科学者落合(シドニアの騎士)

登録日:2015/04/29 Wed 00:41:46
更新日:2016/11/01 Tue 19:26:38
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科学者落合(おちあい)とは『シドニアの騎士』の登場人物。

小林艦長の代理人である落合とは(一応)別人。


【概要】

本編の約百年前のシドニアにおける上位船員の一人であり優れた科学者。
本編では故人。
詳しい人物像は明らかにされていないが、奇居子(ガウナ)の生態を研究し多くの発見を残したことから「シドニア史上奇居子に最も近づいた男」と評されている。

しかし第四次奇居子防衛戦末期、奇居子と人間を掛け合わせた「融合個体」を生み出し、更に独断でシドニアにあった全てのカビザシを船外に投棄するという行動に出た。
これによりシドニアは二体の奇居子の侵入を許し当時の人口の九十九%を失うという壊滅的な被害を受けた。

落合自身は融合個体の制御に失敗し捕縛され、事件後処刑されたとされることとなった。


彼の起こした事件は百年後の本編でも語り継がれており、「悪魔の科学者」などと称されている。
しかし、彼がこのような行動に出た動機など不明な点があり、また融合個体の製造方法などその研究の多くも明らかにされていない。
現在は彼の研究を記録した「落合の補助脳」と呼ばれる巨大な装置と研究室が岐神家の地下に厳重に封印されている。








以下、軽いネタバレ






世代的には小林やヒ山ララァ、そして斎藤ヒロキらと同じ七百年前からのシドニア船員。

七世紀前、シドニアが接触した謎の構造物からヒロキ達と共にカビを発見し初めて奇居子の討伐に成功した英雄の一人。
この功績から後に設立された「不死の船員会」のメンバーとなり、六世紀近い間シドニアに在籍していた。




【人物】

身体改造主義者でもあり、自身の肉体に度々改造を加え機械化している。
船員会加入前の時点で既にお面のような顔にモヒカンを生やした奇妙な容姿になっており、ヘルメット無しで宇宙空間に出ることが出来た。
更に後の第四次防衛戦の頃には更に改造を加えたのか頭髪は無く、目の辺りに縦のラインが入った顔になっていた。
改造を繰り返していたため自分でも生身だった頃の顔を忘れてしまっている。


上記の通り奇妙な容姿の人物だが、気安く若干ナルシスト臭い言動など割と常識的な性格の持ち主。
奇居子を倒すべくヒロキたちと協力するなど船員として普通に活動しているおり、周囲からも慕われていた。

ヒ山の熊型生命維持装置を製作したのも落合であり、彼女に対して何かしら思うところがあるらしく度々気にかけている。
ちなみに、ララァ呼びが禁句であることもちゃんと知っているがヒロキや小林の例に漏れず自然と下の名前で呼んでいる。




【第四次奇居子防衛戦末期以降】

不死の船員会に入ってから第四次奇居子防衛戦までの長い間、研究を通しヒロキたちと共にシドニアの人々を救っていた落合。

しかし敵である奇居子の研究を重ねる内、その生態に強い感心を示した落合は種族という概念に縛られ非効率に資源を消費していく人間の在り方に疑問を抱くようになり、奇居子研究によって「究極の生命への転生」を望むようになる。
また、カビが奇居子を引き寄せることに気付いた落合はカビの放棄、ひいては奇居子との戦う以外の接触を小林に進言するが、奇居子との対話を不可能と断じた小林にこの提案を跳ね除けられてしまう。

その後、落合はシドニアのライブラリの殆どを自身の脳の補助記憶装置に複製した上で消去。
そして、自ら開発した融合個体に搭乗しカビザシを船外に投棄しシドニアからの離脱を宣言する。
だが直後に融合個体が制御不能に陥ったことで目論見は失敗し、拘束されシドニアに引き戻されてしまう。

生け捕りにされた落合はシドニアに甚大な被害を出した責任を問われ、記録上はそのまま処刑された。
しかし、残された補助脳から情報を引き出すには彼自身の「脳」が必要であったため、小林たちの指示で脳は摘出・用意されたクローンに移植された。

オリジナル落合の脳が移植されたこのクローンが本編で小林の代理人を務める落合である。
といっても移植の段階でオリジナルの記憶は何重にも消去されているためほぼ別人(ただし性格は似てしまっているらしい)。


尚、補助脳から情報を引き出す「降ろしの儀」を行う際補助脳に記憶されたオリジナルの人格がクローンの落合に表出しており、小林に対し許しを乞うている。
しかしあくまで一時的なもので儀式後はオリジナルの人格は消えクローンの落合の人格に復帰している。





以下、アニメ組ネタバレ注意














糞尿をそこらじゅうに垂れ流して
腐った残飯まみれの
臭くてだらしのない生き物なんだよ

おまえらは!!


岐神海苔夫と海蘊が封印を解き研究室に踏み入った際、オリジナル自身の記憶・人格を転写しておいた「シドニア血線虫」によって海苔夫の肉体を乗っ取り復活。

同じく海蘊の肉体を乗っ取ったトクシーヌと共に暗躍を始める。
血線虫によってシドニア内に手駒を増やしつつ、岐神開発社長という表向きの地位を利用し小林やユレ、東亜重工に接触。
更には外生研からガ四九一の胞衣(エナ)標本(エナ星白)を入手し人工カビの量産、並びに新たな融合個体・白羽衣つむぎを生み出した。


つむぎの存在を明かしてからは自身が搭乗者(安全装置)となるなどシドニア防衛に協力するが、これは自分の器となる新たな融合個体を生み出すための時間稼ぎが目的であった。

海苔夫に成り代わってから最初に谷風を見た際にはかつて自分を捕えたヒロキの姿が重なり軽くビビっていた(アニメではビビらない)。
しかし、つむぎが谷風たちと接することで精神的に安定したため以降は彼らの接触を黙認している。


ドラマCDでは海苔夫として取引先への挨拶回りを行うギャグパートに登場。
取引先にいびられ佐々木たちに若造扱いされて素でイラついたり、血線虫を持って「相手にこれを使うことが出来んだぞ、と思うだけで上に立った気分になれる」と語ったり、
(自分のクローンである)落合の顔を見て「中々いい男じゃないか」と語るなど小物臭い部分を見せトクシーヌにツッコまれている。



オカリナ戦以降はつむぎへの搭乗を海蘊に任せ、自身はユレたちと共に融合個体二号かなたの製造に従事。
精神的に不安定なかなたを新脳集波制御装置によって制御することに成功する。
しかしその後エナ星白を見て半狂乱となったかなたには制御装置が通じず、この事故により海苔夫が重傷を負ってしまい意識不明となるが……








俺はいつも言っていたはずだぞ 小林

大事なものには予備が必要だと


意識不明となる前にかなたの予備本体に自身の人格を転送しており、重力子放射線射出装置でかなたの本体が破壊されたことに伴いかなたの肉体を乗っ取り再度復活(これにより海苔夫の肉体は解放された)。

射出装置以外では破壊不可能という究極の肉体を手に入れた落合は、遂に念願だった不滅の存在となった。
直後、説得に現れたヒ山に気を取られた隙に船体越しに撃たれた射出装置によってダメージを受けシドニアから離脱。
その後暫くは惑星エイトで肉体を修復しつつ静観していたが、レムに向かう第一艦隊に向けて移動を開始する。






俺はいつも言っていたはずだぞ

大事なもの(こうもく)には予備(バックアップ)が必要だと


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