ヒエール・ジョコマン(クレヨンしんちゃん)

登録日:2015/03/05 (木) 21:59:02
更新日:2024/01/04 Thu 09:06:45
所要時間:約 5 分で読めます




「どうも、はじめまして。ワタクシこういう者です」

  • 概要
映画『クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望』の登場人物であり、ラスボス
漫画版では登場せず、映画版のみのキャラクター。
CV:富山敬


  • 人物
リング・スノー・ストームと同じ30世紀からやって来た未来人。歴史マニアであり、肩書きは「歴史(ヒストリー)トレンドクリエーター&文化人、世界四次元アートディレクター協会会員」。
見た目は細目に茶色のロンゲで一本結いの髪型、長身で手足が細い所謂「モンキーパンチ体型」。自身のトレードマークである一つ目に紫唇の模様が入ったノースリーブに短パンというとても戦国時代とも未来とも思えない奇抜な服装をしている。
飄々とした性格と緩い口調で掴み所の無い性格をしており、本人曰く「暴力は嫌い」らしいが、しんのすけとの戦闘では「すぐ終わっちゃつまらない」と言ったりしんのすけの予想以上の強さを見て喜ぶなど戦闘狂のように思える言動をして戦いを楽しんでいた。
最終決戦ではアヘったりもした。


  • 目的
作中では過去や現代に介入して歴史の改竄や世界の改変などを行ったが、実は歴代の映画ラスボスの中では明確な最終目的や事件・騒動を起こした理由が語られていない。
台詞から「歴史に名を残す」、リングの推理から「名声を手に入れる」などが挙げられるが、結局語られることが無く倒されたため、歴代ラスボスの中でも掘り下げが少ない分、掴み処の無い性格や不明確な目的故に不気味・奇妙な人物として挙げられることが多い。


  • 戦闘力
白兵戦用の「血祭り君1号」、超大型ロボ「雲黒城ロボット」の2種類があり、戦国時代では「血祭り君1号」、現代では「雲黒城ロボット」で野原一家に立ちはだかる。劇場版で最も野原一家を追い詰めた敵の1人という事もあり、強さ議論などでも最強候補に挙がる強さを持つ。

♦血祭り君1号
戦国時代での大人しんのすけとの戦いで使用。右腕にフック型の大鎌、左腕はレイピア状の武器がついたロボット。硬い装甲と長いリーチを持ち、大人しんのすけとも互角に斬り合うなど高い戦闘力を持つ。相手の情報を入力することでパワーアップする。


♦雲黒城ロボット
現代での野原一家との戦いで使用。拠点である国会議事堂々を変形させた超大型ロボット。両腕についた鉄球によるパンチや短い脚での回し蹴りが武器。どう見ても機動性悪そうなのに意外と小回りはきく。

  • 「愛と誠ちゃん」
「激・愛と誠」と書かれた黒い砲弾での攻撃。カンタムロボ(しんのすけver)に一撃で大ダメージを与える威力を持つ。しんのすけはアクションビームガンで迎え撃とうとしたがひろしとみさえのコマンドミス(ABBABA→→←)により失敗した。

  • 「罪と罰ちゃん」
「罪と罰」と書かれたピンク色の砲弾での攻撃。止めの一撃として放たれたがカンタムロボのアクションビームガン(ABBAAB→→←)に破られる。


  • 部下
自作人形であるお銀以外は戦国時代の人物と思われるが、詳細は不明。各々が超能力者・未来人・異世界人などを除いた人間の中では高い戦闘能力を持つ。

♦又旅猫ノ進(またたびねこのしん)
酒を嗜み、愛妾を従えている伊達男。背中に不気味な猫の絵が描かれた着物を着ている。吹雪丸の母親の仇。居合の達人で剣の腕やタイマンでの実力なら吹雪丸を上回る。刺客の一番手として野原一家を襲撃し、吹雪丸を追い詰めるが、ゴキブリに変身したしんのすけに気を取られた一瞬の隙を突かれて敗れる。

♦フリードキン・珠死朗(たましろう)
怪力の持ち主で、かなりの巨漢。赤い鎧兜で身を包んでいる。威圧的な見た目とは裏腹に性格は冷静沈着でイケボ。お銀と猫ノ進が吹雪丸達の刺客の座をかけて一触即発しそうになった時は宥めるなど幹部の仲介人的存在。温泉に居た吹雪丸達を夜襲して自ら交戦、刀を通さない屈強な鎧と怪力で優位に立つが、しんのすけが誤射した自身の銃弾が直撃し、敗北する。

♦ダイアナお銀
紅一点。長身で色白の美しい女性。しんのすけ曰く顔はいいけど性格悪そうなお姉さん。相手を特殊な珠に封じ込める特殊能力を持つ。実は人間ではなく、30世紀の技術で製作されたカラクリ人形である。雲黒斎に心酔している。着物が刃物のようになっていて、素早く振る事で何でも切り裂く事が出来る。最後は吹雪丸に腹を刺され、正体を見せた後に背負い投げにより壊れたが、直前に彼女にガスを浴びせ一時的に麻痺状態にした。暴走シーンはBGMとSEも相俟ってトラウマ物。
吹雪丸と死に別れた母親に似ており、彼女を倒した吹雪丸は女を捨てる決意をする。

♦黒子忍者
一つ目模様の頭巾をかぶり、紫のカスタネット型の手裏剣、刀、弓矢、火縄銃、槍など多数の武器を持つ。
戦国時代に多くの黒子忍者が登場し、所謂ザコ敵の立ち位置である。現代にも登場しており、高速移動が可能な「にゃおんスーツ」を纏ったリング・スノーストームに手裏剣を当てスーツを破壊するなど、意外な実力持っている。





  • 本編での動き
<戦国時代>
戦国時代にタイムスリップして当時の春日部を乗っ取り、春日家を滅ぼす。さらに自身の行動を察知したリングを時空間で襲撃し、シロの犬小屋の地下に追いやった。

その後、片道切符でタイムスリップして来た野原一家と吹雪丸に対して次々に部下を放つが突破され、雲黒城まで攻め入られたため正体を表してしんのすけと対決する。
「血祭り君1号」を使ってタイムスーツの力で変身し、真の姿に変わった第七チンチン丸を持ったしんのすけとの戦いを楽しむが、凡ミスで醜態を晒したしんのすけに落胆し、止めを刺そうとする。しかし、直後に瞬間に変身が解除され、唯一無防備だった頭部に一撃を喰らって敗北。
谷底へと落下するが…


<現代>
なんと戦国時代では死なずに現代まで逃げ延びていた事が判明。
歴史を改竄して江戸時代と現代の文化がごちゃ混ぜになった異様な世界へと改変し、日本大統領となっていた。
その時の年号は「へいへいほー7年」だった。

テレビを通して野原一家に宣戦布告。国営放送で「今日の法律」日本国憲法第2389条を発表し、野原一家を20億万円の懸賞金で指名手配した。
(憲法にしては超個人的であり、また「今日の法律」という名称とその条文の数から、毎日のように新しい条文を出していた可能性あり)。
今までの自分の行動を水の泡にされない為にリングと共に乗り込んできた野原一家を今度は「雲黒城ロボット」を使って迎撃する。

気持ちいぃぃぃぃ!!などと奇声を上げながらカンタムロボ相手に互角の攻防を繰り広げる。
カンタムロボのアクションビームガンの構えを見て「激・愛と誠ちゃん」を発射。みさえとひろしの入力ミスも重なって見事に命中させ、野原一家を後一歩という所まで追い詰める。

止めの一撃として「罪と罰ちゃん」を放つが、野原一家の家族愛の元に放たれたアクションビームガンで砲弾ごと城を破壊され、自らも体中を蜂の巣にされ「GAME…OVERだ…、TIMEUP…」という断末魔を残して絶命した。




  • 本編外での活躍
アニメスペシャルクレヨンウォーズにて部下の黒子忍者と共に和風バーの客として登場。トッペマを膝の上に乗っけており、彼の後ろの席には雲黒斎らしき後ろ姿の人物もいる。

  • 余談
原作では魔法で人間を大便に変えてしまうという能力を持っていた。
映画版と末路が異なり、時空乱流に巻き込まれて恐竜時代に放り出され恐竜と遭遇し、大便に変えようとするも人間にしか術が通用しないため効かず、そのまま捕食されてしまった。

声を演じる富山敬氏は1995年9月25日に亡くなられたため、これが最初で最後のクレしん映画への出演となった。



追記…修正だ…、TIMEUP…

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最終更新:2024年01月04日 09:06