ヘヴィーオブジェクト

登録日:2015/03/26 (木) 18:59:34
更新日:2022/10/27 Thu 11:29:28
所要時間:約 9 分で読めます





結局、戦争はなくならなかった。

地球という惑星の隅々まで開発の手が伸び、
一部の権力者が月面に別荘を建てる時代になっても、人と人の心の隙間までは埋まらなかった。

でも、変化はあった。

超大型兵器オブジェクト。それが、戦争の全てを変えた。




『ヘヴィーオブジェクト』とは電撃文庫から刊行されているライトノベル

作画:凪良
著者:鎌池和馬
既刊:20巻 (2021年10月完結)
漫画版:『ヘヴィーオブジェクト』全1巻・『ヘヴィーオブジェクトS』全3巻・『ヘヴィーオブジェクトA』全3巻

略称は『HO』。キャッチコピーは「近未来アクション・ボーイミーツガール」。

大きな特徴として、第1巻で作品の基本設定がほぼ語られ、それさえつかめば以降のはどの巻から入っても楽しめるような構成となっている(今の所完全な前後巻構成は14・15巻と完結編の19・20巻のみ)。
そのため、他の作品にあるようないわゆる"巻数"がこの作品には振られておらず、サブタイトルのみが表記されている。
なので新たに読みたいと思った場合のハードルは他の作品に比べるとかなり低いと言えるかもしれない。


未来の超大型兵器「オブジェクト」を主軸に据えたSFミリタリー作品。
鎌池和馬のデビュー作『とある魔術の禁書目録』とは異なり、魔術などのファンタジー要素は一切出てこない。
尤もクウェンサーとヘイヴィアの運の強さと頑丈さはファンタジーに片足突っ込んでる気がしなくもないが。

主人公のクウェンサーとヘイヴィアが知略や小細工などを駆使しながらいかにして敵オブジェクトを撃破するかが物語のメインとなっている。
かまちー曰く、誰も敵わない強大な敵を主人公が独力で倒す構図や、デカい物を爆破する時の爽快感といった要素を最重要視した、とのこと。
また作品としては『とある~』世界が真っ当な善や悪を示すのに対し、そこに住んでる人は気にしてないが、客観的に見ると異常な倫理がまかり通る真っ当な道徳が通用しないディストピア世界で、ある意味善悪なんて気にしない活躍を見せていくのもテーマだそうな。


電撃文庫 秋の祭典2014にてアニメ化が発表された。
2015年10月2日から各局で放送された。
アニメーション制作は同じくかまちー作品であるとある魔術の禁書目録を担当したJ.C.STAFFが手がける。





【あらすじ】
超大型兵器オブジェクト。その操縦士、『エリート』。
雪原の戦場に派遣留学したクウェンサーが出会ったのは、そんな素性を持つ奇妙な少女だった――。(1巻より)

要するに、戦争の主役となっている超大型兵器を相手に、
金儲けしたい戦地留学生クウェンサーと、武勲を立てたいヘイヴィアが死に掛けながら頑張る話。




【世界観】
国際連合が崩壊し世界中のあらゆる国家が破綻または変貌、その後世界は後述の4つの連合体に分裂。
この世界は各地域が勝手に所属する勢力を決めた結果、
一つの地方の国々でも所属勢力がバラバラとなっており、作中では「割れたステンドグラス」と表現されている。
そのため隣接するいずれかの地域とは敵国関係といういびつな構図が発生し、小規模な局地戦が起こりやすい状況を形成している。


  • 正統王国
封建制度を復活させた王政諸国の集合体。主人公達が所属している。
公用語はフランス語を基にしており、ロンドンやパリが所属しているためか通貨はユーロ。
各国の政治の実権は『貴族』が纏めており、その『貴族』達は更に『王族』に纏められている。
数十年前は奴隷階級が存在していたり、『平民』は政治に参加すらできなかったり、
身分による差別が公認されていたりといつの時代だよと言わんばかりだったが、現在はその所は緩くなっており、男女差別も『貴族』の間にしか無くなっている。

血筋と名誉を何よりも重んじており、街中に『貴族』専用のベンチが置いてあったり、一度でも受けた決闘をすっぽかす事は社会的な死を意味するレベル。
『貴族』が誘拐でもされると、「面子の問題で身代金は絶対に払えないので家柄を汚さないように散れ」と親族から言われるのも珍しくないらしい。

軍のレーションはめっちゃ不味い。

 評議会
『正統王国』内で『王族』で構成され政治をする『君主議会』を補佐する諮問機関。選挙で選ばれた評議員と呼ばれる有識者達で構成される。なお、評議員は『正統王国』内において血統に依らない範囲の最高の地位である。


 血統局
『正統王国』内の機関。遺伝情報の登録・管理等を担当し、隠し子や遺産相続問題による内戦を防止している。
没落した貴族の保護、支援なども手掛けている。外国人には血統は登録されていない。
表向きは政治とは切り離されている……が、重役は王族御用達の家庭教師協会経験者の天下り先となっているなど利権の温床となっている。
貴族の立場から鑑みれば、血統を証明できない事は身元不明な死体と大差ないとされており、その筋にはヒジョーに重要な機関。

  • 情報同盟
ありとあらゆる情報を収集・管理しており、情報の真偽を最も重んじている勢力。ニューヨーク・チェサピーク等が所属しており、「本国」は北アメリカにあるらしい。
極端な情報化社会となっており、上層部は最強の情報システム制作のため行動し、民衆はバーチャルな娯楽を楽しんでいる。
社会において最も重要な事は「明らかにズレた正義を、これが最も正しいと言える事」であり、これが出来るか出来ないかで社会的な地位が決まるとかどうとか。
下位層になる程、情報制限は日常茶飯事でプライバシー保護などされない恐ろしい社会。
(通信機を切って下士官が呟いた陰口をどういう手段でか上官が聞いていたりする)

世界の情報を集める中で神の存在を根本から否定しにかかるので、後述の信心組織とはかなり仲が悪い。
四大勢力内でレーションの味は最も旨い模様。(殺した敵兵のレーションを奪って食べ比べた際の批評)

  • 資本企業
資本系企業の集合体、貯金の大小が人権の優先順位を決定するほどに苛烈な超資本主義。こっちの「本国」も北アメリカにあり、公用語は英語で通貨はドル。
コンビニの弁当をちょっと安くして、恵まれない難民を助けよう」というキャッチフレーズを出すと、
大手のコンビニグループから、経済の停滞を狙った情報テロリスト扱いされてヒットマンを派遣されかねない程。

軍は完全にPMC(傭兵)化されており、オブジェクトとエリートを有するのが一流の証となっている。

こっちの軍のレーションも美味い。


  • 信心組織
様々な宗教団体の集合体であり、思想を最も重んじている。
過去に衰退した宗教の復活を積極的にしているが、
それをする事は他の宗教の勢力圏を削る事になるので、信心組織最大の十字教は殺気立っているとか。
鹵獲兵器の再利用計画を立てており、砲身は敢えて他勢力と同じ口径、そして加工を施せば他勢力の弾頭も使用できるようになっているなど、
負債解消のための外貨獲得で、新型無人航空機をテロリストにまで売りつけるなど、かなり節操が無い。

かなり融通が利かないように見えるがビッグバンや進化論などは認めており、「その摂理を作ったのは大いなる神」だとして折り合いをつけている。
……認めていない新理論には、擁する暗殺者部隊を送りつけてきたりするが。

しかし、多種多様な宗教の寄り集まりなどは瓦解の火種を無数に抱えている物であり、
スパイ五割、他所から来た犯罪者五割の超犯罪都市を作り、「信心が無くなったらこうなる」という反面教師的な物にする等。
外や内に共通して攻撃出来る敵を作らないと存続できず、内ゲバだけで滅びかねない四大勢力で最も危険な勢力。

レーションの味は不明。

  • 島国
要するに日本である。
史上初のオブジェクトが作成された地であり、作中においてはオブジェクトの最先端技術を擁する。
少子高齢化において移民を大量に受け入れた結果、オブジェクトの技術が流出した経緯を持つ……実は計画してたんじゃないかな

大まかな所属は『資本企業』だが、列島西部を掌握した朝廷制度復活を掲げる勢力が『正統王国』と『信心組織』のどちらに属するかで内部対立したり、
『資本企業』に属する東部も徐々に『情報同盟』的な体制に移行しつつあるなど、4つの連合体がいがみ合う曖昧な火薬庫になっている。

海底から油田やガス田が次々に見付かったので、そういう資源は豊富な国になっているが、割と深刻な環境汚染も起こっている。

実は学園都市じゃねーの説も。




【登場人物】
『正統王国』に所属する『平民』の学生。見掛けはズボンを履くかスカートを履くかで性別がチェンジできそうな中世的な容貌。
『平民』の範囲で最も金を稼げる職業であるオブジェクトの設計士を目指すために、最短コースである戦地派遣留学に志願している。
「部屋のどこをどう爆破すれば効率的に柱を壊して天井を落とせるか」が直ぐに分かるほど爆薬物の扱いに手馴れている。
一応は学生の区分なので銃器の類は持たされていないが、爆薬は持たされており実質的に工兵の扱いを受けている。

1巻の最初では敵兵を撃つのを躊躇っていたが、
巻が進むにつれ、敵兵を難なく殺せるぐらいには割り切って行動できるようになっている辺り着実に戦場での経験を積んでいる。
最近ではチェーンソーで敵を真っ二つにし、敵女性を超小型爆弾で胸を抉って倒すようになった。

無茶な作戦を立てて、それに味方を付き合わせる事をしょっちゅうしており、
後述のヘイヴィア=ウィンチェルを本気でドン引きさせる事も一度や二度ではない。

序盤は割と常識人だったのだが、話が進むごとに(色んな意味で)変態化が進行中。

『クリーンな戦争』を壊した戦犯その一。



『正統王国』に所属する兵士、階級は上等兵。『正統王国』内でも名門の『貴族』であるウィンチェル家の嫡男。
ウィンチェル家の不倶戴天の敵対『貴族』の令嬢と結婚するために、武勲を立てて家督を継ぎ、誰も文句を言えないようにするのが目標。

本来はレーダー分析官でありデスクワーク担当だが、何故かクウェンサー=バーボタージュ共々、前線に駆り出される事が多い。
訓練課程を終えているので、そこそこに身体技術が高い。
ヘタレな発言が多いが、命を投げ捨てる作戦をよく立てるクウェンサーの諌め役でもある。

『クリーンな戦争』を壊した戦犯その二。


  • ミリンダ=ブランティーニ CV:鈴木絵理
本作のメインヒロインでオブジェクトを操縦するエリート。
作中では「時代遅れ」と称される第一世代のベイビーマグナムを操る。

表情の変化が少なく物静かな14歳程の少女。
『正統王国』第三七機動整備大隊に所属しており、階級は中尉。
周りからは『お姫様』の愛称で呼ばれている。
アラスカ極寒地戦にてクウェンサーに助けられた事から、それ以降彼に好意を抱くようになる。

……のだが、彼女自身がかなり奥手な上、フラグイベントがあっても状況が状況だったり彼にセクハラ(?)されたりと、色々報われない。
また『第一世代』のエリートという立場からか作中ではやられ役になる事が多く、出番も少ない傾向にある。

3サイズはB79.W56.H80で、クウェンサー曰く「幼児体型かと思えば結構ある」らしい。(この事からか、最近の挿絵では巨乳化が激しい)


  • フローレイティア=カピストラーノ CV:伊藤静
主人公達の所属大隊の女性将校で、18歳の『貴族』。階級は少佐。
和風マニアであり、美麗な巨乳の美女。クウェンサーとヘイヴィアを扱き使うので、二人からは特に恐れられている。

ほぼ100%男子が生まれる極端な男系家族である家柄に生まれた女性であり、家系的に男子を産む確率がかなり高いので、
他の世継ぎ問題に悩む『貴族』の男達から言い寄られている。
その噂が先行した結果、種無しでも妊娠させられるという噂や、更にデリカシーの欠片も無い噂まで広められており、
本人は死ぬか老いるまで戦場から離れる気は無い。
処女。


  • 整備兵の婆さん
本名:アヤミ=チェリーブロッサム。主人公達と同じ部隊に属するオブジェクト整備主任。
元々は「島国」に住んでいたが、娘が「資本企業所属者なのに慈善行為を行った」事で国にいられなくなり、家族で『正統王国』に亡命した。


  • モニカ
『正統王国』のCSチャンネルで活躍する、「歌って殺せる戦場アイドルリポーター」がキャッチコピーのわがまま系アイドル(と言っても本人自体は戦闘経験0の一般人だが)。
昔は貴族だったが、家が没落した時母共々ご近所さんで普通の勤め人だったクウェンサーの父に助けられ、再出発を助けてもらった過去があり、今でもクウェンサーの事を(下僕の様に扱っているが)気にしてはいる。



  • マリーディ=ホワイトウィッチ
番外編「ヘヴィーオブジェクト 死の祭典」・「ヘヴィーオブジェクト 北欧禁猟区シンデレラストーリー」の主人公。
『資本企業』航空PMC『スカイブルー』アイス飛行隊のエースパイロット。
見た目は見目麗しい12歳の少女だが、中身はエリートの人体開発に使われる技術を用いた改造人間であり、そこらの軍人以上の身体能力を持つ。
気性もハリウッドのアクション映画の主人公のオッサンとしか思えない。

オブジェクトの進入を禁止された『北欧禁猟区』で年がら年中ドンパチをしており、戦闘機の操縦は勿論、白兵戦の腕もピカイチ。


『情報同盟』所属のエリートで階級は大尉。
本名は不明だが、「おほほ」と笑うため、クウェンサー達には「おほほ」と呼ばれている。
アニメのエンドクレジットでも「おほほ」だったのでとりあえずここでも「おほほ」としておく。
陸戦特化型第二世代『ラッシュ(ガトリング033)』を操縦する。

クウェンサー達とは所属する勢力が異なるため、時に共闘し、時に敵対する関係。
特にお姫様とはライバル同士で犬猿の仲。
クウェンサーを気に入って、たびたび情報同盟に勧誘をかけており、それがお姫様との関係悪化に拍車をかけている。

茶色の瞳に金髪長身Gカップのナイスバディな歌って踊れる国民的アイドルエリートとして知られているが、「巨人達の影」でクウェンサーが対峙したその実態は… 
まあ「外なる神」と「最も賢明な思考放棄 #予測不能の結末」表紙を見比べてみよう。

  • ニャルラトホテプ
元『資本企業』の諜報機関『外なる神』に所属していた工作員。髪を七三に分けた本名不明の中年男性。
顔は冴えない中年男性だが、これは整形手術の結果。整形手術をしまくった結果、本来の顔を完全に失ってしまっている。
公式記録では30回は死んでないとおかしい伝説のスパイなのだが、本人によると腕はそこまででは無くピンチになる度に死を偽装し続けた結果、その能力だけが極端に発達した模様。
自分の同僚が上司になって変調を起こした組織に嫌気が差して組織を出奔、記憶を自己暗示で消して家庭を築くが、
その元上司が起こした陰謀によって妻と息子を失い、記憶を取り戻した後は復讐の鬼となる。

【用語】
既存兵器の時代を終わらせた超大型兵器。


  • クリーンな戦争
作中における、オブジェクト同士の戦闘を評した言葉。
オブジェクト同士の代理戦争に近く、人死にが少なく、テレビで放送できるぐらいに血生臭さが減りエンタメと化している。
オブジェクトが負ければその時点で撤退なので、戦争の金勘定がやり易くなっているなど為政者に都合の良い状態。

しかし、技術や金の問題で先進国にしかオブジェクトは作れない。
じゃあ後進国はどうなるか? 大人しく周りの食い物にされろって事だよ!


だが、クウェンサーとヘイヴィアが起こした生身でオブジェクト撃破を機に諦めずにオブジェクト相手でも戦おうという気風が世界に蔓延し、ゲリラやテロが活発になっていく事に。
なんてこったい。


  • 白旗
自軍のオブジェクトが負けた時に降伏を示す無線信号。これを出すと戦闘が終結するとされる。
たまにこれを無視した敵軍のオブジェクトがそのまま侵攻して虐殺をする時があるが、たま~にある程度なので問題ない。

  • 『外なる神』
『資本企業』の諜報機関。所属メンバーはクトゥルフ神話の邪神のコードネームを持つ。
機関をより円滑に動かす為にメンバーの一人を上層部に栄転させたのは良いが、
そこで歯車がズレてしまい、平等な円卓がピラミッド体制に変化。嫌気が差したメンバーは脱退、組織としては崩壊した。

  • 十二支計画
『島国』の作ったオブジェクトが世界を相手に戦った、最初のオブジェクトのお披露目。
日本以外の諸外国が総出でオブジェクトに挑み敗北、仕舞いには核を直撃させたが、それでも動き続けた模様。
これを機に、世界はオブジェクトの時代となっていった。

……のだが、

実際は世界の軍が組んで起こした事件。
軍縮の世の中を嫌い、戦争の簡略化・単純化・スポーツ化を狙って起こした。
日本は悪役を担当した。

  • 北欧禁猟区
オブジェクトの運用が禁じられた。世界で唯一、戦闘機が自由に飛び回れる戦場。
オブジェクト技術の流用を妨げて、意図的に兵器のガラパゴス化を起こしており新技術の偶発的発生を期待されている巨大実験戦場でもある。
と言うかそれでも本来なら存在が許されない程に金が浪費される戦場であるのだが、戦場での心的外傷からかオブジェクトの操縦士であるエリートが世界で最も生まれやすい事から存続を許されている。
ちなみに民間人も住んでいる地域はあるのだが、四大勢力が入り乱れて戦争している結果、国境など日毎に変わるので戦闘に巻き込まれる事は日常茶飯事の模様。

  • アースガルド
オブジェクトの規格外動力炉を使いエネルギーインフラを賄うと同時に、街の周辺に主砲や副砲を並べた要塞のような都市。
しかし、安全国でも無いのにオブジェクトの侵入を防ぐアースガルドを目障りに思った各勢力の破壊工作に合い動力炉が暴走、都市が消し飛ぶ爆発が起きた。
クリーンな戦争における負の歴史の転換点とされており、北欧全域がオブジェクト無用な禁猟区とされる原因となっている。

  • テクノピック
オリンピックみたいななにか。
表向きはオリンピックの流れを汲んだ『平和の祭典』だが、
現在はスポーツ衣類の向上や人間工学の発達により、技術力の誇示を兼ねた代理戦争と化している。
裏では選手暗殺などの妨害行為が暗黙の了解でまかり通っているため、『死の祭典』という不名誉な異名がついている。
ルールに違反しない程度ならドーピングもOKなので、選手に負担がかかって寿命が縮んでいたり。
賭博チケットを公式発行しており、成績が芳しくなかった選手が帰国後にリンチをくらったりなど。
どこが平和の祭典だよという現状になっている。

ちなみに選手の平均寿命は目を疑う程に低い。
これはドーピングの『底上げ』や暗殺があるせいで平均値を低くしているからである。

[アニメ版]
電撃文庫 秋の祭典2014にてアニメ化が発表された。
2015年10月2日から各局で放送された。
アニメーションは同じくかまちー作品であるとある魔術の禁書目録を担当したJ.C.STAFが担当した。

原作は第一巻と『採用戦争』、『巨人達の影』が2クールでアニメ化された。元々原作が同じ巻でも、一章毎にひとまず話に区切りがつく短編集のような作りになっているので、一巻毎の話をゆっくりやる方式になっている。また、オリジナル要素として、第8話では鎌池氏が設定を担当したアニメオリジナルのオブジェクトが登場し、第23話、第24話は鎌池氏原案のアニメオリジナルストーリーが放送された。



追記・修正はオブジェクトを生身で倒してからお願いします

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最終更新:2022年10月27日 11:29