Dr.パラダイム(ギルティギア2)

登録日:2012/10/14(日) 22:08:42
更新日:2023/12/29 Fri 10:51:30
所要時間:約 12 分で読めます




GUILTY GEAR 2 OVERTUREに登場するキャラクター。

■全長:115cm(翼開長142cm)
■体重:32kg
■血液型:不明
■出身:アメリカ(オハイオ州)
■誕生日:不明
■アイタイプ:赤
■趣味:組織相関図を美しくする研究。全ての事象を暫定的な情報単位に換算し、自分の脳の処理速度と記憶容量を知る。
■大切なもの:内容を問わず具体的な理念・眼鏡・紳士肌着
■嫌いなもの:無計画な者・バードウォッチャーの目・蚊
(CV:幹本雄之)


ジャスティス死亡後に自我を取り戻した自律型ギアの一体。
聖戦後に自身と同じく行き場を失ったギア達を統率し、ガニメデという名の孤島で静かな生活を営んでいた。
GG2のストーリー終了後はカイの計らいでイリュリア城に居を移し、Xrdの時点では城の書庫で過ごしているようだ。

理知的で真面目、勉強家な学者肌で、柔軟な情報の吸収と発想ができる考え方の持ち主。
法力に関する知識も豊富に有しており、特にバックヤード技術に関してはソル以上の知識を発揮する事もある。
直接的な戦闘が苦手な代わりに(肝心のソルが脳筋な事もあって)参謀として活躍する事も多い。

そんな柔軟な知性とは反対に、性格は非常に頑固で融通がきかない。
人間に対する評価は聖戦前後のゴタゴタもあってか非常に低く、敵視している訳ではないが極力係わり合いを避けたいと思っており、
人間が絶滅しても別に困らないと考えているほど。ただしこれに関しては、GG2にてカイの人柄に触れ多少評価を改める。
そんな性格のため友人関係も島の仲間以外だとほとんど居ないが、イズナとは何故かウマが合う。

しかし、普段は堅物な彼も、想定外の事態や展開や受け答え・自分のピンチ・手に余る事態などには弱く、
面食らうと途端に自分のキャラを忘れ、ヒヨった反応を見せる事がしばしばある。
また率直な賛辞には嬉しそうにしたり、自分のミスでは素直に謝ったり、
得意げな顔を見せた瞬間ベッタベタな失敗フラグを立てたりと素直な面を見せる事も多く、GG屈指の萌えキャラの座をほしいままにしている。
ちなみに150年前の科学者、フレデリックことソルのファンらしいが、さすがの彼もかのフレデリックがあんな脳筋男だとは思っていなかったようだ。

気位が高く、ドラゴンを自称し、鳥扱いされる事を頑なに嫌がるが、
何度言っても「鳥野郎」呼ばわりを止めそうにないソルに関してはだいぶ諦めている。
ファンからの愛称も鳥、インコ。インコの由来はGG2のストーリーを参照のこと。

テーマ曲は「Intellect, Reason, and the Wild」


■性能
戦略面に特化したキャラクター。
サーヴァントに強みが傾いている代わりにマスター性能は全キャラ中最下位というぶっちぎりの貧弱さで、
例え同じくマスター性能の弱いヴァレンタインが相手だろうが、タイマンを挑もうものなら余裕で負けるレベルで弱い。
マスター戦最強のソルやカイに出会ってしまった日にはただのサッカーボールと化す事必至である。
またレイヴンとのマスター戦における相性はゲーム中最悪クラスであり、レイヴンと出会ったが最後、何もできずに刺し殺される事も珍しくはない。

しかし貧弱なのは対マスター戦における性能だけで、敵サーヴァントの殲滅性能に関してはむしろ全キャラ中トップ。
特に恐ろしいのは対複数の殲滅力で、ボニーとガンナー(下記)を用いた脅威の処理スピードで次々と敵軍を壊滅させる事が可能。
複数でまとまって動いている敵小隊などは完全にカモ。
これらの範囲攻撃は乱戦時にも有用であり、また乱戦下の
味方を補助する有用なスキルも複数有しているため、自軍との共闘能力も高め。
とにかく敵マスターとの直接的な戦闘を避け、絶対に無理はせず、
相手の戦力削減&自分の有利な状況下での乱戦に注力する事が重要なマスターユニットである。

下級サーヴァントだが、敵マスターにあっさりと処理されるぐらい防御力が脆い代わりに、召喚コストが非常に安く、人海戦術で押しやすい。
とにかく他のキャラとは比べ物にならないぐらいモリモリと召喚できるため、どれだけ殺されても次から次へと新手が参戦するその様はまさに数の暴力。
Dr.自身の殲滅力とも組み合わせ、とにかく数で押して重要地点をもぎ取るのもよし、
あるいは分散させて多くのゴーストを抑えるのも良しと、Dr.ならではの人海戦術を採る事が出来る。
ただ防御力が脆いとは言え、攻撃性能はそれなりに優秀で、
サーヴァント同士の戦闘であればそれなりに戦える程度には強く、レベルさえ上がれば総力戦でも十分活躍しうるほどに成長する。
あまりガンガン死なせてばかりいると全くレベルが上がらず、敵とのレベル差がどんどん開いてしまうため、ある程度は大事にしてやる事も重要である。

そんな具合に下級兵でMANAを溜めた後は上級サーヴァントの出番。
特筆すべきは上級装甲兵の「 ボーンバイター 」。
装甲兵にあるまじき高い機動力で戦場にもあっという間に駆けつけ、高火力&広範囲&確定ダウンの各種攻撃は乱戦下において猛威を振るい、
しかもアーマーやダウン耐性があるためこいつの行動を止めるのは難しく、かと言って倒そうと思っても膨大な体力と自己回復能力がそれを阻む。
マスターにとっても、ガードクラッシュ値の高いこいつの攻撃は脅威そのものであり、さらにレベルが上がれば一発殴られただけで瀕死にまで追い込まれるため非常に危険。
これらのハイスペックな基本能力に加え、敵軍の攻撃力を低下させるパッシブスキルまで持っているため味方のフォローもバッチリ。
Dr.の苦手なマスター戦を含めたあらゆる状況でこの上なく頼りになる、Dr.軍の主力サーヴァントである。

弱点はやっぱりこのゲームの基本「兵種間の相性」で、苦手な兵種の上級兵、装甲兵の能力を大幅にダウンさせる「アンチアーマーロッド」などにはさすがに弱い。
スプリングボックなどの優秀な機動兵、クィーンヘヴンズリブラ、デュアルホーン、Missティラミスといった上級法力兵が出てきた時などは要注意である。
お雪? あいつは正直あんまり怖くない
逆に言えば、そういった対策を採らずにこいつに挑むのは自殺行為とも言える。

こいつ以外にも、対マスターの攻撃性能が優秀かつ、超強力な補助スキルを有する上級近接兵「 レオナルド 」、
回復技や敵の防御力低下スキルを持ち、サポート面において活躍する上級法力兵「 デュアルホーン 」、
直接的な戦闘能力には乏しいが、隣のゴーストから援護射撃を行ってくれる特殊な上級法力兵「 スピリットシーカー 」といったサーヴァントたちも軒並み優秀。
ボーンバイターを軸にこれらの上級サーヴァントでゴリゴリ押していくのがDr.の主な勝ち筋となる。


■技解説
▼ボニー助手、頼む。(Y+任意方向)
ボニー助手に頼んで爆弾を設置してもらう。通称ボニー助手、ボニー。
Dr.の地上での必殺技はこれ1つのみだが、その代わり、
好きな方向に左スティックを入力する事で任意の場所に爆弾を置けるようになっている。
設置した爆弾は、10秒程度経過するか、もう一度「Y+任意方向」を入力する事で、好きな位置から「導火線」を発射して爆破できる。
この導火線が長ければ長いほど威力が高く範囲も広くなるほか、
「誘爆」という状態異常中の敵ユニットに爆発をヒットさせる事で、さらに広範囲・高威力になる。
(「誘爆」を付与できる技はXXX、LX(6X)XXの最終段、L2X、布石(下記)の4つ。)
この「誘爆」付きのボニーは超広範囲の超威力技であり、
序盤の下級近接部隊が相手であれば、誘爆ボニーをたった一発撃つだけであっという間に壊滅する。
Dr.パラダイムの殲滅力を支える最重要技。もちろん乱戦下で撃っても非常に強力。

ちなみに導火線は飛び道具扱いになっており、牽制や固めにも使えるほか、
相手の背後に当たるように撃つことでお手軽なめくり手段としても機能する。

▼これが布石と言うものだ(空中で5Y)
広範囲の敵に誘爆状態を付与する飛び道具を発射する。通称布石。
発射された飛び道具は放物線を描いて落下し、着弾すると広範囲に拡散する。
多くの敵を巻き込む事が出来るほか、発生保障もある便利な技だが、テンションゲージの消費量の多さがネック。
また着弾までに時間がかかり、その間は隙だらけになるため、敵マスターが居る場所で撃つ場合にはかなりリスクが伴う。

▼三十六計(空中で任意方向+Y)
激しく縦回転しながら転がり落ち、任意の方向に戦略的撤退を行う。
名前通り逃げる時にも使えるほか、多段ヒット技なので突進技としても使える。発生がそれなりに早いので割り込みにも便利。
敵にヒットした場合テンションの回復ができるのも魅力。相手の頭上付近目掛けて撃てばうさんくさいめくりにもなったりする。MG削りにもたいへん有用。
ただしヒットしなかった場合の隙はそれなりに大きい。モダンキャンセルしても状況不利な場合が多いので過信は禁物である。

■覚醒必殺技
★ココペリ召喚
特殊なミニオン(その場で呼び出す即席サーヴァント)、「ココペリ」を召喚する。
「ココペリ」はミニオンらしからぬ高い体力と、怒涛の攻撃能力を備える非常に強力なユニットで、
ひとたび呼び出されればその場の戦場を荒らしに荒らし、時には敵装甲兵を壊滅させ、時には敵マスターまで殺してしまう恐ろしいミニオン。
またゴースト支配力も高く、敵からのターゲットを一手に引き受けるカカシとしての役割も果たし、
またMG削り性能もすこぶる高いなど、一度に一体しか召喚できない制約があるとは言え鬼のような性能を持つ。
こいつ一体が存在するだけで戦況を変えてしまうポテンシャルを秘めているため、付いたあだ名が「先生」。

ただしどこまで行ってもミニオンはミニオン。
一定範囲内の特殊ユニットや状態異常を全て消してしまうアイテム「ディスペル」にはとことん弱く、
ディスペルを2連発されるだけであっという間にお亡くなりになる。

シン・カイ鯖のコンヴィクトハンマー、ヴァレンタイン・レイヴン鯖のP・ブランマジュにも弱く、あっさり殺されてしまう。
また装甲兵以外が相手だと思ったほどの戦果を上げられず、ちょっと鬱陶しいだけのカカシ程度の働きしかできなかったりするという弱点もある。
そもそもココペリ召喚動作中には甚大な隙があり、その隙を突かれると「莫大なテンションだけ消費してココペリの召喚には失敗する」という事態も起こりえる。
なのでなるべく状況を選んで召喚したい。

■スキル
▲アイギスフィールド
飛び道具を無効化するバリアを展開し、またDr.の周りに居る味方の防御力を一定時間強化する。
乱戦時に非常に有用なスキルだが、テンション消費量がそこそこ高い事に気をつけたい。
またクールダウン時間が長いため連発はできない。バリアを貫通してくる飛び道具も一部存在するため過信は禁物である。
乱戦時に効果を発揮するという性質上と、また購入コストも安くないため、
(マップにもよるが)MANAのカツカツな最序盤にはあまり用の無いスキル。乱戦が多くなって来たら買い時。

Xrdではなんかジャック・オーの必殺技になった。
きっと法力さえ使えれば誰でも使える技なのだろう。

▲兵法第十三計
全フィールド上の味方の移動速度を1.5倍に上昇させるスキル。効果の対象は自軍のみで、友軍には効果が無い。
「作戦フィールド上全て」という非常に広い効果範囲が魅力で、
クールダウンが切れる度にとりあえずで使っておけば全ての味方に必ず効果が発動する。
また「移動速度が1.5倍になる」という効果も強力で、この効果一つで
「敵より早く目的地へ着けるようになる(=ゴーストを先に支配出来、ゴーストの防御力上昇や自動回復効果を先取りできる)」
「戦力の補充が素早く可能になる」
「サーヴァントの回避行動が強化されるため、サーヴァント同士の戦いで負けづらくなる」
「Dr.の移動距離が長くなるため、敵と出会っても逃げやすくなる」
「Dr.の移動攻撃が非常に捉えづらくなる」
など様々な恩恵が得られる。
Dr.にとっての必須スキルであり、MANAに余裕ができたら是非買っておきたい。
ただしやっぱりディスペルには弱く、マスター戦だとディスペルされておしまいなので、頼り過ぎないようにしたい。

▲ご退場願おう
敵を掴んでおもむろにブン投げる技。通称ご退場。
ほぼあらゆる状況の相手を掴んで投げる事ができ、相手がダウン中だろうが、
アーマー中だろうが空中に居ようが相手が無敵時間中だろうが何だろうが問答無用で掴んでブン投げる事が出来る。
(ただし設置アイテム、上級装甲兵、ご退場願おう成立動作中のDr.は投げる事ができない。)
威力も120固定とかなり高く、しかもコンボ補正やゴースト補正などあらゆる防御力補正を無視するため攻撃手段としては非常に強力。
適当に相手をダウンさせてから、あるいは味方の攻撃で転んだ敵に適当に近付いて投げるだけでお手軽火力アップになるほか、
もちろんガード崩し手段としても作用するため、マスター戦の貧弱なDr.の立ち回りに幅が広がる。
また、非常に長い距離を投げ飛ばし、さらに吹っ飛んだ後のダウン時間も長いため、
任意の敵ユニットを選んで一時的に戦場から遠ざけたり、逆に敵ユニットを一体だけ自軍に放り込んでタコ殴りにしたりといった使い方も出来る。
マスター戦の優先度が低いDr.にとっては買う機会の少ないスキルではあるが、持っていると何かと便利なスキルでもある。

▲ゲートガンナー召喚
固定砲台型の射撃兵ミニオン「ゲートガンナー」を召喚するスキル。通称ガンナー。
試合開始直後から購入できるほどのコストパフォーマンスの良さと、テンション消費量が少ない・クールダウン時間が短いなどの使い勝手の良さが大きな魅力。
また攻撃力も高い上、兵種上近接兵に対しても相性が良いため、序盤におけるDr.の殲滅力を大きく後押しする。
マスター戦でも盾として使えるほか、敵マスターに対して60というバカにならないダメージ*1を与える事が出来るため、マスター戦においても非常に強力。
召喚数制限もないため、クールダウンが切れるたびに召喚していけば、前から後ろからガンナーが敵マスターの体力を削りに掛かるという恐ろしい空間を作り上げる事も出来る。
さらに味方一体の攻撃力を一定時間だけ1.25倍にする特殊スキルをも有しているため、乱戦でもあまり腐る事が無い。
あらゆる状況で万能に活躍できる非常に優秀なミニオンである。
序盤のDr.にとって買わない理由が無いぐらいの必須スキル。
それ以降の総力戦になるとさすがに活躍できない状況・あるいはガンナーよりも欲しいスキルやアイテムが出て来る状況もあるため、売り払われる事もしばしばある。


■おまけ
●ボニー助手
Dr.の作り出した小さなホムンクルスの女の子。アバと似たような存在。バニー、ベニーといった姉妹たちが数人居る。
Dr.の助手を務めており、戦闘中にもDr.の指示に従って爆弾を置いたり、万有引力を体感させたりする。

Xrdでのディズィーステージに登場する妖精さんは彼女たちである。
まあ当然Dr.と一緒にイリュリアへ引っ越したのだろう。






「追記を極めば百戦の将はいらん、そういうことだ」

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最終更新:2023年12月29日 10:51

*1 GG2は体力の最大値が500なので、60という数値は総体力の1割強である