イグナイト(遊戯王OCG)

登録日:2015/05/05 Tue 01:03:00
更新日:2023/11/20 Mon 18:36:20
所要時間:約 7 分で読めます




イグナイトとは、遊戯王オフィシャルカードゲームにおけるカード群の一つ。
クラッシュ・オブ・リベリオン(CORE)に登場した。


【概要】

COREにおいて、鳴り物入りで登場したテーマの一つ。
炎属性・戦士族というBKを彷彿とさせるカテゴリーである。

そして、彼らの一番の特徴として、モンスターは2枚を除きバニラの塊という凄まじいカテゴリーである。
…いや、マジで。
レベルやステータスも特筆すべきポイントは無く、ぶっちゃけ素のままのステータスははっきり言って3期4期以下レベルのバニラでしか無い。
しかし、コイツらの本領はステータスには無い。


彼らは切り札たる、アベンジャーとスティンガー以外のカードが全てペンデュラムモンスターで統一されている。

ペンデュラムテーマと言えば、クリフォートEMと言う強大な前任が居るが、
イグナイトはこれらとはまた違った強さを持ったペンデュラムデッキとして機能している。
具体的には、以下の3つのポイントが眼を惹く。


まず、第一のポイントとして、切り札2枚以外のカードがデメリットが無いスケールの広いペンデュラムモンスターである事。


更に第三のポイントとしてカテゴリー内でペンデュラム効果のシナジー間がやたら強固な事である。


第一のポイントとしてのメリットは単純で、これはそのまま「デッキの拡張性」という利点になる。
イグナイトのスケールは2と7で統一されているため、要するに3~6のレベルを持ったモンスターを同時に特殊召喚できる。

光帝クライスや聖鳥クレイン等、ペンデュラムと相性の良いカードを一気に展開出来るのはシンプルに強い。
特にデッキを選ぶデメリットが一切書かれていないので、ぶっちゃけセフィラよりシャドールとかをPしやすい気はしなくはない。


第二のポイントもメリットは単純ながら、使い手の個性が見えるポイント。
例えば「融合を取り入れてワイアーム連打を狙う」。
或いは「凡骨の意地や図書館を取り入れて、【バニラ魔力カウンター】気味に組む」。
いっそ「バニラの山が主体なんだから、いっそレスキューラビットの相性も考えて【スキドレハンド】寄りなメタビに組む」。
等々、単独の【イグナイト】ですらデッキの幅がやたら広い。

更には、後述の特性も併せて【BKイグナイト】【満足イグナイト】【HEROイグナイト】等も考案されている。
まさに可能性の獣と言えるだろう。


第三のポイントとして、イグナイトのP効果の共通点として、以下の効果がある。

(1):もう片方の自分のPゾーンに「イグナイト」カードが存在する場合に発動できる。
自分のPゾーンのカードを全て破壊し、自分のデッキ・墓地から戦士族・炎属性モンスター1体を選んで手札に加える。

という、優秀なサーチ・サルベージ効果があるのだ。

この効果により、一気にデッキを圧縮しながら後続のイグナイトをサーチ、或いは何らかの効果により墓地に送られたイグナイトの回収が可能となる。
この共通効果のサーチは一見、二枚使って一枚回収なのでアドが減っている様に見え、実際手札だけ見たら手札は減っている。
しかし、ここでペンデュラムモンスター特有の特性が光るポイントになる。


ペンデュラムカードの特性のおさらいとして、Pゾーンで「魔法カード」として発動されたかフィールドに存在するPモンスターは、
それがマクロコスモス等に邪魔されないのなら、破壊されたPモンスターは表側にエクストラデッキに送られる。
そして、エクストラデッキに送られたPモンスターは、スケールの範囲内のレベルのモンスターに限り、
P召喚時にエクストラからも特殊召喚できると言う特殊な性質がある。

要するに、エクストラに送られるPモンスターは、スケールさえ有れば不死身と言って差し支えない。

で、イグナイトの特性の話に戻るのだが、イグナイトは自力で「破壊」して後続を呼んでくるため、
当然ながら、破壊された方のイグナイトはエクストラに飛ぶ。
そして、ペンデュラムのイグナイト自身のレベルは3~6なので共通のスケールに綺麗に収まる関係から、
ペンデュラムさえ出来る状況なら半永久的に1度送られたエクストラからフィールドに呼べるのだ。

つまり、早い話「アド損に見えるようで、カードが行ったり来たりするだけで手札にサーチまたはサルベージする権利が増える」というのが、
イグナイトと言うデッキの本領と言って差し支えないだろう。
手札を使い切って展開に繋げるという点でインフェルニティとの混成デッキも。

また、サーチ先はイグナイト以外でも、BK全般や「E・HERO ブレイズマン」や「復讐の女戦士ローズ」が居るため、
サーチの方向性も個性が見えるポイントだろう。


そんなイグナイトの弱点というか欠点が、「ペンデュラムに頼りすぎたシステム」という点。

ぶっちゃけると、単純な特殊召喚メタ以外だとナチュビみたいな魔法メタが来たらペンデュラムの特性上即死しかねない。
除去やラビットやバーストで克服可能とは言え、魔法封じは油断大敵である。
後、意外とマクロコスモスみたいな無差別除去もイグナイトが回収が出来なくなりかねないので、苦手だったりする。
奈落の落とし穴なんかもわりと辛いか。

また、エクストラを肥やせると言っても手札はドンドン減るので、手札を使い切ったタイミングでPゾーンのイグナイトを破壊されると一気に辛くなる。

総じて、ペンデュラムというシステムそのものの穴がこのデッキの弱点に直結している。
メタりながら腰を据えて擂り潰すクリフォートとは違い、早いターンで一気に回してから数の暴力で立ち向かうイグナイトの性質上、
弱点をつかれたら瓦解しやすい点には気を付けよう。
イグナイト本体は相当貧弱な点も注意するポイント、これはエクシーズ等で容易にカバー出来る点には違いないが。


そして、弱点…ではないが、悲しいかなエクストラが肥える速さが尋常ではない上に、イグナイト本体が拡張性が高すぎたのが災いし、
アベンジャーやスティンガーが要らない子状態になるのも良くある話。
わざわざ出すのが面倒なアベンジャーたちを使わんでも、エクシーズするなり他所から切り札級のカードを引っ張るなりが簡単なイグナイトでは、
ガチどころかネタ・ファン構築寄りなイグナイトデッキでもあんまり見ないという悲しいデッキである。

ハイロン「ナカーマ」
ダイバカゼ「ナカーマ」


新マスタールール

単純明快なテーマなので、拡張性や戦略の幅は広いデッキだったのだが、大きすぎる転機が訪れてしまう。

それが、新マスタールール

ルール改定によってエクストラデッキから特殊召喚できるモンスターは原則1体までとなる。
イグナイトの「Pゾーンから自壊してエクストラデッキを肥やし、ペンデュラム召喚で大量展開する」というギミックが根っこから潰された。

新ルールで多くのペンデュラムデッキはリンクモンスターを取り込むことで路線変更を強いられたが、
イグナイトは特に展開手段をペンデュラム召喚に依存しているため、他の展開手段を組み込む必要がある。
例えば某満足集団ならリンクモンスターを用意できるため、彼らとの混合デッキは生きている。

ともあれ「手札が減る代わりにエクストラが増える」というイグナイトの特色は、メリットが死んでデメリットだけが目立ってしまう。
新マスタールールで被害を受けたデッキとしてはまず名前が挙がり、「もはやただ自爆するだけの集団」とか呼ばれるように。
通常モンスターやペンデュラムモンスターと相性のいいリンクモンスターがくれば状況はよくなるかもしれない。

そして、エクストラ・フォースにてペンデュラム救済の先駆けとなるカードが登場した。
「ペンデュラム・パラドックス」である。

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分のEXデッキの表側表示のPモンスターの中から、
Pスケールが同じでカード名が異なるモンスター2体を選んで手札に加える。

イグナイトはスケールが2と7で統一されているため、サルベージは容易。
手札の損もいくらか取り返せるため、今後は張る→割る→一回EXデッキに貯めてから回収して出す、という流れが主流になるだろう。
さらに、エクストリーム・フォースには炎版「ミセス・レディエント」というべき「ドリトル・キメラ」が登場。
少しずつだが、このテーマも新たな環境に適応しつつあるのだろう。

ところで、新マスタールールの適用以降「単に自爆するだけ」と揶揄されることが増えたイグナイトだが、追い打ちをかけるかのようにこんなカードが登場してしまった。

  • 《誤爆》
通常罠
(1):自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

エクストリーム・フォースの新規カード。メタルフォーゼを初め、いくらでも代わりがある効果。
それはおいといて、イラストが問題。
どうやらイグナイト・スティンガーがやらかしたらしく、間違えて味方であるイグナイト・イーグル達をぶっ壊してしまった模様。
こんなところで自爆せんでも……。



そして2017年下半期、ヤツらはここに来て弾 け た。 
というか、予想外の大爆発を起こした。
引き金を引いてしまったのは「ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム」と「サモン・ソーサレス」の登場である。
これらに当時猛威を振るっていたファイアウォール・ドラゴンを絡めることで、非常にゆるい条件からの1キル無限ループを完成させていたのだ。
さすがのコンマイもこれはまずいと思ったか、制限改訂とエラッタの結果これらのループコンボは消滅している。
さらにサモン・ソーサレスも2018/10/01をもって禁止入りとなっている。

しかし、それを引いてもエレクトラムのおかげでかつて以上の展開力が実現し、有用なリンクモンスターも増えた今、イグナイトは完全に息を吹き返したと言えるだろう。
ただし、イグナイトだけでは初動のリンク召喚がちょいと難しいので、レスキューラビットを投入して適当なリンク2を出せる準備をしたいところ。


【イグナイトカード】

バニライグナイト

  • イグナイト・マグナム
ペンデュラム・通常モンスター
星3/炎属性/戦士族/攻 0/守2000
【Pスケール:青7/赤7】
(1):もう片方の自分のPゾーンに「イグナイト」カードが存在する場合に発動できる。
自分のPゾーンのカードを全て破壊し、
自分のデッキ・墓地から戦士族・炎属性モンスター1体を選んで手札に加える。
【モンスター情報】
剣銃を操る炎の戦士。
冷たい鋼鉄の鎧に身を包んでいるが、
その奥には激しく燃え上がるような熱い心が秘められている。
元ネタはマグナム弾、及びそれらを用いる銃の総称。

  • イグナイト・イーグル
ペンデュラム・通常モンスター
星3/炎属性/戦士族/攻1600/守 300
【Pスケール:青2/赤2】
(1):もう片方の自分のPゾーンに「イグナイト」カードが存在する場合に発動できる。
自分のPゾーンのカードを全て破壊し、
自分のデッキ・墓地から戦士族・炎属性モンスター1体を選んで手札に加える。
【モンスター情報】
とても直情的で行動派なイグナイトの戦士。
仲間たちからは「鉄砲玉のイーグル」と呼ばれ、少し距離を置かれがちである。
元ネタはデザートイーグル。

  • イグナイト・ドラグノフ
ペンデュラム・通常モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1700/守1300
【Pスケール:青7/赤7】
(1):もう片方の自分のPゾーンに「イグナイト」カードが存在する場合に発動できる。
自分のPゾーンのカードを全て破壊し、
自分のデッキ・墓地から戦士族・炎属性モンスター1体を選んで手札に加える。
【モンスター情報】
一本気で曲がったことが嫌いなイグナイトのベテラン戦士。
その性格のせいか、近頃は自分の持つ武器に疑問を抱いているようだ。
元ネタはドラグノフ狙撃銃。
なお、TCGではなぜかウルレアにまで出世している。

  • イグナイト・マスケット
ペンデュラム・通常モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1400/守1900
【Pスケール:青2/赤2】
(1):もう片方の自分のPゾーンに「イグナイト」カードが存在する場合に発動できる。
自分のPゾーンのカードを全て破壊し、
自分のデッキ・墓地から戦士族・炎属性モンスター1体を選んで手札に加える。
【モンスター情報】
冷静沈着で理知的と評判のイグナイトの参謀。
実は頭に血が上るのに時間がかかっているだけで、心の中ではいつもキレ気味らしい。
元ネタはマスケット銃。

  • イグナイト・ライオット
ペンデュラム・通常モンスター
星5/炎属性/戦士族/攻1500/守2500
【Pスケール:青7/赤7】
(1):もう片方の自分のPゾーンに「イグナイト」カードが存在する場合に発動できる。
自分のPゾーンのカードを全て破壊し、
自分のデッキ・墓地から戦士族・炎属性モンスター1体を選んで手札に加える。
【モンスター情報】
イグナイトの上級戦士。
ところ構わず広範囲をなぎ払う得意の二刀剣銃は、
敵だけでなく味方からも怖がられてしまう。
元ネタはライオットガン。ライオットガンとは暴徒鎮圧に使われる銃の総称だが、ショットガンを指す言葉として使われる事が多い。

  • イグナイト・デリンジャー
ペンデュラム・通常モンスター
星5/炎属性/戦士族/攻2400/守1200
【Pスケール:青2/赤2】
(1):もう片方の自分のPゾーンに「イグナイト」カードが存在する場合に発動できる。
自分のPゾーンのカードを全て破壊し、
自分のデッキ・墓地から戦士族・炎属性モンスター1体を選んで手札に加える。
【モンスター情報】
仲間たちからちやほやされているイグナイトの紅一点。
自慢の武器は敵よりも味方を射止める事の方が多いが、
文句を言える者は誰もいない。
イグナイト唯一の女戦士。そのハッチャけぶりはサポートカードのイラストを参照。
元ネタは小型拳銃の総称とも言えるデリンジャーから。レミントン・ダブルデリンジャーが有名か。

  • イグナイト・ウージー
ペンデュラム・通常モンスター
星6/炎属性/戦士族/攻1300/守2700
【Pスケール:青7/赤7】
(1):もう片方の自分のPゾーンに「イグナイト」カードが存在する場合に発動できる。
自分のPゾーンのカードを全て破壊し、
自分のデッキ・墓地から戦士族・炎属性モンスター1体を選んで手札に加える。
【モンスター情報】
「デリンジャー」のお目付け役であり親衛隊長。
無鉄砲な彼女に翻弄されてばかりで、
唯一の理解者である「キャリバー」にいつもぼやいている。
元ネタはウージー短機関銃。

  • イグナイト・キャリバー
ペンデュラム・通常モンスター
星6/炎属性/戦士族/攻2100/守2200
【Pスケール:青2/赤2】
(1):もう片方の自分のPゾーンに「イグナイト」カードが存在する場合に発動できる。
自分のPゾーンのカードを全て破壊し、
自分のデッキ・墓地から戦士族・炎属性モンスター1体を選んで手札に加える。
【モンスター情報】
威勢の良すぎるイグナイトたちをまとめる特攻隊長。
血気盛んですぐ頭に点火してしまう部下たちにいつも悩まされている。
元ネタはキャリバーことブローニングM2重機関銃。


モンスターとしては解説したので、フレーバーを簡単に説明。

熱い心に冷たい鎧…と言うかっこいい設定のマグナムと愉快なお馬鹿たち。
味方に距離を取られがちな鉄砲玉のイーグル、曲がった事が嫌いな性格のせいで自分の武器に疑問を持ってるドラグノフ、
カルシウム足りないマスケット、武器が周りを巻き込むから味方が引いてるライオット。
紅一点の誤射姫デリンジャー、その親衛隊長でキャリバーに愚痴をはいてるウージー。
そんなこゆい部下のせいで胃痛が取れないキャリバー…。

お前らトランスフォーマーか。

イグナイト扱いのペンデュラムモンスター

  • 竜剣士イグニスP(フェニックス)
ペンデュラム・効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1700/守1900
【Pスケール:青7/赤7】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
自分のEXデッキから表側表示のPモンスター1体をデッキに戻す。
その後、Pモンスター以外の、「竜剣士」モンスターまたは「イグナイト」モンスター1体をデッキから手札に加える。
【モンスター効果】
このカード名はルール上「イグナイト」カードとしても扱う。
このカード名のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「竜剣士イグニスP」以外の、「竜剣士」モンスターまたは「イグナイト」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはチューナーとして扱う。

爆竜剣士イグニスターPの力を得てペンデュラムモンスターと化した真竜戦士イグニスH
ルール上「イグナイト」に属するため、初のバニラ以外のペンデュラムイグナイトでもある。

P効果はEXの表側ペンデュラムモンスターをデッキに戻してペンデュラム以外の竜剣士かイグナイトのサーチ。
イグナイトの共通効果の関係でコストには困らず、後述するアベンジャーやスティンガーにアクセスしやすくなったのは大きい。

モンスター効果は自身が破壊されたら同名以外の竜剣士かイグナイトのリクルート。
ペンデュラムゾーンで破壊されてもリクルートは発動するのでバニライグナイトの共通効果や非ペンデュラムイグナイトの特殊召喚のついでにリクルート出来るため非常に相性が良い。
リクルートされたモンスターはチューナーになるので、以前は純構築では出せなかった爆竜剣士イグニスターPを初めとしたシンクロモンスターも出しやすくなっている。

ペンデュラム以外のイグナイト

  • イグナイト・アベンジャー
効果モンスター
星7/炎属性/戦士族/攻2600/守1800
(1):自分フィールドの「イグナイト」カード3枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、このカードを手札から特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの
「イグナイト」モンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻し、
相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで持ち主のデッキの一番下に戻す。

フィールド上に存在する「イグナイト」を3枚割って特殊召喚できるイグナイト。
Pゾーンに存在するイグナイトも割れるので、出すだけならわりと簡単な部類。
ペンデュラムのイグナイトでサーチも出来る。

固有効果はイグナイトのセルフバウンスからの除去効果。
魔法・罠をデッキの一番下に戻すと優秀であり、強い効果。

しかし、やっぱり出すのが面倒なカードであり、
下手に自身の効果で特殊召喚を狙うよりはアドバンス召喚やユナイトで出す方が無難かも知れない。

名前の由来はGAU-8 アヴェンジャー。
航空機搭載機関砲の一つで、米軍が採用した中では最大最強の対戦車型ガトリングキャノン。
分かる人なら「劣化ウラン弾」でわかるだろう。

  • イグナイト・スティンガー
効果モンスター
星8/炎属性/戦士族/攻2800/守2300
(1):自分フィールドの「イグナイト」カード3枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、このカードを手札から特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの
「イグナイト」モンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻し、
相手フィールドのモンスター1体を選んで持ち主のデッキの一番下に戻す。

アベンジャーのモンスター版の効果を持ったイグナイト最大の火力を有るモンスター。
基本的にはアベンジャーと同じなので効果は割愛。
トレイン等で切り、捨て蘇生のが無難な感は有るが効果は優秀なカードである。

名前の由来はFIM-92 スティンガー。同社の某潜入ゲームでよく伝説の男がぶっ放してるアレ。

その他イグナイト補助

  • イグナイト・バースト
永続罠
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズにこの効果を発動できる。
このカード以外の自分フィールドの「イグナイト」カードを3枚まで選んで破壊する。
その後、破壊した数だけ相手フィールドのカードを選んで持ち主の手札に戻す。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
自分のエクストラデッキの表側表示の「イグナイト」Pモンスター1体を選んで手札に加える。

自分メインフェイズ限定だがイグナイトを3枚まで破壊する事でバウンスを仕掛ける永続罠。
イグナイトはスケールさえ有れば不死身なカードなので、上手く使えばノーコストの除去札として機能する。
墓地に送られたらエクストラのイグナイトを回収が出来るので、羽根帚などにも最低限対処可能。
新マスタールール施工以降はEXデッキからの展開が難しくなったのでおいそれと使えなくなったのが痛い。

  • イグニッションP(フェニックス)
フィールド魔法
(1):フィールドの「イグナイト」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):1ターンに1度、自分フィールドの「イグナイト」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから「イグナイト」カード1枚を手札に加える。

Pは「フェニックス」と読む、フィールド魔法。
イグナイトの微強化の他、イグナイトを割る事で新たなイグナイトをサーチできる。
イグナイト・バーストを割ればアドが増える。

  • イグナイト・リロード
速攻魔法
「イグナイト・リロード」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札のPモンスターを任意の数だけ相手に見せ、
デッキに戻してシャッフルする。
その後、自分はデッキに戻した数+1枚をデッキからドローする。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はカードの効果でドローできない。

Pモンスター限定の打ち出の小槌。戻した数+1枚ドローなのでアドバンテージを失わない反面、使用後はカードの効果によるドローが出来なくなるので発動タイミングには注意したい。
一応、速攻魔法なので相手ターンに使えばデメリットを踏み倒せる。
肝心のイグナイトとの相性は共通効果・戦術ともに噛み合わない為相性は良くない。

  • イグナイト・ユナイト
速攻魔法
「イグナイト・ユナイト」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの「イグナイト」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから「イグナイト」モンスター1体を特殊召喚する。

イグナイトカードを1枚破壊してデッキからイグナイトモンスターをリクルートする速攻魔法。
バーストを破壊してEXデッキからイグナイトを回収したり、バトルフェイズに発動してスティンガーorアヴェンジャーで追撃したりと柔軟な対応が出来る。

…のは良いのだが、問題なのはそのイラストである。
誤射姫ことデリンジャーがあろう事か味方に対してぶっ放しており、それを止めようとキャリバーが向かっている場面なのだろうが、
何故かキャリバーはサムズアップしており、さらにその彼を止めようとしているマグナムとイーグルと言う何とも言えない絵面になっている…
さらにこのカードの前の場面を描いたカード、「フレンドリー・ファイア」のイラストでは姫がぶっ放し、咄嗟に腕で身を守ろうとしているライオット、姫を諌めようとするウージー、画面奥で尻にクナイ(姫の撃った弾丸)が刺さって蹲ってるドラグノフ撃たれて目がハートになっているマスケットとかなりカオスな状況になっている。特にマスケット、お前だよお前。

【相性のいいカード】

炎属性・戦士族なら何でもサーチ出来るので、拡張性は高い。
特に利用手段が多いのはチューナーである『復讐の女戦士ローズ』、融合をサーチできる『E・HERO ブレイズマン』と通常モンスター2体で融合できる『始祖竜ワイアーム』のセット。

ペンデュラムの性質上、魔法カードを何度も発動するので『王立魔法図書館』も相性がいい。イグナイトの欠点である手札消費の荒さを補ってくれる。

そして『ストラクチャーデッキR-ウォリアーズ・ストライク-』ではこの「炎属性・戦士族」が大量に追加されたため、
既存の展開能力を遙かに上回る展開能力を獲得した

条件としては、手札に「イグナイト」ペンデュラムモンスターが3種類。
その内2枚でペンデュラム効果を使用し、「昇華騎士-エクスパラディン」手札に加える。
「昇華騎士-エクスパラディン」を召喚して、自身の効果でデッキから「チューン・ナイト」をユニオンし、特殊召喚する。
「昇華騎士-エクスパラディン」と「チューン・ナイト」で「聖騎士の追想 イゾルデ」リンク召喚して、「イグナイト」を手札に加える。
後は、手札に残った「イグナイト」と、手札に加えた「イグナイト」でペンデュラムスケールをセッティング、「聖騎士の追想 イゾルデ」のリンク先に、先に送った2枚をペンデュラム召喚すればいいのである。

そして、ここからが本番
「聖騎士の追想 イゾルデ」で装備魔法1枚を墓地に送ればレベル1のチューナーを特殊召喚できる。
ペンデュラム召喚したイグナイト2体で「ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム」をリンク召喚し、ペンデュラムゾーンの「イグナイト」を破壊して「アストログラフ・マジシャン」の特殊召喚を行い、「イグナイト」を手札に加える。

ここまで来ると、
「ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム」と「聖騎士の追想 イゾルデ」で「双穹の騎士アストラム」
「アストログラフ・マジシャン」とレベル1チューナーで「ヴァレルロード・S・ドラゴン」
ペンデュラムゾーンに「イグナイト」を置き、その2枚のペンデュラム効果で「ゴッドフェニックス・ギア・フリード」を手札に加え、
装備魔法を除外して特殊召喚。
と大型モンスターが何体も並べられるという事態になる。

妨害手段が多いのでここまでの展開は難しいが、単なる自爆とはもはや言えないのである。


追記・修正は味方に引かれたり鉄砲玉扱いされたり武器が疑問だったりしたらお願いします

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最終更新:2023年11月20日 18:36