「A」(地獄先生ぬ~べ~)

登録日:2015/03/21 Sat 21:05:26
更新日:2023/09/30 Sat 01:58:29
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赤が好き?

白が好き?

それとも青が好き?


漫画地獄先生ぬ~べ~』に登場する怪人物。
赤いマントを羽織り、仮面をつけたマジシャンかピエロのような姿をしている。
設定のモデルは有名な都市伝説赤マントの怪人」。

下校中の子供ばかりを狙う猟奇殺人鬼で、子供に上記の質問をし、答えた子供を殺害する。
「赤が好き」と答えた子供は血まみれにされ、「白が好き」と答えた子供は体中の血を抜かれ、「青が好き」と答えた子供は水に沈められて殺される。
「A」が出現する時、大人たちはよそよそしく冷たい態度をとるようになる。これは、子供たちに「A」の存在を知られないように戒厳令を敷き、大人たちだけで「A」と対決するとされているため。
妖怪ではなくれっきとした人間だが、人間離れした身体能力を有している。
噂では、元は普通の床屋だったが子供のイタズラで店が火事になり、「A」も大ヤケドを負ってしまいそのために子供を狙っているとされるが真偽は不明。

実は、質問に答えなければ襲われる事がない


本編では第24話「「A」がきた!!」に登場。
下校時刻まで学校に残っていた広達の前に出現し、質問に答えた達を襲う。
美樹郷子を殺そうとしたがぬ~べ~に阻止される。鬼の手をも物ともせず妖怪じみた動きで執拗に広を狙ったため遂にぬ~べ~の逆鱗に触れ「幽体摘出」で魂を引き剥がされて地獄に送りこまれかけたが、なおも抵抗しぬ~べ~を投げ飛ばす。
しかし、その時にストーブの火が燃え移り炎上し、窓から落下した。
遂に伝説の殺人鬼も終わりかと思われたが、何と何事もなかったかのように起き上がって仮面を拾い上げ、マントを翻すといずこかへ消えていった。

その他、第48話「妖怪大集合!」ではぬ~べ~の水晶玉が投影した幻影として、
第224話~第235話「結成!!童森妖怪妖撃団編」では妖怪博士・百鬼久作によって創られた妖怪軍団の一体として登場している。




そして、月日は流れ…


「A」再来

2015年、続編『地獄先生ぬ~べ~NEO』にて再び登場。
童守町のはずれにある廃屋で眠りから覚め、復活。
以前、ぬ~べ~と対決した時以来の出現で、今回初めて出現したのは昭和12年である事や、ほぼ10年周期で現れている事が明らかになった。
「A」が復活した廃屋には昭和10年におきたバス事故の新聞記事が壁に貼られている。
この時代には大人たちでさえ実在を疑う者が多く、丑光が模倣犯の可能性を持ち出してやっと他の教師達も腰を上げた程。
ただし丑光自身はオカルトマニアとしての知識から「A」を休眠を行うことで生き長らえる体質の人間ではないかと推測し、
繭の放置された廃屋を見つけ出している。

出現して早くも一人の児童を殺害。以前同様子供達には戒厳令が敷かれたが、ネットの普及した現代ではあまり効果がなく、子供達に情報が漏れてしまった。
さらに子供を殺そうとした所を警察に見つかり、銃で撃たれてもなお殺そうとしたがぬ~べ~が鬼の手で霊体を掴んで行動不能にした事で遂に逮捕された。

しかし、取調べには一切答えず、さらには着けている仮面は顔に食い込んでいて無理に取ろうとすると肉まではがれてしまうため素顔もわからず、銃で撃たれた傷もみるみるうちに治り、相変わらず人間離れした様子を見せる。
そして、取調べの最中手錠を外し逃走。再び童守町へ姿を消す。

その後、「A」を追うぬ~べ~に丑光が「A」の正体に迫る情報を発見する。
昭和10年、A県の小学校の遠足バスが事故をおこし、その時赤間のぶ子という女の子が死亡した。
他の児童は何とか脱出したがのぶ子だけは車体にはさまれて血まみれになり、そのうち出血多量で真っ白になっていった。やがて、バスがかたむきバスと一緒に川に転落して沈んでしまったのだという。
のぶ子の父親は生き残った児童の親達を娘を見殺しにしたと糾弾。遂には引率の先生を殺害し、失踪。それと同時に近隣の学校で児童が切りつけられる事件が多発するようになり、警察は父親を指名手配したがとうとうつかまらなかったのだという。
「血まみれ」「失血」「水没」…丑光はその父親が今も「A」として殺人を行っているのではないかと考えたのだ。

一方、外出禁止を無視して外に出たケント達の前に「A」が出現。質問に答えたケント達を襲う。
駆けつけたぬ~べ~がのぶ子の霊を呼び出し、説得を試みる。
現れたのぶ子の霊に「A」は歩み寄りその身を抱きしめる。

「A」が人の心を取り戻し、これで「A」の恐怖も解決したと思われたが…


ちがう お父さんじゃない…


何と「A」はのぶ子の霊をバラバラに引き裂き、再び鎌を構え襲い掛かってきた。「A」はのぶ子の父親ではなかったのだ。
やむをえずぬ~べ~は鬼の手NEOで「A」を攻撃し、「霊体切断」で「A」を引き裂く。
「A」は血しぶきをあげ、川へ転落していった。

後の調査で、「A」が復活した家はのぶ子の父親が最後に住んだ家であり、「A」はたまたまそこで眠っていただけであった事が判明した。
父親はすでに病死した事が確認されている。
また、「A」が転落した川を警察が捜索したが何も見つからなかった。

事件後、「A」は本当は何なのか聞く郷子にぬ~べ~は

この世には 俺にも…わからん存在はある…

と答え、「A」の正体は謎のままとなった。


余談

  • 仮面のデザインは47歳の若さで夭逝した人形作家・天野可淡氏の作品を参考にしているとのこと。

  • 元ネタは「赤マント」という都市伝説。そのため上述した霊水晶の記憶として現れた幻を見た不良は「赤マント」と叫んでいる。

  • 「A」が何者であるかは上述の通り原作本編では結局のところ不明とされているが、無印連載中に出版された公式ファンブック『地獄先生ぬ~べ~大百科』では、「心の醜さのあまり、生きながら妖怪と化してしまった人間」と明確に人間が妖怪化した存在として分類されている。このタイプとして、他には元は気功師だったが、人間の気を吸うことに目覚め、吸血鬼と化した男がいる。

  • アニメ版には未登場。劇場版第一作に登場する天狗塚の悪霊が中盤まで仮面に黒いマントという似た姿をしている。



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最終更新:2023年09月30日 01:58