スーパーヒーロージェネレーション

登録日:2015/03/26 Thu 04:24:41
更新日:2024/04/06 Sat 17:44:08
所要時間:約 10 分で読めます





スーパーヒーロージェネレーションは、2014年10月に発売されたPS3/PSVITAで発売された新生コンパチヒーローシリーズの第4弾。
様々な世界を渡り歩く謎の存在、ムサボルデスを倒すべく、別世界のヒーローたちが共に戦っていく。

概要

『HEROES' VS』(以下・前作)から約2年越しの新作となる今作は、Gジェネレーションシリーズを製作しているトムクリエイトの手による
ウォーシミュレーションRPGであり、トリガーによるブレイクや、チャンスステップにテンションシステム、マルチアタックといった
昨今のGジェネシリーズでおなじみのシステムが採用されている。
Gジェネシリーズと違いキャラクター=ユニットなので、乗り換えや捕獲、設計・開発はない。

カスタムサウンドトラックにも対応している他、各作品の主題歌や挿入歌や劇伴BGM、果ては新生コンパチ過去作の主題歌などから
選りすぐりの20曲が収録されたスペシャルサウンドエディションが通常版とは別に限定版として発売された。

また、前作に引き続きキャラクターに声が、それも可能な限り出典での本人のものがあてられている。



登場作品

ウルトラマン
ウルトラセブン
ウルトラマンティガ
ウルトラマンメビウス
ウルトラマンゼロ
ウルトラマンギンガ
仮面ライダーBLACK RX
仮面ライダー電王
仮面ライダーW
仮面ライダーOOO
仮面ライダーフォーゼ
仮面ライダーウィザード
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
機動戦士ガンダムF91
機動戦士ガンダムSEED
機動戦士ガンダム00
機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN
機動戦士ガンダムUC
各作品の劇場版なども含まれている。
上記は主にシナリオに関わる作品で、ウルトラ6兄弟仮面ライダー1号も参戦している。
(ウルトラ兄弟はメビウス等、1号はレッツゴー仮面ライダーMOVIE大戦に客演していたのでそちらを出典にしたともとれる)

各シリーズ最新作のギンガ、ウィザード、UCが新規参戦の他、前作ではいわゆるいるだけ参戦だったフォーゼが本格参戦し、
AGEはOVA出典(第2部の総集編と思ってくれればよい)での参戦で、スパロボより先にコンパチシリーズに参戦してしまった。
メビウスは新生コンパチシリーズ始動のグレイトバトルフルブラストから、ゼロ・電王・W・オーズはバトルドッジボール3から、
00はロストヒーローズからの皆勤組。
初代ウルトラマンとセブン・BLACKRX・逆襲のシャアのヒーロー戦記メイン組はロストヒーローズ以来、
ティガ・F91・SEEDはバトルドッジボール3以来の参戦。(前作のストライクフリーダムはSEED DESTINY出典)


使用できるヒーロー


シナリオを進めると加入する

言わずと知れた怪獣退治の専門家。命中が低く補正必須。映画「甦れ!ウルトラマン」で使用されたマリンスペシウム光線がまさかの復活

技はお馴染みの三種類に加えて、平成ウルトラセブン設定ではないにもかかわらず、まさかのネオワイドショット採用。
まあ、DVDになってない上記のマリンスペシウムよりは知名度あるかも知れんが。

ゲーム開始初期メンバーの一人。全ヒーローで唯一、MAP上でタイプチェンジができ、能力を調節できる。
またタイプごとに異なる必殺技を持つため、必殺技のバリエーションは全ヒーローでNo.1。

残念ながら代役起用の人。妙に攻撃力が低く、フェニックスブレイブ&インフィニティーが何故か登場しない。

攻撃特化型のスキル編成を持つアグレッシブなキャラ。技の追加効果込みでゾフィーをも凌ぐ火力を誇る。親父とはあまり絡まない。

ウルトラ系では随一の技のレパートリーを誇る。

言わずと知れた怪人バッタ男。シナリオ加入組では一番最後に合流。

  • 仮面ライダーBLACK RX
ゲーム開始初期メンバーの一人。リボルクラッシュは射程こそ全くないが、高威力かつ貫通つき。
「貴様だげは絶対に許さ゛ん!」と今作でも倉田てつを氏のヒーロー演技が冴え渡る。

ゲーム開始初期メンバーの一人にして安定の賑やかし担当。フォームチェンジ時はイマジン漫才を繰り広げる。
ウイングフォームもあるが、ジークはなぜか全く姿を見せない。
あとプロローグで画面上にプラットフォームが登場する…一切喋らないが一体誰なのか。

設定上不可能な、サイクロンジョーカーからファングジョーカーへの変身が見られる。
また必殺技の一つに「ライダーパンチ」があり、これは何と仮面ライダージョーカーに変身してT2ガイアメモリ(ちゃんと端子が青い、なお変身シーンはなし)で
高火力低燃費の一撃を浴びせる、まさに切り札。でもいい加減フィリップの声新録してください…

こちらもアンクとメダルチェンジ漫才を行う、タジャドルの漫才さえなければ…。
グランド・オブ・レイジの後になぜか魂ボンバーを習得する。これが遊び心か…?一方ガラやポセイドンがいるのに、スーパータトバとブラカワニは未登場。

残念ながら代役起用の人その2。ホイールモジュールと超電磁ボンバーで、ケルディムガンダムもかくやの攻撃範囲になる。
しかし自力で与ダメージアップのスキルを使えないのがキビシイ。

なぜかクエスト加入でなくシナリオ加入組。どこかに女っけが欲しかったのだろうか…
ああ、クエスト組に追いやられたメテオと、原作準レギュラー女性ライダー真由メイジが見ている。
加入時期が早い事とサポート特化のスキルがウリ。

OPでトリを飾るライダーなのに加入は遅めで、主人公ライダーなのに、やたらサポート型のスキルばかり習得する指輪の魔法使い。
やはり与ダメージアップのスキルは習得してくれない。

二号ライダー唯一のシナリオ加入組。シューティングミラージュ習得までは射程の短さに悩まされるが、一部セイバーストライクとスキルのシナジーが強い。

サイコオーラという謎の捏造技を習得。

ゲーム開始初期メンバーの一人。やはり回避がとても高い。

ゲーム開始初期メンバーの一人。フルバーストは驚異のマルチアタック最大6体対象。

ガンダム。

やはりGNスナイパーライフルⅡの超長射程が魅力。

仮面ライダー系以上に移動力が高い。

ドスコイ。

エネルギー系の技ばかりで、エネルギー軽減アビリティ持ちばかりのヴェイガンとの相性が非常に悪い。
スーパーパイロットとはなんだったのか…

常にガンダム形態。

ヒーロークエストクリアで加入

技は二つしかないが、かなり弱いZ光線と異常な火力のM87光線と両極端。素の攻撃力もゼロに次いで高い。
しかし燃費が悪いウルトラ系のなかでも特にひどく、初期ステータスでは3発でEN切れを起こす。

防御系で、よく言えば堅実、悪く言えば地味なスペック。しかしウルトラハリケーンは、ベリュドラだろうが岩石大首領だろうがブン投げるぞ!
あと加入条件がまさに帰ってきたウルトラマン。

技五種類の内、三種類がギロチン。お約束ですね。

リライブ光線とウルトラチャージは最大まで強化すると、それぞれ範囲内で指定した味方一体のHP、ENを全快させるという驚異の回復力を見せる。
原作では技名を言わなかったネオストリウム光線にボイスあり。

場合によっては、ウルトラマンヒカリ対ハンターナイトツルギという対決を見ることも。

スキル「トライアルメモリ」は、限界まで強化すると自身の回避率を+100%する。(100%回避ではないが、それでも十分な性能)

やはりというか伊達バース。行動確定した味方を再行動させるスキル「アンコール」を初期状態から使用できる。

ホアチャー。

こちらはヒカリと違い、まんま同じジャスティスガンダム同士が戦うことができる。

加入さえしてしまえば、AGE-2DBと肩を並べて出撃することも可能。

スポット参戦のみ

ギンガ版のため人格は一条寺友也ベース。公式絵ではガンパッドを構えているがジャンスターダストは使用できない。




ゼロノス「チクショウ…チクショウ…」
デネブ「俺の飴がもっとうまければ…」
NEW電王「NEWってなんだっけ…」


オリジナルキャラ

故郷の世界「ラーティア」をムサボルデスに滅ぼされた、ラーティアンの生き残り。
ラーティアの技術で作り出された戦艦ノーベン・ノヴァを駆り、ムサボルデスを倒すべくヒーローたち戦力を集めている。
他の世界や用語に異常に詳しく、他の世界を当然ながら全く知らないヒーローたち(とプレイヤー)のための解説役。
敵を倒してもチャンスステップが発生しないので、ステージによってはある程度動かし方を考える必要がある。

今作独自のシステム

  • スキル
全ユニット一律100ポイントのスキルポイントを消費して使用する、いうなれば精神コマンドだが、
今作のものはレベルアップで6つまで習得するものをインターミッションで4つ選択して使用する。
ヒーローポイント(エースポイントと同じものと考えていい)を消費することで、範囲や効果を強化できる。
スパロボでは特殊装甲や特殊回避に分類されるものもスキル扱いのため、予め使用しておかないと効果がない。

  • ラストショック
ボストリガー(二つ目のブレイクトリガー)を満たしてボスブレイクを発生させた後、ムサボルデス系の大ボスを除いた敵ユニットを一体のみ残すと、
その敵ユニットのHP全回復&ステータス強化が起きる。
自信がなければ雑魚敵を残してもいいが、得られる経験値とヒーローポイントも上昇するので慣れてきたらボス級の敵相手に積極的に狙っていきたい。ダークルギエルとか

  • ヒーローアシスト
ヒーロー達を隣接させ自軍フェイズを終えると、次の自軍フェイズで隣接したヒーロー同士のHP・ENが回復する。隣接したヒーローが多いほど効力も上がる。

  • ヒーロークエスト
いわば実績であり、今作ではショップで買えるアイテムや、シナリオに登場しない一部ヒーローはこのクエストをクリアしないと解禁されない。



評価など

テンポ重視のGジェネのものと違う、細かくこだわった戦闘ムービーは、本人を多数起用したボイスとあいまって、
ヒーロー好きのテンションを超一撃レベルまで引き上げてくれる。
ちなみに宇宙空間での戦闘は、仮面ライダーたちの場合は都合よく小惑星が足場になってくれる。

だが、シナリオ面においては、トムクリエイトGジェネらしく添え物程度でクロスオーバー要素も薄い。
SRPGというゲームのシステム上、連邦とジオンの両者に挟撃されてフルボッコ、連邦軍ども仕事せいやボケ*1、なんてシーンもある。
敵キャラのチョイスやグラフィックは凄いものの、無理に仮面劇にした弊害がモロに出ており、

  • EXゼットンは出るのにゼットンは出ない、サドラやアロンはいるのにバルタン星人エレキングは出ないという謎のチョイス
  • 初代マンの方から参戦させたのでゴモラがただの敵(登場シナリオは『ゼロ』なのに)
  • 互いに絡まないにも程があるウルトラ兄弟、MOVIE大戦のステージでも掛け合いがほとんどない平成二期組ライダーズ
  • GUYSが登場しない(GIG!の掛け声が登場するため存在はする)フェニックスブレイブはなく、ゾフィーもエンペラ星人戦で参戦しない、なのにスペシウム・リダブライザーは登場する
  • 序盤組(ティガ、RX、電王、種)の敵陣営の扱いのテキトーさ(ラスボスライバルをとりあえず出して終わり、的なノリが多く…)
    RX、電王、種は雑魚キャラユニットが登場すらしない
  • やっぱりハブられるゾル大佐/狼男キングダークですら出てくるのに)
  • コヨミの存在が抹消されているため、ただ単に世界を滅ぼしたいだけの白い魔法使い&台詞が一つもないメイジ3人
  • とりあえず出すだけ出した感バリバリのアマダムと、はともかくなぜか一緒に復活してるスコーピオンノヴァ
  • 燃料が足りなかったからムサボルデスのエネルギーを横領してまでアクシズを落とそうとするネオ・ジオンの皆さん、そしてアクシズ放置をやらかすνガンダム
  • 人間(地球人)がいるんだかいないんだかわからない世界観。敵戦艦は無人なのだろうか?
  • 少しは空気を読んでほしいシークレットショックの連中

など、原作ファンは首をかしげるような展開も多い。


シナリオを楽しむのではなく、好きなヒーローでGジェネができて、様々な作品の悪役たちと戦えるということを楽しむゲームと考えるべきだろう。





追記修正はウルトラ5つの誓いを暗唱できるゲートの方にお願いします。

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最終更新:2024年04月06日 17:44

*1 そのためこのステージではF91がどかすかジェガンを落とすという、原作映画ではありえない行動もとれる。