礼堂ヒカル

登録日:2015/03/18 (水) 18:58:54
更新日:2024/04/09 Tue 11:11:43
所要時間:約 3 分で読めます






いくぜ、ギンガ!!



礼堂(らいどう)ヒカルとは特撮ドラマ『ウルトラマンギンガ』及び『ウルトラマンギンガS』の主人公である。

演:根岸拓哉


概要

ギンガスパークを駆使し、ウルトラマンギンガや、
様々な怪獣に変身することができる「ウルトラマンギンガ」シリーズの主人公。

好奇心と正義感が人一倍強く、ノリがいい素直な性格の持ち主。
だが同時に隠し事が下手でつい本音を漏らしてしまうこともあり、それが原因で他人の意図せず傷つけてしまうことも……。

幼馴染の美鈴とは、お互い言い出せないながらも相思相愛。


1996年7月10日生まれで、血液型はA型とのこと(演者の根岸氏とは1996年生まれ以外全くかぶっていない)。
ちなみに7月10日は、ウルトラマンの日として日本記念日協会に登録されている記念日だったりする。

特技はサッカーでこちらは根岸氏と同じ。
また好物は茄子カレーで、苦手な食べ物は蒟蒻である。


ウルトラマンギンガに対しては「すごすぎる」「全身に半端じゃないパワーを感じる」と初変身時から大興奮。
同時に人間が変身する平成ウルトラシリーズでときどき見られたウルトラマンへの慢心は一切見られなかった。
ギンガも「敵ではないから戦うな」のようなアドバイスこそしたことはあるものの、変身を拒否ったことはない。

選ばれし者だからか、ギンガと事実上の一体化をしているからかはわからないが、
ギンガSではビクトリアンと互角の身体能力を披露した(とくに劇場版が顕著)。

また無意識下での戦闘などでもないにも関わらず、初めてライブした怪獣やウルトラマンに適応してちゃんと戦えるなど戦闘センスは高め。
新世代ヒーローズの変身者の内、ウルトラマンへの初変身時から全く問題なく戦えていたのはヒカルとショウくらいであり、
ショウがビクトリアンの戦士として生身の状態でも最初からある程度強かったことを考慮するとヒカルのある種の異常っぷりがわかる*1
……そのためにジャンキラーと戦うまでウルトラマンへの変身に制限時間があることすら気づかなかったりした*2


ちなみに、ウルトラ戦士への変身者としては『ウルトラマンギンガ』のときには、
歴代最年少(TVシリーズに限り)&TVシリーズではほぼ初の防衛チームに所属していない主人公(ギンガSでは後述の通り所属することに)。

なお、学生が変身するという例はウルトラマンガイア高山 我夢が最初。
また外伝作品を含めるとOV『ウルトラマンティガ外伝 古代に蘇る巨人』のアムイが最年少変身者(11歳)である。

ウルトラマンシリーズにおいて、劇場スペシャル1にて初めて別のウルトラマンに変身した人物となった。

ちなみに「礼堂」という苗字は企画初期に「ウルトライブ」の名称が決定する前に、
「ウルトライド」や「ウルトライズ」という案が存在しており、そのうちのウルトライドから取られたもの。


以下、作品ごとに解説する。
一応、ネタバレ注意


『ウルトラマンギンガ』

冒険家を夢見ている高校2年生の17歳。
ロックミュージシャンの両親と共に世界中を旅していたが、
物語冒頭で何か*3を感じて降星町に帰ってきた。

幼馴染や祖父との再会、同時に隕石が原因で祖父が住む神社が焼けてしまったことを知る。

銀河神社の祠に御神体として祀られていたギンガスパークを手にした際、右手の甲に「選ばれし者」の紋章が現れる。
さらにスパークドールズとなったウルトラマンタロウとの出会いをきっかけに自身が「選ばれし者」であることを知った。
そしてその後の戦いでブラックキングウルトラマンギンガにライブ。平和を守るための戦いに立ち向かうことになる。

当初は夏休みの間だけ降星町に滞在する予定だったのだが、黒幕の正体が掴めなかったため以降も滞在し続けることにした。
なお、普段は廃校となった降星小学校にテントを張って寝泊まりしている。

その後、ウルトラマンギンガとして数々のダークライブした怪獣、闇の戦士、闇のエージェント、グレてた人間嫌いな後の仲間、
はてはお義父さん幼馴染の父親、幼馴染本人等々との戦いを繰り広げ、ついに黒幕であるダークルギエルを倒す。

ルギエルとの最終決戦後、ウルトラマンギンガと分離(ギンガスパークはヒカルが所持したまま)。

タロウ、ジャンナインを含めたスパークドールズたちとも別れを告げ、
ギンガからの言葉を胸に今度こそ両親の待つイギリス・ロンドンへと帰って行った。


『ウルトラマンギンガS』

夢であった冒険家を目指して世界中を旅している19歳。
その冒険の過程としてメキシコのユカタン半島を旅している最中にビクトリウムを発見。
その後、ギンガスパークに導かれるように日本の雫が丘にやってきた。

そしてチブル星人エクセラーが引き起こした新たに起きた戦いの中でギンガと再会、再びライブして悪に立ち向かうこととなる。

その時にシュナウザーを巧みに操りシェパードンを郊外に誘導した勇敢さを陣野に見出され、UPGにスカウトされた。

しかし怪獣が出現すると戦闘には参加せず、すぐにギンガへウルトライブすることが多く、
隊員として戦闘に参加したのは第7話が最初とかなり遅い。

もともと中盤まで防衛チームも一緒に戦える仲間も一人もいない状況でウルトラマンギンガとして戦ってきたので、
おそらくすぐにウルトラマンギンガに変身して戦うことに一切の躊躇がないのだろう。

まぁ、そもそもスカウトを受け入れた理由が「冒険の匂いがする」というものだったのもあるのだろうが。

その点はギンガの正体がヒカルであることを知らないアリサやゴウキの悩みの種になっているようで、
変身するために隠れたところをゴウキに無理やり担ぎ出され変身できなかったこともあった。

ちなみに美鈴や千草の目の前では、かつて共に戦った事もあり堂々と変身していた。

自身を敵視してきたショウ=ウルトラマンビクトリーには当初攻撃されたこともあって
敵かもしれないと認識していたが、ギンガの導きでその後は気遣うようになる。

ちなみに向こうは嫉妬に近い感情を抱いていたが、餌付け第二話で彼をかばったことや第四話での説得を通してその態度は軟化している。

また前作ですでにウルトラマンとして戦い抜いたため、今作では主人公なのに先輩ウルトラマンという凄い立ち位置に立っている。

これはあえて他のウルトラシリーズでたとえを出すなら、
昭和シリーズで例えるならウルトラマンレオのストーリーで「主人公はウルトラセブン=モロボシ・ダン」で「サブトラマンがレオ」
平成シリーズで例えるならウルトラマンダイナのストーリーで「主人公はウルトラマンティガ=マドカ・ダイゴ」で「サブトラマンがダイナ」
とでもいうべきかなり珍しい状態であり、ショウに対して先輩ウルトラマンとしてアドバイスなどをするシーンもある。


そしてエクセラーが送り込む怪獣や手下と戦い続ける中、
UPGライブベース地下にビクトリウムをエネルギー源とするビクトリウム・キャノンの存在を知り、
いろいろあってそのプロジェクトに反発するが隊員資格を剥奪されてしまった。

その後は友也たちとともに反逆を開始するが、
突然現れたゼットン星人ベルメがライブしたハイパーゼットンと戦うことになる。
そして和解したショウと共闘。さらにウルトラ6兄弟の力を結集させたコスモミラクル光線でハイパーゼットンを倒した。

だがその勝利の余韻に浸っている最中、エクセラーによってライブベースと合体して誕生したビクトルギエルが現れる。

ヒカルはショウとともに「お互い1人ずつライブと解除を繰り返し活動時間を補い合いながら戦う」という、
時間制限のあるウルトラ戦士二人がいるからこそ成立するがかなり無謀な作戦を決行して戦う。

だが、結局は無茶が生じてしまい、ビクトルギルの力押しに圧倒され完敗し、
結果としてはライブ出来るのは残り1回という程までにエネルギーを消耗してしまう。

その残りのライブ一回もダークルギエルの復活によってギンガと分離させられてしまうが、ビクトリアンの協力で復活。
ビクトリーとともに再びビクトルギエルと戦い、合体技「コスモミラクルエスペシャリー」で見事ルギエルを撃破した。


劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!

ビクトルギエルとの決戦後、一年間海外研修に出かけており、
帰還後にビクトリアンのサクヤが見習い隊員にマナが友也の手によって復元・再生したことを知る。
ちなみにギンガスパークはいまだに所持し、引き続きギンガとは一体化している。

その後、突如現れた時空城とエタルガー、アレーナや春野ムサシウルトラマンゼロとの出会いを果たす。

そしてビクトリーとともにギンガに変身してエタルガーに戦いを挑むが……


ウルトラマンX


お前が待ってる奴らは、俺が倒してきたぜ!


第13話でゲスト出演。
アリサから要請を受け、モルド・スペクターと戦っていたウルトラマンビクトリーに加勢するべく駆けつけるが一歩遅く、
アリサとショウはモルド・スペクター「X」世界へと連れ去られてしまった。

その後、モルド・スペクターが呼び寄せようとしていたグア軍団を一人で全滅させ、次元の歪みの穴を通り「X」世界へ到着。
到着と同時にギンガファイヤーボールをお見舞いして、「敵側が大ピンチで終了」というおいしいシーンを見せた。

次話ではショウとともに「怪獣との共存」の理想を掲げる大地に対して、
自らの経験と共に戦った春野ムサシ&コスモスが実現したネオユートピア計画による理想郷のことや
セブンカプセル怪獣との関係の話をして、彼の夢の後押しをした。

ちなみに大地のことは後輩としている。


劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス


タイガ、お前に全てを託すぞ!

映画中盤でショウと共に霧崎ことウルトラマントレギアを発見、その野望を阻止せんとするが時すでに遅し。グリムドの闇の力を受け恩師であるタロウが闇に堕ちてしまう。
後輩にしてタロウの息子であるタイガとそのパートナーである工藤ヒロユキと接触後、その力を返却しショウともども変身可能となる。
ニュージェネレーションヒーローズ総集結後、「行こうぜぇ!」と一同を鼓舞したり、元に戻ったタロウのアドバイスを受け「行くぜ、みんな!」と立ち上がりウルトラマンレイガ誕生を促すなど、ヒーローのリーダー的存在として活躍した。


【余談】

演者の根岸拓哉は子供の頃は『ウルトラマンコスモス』をリアルタイムで見ており、
『ウルトラ10勇士』の製作発表会で春野ムサシ役の杉浦太陽と出演した際には、
「ウルトラマンコスモスを観て 育った世代なので、子供の頃のヒーローと共演できて光栄です」と喜びを語っていた。
なお家族ぐるみで付き合いがあるらしい。

ちなみに舞台挨拶で彼は杉浦太陽を「太陽君」と言っていた。
また杉浦氏よりも彼のほうが背が高い*4ため、杉浦氏は彼から見下ろされるという立場に若干(先輩主人公として)危機感を抱いていた。

その他、『ギンガS』や『X』では上記の通り先輩ウルトラマンとしての態度をとっているが、
演者側の年齢は宇治清高>高橋健介>根岸拓哉と彼が一番年下(ちなみにアリサ役の滝裕可里氏も年上)となる。
余談だが、『ウルトラマンオーブ』のクレナイ・ガイ役の石黒英雄氏も年上であるため、後輩ウルトラマンが全員年上という記録を残していた。

この記録はTVシリーズ歴代最年少記録を更新した濱田龍臣*5が、
オーブの次回作「ウルトラマンジード」に登場したことでストップした(別の意味で先輩と言えるかもしれないが)。
なお、『ウルトラマンR/B』までを考慮した場合でも、劇中設定年齢ではいまだにTVシリーズ主人公で最年少である。

ちなみに根岸拓哉氏がまたUPGとしてゲスト出演する際にしたいことは「戦闘機! 戦闘機に乗りたいです!」とのこと。


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最終更新:2024年04月09日 11:11

*1 一応、怪獣へのライブをその前にしているのも大きいとは思われるが

*2 ギンガの強さとヒカルの適応力の高さがうまくかみ合った結果ともとれる

*3 設定では「不可思議なビジョン」を見たことで

*4 余談だが、根岸は歴代ウルトラマンの人間態役で最も身長が高い…と言っても次点の団時朗氏と1cm差だが

*5 一応、彼は8月27日生まれのため、放送後少し経てば17歳とタイになるが撮影期間の大半を16歳で過ごしている