邪神帝シンラ・メルタ・トロス

登録日:2015/3/18 (水曜日) 23:05:28
更新日:2023/03/27 Mon 21:38:31
所要時間:約 5 分で読めます




邪神帝シンラ・メルタ・トロスとは『神羅万象チョコ 天地神明の章』のラスボスである。
そうラスボスである。

◆邪神帝シンラ・メルタ・トロス

名前:シンラ・メルタ・トロス<不明>
種族:邪神帝
収録弾:第四弾
Power:∞ (但し従来の表記とは異なる。)
属性:聖、魔、光、闇、火、水、木、金、風、雷、氷
神宝:コア・キューブ
対決:神羅魔導神メビウス
特技:神触大崩壊エル・アディス・アピロ 


歴代主人公を始め、過去作のキャラが大集合した十周年記念章を締めくくるラスボスという大役を任されたキャラクター。
今章の主人公でもあるメビウス同様、シリーズタイトルの「シンラ」を名に持ち、全ての属性を司る邪神群の帝。


………なのだがどうやらラスボスの荷は重かったようで、実際はどうにも情けない面ばかりが目立つ、とにかく残念としか言いようのない存在である。


◆これまでのあらすじ

前章の九邪戦乱の章の敵勢力であった『邪神群』(殲滅済)の正体を解き明かす為、主人公メビウスと仲間たちは全知全能の調和神のいる天界へと突入する。
天界では調和神バランシールが長らく姿を見せず、邪神群もどきがたむろするというなにやら怪しい雰囲気のなか、不法侵入のメビウス一行に天界を守る『天聖騎士団』やサイガマキシといった旧作キャラたちが襲い掛かる。
それに対抗してメビウス側もカイ、サイといった歴代主人公たちを呼び出して応戦するなど色々あった末に調和神の宮殿の前にたどり着く。
一行の前に現れたのはリュウガ率いる天界最強たる『十天闘神』。
メビウス側と天界側との全面対決を経てにメビウスは辛くも勝利を収めるが、姿をみせた調和神から一撃を食らう。
その調和神の背後にようやく姿を現したのが邪神帝シンラ・メルタ・トロスである。


◆概要とか

そもそも邪神群とは現在の調和神の基となった神の一柱、破壊神デストールが生み出した存在で『欲望により暴走した文明』を粛清するための免疫システムであった。
……あったのだが粛清対象の人間たちに徐々に毒されてゆき暴走を始める。
事態を重く見た調和神は十天闘神たちに邪神群の討伐を命令し、十天闘神の活躍で邪神群は徐々に数を減らしてゆく。
残存する勢力も前章の戦いにより殲滅され邪神群の脅威は消え去った!…と思いきやしぶとく残党が生き残っていた。
残党たちは前章の戦いの過程で生まれた『邪神王メルタ・トロス』のデータを基にして合体し、邪神王を超える邪神帝として産声をあげる。

……と書いたはいいが要するに残り物の残り物である。

邪神王同様既存の邪神とは一線を画した容姿であり、微妙にボーンマスターっぽい。
ストレートに悪役然とした姿になったは良いがそのせいでメルタの時に見られた不気味さが失なわれているようにも見える。
ちなみに体長はおよそ200メートルほど。

強大な力を手に入れたはいいが、その知性と感情は子供じみた支配欲と復讐心に支配されている。
また、終始無言の邪神群から始まり一方的に言葉を投げ掛けるだけのメルタときて、いよいよまともに会話ができるようになった邪神帝だがいかんせん小物臭い発言ばかりが目立ち、自らラスボスとしての威厳を損なうという事態に陥っている。
メビウスと調和神が言うには「巨大な力を持て余した幼稚な存在」とのこと。それでいいのかラスボス。


◆活躍(したのか?)

天界を邪神生産工場とするべく、手始めに天界の秘宝であり強化アイテムでもある『コアキューブ』を入手。
その後は隙を見て調和神バランシールにシリーズおなじみの洗脳攻撃を仕掛け、少しずつ神力を奪って自分の手駒とする。おお、ここまでは良いぞ。
しかしこいつ、あろう事かコアキューブをただの電池程度にしか思っておらず、その力を本来の十分の一も引き出せていないというミスを犯す。
それから十天闘神相手では邪神帝といえども勝ち目がないために自身は身を隠し、調和神による傀儡政治を開始。なんともセコいラスボスである。
というか一度に全員を相手すると勝ち目がないのなら個別に呼び出して順番に洗脳していればよかったのではないだろうか。


そしてメビウス一行と十天闘神との全面対決の結果、最大の敵が力尽きたと確信した邪神帝は姿を現し上機嫌で種明かし。


「感謝するぞ、メビウス!君のおかげで我が脅威は去った!お礼に私自ら消してあげよう!」


しかし勝利からくる気の緩みから調和神への洗脳も弱まっており、なんと幼女サイズにまで縮んでいた調和神に逃げられてしまう。
それでも疲弊した調和神など敵ではないといった様子で邪神群を呼び出すが、助太刀に現れたサイガたちに加えて力尽きたはずの十天闘神とメビウス一行が邪神群を迎え撃つ姿に絶句
十天闘神の真の目的は調和神の裏に潜む黒幕を炙り出すことであり、今までの戦いは全て演技だったのだ。
ついでに調和神の力添えによって歴代主人公(8人)が覚醒進化、自分と同等の力を手にされてしまう。
カード裏のテキストと相まって主人公側からすれば実に熱いシーン……なのだが邪神帝の視点だけ拾うと狼狽の極みで可哀想にすら思えてくる。


リュウガ「ついに姿を現したな、邪神群の親玉め!もう我々を縛るものは何も無い!覚悟して貰うぞ!」

「…なん…だと…!?」

マキシウス「見ろ!天に瞬く満天の星達が貴様の悪事を照らしている!もう逃げられはしないぞ!」

「貴様等…やられたはずではなかったのかッ!?」

カイ「こんな三文芝居に引っかかるとはな…シンプルな作戦が功を奏したようだ!征くぞイヅナ!!」

「まさか…全部…演技だった…のか…!?」

サイ「またみんなの力を借りるぞ!俺達魂獣の本当の力を示す時だ!魂獣大帝の力、見せてやるッ!!」

「…こうなっては仕方ない…相手をしてやろう!」

アーク「やっと本来の姿に戻れましたね!この湧き上がる魔力…今なら私一人でも負ける気はしませんよ!」

「調子に乗りおって…その言葉、後悔させてやる!」

アポロ「もうこれは俺の復讐の為の戦いじゃない…全ての世界の平和のために、お前を倒すぞ!邪神帝!!」

「…馬鹿な…ッ!この私が…圧されているッ!?」

メビウス「残念だったな…貴様は迂闊にも私の大切な家族と仲間を傷付けた!その報い、受けて貰うぞ!!」

「有り得ない!私が…私こそが最強なのだ…ッ!」

サイガ「世界の調和を乱す者は許さない!お前の事だ、邪神帝よ!!無に帰すがいい!!!」

「…そ、そんな…そんな馬鹿なッ!!」


逆上した邪神帝はメビウスに襲い掛かるがコアキューブをいつの間にか彼に奪われてしまいたちまち劣勢に。(加えてメビウスはキューブの力も完全に解明。)
最後は歴代主人公たちによる必殺技の連撃に手も足も出ず、完膚無きままかつ塵ひとつ残らないほどに叩きのめされる
そんでもってあっけなく終了。歴代でも類を見ないレベルのオーバーキルである。


◆まとめ

自力でシリーズ最高クラスの戦闘力に達し、一度は調和神すら傀儡とした点以外はまるで良いところの無いラスボス。
当然シリーズのファンからはネタキャラ扱いされた上、頼みの綱の公式サイトのつぶやきですら小物扱いという始末。
邪神帝、お前は泣いていい。



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最終更新:2023年03月27日 21:38