大門五郎

登録日:2015/03/30 Mon 20:13:38
更新日:2024/03/24 Sun 23:25:47
所要時間:約 6 分で読めます





教えてやろう、武は人を曲げぬという事を!!


大門五郎とは『THE KING OF FIGTHERS』シリーズのキャラクター。
声優は臼井雅基(KOFXⅢまで)、藤原貴弘(KOFXIV以降)。


プロフィール

格闘スタイル:柔道+我流格闘術
誕生日:5月5日
身長:204cm
体重:103kg→138kg(『'96』以降)
血液型:A型
出身地:日本
趣味:自然を愛でること、日本庭園めぐり
大切なもの:家族、ゲタ
好きな食べ物:チョコレートサンデー(『'94』のみ)、ざるそば(『'95』以降)
嫌いなもの:精密機械
得意スポーツ:柔道



キャラクター概要

8人兄弟の五男。
柔道に三十年打ちこみ続けた元・金メダリストだが、柔道に限界を感じて山籠もりをする。
そして我流の格闘術と地面を叩いて揺らす「地雷震」を習得した。
全日本異種格闘技戦ではに敗れて3位となり、1位の京、2位の紅丸と共にKOFに出場した。
『'97』大会が終わると恩師の頼みで引退し、後進の育成に入る。
そして紅丸から京が戻って来た事を聞き、『2001』以降はたびたび出場し出す様に。

寡黙な性格で、口数はかなり少ない。
キャラがよく喋るKOFでも、唸り声や叫び声以外語らない事もしばしば。
交友関係も狭く、京、紅丸、真吾以外とはチームを組んだ事がない。
鎮元斎やチャン・コーハン、チョイ・ボンゲ辺りも少ないが、大門は特に師弟関係を持っていないのにこの少なさはちょっとびっくり。
ただし人脈が無いわけではなく、母校の大学や警察学校で講師として働く事があったりもする。
また、喧嘩っ早い京と紅丸の仲裁役もしており、大門がいなければ現在の日本チームはなかったと言われている程。
そんな二人からは親しみを込めて「ゴローちゃん」と呼ばれているが、『XII』ではあまりにローテク過ぎて煙たがられていた。
また、プレイヤーからは高性能故に「大門先生」と呼ばれている事が多い。


外見は身長2m越えの筋骨隆々とした大男。
火の丸のついた白ハチマキを巻き、胴着の上は脱いでいる。
このためか、『龍虎の拳2』で上を脱いでいたタクマ・サカザキはKOFシリーズだと上下着ている。
だが、『'94』のエンディングや『2000』でのストライカー時は大門も上下着ていた。
糸目も特徴的だが、森気楼氏の描く公式イラストでは長らく目が開いていた。慣れなかったのだろうか?
また、何故かゲタを履いたまま戦っているのは企画者が押し切った為。
走ればカランコロンと鳴るため、今や大門には欠かせないものとなっている。

いつ結婚したのかは不明だが、復帰した『2001』からは息子の虎五郎がイントロなどに登場。小説版では紅丸が大門の結婚に驚いていた。
まだ生後9か月なのに顔つきはかなり大門に似ており、しかも受け身も習得している始末。
流石にアレだったのか『2002UM』では普通に子供らしい顔になっている。
結婚相手としては『KOF京』で一目惚れした青髪眼鏡の大学美人助教授が有力説(後述)。


ストーリー上の活躍

  • KOF'94
前述の大会で知り合った二人と共にKOF出場をする。
エンディングでは二人を見守る様な発言をしていた。


  • KOF'95
修行の旅に出ていた京を迎えに行く際、ルガールの秘書からの襲撃を受ける。
特に被害は受けなかったが、今回の大会には不穏な気配を感じていた。


  • KOF'96
ゲーニッツにやられて入院した京の面会に二人揃ってやってくる。
その後、雑木林で無式の特訓をする京を目撃していた。
なんとなく、紅丸と一纏めにされている気がしなくもない。


  • KOF'97
KOF前日、日本柔道界を変えるために大門の元にやって来た彼の恩師。
意思の強さに大門も考えを変えて、今回のKOFを最後に柔道界に戻る事にした。

エンディングでは約束通りに柔道界に戻る。
日本選手団の監督、そして選手として日本柔道界を活性化させていった様子。


同作をベースにしたアドベンチャーゲーム『KOF京』では、大学で柔道を教えていたが、
当時独身だった大門は前述した同僚の美人助教授(本名は不明)に一目惚れしてしまう。
京には「女と喋るのはこれが初めてかもしれない」とか、真吾には「相手は本当に人間か」とか言われていたが……
彼女の方も実は大門に興味津々で脈アリ。
と思いきや「あなたが本気で戦っている時の脳波を調べたい」等、モルモット的な意味でだったようだ。
しかしオロチ一族が彼女の肉体強化の研究成果を狙って襲撃してきたため、大門が身を挺して彼女を守り、
その後の二人は満更でもない雰囲気になっていたようである。
ちなみにこの際のバトルに勝った場合は大門もオロチ一族を止めるため京に協力して大会に出場してくれるのだが、
負けた場合は京に頼らず彼女を付きっきりで警護する事となり、仲間になってくれなくなる。


  • KOF'98
前作で別れたばかりだが、ドリームマッチのために日本チームで参戦。
京と紅丸以外のチームは考えたことがないようだ。
また、無口故にかインタビューの回答が非常に短い。
京からは紅丸と共に組めば安心して戦える奴と言われている。
また、同じ投げキャラのクラークとシェルミーからは興味を持たれていた。

特殊EDはジョーユリとでNo.3チーム。
ジョーとお揃いの日の丸ハチマキをユリにも無理矢理付けようとしていた。お前本当に人格者か?
また、真吾と紅丸とで偽主人公チームも。

ノベライズ版『遺された者達』ではKOFに復帰した紅丸とは逆に後進の育成に専念していたため不参加。


  • KOF'99/2000
欠場。
大門に加え、シェルミーとバイスもいなくなった『'99』での投げキャラはクラークくらいのもの。
一応、DC版『'99EVO』ではエキストラストライカー、『2000』ではセスのアナザーストライカーとして登場している。
しかし『2000』ではそのセスがぶっ壊れなのであまり使われない。


  • KOF2001
『'98』以来の日本チームで参戦。4人チーム制なのでいつもの面々に真吾が加わっている。
柔道界で闘い続けていた。あといつの間にか結婚して息子も授かっていた。
そこで紅丸から京が帰って来た事を聞き、更にKOFにも参加する。


  • KOF2002/2002UM
ドリームマッチ。
やはり日本チームで参戦。
『UM』での特殊EDはチャン、マキシマとの巨人チーム・タクマ、キムとの父親チーム・雛子、香澄との日本の伝統的武道チーム。


  • KOF2003
母校の大学で講師をしていた所を、放火未遂で警察に補導されていた真吾に紅丸と共に呼ばれる。
大門が警察学校でも講師をしていたので釈放はすんなりだったが。
そして自分の実力を確かめる為、紅丸、真吾と共に紅丸チームとしてKOFに参戦する。'98の偽主人公チームと見事に一緒
エンディングでは火が出た火が出たとうるさい真吾を、珍しく必死に否定していた。

「じ、実はオレも、今回はちょっと頑張ったかなって思ってたんス! 火も出たし」
(出てないと思うが)
「何せオレ、草薙柴舟さんに、スジがいいって褒められた事があるんスよ!……火も出たし!」
「火なんて出てたか? まぁそれはそれとして、確かに格闘センスはあるよな」
「うむ。火は別として」
「紅丸さんと大門さんも、そう思ってくれるんスね! いや~自信になるッスよ! なにせ火も出ましたから」
「闘う者に、自信は何よりも大切。例え火を出すことができずとも」
「そうなんス! オレ、わかったんスよ! オレに何が足りていなかったのか……それは『自信』ッス!」
「む……」

特殊EDは京、紅丸との日本チーム。


  • KOFXI
理由もなく再び欠場。多分柔道してた。


  • KOFXII
ドットが描き直され、より筋骨隆々というか、全体的に太くなった。
ストーリーは3人で集まってトレーニングをするものになっているが、今回のゴローちゃんはなんとなくおかしい。
何もしなくても自然に午前4時30分に起きるとか、時代に合わせる事の出来ない不器用さ辺りはまだいいとして、
昨日午前1時に寝た2人を無理矢理起こして10キロのロードワークをさせたり、遠征の際には巨大な電子ジャーと七輪を持って日本食を食べるとかは明らかにズレてる。
まぁ、平成の世にゲタを履いて、その上柔道している時点でかなりアレなのだが。


  • KOFXIII
日本チームが再結成されたが、これと言って出番はなし。
紅丸と共に真吾の見舞いには訪れていたりするが。
対堕瓏戦での試合前会話で放った冒頭にあったセリフは今作屈指の名言。
特殊EDはライデン、マキシマとの巨漢チーム。絵面が完全に森のくまさん


  • KOFXIV
日本チームとして続投。
EDで不評だったアントノフが付けていたチャンピオンベルトを誇らしげに付けていた。


  • KOFXV
柔道連盟絡みの用事があるため欠場。
大門はリストラされたのに大門の一部の技をパクった裏社はDLCで出場していた。
その一方で京と紅丸の対裏社戦の勝利セリフに大門の投げの方が強かったと、大門を尊敬している部分がある。


  • CAPCOM VS. SNK
初代では京と紅丸の対戦時のみ、背景で見守っている。



ゲーム中での性能

強力なコマンド投げと優秀な通常技で戦う投げ+打撃キャラ。
空中戦はジャンプの性能の悪さから得意としないが、地上戦は牽制の優秀さから右に出るキャラは中々いない。
特に、遠距離立ちBのリーチと判定の強さや、パワーMAX吹っ飛ばし攻撃の破壊力はよくネタにされる。「お前はもうサムスピに行け!」
そして近距離戦に持ち込めば「吸引力の変わらないただ一つの大門」と呼ばれる程投げ間合いが広いためコマンド投げでホイホイ投げられる。
KOFシリーズではのけぞり中の相手やキャンセルをかけても投げが成立しコンボになるため、大門など投げキャラに優しいシステムなのも嬉しい。
遠距離戦で飛び道具を連射されても、立ち状態の相手にダメージを与える「地雷震」で相打ちが狙える。そもそも飛び道具が弱くなったが。
他の投げキャラに比べると小回りが利かないが、有り余るパワーで戦っているキャラと言っていいだろう。

そんなハイスペックさからか、大抵の作品では強キャラ。
『'94』ではコマンド投げの永久、『'95』ではパワーMAX吹っ飛ばし、『'96』では鎮元斎キラー、『'97』ではコマンド投げすかりなし、『'98』では確定地雷震……と、オロチ編では基本的に強い。
特に『'98』・PS2版の『2002UM』・『2003』では最強クラス。

『'98』では「好きとか嫌いとかはいい、大門を使うんだ」と言う言葉が存在する程の強さ。
起き上がりの1フレームに地雷震が確定で当たるバグが存在するため、うまく使えばノーゲージでもかなりのダメージが期待できる。
そのため、三種の神器の京・庵・ちづるなどに並ぶ強キャラだが、ラルフやチャンとは相性が悪い。
『2003』では堕瓏と並んでDDコンビと呼ばれており、闘劇での使用率は50%と異様な数値に。
この二人に相性がいいだけで弱キャラのビリーの使用率が高かった程。
ただし現在はK'や牙刀の躍進により、若干地位が低くなっている。
一方、現在のシリーズ『XII』『XIII』はゲーム性の変化により、強かったり弱かったりと性能が不安定。

また、未だに相手をケズれる必殺技を持って無いため、脱衣KOを一切する事が出来ない紳士。

主な技

●特殊技

  • 頭上払い
発生の速いノーゲージ対空。
作品によっては、対空に頭上払い→超受け身→ガード不能地雷震が確定で入るバグがある。


●必殺技

  • 地雷震
両手で地面を叩きつけ、地震を起こす技。
立っている相手は必ずダウンさせるが、しゃがんでたり空中にいたりするとどう足掻いても当たらない。

『'95』からは強版がフェイント技になっている。
また、待機メンバーもこの技で倒してしまえるが、『'95』からは京と紅丸のみがジャンプして避ける様になった。
が、考案者の大門が相手メンバーにいても避けない。
『XIII』ではノーゲージでEX地雷震が出せるバグが存在したため猛威を振るった。
が、ゲージがさっぱりたまらなかったり、K'やライデン、マチュアの強さがヤバいとの理由で徐々に使用率を落としていった。
「確定地雷震」と言う仕様に近いバグ技?も猛威を振るった。
名前の由来は同名の漫画だろう。

  • 超受け身
受け身を取る移動技。
基本的に完全無敵であり、隙も少ない。そこからコマ投げも狙えたりする。
PS2版の『2002UM』では特殊技と超受け身以外の必殺技でキャンセル出来る様になっている凶悪な技に。
そのせいか、AC版では無敵が没収される残念技になってしまった。

  • 超大外刈り
無敵投げ。
柔道の大外刈*1と同じ要領だが、身長2mある大門の巨体から繰り出される大外刈は強烈。
といっても無敵投げになる前は天地返しの劣化版という性能で使いどころのない技だったが、
天地返しが1フレ投げとして分化したことでようやく使いどころが出てきた。

  • 天地返し
1フレ投げ。
背負い投げをかけた後、その流れでさらに相手を反対側へ上空に投げ飛ばす。
威力も高いし投げ間合いも広い。その上起き攻めにも優秀で大門の立ち回りの核となりさらに彼を象徴する技。
入力が甘いと地雷震が暴発する。

他、対空「雲つかみ投げ」、打撃投げ「切り株返し」、移動投げの「裏投げ」、中段当て身の「根っこ返し」と豊富な投げ技が存在。
使い所を見定めればいずれも強力である。
と言うか、いくつか追加された『'97』から『2002UM』まで技のラインナップが全然変化していない。
ドット絵も『'96』から『2002UM』まで変化していないので製作者にも優しいのが大門先生である。すごいぞ大門。
でも上述の通り、異様な強キャラになってしまいがちなのも大門先生である。やばいぞ大門。


●超必殺技

  • 地獄極楽落とし
超大外刈りで相手を地面に叩きつけ、そこから連続背負い投げ→放り投げを決める。
MAX版だと背負い投げの回数が倍近くに増え、相手が着地した直後に地雷震を決める。
投げ間合いも広い上威力が非常に高いため積極的に狙いたい。
『'98』ではゲージなしの時にこのコマンドを入力すると、お互いのコマンド入力が消失する凶悪なバグが存在。通称「ザ・ワールド

  • 嵐の山
連続コマンド入力の超必殺技。
一本背負いから、ダウンした相手に「続・切り株返し」をかける。
通常版はそこから「ぶっこ抜き裏投げ」を放つ。
MAX版は「続・天地返し」と言う、連続背負い投げ→放り投げ→雲つかみ投げを決める。
非常に豪快、かつ高威力な技。
何故か『98UM』では当て身技になっている。

  • 風林火山
『2002』『2002UM』でのMAX2だが、性能などは異なる。
前者では地雷震→裏投げ→ダウンした相手に連続地雷震→叫ぶと大爆発。
発生は遅いが相手の体力の8割を持って行くバカみたいな威力を持つため、大逆転を狙える。
連続地雷震をダウンした相手に決める大門はどことなく不格好である。
後者では地雷震を最初に放ち、「風」裏投げ→「林」切り株返し→「火」地雷震→「山」雲つかみ投げ→四つの文字が並んで大爆発と言う流れに。
威力は半分近くに減ったが発生が早くなっている。

  • 驚天動地
『XIII』のNEO MAX超必殺技。
地雷震のポーズでとる当て身技。
まず天地返しを決めるが、背負い投げをした際に爆発が起きる。
そして鬼の形相をし、腕には血管が浮かび上がった状態で落下して来た相手に大地を砕く威力の地雷震を決める。
NEO MAX超必殺技の中でも特に威力が高い。
因みに単体では当て身だが、クライマックスキャンセル時に限り投げ技に変化する特性がある。



「……このアニヲタwikiには、項目を良くしようとする心とやらでは決して正せぬ項目がある……
 それを知らないwiki籠りに勝ち目はない。……おとなしくブラウザバックするがいい」

「心に闇をかかえることもあろう……が、だからこそ追記・修正をするのだと判らぬか?
 おぬしに教えてやろう。……追記・修正は項目を正すということを!」


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最終更新:2024年03月24日 23:25

*1 講道館柔道における技名には送り仮名はつけられない。背負い投げ→背負投など。