パワーレンジャー・ダイノチャージ

登録日:2015/03/10 (火) 03:50:02
更新日:2023/08/29 Tue 00:34:34
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『パワーレンジャー・ダイノチャージ』はアメリカ合衆国の特撮テレビドラマ『パワーレンジャーシリーズ』の22シーズンであり第18作目に当たる。
今回は『獣電戦隊キョウリュウジャー』がベースになっている。


【概要】

パワーレンジャーシリーズでは神聖視されているMMPRと同じ、恐竜がモチーフの作品ということで早くから注目されていた。
前作『スーパーメガフォース』のベースとなった『海賊戦隊ゴーカイジャー』の次回作『特命戦隊ゴーバスターズ』が、2シーズン制に伴う日本作品とのラグや、各種アイテムの形状や設定等が商業的に厳しいとの判断から見送られ、2019年の『ビーストモーファーズ』で改めてパワレン化された。
また日本では『キョウリュウジャー』の次回作『烈車戦隊トッキュウジャー』は電車がアメリカでは受けないと判断され見送られ、順番通りの製作ではなくなっている。
版権がサバンに戻った以降の作品である『サムライ』、『メガフォース』が原作からの流用を前提としながら
ストーリーが作られている、いわゆる「ゾードン編」に近い作風だったのに対し、本作では恐竜関連の作品ではおなじみであり、
そしてシリーズとしては久々となるオリジナルの敵キャラ「スレッジ」が登場するほか、日常場面だけでなく戦闘シーンも前の2作よりも新規撮影の比率が多いことに加えて、
初回が2話完結で丁寧に世界観を説明するなど、ゾードン編以降・ディズニー版に近い作風になっている。

その後の作品で『パワーレンジャー・RPM』と同じく従来のパワレン世界とは別の並行世界と明かされた。


【あらすじ】

かつて地球には、宇宙全体をも揺るがしかねない強大な力を持つエナジェムを授けられた10体の恐竜が存在した。
長い時の間に失われたエナジェムを見つけ出し全時空を支配しようとしている邪悪な異星人・スレッジに立ち向かうために、
エナジェムに選ばれた戦士達「パワーレンジャー」は立ちあがった!


【キャラクター】

◆パワーレンジャー
エナジェムに選ばれて神秘の力を得た地球人達。ダイノチャージモーファーとダイノチャージャーで変身し、パワーレンジャーとなる。
また、各専用ゾードはシリーズでは久々の完全に自立稼働するゾードである。
変身バンクは原作に近いが、サンバを踊らずに変身し、名乗りも肩書きではなく、ゾード(獣電竜)の種類を言う。 これも文化の違いと思われる。

10年前に行方不明になった父親を探して、彼の残した手記をもとにあちこちを旅していた18歳の少年。
普段は明るく子供っぽい性格だが、緊迫した場面では肝の座った姿勢を見せる。
父の手記の情報から、父が調査していたらしい地下洞窟を探索していたところ、
偶然ティラノサウルスの化石と共に埋もれていた赤いエナジェムを見つけたことでパワーレンジャーに選ばれる。
ちなみに生身でもスコップで敵のビームを弾くくらいは戦闘慣れしている。キメ台詞は「It's about to get wild!」。
固有武器は「Tレックス・スマッシャー」(ガブティラファング)。
相棒は「Tレックスゾード」。テイラーは「レクシー」という愛称で呼んでいる。多分「ジュラシック・パーク」のファンに違いない。


  • チェイス・ランドール / ダイノチャージブラックレンジャー(キョウリュウブラック)
アンバービーチ恐竜博物館の雑用係兼発掘作業員。
知り合いの古美術商から黒いエナジェムを貰ったことで、パワーレンジャーに選ばれたところを、ケンドールにスカウトされた。
そのため、パワーレンジャーの中では、古代人のコーダを除けば最初に加わった古株である。
仕事中も音楽を聴き、ナンパに明け暮れるなど勤務態度は不真面目だが、正義感は強い。
固有武器は「パラ・チョッパー」(パラサショット)。原典が銃扱いだったのに対し、こちらはビームも打てる戦斧という設定。
相棒は「パラゾード」。


  • コーダ / ダイノチャージブルーレンジャー(キョウリュウブルー)
アンバービーチ恐竜博物館で働いている青年。力自慢で、よく発掘作業に参加している。
実は10万年前から生きている古代人で、壁画を掘っている最中に青いエナジェムを手に入れ、
その力により一切老化することなく現代に至るまで生き続けてきた
つまり、彼はゾードンやリタ・レパルサが地球で戦う前から生きている最古のパワーレンジャーなのである。
そのため、食事も手づかみで、靴を履く事を嫌うなど、現代社会に馴染めていない。
過去に洞窟でサーベルタイガーに襲われた経験があり、非常に警戒心が強い。
固有武器は、まんま「ステゴシールド」。相棒は「ステゴゾード」。
演じているヨシ・スダルソ氏はパワーレンジャーの大ファンであり、来日して有働ノブハルを演じた金城大和氏と対面したり、
手裏剣戦隊ニンニンジャー34話に観光客役でゲスト出演しており、青の戦士に避難誘導された。


  • ライリ・グリフィン / ダイノチャージグリーンレンジャー(キョウリュウグリーン)
フェンシングを得意とする青年。ルービックという犬を飼っている。
兄と一緒に牧場で生活していたが馴染めず、アンバービーチ恐竜博物館で働くことにした。
出勤の当日、フューリーに襲われたルービックを助けようとしたところを、偶然緑のエナジェムを見つけ、パワーレンジャーに選ばれた。
戦闘でも、ほとんどダイノセイバーだけで戦闘を行っている。
固有武器は「ラプタークロウ」(ザクトルスラッシャー)。相棒は「ラプターゾード」。


  • シェルビー・ワトキンス / ダイノチャージピンクレンジャー(キョウリュウピンク)
アンバービーチ恐竜博物館内のレストランで働くウェイトレス。だが、本人は発掘作業などの仕事に就くことを希望していた。キュレーターの資格持ってるんだろうか?
館長のケンドールに断られたにも関わらず、勝手に発掘作業に同行するなど、良く言えば一途で一直線、悪く言えば頑固で猪突猛進な性格。
ケンドール達が発掘した化石の中から現れたピンクのエナジェムを手にしたことで、パワーレンジャーに選ばれた。
前述の件も含め、館長のケンドールとは何かと折り合いが悪いが……。
固有武器は「トライセラドリル」(ドリケランス)。相棒は「トライセラゾード」。


  • アイヴァン / ゴールドレンジャー(キョウリュウゴールド)
欧州の小国であるザンダー国で800年前に主君であるコリン王子を襲った怪物と戦い、相打ちになりながらもコリンを守った伝説を持つ英霊騎士。
卓越した剣の使い手だっただけでなく、弓矢の名手でもあった。知名度もそれなりに高く、ライリは伝説を知っていた。
実は、800年前の伝説で王子を襲った怪物というのは、アイヴァンが偶然拾ったエナジェムを狙ったフューリーであり、
アイヴァンも死んではおらず、エナジェムの資格権を得ようとしたフューリーに吸収されてしまったのであった。
フューリーの思わせぶりな発言で、父が閉じ込められていると早合点したタイラーの尽力で解放され、レンジャー達の仲間となる。
元々が騎士であったため非常に礼儀正しい性格。同じくエナジェムの力で長生きしている、コーダとはウマが合う。
専用武器のプテラゴールドセイバー(ザンダーサンダー)はチャージャーの代わりにエナジェムそのものを装填することで、3つの能力を全て行使できる模様。
愛機は「プテラゾード」。単騎で「プテラメガゾード」へと変形できる。
昔の映画版によく似た名前のヴィランがいるが、忘れろ。


  • フィリップ3世 / グラファイトレンジャー(初代キョウリュウグレー)
ザンダー国の王子。ボンボンだが、目的のためなら鍛錬や苦労を厭わない努力家でもある。
スレッジ一味をおびき出すためとはいえ、勝手に自分の名前を騙ったレンジャー達を快く思っていなかったが、
祖先のコリン王子を襲った怪物の正体であるフューリーに自分も襲われたことに加え、伝説上の人物だったはずのアイヴァンが現代に現れたことで事情を理解し、
国の秘宝であったゴールドエナジェムをアイヴァンに託した。
この一件でレンジャーに魅せられ、金にモノを言わせてグラファイトエナジェムを発掘して入手するが、
肝心のエナジェムがフェリップを資格者として認識しなかったため、レンジャー達に助言を請い、試行錯誤する。
途中、エナジェムを狙うスレッジ一味の介入を受けるが、そのなかで自分の身も顧みず少女を助けたことで、エナジェムに認められる。
この話は、戦いがほぼグラファイトメインで新撮されるほどの優遇ぶりである。
原作と異なり、変身バンクが作られている。また、カラーリングは他のレンジャーと異なるスピリットレンジャー基準であるが、
変身経緯などから、キャラの原典となったのは津古内真也の方と思われる。
専用機はパッキーゾード。先に放送されたハロウィン回で先行して登場している。
パッキ―ゾードの攻撃を参考に、エナジェムのエネルギーを鉄球状に具現化して叩き付ける「ロイヤルダイノパンチ」(砕拳・激烈突破)を編み出す。


  • アルバート / パープルレンジャー(初代キョウリュウバイオレット)
ニュージーランドで観光客のガイドをしている初老の男性。
冒険家を自称しているが、実際には争い事を忌諱している。かつて遭難した際、エナジェムを発見し、資格者となった。
温厚な性格だが、レンジャーの力を強盗退治に使ったり、ヨボヨボのふりをしてエイリアンを出し抜いてタイラーを守ったり、
人格面においては十分ヒーローの資質を有している。
老齢の自分ではスレッジ一味からエナジェムを守れないと判断し、キーパーの助力で資格権を放棄し、エナジェムをレンジャー達に譲渡した。


  • ケンドール・モーガン / パープルレンジャー(二代目キョウリュウバイオレット)
アンバービーチ恐竜博物館の館長である天才科学者。
密かにキーパーに協力して地下に秘密基地を作り、エナジェムの調査やレンジャーの装備を開発していた。
良くも悪くも合理的で、初対面のタイラーやライリはともかく、自分が良く知るシェルビーがパワーレンジャーになった際、
「たかがウェイトレスにパワーレンジャーが務まるわけがない(意訳)」と堂々と本人の前で言うなど、彼女に対してかなり手厳しい。
お前、ゾードンやゴセイの前でも同じこと言えんのか?
一貫して指揮官及びメカニック担当として活動していたが、スレッジに捕らわれたキーパーを救うため、単身でスレッジの宇宙船に乗り込み、
スレッジと対峙してなお諦めない勇気をエナジェムに認められ、レンジャーとなった。
専用機はプレシオゾード。アルバートがレンジャーとなってから覚醒していたが、パープルレンジャーの搭乗は1期最終話までなかった。
名前が「パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー」に登場したケンドリックス・モーガンに不自然なまでに似ているが……。


  • ジェームズ・ナヴァロ / アクアレンジャー(初代キョウリュウシアン)
10年前に失踪し、タイラーの父。
タイラーの持っている彼の手記には、エナジェムについて調査していた痕跡だけでなくスレッジ一味のことも知っていたことが記されていため、
エナジェム、もしくはパワーレンジャーと何らかの関わりがあると考えられていた。
その予想通り、10年前にエナジェムの資格者となっており、周囲にスレッジ一味の手が及ぶことを懸念して、姿を消していた。
エナジェムの効果により老化は止まっているため、見た目に変化が無い。
原典は桐生ダンテツ/2代目キョウリュウシルバー。
第7話において、対となるアンキロゾードが覚醒したことで、アクアエナジェムが資格者の手に渡ったことが確定していたが、
本格的な登場は第2シーズンからである。


  • ゼノウィング / シルバーレンジャー(キョウリュウシルバー)
鳥のような姿をしたエイリアン。今作で登場するレンジャーでは唯一の宇宙人である。
宇宙から立体映像を記録した機械を送り、スレッジ以外のエナジェムを狙う勢力の存在を警告する形で登場したが、
実はアルカノンの手で別人格=ドゥームウィングを植えつけられ、一方的に支配下に置かれていた。
ドゥームウィングとレンジャーが戦っている最中に決死の抵抗で表に出て他のレンジャーに真相を伝え、彼らの協力を経て分離する。
原典はお払い箱かと思われていたトリン。





◆パワーレンジャーの関係者

  • キーパー
エナジェムを地球にもたらした宇宙人。 原典はトリンだが、見た目は完全に別物のヨーダもどきである。
エナジェムの守護者であり、仮の資格者を決定する能力を選定できるほか、資格者の同意があれば、資格権を初期化できるなど、
エナジェムの所有権にある程度干渉する力を持つ。そのため、スレッジ一味からは生け捕りを狙われている。
エナジェムを狙うスレッジに攻撃されて地球に不時着するが、フューリーの目を欺きエナジェムではなく爆弾入りの箱を持っていかせ、
その隙にエナジェムを心を通わせた10体の恐竜に託し、スレッジの目から逃れさせることに成功する。
その後、再びスレッジが現れたのを機にケンドールと協力し、行方不明になったエナジェムを探していた。
ちなみに、彼が爆弾渡したせいで宇宙空間でスレッジの宇宙船が爆発し、宇宙船が積んでいた小惑星が地球に降り注いだのが恐竜が絶滅した原因である。


  • マット・グリフィン
ライリの兄。見た目から装備までコテコテのカウボーイ。
弟とは性格や見解の相違から対立することもあるが、基本的には仲の良い兄弟である。
放送前に流出したオーディションの配役表には、彼がグラファイトレンジャーと書かれていた。


  • コリン
800年前のザンダー国の王子で、フィリップの先祖。回想のみに登場。
エナジェムに関する知識こそなかったが、アイヴァンの形見であるゴールドエナジェムが伝説とともに800年間秘宝として保管されていたことを考えれば、
命懸けで自分を救った(※勘違いです)忠臣であるアイヴァンに深い感謝の念を抱いていたことは想像し難くない。





◆スレッジ一味
宇宙のバウンティハンター。究極の力を求め、エナジェムを狙う。
6500万年前にも地球周辺でキーパーを狙っていたが、彼の策略でエナジェムを見失ってしまう。
当初は唯一地球に滞在していた幹部のフューリーにエナジェム捜索を一任していたが、
パワーレンジャーの出現に伴い、本格的に行動を開始した。
歴代の悪役と異なり地球侵略の意図は低く、あくまでエナジェムの探索とレンジャーからの奪取を目的としているが、
そのためなら手段を選ばず、民間人への被害も意に介さない。


  • マスター・スレッジ
賞金稼ぎの親玉。原典のない完全新規のボスキャラである。
サイボーグであり、右手は強力なビームを発射する銃になってる他、肩に格納されているブースターで飛行もできる。
レーザー発射用の高エネルギーを発するパイプを素手でくっつけるなど、耐久力も高い。
部下も平気で攻撃する冷酷な性格の持ち主だが、婚約者のポイサンドラだけには甘い。
パワハラ当たり前のリーダーではあるが、戦闘力は他の敵より頭一つ抜けている上に、
劇中で実行された作戦の大半が彼の立案したものであることからも分かるように、短気で粗暴な性格に反して戦略眼は高い。


  • フューリー
原典は怒りの戦騎ドゴルド
スレッジ一味のナンバー2。剣と雷撃が武器。
戦闘力は高いがかなり迂闊で、キーパーの策略で爆弾を持ち帰るわ、
上から落ちてきた木の枝でもがいている隙にライリを取り逃がすわ、ネタキャラ化が原作より悪化している。
短気な性格は相変わらずで、マイペースなポイサンドラのことを嫌っている。
必殺技は、雷撃を纏った斬撃を放つ「フューリー・サンダー」。
アイヴァンとは800年前からの因縁を持つ。
タイラーの父が残した手記にフューリーの姿が記されており、フューリー自身もそれらしき人物を知っているようなそぶりを見せるが……


  • ポイサンドラ
原典は喜びの戦騎キャンデリラ
スレッジの婚約者であり、原典と比較して割と好戦的。
非常に気分屋で勝手に賞金首を開放するなど奔放な性格。苦言を呈するフューリーにも「スレッジに言いつけてやる!」と発言する。
エナジェムの追跡はスレッジのために面白半分で付き合っているに過ぎず、他のメンバーよりは執着が薄い。
エナジェム探索のせいでスレッジとの結婚が先送りになっていることに対して不満を持っており、
早くスレッジに結婚したいとせがむため、気を紛らわせるためにレンチからキュリオを送られる。


  • レンチ
原典は哀しみの戦騎アイガロン
スレッジ一味のメカニックマン。本人の弁によれば、機械生命体らしい。
戦闘力も高いうえに、モンスターのパーツからキュリオを製作するなど、技術者としても優れている。
余談だが、中の人はキュリオとレンチを1人2役で演じている。
さらに余談だが、中の人は前作のテンソウの声の人である。


  • キュリオ
原典は楽しみの密偵ラッキューロ
スレッジとの結婚しか頭にないポイサンドラがエナジェム強奪を邪魔しないように
早めの結婚祝いとしてレンチが制作した人口の生命体。
登場もやや遅めで、幹部というよりはペットに近い。


  • エイリアン
スレッジに従い、パワーレンジャーと戦う宇宙人。原典はデーボ・モンスター。
そのほとんどがスレッジに捕まった宇宙の賞金首であり、スレッジ一味への恐怖や
「パワーレンジャー打倒と引き換えに解放」という条件から従っているに過ぎず、
スレッジからも使い捨ての効く駒のような感じで扱われている。
賞金首達も、隙を見て脱走しようとしたり、幹部の分身を勝手に作ったり、仲間意識は無いに等しいが、
力の差から表立ってスレッジに逆らうことはできずにいる。
本来は一味に所属していないエイリアンが駒にされるという点では、未来戦隊タイムレンジャーロンダー囚人に近いが、
こちらは、スレッジという倒すこともできず出し抜ける隙も無い強者に、一方的に脅迫されている関係にある。
キョウリュウジャーのデーボ・モンスター以外にも、モブで冥獣人ベヒモスベルダン、ギモ星人アンゴール、美少女忍者フラビジェンヌ、妖幻密使バンキュリアが確認できる。
…パワレン版バンキュリアはパワーレンジャー・ミスティックフォースで人間になってたから、よく似た他人だろう。


  • アイスエイジ、スティングレイジ、メテオー
ゼツメイツに相当する3人の賞金首。
他の賞金首と比較して、集団行動が許されていたり、蘇生装置で生き返らせたりと、優遇されている。
基本この3人は一味に順従なので、その辺が評価されたのだろう。そこ、流用の都合とか言わない。


  • ヴィヴィックス
原典はゾーリ魔。典型的な戦闘員。
合体することでヴィヴィゾード(巨大ゾーリ魔)になる。


  • スパイクボール
原典はカンブリ魔。船内の牢の監守を務める上級戦闘員。


  • グリーンジラ
原典は暗黒種デーボス
スレッジの宇宙船に閉じ込められている生命体。英語表記は「Greenzilla」。うん、完全に某怪獣王のオマージュだ、コレ。
一味の幹部にも平気で触手を伸ばして襲い掛かるなど非常に凶暴であり、
かなりの実力者であるレンチの怯え振りからも、相当な戦闘力の持ち主であることが分かる。
そのため、他のエイリアンとは異なり、「DANGER」と書かれた部屋に厳重に隔離されている。
原作では敵の親玉だが、本作では一味も持て余している生体兵器という扱いである。


◆ヘキル&スナイド派

  • ヘキルとスナイド
二重人格のエイリアン。第2シーズンの首領格となるキャラ。
スレッジに捕まったエイリアンのなかでも、特に危険な存在を閉じ込めるデンジャーエリアにいた1人。銀河系の消滅を目論んでいるとのことで、他の賞金首や幹部達からも恐れられている。
名前の元ネタは「ジキルとハイド」から。また、両名の名前はどちらも他者を中傷する言葉である。
◎ヘキル
素性が一切分からない謎の宇宙人。本家キョウリュウジャーでは登場することのなかった顔出しの悪役である。
実力も高く、手からの光線で複数の戦闘員を瞬殺するほどの力を持ち、スレッジも手を焼いていた。実際、スレッジに怖気づくことなく対等に振る舞う度胸の持ち主だが、
捕まっていることからも分かるように、直接的な戦いではスレッジが上らしく、よほど自分に不利益な状態にならない限りスレッジ本人と事を構えようとはしない。
もっとも、直接対決こそ避けているがスレッジの要求を素直に聞くようなそぶりを見せず、明らかにスレッジを出し抜く気マンマンである
原典であるキョウリュウジャーに該当する存在はいないが、掴み所のない策士的な立ち回りに加えて、キザな言動やゴーグルを自分のシンボルとしている部分などから、
原作が飛ばされたせいでパワレンではもう登場しないと思われていた『特命戦隊ゴーバスターズ』のエンターがキャラクターの原典であると思われる。
余談だが、ヘキルを演じている役者も、キャラクター像はエンターを意識したのではないかとインタビューで回答している。
名前の由来は野次を意味する英語「heckle」。
◎スナイド
原典はネオガイルトン。
第1シーズン終盤において、墜落したスレッジ戦艦の牢獄に姿を見せたエイリアン。
第2シーズンで賞金首やスレッジ一味の残党をヘキルとともにまとめ上げる。
ヘキルがダークエナジャムに触れた際にそのエネルギーで偶発的に生まれた存在であり、ヘキルと肉体を共有している事を苦々しく思っている。
その姿は、「パワーレンジャー・ダイノサンダー」に登場したメソゴグ一味の大幹部であるサイボーグ蘇生された元人間で、
かつての研究仲間だったトミー・オリバーことダイノサンダー・ブラックレンジャーに倒された『ゼルトラックス』に酷似しているが、接点は無い。
ただし全くの無関係という訳でもなく、劇中では公言されていないが「ダイノサンダー」を見ていた視聴者には、
劇中の敵役であったメソゴグや悪のダイノサンダー・ホワイトレンジャーと同質のミュータントであることが分かるように演出されている。
『恐竜大決戦』公開当初から、パワレンにおけるネオグリフォーザーとネオガイルトンの扱いに関して日米両ファンから議論されていたが、
まさかの超重要キャラとして登場した。
名前の由来は嫌味を意味する英語「snide」。


◆アルカノン一派

  • ロード・アルカノン
原典は百面神官カオス。外見のせいで出れないとか言われてたけど一安心。
厳重に封印されていたダークエナジェムを奪った巨悪であり、素の戦闘力もヘキルを圧倒するほど。
ちなみに、宇宙の悪党に賞金かけてたのはコイツ。そのため、スレッジとは面識がある。
勿論その背景には宇宙の強者を集めて軍隊を作るという野望があり、
第1シーズンから言われていた「何で賞金首は生け捕り限定なんだ」「悪党のスレッジには賞金かけられないの?」という
向こうの国の視聴者の疑問を一気に回収した。


  • シンジ
原典はエンドルフ。ロード・アルカノンに仕える側近の1人。
スレッジ失踪後、傭兵と偽ってヘキルに協力するふりをして、エナジェムの情報を集めていた。
ヘキルからはそこそこ気に入られていたが、スナイドやフューリーからは警戒されていた。
しかし、タイタノゾード争奪戦の際にあまりにも情報を知り過ぎていたことから内通者とヘキルに見破られ逃走。
ロード・アルカノンと共に再度地球に降り立ち、ヘキルを拘束した。


  • ドゥームウィング
原典はマッドトリン。今作では、アルカノンの手でゼノウィングから生みだされた悪の人格という設定。
そのため、ヘキル&スナイドと同じくゼノウィングとは肉体を共有している性質上、資格者ではないにも拘らずエナジェムを使用できた。
しかも、運悪くケンドールがシルバーレンジャー宛にチャージャーの制作方法を送信していたため、
それを利用してパワーレンジャーのゾードを操ってしまい、スナイドの巨大兵器フォートレス(大地の魔神ガドマ)と
戦隊シリーズでも滅多に見ない悪の組織同士の巨大戦を繰り広げた。


  • コンダクトロ&スクリーチ
アルカノンの配下のエイリアン。他者を洗脳する音楽を放つ楽器を持ち、さらにその音楽を記録したレコードを使い、
パワーレンジャーや町の人々ゾンビに変えて大混乱に陥れた。

原典は黒マントの男と白マントの男だが、アイスロンドが別の話に出ているのでどうやらあのスクリームもどきの姿が素顔という設定らしい。



【装備・巨大兵器】

  • ダイノチャージモ―ファー(ガブリボルバー)
  • ダイノセイバー(ガブリカリバー)
ゴールドとシルバー以外のメンバーの共通装備。


  • ダイノスパイク
原典はケントロースパイカー。


  • ダイノサイクル
原典はディノチェイサー。


  • ダイノチャージ・メガゾード


  • スレッジの巨大戦艦
スレッジが所有する戦艦。内部には賞金首を幽閉する牢獄がある。
モンスターを蘇生・巨大化する兵器「マグナビーム」が搭載されている。





【用語】

  • エナジェム
宇宙の強大な力が込められた細長いクリスタル状の物体。
全部で10本存在し、それぞれ色が異なる。
その力は絶大であり、判明しているだけでも
「キーパーやコーダに不老の肉体を与える」
「ただの棒を武器に変換する。」
など、多くの奇跡的な効果を実現できる。
レンジャー達は、このエナジェムから発せられるエネルギーをダイノチャージャー(獣電池)に蓄積させて、武器として利用している。
チャージャーの代わりにエナジェムそのものを装填することでも武器を起動させることは可能だが、
奪われる危険性を考慮したのか、それとも制御の関係なのか、よほどのことがない限り使われない。


  • ドライブモード
原典に登場しない、いわゆる「バトライザー」に相当するオリジナル形態。
ゾード操作時にのみ使用でき、「D」と書かれたチャージャーをセットすることで、チャージャーを模した鎧を身にまとう。
ロボ戦でしか使用しないため分かりにくいが、とりあえずパワーアップしているらしい。


  • Eトレーサー
未発見のエナジェムのエネルギーで使われることを想定して先行で作られていたチャージャーから、エナジェムやゾードの在処を逆探知する機械。
アンキロゾードを発見するなど一定の成果は上げたが、スレッジ一味に奪われ利用されかけたため、危険性を考慮したのか、以降は使われていない。


  • アンバービーチ恐竜博物館
レンジャー達が働いている博物館。
その実態は、恐竜の調査の名目でエナジェムを探す秘密基地である。
『スーパーチャージ』最終話では歴史改変により絶滅しなかった恐竜が生活する自然公園になっている。

  • ザンダー
西欧の小国。少なくとも800年以上存続している歴史を持つ国家である。




【余談】

アメリカでは、日本と異なりテレビに出ていない敵のフィギュアやメカの玩具も販売する傾向があるため、
原典では未登場のガーディアンズに相当するゾードも、玩具として立体化されてたりする。









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