超越者・超越存在

登録日:2015/03/18 (日) 17:39:55
更新日:2024/01/30 Tue 22:50:23
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簡単に言えばその作品内における絶対の存在。
法則でもあり、世界・宇宙でもあり、概念でもあり、時間でもあり、運命でもある。
とかそんな

ぶっちゃけチートすぎて意味わからん存在である

作品によって違うが、それは生物であったり機械であったり、はたまた神であることもある。
それぞれの作中世界の根源のようなものなので、多くは人間ではどうにもならない存在、空想上の概念とされている。だが作品によってはそれにつながることで強大な力や知識を得られたり、はたまたそれに成り変わったりする例もある。
「一人間がなんでそんな人の域を超えた強すぎる能力を持っているのか?」という疑問に「世界の根源に力をもらってるから」と理由をつけることで、修行や血統以上の説得力を与えられる設定になるのだ。

ここではそんなモノをいくつか、ある程度紹介する。








クトゥルフ神話の邪神の王にして生みの親。
万物の創造主にして盲目白知にして沸騰する混沌の核。
時間を超越し、物理法則を超えた、宇宙の中心にして最奥で眠る神。

知性が無いくせに世界だの宇宙だのの中心で煩い楽器を永遠に鳴らせ眠るコズミックニート。







黒白のアヴェスター、PARADISE LOST、Dies Irae神咒神威神楽という作品群の根底を成す全宇宙の中心核。
簡単に言えばその世界で最強の者が神となり、己の理想通りの新世界を創造できるシステム。
所有者は代々一人だけであり、その座を手にした者がその世界の神でありルールとなる。
代替わりするには挑戦者が宇宙を破壊するほどの極大の力で次元の穴を開け、既存の神座まで潜航して倒す必要がある。
ちなみに落下時間はその神格の渇望・願いの強さと比例するが、後述する第四天で数分。第六天に至っては数千年と次代になるごとに強くなっていく傾向にある。
というのも世界観として

  • 渇望の強さが能力の強さに比例する。
  • 渇望が強い者の能力は相性などを無視して有効、逆に弱い者の渇望は無効化される。

である。よって座の神を上回る、もしくは対抗できるほどの存在でないと初めから手も足も出せない。
まあ強さの上限(神座世界最強キャラ)はもう出ちゃったけど。

初期は一つの宇宙、一つの時間だけを支配していたが、別宇宙から飛来した変態(四代目の神)が座についてシステムが大改変。
無限の並行宇宙と並行時間を支配するまでに拡張されてしまった。
現在、確認されているのは七代目まで

第一天 二元論    ミトラ
第二天 堕天奈落   マグサリオン
第三天 天道非想天  ネロス・サタナイル
第四天 永劫回帰   メルクリウス 
第五天 輪廻転生   マルグリット・ブルイユ 
第六天 大欲界天狗道 第六天波旬 
第七天 八百万    ヒルメ






この世界の核ともいえる部分。
簡単に言うと現実の世界からもう一つの世界を作ろうとして誕生した世界。勘違いしないで欲しいのは電脳空間ではなく空間的にちゃんと存在する世界であるということ。
範囲は宇宙や並行世界単位まである。また作中のルシファーやカブトの事件はここから流れ出たモノが原因となっている
アーカイバ、またの名をザ・クロックといい運命だのなんだのを支配している全能の装置である。
無限城に存在し、ここの最上階から外の世界に出ることができる。
聖痕を持つことでこれから力を供給され、時間の流れを掌握したり、音速やあるいは光速で動き、次元やなんかも引き裂いたりできる。
また主人公の一人天野銀次の雷帝モードもここの力である。

以下はアーカイバから聖痕を貰った主な者
デル・カイザー 主人公蛮の父親
王波児 先代奪還屋、風を操る喫茶店のマスター
鏡形而 鏡で形而上学を操る、最上階の住人
黒鳥院夜半 呪術王と互角の糸を操る古流武術と呪術の使い手
弥勒雪彦 数トンの円月剣からブラックホールなど起こす、最強の剣術を操る家の者
来栖柾 主人公銀次配下のVOLTS元四天王、光を操り、光速移動、この世の全てを切断する剣等を使う
呪術王 ブードゥーキング、三つ目の聖痕、全力雷帝と互角にやりあう、アブソリュート・ディストラクションなど多くの呪術を使う

供給者、もとい接続者
天野銀次    
奪還屋のナンバー2.元VOLTSのボス。仲間が殺されたショックにより電気を操る力を獲得した。
電気のみでなく磁力、赤外線、応用次第でなんでもあり。通常状態でも次元に穴を開ける出力がある。
雷帝状態は基本的に無限城内限定だったが、キレるとどこでも慣れる。
雷帝になると穏やかで雑魚っぽかった性格が一変、無口で目つきも髪も変わる。
基本的に不死身で無限のエネルギーから繰り出される雷撃はどっかの超電磁砲を大きく上回る。
これにも段階があり、最終段階だと世界を滅ぼすようなのを連発しだす。

アーカイバを超えた者
美堂蛮    
奪還屋のナンバー1.魔女の家系で邪眼という目と高い身体能力に異常な握力を誇る。他高い教養あり。
邪眼は一日三回限定の一分の幻覚を見せる目、基本的に喰らえばだれにでも有効な幻覚。
問題は手のほう。彼の手は普段からゴリラを超える握力を誇り、蛇咬(スネークバイト)でさらに握力が無制限にあがり、身体能力も凄まじく上がる。さらにこの腕の封印を解いた状態悪魔の腕になると光速を超え、次元や世界、因果を軽々と引き裂くほどの強化が入り、さらにそれを昇華させた天使状態はそれすらはるかに超える。作中では後述の赤屍蔵人の全力に一度勝利した。

赤屍蔵人   
よく最強スレの話題にされてた人。全創作キャラの中で最強は?なんて話題になるととりあえず彼の名前が挙がるほど。けど基本は運び屋。あの世にも当然運びます。
能力は血液を操る。もしくは体内の武器を操る。・・・・・のだが。

簡単に言うと本人が強すぎる

血液に触れたモノ全て自分の武器に再構築するだとか、自分の力を一切落とさず分身を何体も作るだとか、この世の全てを切る剣と相殺したりだとか。作中でも最後の最後でやっと本気出すのだが時間の流れを操り光速を超えた相手が追いつけないだとか次元をただの剣の一刀でぶった切ったりだとかである。極め付けは

「想像できないんですよ、私が死ぬところ」

つまり自分の死がイメージできないから死なない。でも相手はなんであろうと殺せる。
あまりにチートすぎて運命や世界を操り、全てを計算しつくすアーカイバでも計算できず、どうしようもねぇと諦めるほどの存在となっている。








空の境界、月姫、Fate作品全体において重要なもの。
簡単に言えば、宇宙だとか人間の知ってたり知らない概念だとか時間だとか生死とかがある場所
ここの力を人間が借りると並行世界を個を保ったまま行き来したりする。

以下ここに繋がった奴ら
両儀式                          
沙条愛歌





  • グレートスピリッツ(シャーマンキング)
あらゆる霊が集積し、天国や地獄のコミューンを作っている場。
天使や神、悪魔、仏、鬼なんでもいる。
生物のあらゆる記憶が存在しており、ここの王を決めるため500年に一度シャーマンファイトというシャーマンによる戦いを開く。
このグレートスピリッツを持ち霊としてオーバーソウルを行うと人類全員死亡、超新星爆発やらブラックホールなどを起こせる。
現在のシャーマンキングはハオだが、先代やその前のシャーマンキングも存在しており、全員がハオより強い。
グレートスピリッツを握るだけでは完全に掌握はできないらしい

現シャーマンキング
ハオもしくは麻倉葉王






  • アマルガム・ブラザーズ

ちょっとメタい存在だが、簡単に言えばDCコミックってバットマンスーパーマンのアメコミ会社とマーベルコミックってスパイダーマンのアメコミ会社のアメコミの宇宙が合体して産まれた存在。身体がいくつもの宇宙で構成されており性別とか時間とか完全に超越してしまった存在。宇宙内のヒーローに命令したりエターニティ、リビングトリビューナルですら敵わない存在。つまり会社の擬人化?そのものである。
なおアメコミ界ではこいつですら最強でないと覚えておこう







石川賢の描く漫画全てはこいつを殺すためにインフレ・・・・いや虚無っている
簡単に言うと、まだ宇宙も生まれてないころ神々がいました→なんかいきなりデカい化け物が空間ごと侵食してきました。→よしビッグバン爆弾で足止めだ→爆発が続いてあいつを足止めしてるうちに宇宙内部であいつを殺せるものを作ろう!機械でも生物でもなんでもいいぞ!!

うん、ビッグバンが足止め!!?

っていう感じのインフレっぷりで、作者が虚無ってしまったからこいつはいまだに誰にも倒せないままである。

こいつを殺すために生まれたらしきもの
ラ=グース
ゲッターエンペラー






宇宙の寿命を延ばすためキュゥべえが少女の願いを叶え、対価に魔法少女に換え、それが絶望し魔女になる際のエネルギーを集める世界で彼女を守るため暁美ほむらが何度も時間をループさせ、それによりいくつもの膨大な因果を背負ってしまい、魔法少女化する際、魔法少女のレベルどころか女神、つまり宇宙の法則そのものになってしまった。
それにより魔法少女のあり方、魔女にならず、自分の元に招くという新たな法則を展開した。

が、映画新編で作中の根源的要素である希望と絶望を超越するに至ったコズミックイレギュラー少女の手によって人間に戻された。こっちもたいがい超越者で、表題の魔法少女というシステムにさえ頼らずまさかの自力で全く未知の覚醒を果たすのだが、ネタバレの塊なので詳細は映画で確認してほしい。







7900兆ほどの異常性、4900兆ほどの過負荷合わせて一京を超す能力を持つジャンプ史でもかつてないインフレを起こした張本人。
めだか、善吉の中学の時の副生徒会長。
球磨川禊に殺され死んだと思われていたが、実際は球磨川の本来の能力で封印されていただけだった。
一京の中には宇宙を作るだの、時間をどうじゃらだの魔法をどうじゃらだのなんでもあるが、本人曰く「できないことだってある」らしい。
一度に100以上を同時に使える。
度々メタ発言をする。
…がこれは全くの本心で、彼女は世界そのものを漫画の世界だと考えておりまぁ間違っちゃいねーがこんだけチートなのに相手が〝主人公〟だから勝てないなんてことを言い出す。
なんでもできすぎるせいで人生の喜びといったものを失っている節があり、作中では彼女の「世界は漫画」という認識は退屈故の妄想か精神疾患と扱われている。実際どうなのかは作者のみぞ知る。
作中でも月でどうこうすれば倒せる獅子目言彦にかつての「主人公」である、という理由だけで勝てず。
足止めしようとしたところ彼のポケットに入っていた輪ゴムで殺され蘇生不可能に追い込まれた。最終的に言彦が敗れたため蘇生可能になったらしいが。

本編で敗北したという経歴もあるが彼女も超越した存在に他ならないだろう。







"世界"あるいは"宇宙"、あるいは"神"、あるいは"真理"あるいは"全"、あるいは"一"

そして、オレは"おまえ"だ




死んだ人間を人体構成物質と魂の情報から甦らせようとするなど、人の領分を超えた錬金術を行うことでそれを行った術者の目の前に現れる巨大な扉とどこまでも続く白い世界、そして扉の前に立つのっぺらぼうの"誰か"。
扉が開くことでそこに引きずり込まれ、強制的に膨大な情報の奔流を叩き付けられる。そして正気を保ったまま帰還することで術者は真理の一端を理解し、錬成陣なしの錬金術を行うことができるようになる。

ただし真理の代償として体の一部ないしすべてを"持っていかれ"る。どこをどのくらい失うかは罪と術者の力量に関わっている?
理屈の上では知識と通行料となるエネルギーさえあればあらゆるものを引き出せるが、死者はそもそも存在しないため例外として絶対に失敗する。

作中最強のお父様でもホーエンハイムでも及びのつかない超越存在で、あらゆる錬金術を使うためにはその力を借りなければならない言わば無限の知識と力の塊。錬金術師に限らずすべての人間は内に扉を持っていて、逆に言えば扉が無ければいかに優れた術師の力量があっても錬成を行うことはできない。

この手の存在としては珍しく、完全に中立。そもそも自分から別の場所へ干渉するそぶりすらない。しかし感情はあるらしく、エドの最後の錬成と答えを聞いた際は笑いながら「お前は俺に勝った」と告げるなど人間臭い一面がある。

倒す倒さないの問題ではなく、過ちを認めそこからいかに生きるかを自分に問いかける場でもあるのかもしれない。

こんな超越存在もおまけマンガではただのネタキャラ。
代償としてパンツや髪を持ってったり、ぼっちで誕生日をしてると思いきやおかんや家族が出てきたり。






あーら、ペーさん♡

「エクセル・サーガ」のアニメオリジナルキャラクター。銀河系っぽいものから女性の腕が生えた姿をしており、女性の人格を持つ。

第1話では登場人物が事故死したりストーリーが破綻しかけたときに登場し、大宇宙の大いなる力でリセットして修整を行う超越者としての役目を果たしていたのだが、
第2話でペドロ(こちらもアニメオリジナルキャラクター)を救助するついでに肉体関係を持ったことから急速に俗物化が進行。
大宇宙の大いなる意思である以前に1人の女としてペドロを愛するようになり、リセットボタンとしての役割を完全に放棄。
それ以降ペドロの妻子(もちろんアニメオリジナルキャラクター)や"あの人"(やはりアニメオリジナルキャラクター)、ナベシン(このアニメの監督で当然アニメオリジナルキャラクター)らと共に、ペドロを主人公とした原作はもちろん本編とも関係ないストーリー*1を勝手に展開していくことになる。
そのストーリー中では大宇宙の大いなる意思はヒロインの1人であり、ペドロとの間に子供*2を産んだりペドロの妻と融合したりいろいろあったが最終的には本編とは関係なくストーリーを完結させた。
数ある超越存在の中でも彼女ほどの俗物はそうそういないだろう。

_ちなみに原作では、終盤になって主要登場人物が同じ作者の別作品の超越者の端末だったことが明かされている。_



そのほかに、
クロウリード(CLAMP作品)
ニャルラトホテプ・フィレモン(ペルソナシリーズ)
ソロモン王(マギ)
大筒木カグヤ(NARUTO‐ナルト‐)
ユーハバッハ(BLEACH)

などがいる


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最終更新:2024年01月30日 22:50

*1 ペドロパートが中心でエクセル達が出てくる本編のほうが少ない回や、本編とペドロパートが交差する回もある

*2 大宇宙の大いなる意思の子供なのでこちらも展開をリセットする超越者としての能力を有している