クリスハイト/菊岡誠二郎

登録日:2015/04/21 Tue 22:30:44
更新日:2024/04/11 Thu 03:58:55
所要時間:約 10 分で読めます




※この項目はネタバレ要素を含みます。



おーい、キリト君。こっち、こっちー!



菊岡誠二郎とは、ライトノベルソードアート・オンラインの登場人物。
CV.森川智之

太い黒縁の眼鏡をかけた30代半ばくらいの優男。一応《クリスハイト》というキャラネームでALOのアカウントをとってはいるが、このシリーズのキーキャラクターでは珍しく仮想世界での活躍はほとんど書かれていない。アニメ2期の新アインクラッド攻略戦でちょっとだけ映っているくらい。

総務省 総合通信基盤局・通信ネットワーク内仮想空間管理課、通称《仮想課》の職員で、キャリア組の官僚。SAO事件では対策チームの責任者だったが、有効な対策が打ち出せなかったため出世コースから外れてしまったらしい。
とはいえ、約1万人もいたSAOプレイヤー全員の受け入れ先を探したり、SAO事件被害者の学生のための学校を設立したりと、その功績は決して小さいものではない。

現在はVRMMO世界の監視や調査を行っており、度々VR世界の調査をキリトに依頼している。
ユイも誘っているがキリトとアスナが断っている。

SAO事件後にキリトに最初に事情聴取を行った人物であり、アスナの情報を提供したのも彼。
上記の件もあり、キリトにとっては恩人の一人と言っても良く、そのためキリトは彼の依頼を断れないことが多い。

一方で、アニメではカットされていたが、グロいものとクサいものとキショい物の話が大好きで、しかもそれを場をわきまえずに大声で話すという困った癖がある。

また、SAO事件被害者の救済に尽力したり、キリトに協力した裏には善意や仕事以外の目的があることが見え隠れしているなど、非常に胡散臭いところが多い。
そのため、キリトやアスナをはじめ、他の登場人物からの人望は薄い。
警戒したキリトが菊岡をつけてみたところ、何故か総務省のある霞ヶ関ではなく市ヶ谷*1に向かうなど、謎が多い登場人物である。

キリトは当初こそ彼に敬語で丁寧に接していたが、その性格が分かってくるにつれ、徐々にぞんざいに扱うようになった。
しかし、それすらも彼の思惑通りで、キリトがそういった態度をとるよう誘導していた節がある。

本格的な登場は5巻から(3巻でも名前は明かされないが冒頭で登場している)。
警察が取り合わなかった、銃撃戦が繰り広げられる銃器世界《ガンゲイル・オンライン(GGO)》に出没した謎のプレイヤー《死銃(デス・ガン)》が関わるとされる連続変死事件、通称《死銃事件》にSAO事件との類似性を感じ、その調査をキリトに依頼し、バックアップを担当した。

事件後、死銃事件の概略と新川兄弟の様子をキリトと詩乃に伝え、新川昌一からの伝言をキリトに伝えた。




以下ネタバレ注意!





















人工高適応型知的自立存在(Artificial Labile Intelligent Cyberneted Existence)。頭文字をとって《A.L.I.C.E.》
僕たちの究極の目的はライトキューブに封じられたフォトンの雲を一なる《アリス》に変化させることだ。


ようこそ、我らが《プロジェクト・アリシゼーション》へ





その正体は二等陸佐の階級を持つ、防衛省から出向のれっきとした自衛官。
文官に近い役職だが戦闘力は衰えておらず、特に射撃の腕はオーシャン・タートルに来た襲撃者を腹部を撃たれながらもハンドガン片手で正確に急所を撃ち抜けるほど。

だが悪人という程では無いが倫理観がやや欠如している。
本人は「他の同業者に比べれば倫理観や法律などは守りすぎるくらい守っている」と言っているが、相当グレーな事を色々しでかしている。*2
まあキリトやアスナの身を案じてか、非情な選択を取ることはないので、その点では確かに本人の弁も通るのだが…
「悪人」ではないが、「善人」でもない。「悪い人」と言うのが実に合う人である。

その目的はVR技術の軍事転用。
茅場が仮想技術の開発を発表した際、VR技術の軍事利用の可能性を探ることを計画し、総務省に出向したのもそのため。

SAO被害者の救済を行っていたのも、そのためのデータを取るのが目的。特に仮想世界に対して高い適応性を持っていたキリトには、早い段階から目をつけていた。
キリトは薄々そのことに感づき始めており(菊岡があえて気がつかせた可能性もある)、それがキリトが彼をぞんざいに扱う理由の一つになっている。
ちなみに本人の正体を知ったキリト曰く「VR技術の軍事転用すら本来の目的ではないのかもしれない」とのこと。

キリトに色々な事を依頼していたのも、キリトと自分のつながりを保っておくため。
死銃事件に表向き*3一般人のキリトを巻き込んだ事について言及されることがあるが、菊岡からしてみれば死銃事件も自分がキリトに会うための口実として都合のいい都市伝説くらいにしか思っておらず、死銃が実在しようがしまいがどうでもいいと考えている節すらあった。
また、外伝では、フルダイブ技術が軍事訓練に転用可能かどうかの調査のために自身の部下にGGOをプレイさせていることから、死銃の調査は建前で、キリトをGGOに送り込んだ本当の目的もそうした調査の一環であった可能性が高い。

また、作中でSAO事件やALO事件が起きたにもかかわらずVR技術が特に規制されなかったのは、その有用性の大きさやアミュスフィアの安全性もあるが、彼をはじめとするVR技術が規制されては困る官僚や国会議員が規制案を潰していたからであることも示唆されている等、下手すると茅場以上に底が知れない人物。

死銃事件後、キリトにモニターのバイトと称して密かに自身が主導する《プロジェクト・アリシゼーション》(詳しくは後述)に協力させる。

この時、キリトには3日間のダイブと言っていたが、実際は内部時間を加速させており、その内在時間はなんと10年にも及んでいた。よく考えたらそれくらいのリスクがなければ現実では高校生のキリトがあれだけの報酬を得られるはずがないのである
のちにこのことを知ったアスナは激怒したが、菊岡は「自分も同じ実験をしたし、生死には影響しない」と開き直っている。

その後、金本敦に襲われ脳に致命的な損傷を受けて意識不明に陥ったキリトを、STLによるフラクトライトの活性技術を使った治療を行うため秘密裏に連れ出し、その施設がある海上基地オーシャンタートルに搬送した。
一応治療のためではあるが、「国家機密の技術を使うから」という理由で家族にも了承を得ずに搬送しており*4、やっていることははっきり言って拉致である。

しかし、そのオーシャンタートルが何者かの襲撃を受けてしまい……


◆プロジェクト・アリシゼーション

菊岡が最も力を入れていたのが、世界初の人間の脳と全く変わらない仕組みを持ったボトムアップ型AIの開発計画《プロジェクト・アリシゼーション》である。
人間の魂の本質が脳細胞の中にある光エネルギー《フラクトライト》であることを発見した菊岡たちは、それをAIに応用することを計画。フラクトライトを機械的に維持するための《ライトキューブ》、フラクトライトに直接介入する《ソウル・トランスレーター(STL)》の開発までは漕ぎ着けることに成功。
なおSTLの開発にはあの《メディキュボイド》および、それを数年単位で使用していたある人物のデータも活用されている。

要は、人の魂そのものの複製技術を開発したということになる。
当初はこのライトキューブに現実の人間のフラクトライトをコピーすることで、AIを開発する予定であったが、このライトキューブに現実世界の人間のフラクトライトをコピーしても、AIとしては成り立たせることはできなかった。

以下、コピーされたフラクトライトの反応。


比嘉(コピー)『どうしたんだろ? 真っ暗ッスよ?体も動かない。STLの異常ッスか? 悪いけど、マシンから出してくれ』

比嘉(オリジナル)「いや……残念だが、それはできないんス」

比嘉(コピー)『おいおい、何だ、何を言ってるんスか? あんたは誰だ?』

比嘉(オリジナル)「ボクは比嘉ッス。比嘉タケル」

比嘉(コピー)『…………』
比嘉(コピー)『馬鹿な、何を言ってるんスか? 俺が比嘉だ。STLから出ればわかる!』

比嘉(オリジナル)「STLに入る前に、キミは自分に言い聞かせたッスよね? もし、目覚めたとき周りが真っ暗で、体の感覚がなかったら、その時は冷静に受け入れなくてはならない。自分が、ライトキューブに保存された比嘉タケルのコピーだということを」

比嘉(コピー)『……嘘だ、そんなことは有り得ない。俺はコピーじゃない、オリジナルの比嘉健だ。』
比嘉(コピー)『俺には……俺には記憶がある。幼稚園の頃から、大学、オーシャンタートルに乗るまでの詳細な記憶が……』

比嘉(オリジナル)「そうッスね。だがそれも当たり前のことッス。フラクトライトの保持する記憶もまたすべてコピーされたんスから。」
比嘉(オリジナル)「コピーとは言っても、キミが比嘉タケルであることは間違いない。状況を冷静に受け入れよう。そしてボクたちの共通の目的を達成するため、力を合わせよう」

比嘉(コピー)『…………俺たち……俺たちだって……?』
比嘉(コピー)『……嫌だ……嫌だ、信じない。俺はオリジナルの比嘉タケルだ。これは何かのテストなんだろう?』
比嘉(コピー)『もういいよ、ここから出してくれ。菊さん……そこにいるんだろう? 悪趣味な冗談はやめて、俺を出してくれよ』

菊岡(オリジナル)「……僕だ、比嘉君。いや……もうHG001と呼ばなければならない。残念だが、君がコピーバージョンだというのは本当のことなんだ。」
菊岡(オリジナル)「スキャンの前に、君は何度もカウンセリングを受け、僕や他の技術者と話し合い、自らがコピーであることを受け入れるための準備をしたはずだ。そしてそれが可能であるという確信を得てSTLに入ったはずだ」

比嘉(コピー)『だが……だが、こんな……こんなものだとは誰も教えてくれなかった!』
比嘉(コピー)『俺は……俺のままなんだ! コピーならコピーだと実感できてもいいじゃないか……こんな……こんなのは酷すぎる……嫌だ……出してくれ! 俺をここから出せよ!』

菊岡(オリジナル)「落ち着け、冷静になるんだ。ライトキューブのエラー訂正機能は生体脳ほど高くない、論理的思考を失うとどうなるか、その危険性も君は知っているはずだ」

比嘉(コピー)『俺は論理的だ! 比嘉タケルなんだぞ! 何なら、そこの偽物と円周率の暗誦競争でもしてみるか!? そら、始めるぞ! 3.14159265、35897932、サンバチヨウログニーログヨディル、ディル、ディッディッディル、ディルディルディルディルディルディ――――――――――――』

比嘉(オリジナル)「崩壊したッス。四分二十七秒*1


…このように、現実世界の人間のフラクトライトは、自分がコピーされた存在であると知ると、その自我を保つことができなかったのである。ちなみに比嘉に限らずどのような人間のフラクトライトであっても大体3~4分で崩壊する。*5
これを防ぐ為にコピー側の記憶をすべて失わせてみたりもしたが、出来上がったものはこれ以上に悲惨だったらしい。

そこで、「脳波を計測する」と称して新生児のフラクトライトをコピーすることにし、それに成功。それらサンプルから誤差となる情報を慎重に取り除き、出来上がった「フラクトライトの原型」とも言うべきものを育てることでAIを作り出すことを計画する。
この事を知ったアスナは「血液検査をすると称してクローンを作るようなものだ」と非難したが、菊岡は「DNAほど個人差はないから問題ない」と主張している。


そして、その新生児のコピーフラクトライトをAIまで育てるための世界をネットに転がっていた「ザ・シード」規格のVR技術で作り出した。これがアンダーワールドの正体である。
つまりアンダーワールドは菊岡達が作り出した実験場であり、ユージオをはじめとする8万人以上のアンダーワールドの人々は、菊岡がAIを作るための実験体だったということになる。

これによってプロジェクト・アリシゼーションは完遂を見るかに思われたが、これによって作られたAIは命令に従順すぎるという新たな問題が発覚。つまり、命令・法律違反を絶対に犯さなくなってしまったのである。*6
アンダーワールドの人々はこの一点を除けば本物の人間と異なる点は全くないのだが、逆にこの一点により戦争に使うことはできない。菊岡が欲しいのは「自分の意思によって与えられた命令に反する」行動*7を起こすAIでなのである。

また菊岡は「僕にとっては、十万の人工フラクトライトの命は一人の自衛官のそれより軽い」セリフなどからも分かるように、彼らも「人間」だという主張を理解しつつも人間だと認めていない。AIへの理解が乏しい現状では10000人のAIが死亡する戦争と10人の戦闘員が死亡する戦争とであれば、後者の方が圧倒的に非難が大きくなるという現実を見据えているからだと推察できるが、それでもキリト達とは相容れない主張である。

とまあそんなわけで、菊岡たちはその問題を解決するため、一つの村をあえて飢えに追い込み「食料は平等に分け与えるべし」という規則を破らせる事で進化を促す《過負荷実験》を行ったり、アンダーワールドを豊かな《人界》と過剰に貧しい《暗黒界》の二つに分けたうえで、二つの世界の間に大戦争を起こして互いに殺し合わせる《最終負荷実験》を計画したり、人間ではなくオークやゴブリン等亜人の体にフラクトライトのコピーを導入したりとえげつないことを色々と試した後、苦肉の策として現実世界の人間を干渉させ影響を受けさせることを計画。*8
データの汚染を防ぐ為現実の記憶をブロックしたが、ダイブしたラース職員は現実と仮想世界の僅かな《違和感》に強烈な拒絶反応を示した為にテストにならず、ならばと高い仮想世界適正を持つ《SAO帰還者》の中で菊岡が個人的なコネクションを持っていたキリトを詳細を伝えず実験に参加させた。これが上述したキリトに行わせたモニターのバイトである。

結果として実験は成功、彼の幼馴染二人、特に元々お転婆な性格だったアリスはキリトに似てあの手この手で規則の隙間を突こうとする何とも微笑ましい性格に成長し、傷を負ったダークテリトリーの暗黒騎士を助ける為にアリスは絶対の禁忌である《ダークテリトリーへの侵入》を行ってしまう。

上位規則に縛られない行動を行える人工フラクトライトの誕生により、ついに完全なAIが完成すると思われたが…













以下、終盤のネタバレ。


治療も兼ねてキリトをアンダーワールドにダイブさせたのはいいが、先日の襲撃で脳にダメージ受けていた彼の記憶はブロックされず、彼は《桐ヶ谷和人》としての記憶を持ったままダイブしてしまっていた。そしてそこでの事件および《オーシャン・タートル》が襲撃を受けた事による機械の誤作動で、キリトは廃人状態になってしまう。
その為アスナもアンダーワールドにダイブする事になり、都合菊岡たちは「キリトの回復」「アスナの保護」「アリスの回収」*9「オーシャン・タートルの防衛」という4つのことを同時にこなす事になってしまった。

六本木のSTLからダイブしたリーファシノン、アカウントコンバートしてアンダーワールドに参戦した日本のALOプレイヤー、そして謎のフラクトライトの協力により、「アリスの回収」「キリトの回復」には成功し、意外な人物の活躍でオーシャン・タートルも守り通せたが、襲撃グループが余計なことをやらかしたせいでキリトとアスナはアンダーワールドに200年閉じ込められてしまった。

数週間後、アンダーワールドに閉じ込められたキリト、アスナは無事にログアウトしたものの目を覚ませるような状態ではなかった。
アンダーワールドから現実世界にやってきたアリスは、開発されたマシンボディに自身のフラクトライトを載せた状態で「新世代AIの発表記者会見」に出席していた。*10
「プロジェクト・アリシゼーション」は成功に終わったが、その責任者たる菊岡は襲撃犯によって殺された―――

―――というのは建前で、実際は重傷を負いながらも脅威の回復で元気にしていた。表向きは戦死者扱いなのはなんでもそうしておいた方が何かと「都合がいい」からであり、このような事情からラースのスタッフとしての座は凛子に譲り、自身は裏方に回るらしい。
また、実際にアリスと対面したことで認識を改め、現在はアンダーワールド人を人間として認めている。


すると会見中にキリトとアスナのフラクトライトが活性化。アリスも会見を放り投げてキリトとアスナのもとへやってくる。

こうして「200年生きた状態で」アスナとキリトは目を覚ました。
無論その間の記憶は直ちに削除処理を施したため、現在のキリトとアスナは概ね時間加速開始前の人格に戻っている。


なお、相変わらずゲテモノ好きであり、キリトの病室に「活力をつける」という名目で大量にそれらの品物を持ち込んでいた。空ける前に冷蔵庫行きを指示されていたが。



追記、修正は表向き死亡扱いになってからお願いします。

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最終更新:2024年04月11日 03:58

*1 キリトも言っていたが、この場所にあるのは防衛省

*2 とはいえ後に出てきた同業者の動向を見ると菊岡の言い分が決して間違いでないというのも事実である。

*3 SAO帰還者の個人情報は国によって固く保護されているが、「極限状態(と外にいた人間はそう思っている)に二年間もいた犯罪者予備軍」としてブラックリストに登録されている。

*4 本人の弁によれば、治療が済んだ後はきちんと家族にも重要なことはうまくボカしながらではあるがきちんと説明する予定だったとのこと。

*5 「140近いIQを持つ比嘉くんのフラクトライトであっても」というような言い方をしているので、比嘉のコピーはむしろ維持できている方だと言える。あるいは、己が天才であるという自負を持っている事で、逆に一般より強固な自我を持っている可能性もあるにはあるが。

*6 だからといって善人ばかりといえばそうでもなく、何かと屁理屈をつけて悪事を働く輩も一定数いる上に、命令違反にならない程度のおいたをする者は普通にいる。これは一番最初にアンダーワールドにダイブした男女4人の中に高い権力意識と狡賢さを持った人物が混じっていたせいで、その人間に育てられた人工フラクトライトだけがその性質を受け継ぎ、他の子供達を差し置き一足飛びで権力を手にしていったせい。

*7 菊岡たちは知る由もないが、実はアンダーワールド人は徐々にこの領域に近づいていた。ただフラクトライトに埋め込まれた《コード871》により妨害されていたのだが、それはまた別の話。

*8 アンダーワールド人は良くも悪くも《純粋》である為、周りの人物に影響されやすい。

*9 廃人状態になる直前のキリトにより菊岡も彼女の存在を知った。

*10 なお専門家たちは懐疑的な目をしており、また実際にもあるように多くの団体から雇用の縮小を心配する声が上がっていた。それも当然であるが。