ブルース(ロックマンエグゼ)

登録日:2011/10/01 Sat 19:59:18
更新日:2024/01/18 Thu 22:47:48
所要時間:約 4 分で読めます




『ロックマンエグゼ』に登場するネットナビの1種。
シリーズの主人公・光熱斗のライバルであるオフィシャルネットバトラー・伊集院炎山のナビで、ロックマンのライバル的存在。

CV:松風雅也(5DS、トランスミッション、アニメ版)

【概要】

モチーフは『初代ロックマン』に登場したライトナンバーズでライバルでもある「DRN.000 ブルース」と、『ロックマンX』シリーズに登場したレプリロイド「ゼロ」。
盾持ち・サングラス要素は初代ブルースから、剣士・長髪要素はゼロから、ボディカラーが赤という要素は両者共通としてリファインされている。

英語版では原典に準じてProtoman.EXE なのだが、当然ロックマンとは赤の他人だしナビチップのコードは「B」のまま。事情を知らない海外プレイヤーは困惑したことだろう。

メイン武器はワイドソード。
グラサンとヘルメットの後ろから伸びた白の長髪が特徴で、素顔は不明。
(一応初期稿では、サングラスを取ったら青い目だった)

性格は常にクールで冷静。
炎山の指示や任務には忠実で、相手が誰であろうと基本的に容赦はしない。
またオフィシャルナビ権限として、ネットバトルの一般解禁以前から、バトルチップの単独携帯が許可されている。
そのためファイターソードやフミコミザン、リカバリーといった各種チップを、炎山の転送を待たずに状況判断で独自に使用可能。
炎山による高度なカスタマイズも相まって、ウラのヒールナビ数十体がかりでも物ともしない、凄まじいまでの戦闘能力を発揮する。


【本編での活躍】

  • ロックマンエグゼ
第4話で初登場。水道局の電脳でロックマンと出会うが、甘さを見せる彼らに対して苛立ちを見せていた。
発電所の事件でエレキマンの残骸データからWWWの本拠地を割り出そうとしたが、ロックマンにそれを邪魔された事でその苛立ちが爆発。
これがロックマンとの初バトルとなり、彼らの絆の力によって負けた事で一瞬戸惑いを見せた。

  • ロックマンエグゼ2
この作品ではロックマンと何度か協力してゴスペルの脅威と戦った。
時には我が身を犠牲にしてまでマザーコンピュータを守ろうとする、自己犠牲の精神を見せる事もあった。
だがアメロッパ城の事件では状況証拠でロックマン達を犯人扱いし、かつて共闘した仲間に対しても非情に刃を向けて襲い掛かる。
全力でロックマンに挑んだが、敗北してデリートされる事となってしまった。

後に炎山の手によって復活し、ロックマン達がゴスペルを壊滅させた後には炎山と共に彼らをライバルとして認めるようになった。

  • ロックマンエグゼ3
バブルウォッシュの事件では、ロックマンに情けを掛けられたバブルマンが逃走しかかった所を間一髪でデリートする。
炎山と共にN1グランプリの本戦まで進んだが、そこでWWWの砂山ノボルが操るデザートマンと戦う。
砂山が炎山の父親を人質にとり、ブルースがインストールされているPETとの交換を要求してきた時は、我が身よりも炎山の父親の身を優先して彼にPETを渡すよう促した。

  • ロックマンエグゼ4
炎山がダークチップを使った事によって暴走状態となり、ウラインターネットの奥深くへ逃走してしまう。
ダークソウルに乗っ取られたブルースを救うべく、炎山はロックマンを使ってウラインターネットで行方を追う。
何とか正気を取り戻した後はブルームーントーナメントの会場にて、ロックマンと純粋にネットバトルで戦った。
大会に登場しない場合も、シェードマンやネビュラ構成員を追う形で何度か登場する。

  • ロックマンエグゼ5
『チームオブブルース』ではネビュラを討伐するために「チームオブブルース」を結成してリーダーとなる。
そのチームのメンバーにロックマンがふさわしいか見極めるために、科学省のメインシステムの電脳で再び彼らと戦う。
そこで彼らの実力を改めて認め、一緒に占領されたインターネットを開放していく。
熱斗が一時的にロックマンを失った時には、彼のナビとなって豪華客船の捜査を共に行う事もあった。
この事からも、炎山・ブルース双方共に2人を信頼するようになった様子がうかがえる。

メディをクラウドマンから助けようとした時に捕らえられ、後にダークブルースとなってチームに立ちはだかるが、彼らとの戦いで自我を取り戻して闇の力を払拭する事にも見事成功した。

『チームオブカーネル』ではカーネルと立場を入れ替えた形で、ダークカーネルの事件の際にロックマンを援護する。

  • ロックマンエグゼ6
炎山同様終盤まで姿を見せないが、ジャッジマンの事件ではカーネルを目にも止まらぬ速さで斬りつけロックマンを援護していた(なのでこの時には姿は確認できない)。
ロックマンが電脳獣の力に飲み込まれ暴走状態になった時には全身をローブで覆い正体を隠した姿で現れ、ロックマンを気絶させて熱斗に回収させた。
再び暴走したロックマンをアンダーグラウンドで熱斗とリンクナビが鎮めた後、カーネルと対峙する際に漸く顔出しで登場。カーネルと戦えないロックマンを庇って離脱し、ロックマンの覚悟を促すことになる。
最終話で熱斗達がWWWに捕まりそうになった時にはコピーロイドを使って彼らを助け出した。


【主な攻撃と強さ】

  • シールド
ロックマンに先駆けて1作目から使用する盾。後のリフレクトにグラフィックが流用されている。
「1」では攻撃前後以外は常に構えている判定で、適当に攻撃しても防がれてしまう。
以後の作品では防御からのカウンターに繋げてくることが多い。

  • ソニックブーム
言わずと知れたブルースの代表的攻撃。
腕のソードから衝撃波を飛ばしてくる。
基本的に縦2マス分の大きさで飛んでくる。

最初の方では攻撃速度が低いものの、強化されるたびに移動速度と弾速、そして威力が上がっていく。
真ん中の列に立ち、ブルースの立ち位置に合わせて上下に動けば回避できる。
但し、直後にソードの洗礼を受ける場合があるので注意。

印象的な技だが、意外にも使用したのは「2」と「3」のみ。
ちなみに、必ず上下段のどちらかが空くように撃ってくるのだが、「2」でアナザーマインドやナイトマンを使ってブルースを混乱させると、
このソニックブームを中央段で使うことがある。
こうなると回避不可能の攻撃と化すので、ブルースに混乱は厳禁。
ちなみに、このソニックブームに対してバルーン系を当てても即威力が999まで上がる。

  • ワイドソード
相手の前に移動してワイドソードで斬りつける。
攻撃範囲が縦3マスなので、後ろに下がれば回避可能。
また、「1」と「6」以外では相手の斜め前に来ることが多いので、素早く前に移動することでも回避できたりする。

真ん中最後列で出してきたら諦めて喰らいましょう。
基本的にソニックブーム2発(or3発)後に使う。

  • ファイターソード
相手のいる列を横3マスが攻撃範囲のソードで斬りつける。
列を移動すれば回避可能だが、ソニックブーム後に使用してくることが大半な為、意外に避けにくい。

  • サプライズソード
シールドで攻撃を受け止めた後に相手の前に移動してソードで斬りつける攻撃。
「3」と「5」ではワープ後にワイドソードを使うが、「6」のみ高速移動で接近して目の前1マスを斬る。
「1」では移動中常にシールドを張っており、これに一部の攻撃を当てると使ってくる。

  • ビハインドスラッシュ
「4」でサプライズソードの変わりに使用。
攻撃を食らった瞬間残像とすりかわり、相手の背後にワープして斬りつける。
相手が最後列にいる場合は残像にすりかわるだけで攻撃は発動しない。

  • デルタレイエッジ
「3」で初登場。
HPが減ってくると使用する技で、三方向から連続で斬りつけ、Δの軌跡を残す。
メガ(ギガ)クラスチップとしても登場し、こちらはブルースが斬るのに合わせてAボタンを押すことで3回まで斬る事が出来る。
見た目はかなり格好いいのだが、何故か「6」ではリストラされた。

ちなみに、アニメ版では三角形のエフェクトをそのまま飛ばす攻撃になっていた。
正直、とてもかっこ悪い。

  • ブラッディクロス
「4」で登場した技。
ロックマンのココロウィンドウが悪状態だとデルタレイエッジの代わりに使用する。
ロックマンのエリアをX字に斬りつける。
使用位置が固定のためデルタレイエッジより避けやすい。
被弾するとHPが徐々に減少するバグが付与される。

  • シャドースラッシュ
「5」でダークブルースが使用。
ブルースの影が入り込んで斬りつけてくる。
攻撃範囲はワイドソード、ファイターソード、エンゲツクナイのいずれか。

  • ダークエッジ
「5」でダークブルースが使用。
自身の影と前後から挟み込む形でダークソードを放つ。
チップ破壊効果があるため非常に厄介な技。

  • クロスソード
「6」でのみ使用。
相手のエリアを十字に斬りつける。
ブラッディクロスと同様に使用位置が固定。

  • トランスムーヴ
デルタレイエッジに代わって「6」で登場した技。
残像を残しながらX字に斬りつける技で、SP以降は中央列を横に往復する攻撃が追加される。
こちらはこちらでなかなかに格好いいのだが、瞬間移動するデルタレイエッジと違って滑るように移動しながら攻撃する為、進路上に穴パネルがあると攻撃が中断されてしまう。なんとも締まらない。


ボスとしては、『4 レッドサン』『5 チームオブカーネル』以外の全作に登場。
中盤~終盤に戦う『1』『2』『4 ブルームーン』、最初のボスだが強化版は終盤な『5 チームオブブルース』、クリア後に挑む『3』『6』と扱いはまちまち。

各作品共通して、エリアを素早く移動しながら不意に相手の前に移動して斬りつける戦術を使う強敵となっている。
尤も、慣れれば攻撃も見切りやすく、カウンターも十分に狙っていける。

とはいえ慣れても強いことには変わりなく、なかなかの良キャラである。


最終作の『ロックマンエグゼ6』では、改造カードで発生するものを含めた全ての依頼を終了させると、SPから更に強化された「ブルースFZ」と戦える。
この略称、当初は「ファイナライズ」じゃね?
などと予想されていたが、攻略本によると

ファイナルゼロカスタム

らしい。
Xシリーズのゼロを彷彿とさせる名称に、昔からのロックマンファンは胸熱である。
カプコンGJ。


彼から獲得できるナビチップは基本的に敵の前に現れて一体ずつ斬りつけるというもの。(エグゼ1では1番近い敵のみ)
但し、敵の前のマスが穴パネルだったり障害物がある場合は攻撃できない。

総じて高めの威力を持ち、またコードが比較的使い易いBであることや手軽に雑魚を蹴散らせる便利さ、強力なPA「ダブルヒーロー」の構成にも使用することから、恐らくトップクラスのフォルダ採用チップではないだろうか。


アニメ版

アニメ版でも活躍が多く、自身の犠牲と引き換えに一般ナビを救う場面もある。

炎山は幼い頃に自身の父で「伊集院PETカンパニー」(IPC)の会長である伊集院秀石にブルースを与えられた。
2作目の『Axess』の回想シーンでは、何故か手に持っているPETのデザインが最新のアドバンスドPETになっていた

2作目ではシェードマンとの戦いでロックマンと共鳴しソウルユニゾンを果たすものの、やむを得ず使用した新型ダークチップの影響によりダークロイド化してしまう。
ちなみに呼称はゲーム版と同じダークブルースだが、完全にダークロイド化した後はカプコン側で描き起こされた独自の姿に変化した。

また、炎山がシンクロチップを使いクロスフュージョン(融合)することにより「C.F.ブルース」に変身する。
こちらもカプコン描き起こし。

この形態はナビが実体化するディメンショナルエリア内で戦うためのもので、ダークロイドが電脳世界を抜け出し現実世界に出現した時に対抗できる。

3作目の『stream』では炎山がデューオの紋章を持つクロスフュージョンメンバーになる。
クロスフュージョンがパワーアップしており、ディメンショナルエリアがなくても行動するアステロイドと戦う。

また、諸事情からサンダーマンと共に変装して大声大会に出たこともあった。
「遠足のおやつはァァァ!!!」
「500ゼニーまでェェェ!!!」

1作目後半のアイキャッチでは四角い箱に入ったブルースが「シャキーン」と言う(なお、第55話では「ふっかーつ」と言い、CM後は「シャキシャキーン」と言った〈この時、熱斗が「2回かよ…!」と突っ込んだ〉。)。
このブルースはバンダイの『ロックマンキューブ』のスターターデータとして発売されている。


【その他の活躍】

漫画版(鷹岬諒)では、セレナードから託された「妖刀ムラマサ」によりムラマサスタイルにスタイルチェンジした。

『ロックマン Xover』にはエグゼのブルースをモチーフにしたレジェンドアーマー「OVER-B」が登場している。



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