アンジェリーナ・クドウ・シールズ(魔法科高校の劣等生)

登録日:2015/04/03 (金) 01:54:46
更新日:2024/02/12 Mon 13:07:21
所要時間:約 7 分で読めます







「あっ、これですか?」
「不必要に目立たないように、過去一世紀の日本のファッショングラビアを色々と調べてみたんです。」
「結構苦労しました。似合ってますか?」

アンジェリーナ・クドウ・シールズとは「魔法科高校の劣等生」の登場人物。

CV. 日笠陽子
※この項目はネタバレ要素を含みます。

概要

この作品初のゲストヒロイン。
金髪ツインテールで碧眼の美少女で日本人の血が4分の1入ったクォーター。
雫との交換留学でUSNA(アメリカ)から日本へやって来た。
愛称はリーナ。

その正体はUSNAに3人しかいない達也と同じ戦略級魔法師の一人「アンジー・シリウス」。
USNA軍の魔法師部隊スターズの総隊長であり階級は少佐。
一応ネタバレ要素のはずなのだが、ゲームの説明等ではバッチリと書かれてしまっている。

真面目な性格で、「USNA最強の魔法師」という立場に誇りと責任を感じている。
一方で脱走魔法師の粛清や暗殺などの任務で精神をすり減らす場面もあり、達也からは軍人には向いていないと評されている。

金髪ツインテールの例に漏れず(?)ツンデレの気があり、達也に対しては吊り橋効果や達也が何かと気にかけてくることもあり、バレンタインにチョコを用意するなど交流が深まるにつれ少しずつだが彼を意識するような場面もあった。

2095年10月31日未明、日本へ侵攻すべく密かに集結していた大亜連合の艦隊を跡形もなく消し飛ばす未知の戦略級魔法が投入され、戦争における魔法の有用性を世界へ再確認させる軍事史、歴史の転換点となった「灼熱のハロウィン」そのきっかけとなった質量をエネルギーへと変換することで起きた大爆発「グレート・ボム(USNAにおけるマテリアル・バーストの呼称)」を使った魔法師を探しに、容疑者としてUSNA軍情報部が絞り込んだ51名の内の2名である達也と深雪と接触するため日本へとやって来た。
その後USNAで起きた「吸血事件」と同様の事件が日本でも起きたため、その事も担当する事になった。


そしてポンコツ。
やることなすことどこかずれていたり裏目に出たり空回ったりする残念な娘。

活躍

来日後、正月に日枝神社に行き初詣にきた達也といつもの仲間たちと初接触するが、その時の恰好が過去100年のファッションをまぜこぜに着るという何ともちぐはぐな物だったため、達也にガチで不審がられる。

国立魔法大学付属第一高校の1年A組へ交換留学生として編入し、再び達也や深雪たちと接触。
しかし諜報訓練は受けていなかったため、会話中にボロを何度も出し、達也を始め何人かにあっさり正体がばれた。
というかそもそもUSNA軍の目的はわざとリーナの正体を匂わせて日本軍の出方をうかがうことだったので、敵味方含めてばれていないと思っているのはリーナだけという何とも残念な状態に。

吸血鬼を追っている際に同じく吸血鬼を追っていた達也と遭遇し、正体を露見されたことから対峙、達也の後を追ってきた深雪と情報をかけて決闘を行うが、吸血鬼や達也との戦いで消耗したこともあり、僅差で敗北。
しかしこれをきっかけに達也や深雪にライバル意識やある種の友情を感じるようになり始める。

吸血鬼の正体がUSNAの諜報員ミカエラ・ホンゴウに取りついたパラサイトであったことが分かり、ミカエラとは任務で何度も顔を合わせていたにもかかわらず吸血鬼の正体に気が付けなかったという大チョンボをやらかしていたことが発覚(これはUSNA軍全体にもいえることだが)。

バレンタイン後、USNA軍上層部から達也を確保、あるいは抹殺するよう命を受け、切り札のブリオネイクを引っ提げて達也たちを襲撃。
千葉修次を一瞬でノックアウトすると達也と交戦、ヘビィ・メタル・バーストを用いて、一度は優位に立つが、達也と接するうちに情が移っていたため、ヘビィ・メタル・バーストの威力を抑えるなどの非情になりきれない行動が仇となり、先程まで消し飛んでいた彼の右腕がCADごと復活している光景に隙を見せた事から戦況が逆転。
そのまま四肢に穴を穿たれ*1気絶→敗北。

敗北した後はUSNA軍のワゴンに放置されたが、前述の戦いで復活した右腕の件や、自分が負った激痛を感じる程の傷がまるで最初から存在しなかったかのように治されるという通常では考えられない現実から、達也を幻術使い=間違ってもグレート・ボムの使い手ではなく、何らかの術に嵌って魔法技能の根底たる精神に干渉を受けることで魔法を無力化させられたり、気づかぬ間に認識を歪められていたのだと混乱しながら早合点した他、彼によってCADや端末をボッシュートされたうえに財布を持ってきていなかったので、半泣きになりながら一晩かけて歩いて帰る羽目になった。
USNA軍上層部はお兄様によってナイナイ・・・はされなかったが四葉の手の物によってみんなまとめて拘束され壊れた船に乗っけられて海へ流された(その後日本の救難隊によって救助されたがUSNA軍のプライドはズタズタになった)。
この一件でUSNAは達也とグレート・ボムから手を引くことを決めた。

「アンジー・シリウス」としてパラサイトだけは殲滅することを決め、第一高校に現れた複数のパラサイトと交戦するが、達也たちがダメだって言っているのにパラサイトの器を破壊しまくり状況を悪化させた。
対九頭竜戦では達也と一緒に盾役を務め、勝利に貢献した。
この出来事で、自分がひとりでいろいろなものを背負いこみすぎていたことと、何もかもを自分で背負う必要がないことを悟った。

事件解決後、卒業生を送る会で何を勘違いしたのかバンドを率いてステージに上がり、十曲くらいノリノリで歌ったらしい(摩利曰くプロ顔負けの腕前)。

本国に帰る際には達也たちと一種の絆を持ったことを確かめ合い、再会の約束を交わして帰国した。
のだが、その直後の時系列から始まる劇場版では……?


達也は終始リーナの立場や境遇について気にかけており、本来ならば敵対関係にあったにもかかわらず、折を見ては声をかけたりアドバイスを送ったりしており、危害もなるべく加えないようにしていた。
このことについて、達也はリーナにスターズを抜けてもらった方が将来的に都合が良いからだと口では説明していたが、実際は自分と似たような境遇のリーナに対して同情と共感の念を感じていたからだったようである。

装備

  • ブリオネイク
リーナの切り札の魔法兵器で対人戦闘にてヘビィ・メタル・バーストを使う際に使用する。
円筒状の80cmの細い部分と40cmの太い部分、大小の境目に十時に取り付けられた箱状の棒で構成される全長1.2mの携行兵器。
ヘビィ・メタル・バーストの弾となる重金属の粉末が内部に仕込まれている。
物理法則の影響を遮断する結界魔法を内部に張ることで、無秩序に拡散するはずのプラズマの運動に指向性を与え、エネルギーを一方向に収束させることで、口径を自在に絞り込む事も容易いビーム砲や、短時間ながら先端に光の刃として固定したまま容器ごと振り回すなど、兵器として格段に扱い易くしている。
達也曰く「これを開発した人物は紛うことなき本物の天才」。

この他、汎用CAD、拳銃形態特化型CAD、分子ディバイダー用の刀剣形CAD、ダガーなどを複数装備している。

魔法能力

能力は非常に高く、四葉の最高傑作である深雪と互角の魔法資質を有し、近接格闘術もそれなりに高いレベルにある。
深雪との比較では干渉力では深雪が、発動速度ではリーナがそれぞれ優っている。

  • ヘビィ・メタル・バースト
リーナの持つ戦略級魔法。
単純な破壊力なら十三使徒*2の中でも最強の威力と言われている。
爆心地点から全方位にプラズマ放射する系統魔法。
具体的には車両や兵装等に多用される重金属(例:鉄、銅etc……)を上下から圧縮する形で高エネルギープラズマへと変化させ、それを構成する電子を水平方向に拡散することで残された原子核同士の斥力と、拡散する電子に引き寄せられる引力が合わさり、広範囲にプラズマがまき散らされることで周囲を跡形もなく焼き尽くす。
結界容器ブリオネイクをつかうことで収束ビームとして発射することが出来る。発射速度は音速の100倍程度。
原理は異なるがイメージ的には荷電粒子砲に近い。
その発動速度は達也の分解が間に合わないほど速く、威力も達也の片腕を一瞬で消し飛ばすほど高い。

  • 仮装行列(パレード)
十師族・九島家の秘術である偽装魔法。
リーナの祖父が九島家出身のためリーナも使うことができる。
任務中はこの魔法を用いて赤髪、金眼に外観を偽装している。
また、自分の位置情報を誤認させる効果もあり、これによって位置を誤認させ、自分に向けられる魔法の照準をずらすor定義破綻で失敗させる防御手段にもなる。

  • ムスペルスヘイム
ヘビィ・メタル・バーストが使えない状態でのリーナの切り札。
気体分子を陽イオンと電子に強制分離することで、熱プラズマを発生させ、高エネルギーの電磁波を生み出す領域魔法。
この魔法が展開された領域は空気が燃え上がる灼熱の地獄と化す。
深雪が得意とする広域冷却魔法「ニブルヘイム」とは効果も名前も対になる魔法。

  • 分子ディバイダー
放出系の系統魔法。
先代のスターズ隊長、故ウィリアム・シリウス少佐が開発した。
USNA軍の機密術式でナイフ形の武装一体型CADと組み合わせて使われる。
領域魔法なので使い手によっては刃に纏わせるだけでなく刃渡り以上の長さにする等、自在に形を変化させる事も可能。
クーロン引力のみを中和・・・どころか電子の振る舞いが見かけ上逆転し、クーロン斥力だけの状態になるので、この領域に触れた物体は構成物質が気体化し、包丁を入れられた豆腐のように容易く分割、切断させられる。
達也の分解魔法とよく似ているが、こちらは分解ほど威力は高くない代わりに起動式があれば誰でも使える。

  • ダンシング・ブレイズ
武器等を手を触れずに遠隔操作する魔法。
リーナはこれを使って複数のダガーを同時に操って見せた。

余談

ちなみに作者や担当者のお気に入りのキャラらしい。
作者はリーナを描いていてポンコツ萌えに目覚めたなどと言われている


追記・修正はヘビィ・メタル・バーストを耐えきってからお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • アンジェリーナ・クドウ・シールズ
  • 魔法科高校の劣等生
  • 金髪
  • ツインテール
  • ツンデレ
  • ポンコツ
  • 日笠陽子
  • 高校生
  • 大学生
  • クォーター
  • 魔法師
  • 交換留学生
  • 巨乳
  • 少佐
  • 総隊長

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月12日 13:07

*1 人体の一部分だけを雲散霧消=分子レベルまで分解することで激痛を与える達也の常套的な無力化手段の1つ

*2 公に名前と使用魔法が公開されている13人の戦略級魔法師。ちなみに達也はそのうちの1人を灼熱のハロウィンで巻き添えにする形で消滅させた