ロックマンX8 -PARADISE LOST-

登録日:2011/03/25(金) 08:08:20
更新日:2024/02/04 Sun 21:13:17
所要時間:約 7 分で読めます




研ぎ澄まされた爪を立て 今輝くためにその牙を剥け
試練は乗り越えられない人に 襲い掛かりはしない



ロックマンX8』は、2005年3月10日にカプコンから発売されたアクションゲームであり、現時点におけるロックマンXシリーズの完結作である。
プラットフォームはPlayStation2Windows
タイトルロゴには無いが、ゲーム開始時のムービーやスタッフロールにはPARADISE LOSTというサブタイトルが付いている。

●目次


【概要】

3Dアクションに挑戦して大コケした前作の反省から、本作は3Dについてはグラフィックや演出に留め、ゲーム自体は一部のステージを除きほぼ全て2Dとなっている。
また、レスキューシステムの廃止や「メタル」と呼ばれる通貨アイテムで強化パーツを購入するシステムの追加など、様々な要素の追加・廃止・改善がなされている(詳しくは後述参照)。
それら非常によく作り込まれたシステムやボス、ステージなどの評価は高く、原点への回帰を目指して作られているだけあってX2X4と並びシリーズ最高傑作として挙げるユーザーは多い。

だが、全てのファンにウケた作品というわけでもない。
ステージ構成は良くも悪くも全体的にギミック偏重で、加えて一定時間攻撃を避けたり雑魚敵と戦うだけの小部屋が随所にあったり*1、X7とは違う意味でスピード感が薄い。そのため、純粋なアクションやスピード感を好むユーザーからの評価は低い(もっとも、シリーズ全体で見れば本作に限った話ではないが)。

ストーリー面でも後述のように過去作との矛盾が多く、ゲイトやダイナモがしたことが別のキャラクターがしたことになっていたりする
意図的な改変か制作サイドの勘違いか、はたまた本作がX7までとパラレル扱いなのかは不明だが、この点に関しても一部から批判されている。


とはいっても、それらを問題点と見るかは結局ユーザーの好みによるところが大きく、かなり人を選ぶ作風だったX5〜X7と比べて大分遊びやすくなっているのは確か。シリーズファンの間で多少賛否が分かれるところはあるが、アクションゲームとしては十二分の出来栄えであることは間違いない。
ただ残念なことに、X7で離れたユーザーが多かったためかPS2版は生産数は少なく、今ではレアな商品である。

2015年12月16日より、PlayStation StoreにてPS3向けゲームアーカイブスとして配信された。
また、2018年7月26日発売の「ロックマンX アニバーサリーコレクション2」に収録されており、これまでよりも手軽にプレイできるようになった。



【ストーリー】

繰り返される闘争により地上は荒廃。人類は月への移住計画を進め、軌道エレベーター「ヤコブ」を建設。
月面を人類が居住可能な環境とするべく、コピーチップを内蔵した新世代型レプリロイドを月面作業のため次々と宇宙に送り出していった。
だが、軌道エレベーター警備の任に就いていたエックスは知る事となる。新世代型レプリロイド達が、滅びたはずのシグマの能力をコピーしていた事を。
そして立て続けに起きる新世代型レプリロイドの反乱と、仇敵VAVAの復活。世界の命運を懸けた戦いが今始まる。



【新要素・変更点】

◆は新要素、◇は変更点

◇ダブルヒーローシステム
前作同様にエックスゼロアクセルの中から2人を選択してステージを攻略していく。(エックスはアーマーの有無も選択可)
受けたダメージの一部(半分程度?)が赤色になって残るようになっている。
この赤ゲージは「リカバリーゲージ」と呼ばれ、そのまま放置しておくと徐々に減少していくが、
(ボディパーツ装備のエックスは減少しない)、控えに回すと徐々に回復していく。敵を攻撃すると回復が早まる。
ただし、回復しきっていない状態で控えから操作に戻すと残った赤ゲージは全て消滅してしまうので注意。(これはボディパーツ装備のエックスも同様)
キャラが片方倒されてももう片方のキャラでミッション続行可能になった。
その際、後述するダブルアタックで使用するアタックゲージがリバイブゲージに変化し、満タンになると倒されたキャラが復活する。
操作キャラが敵の拘束攻撃によって身動きが取れなくなった場合、控えキャラに助けてもらえる「レスキューチェンジ」も使用可能。

前作と比較してタッグでの戦闘を前提とした仕様が多くなっている。
そのためか、1キャラのライフ最大値がボスの約半分程度になっている。

◇ミッション失敗時のリトライ
本作では残機制を廃止しており、出撃メンバー2人のライフが0になる・即死トラップに引っかかる等で即ゲームオーバー、ミッション失敗になる。
ミッション失敗時には従来の残機に相当する「リトライチップ」を消費してミッションのリトライが可能。
リトライチップの初期所持数と最大保有可能数は難易度によって変わる。
↓初期/最大
EASY:無限、NORMAL:3/5、HARD:0/3

◆クラッキング
一部の敵が持つ無敵状態「リフレクト」を解除する、所謂ガードクラッシュ攻撃。
メットールをチャージショットでひっくり返せるようになった、と言うとわかりやすいか。
エックス:最大チャージショット(アームパーツI装備なら2段目以上)
ゼロ:連続斬りの3段目
アクセル:連続ショットの8発目(色が違う弾)
この他、一部の武器や技にもクラッキング属性がついている。
また、一部の攻撃にはリフレクト無視のものもある(これはクラッキングと扱われない)。

◆ダブルアタック
敵に攻撃を当てていくか、アイテムとして出現するアタックエネルギーを取ると「アタックゲージ」が溜まり、満タンになると使用可能となる必殺技。
プレイヤーキャラクター二人で同時に攻撃を仕掛け、画面中の敵に大ダメージを与えられる。
ボス相手にこの技でトドメを刺すとエフェクトが金色になる「エクストラフィニッシュ(EXF)」となってハンターランクに優位な補正が付く。
なお、プレイヤーキャラの片方が倒れている場合、アタックゲージはそのまま「リバイブゲージ」になる。

◆チップ開発
今回は敵を倒した時にドロップしたり、ステージに配置されている「メタル」を使ってアイテムチップを開発できる。
それにより全員共通、もしくは各キャラクター別の強化が可能。
ライフアップやゼロの武器などはここで開発出来る。
またステージ内にはレアメタルというものがあり、それを取得することで開発できるチップが増える。
リトライチップもここでしか手に入らないため、ミッションリトライは実質有料。

◇その他、前作からの変更点
しゃがみアクション、レプリロイド救出システムの廃止。


【主な登場人物】

◇プレイヤーキャラクター

本作では攻撃手段や固有能力のみならず、キャラ毎に防御力や移動速度などが大きく異なっている。
エアダッシュは前作と同様に全員標準で可能。

エックス
CV:櫻井孝宏
お馴染みの青き英雄。中の人が変わったからか、かなり大人びた印象。
X7のラストからどうやって立ち直ったかは不明だが、ゲーム開始時には先頭に立ってイレギュラー掃討に乗り出している。
ただ、やはり度重なる戦いに対して思うことはある模様。

主人公らしく防御力と移動速度は平均的で、ボスを倒すといつも通り特殊武器を得る。
本作ではチャージショットがこれまでの2段階から3段階に変わり、フルチャージまでの時間はやや伸びたものの抜群の破壊力を誇る。
一方で相変わらず上下への攻撃手段に乏しく、チャージバスターでなければ足元の敵を倒しにくい。
今回もアーマーによる強化が可能だが、素体となる「ニュートラルアーマー」に「イカロスアーマー」と「ヘルメスアーマー」の2種類のアーマーのパーツを任意でカスタマイズするものになっている。(詳細はこちらへ)。

ゼロ
CV:置鮎龍太郎
ご存知赤き英雄。近接戦闘で右に出る者は居ない特A級ハンター。
冷静沈着にイレギュラーハントをこなすが、今作のボスの1人ダークネイド・カマキールには「アンタにその気があれば俺たちの大将になれたのに」と言われている。
これについては「イレギュラーどもに担がれる気はない」と返している。

高い攻撃力をもつZセイバーは攻撃範囲が上下に広い。三段斬りも可能でクラッキングしやすいものの遠距離戦は苦手。
移動速度も3人の中で最も遅くダッシュ距離も短いが、最も防御力に優れている。
8大ボスからのラーニング技はもちろん、X7に続きセイバー以外の様々な武器を使いこなす。
本作ではバリエーションがさらに増え、装備する武器に応じて一部のラーニング技が変化する。

○今回使用可能な武器
●Zセイバー
毎度おなじみゼロの愛刀。強化することで最高5連撃まで可能になる。
前作からモーションが見直されてジャンプ攻撃も使いやすくなった。

●Dグレイブ
ドゥルガーグレイブ。前作から唯一続投している薙刀。
リーチは長いものの攻撃判定は先端の刃部分しかないので接近されると弱い。
3段目の後にボタン連打で武器を振り回す。連打していると長く続く。

●Kナックル
カイザーナックル(は関係ないぞ)。拳に装備するナックルダスター。
ゼロの全武器中でリーチは最短だが攻撃力は最強。変化するラーニング技も多い。

●Bファン
バショウファン。扇二刀流。
リーチはKナックル以上Zセイバー未満。装備中に静止していると特定の攻撃を防ぐことができる。

●Tブレイカー
タイタンブレイカー。ハンマーだが光にはならない。
振りは遅いが攻撃力が高く、相手のリフレクトの上からダメージを与えられるリフレクト無視の効果を持つ。
また、装備中に特定の技を使うことで一部の地形を破壊可能。

●Σブレード
ある条件を満たすと使用可能になるシグマが使っていた大剣。
全ての攻撃にクラッキング効果があり、攻撃力・リーチ共にZセイバーを上回る完全上位互換となっている。

アクセル
CV:高山みなみ
子供っぽい性格の新米ハンター。相変わらず奔放で空気を読めないところはあるが、前作よりも落ち着いている様子。
だが、イレギュラーに対してはある意味ゼロ以上の冷酷さを見せる。
前作では明かされなかった素性が、今作では新世代型レプリロイドのプロトタイプとゲーム開始時点で発覚しているため、前作と今作との間で明らかになったと思われる。
彼のエンディングには続編に繋がると思しき演出が……あったがシリーズ自体がここで打ち切られた

武器は低威力だがオート連射できるアクセルバレット。空中で撃てばしばらく滞空可能で8方向に撃ち分け可能。ただし攻撃時は必ず動きが止まってしまう。
ダッシュ距離が長く移動速度も速めで、ローリングやホバーも健在。その代わり防御力が低く、一度の被弾が命取りになりかねないためゴリ押しは禁物。
ちなみにAトランスもあるが活躍するのはアイテム回収くらいで、前作と同様存在が空気。一応変身解除可能になるなど使い勝手は良くなったが。
また、本作ではボスを倒すと専用武器が入手可能。いずれもオート連射可能かつエネルギー消費が無い代わりに、ボスに弱点を突いても他の2人より与えるダメージが少ない。


◇オペレーター

本作ではステージ選択時にオペレーターを三人の内から一人選んでから攻略できる。
もちろん誰も選ばずにステージを攻略する事も可能。
また、条件を満たすと彼女たちをプレイヤーキャラクターとして使用できる。

エイリア
CV:笠原留美
X5からお馴染みのオペレーター。
初登場時からファンに顔が男性にしか見えないと言われ続けていたが、
今作では髪型とアーマーが変わり女性らしくなった…っていうかエロい。髪型はスタッフの趣味だそうな。
オペレーターとしてはこれまで通り道中やボスについてのヒントをくれる。
プレイヤーとして使用する際には「エイリアバスター」で戦う。
さらにライドアーマーに乗り込むと……。

レイヤー
CV:かわたそのこ
エイリアの後輩で、目が隠れる程の長い前髪と、左目の下の泣きぼくろ、そして下乳がシンボルのオペレーター。
普段は冷静沈着だが、突発的な事態を前にすると打って変わって取り乱す一面も。
オペレーターとしては中ボスやステージボスのパターン・弱点の解析等、戦闘に関するヒントがメイン。
プレイヤーとして使用する際の武器は「レイヤーレイピア」
ゼロに好意を寄せており、通信越しに話す分には問題ないが、彼と直接会話する際には顔を真っ赤にしたりとデレデレである。
ただし、ゼロの過去を聞かされた時には真剣に聴き入っていた。このようにゼロとフラグ立ちまくりだったが最後まで何も無かった。

ゼットセイバーを除くゼロが使う武器を使用できる。
このシステムのおかげでΣブレードも使える為にオペレーターの中で一番強くなる。
もっともメタルの消費量も派手にかかるのでガッツリ貯める必要はある。

パレット
CV:三間はるな
レイヤーと同様にエイリアの後輩で、内面的な幼さが目立つオペレーター。
しかし、今回初登場したチップ開発を一人で手掛ける手腕や、その時には意外な程の理知的な一面を見せる。ダグラス涙目
またレイヤーの恋愛(?)を後押しするなど、仲間に対して気配りも出来る模様。
同じく内面的に幼いアクセルとは仲が良いらしく、通信の最中などにそれがうかがえる。「アクセルぅ、聞いてってば~」
オペレーターとしては隠しルートやレアメタル(後述)等のアイテムに関するヒントがメイン。
プレイヤーとして使用する際にはアクセルと同様の銃器「パレットバレット」を使用。


◇その他主要人物

VAVA-V(ヴァヴァ・ペンテ)
CV:麦人
元A級ハンターでエックスとゼロの仇敵。
前回(X3で)戦ったのがマークIIなのに、それを飛んでVというのは妙な話だが、アクセルの素性と同じく各ナンバリングタイトルの間にも戦っていたのだと思われる。
流石に何度も復活させられた反動か、幾分理性的であった過去作(及びイレハン)と比べてひたすらに破壊と殺戮を楽しむという狂人じみた性格と化した。
ステージ攻略中に現れては、ミッションの妨害というより私欲を満たすため戦いを挑んでくる。
「世界?イレギュラー?そんなものは忘れろ!己に与えられた力だけを感じろ!」は本作きっての名ゼリフだろう。

シグマ
CV:麦人
かつてはイレギュラーハンターのリーダー格だったが、人類に反旗を翻し、幾度もの戦争を引き起こしてきた張本人。
長年に及ぶ戦いの末に滅びたと云われているが……
デザインや顔立ちは無印の時を踏襲している。

ルミネ
CV:野田順子
軌道エレベーターヤコブの管理を任されている容姿端麗な新世代型レプリロイド。
シグマの能力をコピーした事によって軌道エレベーターの超高度からコンテナごと地上に落下しても無傷など新世代型レプリロイドの驚異の性能を見せ付けた。
VAVAによって連れ去られるが……

◆シグナス
CV:岩鶴恒義
世界最高の精密CPUを持つイレギュラーハンター総監。……のはずだが、何故か今回はリザルト画面にしか登場しない。
前作まで声を当てていた鈴置洋孝氏が亡くなったため、もう前作のような渋い声の彼を見れないのが悔やまれる。



【8大ボス】

反乱を起こした新世代型レプリロイド達。倒すと特殊武器・必殺技・専用武器をそれぞれ入手できる。
洗脳やウイルス感染等で生まれたこれまでのイレギュラーとは異なり、一人一人がシグマの真意を本質的に理解した上で彼に賛同している。エイリア曰く、「まるで一体一体がシグマそのもののよう」とのこと。

ボスのライフが一定以下になるとBGMが変化し、無敵状態で繰り出す固有の必殺技「スペシャルアタック(SPAT)を使用してくる。
EASYでは使用せず、HARDだと早い段階で使用する上に1回限りではなく時間経過で何度も使ってくるようになる。


電脳深部からの刺客 オプティック・サンフラワード


イレギュラーは、正当ではないが有効なコードだ
処分する権利など、誰にもありません

CV:ターキー
電脳空間「トロイア・ベース」のトレーニングターミナルを統括する、ひまわり型レプリロイド。
超高性能AIを備えているが、発言内容があまりにも高次元すぎて会話が成立しないのが難点。

顔から「シャイニングレイ」を発射してくる他、素早い動きでよけたり分身を作ることが可能。
人工衛星からレーザーで狙い撃つ「アースクラッシュ(天照覇)」が必殺技。
アクセルは「レイガン」をゲットできる。

弱点はグリーンスピナー/葉断突/ブラストランチャー。ただし爆風では大したダメージを与えられない。
ヒマワリモチーフなのに竹に弱いのは違和感があるが、光合成で力を増幅させるとかそんなところなのだろうか?
あるいは華奢な身体で精密機器を積んでいるから衝撃に弱いとかか。


時空間の歪曲者 グラビテイト・アントニオン


狂った? はは、面白い…
では、君は狂ってないと言うんだね?

CV:石田隼大
アリ型レプリロイドで、反重力研究所「プリムローズ」主任研究員を務めている。
口調は丁寧だが、自らの研究の妨げになるものは誰であろうと排除したり、周りの評価を気にもせず自らの探究心と自己満足を優先する典型的なマッドサイエンティスト。
重力操作能力を持ち、部屋の重力の向きを変えたり、巨大なキューブを投げつけてくる。
棒状のキューブで叩き潰す「重波斬」や弾を吸い込む「スクイーズボム」、大量のキューブを降らせる「キューブフォールズ」が必殺技。
アクセルの入手武器は「スパイラルマグナム」

弱点はシャドウランナー/螺刹旋/ブラックアロー。吸い込まれることなく当たってくれる。
ゼロならばDグレイブ+螺刹旋であっさり撃破可能。ついでにキューブも壊せる。


闇に潜む凶刃 ダークネイド・カマキール


じゃ、あんたは何に操られてる…?
あんたの、しみったれた正義とやらにかい?

CV: 岩鶴恒義
地下兵站基地「ピッチ・ブラック」に待ち受けるコウモリカマキリ型レプリロイド。
「シャドウランナー」「ブラックアロー」で暗闇に紛れて相手を切り裂くのが得意。
自らの鎌に斬られて悶え苦しむ姿を見て狂喜する残酷な性格。
巨大な鎌で広範囲を薙ぎ払う「デスイメージ」が必殺技。啼いてみせてくれよぉ!!
ゼロは「螺刹旋」をラーニングして空飛び放題

弱点はシャイニングレイ/天照覇/レイガン。喰らうと悲痛な声を上げる。
暗闇に紛れて活動できる反面、どこぞの墓守ファラオのように強烈な光には耐えられないようだ。
さらに発電機を動かし損ねた時もしばらくあかりを照らせてなお戦いやすくなる。ゼロが一番長く照らせる。


高電圧の漂流者 ギガボルト・ドクラーゲン


イレギュラーじゃないよ…
おれ、正しいことをしているよ

CV:三間はるな
海上都市「ダイナスティ」の電気を溜め込み逃げまわるクラゲ型レプリロイド。
普段は無気力だが、戦闘に入るといきなりテンションが上がるなど、感情の起伏が激しい。
両手の「プラズマガン」から電撃を発射したり、ビットを飛ばしてきたりする。
必殺技は上空から広範囲に雷を降らせる「サンダーダンサー」
ゼロは「雷光閃」をラーニングする。

弱点はクリスタルウォール/烈鏡弾/バウンドブラスター。
エックスならクリスタルウォールが避雷針となり、サンダーダンサーを凌ぐことが可能。ゼロの場合はただ普通に斬りまくるだけで終わる。
あ~れぇ~」とくるくる回ってハメられる。


灼熱の鶏冠 バーン・コケコッカー


利用? かまわんさ…
新たな世界を生み出すため、喜んでこの身を捧げよう!

CV:工藤恭造
廃棄物処理場「ドロップ・デッド」で働いているニワトリ型レプリロイド。
イレギュラーハンターに強い恨みを抱いており、本人によると処分されたイレギュラーの恨みの声が聞こえるらしい岩本版に出てきたら改心からの生存フラグがビンビンである。
そのためか、攻撃を受けるたびに体が炎に包まれ、自身の攻撃力がアップするという特殊能力を持つ。
しかしバトルそのものは正々堂々と戦い、「メルトクリーパー」ブレイズキック「焔降刃」といった脚技を駆使する強敵。
口からの火炎放射「フレイムバーナー」で巨大な炎の柱を作る「フレイムトルネード」が必殺技。壁蹴りが封じられる!

弱点はドリフトダイヤモンド/氷龍昇/アイスガトリング。
当てるとパワーアップをリセットしてくれるだけでなくパターンにハメやすい。


永久凍土の番人 アイスノー・イエティンガー


やはり旧世代か…
そのような古い考えでは、いつまでも同じことを繰り返すだけだ…

CV: 佐々山洋一
イエティ(雪男)型レプリロイド。鉄人ではない。
南極の環境試験センター「セントラル・ホワイト」の管理者。
平和主義者だが己の理想・信念は決して曲げることはない。彼も岩本版なら生き残って味方になってくれそうである。
指先から「アイスガトリング」をばらまき、「ドリフトダイアモンド」を纏って突進したり、昇竜拳「氷龍昇」で強襲してくる。
巨大な雪の結晶を撃破まで永久に降らせ続ける「スノーアイゼン」が必殺技。
歴代の氷系ボスの中でも最強クラスであり、まさしくパワーとスピードを兼ね備えた難敵。

弱点はサンダーダンサー/雷光閃/プラズマガン。
イェティンガーが地中に潜っている間にプラズマガンを使うと、ダメージは与えられないが引きずり出すことができる。


鉱脈に棲む蟲 アースロック・トリロビッチ


俺は選ばれたがあんたは選ばれなかった!
越えられない壁ってやつさ!

CV:工藤恭造
ゴキブリ三葉虫型レプリロイド。
見た目からして一部では「いかにも最初に狩られそうなボス」とか言われていたのだが…

レアメタル鉱山「メタルバレー」でクリスタルの採掘をしている。
宇宙開発に必要な資源を手がけ、発掘現場を制圧し、貴重な資源をシグマに送り届けていた。
エックスやゼロ、アクセルをポンコツ呼ばわりする。
あらゆる攻撃を跳ね返すアーマーに身を固めつつ、反射弾「バウンドブラスター」を撃ってくる。
「クリスタルウォール」を次々と作って相手を押しつぶす「ウォールウェーブ」が必殺技。
ゼロは「烈鏡断」で敵弾を跳ね返せるようになる。

実力は最弱候補筆頭で、自慢のアーマーもクラッキングで簡単に剥がせる。おまけにウェーブウォールも本体の目の前で棒立ちすれば押されずに回避できてしまうと、最初に攻略するボスとしては理想的。

弱点はスクイーズボム/重波斬/スパイラルマグナム。アーマー装着時に当てればアーマーを完全破壊できる他、重波斬はオレンジのクリスタルを壊せる。


堕ちた森の巨人 バンブー・パンデモニウム


破壊を望んでいるのは、この世界だよ
ぼくたちは、その手伝いをするだけ…

CV:万田さざめ
元宇宙開発施設、現不法廃棄山「ブースターズ・フォレスト」に住み着いたパンダ型レプリロイド。
おっとりとした印象を受けるが、実は自己に忠実で相手の事を顧みない性格。
世界が滅んでいくことを深く悲しんでいるものの、世界が滅びたがっていると思っており、世界が望むように新世代型による新しい世界を作ってやろうという歪んだ思想を持っている。
一方、それがイレギュラーな考えであることも自覚している。
竹形ミサイル「グリーンスピナー」や手榴弾「ブラストランチャー」、連続突きフタエノキワミ「連葉断」で襲い掛かってくる。
必殺技の「葉断突」は難易度NORMALの初期ライフを9割削り、HARDなら正に必殺の威力となる。

弱点はメルトクリーパー/焔降刃/フレイムバーナー。重火器を積んでいるだけあり火気厳禁なようだ。


【余談】

◆設定の矛盾等

◆ナイトメアウィルス
本作ではゼロがシグマやVAVAによってウィルス開発に利用されたような発言をしているが、実際にゼロを利用してウィルスを作ったのはゲイトである。

◆シグマウィルスに関して
ゼロのウィルスに感染したシグマのプログラムが変質したものなので、ゼロを直接利用したワケではない。
また、その件に関してVAVAは一切関与していない。

X5の事件について
X5でのコロニー「ユーラシア」落下はダイナモが実行したのだが、本作ではVAVAが実行したことになっている。
そのため、ダイナモの存在は実質なかったことにされた。




○以下ネタバレ






ラスボスはシグマ…ではなくルミネ。
シグマの本体を倒したエックス達の前に立ちはだかる。

ルミネの言によると新世代型レプリロイド達の機能を司るコピーチップは数多くの旧世代型のデータを生まれ付き保有し、その中にはシグマも含まれるのだという。
そのためルミネを始めとする新世代型レプリロイドは、いつでもシグマのように……自分の遺志でイレギュラーになれるらしい。
もちろん本来はロボット三原則によって自ら規律を破る側になるなど不可能である。
しかしシグマは紅いイレギュラーから感染したウィルスによって、そのプログラムが欠如し、それによって自分の意思でイレギュラーへと変じた。
欠如した後も、エックスにとってしばらくの間は良き隊長だったにも関わらずである。
このように自らの意思でイレギュラーに変ずる事の出来る者という意味で、彼らは新世代にしてシグマの子供たちだったのである。……これがレプリロイドの進化なのか。

……だが進化の時が訪れて、滅び去るのが運命だとしても。


第1形態では8大ボスの必殺技を使ってくる。
それまで戦ってきたボスの攻撃なので回避方法は同じ。必殺技を豪華に使うと言えば聞こえはいいが、言い方を変えれば全て一度見てきた技なので落ち着いて見ていれば回避は可能。
撃破すると第2形態へ。第2形態では回避困難な攻撃こそしてこないものの、トドメ間近になると必殺技「パラダイス・ロスト」を使用。
使用されると徐々に画面が暗くなっていき、真っ暗(約30秒で)になると強制ミスになってしまう。
そこまで来たら一気に勝負を決めてしまおう。




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最終更新:2024年02月04日 21:13

*1 ロード時間稼ぎのためと言われている。