篇主人公。おとなしく人付き合いが苦手だが、友人を作りたいという気持ちは強い。
入学前までは祖父と2人暮らしで家族以外との交流がなかったが、自らを変えるべく聖アングレカム学院に入学した。
通信教育を利用していたためこれまでまともに学校に通った事が少ない。書痴といえるレベルの読書好きかつ映画好き。
何気にクラスで屈指のスタイルの良さを誇る。
【以下春篇~夏篇序盤ネタバレ】
マユリと恋仲になるが、春篇ラストで突然理由も告げずに彼女が学院を退学。
夏篇序盤ではそのことを引きずっている。

勾坂 マユリ(こうさか -)
声:岡本理絵
蘇芳のアミティエの一人。社交的で周囲から慕われるクラスの中心人物その1。
学院に入学したのは自らの希望であるが、元々はある悩みを抱えていた事が原因。
たとえアミティエであってもその悩みを知られないように気をつけている。趣味はお菓子作りと絵画鑑賞
【以下春篇ネタバレ】
蘇芳と恋人同士になるが、春篇の終わりに理由も告げずに突然学院を去ることになる。
学院を去る直前まで恋人である蘇芳の身を案じていたそうだが…?

花菱 立花(はなびし りっか)
声:明島ゆうり
蘇芳のアミティエの一人。面倒見がいい委員長でクラスの中心人物その2。
入試ではトップの成績だったため委員長に指定され、その仕事に誇りを持っている真面目な人。
バレエの腕前もなかなか。趣味は紅茶の茶葉集め。淹れるのも飲むのも好きでクラスのお茶会を主催する。

沙沙貴 苺(ささき いちご)
声:長妻樹里
明るく人懐っこい性格の双子の姉。料理部所属。好奇心旺盛なトラブルメーカー。
具体的には春篇で起こる事件の半分近くに何らかの形できっかけとなっている。
意図して災いを振りまくのではなく元・箱入り娘で何も知らないために誤解と衝突を招くタイプ。
クラスメイトの誰とでも仲が良いが特にマユリと親しい。カエルの置物集めという趣味があり、寮の部屋にも置いてあったりする。

沙沙貴 林檎(ささき りんご)
声:長妻樹里
苺の双子の妹。苺と対照的おとなしい性格…に見えるが実際は怠け癖がついているだけな変わり者タイプ。
物怖じしない性格のため高嶺の花扱いされていた蘇芳にも話しかけ、すぐに仲良くなった。書痴とまではいかないが読書が趣味。
右目の下のホクロが1個なのが林檎で、2個なのが苺。

車椅子の少女→八重垣 えりか(春篇ネタバレ)
声:佐倉綾音
病で足が動かせず車椅子で生活している少女。人嫌いを自称しており男性的なしゃべり方をする。
孤独を愛するがからかうためなら他人に声をかけることもある。猫のような性格。趣味は読書と人の弱み探し。
彼女の名前を推理するのが春篇最初の謎解きとなる。夏篇では主人公。

八代 譲葉(やつしろ ゆずりは)
声:瑞沢渓
2年生。いわゆる生徒会であるニカイアの会会長。エキセントリックで行動的。副会長のネリネとは幼なじみで彼女をネリーと呼ぶ。
蘇芳に匹敵するスタイル・美貌を持つが僕っ娘かつ少年的な口調で残念な美人。だが周囲に目を配り気遣いも出来る人物であるため周囲からの人望は厚い。
合唱部と料理部に所属するが料理下手。

小御門 ネリネ(こみかど -)
声:西口有香
2年生。合唱部部長兼ニカイアの会副会長。カトリックの教義に従う善良かつ温和な好人物。
イタリア系のハーフであり現実離れした美貌を持つことから高嶺の花扱いされることが悩み。
一時期、譲葉との交際の噂もあったらしいが根拠のない噂止まりだった模様。
趣味は怖い話収集と食べ歩き。スイーツは底なし。

ダリア=バスキア
声:高城みつ
教師兼シスター。1年生の担任であり母というよりはおっとりとした姉タイプ。
敬虔なカトリックなので宗教がらみではひかないが、それ以外についてはたまにゆるい。
バレエとガーデニングが趣味。学院の温室でダリアの花を育て、新品種を自らの手で完成させようと意気込む。
学院の敷地内で生まれ育って学んで…という人生を過ごしていたため宗教以外の事に疎く、ダリアの栽培もそういった事柄に目を向ける目的があるという。

考崎 千鳥(たかさき ちどり)
声:洲崎綾
夏篇から登場。ある事情で学院に転入してきた1年生。選考試験の結果、車椅子の少女のアミティエとなる。
趣味はクラシックバレエと音楽。編入前は舞台をメインに芸能活動をしていた。
詳しくは現在発売中の夏篇で!


用語

聖アングレカム学院
物語の舞台となるミッション系女学院。三年制の全寮制。
各学年1クラスのみで1クラス20人ほどなので全生徒数は60人ほど。
体育の授業が全てバレエ、「聖書の時間」という授業で聖書についての勉強や賛美歌を学ぶなど特殊な授業も多い。
学院の正式な部は合唱部、文芸部、天文部の3つのみだが、学生からどうしてもと申請があって料理部、手芸部、美術部も一応部として認められている。

アミティエ制度
仮初の友を作って学園生活を共にする制度。
入学時に性格診断のような選考試験を受けて、学院側の教師やカウンセラーらがその結果に応じてぴったりなアミティエをマッチングする方式。
寮の部屋割もアミティエと同室になり、その他行事でもアミティエの単位で動くことが多い。
昨年度までは2人1組だったが、蘇芳達新一年生から試験的に3人1組になった。

スタッフ

原画・総監督:スギナミキ
シナリオ:志水はつみ
音楽:MANYO(Little Wing)
プログラム:公魚

主題歌

春篇OP「FLOWERS」 歌:霜月はるか
春篇ED「花の頁」 歌:鈴湯
夏篇OP「夏色の光」 歌:鈴湯
夏篇ED「chaleur」 歌:霜月はるか
秋篇OP「虹の魔法」 歌:霜月はるか
秋篇ED「forked road」 歌:鈴湯
冬篇OP「Fairy Wreath」 歌:霜月はるか/鈴湯
冬篇ED「Love in Bloom」 歌:霜月はるか/鈴湯


追記・修正は学院の七不思議を全て暴いたらお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 百合
  • Windows
  • Innocent Grey
  • 推理
  • ゲーム
  • 百合ゲー
  • シリーズ項目
  • 春夏秋冬
  • 七不思議
  • 女学院
  • ミステリー

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年12月12日 17:24