鳥人戦隊ジェットマン

登録日:2011/05/10(火) 21:39:18
更新日:2019/03/22 Fri 10:04:04
所要時間:約 6 分で読めます





画像出典:「鳥人戦隊ジェットマン」Bパートアイキャッチより
1991年2月15日から1992年2月14日までテレビ朝日系列にて放送
© 東映



『鳥人戦隊ジェットマン』とは、1991年2月15日~1992年2月14日の間に放送された特撮ドラマである。
スーパー戦隊シリーズの第15作目にあたる作品であり、脚本は井上敏樹、監督およびキャラクターデザインを雨宮慶太が担当した。



【あらすじ】


西暦199X年、地球の平和は防衛組織「地球防衛軍スカイフォース」により守られていた。
スカイフォースは人間の身体能力を強化できるバードニックウェーブを開発、
これを利用した超人戦士開発計画「Jプロジェクト」を極秘に進めていた。

しかし、様々な次元を侵略してきた「次元戦団バイラム」の突然の襲撃により宇宙基地は壊滅し、
バードニックウェーブを浴びる予定の戦士も一人を除き全滅。バードニックウェーブは地球に飛散し4人の一般人に吸収された。

スカイフォース隊員として唯一バードニックウェーブを浴びていた天堂竜とプロジェクト責任者の小田切綾は、
バードニックウェーブを浴びた4人の戦士を探しだしバイラムに立ち向かう。


【簡単な解説】


本作は、視聴率低迷に苦しんでいた「地球戦隊ファイブマン」の反省を踏まえ革新的な要素を多く取り入れた意欲作。
これまでターゲットだった低年齢層でなく、高年齢層向けにシフト。
タブー視されていた「チーム内恋愛」を物語の中心に入れ、さらに戦隊メンバーの恋人を巡った敵側のも絡めた恋愛物語は、
まるで昼ドラのような愛憎劇を展開した。
似たようなものとしては「光戦隊マスクマン」があるが、あれはあくまでも主人公のレッドマスク/タケルと
敵側の姫である美緒/イアル姫の関係に終始していただけに、ジェットマンで盛り込まれたこれらの要素は
「戦うトレンディドラマ」と言わしめるほどだった。

他にも

  • 若いキャスティング
  • 変身後もコードネームではなく、本名で呼び合う(全編通してでは初)
  • シリーズ初の女性長官
  • 三号ロボやサポートロボの導入
  • Aパートで終わる最終決戦と後日談にあてられたBパート

などが特徴として挙げられるが、従来のように王道のヒーロー回やコミカル回も見られる。
特にサブタイトルは「カップめん」「紙々の叛乱」「歩くゴミ」「ゴキブリだ」などカオスなものが多い。
以降のシリーズの礎にもなった作品である。

オーディション当時の仮題はもっとストレートな『超人戦隊バードマン』とされていたことが、
ブラックコンドル / 結城凱を演じた若松俊秀の回想の中で語られている。
ジェットマンの基本銃である「バードブラスター」、ジェットイカロスのである「バードニックセイバー」、
ジェットマンになるための力である「バードニックウェーブ」と「バードニックスーツ」はその名残。

他にも本作はスーパー戦隊史上初めて単独でゲーム化された作品でもあり、ファミリーコンピュータからアクションゲームが発売された。


【登場人物】


◎ジェットマンおよびスカイフォース関係者

天堂竜/レッドホーク
25歳(作中で26歳に)のスカイフォース隊員で、正規のジェットマン。
詳しくは当該項目を参照。


☆鹿鳴館香/ホワイトスワン
名門「鹿鳴館財閥」のお嬢様で22歳。チェンジマン以来の白い女性戦士。
最初から一人だけ進んでジェットマンに加入した(ジェントルマンと勘違いしていたが)。
お嬢様らしく世間知らずで我が儘な面(「第4話戦う花嫁」など。最もお嬢様育ちの香に対し配慮もせずに
強く注意をした竜にも問題があるので、あれはどっちもどっちと思われる。これで、竜が怒鳴らずにもっと
優しい口調で言えば香だって反抗することもなかっただろうに。まあ、竜はこういうことは苦手なのだろう。)があったが、後に成長。
凱や雷太に惚れられるが香は竜に惚れ、竜はリエを忘れられないと言うドロドロの恋愛関係を展開。
まさに作品の中心をなすヒロイン。
隠された性格は「金持ち根性丸出しの嫌味女」
なおゴーカイジャーのゴーカイチェンジではアイムの担当。香とアイムはどちらも可愛いお淑やか系の女子なのでしっかり馴染んでいる。


★大石雷太/イエローオウル
農業家で野菜をこよなく愛する22歳の青年。キレンジャーとゴーグルイエローに続く、「大食漢で力持ちでぽっちゃり系の戦隊イエロー」
当初は暴力反対と誘いを断るも、敵に畑が荒らされてブチ切れて、鍬を持って暴れた末にジェットマンになることを決意した。
シリアスと二枚目担当の竜と凱とは逆にコミカルな三枚目担当であり、基本的には温厚なのだが、卑屈な一面から、余計な一言を言ってしまうことも。
香に好意を抱くが、コンプレックスから高嶺の花であり、原始時代で出会った香そっくりの女性と恋仲になりながらも、現代を守るために彼女と別れる。この一件以降、香への恋心は昇華した。
隠された性格は「キザでツッパリ」

戦いが終わった後は、幼馴染みのサツキと結婚し、彼女との間に子供も設け、無農薬野菜販売の事業が成功して社長になった。ジェットマンで一番の勝ち組かもしれない。
ゴーカイジャーのゴーカイチェンジではカラーから必然的にルカの担当になるが、スカート付+スリム化という原作からかけ離れたものになってしまう。
なお、演じる成瀬富久氏はもう既に俳優業を引退しているが、イエローオウル自体は仮面ライダーや他のスーパー戦隊との共演作に出演しており、特に後者では恐らく代役の人だろうが27年振りに言葉を話すイエローオウルが見られるという感動物。


★早坂アコ/ブルースワロー
18歳の女子高生で処女。金にがめつい面があるが小市民。自分より年上はオバンなんだとか。
先輩やら裏次元の戦士ダンなどど恋愛描写があるものの、隊内恋愛には関わらなかった。
隠された性格は「乙女チック」
現在ではアイドル。
なおゴーカイジャーのゴーカイチェンジではジョーの担当になるが、下半身の男性仕様化+長身化というかなり変てこりんな姿になる。

演者は子供時代ピンク色のマスコットと共に過ごしていた。


結城凱/ブラックコンドル
25歳のギャンブラー。職業も含めて、ヒーローらしくないが、ヒーローでもある男。
ゴーカイジャーではドンさんの担当だが、当然クール系男子からお茶目なキャラへと綺麗に逆転してしまう。何と戦闘中に敵に向かってベロベロバーまでやっていた。凱さんに良く怒られなかったな。
詳しくは当該項目を参照。


★小田切綾
スカイフォース幹部で怒らせると怖いジェットマンの女長官。
指揮官としてでなく戦闘力や技術力も高い、戦隊シリーズ随一の女傑。結婚願望ありで2年後にはゴーマと結婚。
最終決戦でもガルーダに乗り込み参戦。ジェットマンたちと戦いぬいた。あんたが追加戦士になれよ。

一条総司令
ネオジェットマンを率いてやってきた人物。詳しくは当該項目も参照。
権威の塊で部下を自己顕示欲を満たす道具としか考えてない。
自分を差し置いて長官になった小田切長官を嫉んでいるが、最後は完全にプライドを砕かれてリタイア。


★ネオジェットマン
一条総司令が用意した新しいジェットマン。J1、J2、J3、J4の男性4人と紅一点のJ5で構成されている。ジャッカー電撃隊以来のサイボーグチームでもある。
ジェットマンが変身能力を失ったことを機に成り代わろうとするものの、実戦経験が足りないために窮地に陥り、
自分たちの力と引き換えにジェットマンを復活させた。
演者は全員がJACであり、J1は次作のレッドでもある。


◎次元戦団バイラム◎
裏次元を征服し、地球を侵略しにきた侵略者。
支配者の女帝ジューザが行方不明になって以来、幹部間の勢力争いが激しい。
明確なボスが存在せずヒーローを倒したものがボスになり、足の引っ張り合いから全滅したのは『仮面ライダーストロンガー』のデルザー軍団と似ており、脚本も井上敏樹の父親である伊上勝である。
その意味では仲の良い次回作『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のバンドーラ一味とは真逆。


ラディゲ
レッドホークの(昼ドラ的な)ライバルであり、本作のラスボス。
当該項目参照。


★マリア
バイラムの女幹部。その正体は…。
実は天堂竜の恋人・藍リエが洗脳された姿。


グレイ
マリアに想いを寄せるロボット幹部。
ブラックコンドルのライバル。
当該項目参照。


★トラン
子供幹部。超能力を武器にしていたが、子供であるために馬鹿にされたり情けをかけられたりしたため…

ちなみに演者はこの後金八先生に出演し、キバレンジャーと同級生になった。


★トランザ
キレたトランが急成長した姿。圧倒的戦闘力で他の幹部を支配するも、高慢な性格が災いして最後は……。
頭脳の方も成長し魔神ロボ・ベロニカやバイオキラーガンといった様々な物を開発した。

女帝ジューザ
番組中盤で帰還したバイラムの首領。
ジェットマンを圧倒し、クセモノ揃いの幹部陣を従わせる実力者であったが、当の幹部たちには疎まれており、ジェットマンとラディゲの共闘に敗れ、早々に物語から退場した。


★次元獣
バイラムの尖兵である怪物。
次元虫という生物を特定の非生物に寄生させて作り出す。作中ではゴミジゲンドライヤージゲン等の善良な次元獣も登場していた。
物語後半ではマリアが開発したバイオ次元虫を使い動植物の要素を付加して強化された「バイオ次元獣」が登場した。


★グリナム兵
バイラムの戦闘員。
グリナムの種という種状の物体から生まれる。
が武器。

◎裏次元ディメンシアの戦士
バイラムに滅ぼされた裏次元ディメンシアの生き残り。
バードガルーダの提供者で鳥人の変身能力を有している。


★レイ
リーダー格でグレートイカロスの合体を可能にするも死亡。フラッシュ星から来た青とは無関係。


★カンナ
レイの恋人だが結局死亡。光戦隊のピンクとは無関係。


★ダン
アコにアプローチをかけたり仮病を使いデートする(別次元ファッションでレストラン)などしていたが結局死亡。
メンバー中、本編で唯一変身した戦士。翌年の青と同じ名前で役者も同じ。



【ロボット】


ジェットイカロス
ジェットマンの専用メカ「ジェットマシン」5機が合体する巨大ロボ。多彩な武器を持つ。
よく腕がもげたり必殺武器の剣が折れたりジェットマンの変身が解けたりするが、歴代戦隊ロボでも弱い方だからなのかバイラムが強すぎるからなのかは解釈が分かれるところ。
必殺技はバードニックセイバー。


★イカロスハーケン
ジェットマシンがジェットイカロスとは異なる態勢で合体した巨大戦闘機。必殺技はジェットフェニックス。


★ジェットガルーダ/バードガルーダ
ディメンシア製の鳥/鳥人型巨大ロボ。
人型のボディと動物の顔を併せ持つ戦隊ロボは以外に珍しい。
必殺技はガルーダクロー。


★グレートイカロス
ジェットイカロスとジェットガルーダが合体した超巨大ロボ。
必殺技はバードメーザー。


★ハイパーハーケン
イカロスハーケンとバードガルーダが合体した超巨大戦闘機。
必殺技はハイパー・G・アタック。


★テトラボーイ
AI搭載の初の三号ロボ。素早い攻撃と巨大ビーム砲「テトラバスター」への変型が特徴。
明らかに変型前と変型後でサイズが違う。



◆海賊戦隊ゴーカイジャーにて◆


翼は永遠にを参照。



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「ああ。Wiki篭りたちが追記・修正してきた項目だ…」


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