キン肉万太郎

登録日:2015/05/03 Sun 00:17:48
更新日:2024/01/19 Fri 16:57:19
所要時間:約 10 分で読めます





言ったはずだぜ…
倒され傷つくほど…
僕達の闘いの炎は燃え上がるって~!


キン肉万太郎とは『キン肉マンⅡ世』の主人公である。
アニメ版の声優小野坂昌也が担当。


概要

  • プロフィール
分類:新世代正義超人(ニュージェネレーション)
出身:キン肉星
エントリー:日本
身長:176cm
体重:83kg
年齢:14歳→15歳→16歳(「究極の超人タッグ編」)
超人強度:93万パワー

好きな物:カルビ丼、地方の名産品、ギャル、星座
嫌いな物:風呂プール等、こんにゃく
趣味:合コン、王様ゲーム、ナンパ、食い倒れ、オリジナルTシャツ作り
特技:ブラインドタッチ
星座:しし座
血液型:O型

  • 肩書き
キン肉星王子、第59代王位継承者
ヘラクレス・ファクトリー 第1期生
日本駐屯超人・東京都大田区()()(リー)公園担当

  • タイトル歴
ヘラクレス・ファクトリー 第1期生 成績No.10
ヘラクレス・ファクトリー入れ替え戦 優勝
火事場のクソ力修練 完遂
復活超人オリンピック ザ・レザレクション 準優勝(原作)
超人ワールドグランプリ 優勝(アニメ2期)
究極の超人タッグトーナメント 優勝
超人一等祭 優勝(Vジャンプ版)


人物

キン肉スグルとビビンバの息子。第59代キン肉星王位継承予定者。
旧アニメ版の世界ではスグルがマリさん、ビビンバはフェニックスとそれぞれ結婚したため、この世界では生まれているか不明。

一人称は「ボク」で、語尾に「だよ」を付ける事が多いなど、どこか軟弱な印象が強い。
実際、幼少の頃は小柄でひ弱な少年であった。

マスクのデザインは父親のそれとほとんど一致しているが、額の辺りに前髪を出す穴があるのが特徴。
額にはあの「肉」マークが無いが、これは万太郎がまだ未熟なためで、火事場のクソ力が発動した時にだけ浮き上がってくる。

一番の好物は牛丼ではなくちょっとリッチにカルビ丼。
もちろん牛丼も好きで、地方の名産品も大好き。

名前の由来はキン肉マン+ウルトラマンタロウ。通しで読むと「キン肉マンタロウ」になる*1
これは父・スグルがウルトラマン異母弟大ファンなのと、最強のウルトラ戦士であるタロウにあやかって、「自分を超えた最強の超人になってほしい」という願いから。
愛称は「マンタ」で、観客からは「マンターロ!」とコールされるのがお決まり。

  • ドラ息子ダメ超人?
スグルと同じく調子に乗りやすいが、相手が強いと逃げ出し、ワガママでお下劣な言動が目立つ。
歌も父親同様ド音痴(主題歌のカバー版では小野坂氏*2が「わざと外してるんじゃないのか?」というくらい本来の音程から外している)。

加えて面倒臭がり*3、調子に乗ると他人を見下す、スグルを敬わない、人間で言うなら中坊のくせに夜遊び(原作では性的なもの含む)が大好きなど、人格面での生々しい短所がより増えた。
これは生まれたのがスグルが40歳の時と遅かった上、悪行超人の悪事がゼロに近くなるほど少なくなった平和な時代の中でおぼっちゃまとして甘やかされながら育てられたのが原因。

もっとも、スグルは王位争奪編から30年以上経過した事、タイトル歴や試合の記録がスグル自身の手で破棄された事により作中世界では完全に美化・神格化されてしまっており、対照的に万太郎が下げられているような部分も多く、ぶっちゃけ当時のスグルとダメ部分にあまり差は無い。
万太郎の場合はその「ダメ部分が強調される場面」がやたらと多い上に、掲載誌の都合とはいえ必要以上に下品な下ネタやエロに走る時も多々あるのである。
ゆで中井先生の画力が進化した影響から描写そのものがギャグとして割り切るには厳しくなってしまい、非難されやすいという点で決定的に異なる。
(さらに付け加えるならば、スグルは原作第1話の時点で既に20歳という「大人」であるのに対し、万太郎は第1話では14歳、究極タッグ編の時点でもまだ16歳の「少年」であることも影響しているのだろう)

ここまで見るとあまりいい人物には見えないし、ポロッと失言をかまして仲間の絆に亀裂を入れる事がある(後述のセイウチンの一件など)トラブルメーカーでもあるし、戦いを前に逃げ出した回数もスグルに負けず劣らず相当多い。超人オリンピック編でのヒカルドへの対応もよく指摘されていた。

だが、追いつめられるたびに仲間や卑劣な敵の事を考えては勇気を出して立ち上がる「正義超人の志」はちゃんと持っている、という事は付け加えておかねばならない。
リング上で死闘を繰り広げた敵とも絆を結ぶ「友情パワー」も父譲りである。

万太郎の「軟弱な現代っ子」キャラは、『Ⅱ世』の掲載紙が前作をリアルタイムで読んでいた高年齢層の読者が大半を占める週刊プレイボーイであった事が大きかったらしい。
子供が見る事を前提に制作されたVジャンプ版やアニメ版では原作におけるダメ部分が希薄になったり、より友情に篤い熱血漢としての部分が強調されている。

人気投票では、父と同じく大変人気が低い。
一方で毎回1位に輝き続けているケビンマスクがおり、その事をたびたびネタにされていた。
超人オリンピック編では主人公であるにもかかわらずまさかの13位というひどい位置に。
万太郎も「グスン 誰がこの漫画の主人公なんだ?」と泣いていた。
その甲斐あってか、第4回では4位に急浮上。Vジャンプ版では年齢層が子供であることもあってか、1位こそやっぱりケビンに譲ったものの、2位と大健闘を見せた。

  • 超人レスラーとして
『Ⅱ世』の時代だと超人強度は世界的にインフレ傾向にあり、1000万パワー以上を保有する者もザラにいるらしい*4
しかし、万太郎自身の超人強度は93万パワーと、実はスグル(95万パワー)よりも低い。
これを反映してか、ゲームなどでも万太郎はスグルに比べるとスピードまたはテクニック寄りの性能となる事が多い。

スグルからは超人格闘技の指導も受けなかったらしいが、実はラーメンマンに勉強を教えてもらう代わりにトレーニングをさせられていたため、基礎能力は身についていた。
また、後期になると「スグルからも厳しい指導を受けていた」という回想シーンも見られるように。だってゆでだから……
この時の経験が逆転の秘策となる事も多く、逆転へのひらめきに関しては父以上なシーンも多い。

また、元々インドア派だったために理論的な一面もあり、技の習得も早い。

使用技の詳細はキン肉マンの技一覧を参照。
初期はキン肉バスターを中心に、偶然から生まれた万太郎ボムやクリオネマンのx・y・zクラッシュに対抗して編み出したイ・ロ・ハ地獄巡りなど多彩な技を使っていた。
ゲーム版ではキン肉バスターの始動をスグルと差別化されることが多い*5
そしてスカーフェイス戦後、自力で編み出した事もあってマッスル・ミレニアムをしばらく多用。
それで頼り癖がついてしまったのか、ケビンマスクに対策を練られたのとタイミングを見誤った所で放ったがために破られてしまう。
マッスル・G(グラヴィティ)を習得してからはそちらを使用する事が多くなった。
ターンオーバーキン肉バスターやマッスル・Gなど、キン肉バスターの派生技が多いことから「ミスター・バスター」という異名もある。


劇中での活躍

  • 序章
甘やかされて育ったため、父を遊び道具として見ていた。
そんな時、地球には新世代悪行超人が襲来。
老いた伝説超人たちが対抗するものの、新世代にはかなわずに敗北。
スグルからは戦いに行けと言われるが、それを断って洞窟にいる老人に勉強を教えてもらっていた。

そんな中、悪行超人ボーン・キラーが現れる。
老人の正体はラーメンマンで、彼が倒された姿に怒り爆発。
一気に筋骨隆々とした姿になり、キン肉バスターでボーン・キラーを倒す。

  • ヘラクレス・ファクトリー編
新世代正義超人を育てるための学校「ヘラクレス・ファクトリー」に入学。
この時にテリーマンの息子のテリー・ザ・キッドに対抗意識を燃やされるが、協力して悪行超人アナコンダを撃破した。

卒業試験の相手は初代キン肉マンことキン肉スグル。
最初は完全に舐めてかかっていたが、関節技重視の戦いに苦しめられつつ、放屁攻撃で逆転。
最後はキン肉ドライバーで勝利する。
これを機に父に対する認識を改め始めた。

成績最下位だったため、駐屯地は美波理公園のみ。
そしてキン肉ハウスで冷凍睡眠していたミートくんと出会う。

アニメ版ではヘラクレス・ファクトリーへの入校を嫌がって逃げ出し、偶然美波理公園に不時着。
キン肉ハウスでミートと出会い、持参したビビンバが作ってくれたカルビ丼を台無しにしたブラッド・キラー(漫画のボーン・キラー)を倒してからヘラクレス・ファクトリーへ……と順序が変更されている。

  • d.M.p編
プロレス観戦をしていた所をd.M.p.(デーモン・メイキング・プラント)のテルテルボーイ、MAXマン、ケビンマスクが襲撃。
デビュー戦となったテルテルボーイ戦はトラウマボイスダイヤルに(若干)苦戦したものの勝利。
続くスニゲーターの孫・MAXマンも強敵だったが、相手の潔癖症を突いたうんこ攻撃で撃破する。

大阪にナイトメアズが襲来した際、串カツ屋でサンシャインと遭遇。
その後、原作では14歳なのに「高級牛丼 ケツの屋」なる風俗店に行った事、アニメでは食べ歩き中にお金を立て替えてもらった事を理由にサンシャインに脅されて、キッドVSレックス・キング(ナイトメアズ1号)戦のレフェリーにさせられる。
序盤はキッドをジャッジで苦しめたものの、立場を活かしてサンシャインの邪魔を防ぎ、勝利に貢献した。

そして自分はナイトメアズ2号ことチェック・メイトと対戦。
痛みを感じない肉体とチェス・駒・チェンジに苦しめられるが、万太郎があまりに弱かったためにチェック・メイトは勘違いをし、師匠のサンシャインとの間に亀裂が入る。
その後、チェック・メイトの靭帯を破裂させて火事場のクソ力を発動。キン肉バスターで試合を決した。

  • H・F一期生・二期生入れ替え戦編
日本駐屯超人としての任務を忘れ、キッド、セイウチン、ガゼルマンらと連日夜遊びに繰り出していた。
それを正義超人協会に問題視され、日本防衛超人としての立場を賭けた入れ替え戦に参加させられてしまう。
相手はH・Fを卒業した二期生のジェイドデッド・シグナルクリオネマンスカーフェイス

デッド・シグナルには勝利。
しかし他3人の一期生が全員敗れて孤独になり、またクリオネマンとスカーフェイスの残虐っぷりに脱走するが、3人からの声援を受けて思い直す。
準決勝の相手クリオネマンにはイ・ロ・ハ地獄巡りで勝利、決勝戦でスカーフェイス……もといd.M.pの生き残りであるマルスとぶつかる。

スカーフェイス戦序盤は酔った勢いで奮戦したものの、圧倒的な実力差にキン肉バスターを破られる。
打つ手なしの状態になる中、背中の古傷を突くために万太郎初のオリジナル必殺技「マッスル・ミレニアム」を編み出して勝利。
日本駐屯超人の座は維持できたが、夜遊び好きは治らなかった。少しは反省しろよと多くの読者が思ったのは言うまでもない。

この後、スグルのかつての思い人であった二階堂マリの娘・二階堂凛子に一目惚れ。
彼女を人質にしたTHE・リガニーを撃破している。

  • 火事場のクソ力修練編
地球で数々の戦いを繰り広げ、その全てで重傷を負いながらの逆転勝利を遂げてきた万太郎。
しかし、このまま戦い続けると若くして父親以上にボロボロな身体になりかねなかった。
事態を重く見たキン肉評議会は万太郎を呼び出す。

万太郎の火事場のクソ力は魂のランタンによるとまだまだ貧弱で、未完成なもの。
そのため、完全な火事場のクソ力を身に着けるために、キン肉星支配を目論んだ囚人「ノーリスペクト」と戦わされる事になった。

ノーリスペクト#1ことフォーク・ザ・ジャイアントとの戦いでは相手の憎しみのパワーに心が折れそうになったが、チェック・メイトの応援で復活して勝利。
敗北した彼に寛容の心を持って接し、「寛容の炎」を出す事に成功する。

ノーリスペクト#2・ハンゾウ戦を行う前に、ザ・ニンジャがハンゾウの前に乱入。
しかしニンジャは敗死し、襟巻きを形見として託される。
本番のハンゾウ戦ではマッスル・ミレニアムを封じられて苦戦するが、フェイス・フラッシュが偶然発動。
恐怖を乗り越え、畳に空いた穴を利用してマッスル・ミレニアム・レングスを決めて勝利。
仮面の割れたハンゾウにニンジャの襟巻きを渡し、「無我の炎」を出す事に成功した。

最後のノーリスペクト#3、ボーン・コールド戦は、実はミートの父だったミンチがさらわれて殺されたり、セコンドに就いたキッドとチェックの指示がチグハグだったりして苦戦する。
父との実力差を痛感するが、セコンド2人の助けもあって今度は逆転。
マッスル・ミレニアムで勝利し、「友情の炎」を出して修練を終了させた。

  • 超人オリンピック ザ・レザレクション/超人W-GP編
超人委員会が失墜しつつある権威を取り戻すべく開催した復活超人オリンピック ザ・レザレクション(アニメでは「超人ワールドグランプリ」)。
それを聞いた途端に散り散りとなった仲間たちは次々に予選を勝ち抜いていく。
その様子を見て、万太郎もやる気を出し、日本予選トーナメントBブロックに飛び入り参戦。
決勝に進んでいたザ☆農村マンに勝利して出場権を得た。

その後の予選ではハラボテ&イケメン親子の妨害に苦しむものの、カニベースを脱糞攻撃で撃破したり、米男の協力もあって無事に決勝進出を決める。

1回戦の相手はベンキマンの弟子でキン肉マンに怨みを抱くウォッシュ・アス
ここでも苦戦するが、米男のサポートを得て(やっぱり脱糞攻撃もあって)勝利。

2回戦の相手はスケベジジイのジージョマンと真面目な青年ニルスのコンビであるバリアフリーマンで、お互いのスケベさから「変態超人宇宙一決定戦」と揶揄された。
老人であるジージョマンはそれを盾に戦いを有利に進めていくが、その本性が徐々に露わとなる。
最後はニルスが自ら万太郎の攻撃を受けた事で勝利した。

準決勝はジェイドを破った多重人格超人のヒカルドと戦い、悪行超人として目覚めきった彼を相手に勝利する。

決勝戦の相手はケビンマスク。
しかし準決勝2回戦のケビンVSイリューヒン戦でミートが重傷を負ってしまい、孤独の中で練習を行う事になる。
そんな中、農村マンが代わりにセコンドを買って出る事になり、必殺のマッスル・ミレニアムのタイミングを委ねるように言ってくる。
最初はケビン優勢だったが、農村マンの指示で万太郎も盛り返し、お互いに火事場のクソ力大渦パワーを発動する戦いになった。
だが、焦ってマッスル・ミレニアムを勝手に使ってしまい、対策のための訓練を積んできたケビンに破られる。
そしてOLAPからのビッグベン・エッジで生涯初の敗北を喫するのだった。
敗北以上に農村マンとの友情をないがしろにした事を悔やんだ万太郎は、そのまま失踪してしまう……。

アニメでは予選終了後にバロン・マクシミリアン率いる最凶悪行超人軍団の襲撃が起こり、大会が中断。
凛子が人質にとられてしまう中、仲間たちと共に立ち向かい、マッスル・ミレニアムでバロンを倒す。

改めて本選~決勝終了を描いたアニメ第2期ではOLAPを喰らった後に筋肉の力で関節を無理やり戻し、寛容・無我・友情を全て備えた「本当の火事場のクソ力」を発動。
更なる激闘の末、OLAPの影響で肩・腕の関節が外れやすくなっていたおかげでビッグベン・エッジから脱出、ミートや仲間たちの声援を受けて繰り出した本邦初公開の新必殺技「マッスル・G」にて奇跡の逆転優勝を果たした。

万太郎は、己を鍛え直すため雪山で修行をしながらクァン親子と暮らしていた。
そんな中、ミートがデーモンシードによって6等分にされた事を知り、バッファローマンと共に潜入。
デーモンシードの一番手、ザ・コンステレーションを新たな必殺技で撃破するが、修行の疲労も重なって倒れてしまう。
代わりにジェネラル・バラストに入れる資格のあるケビン、スカー、ハンゾウ、バリアフリーマン、イリューヒンが新生アイドル超人軍としてデーモンシードと戦う事になった。

ハンゾウ、イリュー、バリはんはミートの身体のパーツを取り戻すが、全員が卑劣な罠などで行方不明となる。
残ったケビンとスカーフェイスは「B-エボリューションズ」を組み、再生アシュラマンボルトマン「ザ・デモリッションズ」と対決。
スカーフェイスはケビンに万太郎とタッグを組む事を託して消滅し、生き残ったケビンはアシュラマンに14日後、青森県・恐山にある「悪魔の胎内」での対決を挑まれる。
だが、ケビンがスカーフェイスを見殺しにしたと万太郎は勘違いし、反発しあった2人は別々に特訓するのだった。

対決前、スグルから「黄金のマスク編」の対アシュラマン戦で着たコスチュームから作った新たなコスチュームを受け取る。
肝心の本番はコンビ仲がガタガタで、アシュラマンにはスグルとロビンのバカ息子と言う事で「ザ・坊ちゃんズ」と揶揄される始末だった。
しかし、ケビンが勝利に貢献する心を見せた事により和解。
そしてボルトマンをツープラトンのNIKULAPで撃破後、倒れたケビンに勝利を託され、アシュラマンとの一騎打ちに突入する。

悪魔の胎内に潜入し、セコンドへと立ったスグルからの指示もまたガタガタで、「オリジナル悪魔超人」アシュラマンの実力を前に絶体絶命の危機に陥る。
しかし最後はアシュラマンが子・シバの事を想って動揺した隙を突き、究極のキン肉バスター「マッスル・G」を完成させ撃破。
恐怖の将の復活を阻止し、ミートの身体を全て取り戻す。

  • 究極の超人タッグ編
時間超人・ライトニング&サンダーによりタイムパラドックスが起き、ケビンが消滅しかかる。
そんな彼を救うために、嫌々ながらキッド、チェック、セイウチン、イリュー、バリはん、スカー、ジェイドらと「タイムワープの8超人」を結成し、20世紀へ向かう。
…ガゼルェ…。

「夢の超人タッグ編」終了直前に辿り着いた8超人はケビン消滅の原因となったロビンマスクの救出には成功するが、ロビンの妻・アリサが代わりに重傷を負ってしまう。
おまけに時間超人の発言のせいで、タイムワープの8超人はスグルを含む伝説超人から敵視されてしまった。
そしてタイムワープの8超人の登場でトロフィー・バルブがザ・マシンガンズを勝者と認めなくなった結果、「究極の超人タッグ」が開催される。

他の新世代超人が新世代超人同士、あるいはロビンマスク、ウホホマンらとタッグを組んでいく中、その焦りからか、自分の事をずっと慕ってくれていたセイウチンに対しても暴言を吐き、決別。
(「万太郎をはじめとした新世代超人も時間超人による歴史改変の悪影響を無意識下で受けていた結果ではないか」との意見もある)

同じく余ったチェック・メイトもネプとセイウチンの偵察をしていた所、顔の皮を剥がされる重傷を負い、大会開催まで行方知れずに。
更には超人大全の「間隙の救世主」のページをトイレットペーパー代わりに使い、とうとうミートにすら見捨てられてしまう。
そんな中、見世物小屋の偽物レスラーの対戦を見物した所、ダブルキン肉バスターを決めたブタ肉マンことカオス・アヴェニールに出会う。
実の所カオスはただの人間だったのだが、事情を話してカオスが持っていたキン肉マングレートのマスクを被せて急造タッグ「マッスルブラザーズ・ヌーボー」を結成した。

これまでのシリーズでは毎回臆病・無責任な面が強く、今回のシリーズ序盤も上記のような態度であったが、タッグ結成後は自分以上にダメなカオスが相棒という事で責任感・リーダーシップを発揮するシーンが増えた。

「間引きバトルロイヤル」ではカオスが意外な実力を見せるが、万太郎はネプチューンマン相手に苦戦。
そんな中、カオスに可能性を見出した火の玉・火爺隊(イリューヒンとバリアフリーマン)に助けられ、マッスルブラザーズ・ヌーボーは本戦進出を決める。

1回戦の相手は地獄のカーペンターズ(デーク・棟梁とザ・プラモマン)。
様々なプラモを組み立てて攻撃してくる上、作られた海では万太郎もカオスも泳げないので苦戦する。
カオスのオタク知識に助けられ、それぞれがマッスル・Gパワーボムを決めて薄氷の勝利を掴んだ。

2回戦の相手は伝説超人モンゴルマンとバッファローマンの2000万パワーズ。
運悪く、カオスが人間である事がビッグ・ボンバーズ(笑)に密告され、疑惑払拭のため過酷な炎上金網デスマッチでの試合が設定されてしまう。
カオスはその前から死を覚悟し、万太郎もカオスを信用しきれずに一人で戦おうとするが、キン肉マンによって強化されてしまったバッファローマンを相手に苦戦。
しかし、父との特訓を思い出したり、ヘラクレス・ファクトリーで聞いたクセを突く戦法、カオスの超人としての目覚めなどにより、ツープラトンのマッスル・エボルシオンで勝利する。

その後、サタン新星(ノヴァ)・ヘル・イクスパンションズ、世界五大厄(ファイブ・ディザスターズ)らによって黒後家蜘蛛の呪いにかけられそうになり、万太郎をかばったスグルが代わりに呪いを受ける。
父の事を想って特訓に集中できなかったが、西伊豆海岸に現れたプリンス・カメハメの霊に訓練を付けてもらう。

準決勝の相手はあのキン肉マンとテリーマンの当代最強タッグ、ザ・マシンガンズ。
ルールは「マスカラ・コントラ・マスカラ(覆面剥ぎデスマッチ)」となったが、キン肉族の掟に抵触する危険なルールだった。
当初、スグルは未だ呪いに苦しんでいたが、いざそれが解呪されると抜群のタッグ相性に加え、戦いの厳しさを教えるがための卑怯な戦法でマッスル・ブラザーズ・ヌーボーを追い詰める。
しかし、万太郎はあくまでフェアな精神を持って戦いを進め、マッスル・エボルシオンを決めて勝利した。

スグルは万太郎を息子と認めるが、けじめをつけるためにマスクを脱ぐ。
万太郎は父の素顔が明らかになって自害するのを防ごうとして自分もマスクを脱ぎ、フェイス・フラッシュの中でお互いのマスクを入れ替える事によって事なきを得た。

しかし準決勝第2試合の新星・ヘル・イクスパンションズVS世界五大厄で、正義に目覚めてしまったネプチューンマンを助けるためにカオスが死亡。
決勝戦までにマッスル・スパークを習得しなければならなくなり、カオスの残したピラリアの花で復活した仲間たちや、謎のフード男の協力を得る。

そして太陽の塔にて、マッスル・スパークの後半部に当たるマッスル・スパーク「地」を体得。
一人で世界五大厄の待ち受けるリングに上がるが、マッスル・スパークに失敗して攻撃を受ける。
そんな時、キン肉マングレートの手によって助けられた。
最初は蘇ったカオスだと思い込んでいたが、その正体はケビンマスクであった。
ケビンを助けるために過去に来た事、自分のパートナーはカオスただ一人だという事で共闘を拒否する。
しかし、ケビンの懇願とカオスの奇跡により再びタッグ「ザ・坊ちゃんズ(ヤングマスターズ)」を結成した。

……ところが早くも1本目から仲間割れが起き、死時計の刻印の10カウントで先取されてしまい、左胸に重傷を負う。
2本目はひっつき虫作戦を行うものの、左胸のダメージで苦戦。
そしてアクセレレイションも攻略し、肉体時計逆回転で猛攻を受けつつ、なんとか食らいついていく。
新・死時計の刻印を決めてきたところに、サンダーにNIKULAPを放って2本目を奪った。

最後の3本目は万太郎とサンダーが動けなかったため、ケビンVSライトニングを中心に試合が動いていく。
ダウンさせたケビンにとどめを入れようとしたライトニングの手を阻み、死時計の刻印を受けかけるもののマッスル・スパーク「地」を放つ。
復活したサンダーも阻止しようとしたところにビッグベン・エッジを決められ、最強最後のツープラトン「マッスル・キングダム」を完成させて勝利した。


全てが終わった後、トロフィー・バルブを万太郎とケビンが引き抜く。
球根の欠片を負傷した伝説超人とカオスに渡し、残りを焼却。
最後にトロフィーをマシンガンズに返し、サンダーの助力もあって未来へと帰還。『キン肉マンⅡ世』はひとまず完結した。


対戦戦績

シングル戦

  • 序章~ヘラクレス・ファクトリー編
○ボーン・キラー(キン肉バスター)
○アナコンダ(キン肉バスター)
○キン肉マン(キン肉ドライバー)

  • d.M.p編
○テルテルボーイ(万太郎ボム)
○MAXマン(キン肉バスター)
○チェック・メイト(キン肉バスター)

  • 入れ替え戦編
○デッド・シグナル(キン肉バスター)
○クリオネマン(イ・ロ・ハ地獄巡り)
○スカーフェイス(マッスル・ミレニアム)
○THE・リガニー(マッスル・ミレニアム)

  • 火事場のクソ力修練編
○フォーク・ザ・ジャイアント(マッスル・ミレニアム)
○ハンゾウ(マッスル・ミレニアム・レングス)
○ボーン・コールド(マッスル・ミレニアム)

  • 復活超人オリンピック/超人W-GP編
○ザ☆農村マン(ターンオーバーキン肉バスター)
○ウォッシュ・アス(マッスル・ミレニアム)
○バリアフリーマン(マッスル・ミレニアム)
○ヒカルド(マッスル・ミレニアム)
●ケビンマスク(ビッグベン・エッジ/原作)
○ケビンマスク(マッスル・G/アニメ)

  • 悪魔の種子編
○ザ・コンステレーション(マッスル・G)

タッグ戦

  • ザ・坊ちゃんズ(ケビンマスク)
○ザ・デモリッションズ(NIKU⇒LAP、マッスル・G)

  • マッスルブラザーズ・ヌーボー(三代目キン肉マングレート/カオス・アヴェニール)
○地獄のカーペンターズ(マッスル・G+パワーボム)
○2000万パワーズ(マッスル・エボルシオン)
○ザ・マシンガンズ(マッスル・エボルシオン)

  • ヤングマスターズ(ケビンマスク)
○世界五大厄(三本先取制)
  1. ●(死時計の刻印)
  2. ○(NIKU⇒LAP)
  3. ○(マッスル・キングダム)

見ての通り、ケビンマスク戦と世界五大厄戦の1本目しか黒星をつけられていない。
アニメ版では上述の通りそのケビンにも勝利して終了するので全勝である。

ただし、『Ⅱ世』のパワーバランスが崩れていた原因としては万太郎とケビンの存在が大きい。
  • 入れ替え戦→Team-AHOの万太郎以外3人が全員1回戦で敗北。キッドとガゼルマンは見せ場もなかった。

  • 火事場のクソ力修練→展開上、万太郎のみが戦わなければならなかった。

  • 復活超人オリンピック→初期から出ていた面子が軒並み予選落ちし、本戦に出場した新超人のみに見せ場が集中。

  • 悪魔の種子編→入れ替え戦以降に登場した人気キャラが戦う事になり
    万太郎、ケビン>スカー、ハンゾウ、イリューヒン>ジェイド、バリはん>(ゆで次第で越えられなくもない壁)>チェック>キッド、セイウチン>(間違いなく越えられない壁)>ガゼルマン
    という図式が完成。

  • 究極タッグ→全盛期の伝説超人との兼ね合いにより、2回戦までに万太郎含めて3人しかタイムワープの8超人が残らなかった。

この反省からか、『完璧超人始祖編』以降の初代復活連載では、ほとんどの超人を満遍なく登場させ、かつ見せ場を作っている。



股間に追記、手に修正!

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最終更新:2024年01月19日 16:57

*1 アニメでは初対面のミートとジ・アダムス、ザ・犀暴愚(劇場版)に「キン肉マン・タロウ」と呼ばれていた

*2 本人の名誉のために言っておくが、真面目に歌うと結構上手い。アニメには「カルビ丼音頭」もあるので猶更。

*3 Vジャンプ版では片付け・風呂・歯みがきが嫌いで、風呂が嫌いなのは小さい時に溺れかけたからという理由もある。水恐怖症なのかもしれない。

*4 しかしながら、『Ⅱ世』作中に登場する新世代超人はインフレを起こした前作の反省から正義・悪行を問わず超人強度がかなり抑えられており、1000万パワーを超える超人はデーモンシードのボルトマンや再生アシュラマンまで登場しなかった。

*5 スグルは正面から組み合って相手をリフトするが、万太郎は相手と背中合わせ状態でリフトに入る。