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UボートIXC型潜水艦U-511／呂号第五百潜水艦(艦これ)

登録日：2015/05/02 Sat 05:00:00
更新日：2023/12/01 Fri 22:52:36
所要時間：約 17 分で読めます


→

「ドイツ海軍所属、UボートU-511です。ユーとお呼びください」

「少し遠出してきました。よろしくお願いいたします……」


イラストレーター：島田フミカネ
CV：茅野愛衣

本項目では、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』におけるUボートIXC型潜水艦「U-511」及びその改装艦「呂号第五百潜水艦」について解説する。
史実上の同型潜水艦に関しても記事中で少しばかり紹介するが、全てに言及するわけではないことを先んじて留意していただきたい。
是が非でも知りたいという方は御自分で調べてみるか、軍事系項目の人を座して待たれよ。


概要


第二次世界大戦において日本と同盟関係にあったドイツから譲与されたUボート潜水艦をモチーフとする潜水艦娘。
図鑑ではNo．231（改修後231b）、236（第二改修後）に入る。
これまでビスマルクを筆頭に、Z1、Z3、プリンツ・オイゲンとドイツ産海外艦を実装してきた艦これにおいて初の海外潜水艦枠にして、初の二段階改造を控えた潜水艦である。
実装に先んじて運営側は『海外生まれ日本育ちの新潜水艦娘』と彼女を評した。

だがこの娘はレアだぜ。獲得難易度も非常に高いぞ。
2015年2月6日から開催された冬季大型イベント海域『迎撃！　トラック泊地強襲』にて先行実装。
イベント内開放海域E-3『トラック泊地沖』突破報酬として一隻のみしか手に入れることができなかった。
2015春季イベントのE-6海域にてドロップが確認されたが、非常に低確率であった。
彼女を入手するために資材を湯水のように溶かした提督は数知れず。
また2015年の秋イベント『突入！海上輸送作戦』のE-4海域においてもドロップが確認される。この時はこれまでとは異なり、難易度丙で出るようにもなった。
…相変わらずの低確率だったが。ただ、彼女のドロップする地点(E4ボスマス)はこのイベントで初登場となった独正規空母「Graf Zeppelin」のドロップする地点でもあったため、Grafを獲得せんとここを周回していた提督が副産物とばかりにゲットするケースも多かったとか、多くなかったとか。
そして2019年7月現在、入手手段がイベント海域に限られているにもかかわらず2年近く音沙汰がない。場所的にドロップ艦にされていてもおかしくないイベント海域でも音沙汰なしという尋常でない渋られ方である。
持参装備がイベント海域攻略でほぼ必須レベルの装備のため再ドロップか建造ないし通常海域でのドロップ落ちを望むそしてイベントの度に紛れ込む煽りが混ざったU-511ドロップのデマに対する怨嗟の声は絶えない。

これまでの伊号潜水艦より小型なので火力・耐久面に劣り、まるゆと伊号らの中間のような存在。
ただし運にはかなり恵まれ、初期30→改装後34→第二改装後44と夜戦カットインを狙えるほど。
また改造しても潜水空母にはならず、燃費や入渠時間が変わらず、安心して運用できる。
独国からのお土産はロケットランチャーWG42。お、おう。
主に軽巡・駆逐・水上機母艦用の対地装備で、内火艇や戦車、三式弾等の対地装備と効果が重複する。陸上型が多数配置される事が多くなったイベント海域攻略にはほぼ必須とされており、同時に入手手段がなさすぎて提督の頭痛の種となっている。
呂号に改装されると雷装+14、命中+7、回避+2と複数のパラメータが上昇する、ドイツと日本の技術のハイブリッドである試製FaT仕様九五式酸素魚雷改（架空装備）を持ってきてくれる。
ただ、命中については素晴らしいのだが、2023/11/2アップデートにて雷装+15である上に後期型潜水艦魚雷カットインの条件を満たす後期型艦首魚雷(6門)の開発が解禁されたため、
後期型魚雷ではなく改修もできない本装備の立ち位置はかなり危うくなっている。

ドイツ第三帝国海軍においてIXC型Uボートは前身のIA型の改良型として建造された1000～1600ｔ（排水量）級の中で最も一般的な潜水艦であり、既存の独製潜水艦を凌駕する長距離航続性能で通商破壊作戦の中核を担い、連合国軍を苦しめた。
なお、“IX”はローマ数字の“９”を意味する。本当はローマ数字の記号は有るのだが機種依存文字なのでIとXを組み合わせた代替表記されている場合が多い。

ちなみに“U-Boot”は“Unterseeboot”の略であり、英語では“under sea boat”、つまり「潜水艦」そのまんまなのだが、独国外では第一次・第二次大戦期のドイツ潜水艦のことを通例的にこう称する。
加えてドイツ語本来の読み方だと「ユーボート」ではなく「ウーボート」となるが、「うーちゃん」と言ったら既にいる娘が出てくるからネイティブ発音は避けて呼ぶべし。……ぴょん。


通商破壊や潜水艦からのロケット砲撃実験に勤しんでいたU-511だったが、日本によるUボートの量産とそれに伴う大東亜圏やインド洋でのイギリス軍通商破壊を期待したヒゲ国父総統閣下が彼女を日本への無償譲渡を決断、当時日本から派遣されていた海軍士官や独人技術者らを乗せ、時間にして三ヶ月間・距離にして３万キロにも及ぶ大航海をすることとなった。
なお生産性自体ならVII型（7型）の方が優れていたのだが、日本の主戦場である太平洋での運用にはIX型の方が適していた為である。
彼女はちょうど伊８が日独間の往復に利用した航路の逆順を辿り、荒波と艱難辛苦とてんやわんやを乗り越える。
英国勢力圏や哨戒網を潜り抜けながらの過酷な旅路であり、この冒険が深海棲艦が跳梁跋扈する西方海域を独力で突破したという形での登場・及び幸運値の高さに影響している。
実際第二陣だった呂501になる予定のU-1224（IXC/40型）は途中で見つかり撃沈され生存者無しという悲惨な目に会ってるし。

ドイツ領だったフランス・ロリアンから喜望峰を越えて極東の島国へ回航する途上、ある時は船乗りの伝統儀式「赤道祭」（当直を除く全員で甲板に出て真っ裸でおおはしゃぎする）を浮上してしっかり開催したり、またある時は艦長の媒酌により無線電通士がベルリン在住の嫁さんと洋上ケッコン（ガチ）を執り行ったり、びっくりするほどFreiheit（＝freedom）！
そしてゴール直前で日本の輸送船団に敵と誤認されて（日本の艦とは明らかに違う上、彼等はUボートの事については知らされてはいない）発砲を受け、死に物狂いで信号を出し、護衛旗艦だった海防艦択捉に事情を説明し乗り切ったという。

日本への途上で仮称「さつき１号」と名付けられたU-511は、呉軍港で正式に日本海軍籍となった時に再度「呂号第五百潜水艦（呂500）」と改名を受けた。……「さつき」って既にいるよね？　またかよお前ら。
艦これでもこの史実が反映され、最初はドイツ軍籍であったのがLv35で改造すれば日本軍籍となり、更にLv55で改造して呂号潜水艦の名を受領する。つまり二度の改造を受ける余地がある。

しかしU-511改め呂500に施されていた世界一のゲルマン工業技術力のオーパーツめいた精巧さは当時の日本の技術水準では到底再現できるものではなく、チョビヒゲの構想した他力本願量産計画は潰えてしまった。
その後実戦には出ず、舞鶴で訓練標的艦として運用され、終戦の際海没処分となった。

その後2018年6月18日から21日にかけて行われた「呂500」探索プロジェクトにて6月20日に無事発見された。


キャラクターデザイン


→

「やられました。ちょっと良くないです」

「ユー、浮上したい……気もします」


そんな彼女の『艦これ』での姿がこちら。
イラストレーターは大鳳やドイツ生まれの艦娘担当としてすっかりお馴染みの島田フミカネ氏。
何でこの流れで中破画像載せてんだとか言わないで欲しいな！　いいだろ別に！

提督指定のスクール水着を着用している他の潜水艦娘と異なり、アームカバー・ミニスカート・タイツがセットになったウェットスーツの上にライフジャケットを羽織り、全体的に低露出かつ暗色で統一されている。
青緑色っぽく見えるのはフミカネ氏が水中にいることを表現した結果。*1
ちなみにこのニュートラルグレーのカラーは大西洋仕様のUボートの色。暗い大西洋ではこちらの方が海に溶け込むカモフラカラーになる。またこの色から「海の灰色狼」という別称がUボートには有った。

一部は併せて着脱式になっており、陸上では軽装で行動することもできるらしい。*2
また、このスーツはドイツの特殊素材と工業技術によって製造されたもので、中破以上の損害を被ってもなお左腕と右足の先が裂ける程度で済む驚異の耐久力を実現している。
ただしゲームの判定上、それが戦闘面に影響することは一切ない。
しかし上述の史実通り、日本との技術格差故に複製・生産・修復は不可能……*3

艤装も輪を掛けて特徴的であり、艦首を縦に割ったかのような無骨な形状になっている。
腰周りの左右にそれぞれ魚雷発射管が存在し、右手の拳銃は甲板の10.5cm単装砲「デッキガン」モチーフ。
銃のグリップガードには敵潜水艦が散布した防潜毛を処理するカッターが備えられている。
……毛!?　カ級とかヨ級とかやたらと貞子だもんね……
史実に準じて正確に言うならば防潜網なんだけれどなあ……

彼女自身に関しては、何処かへ消え入りそうな儚げな少女という印象。
西洋人特有の色素の薄い肌にプラチナブロンドのセミロングヘア、碧色の瞳。
長く浮上せず潜行してきたためか、「陶磁のような」というより病的に透き通るかのよう。
あと胸部装甲は薄め。


いや、一向に構わないんだけどね！


このユーちゃんを呂500に改造せず、U-511のまま愛でる紳士淑女は「U派味覚党」と呼ばれる。
何でかって？　いずれわかるさ。いずれな……


性格


「皆と仲良くなれたら……いいなって……」
「ここの文化に馴染めたらいいなって……思います」
「郷に入っては郷に従えって聞いたけど……まぁ、どうなのかなって」


故郷を離れ、東欧から遥か遠くの極東くんだりまで来て不安な様子。
借りてきた猫のように内気で大人しく、おろおろオドオドし、人見知りして語尾も尻すぼみ。
提督には拙いながらも日本語で話をしようとするが、何処となく余所余所しい。
発言には母国語が混じり、日本語で言い直して意味を確かめようとすることもしばしば。
知り合いも友達もいないのだから仕方がな……

「見たことある艦（ふね）もいる……気のせいかな？」

……気のせいじゃないから。そこのビス子とかプリンツとかZ系、面倒見てあげなさい。
と、まあ、見た目通りの気弱な娘なので、彼女を鎮守府のやたらと個性豊かでキャラの濃ゆい潜水艦娘の連中のところにブチ込むとなると……大いに歓迎されつつ揉みに揉まれることは想像に難くない。


＞58
「ようこそでち、クソッタレなブラック鎮守府へ。ゴーヤは伊58でち。おかずじゃないでち。言っておくけど、ここではこんな潜水艦ばかりの編成は日常茶飯事でち。ユーはどんな『覚悟』を持って日本へ来た……？」

＞168
「お手洗いには行った？　羅針盤にお祈りは？　対潜単横陣に怯えてワァオワァオしながら同じ海域を延々と回る準備はオーケー？」

＞19
「騙して悪いが、これもお仕事なのね」

＞８
「資源マスに向かって一海里でも進もうとしている限り、潜水艦娘の魂が真に敗北することなど断じてありません！」

＞401
「運河とか、運河とか行きたい……そう思っていた時期が私にもありました……」

＞(ゆ)
「みんなから頼られる存在になってくれ。期待しているぞ、Uボート」


「ゆー……なんか間違えたかな。大丈夫かな。不安……ちゃんと出来てるかな……」


ちなみに誰の仕業かは判らないが、提督のお触りを「日本の艦隊の挨拶」だと言いくるめられてしまっている。
憲兵さんこっちです。ゲシュタポさんもこっちです。

なお、彼女は本来的には素直で真面目な努力家さんである。
一生懸命に言葉や慣習を勉強し、戦闘の際には果敢に魚雷やいろいろなものを放つ。
ケッコンにまで漕ぎ着けると、驚きのあまり「Danke！」としか言えなくなり、その後も母港クリックで同様にテンパリかけるが、提督への感謝の気持ちは本物。
そんな頑張り屋のU-511ことユーちゃんには二度の改造が待っている。


「Danke。アリガトウ……あってる？」








第二改装後



「UボートU-511改め、呂号第五百潜水艦です。ユーちゃん改め、ろーちゃんですっ」

「提督！　よろしくお願いしまぁーすっ！」


……だ……


誰 だ お 前 ! ! ? ?




あ…　ありのまま　今　起こった事を話すぜ！
「おれは　U-511に二度目の改装を施したと
　思ったら　現れたのはまるで別人だった」
な…　何を言っているのか　わからねーと思うが
おれも　誰が出てきたのか　一瞬わからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
別次元のよく似た奴だとか
そんなかっとビングなもんじゃあ　断じてねえ
これで同一人物らしい　どうしてこうなった…

　　　／￣￣￣~ヽ
　　 (＿＿＿＿ノﾊ
　　 |||　∥ﾉ///｜
　　 |ﾍ|　//へ//｜
　　 ∥ヽﾉ／u∥/ヘ
　　 ∥u| ﾉ ／Ｖﾍ｜
　 ／(ﾄ･ｯ(イ･ﾗ　ｿ人
　/　(￣|| ￣ ﾉ｜ヾ)
　L／)、()ノu｜｜Ｖ＼
`／／ ∧rニ⊃ ／ /　/ヽ
/／二二Z ー′/u／ ／　|
　――イ`ーイ／ ／⌒＼|
/　厂￣＼/ ／ ／/ 　　)
　ﾉ　　　＼_∠_/　　　|


キャラクターデザイン



「やられちゃった……まだ大丈夫だけど……一度帰りたーい！」


だが彼女は……弾けた。
U-511改（さつき１号）に再度改造を施すと降臨する、正式に日本国海軍に編入した呂号潜水艦。
艦名は「U-511」改め「呂500」となり、それに伴って愛称も「ユーちゃん」から「ろーちゃん」に。
大鯨のように艦種までは変わらないものの、外見までご覧の有り様となる。
何ということでしょう。まさに劇的ビフォーアフター。それしか言う言葉が見つからない。

以前の特徴であった透明感のある白い肌は伊401と同様からっと日焼けし、健康的な印象に。
これはしおいら潜水艦娘の友達と一緒に太陽の下ではしゃぎまくったかららしい。*4

ドイツ製のボディスーツの代わりに新しく支給された提督指定のスク水を着て、その上にノースリーブかつ丈の短いセーラー服を重ね、いよいよ伊号らと同じ日本の潜水艦娘らしくなっている。
水着の脇に走っている二本の白線は、甲板にあった日本潜水艦の対空識別線とのこと。
ちなみにこの上着は元々マックスやレーベの私物であったようだ。*5
表情や声色も打って変わって明るく豊かになり、表に出てきた朗らかな性格は恐らく地のもの。

元々使っていたUボート専用の艤装とスーツはどうなったのかって？
オ シ ャ カ に な り ま し た 。
フミカネ氏の発言によると、鎮守府に務める妖精さん（艦娘のサポーター的存在）達が研究するのにためつすがめつしているうちに破損してしまったらしい。
しかも先述した通りドイツの最高知能の結晶と誇りたる特殊強化スーツは日本での再現が不可能な代物。
……いや、駄目にしてしまったのはスーツの方だろ？　艤装の方はどうなったのさ？
セットで使わなきゃいけないの？　デッキガンとかどうしたのよ？　まさか全部廃棄処分!?

彼女はどうやったって以前の艤装や衣装を身に着けられない……
だったらこの新しい水着で満足するしかねえ！
ここにしおいのインパクトを遥かに凌駕する真の「泳ぐLO」が誕生した。

ちなみに、頭に付けている髪飾りの花はツツジ科の「サツキ」である。
花言葉は「節制」「節約」「貞淑」「幸福」「協力を得られる」

なお彼女の実装後、改装する前後の姿から事情を知らない人々に全くの別人だと勘違いされることもあった。
あまりの変貌ぶりに未だに騙される可能性がある……が、そんなことはもうどうでもいいよね。
この通り呂500は、U-511とは見た目も内面も様変わりした艦娘となる。
魅力的な新装備をオマケしてくれるものの性能まで飛躍的に上昇することはない。
だが、一度第二改装を済ませば以前の彼女は二度と取り戻せないため、改造する際は慎重に熟慮して欲しい。


性格


「はい。日本語、大分上達しました。頑張りました！　はい！」
「潜水艦隊、ろーちゃんの後についてきて！　艦隊、はっしーん！」
「これは……うれしい！　ですって。Danke、Danke！」


やり過ぎなまでに面影すらない。
確かに「ここの文化に馴染めたらいいなって思います」と言っていたが、流石にこれは頑張り過ぎだ。
内気だったユーちゃんが日本に馴染みに馴染んで色々振り切り、本来の自分を解放。
一転して自信に満ち溢れ、あどけない笑顔を湛えた、天真爛漫な人懐っこい艦娘となった。

猛勉強の末に日本語も上達。
流暢な日本語を操り、提督にも饒舌かつフランクに話し掛けてくる。
それどころか2015年度版夏季限定ボイスでは提督の水着姿を所望するほどの懐きっぷり。
更にはしおいの「どぼーん」ミームを継承。馴染んでるなあ……
「～ですって！」「～って！」という伝聞めいた口癖がいつの間にか付き、言葉の端々に「はい！」と掛け声を加え始めた。時々ドイツ語で言い間違えたり舌足らずな感じになるのはご愛嬌。

「Danke……ちがった、『ありがとうございます』！　ヘヘヘ、あってるでしょ？」
「みんな起きてー。Guten Morgen♪　Guten Morgen♪」

またセクハラ上司や個性的な先輩方との交流で精神面も鍛え上げられ、非常に社交的で友達もたくさんいる。
更に疑惑の「挨拶」の実体を見抜いている。碌なアイサツも満足にこなせぬクソ提督はケジメ重点な。

「えっと……提督、それ本当は挨拶じゃないですよね？　ダメ、ですよね？　ねぇ？　ねぇ！」

戦闘でも意気揚々と雷撃を仕掛け、日本独自の酸素魚雷に驚愕を示す。
夜戦突入時には狼の唸り声を意識して上げているが、「海の灰色狼」と呼ばれ、群狼戦術（ウルフパック）と名付けられた通商破壊作戦に勤しんだUボートの誇りを掲げているのだろう。……にしては随分可愛らしいけれども。
足柄は関係ない。関係ないぞ。

「ってー！　てー！　酸素魚雷って……すっごい////(恍惚)」
「夜ですって。がんばるー、がるる～」

時報ではテンション高めに提督に付き添い、潜水艦達やドイツ艦娘らと戯れる様子も窺える。
ドイツ式の軽い朝食で提督が満足できなかったり、ビールと発泡酒の区別が付かずに首を傾げたり。
間宮のことは「マミーヤ」と呼ぶ。「マンマミーヤ」と言うとドイツ語ではなくイタリア語か。
……とか言ってたら実際にイタリア艦（Roma）も「マミーヤ」呼びしていた件。カーザミーア。

出撃するマックスを見送ったり、大喰らいするビスマルクを目撃したり、レーベの差し入れたカルテスエッセン*6に大満足したり……プリンツ？　あいつはビス子の世話で忙しい。
伊号潜水艦らとは潜水遊びの約束をしているが、伊58には勝手に付けたあだ名（語尾が特徴的だから「でっち」だとよ、でち公！）で呼んで怒られたり、
まるゆ（キル・ユーマル・ユー）には通商破壊で暴れ回った戦歴を警戒されてか出会い頭で逃げられたり。
ろーちゃん的にまるゆは「日本の陸軍のちいさなミルヒクー（輸送型Uボート）」程度の認識でもあるのだろうか……？

伊８とは母国の文化や言語が通じる現地の潜水艦仲間として公私に亘り世話を焼いて貰ったのか、「はっちゃん」呼びで慕い、MVPを獲得したら自慢しに行ったり、シュトーレン*7を作ってあげたりと、とても仲が良い。
提督がシュトーレンの御相伴に預かれるのは彼女とケッコンしてから。
ケッコンカッコカリではド直球に「ハネムーン」という慣習を台詞に持ち出す初の艦娘となっている。なお旅行先は舞鶴をご所望。温泉をお気に召した模様である。舞鶴推しだな！
そしてやっぱり日本国海軍特有の潜水艦隊による終わらない物資補給任務にも適応してしまったようだ……

「午後はどうするって？　オリョール？　それともバシー？　どうしよっか？　ね」


二次創作での扱い


実装してから絵師様方は凄まじくも迅速な反応を見せ、界隈にもたらされた衝撃の大きさを窺い知れる。
三月も経たない内に薄い本まで販売される始末。はっやーい！
その中には当然のことながら十八歳未満閲覧禁止のものも含まれる。
……ユーちゃんやろーちゃんにエロスを求めるのは間違っているだろうか。
信じて送り出したU-511が？　ビデオレター？　夏休み明けの日焼けギャル？
知らん、そんな事は俺の管轄外だ。

提督以外との人間関係では順当にゲルマン系艦娘や伊号ら潜水艦仲間とが多い。
また、ゆーを送り出した国（及び伍長閣下）との絡みで、某笑顔動画の「総統閣下シリーズ」にて取り上げられることも多いが、人によっては不快感を覚えるので注意が必要。

伊号潜水艦娘の中では特に「でっち」という特徴的なあだ名を付けるゴーヤとのものが多く、ユーの状態に応じて「ゆーでち」「ろーでち」と区別される。
某イラストサイトでは「ゆーでち」「ろーでち」両方のタグが百科事典にも登録されるほど人気。

他にも彼女にとっての第二の故郷と言える舞鶴関連の話題やネタも注目に値するだろう。



公式４コマにて


ファミ通コミッククリアで連載中の４コマシリーズでは83話で初登場。
……したのだが、まさかのろーちゃん→ユーちゃんの順に登場。
伊号の面々に歓迎された際に「こっちの方が似合う」と渡されたのがあの恰好で、髪飾りがユーちゃんのままでまだ日焼けしていない（そのため、「呂500？」名義）。
まだ改装の申請は出していないからとすぐにユーちゃんの艤装に戻ったが、あの恰好の方が気に入っているようで早速スーツをオシャカにする気満々。
他にも愛称に関して、「うー」と「ゆー」のどちらで呼んでもらうか悩んだ際に、「うーちゃん」だと卯月と被るが「ゆーちゃん」なら自分だけ！と思い至って「ユーと呼んでください」とお願いしたり、
「さつき1号」と名乗ったら皐月とお互いに混乱しあったり、既に58を「でっち」呼ばわりしていたりと、後の「ろーちゃん」を思わせる一面を垣間見せている。
やはり日本に馴染んでキャラが変わったのではなく、単に日本に慣れて緊張が解け、素の自分を解放した結果が「ろーちゃん」だったようだ。

その後もちょくちょく登場し、日本での生活を満喫していたユーちゃんだったが、6巻おまけにて私室ではろーちゃんとして過ごしている事が判明。
しかも、初登場時は服装だけろーちゃんで、性格と髪飾りはユーちゃんだったが、このときは日焼けしてないだけで性格と髪飾りも完全にろーちゃん化していた。
なお、吹雪達の訪問を受けて、慌てて水風呂もとい潜水艦娘御用達のリラクゼーション設備*8に「どぼーん！」してユーちゃんの姿に戻った。
どうやらかなり潜水艦娘に毒され潜水艦寮に染まってしまった模様。スーツオシャカにしなくてもろーちゃんになれるじゃん。




「知ってる。それ、このwikiの決まり文句でしょ？　変わってるね」

「えぇ!?　ろーちゃんの項目を追記修正してくれるんですか？　Danke！　ですって！」
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最終更新：2023年12月01日 22:52

*1 氏のtwitterでの非公式発言より：「水中表現に青緑系の色味に振ってあるので、陸にいるときはもうちょっとニュートラルなグレー、なんです」

*2 同上：「ジャケット・長手袋・タイツ部分を脱ぐとそのままスカート付スパッツタイプの水着になります」

*3 同上：「このスーツ構造どうなってんのん？あっ･･･破いちゃった」「この生地と縫製、うちじゃ再現できそうにないッすよ･･･」「じゃあ･･･」

*4 同上：「日焼け跡のずれは、完全オフの時、私服で川遊びとかしてたので･･･」

*5 同上：「セーラー上着は「極東派遣部隊・夏期作業服（not史実）｣をべリーショート丈に改造したもので元はＺ１／３の持ち物だった」

*6 “Kaltes Essen”：ドイツ式のシンプルな伝統的晩餐。直訳すると「冷たい食事」となる。

*7 “Stollen”：ドイツの伝統的な焼菓子。本来はクリスマス用。レーズンやドライフルーツを混ぜた固めのパンケーキみたいなもの。

*8 室内でも水中に入って浮いてられるようにするためのもの。見た目は水風呂だがゲームの実装よりはるかに早く4コマに登場。