キースピリット(牙-KIBA-)

登録日:2015/04/16 Thu 22:27:20
更新日:2024/03/20 Wed 19:15:07
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「キースピリット」とは『牙-KIBA-』に登場する「スピリット・シャード」の一群。
スピリットのなかでも特に強力な六体を指す。
それぞれが六つ属性に対応しており、外見や能力は様々だが総じて並のスピリットを大きく上回る戦闘能力を備えているのが特徴。
ウルバークス製の観測装置では能力パラメーターが振り切れてしまう程。

各領域に散らばっており、キースピリットの所持者はその領域の「救世主」として祀り上げられている。
各領域では自国の救世主に複数のキースピリットを持たせ戦力を増強しようと争奪戦を繰り広げている。

尚、タスクでは全てのキースピリットを集めれば創造神タスカーが復活するとも伝えられており、複数のキースピリットが近くにあると謎の共鳴現象を起こすこともある。


その実態はタスカーが分離した姿であり、「真の救世主」がキースピリット六体を体内に納めることでタスカーが復活する。



【各キースピリット】


◆アミル・ガウル

属性:
所持者:ゼッド、デュマス、ヒュー、ミレッド、サラ、ノア

テンプラーに古くから保管されていたキースピリット。
外見は人間の男性に近いが長く白い髪に青緑色の体色を持つ。常に瞼を閉じているのも特徴。
背面から白い翼を出現させることが出来、その姿はさながら天使。
風の属性を司り、召喚されると自身の周囲に風を呼ぶ。そのまま突風を巻き起こすことも出来、それだけでも並のスピリットを消し飛ばす程の威力を誇る。
また、その神秘的な外見とは裏腹に格闘能力も凄まじく、翼を引き抜いて二本の剣にして戦うことも可能。

また、単体でのシフティング能力も備えているらしく、ゼッドをカームからテンプラーへ転移させたこともあった。

キースピリットの中でもずば抜けた戦闘能力を備えていることから「最強のキースピリット」とも称されている。
しかし、拒絶反応も他に類を見ないほど強いという特徴があり、「真の救世主」たるゼッド以外は正当な所持者と認めず、ゼッド以外が体内に入れればその肉体を破壊する(個人差はあるが、酷い場合は体内に入れて僅か数秒で死に至る程)。
そのため劇中では幾度も奪われてはいるもののゼッド以外では扱えないため結局毎回ゼッドの下へ戻って来ることに。
しかも、その強大過ぎる力故ゼッドもシャードキャスターとして未熟だった頃は碌に制御できておらず、ゼッドが危機に陥ると勝手に出てきたり、ゼッドが召喚してもコントロールしきれず敵を味方諸共攻撃したりと強力だが不安定な状態だった。

といってもゼッドに対しては基本デレデレ。
どのくらいデレデレかというとデュマスに奪われた際に召喚したデュマスの言うことを聞かずゼッドのために戦う、というスピリットとしてはあり得ない行動まで見せるくらい。
また、回想においてサラがアミル・ガウルをそれなりの期間所持していられたのもゼッドが彼女の胎内にいたためと思われる。


上記の通り序盤ではゼッドの言うことを聞かず戦っていたが、ゼッドが戦闘経験を積み成長するに従って徐々に制御可能となりタスク編ではランボスとの連携を見せるまでになった。
中盤、ノアとの再会を経てゼッドが塞ぎ込んだ際には一時召喚不能に陥るが、ジーモット・タスク連合のネオトピア侵攻の最中ゼッドが戦いの決意を固めたことで赤いオーラを纏って復活。
未完成エクスマキーナと戦うが戦闘中ゼッドの体内から溢れ出たシャード・エネルギーを浴びたことで青い炎で出来た不死鳥の姿(アビエイターフォーム)へと変化しエクスマキーナを一瞬で消滅させる。

その後元の人型に戻るがその際ゼッドの力と覚悟に反応し全身に金色の鎧を纏った姿へと進化(これが本当の姿とも云われている)。
これに伴いこれまで閉じていた瞼を開くようになり、風を収束させた白い長槍を扱うようになった。

最終決戦ではタスカーの一部であるにもかかわらずゼッドの呼び声に応えタスカーから分離しタスカーと交戦。
エンディングではゼッドから戦いを挑まれるが……
明言はされていないがゼッドと融合を果たしたらしく彼と共に再びカームへと渡っている。



◆プロニモ

属性:
所持者:レベッカ、ヒュー、サラ、ジーム、ミレッド、ノア、ゼッド

休戦協定の証としてカルブ・フーからジーモットへと捧げられたキースピリット。
人間の女性のような姿。バッカムがレベッカの体内に封じていたがヒューの策略で奪われてしまう。
実はこの時のプロニモは未完成体であり、カルブ・フーの神「ギルメ」と融合することで完全体となる。
しかしこの完全体になる方法は「プロニモをギルメに喰わせる」という物で、結果プロニモはギルメの牙で頭から噛み砕かれ咀嚼されることに……

完全体は赤紫の生地に青いラインが入ったラバースーツのような体表と長髪が特徴の女性的な姿。かなりのおっぱいを誇る。
主な武器は自在に伸縮する手足と頭部から放つ毒を帯びた紫色のビーム。また体表から青い誘導爆弾のような物体を放出することも出来る。


完成体となってからも長らくヒューが所持しており劇中ではアミル・ガウルやサチュラと度々死闘を演じる。
しかしネオトピア戦でヒュー共々ゼッドと覚醒したアミル・ガウルに敗北。
ヒューの死後はサラの手に渡るがすぐにタスク側に奪われてしまい目立った活躍は無くなった。



◆サチュラ

属性:
所持者:ノア、ミレッド、ゼッド

シーカーズがサギリと共に旅団に託していたキースピリット。
黒い男性的なボディに仮面を付けた不気味な姿。
両手足が鎌のような形状をしており、両肩から頭上にかけて半円状のパーツが生えている。
主な武器は両肩から放つヤツザキ光輪と半円から放つビーム。

理由は不明だが旅団に拾われたノアに反応を示し覚醒。しかしこの時、力を解放した結果旅団のメンバー諸共周囲の森を消し飛ばしノアにトラウマを与えることに。
その後ノアが「ネオトピアの救世主」である証としてネオナイツの主戦力を務め、終盤までゼッドのアミル・ガウルとは協力と敵対を繰り返すこととなった。



◆モナディ

属性:
所持者:サラ、ジーム、ミレッド、ノア、ゼッド

ネオトピアのストゥーバ地下の地層から発掘されたキースピリット。
青い男性的なボディに魚のヒレのような意匠を備える。
頭部に並んだ八つの目から放つ光線と両肩のパーツを分離させた双剣、更にそれを連結した弓から放つ光の矢を武器とする。

ネオトピアの切り札として発掘が急がれていたがジーモット・タスク連合侵攻のドサクサに紛れ潜入したサラが強奪し逃走。
その後サギリを追いサラと共にテンプラーを襲撃するが介入してきたジームによってプロニモ共々奪われタスクの手に落ちる。
以降は目立った活躍無し。



◆シャディン

属性:
所持者:サギリ、ゼッド、ミレッド、ノア

シーカーズの民が保管していたキースピリット。
黄色く太った男性のような姿が特徴。人間の頭部に相当する部位は巨大な杭のような形をしており、これを大地に突き立て地割れを起こすといった攻撃が可能。
また、左胸の辺りには人間のような顔が付いている。

「シーカーズの救世主」であるサギリに与えられることとなったがその試練の中で彼女の純粋さに触れ自ら付いていくことを決めた紳士
ゼッドがサラのモナディに襲われた際にはサギリの意思に応え召喚されモナディを退ける活躍を見せる。
その後ノアを探す頼みと共にサギリからゼッドに託されるがすぐにタスク側に奪われてしまう。ゼッドェ……



◆デュナミス

属性:
所持者:ミレッド、ノア、ゼッド

タスクのキースピリッド。
銀色の硬質なボディに六本の腕、鏡のような襟巻の中心に顔を持つ神秘的な外見。常に胡坐をかいた仏像のような姿勢で浮遊している。
六つの掌にはそれぞれ穴が開いておりそこから火炎を発して目標を焼き尽くす。

ミレッドが生まれた時からその体内に宿っており彼女が「真の救世主」である証であるとされてきた。
終盤まで登場しなかったが、ミレッドがタスカー召喚に失敗した際に何故かジーム兄さんを丸焼きにした。
その後他のキースピリットと共にノアの手に渡りアミル・ガウルと交戦。
六本の腕でアミル・ガウルを拘束し他のキースピリットに攻撃させるといった連携を披露した。





◆タスカー

属性:-
所持者:ミレッド、ノア、ゼッド
CV:楠大典

かつて全領域を創造したとされる神。
黒主体のボディ、無数に生えた鋭利な角、巨大な黒い翼など「神」というより「悪魔」じみた外見が特徴。
胸部にはシャード状態のキースピリットが納められておりそこから各属性に対応した攻撃を放つことが出来る。
戦闘能力はかなり高く、手足を伸縮させるなどトリッキーな攻撃を繰り出し格闘戦もこなす。
また、スピリットを強制的に支配下に置く能力も備える。

六体全てのキースピリットを一人のシャードキャスターの体内に納めることで降臨する。
しかし「真の救世主」とされる者でなければ完全体を呼び出すことは出来ず、それ以外の者では呼び出しても翼で上半身を覆った不完全な姿にしかならず短時間で崩壊する。また、必然的にアミル・ガウルを含む全てのキースピリットを体内に入れなければならないため、「真の救世主」以外は呼び出した時点で肉体に大きなダメージを負う。
また、スピリットとは異なり意思のようなものを有しており呼び出した者はその意思に取り込まれてしまう。


劇中ではミレッド、ノアがそれぞれ呼び出したが不完全体にしかならず失敗。
ノアの身代わりとしてゼッドが呼び出したことでようやく完全体として登場。同時にゼッドの意識を乗っ取ってしまう。

遂に完全復活を果たしたタスカーは自身を只の「力」と称し、今在る世界を消滅させ新たにスピリットの世界を創造すると宣言。そのために全領域の統合とスピリット・シャードの暴走による破壊を敢行する。
ギンガの完成体エクスマキーナをもあっさりと下しノアを握りつぶそうとしたが、ジーコの魂と接触したゼッドが意識を取り戻したことでアミル・ガウルと共にタスカーから分離。
ゼッドとアミル・ガウルが抜け存在のバランスが崩れたところに攻撃を受け、空中戦を繰り広げた末にゼッドに胸を貫かれ更にアミル・ガウルに翼を切り落とされたことで墜落。
これによりにタスカーの肉体は完全に崩壊。
取り込まれていたキースピリットたちも再び他の領域へと飛び去っていった。




追記・修正はアミル・ガウルを手に入れてからお願いします。

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最終更新:2024年03月20日 19:15