マルチーワ

登録日:2015/03/24 Sat 18:14:20
更新日:2024/04/18 Thu 20:33:07NEW!
所要時間:約 5 分で読めます





超力戦隊オーレンジャー』の終盤に登場する怪人。
なおスーパー戦隊の着ぐるみ幹部で初めてヒーロー側を窮地にまで追い詰めた怪人でもある。
声優は山田みほ(当時は山田美穂で表記されている)

本当の1999年に来襲する某魔女とは無関係。




概要

初登場は40話「出現! 謎の姫!」。
詳しい出自などは一切不明なバラノイア帝国の姫。
ロボっ娘童顔で&偽乳なので揺れない巨乳(恐らくFカップ)という反則的な属性を持つ所謂ロリ巨乳。スタイル抜群で妖艶な雰囲気を持つ。
数少ない子持ちの年増ロボ

前回の柔らかそうなおっぱいを持つ生物的なデザインのケリスとは対照的に無機質な外観を持つが、
他のマシン獣のデザインに比べると、体型などは人間に近く女性的なフォルムであり、鉄で構成された銀色のテカる(金属光沢で)肌を持つ。

デザインとしては和洋折衷であり、太ももを強調したフリル付きのレオタードっぽい服(もしくはボディ)をしており髪の毛っぽい頭部は黒に塗装されている。

元皇妃ヒステリアの姪であり、カイザーブルドントの妻となるキャラクター。夫からの愛称は「マルピー」で、彼のことは「プルピー」と呼ぶ。

弓矢が武器なのは当時放送されていた『機動武闘伝Gガンダム』のライジングガンダムが元ネタだろうか。(夫がガンダムファイターなので)

デザインが『愛天使伝説ウェディングピーチ』の花咲ももこの衣装と似ているという指摘もあるが関連性は定かではない。


活躍

ヒステリアの命令で次期王妃になるべく、他惑星で眠っていた。
カイザーブルドントの登場と共にヒステリアがオーラ力っぽい何かで眠っていたマルチーワを起動させ地球に降下)。火の玉になって飛来し、女性っぽいシルエットと共に突如として現れた。

オーレンジャーたちを強襲。ボンバーは隙を見て月面基地に逃走。逃げるボンバーを後ろから撃墜しようとするオーレンジャーだが、マルチーワの謎ビームによって足止めされる。それまでのマシン獣とは比べ物にならない戦闘能力を見せつけ、去り際に投げキッスをオーレンジャー達に当てて撤退する。

ボンバーは一足早く月面基地に辿り着き、この時マルチーワに助けられたと大勘違いをするが事実は違っていた。ほどなくして月面基地にサンダールや赤い彗星のごとく颯爽と現れたマルチーワによってボンバーは助けてもらっていたのではなく、おびき寄せるためのエサに使われたのだと知り絶句する。

すると、どこからともなくイケメンに成長したブルドントことカイザーブルドントが現れ目の前に立ちふさがり、ボンバーの前で堂々とリア充宣言をする(事前にマルチーワと通信をしていたのかどうかは不明だが)。
よほど前回の決闘で理不尽に破壊されたのが頭に来ていたのか、トランザG1ガルバトロンのごとく蘇ったカイザーブルドントはボンバーの両腕を切り落とし、泣きわめくボンバーの声も聞かず、両腕を武器に改造し、ただの戦闘マシーンになるよう夫婦で服従プログラムを仕込むという残酷な事も行った(しかも一時的ながら正気に戻るように設定しているから余計にエグい)。

ボンバーの地球降下後、ガンマジンによって作戦は失敗し地球の平和は守られた……かのように思えたが、しかし月面基地では早くもマルチーワとカイザーブルドントの挙式が行われバラノイア帝国は新戦力を加え地球に反旗を翻そうとしていた。

その後はカイザーブルドントとのバカップルで何度も苦しめるが、最終決戦では「今からバラノイアを本気でぶっ潰す!」と言わんばかりの覚悟を決めたオーレンジャーの気迫とバラノイアに負けず劣らずの高性能AI(これを作った参謀長すげぇ)を詰んだロボたちに敗北。(この時、5対2とバラノイアに対しては優勢であった)
最期はキングピラミッダーの大きさと圧倒的な火力の前には為す術なく、夫婦そろって破壊され粉々になった。


以上がマルチーワの登場から退場シーンまでの大まかな説明である。



解説

年齢はブルドントと同じくらいで人間でいえば10代後半~20代前後といったところか(古代に作られたマシンだから実年齢はもっと上かもしれないが)。

着ぐるみ幹部という点では前作の「花のくの一組」や本作のケリスがいるが、いずれにしても本格的なセクシー幹部は彼女が初。

基本的に夫とは相性が最高によく仲も良い。石破ラブラブ天驚拳まがいの技も使えるがオーピンクとガンマジンによって敗れたこともある。
(おいそこ、レインって言うな)


武器はにもにもなるマルチアロー。
従順な性格(夫にだけ)や可憐な容姿、使用武器もあいまって大和撫子を連想しがちだが、実際は性別や外見と釣り合わない戦闘能力を持ち、遠距離からの攻撃にも長けているが、どういった出自の関係なのか格闘能力も異常に高く全く隙がない。

その上に戦闘機並みの素早さで加速し、飛行能力も高いため当初はオーレンジャー側も苦戦していた。その上に火の玉になって東方不敗先生のごとく生身で大気圏も突入できる。

仮ではあるが人間態(本人とはあまり似てない)にも変身出来る。
上記からいわゆる汎用機型であるのだが、三浦参謀長とは相性が悪いのか全く歯が立たずあっさりと倒されている。
また、オーレンジャー側も流石に慣れたのか途中からは当初のような強さを出す事は少なくなり何度もオーレンジャーたちによって攻撃の阻止をされている。

ロボットなのに何故子供を作れたのかは謎であり、未だに公式も明かそうとせずに放置している。(同時期に某黄金勇者の妻や緑色の身体をしたロボットの妻も出産してるし、数年後には某ライオンロボも子供がいる事が判明するしまぁいいか

外見とは裏腹に素の性格は極めて残酷であり、バッカスフンドと同様に愛する人や同族以外には冷酷で容赦が無い。
ある一面ではカイザーブルドントやバッカスフンドよりも機械的な面が強調されており、たとえドリンのように罪のない生命体に対しても躊躇いなく殺している。

また子持ちのくせに人間の赤ん坊を人質に取ってオーレンジャーを罠に陥れようとするなど姑息な性格。バッカスフンドの影響なのか、基本的に人間や生物のことを見下している。
また優しさや情は微塵もなく、ボンバーの報復の際に庇うどころか喜んで制裁を加えたり、カイザーブルドントの地球寒冷化作戦にも特に反対せずに喜んで賛同していたりするなど彼女が根っからの外道である事がうかがえる。
外見の可愛らしさも相まって許すまじき存在である。



その他

海賊戦隊ゴーカイジャー』第23話にて、ルカが持っていた紙袋にMaltiwaと書いてあるのが確認できる。
だが、スペルを完全にミスっている。正しくはMultiwa。

また『非公認戦隊アキバレンジャー』の6話でツルツルでテカテカのメカ的な女の子キャラの一人として紹介された事がある。

ソシャゲの『スーパー戦隊ウォーズ』(2020年8月31日にサ終)では「宇宙をさまよう地獄の使者!」のイベなどで登場。いずれも討伐報酬として貰える。レア度はUレア。そう簡単に手に入らないカードだけあってかなり強い。


余談

実はプロデューサーの高寺成紀氏(以下高寺P)のお気に入りのキャラであり、彼女の登場は高寺Pのゴリ押しによるもの。本来は登場する予定は全くなかった。
そのため高寺Pは何度も着ぐるみの頭部を自分が気に入るまでリテイクさせ、当時の造型スタッフを困らせたそうである。
その結果、特撮の着ぐるみ幹部の中で際立って出来が良いものとなった。
一部ではその造型美から絶大な人気を誇るが、未だにフィギュアなどの商品化はされていない。

また、マルチーワのスーツアクターは体型を調節するのに苦労したり、キャラを演じるのに(尻に綿を詰めたり、動きを人間の女の子っぽく表現するなど)一工夫をしたそうである。
その露出度の高い外見から『CCさくら』や『魔法少女まどか☆マギカ』などの魔法少女を連想する人も中にはいるようだ。



「オーレンジャー、ボンバー・ザ・グレートは私が頂いていくわ!」


追記・修正は僕の妻に魅了された人間がしてくれよ。ん~マルピ~

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最終更新:2024年04月18日 20:33
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