風俗嬢

登録日:2015/03/28 (土曜日) 16:15:30
更新日:2024/03/08 Fri 13:42:52
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◆概要

風俗店でお客様の性的なサービスを提供する人たちの事。
厳密に言うとゲームセンターやカラオケ、ボーリング場などといったアミューズメント施設からガールズバー、キャバクラなどといった店までも広く「風俗業」に相当するのだが、
ここでは客に性的サービスを行う女性たちを取り扱う物とする。

性的サービスを行う女性はコンパニオン、キャストと呼ばれる事が多い。
年齢層はバラバラで業種や店舗にもよるが、大体は20代が花形であり30代以降は退職を考えるようである。
なお、指名せずにフリーにしたら年増の女性が出てきたという実例もある。
大体、Webサイトなどで公開されている年齢よりも+2~10歳くらいは考えておいた方がいい。

なお、キャストの送迎スタッフや店長は男性である事も多く、客の前にはあまり姿を見せない。
キャストを引退後にスタッフ側に回る女性もいるようだ。

日払いかそれに近い形で手早く収入を得られることから金に困っている女性が飛びつきやすい職業ではあるが、心身共のリスクは大きい。
病気を移されたりタチの悪い客に危害を加えられる可能性はもちろん、夜型の不規則な生活習慣が続いたり、好きでもないオヤジと裸で過ごすだけでもストレスは溜まる。
高収入を得るためにはそれなりの容姿と接客技術は必須であり、格差は大きい。

ランクの低い店でお茶を引いている嬢はメンタルは病むわ金は貯まらないわでいいことなしである。
ホストにハマってそちらでも痛い客となってさらに精神を病んでいく者もおり、ミニブログ全盛期ごろにはメンヘラブログを書いていた底辺風俗嬢も少なくなかった。
SNS主流の時代になってからは、売れない風俗嬢が他者を叩く問題垢の中身になっているケースも少なくなく、
所謂「ツイフェミ」として萌え絵や幸福な夫婦生活を語る一般人叩きの常習者で知られていた有名アカウントの中身が風俗嬢だった、というケースはかなり多い。

この仕事につく理由は様々であるが、浪費による借金や自身の不倫・犯罪をやらかして多額の賠償を負ったといった自業自得な事情がある者、
芸能系の追っかけやホストクラブに通う資金を稼ぐための者、身寄りや資格がなく生活苦に陥った者も少なくない。
特にホスト狂いから売掛がかさみ昼職から落ちてくる者や、ホストと提携しているスカウトに落とされた者はかなりの数になる。
悲惨な範囲だとタチの悪い親やDV彼氏に働かされていたり、軽度知的障害や発達障害で十分なケアを受けられず*1定時出勤や事務仕事ができず昼職でも勤まらないためやむを得ず流れてくる者もいる。
特に軽度〜ボーダーの知的障害者を使う店は悪質なところも多く、騙されているケースも少なくない。

夢を叶える為のまとまった資金を集める為に、敢えて風俗嬢として働いているというケースもある。
例えば声優を目指している女の子が、養成所を卒業するまでに授業料が100万円近くかかる、
さらに声優になれたとしても東京で一人暮らしをする為の当面の生活資金も必要になるが、両親に迷惑は掛けられない、
だからまとまった資金を集める為に風俗店で働いている、等。
他にも大学や専門学校の学費を稼ぐ為に、風俗店で働いているというケースも多いらしい。

日本で働く外国人の嬢も多く、アジア系だけでなく欧米系の嬢も結構いる。
ごくごく稀に本当のスキモノ故に入ってくる人もいなくはない。


◆労働形態

風俗嬢というのは一般的な店や企業とは違い、店側が風俗嬢と労働契約を結び「従業員」として雇用しているのではない。
あくまでも「個人事業主」という扱いだという事を覚えておこう。
つまりは芸能人や声優、歌手などが芸能事務所とマネジメント契約を結び、仕事を斡旋して貰うのと同義なのだ。
風俗店の求人広告において「女性従業員募集」という記載をしている店が存在せず、「コンパニオン募集」「キャスト募集」という記載をしている店ばかりなのは、あくまでも風俗嬢が「従業員」ではなく「個人事業主」だからなのである。

店側は採用した風俗嬢とマネジメント契約を結び、宣材写真やプロフィールなどを用意したり、店舗の個室を風俗嬢に貸し与える。
風俗嬢はそこで待機し、店を訪れた客を紹介して貰い、また客との間に何らかのトラブルが発生した場合、店側が即座に対応して風俗嬢を守ってくれる。
その代わりにマネジメント料として、風俗嬢は売り上げの何割かを店側に支払うというシステムになっているのだ。

また風俗嬢は「個人事業主」という扱いなので、一般的な社会人と違い厚生年金や社会保険、雇用保険の対象にならない。
そして個人事業主であるが故に店側と何らかのトラブルがあったとしても、労働基準監督署の救済対象にならないのだ。
さらに何らかの怪我や病気にかかってしまったとしても、社会保険の対象外なので、治療費は基本的に全額自己負担となる事も留意しなければならない。
店によっては後述の性病に関しての治療費や検査費用だけは、必要経費として何割か負担してくれる所もあるようなのだが。
雇用保険の対象にもならないので、何らかの理由で店を辞める事になっても失業給付金を取得する事が出来ない。

何らかの理由でこれから風俗嬢になろうと考えている人は、あくまでも「従業員」ではなく「個人事業主」であるという事、それに伴うリスクがあるという事だけは覚悟しておこう。


◆服装

ほぼ全裸に近い露出度が高めな服装をしており(ミニスカにノーパンはザラ)、私服のファッションセンスはダサい嬢もいるが、
これはお客受けをするための戦略である。


◆種類

風俗遊びの王様。性交が可能なほぼ唯一の風俗店。
銭湯に入ったらたまたま女性が先に入浴しており、即座に恋愛関係になるが完全燃焼をした後にフラレてしまい、退店する様なお店である。
恋愛とはいえ、入浴料とは別に女性にサービス料を払う必要がある。ネットなどで総額料金を調べておくべき。
その性質上一番行政の締め付けがキツイ業種であるため、接客や行為の技術力の育成に力を入れている。


  • ファッションヘルス
最も数の多い風俗。
本番は禁止で、主にフェラや全身リップ(全身にキスをしたり舐めたりする)、嬢への責めを楽しめる。
業務形態はさまざまで、店舗を構えている「箱ヘル」の他、
自宅などの指定場所に嬢を派遣する「デリバリーヘルスデリヘル)」、
ラブホテルで落ち合う「ホテルヘルス(ホテヘル)」など。
さらにプレイ内容のバリエーションとして、キャビンアテンダントや警官などの扮装をして、
特異なシチュエーションを疑似体験できる「イメージクラブ(イメクラ)」もある。


  • ピンクサロン(ピンサロ)
薄暗いお店の中でお酒やつまみを口にしながら、女の子がフェラチオしてくれるのを楽しむ。
あくまで飲食店であり、来店したお客にセクハラをしてくる女性従業員がいる様なお店である。なのでドリンクを提供している。
飲食店なので必ず入店料とは別料金のドリンクを頼まなくてはいけないが、
"あくまでも飲食店なので当然入店料は無く、2000円以上の高いドリンク代を払う"(要はドリンク無料の風俗)というお店もある。
飲食店という届け出故に、シャワーなどの衛生設備が置けないため、ヘルスよりも性病のリスクが高いと言われているが、
逆に、性器同士の接触がない分安全という意見もある。
店内は概して薄暗く、顔が見えづらいため、嬢のルックスは他の風俗より低め(不美人でも採用されやすい)とされる。
愛知県では「キャンパスパブ(キャンパブ)」という名で呼ばれている。


  • セクシーキャバクラ(セクキャバ)、おっぱいパブ(おっパブ)、イチャイチャキャバクラ(イチャキャバ)
薄暗い店内で女の子の胸をもんだり舐めたりキスしたりしながらお酒を飲む。
こちらもやはり飲食店という建前。性器の接触がないため、性病の危険は低いが、それでも唾液感染の可能性はゼロではない。
北海道では「キャバクラ」といえばこのセクキャバを指す。本州でのキャバクラは、北海道では「ニュークラブ」と呼ばれる。


  • オナニークラブ(オナクラ)
近年急激に増えてきた画期的な風俗。男性客がオナニーをして、嬢にそれを見てもらう。
または、逆に嬢がオナニーをするところを男性客が鑑賞する。
女性は客に行為をしないので可愛い女の子が「これなら私も働いてもいいかな」と気軽に参入する。
各種オプションを可にしている女性はそのオプションの接触サービスも行う。


  • ちょんの間
小料理屋に行ったら仲居さんと恋に落ちて即合体。しかる後気分が冷めて退店するという筋書きのお店。
ソープと同じく性交まで持ち込めるが、プレイ時間は15分~1時間未満と大変短いため、「ちょんの間」の名がついた。
料理屋の玄関に女の子が座っており、その横でやり手婆が「お兄ちゃんお兄ちゃん、こんな可愛い子おるよ~」と呼び込みをする。
女の子の実物を見られるという究極のアナログ方式ゆえに、風俗の中では最も美人率が高いと言われる。
ソープランドが条例で禁止されている大阪で発展、特に大阪市の飛田新地が有名。
なお、とある元大阪府知事が弁護士時代にここの顧問をしていたのは黒歴史。
その飛田は「青春通り」「メイン通り」というエリアと、「年金通り」「妖怪通り」というエリアに分かれており、前者二つは美人揃いだが、後者は……。


  • 性感マッサージ/回春マッサージ
性感帯を刺激し、手コキで射精に導く。
本来は純然たるマッサージ店であり、勃起不全の改善などを目的としたものだった。
自分でも知らなかった性感帯を刺激されて、新しい境地に目覚める人も多いが、性感帯は個人差が激しいので、全然気持ちよくないという人もいる。
某有名ホモビデオ俳優も行ったことはあるが、趣向に合わなかったようで、「ダメみたいですね」とコメントしている。


  • 温泉コンパニオン/スーパーコンパニオン/ピンクコンパニオン
温泉旅館での宴会に呼び出され、女体盛りや野球拳などのエロいお座敷遊びに付き合う。
旅館専属のセクキャバ嬢と言ってもいいが、「アフター」と称して自室にお持ち帰りすることも可能。
宴会場でそのままおっぱじめる旅館もあるが、たいていの場合、お座敷ではほどほどに、アフターではご自由にとなっている。


  • 立ちんぼ
店舗に勤務するのではなく、辻に立って個人で客を取る、いわゆる私娼。
最も古い売春の形態であり、この場合はフリーランスの風俗嬢として活動していく事になる。
そういうスポットに所在なげに立って、道行く男性から声がかかるのを待ったり、逆に声をかけたりする。
その後は交渉の末、ラブホテルに行って事に及び、終わったらハイさようなら。

交渉から行為の後始末まで全てが個人間で行われるため、完全な自己責任の世界。故に客にとっても嬢にとっても危険度がMAX。
客にとってはサービスが悪いというのはまだマシな方で、美人局に引っかかったり、暴力団関係者にシメられたり、嬢から性病を伝染される危険性もある。
また嬢にとっても客に暴力を振るわれる、本番行為を強要された挙句に妊娠させられる、暴力団関係者にみかじめ料を要求される、客から性病を伝染される等の危険性もある。
特に性病に関しての危険性は非常に高く、他の風俗も感染の危険はあるが、多くの店舗は嬢の健康診断を義務化するなど、客と嬢の健康に気を遣っているのだ。
それでもどうしても彼女らと行為に及ぶのであれば、性病に関する健康診断書の提示を要求した上で、必ずコンドームを着用するようにしよう。
100%ではないが、これだけでもかなりの確率で感染の危険を抑える事が出来るのだ。

東京の新宿ラブホテル街、神奈川の末広町、大阪の梅田地下街などが有名な立ちんぼスポット。
かつては愛知の納屋橋(なやばし)もかなり有名な立ちんぼスポットで、最盛期には100人近い女性たちが一斉に男性たちに声を掛けまくっていた事があった。
だが暴力団関係者が彼女たちを強制的に傘下に置き、みかじめ料を要求するようになるなど、近隣の治安が悪化し社会問題になった事、
さらに愛・地球博の開催が迫っていた事もあって、後に愛知県警による徹底的な取り締まりが行われた。
それ以降は全くいなくなってしまった訳ではないのだが、納屋橋での立ちんぼは激減してしまった。

その代わり納屋橋に関しては、ニューハーフの立ちんぼが割と多く出現するようになったらしい……。


  • 援助交際(援交)
90年代後半に社会問題化した女子学生の売春行為。
中年男性が女子学生に「援助」名目でお金やブランド品を渡し、女子学生はその見返りに男性と「交際」するというもの。
当初は「若い女の子とお話しできるだけで嬉しい」という男性も多く、
単純に食事をしたりカラオケに行ったりといった割と健全な交際だったのだが、
次第に性行為まで行き着く例が増えていった。
さらには最初は女子高生が主だったのだが、次第に中学生まで年齢層が下がり、
2000年代には小学生の援助交際経験者が出るという事態にまで至った。アグネス仕事しろよ……。
小学生相手に何するんですかね…?おててつないであそぶんですかね?
当然ではあるが、 未成年者との淫行は紛れもない違法行為であり摘発者も相当出ている 。絶対にしてはいけない。


  • パパ活
2015年頃から隆盛している援助交際の一形態。
中年男性が若い女性に高級な食事を奢り、小遣い名目で金銭を渡す。
これがまるで、一人暮らしをする娘に会いに来た父親のようだということで、パパ活という名がついた。
援交との違いとして、あちらが中高生が個人間でやりとりをしていたのに対し、こちらは大学生や20代のOLが業者を介して行うことが多い。
業者は「援助交際とは全く違います!!」と主張しているが、金目当ての女と、体目当ての男という構図は変わっておらず、名目上は清い交際、行きつくところは肉体関係という問題も全く同じ。
そもそも、援助交際も元をたどれば愛人契約に原形を求めることができる。
おそらくは今後も、イメージが悪くなる度に違う言葉が作られて、同様の所業が繰り返されてゆくのだろう。


料金もこれまた業種によってバラバラで、低額では優れたサービスに出会える確率はかなり下がり、
超高額店ではモデル並みの容姿を持つ女性に出会える可能性が発生する。
射精出来れば皆同じと安く済ませるか、自力では口説けない美女を大枚はたいて利用するか好みで選ぶのである。
いずれも時間制である。


プレイ内容

プレイ内容は「フェラ」「オナニー鑑賞」「写真撮影」など多岐に渡る。

本番が可能なのは一応ソープとちょんの間のみ。これは性風俗店以外にもそれぞれ「個室型の銭湯」「料亭・旅館」という名目があり、
更にそこに「自由恋愛」…『銭湯の湯女』や『料亭の仲居』といった従業員とお客さんが「偶然一目惚れして偶然行為した」という名目を入れ、
売春防止法による組織売春であるという追求を回避する余地を残しているためである。
ソープで「入浴料」と「サービス料」が別建てになっている店があるのも、店に入る入浴料と嬢に入るサービス料を分けることで、
「売春は勝手に従業員がやったことで店側はそういうことには噛んでいませんよ」ということを言い張れるようにするため。
しかし、こういった手段でさえあくまで「お目こぼし」の域に過ぎない為、何らかの地雷を踏み一斉摘発となることもある。
実際、「ちょんの間」が立ち並ぶ色街の1つであった京都の五條楽園や尼崎のかんなみ新地は壊滅させられ、
岐阜県の金津園でも近隣住民からの通報により、一部の店舗で警察によるガサ入れが行われた。

一方で、完全に「性風俗店」として営業していれば本番不可。
ヘルスやピンサロなどで行為を試みようものなら、嬢から店に報告されアフターピル代や慰謝料と称して、ごっそり数十万巻き上げられるならまだ良い方である。
自宅や勤務先に通報されたり、物理的制裁を受けてからでは遅いので、たとえ嬢に誘われても非本番業種では本番に応じないほうがいい。
やった側も強姦として警察に届け出られて前科がつく危険性もあるし、店側も本番行為がバレれば売春防止法違反で廃業させられる可能性があるため、
本番に応じないことは自分の身だけでなく店のため、他の嬢のためにもなるのだ。

非本番店で本番をやる嬢、ゴム接客店で生接客をやる嬢は色々な意味で問題児である確率が非常に高く、病気を移される危険も高い。
最悪の場合、嬢と悪質店が実はグルで、嬢に本番を誘われた客が応じた途端に、駆けつけた男性従業員に慰謝料を請求されるという、悪質な美人局の被害を受ける事すら有り得る。
実際に愛知県名古屋市において2018年5月、デリバリーヘルスを利用した客が上記の美人局の被害に遭い、
客からの相談を受けた警察によって、経営者や風俗嬢ら4名が逮捕される(後に不起訴となり釈放)という痛ましい事件も起きている。


店舗について

風営法や売春防止法の関係上、嬢を雇用契約して雇用するなど、
管理下において組織的に売春を行う「管理売春」行為は禁止されており、また18歳未満は雇ってはならない。
この為、年齢制限を破ることが前提の高校生以下の援助交際は当然違法である。
この年齢確認は店の自己責任で行う必要があり、基本的には本人の顔写真付きの身分証明書(運転免許証や住基カードなど)で確認を行うが、姉の身分証等で騙されても店側はお目こぼしはしてもらえない。
この際意外と重宝されるのが「卒業アルバム」とのこと。写真が載っているし、年度の誤魔化しも効かない。
また、「まともな身分証明書を持っていない」という嬢をこれで年齢確認するケースもあるらしい。
客の方も、年齢を上に鯖読みした未成年嬢を相手にしてしまうとしょっぴかれる危険性が高く、
有名人で謹慎を余儀なくされたものも多々いる。

勤務時間はバラバラで、深夜営業も当然あるが平日の昼間から開いている店なども数多くある。

基本的にお客に対しては、例え好みでは無い相手でも嫌な顔をしたり、無愛想な態度を取ってはならない。
店舗によって接客ルールはさまざまに決められているが、接客業としては行われる行為以外に特徴的なものはあまり存在しない。

嬢に対し、行為などを無理強いをしようものなら男性スタッフ(所謂ボーイ)が客に強制チェック(チェックアウトの略)を行う。
その上で出入り禁止(出禁)、利用禁止等の処置が取られる。
最悪の場合は強姦罪や強要罪の刑事責任を問われてしまう事も。

しかしながら所詮は風俗とバカにしたり見下したスタンスで来店・利用する(これを業界用語で冷やかしという)客も非常に多く
嫌な目に遭うため嬢だけでなくボーイもストレスを抱えやすい仕事なのは周知の事実である。

他のサービス業に比べて身も心も客と密着しがちで危険や上記のようにストレスも多いため、店も嬢も割合強い「客を選ぶ自由」がある業種とも言える。
例えばあまりにも地雷な客と当たってしまった場合は逆に嬢側で二度と指名されないよう「地雷対応」をするし、
普通のサービス業ならば例え客側に非があっても(あってはならないことだが)従業員側が悪いとされることが多いが、
風俗業ではそれを店側が強く咎めないばかりか地雷客が一方的にブラックリスト入りなんてことも。
逆に「カネ(売上)がすべて」という考えが下地として完全に根付ききっている風俗業全体の傾向として、客側がカネを遣えば何やっても許されるという風潮は異常なほど強く、
無理やトラブルに対してかなりのところまでカネの力で押し通すことさえできることも珍しくない。
俗に言われる「痛客」でも、トラブルや迷惑行為等を店側がスルーするケースがあるのは『カネを遣うから』。この一点に集約される。

近年では店内だけではなく出会い系サイトにも出没しており、これは援デリと呼ばれるもので、
「個人的に援交を募る一般女性」という体の書き込みをして客を取る形の管理売春であり、違法売春である。
また、「出会い系喫茶」「出会い系バー」などの飲食店の形式を取り、集まっている女性は「自主的に集まった客、会員」という体裁を取りながら、
実質的にはセミプロかプロという脱法店もある。某元官僚が貧困調査をしていたらしいが(以下自粛)


◆用語

  • NK方式/西川口方式/本サロ
看板はピンサロだが、実は本番(セックス)ができる店のこと。
京浜東北線の西川口駅周辺でよくこのタイプの店が出ていたのでこの名がついた。
当然違法行為であり、大規模な摘発が行われたため、現在はほぼ絶滅状態。
その結果、風俗店関係者を当て込んでいた周辺の飲食店や小売店もあおりを食らって閉店し、西川口駅前は一気に寂れてしまった。
街の浄化には成功したが、経済的には打撃を受けるという結果を招き、行政の介入の是非を問う一例によく挙がる。


  • オキニ
お気に入りの風俗嬢のこと。


  • お茶(を挽く)
客から指名されないまま、勤務時間を終えること。またそういう勤務者を「お茶挽き」と呼ぶ。
風俗業全体の指名制の店で、キャストに対しての呼称として広く用いられる。
もともとは江戸時代の遊郭で、手の空いた遊女に客に供応する抹茶を作らせていたことが語源。
風俗の多くは完全出来高制のため、お茶を挽いてしまうと時間&交通費の丸損となる。
風俗嬢にとっては何としても避けたい事態である。


  • 源氏名
嬢として働くときに名乗る偽名。「ありさ」「なな」「じゅりあ」など、なぜかひらがな表記や、英名風が多い。
店によっては実在の有名人の芸名と同じ名前を使っていたりするケースもある。
例を挙げると、2000年頃は全国各地で源氏名に「あゆ」が爆発的に増加した。
嬢の多くは源氏名を名乗ることで、現実の自分と切り離して働いているため、本名を尋ねるのはご法度。
源氏名という呼称の由来は、貴族の家に仕える者が、邸内の優美な雰囲気に合わせて、源氏物語の登場人物の名を名乗ったことから。
性的サービスに従事する女性は、平安時代から既に雅やかな偽名を使う習慣があり、これが上記の源氏名と混同されて、
江戸時代ごろには、源氏名=遊女が使う偽名という認識になっていたようである。


  • 即尺
「即尺八」の略。ヘルスやソープランドで、シャワーを浴びず、すぐにフェラチオを始めるサービス。
嬢から積極的に求められているような感覚が興奮を誘う…らしい。
衛生のために、事前にシャワーを浴びておくのがマナーだが、一切洗っていないまましゃぶらせるのがたまらないという大迷惑野郎も。
???「即尺だよ、わかんないの?」


  • 即即
ソープランドにおいて、入浴せずに即セックスを始めるサービス。


  • ノースキン(NS)
ゴムをつけずにセックスを行うサービス。
嬢はピルを飲んで妊娠を防いではいるものの、接触はあるので当然性病は防げない。注意すべし。


  • 花びら回転
セクキャバやピンサロで、複数の嬢が入れ代わり立ち代わり、客の相手をすること。


  • パネルマジック
嬢の顔写真をいじって美人に見せること。パネルでは美人だと思ったのに実物は残念だった…というのはよくある話。
フォトショップ等の画像加工技術が普及した2000年代以降の話かと思いきや、昔からあった手法らしい。

これの一種で、手で顔の一部を隠すと美人と錯覚する現象を「ハンドパワー」と呼ぶこともある。


  • ダミー出勤
在籍していない風俗嬢をパネルに掲載する場合を指す。
主にネット上で掲載を行っている店舗やデリヘル等で頻繁行われる手法であり、在籍数を見かけ上稼ぐために他所の店舗の写真を勝手に掲載したり、既に退職済みの嬢を掲載し続けるといったことを行っている。
ひどいものの実例としては「関東の店舗で、見かけ上在籍10人だが、実際に在籍している嬢は1人だけ。パネルは福岡県や広島県といったはるか遠い場所の店舗の写真を引っ張ってきた」というケース。

架空の(存在しない)嬢が在籍しているということになり、当然写真指名等を行う客も発生するが、仮に指名要求が来ても店側の対応は

1.今日は出勤していない(その後もぼかし、出勤している嬢をどのような形であれ働かせるように仕向ける)
2.別の嬢に指名された架空の嬢の源氏名を名乗らせ、以降ずっとそれで通させる

のニ択で、口が裂けても架空の嬢を掲載していることは言わない。

ネット上で「全く関係のない店舗で何故か同じ写真を見かける…」と言った事態を防ぐため、縁もゆかりもないような遠距離の場所の店舗で用いられている写真を用いる。
実際にその遠距離の店舗にアクセスしたり、HPをチェックしたりするケースはまず無いからである。

また、注意深く写真の類を観察すると
「他の写真との不自然な差(スマートフォンで適当に自撮りした感があるものからスタジオを利用してきちんと撮影したものまで、クオリティがばらけすぎ)」
「横並びのアングルや構図、既視感」
「画像加工の跡(モザイクやぼかしではなく、不自然な歪みやジャギーのひどさなど)」などが目につくことも少なくない。
これらに着目することで、架空の嬢の在籍の可能性やPhotoshop等の画像加工で現物とのイメージの剥離の可能性の高さを窺い知ることができる。


  • フリー
嬢を指名せず、店の判断に任せること。嬢にも店にも指名料が入らないため、大抵は暇を持て余している=人気の低い嬢があてがわれる。
しかし、初来店であることを伝えておくと、リピーターになって貰う為に人気嬢を回して貰えることも…
ただし、激安店でフリー指名すると地雷嬢が来る確率が極めて高いので、そのような店でフリー指名をするのは絶対に止めよう。


  • 本指名
一度遊んだことのある嬢を再度指名すること。追加料金がかかる。
客はお目当ての嬢と遊べて良し、嬢は知った相手なので安心、店は収益が増えて嬉しい…と、三者三得のように見えるが、
中には「同じ客は三度目ぐらいで嫌になる」という嬢も。
最も仕事である以上、そんな物はただの甘えに過ぎないのだが。


  • ミラー店
在籍している嬢が同じなのに別の店として営業している店舗のこと。
人気のない店舗が同じ在籍嬢で複数の店を出すことで、少しでも利用者を増やし客数を伸ばす手法である。
新規営業を始めやすいがライバルとなる他店の数が多すぎるデリヘルでは、このような営業を行っている店舗が多い。
当然ながらミラー店を出すことはその店舗が流行っていない証拠なので、こういった店は利用しないほうがいいだろう。


  • 吉原年齢
プロフィールの年齢を実年齢より低く申告すること。
風俗業界において若いというのはそれだけで売りであるため、多くの店舗がこの手法を使う。


  • 人妻(系)
「落ち着いた大人の女性」などをコンセプトとするジャンル。必ずしもリアル奥様とは限らない、らしい。
在籍する嬢の年齢も高めで、概ね20代後半~40代前半。なお更に年齢が上がると「熟女」にカテゴライズされる。
料金が比較的安めだったり、サービスやテクニックを重視したりといった傾向があり、専門に掲げる店舗も存在するなど根強い人気がある。


◆風俗嬢は夢を売る仕事である

お世話になる男性が多いにもかかわらず未だ差別的な視線は減らず、その為にこっそりと就業している嬢も多い。
多くは家族や知人にも言わない(むしろ一番バレたくない)。
また先述の通り本名も明かさず源氏名を業界内で使っている。
故にウェブサイトやプロフィール写真でも顔にモザイクや修正が掛けられている。
店頭に来店してようやく生写真で確認出来る。その時に写真と違っていてもギャップに苦しんで落胆しないことである。

以上の事からプロフィールデータは参考程度のものと見るべきである。
バスト80前後なら貧乳の可能性があり、ウエスト60cm(58cmも詐称の可能性あり)ならデブと思ったほうが良い。
しかしながら太目の女性を専門に揃えた風俗もあり、風俗店が豊富な地域はジャンル毎に嬢の棲み分けがなされている為、
あまり警戒心を保つ必要はない。

肝心なのはそれらをカバーできる技術力、そして客に対しての思いやりの心である。

またAV女優とは互換性があり風俗嬢からAV女優に転身する人もいる。(本家Wiki参照とのこと。)
逆の場合は店が「AV女優在籍!」と売りに出来るため重宝がられ、指名料金も上がる。
なので、本業風俗でちょっとだけAVに宣伝がてら出る人も結構いる。

ただしAV女優の仕事は性病に罹患していてはできないため、場合によってはそっちに専念し風俗を休む場合もあるという。


◆アニオタと風俗嬢の意外な接点

何故かアニオタとも相互関係があり、二次元(アニメなど)に対して腐女子並の理解があり、
特にBLや乙女ゲーを中心に興味を持っている人も多い。

コスプレを提供サービスの一つにしている店もあるが、一般のコスプレイヤーとは別物である事に注意。

人生で苦労してる人も多々居るのでトークで悩みや辛かった話など漏らしてもいい。
辛いことがあったから元気を貰うために来店した、癒して欲しいなどと言うと嬢も喜ぶだろう。
仕事の自慢話などは嬢がウザがるなので出来るだけやめてあげよう。

また、基本的に三次元の女に相手にされないアニヲタ諸兄の中には、
「風俗嬢で初体験」もしくは「風俗嬢しか知らない」という者も多いだろう。
しかし電話番号やメアドの交換は原則禁止となっている。個人で客を取ると嬢に危険が及ぶし店が儲からないためである。
また嬢に本気で恋慕してストーカーへと発展する客も少なくないことも一因として挙げられる。

風俗嬢は夢を売る仕事である、本気になってはいけない、本気になってはいけない!!

大事な事なのでにか(ry

お兄さんとの大事な約束だぞ!!

またイメクラでも二次元キャラや特撮パロは鉄板である。


◆歴史

実際に戦前から存在しており元々は売春婦の物であった。
戦後の1946年に施行されたGHQの法により遊女(売春婦)は取り締まられた。
だが、ダンサーやパンパンと呼ばれる人たち(詳しくは本家Wiki参照)が社会問題化し、
ラジオや新聞などのメディアで取り上げられる事となる。

12年後の1958年に売春防止法が成立。
これによりポン引き行為や管理売春は禁止されたものの隠れて売春行為をする者が出現。カフェーや娼館へと形を変えた。
いずれも若い女性や未成年絡みが多く婦人補導院や児童自立支援施設に収容される者が増えた。

やがて、ピンクサロンと呼ばれる風俗施設が出現し風俗業が多様化する。
70年代にはトルコ風呂(現在では放送禁止用語)とノーパン喫茶が京都でブームを起こし、
似たような施設が全国でも広まっていった。
だが世間は喫茶店ブーム一色だったため風俗業がクローズアップされる事は殆どなかった。

期間を経てバブル期にはダイヤルQ2やテレクラ(いわばライブチャットの先駆け)なるサービスが出現し、
徐々に現在の風俗業に近づいていった。
PCが普及した90年代以降は形を変えて出会系サイトや援助交際など多岐に広がり、現在に至り今もなお社会問題となっている。

※いずれも本家wikiから一部引用


◆同性向け

風俗店と言えば「女性が男性に対して性的サービスをする」というイメージが強いが、レズ風俗という物も存在し、そちらに勤務する嬢もいる。
かつてはマイナーなジャンルで店舗数も少なかったのだが、2015年頃から爆発的に増加し、店によってはかなりの売り上げを叩き出しているらしい。
しまいにはレズ風俗のコンパニオンがテレビのバラエティ番組に出演したり、レズ風俗の特集を組んだ書籍や、レズ風俗を題材にした漫画作品まで登場する程。

また男性同性愛者向けの風俗は「ゲイヘルス」「ウリ専」と呼ばれるものもあり、
女装や工事済みが勤務するニューハーフヘルスもある(ただし、ニューハーフヘルスはノンケの利用者もいる)。
ノンケの男性向けサービスを女性が利用することもある。
アニヲタ的に言えば「女性向けエロは温いかドロドロしてるので、直球エロな男向けの方がいい」という感覚もあるのかもしれない。


◆実際の所、風俗嬢って稼げるの?

結論から言うと「稼げる人は本当に稼げるが、楽して稼げる程甘い世界では無い」というのが実情である。
まあこの辺は水商売全てに共通するので、風俗嬢特有の話ではないが。
まずほとんどの風俗店では、給料は「完全出来高制」であるという事。
つまり客が取れれば1日に何万も稼げるが、取れなければ何時間勤務しようが1円も手に入らないのだ。
良心的な店舗であれば、指名が1件も入らなくとも時給分を支給してくれる事もあるらしいが…。

そして風俗という業界自体も、年々厳しさを増してきている事も影響している。
少子高齢化や娯楽の多様化、給与の低下の影響で、客の数が減り続けているだけでなく、
法律や条例の改正で年々規制が厳しくなっている影響もある。
現在は安易に客引き行為をすれば、迷惑防止条例違反で摘発されてしまうからだ。
その上でさらに競合店が多数存在し、ただでさえ少なくなりつつある客を奪い合っている事も忘れてはならない。
つまりは風俗嬢というのは大リーグも真っ青の、非常に過酷な競争社会でもあるのだ。
さらに2020年よりの新型コロナウイルス(COVID-19)騒動により、
特にまだワクチンの目処がなかった2020〜2021年半ばにかけては風俗店経由の感染事例*2も相次いだことから「まともな方の客が感染を恐れて水商売や風俗店に寄り付かず、非常識な客の率が上がる」というジレンマに陥ってしまっており、
2021年以降ワクチンが普及しても「回復しない売上に困る店が目先の収入のために危険度の高いノースキン接客に走る」と言う状況の悪化を招いている。

以上の理由から「風俗店で働いているが、給料はアルバイト以下」という女の子は実は案外多かったりする。
だがそんな中でも月に何百万も稼ぎ出し都内のタワマンで贅沢に暮らす女の子たちは確実に存在しているのだ。
この過酷な競争社会の中で、何故彼女たちはそこまでの稼ぎを叩き出す事が出来ているのか。
それは彼女たちが

「一切妥協しない仕事意識、必ず客を満足させるんだというプロ意識」
「多数の男性にその身を委ねる覚悟」
「客を集める為の、リピーターになって貰う為の絶え間ない努力」
「他の風俗嬢には無い自分だけの武器」

を持っているからに他ならない。
はっきり言ってただ客にキスして裸になって胸を触らせるだけで、客が寄り付いてくれると思ったら大間違いである。
それは風俗嬢としては当たり前の話であり、その程度のレベルで満足するような風俗嬢は客に名前も覚えて貰えないだろう。
本当に売れる風俗嬢というのは、誰もが強い仕事意識と覚悟の下で、常に自分を磨く事を忘れず、
現状に決して満足せずに常に危機感を持ち続け、集客の努力を重ねているからこそ、
他の仕事では決して得られない高い収益を叩き出す事が出来ているのだ。

これを見ると
「は?ただ男に股開くだけの簡単なお仕事だろ?売女風情がプロぶってんじゃねえよ!本当の表社会のプロに謝れや!」
という人も居るが、ならあなたは店に来てもタメ口の塩対応で「ちゃっちゃとヤれやこちとら次控えてんだよ」と寝っ転がって煙草をふかしながら股を開かれても満足だろうか?
仮にあなたがそれでいいよと言えたとしても寧ろその軽蔑の眼差しはご褒美です!!と歓喜したとしても、少なくとも彼女たちに大金を払い業界を支える層はそれではダメなのである。
実際、その程度の認識で業界に入った嬢の大半はロクに客もつかずバイト以下の稼ぎになって居心地も悪くなり、あっさり辞めざる得なくなる。

一応風俗嬢には客に対して「こういうプレイはNGで」と提示する権利がある。
例えば「他のプレイはOKだけど、キスだけはNGでお願いね」という感じで、客が強要をすることはできない。
NG指定が多すぎると後述の2.項に発展する。


◆困った風俗嬢

前述のように風俗嬢というのは、稼げる人は本当に稼げる業種ではある。
だが心身共に非常にハードな職業だからなのか、それとも小遣い稼ぎ感覚で軽い気持ちで働いているからなのか、
客から見たら「何なんだこいつは」「やる気あるのか」と首を傾げたくなるような風俗嬢も存在するのだ。
例を挙げると…。

+ 一例 ※主観を含みます。
1.長時間の会話で無駄な時間稼ぎをして、肝心のプレイは手抜きで終わらせようとする。
恐らく一番多いと思われるのがこれ。
風俗店によく足を運んでいるという方は、一度くらいはこういう全くやる気の無い風俗嬢に出くわした事があるのではないだろうか。
サービス開始後、とにかく会話だけを無駄に引き延ばそうとして、少しでも性的サービスをする時間を短くしようと企てる。
好きでもない男にキスなんかしたくない、身体を触られたくも無い…という風俗嬢の気持ちも分からなくも無いのだが、
だからと言ってこれでは風俗嬢どころか、サービス業の従事者として完全に失格だ。
業務を行う以上、求められた行為に問題が無い以上は遂行すべきである。

客は決して安く無いお金を店に支払い、貴重な時間を費やし、性的サービスを受けに来ているのである。
そして客は貴女と会話をしたくてここに来ているのではない。
さらに貴女はその過酷な業務に対する正当な対価として、他の業種を遥かに上回る高額の給与を得ているのではないのか。
遊びでやっているのではない。仕事としてやっているのだという事を決して忘れてはならない。
今一度、貴女に問いかけたい。「貴女はこの店に一体何をしに来ているのか」という事を。

中には事前事後に風俗嬢と話をすることが好きな客もいるが、あくまでそれはプレイの一環であり無駄話をしたいわけがない。

レアケースとして本項目のコメント欄でも見られたように、一切の性的サービスを要求せずただ話をするだけのために風俗店を利用する客もいる*3
もちろん、あくまでそういった客が珍しいだけであり、風俗嬢側で振られてもいない駄弁りをしていいわけでもない。


2.NGプレイが多過ぎる。
嬢「あ、指入れはしないで。」
客「(もしかして生理中なのかな?)じゃあキスを…」
嬢「キスも駄目。」
客「じゃあ乳首を…」
嬢「乳首も舐めないで。」
客「じゃあ一体何が出来るんだよ(激怒)!?」
客「ええいもうじれったい!お前なんてこうしてやらぁぁぁぁ!!!(ダイブ)」
嬢「あれ~助けて~!(警報ボタン)」
ボーイ「おっと何やってんのかな兄ちゃん?」
客「」

前述のように風俗嬢にはNGプレイを客に提示する権利があるのだが、
だからと言ってあまりに多過ぎるのでは客も困惑するし怒りを覚えることも有り得る。
もっとも競争が過酷な今の風俗業界において、NGプレイが1つあっただけでも客に見限られる事になりかねない。
NGプレイがあるならば事前告知をしてほしいところだが、余程人気の嬢でもない限りは、貴重な指名を受けるチャンスを自ら減らしているような物だろう。
無論、だからと言って上記のようにいきり立って嬢に襲いかかってはいけない。
サングラスと黒服で固めたダンディなお兄様方との別室プレイ(物理)が待ってるよ。


3.ネクタイの締め方、ほどき方が分からない。
困った事に、実はこれも本当に多かったりするのだ。
仕事帰りのスーツ姿のサラリーマンが店に立ち寄った際に、これは本当に致命的になる。
自分が服を脱ぐのを風俗嬢が手伝う際、ネクタイのほどき方が分からずにオロオロしてしまった…
こういう経験を持つ方は、結構いるのではないだろうか。
勿論苦笑いしながらレクチャーしてくれる優しい客や逆に可愛げを抱く客もいるだろうが、客によっては不快な気分にさせてしまう事にも。


4.SNSで客を馬鹿にする
twitterやfacebookなどのSNSやブログなどで、訪れた客の悪口をグチグチと言うパターン。
ぶっちゃけ一番やってはいけない事である。
本人は「どうせ誰も見てない、バレないでしょ」などと軽く考えているのだろうが、これのせいで他の業種において数多くの騒動が起きているという事を忘れてはならない。
最悪、店の評判を落として懲戒解雇されるだけに留まらず、店に多大な被害をもたらしたとして多額の損害賠償を請求されたり、
それだけでは収まらずに本人の住所や実名、電話番号、副業として風俗業をやっているなら本業の勤務先に至るまで特定されてしまい、
ネットに公開されて生活に悪影響が……なんて事にもなりかねないのだ。

ただし「あくまで特定できない範囲にとどめて」過去の実体験談等を発信している場合は、逆に異業同業の垣根を越え、
風俗業に興味を持たない人間からも評価を得るケースも少なくない。
無論全員がそうというわけではないが、そもそも風俗業全体の利用客の傾向として所謂「(常識のない)痛客」の割合が軒並み高いのも事実である。
これを店側の人間(店長、ボーイ等)との連携だけで排除したり、嬢に対し慰労するというのは非常に難しい。


5.仕事意識を全く持っておらず、小遣い稼ぎ感覚で勤務している。
元々は専業主婦なんだけど、仕事をしてなくて暇だから、夫にバレないように平日の昼間にこっそり働いている、
あるいは普段はOLとして働いてるんだけど、休日に副業として働いているというように、
実は本職としてではなく副業として風俗嬢をやっている人もかなり多いし、別にこれ自体は悪い事では無い。

だがそれできちんとした仕事意識を持ち、真摯に客に向き合ってくれるのであれば問題無いのだが、
ほどほどに適当にやれればいいというスタンスで就いた者によく見られる「適当な接客」。
その程度の覚悟しか持たずに軽い気持ちで風俗嬢となり、結果的に稚拙なサービスで客を怒らせる。
そういった風俗嬢は非常に多い。
貴女にとっては片手間の小遣い稼ぎのつもりなのだろうが、店にとっては貴女も他のプロと同じ業務を遂行してもらう契約で入った同類なので、それが嫌ならフリーでやって下さい。


6.口臭や体臭が酷い
風俗嬢とキスしたら

「ごえっ!!」

口の中が臭くて吐き気がした…というケース。

この手の話題でよく挙がるのが「煙草」。
これは風俗嬢に限らず、そもそもに風俗業従事者の喫煙率が非常に高い。
ましてや、好きでも無い男とキスをさせられる事に対する気持ち悪さ・不快感を少しでも和らげたいと考える風俗嬢であればなおさらである。

だが煙草の匂いというのは、嫌煙が叫ばれる現代においては苦手する人も非常に多い。
非喫煙者はわずかな匂いであっても気づいてしまう為、喫煙者は事前のケアを行う等が求められる。
店によっては、プロフィールに喫煙者か否かが書かれている事もであるので、利用者も事前に確認しておこう。

ただし、あくまで喫煙はれっきとした20歳以上であれば自由にできる行為である。
勤務先のルールで定められていない場合は、本人の意思次第でしかない。

また、香水や体臭、汗臭、腋臭、口臭、飲酒、食事など煙草以外にも注意すべき物は多く、
誰であっても匂いのケアをしておくに越したことはない。
中には、そういうのが好きという物好きの客もいるだろうが……。

一方で、風俗嬢が客とキスした際に客の口臭が酷かった…というのは風俗業で1、2を争うレベルに多いケース でもある。
利用者側も注意すべき事項といえるだろう。
風俗を利用するのであれば、事前に歯を磨く、風呂に入る等、可能な限りケアをしておきたい。


7.爪が伸びている。
最近ではネイルアート等で、両手の爪に派手な装飾を施して伸ばす風俗嬢もいる。
その伸びた爪で万が一客に怪我でもさせたら、責任を取れるのかということにつながる。
ましてや性的接触が考えられるこの業務では、肌に触れる以上そのリスクが非常に高くなる。

これまた利用者側にも言える事で、爪が伸びっぱなしになっていたり、角が尖ったままなど雑な切り方をしていないだろうか?
風俗嬢を怪我させてしまったら責任問題になりかねないので、注意してほしい。


8.客に愚痴る。
信じられないかもしれないが、自分の相手をする事になった客に対して、グダグダと愚痴をこぼす風俗嬢までいるらしい。

「夕食の出前を頼もうと思ったのに、貴方が来たせいでお預けになった。」

岐阜県の金津園において、こんな信じられない愚痴を実際に言われたという報告まである始末。
客は貴女に心も身体も癒して貰う為に、わざわざ貴女に会いに来てくれているのだ。
貴女の仕事は客を癒す事だろう。それなのに逆に客の心を傷付けるような真似をしてどうするのか。


上記のようなプロ意識も何も無い、稚拙なサービスを平気でしてしまう風俗嬢の皆さんに言いたい。
貴女がもし客を怒らせてしまった場合、これは貴女個人だけで決して済まされる問題では無いという事を。
貴女が勤務する店の評判、さらに他の風俗嬢全員の売り上げにまで影響しかねないという事を肝に銘じて欲しいのだ。
特に現在はインターネットが身近な存在になった事で、客が事前に店や風俗嬢の評判を一発で調べる事が可能になってしまっている。

「〇〇という店の〇〇という風俗嬢は本当に最悪だったわ。とにかく会話で時間を引き延ばそうっていう魂胆が見え見え。俺の事を露骨に嫌そうな顔で見るし、もう二度と来ねーよ。あーあ、2万円損したわ。」
「マジかよ、一体どういう社員教育してるんだよ。」
「店側の対応も本当に最悪だったよ。〇〇だけは絶対行かない方がいいって。」

こういう情報をネットに書き込みされてしまうと、それだけで店の信頼は一気にガタ落ちしてしまうのだ。
仮にその店で30人の風俗嬢が勤務していて、残り29人の風俗嬢が客を満足させられたとしても、
たった1人、貴女のいい加減なサービスのせいで、客の店に対する信頼を失ってしまう事になりかねない。
そして社会人諸君なら身に染みて分かっていると思うが、一度失った信頼を取り戻すのは本当に容易ではない。
最悪、貴女1人のせいで店全体の客足が鈍り、店自体が閉店に追い込まれるなんて事も本当に有り得るのだ。
そうなると貴女1人のせいで、多くの人々が路頭に迷う事になってしまう…それを本当に肝に銘じて欲しい。

…ただし、ネットの書き込みはあくまでネットの書き込み。
某氏の著名な発言「うそをうそであると見抜けない人が掲示板を使うのは難しい」と同様に、書き込みの真偽性を的確に見極めなければならない。
つまり、店側の人間による書き込みである例も全く珍しくない
自店の評価を上げようという書き込みも、他店の評価を下げようという書き込みも、
嬢個人で行う自身への肯定的な書き込みも当たり前のように存在する
風俗業全体が広くそういう文化のもとに成り立っていると言っても過言ではなく、むしろ無いほうがおかしいというくらいである。

◆困った風俗嬢に対する店側の対策

最近では風俗嬢にいい加減なサービスをされて客を怒らせる事の無いように、採用する前に何日かにわたって講習を受けて貰い、
合格した者しか雇わないという店も現れている。
特にプレイ料金が高い高級店などでは、それが徹底されているようだ。

講習の内容は様々で、風俗嬢としての心構えや接客技術、後述の性病に関する知識だけではなく、
基本的な一般常識や礼儀作法、名刺の渡し方、衣服の脱がせ方や畳み方、ネクタイの外し方や結び方など多岐に渡る。
引退した元風俗嬢のOBを招いて講習を行う事もあるようだが、店によっては講習中にヘラヘラ笑っているだけで怒鳴り散らし、
場合によっては即座に不採用を言い渡すなど、かなり厳しく指導する所もあるらしい。
店側としてもいい加減な風俗嬢が1人いるせいで、店全体の信用にも関わりかねないのだ。指導が厳しくなるのも仕方無いと言えるが。

また一通りプレイを終えた客に対して、アンケートを取る店も増えている。
このアンケートにおいて客が「満足出来なかった」という意見を少しでも提示した場合、
即座に担当した風俗嬢に対して

「このお客様は、何故君に対して満足してくれなかったのかな?」
「ちゃんと真面目に接客したの?」
「アンケートでキスしてくれなかったって書いてあるけど、何でキスしなかったんだ?」

などと厳しい指導が入るのだ。
それで反省の態度を示さずに不貞腐れるような仕事意識の無い風俗嬢は、
店に悪影響を及ぼしかねないとして即座に解雇されても文句は言えないだろう。

先述の講習についてだが、これには実は黒い部分が同居している。
実際に教育やシミュレーションを行うという事で、店側の人間がそれを名目に嬢との行為を行う…といったケースが非常に多い。
入店直後の講習のみである店舗もあれば、定期的な“講習”を設けている店舗も存在する。その意義は推して知るべきである。


◆困った風俗嬢に客が引っかからない為には、どうすればいいのか。

極力フリーでは指名せず、ネットで評判をきちんと調べてから、信頼出来る嬢を指名する以外に有効な方法は無いと思われる。
前述のようにフリーでの指名の場合、客が来ずに暇を持て余している嬢が割り当てられるケースが多いからである。
この場合はどうしても指名料(1000~2000円程度が相場)が別途発生してしまうが、
外れを引かされるよりはマシだと割り切るしかないだろう。

「君の評判をネットで調べて、信頼出来ると思ったから予約したよ。」

とでも告げておけば、嬢も喜んでくれるだろう。
ただあくまでネットはネット。先述の8.項のような点をよく考慮して臨むべきではある。


◆性病(性感染症)のリスク


※ご自身の健康問題については、専門の医療機関に相談してください

風俗を語る際、避けては通れないのが性病のリスクである。
性病の種類にもよるが、通常のセックスだけではなく、アナルセックス、フェラチオ、クンニ、ぶっかけ飲精などの体液との接触、
兜合わせ貝合わせなど同性間の行為や傷口や粘膜や体液に触れても感染する場合もある。
したがって、風俗に限らずあらゆる(不特定多数の)性行為にリスクがあるものだと思っておこう。
極めて稀ではあるが、トイレの便座などに付着した体液から感染する可能性も示唆されている*4

風邪・インフルエンザ・食中毒などの一般的な病気とは違い、性病の多くは感染しても長らく自覚症状がなく、そもそも潜伏期間も長い。
加えて、放っておいても自然治癒しないものがほとんどである。
感染した人がそうと知らず風俗を利用して嬢にうつし、別の客がその嬢と遊んで感染し…というように、知らず知らずの間に伝染が連鎖していく危険性は大きい。
また、パートナーがいる場合は、そのパートナーにも性感染症をうつしてしまうリスクもある。
多くの風俗店は消毒薬を使用したり、定期的な検査を行うなどして衛生に気を遣っているが、客の側もそうとは限らない。
梅毒にせよHIVにせよ、よほど症状が進行しなければ、見てそれとわかる状態にはならないので、危険な客を完全にシャットアウトすることは難しいのだ。

万が一の場合を避けるためにも、客側も定期的な性病検査を受けるべきであろう。
自治体などで無料の検査をやっていることもある他、人間ドックなどのオプションとして用意されている場合もある。
また、自費診療にはなるが、性病検査を行ってくれる病院もあるので、気になる場合はチェックしておこう。

中には、HIVなどの重篤なウィルスに感染してしまったことで自暴自棄になり、「みんなにうつしてやる」と故意に感染を広める大迷惑ポジ野郎も存在する。
なお。故意に感染を広めようとした場合「傷害罪」が適用される恐れがある。

そして感染しても、誰も何も補償はしてくれない
風俗の世界で働く以上、あるいは風俗で遊ぶ以上、性病のリスクはつねに付きまとうもの。
そして、全ては自己責任であるということは念頭に置く必要がある。
コンドームを使うことを徹底し、体調の優れない時や身体に傷がある*5際は利用を避けるなどの対策をしっかり行おう。


主な性病

  • エイズ(AIDS=Acquired Immune Deficiency Syndrome)
性病の筆頭。後天性免疫不全症候群の略。
ヒト免疫不全ウィルス(HIV)に感染することで免疫力が低下し、普通なら感染しないような弱い病原菌にも抵抗力を失ってしまう病気。
しかも、本格的な発症までに10年程度の無症状期間を経る為自覚しにくいタチの悪さも兼ね備える。
「ただちょっと風邪とか引きやすくなるだけだろ?」と軽んじてる人も多いがそんな生易しい次元ではなく、
正常な抵抗力があれば感染しないが万一感染すると重篤な感染症も数多くあり、
肺炎や結核と同等の重度の症状を極めて短期間で起こす非結核性抗酸菌症、果ては発症すれば有効な治療法が無くほぼ1年以内に死に至る進行性多巣性白質脳症といったものが多く存在し、これらにいともたやすく感染してしまう。
また、ガンなどの病気にもなりやすくなり、エイズ患者に多いガンも存在する。
エイズウィルス自体もやがて数多の全身症状を経て脳に移行し記憶喪失や認知症などを引き起こす為、極めて危険な感染症なのである。
2023年現在の医学では完治は不可能で、発症を抑える薬を投与し続ける事で一応生涯発症せず過ごす事も可能ではあるがこれらの薬はかなり高価で、
一生服用しないといけないのでお財布に重くのしかかる*6
ただしきわめて感染力の弱いウィルスであり、コンドームを適切に使用すれば感染はほぼ防げる。


  • 梅毒
エイズが広まる前はこちらが性病の筆頭だった。
全身のリンパ節が腫れあがり、治療しないと神経を侵されて知能や運動能力を失い、
最終的には脳そのものまで侵され痴呆や麻痺などにより死に至る恐ろしい病気。
抗生物質の発見により治療が可能になったが、治癒しても終生免疫は得られない。つまり、治っても何度もかかる可能性がある。


  • クラミジア
口の中や性器に寄生する、クラミジア菌により引き起こされる感染症。
放っておくと、男女ともに生殖器に炎症を起こし、不妊の原因ともなる。
オーラルセックスやディープキスでも伝染する。
自覚症状が比較的重いので自分で気づきやすいのが救いか。


  • 淋病
淋菌により引き起こされる感染症。クラミジアと並んでよくある性病であり、症状も似ている。
オーラルセックスを行うことで咽頭にも感染する。
性感染症の中でも感染力が高く、コンドームを使用しない場合は50%の確立で感染する危険性がある。
放置すると、HIVや梅毒にも感染しやすくなる他、不妊症の要因となったり重症化して命に係わる場合もある。


  • 尖圭コンジローマ


  • トリコモナス症


  • 性器ヘルペス



教訓として
18歳未満の良い子の皆はくれぐれも悪い大人たちの真似をしないように



最後に

追記・修正は風俗嬢に対して変な憧れも偏見もない人がお願いします。
勿論現役の風俗嬢など、業界に詳しい方の追記・修正も大歓迎です。

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最終更新:2024年03月08日 13:42

*1 特に知能が普通〜軽度の発達障害に関しては知見が進んだのがごく最近であるため、地域や世代によってはまともなケアを受けられていない人は多い。

*2 会話の時の飛沫感染はもちろん、ディープキスをすれば唾液でより感染の確率は高い。中にはセクキャバでおっぱいを舐めたら前の客の唾液が残っていてそこから移った例もある

*3 キャバクラやクラブは雰囲気が苦手、高い、お酒が飲めないなどといった事情もある。

*4 性病の細菌やウイルスの多くは人間の体外で長期間生きることができないので、過度に心配する必要はない。心配な場合は便座クリーナーなどで拭いたり、性器が直接触れないように注意すること。

*5 剃毛や硬い物を食べた時にできる小さな傷もリスクになり得る。

*6 高額療養費制度など受けられる場合もある他、症状にもよるが「免疫機能障害」として身体障害者手帳を交付してもらうこともできる。