極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド

登録日:2015/03/22 Sun 13:01:08
更新日:2024/02/06 Tue 18:20:49
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5色 5色レインボー DM DMR-16 DMR-16極 DMR-16真 サイクル スピードアタッカー デュエマ デュエル・マスターズ ドラゴン ラスボス レア ワールド・コマンド ワールド・コマンド・ドラゴン ワールド・ブレイカー ワールド種族 五色 傀儡 光文明 光文明のクリーチャー 光文明のドラゴン 全体除去 合体ロボ 多色クリーチャー 多色ドラゴン 極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド 水文明 水文明のクリーチャー 水文明のドラゴン 火文明 火文明のクリーチャー 火文明のドラゴン 背景ストーリーのラスボス 自然文明 自然文明のクリーチャー 自然文明のドラゴン 闇文明 闇文明のクリーチャー 闇文明のドラゴン 龍覇 ザ=デッドマン 龍魂城閣 レッドゥル 龍魂宮殿 ブラックロ 龍魂教会 ホワイティ 龍魂珠被害者の会 龍魂要塞 ブルニカ 龍魂遺跡 グリーネ



5文明の力を持ったドラグハートは、ひとつの固まりとなり、極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールドとなった。




その姿が現れた瞬間、世界の半分が吹き飛ばされた。
*1


極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャーである。


概要

DMR-16極、DMR-16真を通してパーツが登場した、ドラグハートワールド・コマンド・ドラゴン
ドラゴン・サーガでも、非常に特徴的なドラグハートである。

なんといっても、5枚のカードで構成され、それらが「V」の字にくっついて龍解する(スーパー龍解)こと。
かつて、
カレーの香り」「金属製」「コロコロコミック大の大きさ」「横に繋げる」「縦に繋げる」「縦横どっちも繋げる」「横にどこまでも繋がる
で散々訓練されてきたデュエル・マスターズプレイヤーたちも、これにはおったまげた。
タップはしにくいなど色々な難点は今までどおりだが、V字のおかげでイラスト的な迫力はかなりのもの。

意外にもそれらすべてのカードが、レアで止まっているのも特徴。
ラスボスにしては入手難度が低めなのも嬉しい。
各パーツを場に揃えるのは大変だが、達成感はひとしおである。


構成パーツ

構成パーツはいずれも「ドラグハート・フォートレス」であり、3コストでcipしか持たない。

正義?なるほど君ラの正義に利用価値はあるかもしれない。
なんであれ、強く信じる気持ちは良いドラグハートの素になるからナ。
───龍覇 ザ=デッドマン

龍魂教会 ホワイティ 光文明 (3)
ドラグハート・フォートレス
このドラグハートをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、タップしてもよい。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップされない。
「強く信じる気持ち」をザ=デッドマンが追い求めた結果産まれたドラグハート・フォートレス。
DMR-14とDMR-16のドラグナーにcipフリーズを与えることができる光文明の教会。
その性質上、単体ではむしろ自然や闇、火などで使えそうな能力である。


オオ、知識の力とナ?それは素晴らしい。
蓄えた知識のすべてをドラグハートの礎とするがよいゾ。
───龍覇 ザ=デッドマン

龍魂要塞 ブルニカ 水文明 (3)
ドラグハート・フォートレス
このドラグハートをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。

「知識」を追い求めた結果産まれたドラグハート・フォートレス。
cipキャントリップと、5枚の中では最も地味な存在であるが、スーパー龍解を狙う際にはドロー効果から次への一手をつなげてくれるだろう。
単体ではぶっちゃけ一番アド損。他の水文明のドラグハートが優秀すぎるのもあるが。


好奇心はとてもヨい凶器となるナ。
こうしてうまれたドラグハートに殺されることも、貴様たちには楽しみなのカ?
───龍覇 ザ=デッドマン

龍魂宮殿 ブラックロ 闇文明 (3)
ドラグハート・フォートレス
このドラグハートをバトルゾーンに出した時、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。

「好奇心」を追い求めた結果産まれたドラグハート・フォートレス。
ドラグハートのハンデスであるため、新型マッドネスも無効、一部の対策カードも無効と、
相手が選択式のハンデスであるとはいえ、有用性は高い。闇のデッキ自体でもいれてもよさげである。


原始の力は惜しかったゾ。
このザ=デッドマンのようにもっと欲望に忠実になれば最強にたどり着いていただろうナ。
───龍覇 ザ=デッドマン

龍魂遺跡 グリーネ 自然文明 (3)
ドラグハート・フォートレス
このドラグハートをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。

5コストドラグナーサイクルから7コストに繋げられるのは単純に嬉しい。
自然以外の各文明では特に運用したいカードであると同時に、【手芸ワンショット】でドラグナーを素出しするときはグリーネ、
シューゲイザーで踏み倒すときはレッドゥルと使い分けが可能。

熱血とは実に面白いナ。激しく熱かりし魂…大きな感情の力こそが、より強いドラグハートを生み出してくれるからナ。
───龍覇 ザ=デッドマン

龍魂城閣 レッドゥル 火文明 (3)
ドラグハート・フォートレス
このドラグハートをバトルゾーンに出した時、そのターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体は「スピードアタッカー」を得る。
スーパー龍解:バトルゾーンに自分の《龍魂教会 ホワイティ》《龍魂要塞 ブルニカ》《龍魂宮殿 ブラックロ》《龍魂遺跡 グリーネ》があれば、5枚すべてをそれぞれ1枚ずつ裏返し、このドラグハートとリンクして、タップしていない1体のクリーチャーとする。

スーパー龍解のテキストがあるためか、唯一フレーバーテキストが無い。
後にプレイス版で追加された際は予想通り《熱血龍 パラスラッガー》で言及されている、激しく熱かりし「熱血」を追い求めていた事が判明した。

最大の特徴はメインデッキで火文明のカードを使わずに自分のクリーチャーをスピードアタッカーに出来ること。
特にバトルゾーンに出た時と攻撃する時に5コストドラグナーを踏み倒すことのできる《邪帝斧 ボアロアックス》や《極魔界殿 ウェルカムヘル》と相性がよく、5枚のフォートレスの中では最も環境で活躍をした。

スーパー龍解

龍解せヨ。コレがワレの最高傑作ダ!
――龍覇龍 デッドマン=THE END

極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド 光/水/闇/火/自然文明 (50)
ドラグハート・クリーチャー:ワールド・コマンド・ドラゴン 50000
このクリーチャーが龍解した時、各プレイヤーはバトルゾーン、手札、墓地にあるこのクリーチャー以外の自身のカードすべてを山札に加えてシャッフルする。
スピードアタッカー
ワールド・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、タップされていれば、離れるかわりにとどまる。

なんと脅威の名目コスト50、パワー50000という当時最大を更新した数値が特徴。
そこに凶悪すぎる全体カード指定除去と即ワールド・ブレイカーを叩き込む。

強力な除去耐性も持つことから、対抗するにはS・トリガーで《終末の時計 ザ・クロック》や、カード指定除去が出ることを祈るしか無い…のだが、実はそれだけでは別に勝ちにならない。

見てのとおりだが、自分以外がいなくなっているので、それだけじゃ追撃できないのだ。
性質上相手にターンを渡してしまうので、手札とバトルゾーンが空にされていてもトップドローの1枚からトドメまで持って行くことが可能な《二刀龍覇 グレンモルト「王」》や《超戦龍覇 モルト NEXT》が天敵となる。奇しくも背景ストーリーの通りである。

また、それが無くともフォートレスを5枚揃えるのは中々に骨が折れるし、カード指定除去や除去耐性持ちのブロッカー等弱点も多い。
残念ながらこの形態を正攻法で暴れさせるのはロマンの域を出ないだろう。
神帝起源神のように頑張ってもらいたい。

尚、環境では「ループデッキの山札回復役」としてまさかの活躍を果たした。


派生カード

接続 パーフェクトワールド VR 光/闇/自然文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/ワールド・コマンド・ドラゴン/ディスタス 11000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
W・ブレイカー
カードが自分のシールドゾーンから墓地に置かれた時、それが自分のマナゾーンの枚数以下のコストを持つディスタスまたはディスペクターなら、出す。そうでなければ、手札に加える。
自分の他のクリーチャーすべてに「ササゲール2」を与える。
同じく五色レインボーのドラゴンである《星龍パーフェクト・アース》と接続させられたディスペクター
見た目はパーフェクト・アースをベースとして、AOTWの構成要素であるドラグハートの《龍魂教会 ホワイティ》《龍魂宮殿 ブラックロ》《龍魂遺跡 グリーネ》がそれぞれ背中・右腕・左腕に装着されており、五色レインボー同士の合成でありながら三色しか持たない理由付けとなっている。

効果に関する解説はあちらの項目に詳しいが、AOTWの派生カードとして見るとレッドゥルとブルニカがハブられていたり、効果面で殆ど原型がなかったりと手酷いディスペクトを受けている。

伝説の龍魂群 英皇帝ワールド SR 光/水/闇/火/自然文明 (5)
ドラグハート・ウエポン
龍解:これを装備したクリーチャーがバトルする時、このドラグハートをクリーチャー側に裏返す。裏返したクリーチャーは、装備していたクリーチャーから進化する。
(ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、ドラグハートまたはそれを装備したクリーチャーが離れた場合、そこに戻す)
龍解後⇒《伝説龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》

伝説龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド SR 光/水/闇/火/自然文明 (7)
進化ドラグハート・クリーチャー:ワールド・コマンド・ドラゴン 7000+
進化:クリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー
多色ではないクリーチャーとバトルする間、このクリーチャーのパワーを+70000する。
このクリーチャーがバトルに勝った時、カードを1枚引き、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置き、自分の墓地からクリーチャーを1体手札に戻し、その後、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。
龍解前⇒《伝説の龍魂群 英皇帝ワールド》

「デュエキングMAX 2023」で登場した、単体のドラグハートとなったオール・オーバー・ザ・ワールド。
龍解前の名前は英語で表記した場合の「All Over The World」にちなんで(A)(O)(T)ワールド(World)となっている。
性能は《龍神丸》およびその龍解後の《伝説の救世主 ワタル》の相互互換で、龍解後の種族のみ異なる。
あちらと同じくドラグナーでバトルする場合の選択肢となるだろう。
なお、レア止まりだった元に対してスーパーレアに格上げされている。

イラスト

「V字にリンクする」ためにカードでは全体像がやや掴み辛いが、非常に壮大且つカッコいいクリーチャーとなっている。

ホワイティブルニカブラックログリーネが、巨大なロボット・アームに
なっており、各アームの根元にレッドゥルがいる。
そのレッドゥルをバックパックのように背負った白い人型ロボットが中心に据えられている。このロボットこそが、オール・オーバー・ザ・ワールドの本体なのだろう。

そしてこのロボットが、中々スタイリッシュでカッコいいのである。
ガンダム系のイケメンな頭部に、ドラゴンを連想させる巨大な手足、アクエリオンを連想させる白を基調にして各所に五文明を現す色が配された神格的なデザインやカラーリング。
これ単体で見れば、某ロボット大戦の主人公機かと思えてしまう。というか、初見では背景ストーリーの主人公サイドのクリーチャーと勘違いしてしまいそうである。

一枚絵が某イラスト投稿サイトに投稿されている。デュエマイラストファンだけでなく、ロボ好きも必見である。

イラストを手掛けたのは、ドラゴン・サーガから参戦し、《猛烈将龍 ガイバーン》や《最終龍理 Q.E.D+》《天命讃華ネバーラスト》といった目玉ドラグハート・クリーチャーを多く手掛けた、NAKAMURA 8(中村エイト)氏である。

後に発売された『ファイナルメモリアルパック~DS・Rev・RevF編』では、イラスト替え版《英雄奥義 バーニング銀河》に登場しており、《超戦龍覇 モルト NEXT》と対決しているシーンが描かれている。
こちらでは小さくて分かり辛かったオールオーバーザワールドの顔のアップが描かれており、眼は真っ赤で横長の白い瞳孔とまさに「悪のロボット」といった面相なのが確認出来る。
また、兜で言う吹返に当たる部分が半分にされたエンジェル・コマンドの顔のようになっており、さながらヒーロー型の顔がマスク割れして、邪悪な本来の顔が露わになったかのようにも見える。
他にも、口に当たる部分に入った紫の模様と顎の形状がドラゴンの顔のようになっていたり、額の部分の緑の模様と顔を縁取る金色の部品が大きく口を開けたドラゴンのようになっていたりと、色々考察出来そうな意匠が多いので一見の価値あり。
なお、こちらのイラストはshosuke氏が手掛けている。


背景ストーリー

背景ストーリーでは《龍覇 ザ=デッドマン》によって産み出されたドラグハート。
ジュダイナの効果で産みだしたようだが、ザ=デッドマン自身がジュダイナをハンマー化したわけでもあり、
なんともややこしいことになっている。まあザ=デッドマンという存在そのものが規格外なのだが。

そしてドラゴン・サーガのラスボスとして登場するが、その実態はザ=デッドマンの傀儡に近い。
実質的には、ザ=デッドマンのほうがラスボスといってもいいだろう。

5文明の力を持つオール・オーバー・ザ・ワールドに対して、「デッドマンを倒す」という共通の目的を持った5文明は団結し、最終龍覇に至ったドラグナー達が力を合わせて戦い、トドメは最終の「先」へ至った《超戦龍覇 モルト NEXT》によりなんとか打ち倒された。
ただその時に世界の半分が吹き飛んでたり、新たな勢力が次のタイミングを伺っていたりと…まだまだ一波乱ありそうである。


余談

  • 無法神類 G・イズモ》や《神の裏技 ゴッド・ウォール》の効果が発動していれば、ゴッドは場を離れなくなる。
    ただしこれは、通常のカード指定除去の裁定と食い違うので例外裁定として覚えておきたいところ。

  • ラスボスであるがすべてのパーツがレア止まり、そして実質的なラスボスであるザ=デッドマンも、同一人物かどうか怪しい《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》を除けばレア止まりと、珍しい存在である。
    見た目のインパクトはビクトリーやスーパーレアを凌駕するが。
    もっとも、オール・オーバー・ザ・ワールドを構築しない場合は純粋なドラグハートのデッキパーツとして運用できる汎用性も高いので、その意味で広く行き渡るようにレアリティを設定したのかもしれない。


  • オール・オーバー・ザ・ワールド(All Over The World)は「世界中で」という意味。



追記・修正がされた瞬間、世界の半分が吹き飛ばされた。

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最終更新:2024年02月06日 18:20

*1 画像出典:Twitter イラストレーター中村エイト氏 @NkmR8 2016年2月4日掲載より https://twitter.com/NkmR8/status/695118087985598464?s=20 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids