ホワイト・グリント

登録日:2010/05/20(木) 11:40:41
更新日:2024/01/28 Sun 10:31:01
所要時間:約 5 分で読めます





…それは…白き閃光の如し…




概要


ARMORED CORE 4(AC4)およびARMORED CORE for Answer(ACfA)に登場するネクストACの機体名。
機体名こそ同じだが、AC4とACfAでは全くの別機体となっている。

共通点は

①天才アーキテクト、アブ・マーシュが設計
②人型二脚
③白を主体としたカラーリング
④エンブレム(霧影先生とモチーフが同じだと思われる)

の4点。



AC4

アスピナ機関所属リンクス、ジョシュア・オブライエンが駆るネクスト。
企業に属していない為、多企業のパーツにてアセンブリされているが、どちらかと言えばローゼンタール社オーメル・サイエンス・テクノロジー社寄りの機体構成となっている。

フレームは頭部がHOGIRE、コアがSALAF (現SOLUH)、腕部と脚部がJUDITHの軽量二脚、機動性重視。

武装面では右腕:ローゼンタール/突撃ライフル 左腕:オーメル/レーザーブレード 左背中:オーメル/レーザーキャノン

武装が最低限の為か、若干火力不足に感じられる。

戦闘時は常に2段QBを使用し、閃光の名に恥じない高機動な戦いを繰り広げる。味方時は心強く、敵時は手強いネクスト。

こちらは下記のホワイト・グリントとの区別をつける為ジョシュア・グリントと呼ばれる事もある。





ACfA


非企業勢力ラインアーク所属でカラードランクは9。
ただしこのランク付けは『企業に敵対している組織のリンクスを上位にする訳にはいかない』という企業連への忖度の結果*1とも言われており、実際にはカラードでもトップクラスの実力を持つと噂される。

搭乗リンクスはUnknown。正体不明ではなく、『Unknown』というリンクスネーム。

ホワイト・グリントの搭乗リンクスは作中一切言葉を発する事はなく、その専属オペレーターであるフィオナ・イェルネフェルトがミッション開始時の礼・警告などの会話を行っている。

機体説明に『単機で企業を壊滅させた』とあり、それを実現したのはAC4主人公(アナトリアの傭兵)と先代ホワイトグリントの使い手ジョシュア・オブライエンの二人だけであり、ジョシュアはリンクス戦争終結後戦死していることから、


Unknown=アナトリアの傭兵

という説が有力だが、フロムソフトウェアからの発表はない為、各自のフロム脳で補完しよう。

しかし、リンクス戦争終結時の時点で既に心身共にボロボロだった彼がその後も戦い続けている点には疑問が残り、一度撃破されてもその場で再起動するという有り得ない現象が起きた事から、彼のAI説もあるが……?

作中ではいずれのルートをたどった場合でも、

  • ホワイト・グリントは戦闘不能になり、ラインアークは攻守の要を失う。
  • ステイシスは必ず水没する。
  • 主人公のみが生き残る。

となっているのだが……後日発売された資料集にて機体を失ったが生存しているらしい事が確認された。(取材を受けたフィオナの発言より。ただし、「代わりのリンクスを見つけた」ともとれる発言のため推測の域を出ない。)

この資料集はルポルタージュ形式で、掲載時期がカーパルス防衛/襲撃とchapter3~chapter4付近となっており、またフィオナとの対談からラインアークも壊滅していない事が確定。
彼の正体や人間かAIか等々はうやむやのままだが、新たな機体を調達するために手を尽くしているとのこと。

次の機体が複数企業混成になる可能性もあるとされているが……シナリオ以降の物語にて、また白い閃光は戦場を駆け抜けているのかもしれない。


▼外観
『fA』の看板機体でもあり、デザイナーはマクロスシリーズの監督、河森正治氏。
横並びの複眼めいたカメラアイなど、昨今の河森正治デザインの特徴がよく表れており、『創聖のアクエリオン』のソーラーアクエリオンあたりが近い。
また、「アサルトアーマー使用時、カメラを防護するシャッター」「オーバードブースト時の変形機構」「VOB・アサルトアーマー使用時の変形」など、今までのACにないギミックが満載されている。設定上は足裏が軟質素材であるとも。
特に自機として使用する際に背面が主となるACにおいて、OBがX型に展開するのは河森氏がこだわった点とされる。

実はOPムービー中とゲーム中とで細部のカラーリングに違いがある。
OPではほぼ全身白一色だが、ゲーム中ではアサルトアーマー使用時に展開する整波装置や肩部の一部が黒色になっており、機体図面から一部を手動で塗り替えないと少々雰囲気が異なる。

それ以外にも、VOBが設定より大きい(理由は後述)、ミサイルがVOBより速い、VOBを目標の直前でパージする、(4のOPでも見られた)両手で別々の目標を狙う……といった恒例のフロムマジックが発生している。


▼機体構成
フレーム WHITE-GLINT
肩武器 装備不可
右背中武器/左背中武器 SALINE05
右腕武器 051ANNR
左腕武器 063ANAR

フレームがオリジナル、武装はGA陣営、内装はオーメル陣営となる。

分裂ミサイル(通称グリミサ)に至ってはGAグループのMSAC社の最新型であり、ラインアークを疎ましく思っている企業連(主にオーメル)の中にも陰ながら支援している企業がいることがうかがえる。

プレーヤーが使用する際には背中のOBが干渉するため、一部の背部兵装及び全ての肩装備が使用不可(変形の為か、腕パーツには接続部分が存在しない)。


▼ゲーム中での活躍
  • OP映像
OPでは、カタパルトにてVOBの装着など、射出準備を行っている風景が見られる。
カタパルトからの射出を経て離陸し、変形。VOBで加速し、巡航中に分裂ミサイルで護衛のMTをなぎ倒し、スピリット・オブ・マザーウィル(SoM)の懐に入る。
VOBパージ後は甲板上のノーマル部隊を相手にガン=カタめいた動きで攻撃を仕掛けるが、被弾によりコアの装甲が破損。
(あまりの物量を前にPAが保たなかった、減速時にPAが減衰していたなど様々な説がある)
この際衝撃で姿勢を崩し付近の敵ヘリを道連れにして甲板から落下するも、姿勢を立て直し着地。

その後、SoMを護衛する敵部隊の接近に対し、アサルトアーマーを発動したところでOPは終了する。
AA発動後の展開は語られないが、後の設定資料によるとホワイト・グリント側が弾切れにより撤退した模様。

  • ミッション
本編中での登場ミッションは2つ。チャプター2のラストを飾るミッションに登場。

【ホワイト・グリント撃破】
一周目から選べるミッションで、企業連からの依頼でオッツダルヴァと共にラインアークの攻守の要であるホワイト・グリントの排除に臨む。
2対1で安心…と思いきや、僚機のステイシスは早々に水没してしまうため後半はタイマンになる。
ホワイト・グリント自体はロジックもよく、どのレギュでも安定した強さを持つ難敵。近距離に入るとアサルトアーマーも積極的に使ってくるため、中~近距離ではなかなか隙を見せてくれず、遠距離では高追尾の分裂ミサイルが怖い。
更にハードモードでは撃破した直後に再起動して戦線復帰してくるため、実質的に2連戦となるためさらにキツイ。
再起動の理由には諸説あり、ポピュラーなものだと「ダメージは通っていたがリンクスが根性で再起動させた説」「はじめからそういう機能が備わっていた説」などがある。
また、設定資料の発売前は「一回目の撃破でリンクスは死亡し、それがトリガーで自動操縦に切り替わった」という説もあった。
ミッションクリアでエンブレムと彼の武器を入手出来る。

【ラインアーク防衛】
二周目以降は上記の「ホワイトグリント撃破」に加えて選択可能となるミッションで、ラインアークからの依頼でホワイト・グリントと共闘し、企業連が差し向けたオッツダルヴァとCUBEを迎撃する。
ホワイトグリントは僚機としてそこそこ頼れるが、敵のオッツダルヴァが倒れるとイベントフラグが立ち、連動して機能停止してしまう。
つまり、敵僚機のフラジールとは1vs1で戦わねばならない。
また、ハードではホワイト・グリントが開始直後に撃破されてしまうので2vs1を強いられる。
が、フラジールの「ステイシス撃墜まで撃破できない」というイベントフラグもなくなるので、紙装甲のフラジールから優先的に倒せる、というメリットもある。
迎撃に成功すると、穴の武器及びホワイト・グリントのフレーム一式を貰える。



立体化

ACfA版ホワイト・グリントがコトブキヤからV.I.シリーズで立体化されており、OB時の変形、差し替えでAA展開 ・カメラ保護カバーが完全に再現されており、購入する際は、是非別売のVOBもセットで購入することをオススメする。

後にOP仕様のホワイト・グリントがVOBとセットになって発売された。
先に発売されたホワイト・グリントを改善している為、更に出来が良いキットとなっている。
セットのためお得ではあるが、キットの単価はすごいのでサイフポイントには気をつけよう。

ただし、VOBはスタッフ曰く「OPでは見栄えを優先して設定より1.5倍程大きく描いた」という事で、ちょっと小さい。まあOPサイズだと飾る場所に困るかもしれないが…

個人的にはジョシュア・グリントも是非、立体化してほしいが、武装面は既に全て立体化されている為、後はコトブキヤのやる気次第である。

そんなジョシュア・グリントもついに2011年5月25日に発売決定。ありがとうコトブキヤ。





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最終更新:2024年01月28日 10:31

*1 かといって実質最強クラスのネクストをあまりにも低いランクにしても、「低ランクのネクスト1機すらどうにもできない」として企業のメンツが保てないので、「展開次第ではカラード上位とも渡り合えそう」という中の上程度のランクに据えたのだと思われる