秘密結社ライブラ

登録日:2015/04/09 (木) 00:04:35
更新日:2023/02/21 Tue 11:05:56
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秘密結社ライブラとは、『血界戦線』に登場する組織。


異形都市「ヘルサレムズ・ロット(HL)」で暗躍する超人結社。
世界の均衡を保つ事を生業としている。どいつもこいつもチート揃い。

その活動内容は異界の超常存在による災厄の沈静化、外へ流出すれば甚大な被害をもたらしかねない技術による悪事を働く犯罪者の摘発等々。
その性質上、多方面から恨みを買っており、組織の情報には高値で取引されている。
主要メンバーは以下の通り、このほかにも多数のメンバーが所属している。

○クラウス・V(フォン)・ラインヘルツ
CV.新垣樽助/ 小山力也

秘密結社ライブラのリーダー。人外の者と戦い続けてきた一族・ラインヘルツ家の三男。
眼光鋭い赤髪の巨漢。やたらと長い下犬歯と合わせて鬼にしか見えない強面の男。
が、外見に似合わず繊細な良識人。仲間が攫われたりすると胃に穴が空くほど心配する。

滅獄の術式を付与された血を使用したブレングリード流血闘術の使い手。
「細胞レベルまで浸食してダメージを与える血液」を使用した技であり、血界の眷属(ブラッドブリード)に対して絶大な効果を発揮する。
血界の眷属を「密封」する『999式 久遠棺封縛獄(エーヴィヒカイトゲフェングニス)』は、今のところ人類が高位の血界の眷属に対抗する唯一の方法と言ってもいい。

趣味は将棋とチェスを合わせたような「プロスフェアー」という異界のゲーム。
仕事中でも暇な時はネットで興じているが、その腕を活かしてドン・アルルエル・エルカ・フルグルシュという無類のプロスフェアー愛好家の異界存在から対局で逃げ切り、情報を手に入れている。
ちなみにドンは・アルルエルはプロスフェアーのみに1200年という時間を費やしている最強のプロスフェアープレイヤーであり、99時間ぶっ続けで対局したクラウスは戦闘後よりボロボロになっていた。趣味ですら世界を救うとかクラウスの旦那マジ紳士。
内藤作品の人間キャラなので例に漏れずチートであり、その強さは光速を遥かに超えて斬撃を繰り出し攻防し都市を一瞬でガレキにするような半神と渡り合うザップに地下闘技場のファイターと連戦した挙句血界の眷属に軽く吹っ飛ばされて疲弊している状態で一方的に打ちのめす程。



○ザップ・レンフロ
CV.細谷佳正 / 中井和哉

秘密結社ライブラのメンバー。アホで馬鹿なダメ人間。
隙あらばクラウスを倒そうと襲いかかっているが、飲み物を注いでいたグラスを手から離してそれが落ちる前にボッコボコにされるくらい片手間にあしらわれている。いや、決して弱いわけじゃないんだよ?
短期で横暴なチンピラそのもので、よく金回りや女関係のトラブルを起こし、レオを巻き込む。
しかし仲間思いな面もあり、なんやかんやとレオを守ったり、弟弟子のツェッドが危害を加えられた際にはぶち切れたりしている。まあオチをつけることは忘れないわけだが。

血液を自在に操り発火させる斗流血法(ひきつぼしりゅうけっぽう)・カグツチの使い手。その斬撃の速度は光速を遥かに超えており、都市を一瞬でガレキにするような半神(の半分)と渡り合うことができる。
経緯は不明だが、斗流血法創始者の裸獣汁外衛賤厳(らじゅう じゅうげえ しずよし)によって斗流血法を叩き込まれており、その地獄の修行がトラウマとなって師匠を目の前にすると即効で逃げ出す。
本来「火」と「風」という二つの属性の血液を同時に使いこなすのが斗流血法ではあるが、ザップをして「人間様のやっていい領域を越えている」と表現するほどに超常の技であるため、「火」の技であるカグツチのみを伝授されている。
血液操作に関しては紛れもない天才であり、集中時の技術は師匠も認めている。まあその集中力の発端はやっぱり女絡みなわけだが。



○レオナルド・ウォッチ
CV.逢坂良太 / 阪口大助

秘密結社ライブラのメンバー。レオ。モジャ毛。
元々は新聞記者見習いの普通の少年だったが、様々な偶然が重なってライブラとの接触を果たし、メンバーに加わる。
良くも悪くも普通の感性の持ち主だが、その思考が窮地を脱するきっかけとなることもある。
ザップにはよく絡まれているが、なんやかんやと仲良くやっている。

神々の義眼」と呼ばれる能力の持ち主。
半年前、ヘルサレムズ・ロット近郊に観光に来ていた際、突如出現した上位存在のお抱え眼科技師「リガ=エル=メヌヒュト」によって見届け人として選ばれ、妹のミシェーラと共に「どちらが見届けるか」という選択を迫られ、突然の事態に動けなくなっている間にミシェーラが自分の視力を捧げ、レオはこの義眼を手に入れてしまった。
レオがヘルサレムズ・ロットにやって来たのはミシェーラの視力を取り戻す方法を見つけ出すため。
これは「神々の義肢」と呼ばれるものの一つで、人の世が大きく動く時にその存在が確認されるという、いわば歴史上の一大イベントを間近で確認するための隠しカメラのようなものらしい。
眼球の王とも呼ばれ、およそ「視覚」という点では最強の能力と言ってもいい。

  • 超視力。ミジンコを肉眼で視認できる。
  • 邪神の超光速の斬撃を見切る動体視力。(これに関しては他の面子も出来る、というか光速を遥かに超えて攻防するのがデフォ。そいて大概の敵はそれ以上。)
  • 視覚の支配。相手の視覚を乗っ取るのも周囲の人間の視覚を強制的に押し付けてごちゃまぜにするのも交換して擬似的に相手に義眼の効果を付与するのも自由自在。
  • 異界存在の放つオーラの視覚化。対象のオーラを覚えればその残滓を追う事も出来、特に血界の眷属に対しては諱名を看破することもできる。
  • 幻術の看破。この眼の前では因果律操作による世界の書き換えレベルの隠蔽や幻術であろうと意味を成さない。
  • 術式のトレース。対象に繋がっているものさえあればそれを辿ることが出来る。
  • 常人には目視不可能な存在の看破。
  • 過去視。相手の眼球が見た映像を自分に写し取る。

ただ、あくまでも「見える」だけなので戦闘には向いていない。視野混交(シャッフル)を使えばある程度対処はできるが、突出した力を持った化け物を相手にするには不十分。そもそも目が存在しない生物相手には無力である。加えて使いすぎると義眼が熱を持ち、最悪ヒビが入る。


○ソニック
CV.内田雄馬

音速猿と呼ばれる小型の猿の姿をした異界交配動物。その名の通り、人間の目では視認もできない程の速度を持っている。
音速猿という呼び名ではあるが邪神の斬撃を回避できることから音速程度では収まらないことが分かる。
第一話でレオのカメラを盗み、それが巡り巡ってライブラとレオを引き合わせた、ある意味物語の発端。
堕落王フェムトによって邪神を呼び出す召喚門に改造された蚤を付着させられたが、レオが神々の義眼によって蚤を発見し潰したことで命を救われ、それ以降レオに懐いて行動を共にしている。
何気に色んなところで活躍するデキる猿。


○チェイン・皇
CV.吉田聖子 / 小林ゆう

秘密結社ライブラのメンバー。ライブラと協力関係にある諜報機関「人狼局」からの出向要員。巨乳。
ザップとは犬猿の仲。人狼だけに。基本登場する時はザップの上に乗る。弱ってる時は攻撃を加える。基本困っていても助けない。まあ窮地の時は色々言いながらも協力するのだが。
種族名は不可視の人狼。人狼と言っても別に狼になるわけではない。不可視の名の通り、存在を希釈することであらゆる感知をすり抜け、希釈の深度を上げれば物質の透過も可能とする。ただし、あまり深い深度まで希釈すると存在自体が消失しかねず、人狼局の人間は現世に戻りたい、あるいは絶対に戻らなければならない理由を符牒として仲間に託している。
彼女の場合は、「スティーブンが自宅に遊びに来ること」。要するに想い人が自宅に来るという一大イベントであり、なんというか筆舌に尽くし難い惨状と化している部屋を見られたくないという二重の楔。「死ぬ前に人に言えないフォルダの中身を始末したい」心理と似たようなものと思えばいいだろうか。


○ギルベルト・F(フランケ)・アルトシュタイン
CV.ふくまつ進紗 / 銀河万丈

秘密結社ライブラのメンバー。クラウスの執事。
伝説のコンバットバトラーと呼ばれる凄腕の執事で、クラウスの身の回りの世話を取り仕切る。特に紅茶に関しては彼が淹れたもの以外クラウスは飲まない。
レオ曰く、「存在感が無いレベル。ホータイグルグル巻きなのに」。顔は怖いが温和な爺さん。
再生者(レゲネラトーア)という体質の持ち主で、致命傷を負った場合急速に再生し命を繋ぐ。と言ってもあくまでも致命傷で死なないようにするだけの体質なので、ある程度再生すれば完治まではいかないし、ぎっくり腰は治らない。
直接的な戦闘能力は持たないが、ボンドカーもびっくりの装備で武装された改造車をブンブン乗り回す。


○スティーブン・A(アラン)・スターフェイズ
CV.浜田賢二 / 宮本充

秘密結社ライブラのメンバー。「大崩落」の時からクラウスと行動を共にしている最古参メンバー。
多少、いやかなりお人好しに過ぎるクラウスをサポートする副官的存在であり、時には汚い手段を取ってみせる事もある。
怒りが限界値に近づけば近づくほど優しくなるという性格を持つ。
クラウスと同じ対血界の眷属特化型人間兵器の一人。
使用する技はエスメラルダ式血凍道。足から飛ばした血液を介して周囲を凍りつかせる。時間差で凍結させる事も可能で、微量の血液を相手に付着させてタイミングを計って発動させたりも出来る。


○K・K
CV.折笠愛

秘密結社ライブラのメンバー。右目に眼帯を付けたライダースーツ姿の女性。
銃撃と格闘技のエキスパートで、銃弾に血液を組み合わせて電撃を付与する血弾格闘技(954ブラッドバレットアーツ)を使用する。
とてもそうは見えないが二児の母。ちゃんと旦那もいて家族で暮らしている。夫は彼女の仕事の事を知っているが子供達は知らない。忙しさのせいで授業参観にも行けず、子供達に責められるのが最近の悩み。
ちなみに胸は無

(、´◆ω・)▄︻┻┳═一                           ( ゚д゚)・∵. ターン


○ツェッド・オブライエン
CV.緑川光

秘密結社ライブラのメンバー。ザップの弟弟子。くず餅みたいな質感。生魚が苦手。
血界の眷属によって人間と魚をかけ合わせて作られた半魚人。その出生上、人間にも異界存在にも同族は存在しない。生魚が苦手なのはそれには関係無く単に好みの問題らしい。
地上では呼吸が出来ないため、生まれてからずっと水槽の中で幽閉されていたが、ある時裸獣汁外衛賤厳がツェッドを作り出した血界の眷属を滅ぼし、彼から「諦念と共に灰になるか、酸鼻極まる生にしがみつくか」という選択を迫られ、生きる事を選んだ。現在はエラに装着するヘッドフォン型の特殊なボンベを付けて地上でも活動できるようになっている。
その後、師匠から斗流血法・シナトベを伝授され、血界の眷属を滅するためHLに師匠と共に訪れた後、師匠に置いていかれ、ライブラに加わる事となった。
兄弟子のザップとは反りが合わず、ザップも露骨にツェッドをいびろうとしてくるため顔を合わせれば口論になる。が、同じ流派だけあって戦闘での息はぴったり。
なお設定が某半魚人とだいたい一致しているが作者曰く偶然らしい。


○デルドロ・ブローディ&ドグ・ハマー
CV.藤原啓治(デルドロ) / 宮野真守(ハマー)

秘密結社ライブラのメンバー。血液のデルドロとその器であるハマーのコンビ。
元々は別個の人間だったのだが、デルドロの恋人だった偏執王アリギュラによって現在の状態に変えられた。
デルドロはアリギュラの理想の性格であったが顔は好みではなかった為(怪物のような異形であったが一応人間だった。)叩かれ潰され血液に錬成されて、理想のイケメンであるハマーの血液と交換された。
(アニメではまろやかな表現として取れたてトマトを刻んで作ったケチャップと中身を取り出した味噌の器にケチャップを入れたもので表現)
ただ、ハマーは自分をそんな状態にしたアリギュラの事をガチで忘れており、気配と匂いで思い出した。
ハマーはデルドロを一心同体の相棒として見ており、アリギュラへの復讐にも付き合い、デルドロの服役にも付き合っている。
デルドロは脱獄したがっているが、ハマーがそれを許さないため、ライブラの仕事が終わると刑務所に戻っている。
(アリギュラ事件の時、クラウスが恩赦の条件を満たし……要するに肉弾戦……たので出ることは出来たのだがすぐに戻った。ハマーの方は模範囚)

使用する能力は血液(デルドロ)を身に纏う血殖装甲(エグゾクリムゾン)
必殺技は血液を腕に集中させてパンチを放つただパンチ・改や連撃を叩き込むぼくの百烈拳等。


○ブリッツ・T・エイブラムス
CV.大塚明夫

世界屈指の対吸血鬼専門家。通称「豪運のエイブラムス」。
職業柄血界の眷属から恨みを買いまくっており、小国なら国ごと滅ぶレベルの呪いをかけられている。
が、それを上回る豪運によって傷一つ負わない。しかし呪いによるトラブルは発生し続けるため、周囲には物凄い被害が出る。
例えば大型車両が突っ込んでくればたまたま大型の生物がその車両に突っ込んでいったり、列車で移動中に大型の生物に襲われればたまたま落ちてきた隕石がその生物に直撃したり…
そのため、彼と共に行動する事をクラウス以外は全力で拒否する。
ちなみにエイブラムス本人はこの事を全く自覚していない。



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最終更新:2023年02月21日 11:05