メビウス1(エースコンバット)

登録日:2015/03/03(火) 16:42:22
更新日:2024/02/17 Sat 21:30:57
所要時間:約 4 分で読めます




<<メビウス1、交戦(Engage!)>>

メビウス1とは、ACE COMBAT 04におけるプレイヤーのコールサインである。
04自体がPS2最初のACE COMBATでありながら今なお根強い人気を持つだけあって、ゲーム内外を問わずけっこうな人気がある。
そんな彼だが名前おろか性別、果ては経歴含め詳細はまったくの不明と後発の作品と比べても少々異質な存在である。
大抵パッケージの表に描かれているエンブレム付きF-22とセットで扱われる。


<<ゲーム内のメビウス1>>

AWACS<<いまから君のコールサインはメビウス1だ>>

敗戦直前のISAF空軍が各地から寄せ集めたメビウス中隊パイロットの一人…と思われる。
(最初のミッションでいきなりコールサインを振りあてられてるので「実は新人では?」という説も)
メビウス1となってからは爆撃機落としたりレーダー潰したり補給部隊叩いたり油田襲ったり無敵艦隊沈めたり太陽光発電施設破壊したり谷の間飛んだりと激戦の中で徐々に頭角を表していく。
しかし黄色の13率いるエルジア空軍エース部隊であるアクィラ隊(通称"黄色中隊")に対しては勝ち目がないとして交戦すら許可されず撤退を強いられる。*1
上記の活躍もあくまでISAF空軍としての戦果でありメビウス1はあくまで精鋭部隊の一人程度の扱いだったのだ。
その後もエルジアの「無敵艦隊」ことエイギル艦隊の壊滅に貢献するなど着実に戦果を挙げていく。
そして・・・


<<リボン付き>>

FRIEND<<黄色が煙を噴いている!誰がやったんだ?>>
YELLOW<<くそ、どいつだ?今俺を撃ったヤツを確認してくれ>>
YELLOW<<リボンのエンブレムだ>>

コモナベースの大規模防空戦にて黄色中隊に直撃弾を与えたことで注目されはじめる。
この時放たれた上記の台詞こそが「リボン付き」という渾名の所以である(たしかにリボンっぽいエンブレムだがよく見え(イジェークト!)
その後も上陸作戦を援護してみたり要塞攻略してみたり、亡命者を乗せた旅客機2機を単機で護衛したりと激務をこなしていく。
特に敵の防空の要でもある「ストーンヘンジ」攻略作戦では、敵増援としてやってきた黄色中隊に対して交戦が許可されるほどの存在となっていた。
この場面AWACSの<<こっちのエースはやつらより速い!交戦を許可する!>>という台詞は胸が熱くなるだろう。
そしてその戦闘で黄色中隊の一機である黄色の4を撃墜した事でその評価は確固たるものとなった。
これには黄色の13も当初「見込みはあってもどうせ長生きはしない」としていたが頼れる2番機を失っても「称えるに値する」と評価した。

ストーンヘンジを攻略した事で戦況は一転攻勢に。
メビウスもジャマー付きの風船を割ったり巡航ミサイルをソロ撃破したり敵に占拠された中立都市を解放したり味方戦車部隊に頼られたりと激戦を潜り抜ける。
そしてエルジア首都ファーバンティ包囲戦では黄色中隊、そして黄色の13と決着を付け首都は陥落。
AWACSの誕生日に終戦記念日(おそらく祝日)をプレゼントするという偉業を成し遂げた。
(と言っても1年前にも最初のミッションで勝利をプレゼントしてたりするので今更で(ベイルアウト!)
そして・・・

YELLOW<< 大変だ、ジャン・ルイ!敵は全部リボン付きだ!>>
YELLOW<< ああ!ジャン・ルイがやられた!>>

<<ISAF空軍第118戦術航空隊メビウス>>

最終ミッションではそれまでの功績と共に苦楽を共にした者たちで構成されたメビウス中隊が組織され最後の作戦に参加することになる。
なお後作でこのメビウス中隊隊員と機体の簡単な設定が追加されている。

Mobius1 F-22A 性能強化により極めて高い制空戦闘能力を持つが繊細な操縦技術が求められる機体。
Mobius2 F-22A メビウス1と比較すると平凡な印象を受けるが、一度も撃墜されることなく終戦まで戦い抜いた優秀なパイロット。堅実に総合力をアップさせた機体。
Mobius3 F-22A 部隊の兄貴分として隊員たちの精神的支柱であったパイロット。味方機の援護とバックアップ能力を強化した機体。
Mobius4 F-22A 長時間のミッションを行う継戦能力を強化した機体。
Mobius5 Typhoon 対地戦闘のスペシャリスト。速度性能と兵装搭載数に特化した機体。
Mobius6 Typhoon やや腕前は心もとないものの、勢いと思い切りのあるパイロット。加速性能と耐久性を強化した機体。
Mobius7 Rafale M 兵装搭載数と耐久性が強化された機体。
Mobius8 Rafale M 度々撃墜されるものの、その都度必ず生還するという人物。パイロットの生存性を最優先に調整された機体。

無線では2~8まで点呼しているものの実際に作戦参加している機数はメビウス1除くと、F-22・Typhoon・Rafale M全て3機ずつなため微妙に数が足りていない。
残り2機は他部隊からの補充と考えたほうがいいか

<<メビウス1が来てると言っておけ>>

さてこんなメビウス1だがやはりというか黄色の4を落とした事から内外問わずあっちこっちで畏怖と敬意が聞こえ始める。

以下一部抜粋
ENEMY<<リボン付きだ、黄色の4を落とした奴か>>
REPORT(リポーター)<<あのリボンのエンブレムの戦闘機が、この中にいるのでしょうか?>>
FRIEND(陸軍)<<すごい、メビウス1が俺たちの上にいるぞ>>
ENEMY(陸軍)<<リボン付きの飛行機だ。あいつは死神だ>>
ENEMY<<リボンとて人間だ,落とせんことはない>>
FRIEND(陸軍)<<メビウス1が来ていると言っとけ!嘘でもいい!>>

…とてもじゃないが一機の戦闘機に送られる言葉ではない。どこぞの白い悪魔じゃあるまいし
挙句の果てに戦争終結後の分析により「メビウス1単機で、ISAF空軍一個飛行隊に匹敵する作戦遂行能力を持つ」と評される、単機最強戦力評価を持つ事が判明。
まさに空飛ぶワンマンアーミーである。

Flt.701(民間機)<<すごい、あの戦闘機、本当に1人で戦ってる>>


<<その過去>>

kono
<<但し、既にMOBIUS1は皆様のモノなので、ちょっと切り分けてお話します。『彼』としてお話しますね>>
<<あくまでも裏側の開発の話なので「MOBIUS1と直接関係ない」と思って頂いて構いません>>
"PROJECT ACES公式アカウントより抜粋"

プレイヤーの分身ゆえ、作中彼の人となりは明かされていない。
しかし、PROJECT ACES公式アカウントのフォロワー数3,000人突破記念にて開発秘話という形でメビウス1の過去がおぼろげながら明らかになった(ここではメビウス1は男性という扱いになっている)。

後にメビウス1と呼ばれるようになるその少年は、とある基地が近くにある町に住んでいた。
彼には幼なじみである少女と少年がいた。
2人の少年は「戦闘機カッコイイー!」と憧れていたが、少女は「戦闘機の爆音が怖い」と怯えていた。
それを知った2人の少年は彼女に「戦闘機は怖くないよ」と伝えようと、1機の戦闘機に「リボン」のマーキングを施すイタズラをしたのだ。
その後、3人を「何か」が襲ったらしいが詳細は考えられていないので不明。ただ、少なくともメビウス1はその「何か」から逃れる事が出来た。
そして、あの時の「想い出」か、或いはその「何か」を忘れない為、メビウス1は「リボン付き」の戦闘機を駆っているんだとか。
しかし、かつて「戦闘機は怖くない」とリボンを付けた少年が、「リボン付きの戦闘機は死神だとまで怖れられるパイロットになったというのは皮肉としか言いようがない。


<<本編外のメビウス1>>

歴代主人公の中でもかなりの人気を誇るようで続編のほぼすべてに出番がある。

ACE COMBAT 5 THE UNSUNG WAR

アーケードモードにて、4に引き続き主人公として登場。
大陸戦争から1年後、各地で隆起したエルジア軍の残存勢力「自由エルジア軍」を脅威と見なしたISAFは残存勢力討伐作戦「カティーナ」を開始。
退役していたメビウス1は、オペレーション・カティーナの要として復帰する。
尚、退役した理由は作中語られていない。
AWACSの管制もあったとはいえ、なんと単機で「自由エルジア軍」を制圧するという怪物っぷりを発揮した。
尚、上層部からは復隊を希望されていたが、彼がどういう選択をしたかは不明。
続編を見る限りこの時は再び退役したようである。


ACE COMBAT ZERO THE BELKAN WAR

クリア後のオマケミッション「THE GAUNTLET」で、なんと敵機として登場。
ムービーや特別な無線などは無いものの登場時の演出が凝っており、眼前の敵エース機複数が突然墜ちたかと思うとレーダーに機影が一つ、その敵機を捕捉するとHUDには"MOBIUS"の文字が…
その強さも半端ではなく、モビウスターンとよばれる程の変態機動で多くの「円卓の鬼神」を地獄の底へ叩き落とした。
そんな彼と戦うには難易度ACEで直前のエース部隊を規定時間内に撃破と厳しい条件が課せられており目にするだけでも難しい。
この演出から「メビウス1を鍛えたのは円卓の鬼神なのでは」と妄想するファンも居る模様。


ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN

VRモードの主人公として登場。
ISAF解体に伴い軍から離れていたが新たに新設されたIUNに所属、旧知の仲である司令官から要請で再び自由エルジアに対抗するために復隊した。
組織は変わったものの彼の所属する部隊はノースポイント基地第118特殊任務部隊、オメガ11やスカイアイといったお馴染みのメンバーを
招集・構成しているあたり彼への敬意と信頼性がうかがえる。



余談

『ISAF空軍一個飛行隊って実際どんな戦力?』

飛行隊は現実世界でも存在する編成単位のひとつであるが、その定数は各軍によって違い、12~30機弱と幅広い。
現実においては、飛行隊を飛行中隊と言い換えることがあること、ゲーム中における無線でメビウス中隊所属機の中にメビウス13が確認できることから、1飛行隊=13機以上ということになる。
じゃあ、「戦闘機13機で出来る事ってなんぞや?」と言う話になるのだが、参考としてみんな大好き黄色中隊はISAFのエリートパイロットが搭乗する22機のF-15を5機で殲滅している。
もちろんISAF空軍一個飛行隊の作戦遂行能力=黄色中隊の作戦遂行能力という訳ではないので単純に参考にするわけにはいかないのだが、人事異動や整備不良で弱体化したとはいえ黄色の13率いる黄色中隊5機を1ミッション中に落としてたりするので、多分同じことが出来ると思われる。
何だろうねこのバケモノ。

『エースコンバットシリーズの顔』

その後も上記のように外伝で登場するなど登場回数も多く、乗機の中でもパッケージに描かれるなど代表的なF-22の特別塗装にメビウス1カラーがほぼ毎回登場。
7でメビウス1復活を大々的に告知されるなど04登場以降はシリーズの顔となっており商品化の機会も多い。
ステッカーやワッペン以外にもハセガワからは1/72とたまごひこーき、トミーテックからは1/144スケールの『技MIX』というブランドでF-22とF-4Eが立体化された。
更に、直近の2023年10月にもハセガワから1/48のF-22が立体化される予定である。
ハセガワは時折再販されるため入手難易度は時期によっては低いが後者は技MIXブランド終了により発売から5年以上経過したことで入手が困難。

技MIXでは他にも6のガルーダ隊のF-15E、ZEROのガルム隊のF-15C、ライバル黄色中隊のSu-37などを発売していたがこれらもプレミアがついている。
ちなみに黄色中隊もハセガワから両方のキットが発売され、F-14という元々人気の機種で商品化の多い関係上ラーズグリーズ隊も商品化される機会は多い。
7発売で復刻されたワッペンはメビウス・黄色・ラーズグリーズの3部隊が再販されるなどこの3部隊は特に人気が高くシリーズの顔となっている。





<<俺達は戦争に勝ったのか?>>

<<わからん>>

<<だれが勝ったかは、歴史が決めることだ>>

<<だが1つだけ言えることがある>>

<<英雄は確かに存在する>>

<<俺達の目の前にな>>


<<こっちの修正はやつらより速い!追記を許可する!>>
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最終更新:2024年02月17日 21:30

*1 このミッションの黄色中隊は異常な回避軌道を取り機体性能差もあって捉えることすらも困難で何発ミサイルを撃ち込んでも絶対に撃墜できない