鳥人戦隊ジェットマン

登録日:2011/05/10 Tue 21:39:18
更新日:2024/04/15 Mon 17:09:54
所要時間:約 6 分で読めます






画像出典:「鳥人戦隊ジェットマン」Bパートアイキャッチより
1991年2月15日から1992年2月14日までテレビ朝日系列にて放送
© 東映



鳥人戦隊!

ジェ!!



『鳥人戦隊ジェットマン』とは、1991年2月15日~1992年2月14日の間に放送された特撮テレビドラマである。
スーパー戦隊シリーズの第15作目にあたる作品であり*1、メインライターを井上敏樹、メイン監督及びキャラクターデザインを雨宮慶太が担当した。


【あらすじ】

西暦199X年、地球の平和は防衛組織「地球防衛軍スカイフォース」により守られていた。
スカイフォースは人間の身体能力を強化できるバードニックウェーブを開発、これを利用した超人戦士開発計画「Jプロジェクト」を極秘に進めていた。

しかし、様々な次元を侵略してきた「次元戦団バイラム」の突然の襲撃により宇宙基地は壊滅し、バードニックウェーブを浴びる予定の戦士も一人を除き全滅。バードニックウェーブは地球に飛散し4人の一般人に吸収された。

スカイフォース隊員として唯一バードニックウェーブを浴びていた天堂竜とプロジェクト責任者の小田切綾は、
バードニックウェーブを浴びた4人の戦士を探しだしバイラムに立ち向かう。


【概要】

本作は視聴率低迷に苦しんでいたシリーズ前作『地球戦隊ファイブマン』の反省を踏まえ、革新的な要素を多く取り入れた意欲作。
これまでターゲットだった低年齢層でなく、高年齢層向けにシフト。
タブー視されていた「チーム内恋愛」を物語の中心に据え、更に戦隊メンバーの恋人を巡った敵側のも絡めた恋愛物語は、まるで月9ドラマや昼ドラのような愛憎劇の様相を呈した。
似たような例としては『光戦隊マスクマン』が挙げられるが、あれはあくまでも主人公のレッドマスク/タケルと敵側の姫である美緒/イアル姫の関係に終始していただけに、
本作で盛り込まれたこれらの要素は「戦うトレンディドラマ」と言わしめるほどだった。
また、高年齢層向けのハードな展開故に一般人が殺害されるシーンも結構多い。特に第1話・第31話で子供向け番組としては珍しく子供が殺害されるシーンがあったりする。

他にも
  • 若いキャスティング
  • 変身後もコードネームではなく、本名で呼び合う(全編通してでは初)
  • ヒーローが毎回変身するとは限らない
  • シリーズ初の女性長官
  • 3号ロボやサポートロボの導入
  • Aパートで終わる最終決戦と後日談にあてられたBパート
などが特徴として挙げられるが、勿論ただの逆張りに終始しているわけではなく、従来のように王道のヒーロー要素も多く盛り込まれている。
始めはギクシャクしていたジェットマンのメンバー達が次第に友情と結束を深めていく様もまた丁寧に描かれており、「ジェットマンの真骨頂は男の友情にあり」と熱弁するファンも多い。

また、単発エピソードではコミカル回も見られる。特にサブタイトルは「カップめん」「紙々の叛乱」「歩くゴミ」「ゴキブリだ」などシュールなものが多い。
文字数も前作『ファイブマン』の中盤から引き続いて第34話までが最大で5文字と短い物だったが、第35話からは最大9文字となっている。 
以降のシリーズの礎にもなった作品である。

オーディション当時の仮題はもっとストレートな『超人戦隊バードマン』だったことが結城凱役の若松俊秀氏から明かされており、ジェットマンの基本銃である「バードブラスター」やジェットイカロスのである「バードニックセイバー」、
ジェットマンになるための力である「バードニックウェーブ」と「バードニックスーツ」はその名残。
「バードマン」だと、『パーマン』のキャラクターと被ってしまう懸念もあったのかもしれない(そうでなくても「鳥人」を指す一般名詞であるし…)。

他にも本作はスーパー戦隊史上初めて単独でゲーム化された作品でもあり、ファミリーコンピュータからアクションゲームが発売された。

ナレーションを務めたのは垂木勉。この番組を担当して以降、様々な番組でナレーションを務めることになる。

主題歌を歌唱したのは『マスクマン』以来となる影山ヒロノブ。
主題歌の作曲は『超電子バイオマン』からの歌謡曲・ポップス畑*2から一線を画し、アニソンや子供向け番組の音楽を担当しているつのごうじを起用。
一方で作詞は引き続き歌謡曲畑から荒木とよひさが担当している。
特にオープニングテーマは戦隊としては初となる全編メジャーコードが採用され*3、王道のヒーローソングに仕上がっている。
エンディングテーマも3年連続でメジャーコードが採用されている。
劇伴音楽は、ゴダイゴを始めとした多くのミュージシャンの楽曲制作に携わり、現在では日本作編曲家協会常任理事も務めるKAZZ TOYAMAこと外山和彦が手がけた。なお外山は後に第28話のラストシーンで理髪師役として本編にゲスト出演も果たしている。

次回予告は本放送時は20秒だったが、映像ソフト版およびネット配信版は当時の番宣CMで使用されていた15秒の物に差し替えられている。

ソフト化の面では本作以降から全話収録のVHSが発売されるようになり*4、以後2005年の『魔法戦隊マジレンジャー』まで定着し、翌2006年の『轟轟戦隊ボウケンジャー』からはセル•レンタルともにDVDのみの展開に移行した。
北米でもShout!Factoryから英語字幕付きDVDが発売されており、海外の特撮ファンの間でも人気が高いことがうかがえる*5

「47戦隊47都道府県」では鳥取県を担当。
名前に鳥が入っているからだろうか。


【登場人物】

◎ジェットマンおよびスカイフォース関係者

メンバーは常時ヘルメット以外のバードニックスーツを透明な状態で身に纏っており、変身時にスーツが可視化されヘルメットが装着される。

天堂竜/レッドホーク(演:田中弘太郎)
25歳(劇中で26歳に)のスカイフォース隊員で、正規のジェットマン。
詳しくは当該項目を参照。


鹿鳴館香/ホワイトスワン(演:岸田里佳)
名門「鹿鳴館財閥」のお嬢様で22歳。『電撃戦隊チェンジマン』のチェンジマーメイド以来の白い女性戦士。
最初から一人だけ進んでジェットマンに加入した(ジェントルマンと勘違いしていたが)。
お嬢様らしく世間知らずで我が儘な面*6があったが、後に成長。
凱や雷太に惚れられるが香は竜に惚れ、竜はリエを忘れられないというドロドロの恋愛関係を展開。
まさに作品の中心をなすヒロイン。
普段は上品な口調だが、ブチギレた時は一転して乱暴な口調になる。
隠された性格は「金持ち根性丸出しの嫌味女」。


大石雷太/イエローオウル(演:成瀬富久)
農業家で野菜をこよなく愛する22歳の青年。キレンジャーとゴーグルイエローに続く「大食漢で力持ちでぽっちゃり系の戦隊イエロー」で、その名前もキレンジャー(初代)/大岩大太オマージュ
なお、本編でカレーを食べるシーンこそあれど、大太と異なり大好物というワケではない。
当初は暴力反対と誘いを断るも、敵に畑が荒らされてブチ切れて、鍬を持って暴れた末にジェットマンになることを決意した。
シリアスと二枚目担当の竜と凱とは逆にコミカルな三枚目担当であり、基本的には温厚なのだが、卑屈な一面から、余計な一言を放ってしまうことも。
香に好意を抱くが、コンプレックスから高嶺の花であり、原始時代で出会った香そっくりの女性と恋仲になりながらも、現代を守るために彼女と別れ、この一件以降、香への恋心は昇華した。
女性メンバーを「さん」付けで呼ぶ。
隠された性格は「キザでツッパリ」。

戦いが終わった後は、幼馴染みのサツキと結婚し、彼女との間に子供ももうけ、無農薬野菜販売の事業が成功して社長になった。ジェットマンで一番の勝ち組かもしれない。
なお、演じる成瀬富久はもう既に俳優業を引退しているが、イエローオウル自体は仮面ライダーや他のスーパー戦隊との共演作に出演しており、特に『スーパー戦隊最強バトル!!』では27年振りに言葉を話すイエローオウルが見られるという感動もの。
なお、成瀬は既に芸能界は引退しているもののTwitterにて健在ぶりを確認できる。
また2021年には若松、岸田、成瀬と三輝の4名がイベントに登場。
残念ながら田中と内田は不参加だったものの、海外を含め様々な国のファンがオンラインで視聴した。


早坂アコ/ブルースワロー(演:内田さゆり)
18歳の女子高生で処女。金にがめつい面があるが小市民。自分より年上はオバンなんだとか。
先輩やら裏次元の戦士ダンなどど恋愛描写があるものの、隊内恋愛には関わらなかった。
隠された性格は「乙女チック」 。
バイラムとの戦いを終えた後はアイドルに転身。
歴代で6人いる女性ブルー戦士の中で、唯一水属性でない。



結城凱/ブラックコンドル(演:若松俊秀)
25歳のギャンブラー。職業も含めてヒーローらしくないが、ヒーローでもある男。



小田切綾(演:三輝みきこ)
スカイフォース幹部で怒らせると怖いジェットマンの女長官。オバンではない。
指揮官としてでなく戦闘力や技術力も高い、戦隊シリーズ随一の女傑。
ジェットガルーダでバイオ次元獣を撃破したほか、最終決戦でもガルーダに乗り込み参戦。ジェットマンたちと戦いぬいた。あんたが追加戦士になれよ。


一条総司令(演:手塚秀彰)
ネオジェットマンを率いてやってきた人物。詳しくは当該項目も参照。
権威の塊で部下を自己顕示欲を満たす道具としか考えてない。
自分を差し置いて長官になった小田切長官を嫉んでいるが、最後は完全にプライドを砕かれてリタイア。


ネオジェットマン
一条総司令が用意した新しいジェットマン。J1、J2、J3、J4の男性4人と紅一点のJ5で構成され、胸部のバードニック反応炉が力の源。その熱量は1億ギガ電子ボルトにも及ぶ。
ジャッカー電撃隊以来のサイボーグチームでもある。
反バードニウム鉱石から生まれたバイオ次元獣・隕石ベムの攻撃で変身能力を失ったジェットマンに成り代わろうとするものの、実戦経験が足りないためにスカイキャンプに侵入してきた隕石ベムにより窮地に陥ってしまう。
アコがこっそり頂戴してきた通信機から隕石ベム襲撃の報を聞き駆け付けた竜たち五人の雄姿を見た彼らは、自分たちの力と引き換えにジェットマンを復活。その熱量は反バードニウム光線を跳ね除けるバリアを生み出させるほどだった。
演者は全員がJACであり、J1役の望月祐多は翌年の次回作でティラノレンジャー/ゲキ役に抜擢された。


次元戦団バイラム

裏次元を征服し、次に地球制服を目論む侵略者。
支配者の女帝ジューザが行方不明になって以来、幹部間の勢力争いが激しい。
明確なボスが存在せずヒーローを倒したものがボスになり、足の引っ張り合いから全滅したのは『仮面ライダーストロンガー』のデルザー軍団と似ており、脚本も井上の父親である伊上勝である。
その意味では仲の良い次回作『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のバンドーラ一味とは真逆。


ラディゲ(演:舘大介)
レッドホークの(昼ドラ的な)ライバルであり、本作のラスボス。
当該項目参照。


マリア(演:丸山真穂)
バイラムの女幹部。
その正体は天堂竜の恋人・藍リエが洗脳された姿。ピアノの演奏が得意なのはリエだった名残。
第49話で元の姿を取り戻し、ラディゲにブリンガソードで一矢報いたものの、逆に殺されてしまった。
だが、その時につけた傷が最終回でラゲムになった際に大きく開いた事がジェットマン逆転の鍵になった。


グレイ(演:日下秀昭)
マリアに想いを寄せるロボット幹部。
ブラックコンドルのライバル。
当該項目参照。


トラン(演:久我未来)
子供幹部。超能力を武器にしていたが、子供であるために馬鹿にされたり情けをかけられたりしたため…


トランザ(演:広瀬匠(現:広瀬裕))
キレたトランが急成長した姿。圧倒的戦闘力で他の幹部を支配するも、高慢な性格が災いして最後は……。
頭脳の方も成長し魔神ロボ・ベロニカやバイオキラーガンといった様々な物を開発し、あと一歩でジェットマン全滅というところまで追い込んだ。


女帝ジューザ(演:高都幸子)
番組中盤で帰還したバイラムの首領。
ジェットマンを圧倒し、クセモノ揃いの幹部陣を従わせる実力者であったが、当の幹部たちには疎まれており、ジェットマンとラディゲの共闘に敗れて早々に物語から退場した。


次元獣
バイラムの尖兵である怪物。
次元虫という生物を特定の非生物に寄生させて作り出す。劇中ではゴミジゲンドライヤージゲン等の善良な次元獣も登場していた。
物語後半では、マリアがセミマルの死骸を利用して開発したバイオ次元虫を使い動植物の要素を付加して強化された「バイオ次元獣」が登場した。


グリナム兵
バイラムの戦闘員。
グリナムの種という種状の物体から生まれる。
が武器。


◎三魔神◎

第30話から32話にかけて登場。
非情にして残忍で、その力で過去に地球を支配し、「人類の天敵」として恐れられてきたという存在。
その名の通り三人で構成されており、「真の戦士」の血を与えることで現代に蘇る。
最初に蘇ったムーは香を生贄に主君であるラモンとゴーグの復活を試みるが、最終的にラディゲの血を受けて復活。
その戦闘力に目をつけたラディゲは彼らを利用しようと画策した。
いずれも次元虫の力を借りずとも自力で巨大化する能力を持っている。


ラモン(声:丸山詠二)
三魔神のリーダー格で、長剣が武器。
剣の腕はレッドホークはおろか、ラディゲに勝るとも劣らない。
彼は人間の窮地を救った後、その生命力に目をつけて「神」と崇めた人々を果実に変えて捕食していった。
その中には年端もいかない少女もおり、間接的ではあるが次元虫(母虫)同様に東映特撮では稀有な子供を殺害した怪人のひとりと言える。
戦闘不能に陥ったゴーグと同化し強化しようと試みるが、その中に仕込まれた無数のバイオ次元虫もろとも同化され、ラディゲの操り人形と化してしまった。
結局、ついにチームとして一つになったジェットマンの敵ではなく、巨大戦でハイパーハーケンのハイパーGアタックの前に敗れ去った。


ゴーグ(声:桑原たけし)
ラモンの片腕的存在で、二股のが武器。
最終的にテトラバスターを受けて戦闘不能に陥り、ラディゲに利用されることになる。


ムー(声:河合義雄)
ラモンとゴーグの部下で、両腕から伸びた鎌が武器。
復活早々、封印の地に迷い込んだ探検家二人を血祭りに上げた後、「真の戦士」の血を欲しボクサーや岡本美登剣道の達人をその鎌で血祭りにあげていった。
しかし、ムー本人は「傷ついた弱者」とみなされ、両者に葬り去る無惨な末路を迎えた。


◎裏次元ディメンシアの戦士

第23話・24話にて登場。
バイラムに滅ぼされた裏次元ディメンシアの生き残り。
二号ロボであるバードガルーダ/ジェットガルーダの提供者で鳥人の変身能力を有しているが、戦闘力は高くなく、寿命も地球人の半分しかない。
演者のうち2人は過去の戦隊シリーズで出演経験があり、残る1人も翌年でレギュラーに抜擢されたため、結果として全員が戦隊メンバー経験者となった。


レイ(演:石渡譲治)
ディメンシア戦士のリーダー格。その責任感の強さは初対面で竜と打ち解けるほど。
二大ロボを強化させ、グレートイカロスの合体を可能にした功労者だが、ラディゲの奇襲により死亡。


カンナ(演:前田賀奈子)
レイの恋人だが、結局ラディゲの手にかかり死亡。
二人の相思相愛っぷりには竜もかつてリエと夢を共にした過去を重ね合わせるほどだった。


ダン(演:藤原秀樹)
三人の中では子供っぽい性格で、雷太に負けず劣らずの大食漢。
アコにスカートめくりを仕掛けアプローチをかけたり、二大ロボの改造中に大怪我するフリをして、こっそりスカイキャンプを抜け出してデートしたことも。
別次元のファッションのままレストランでスパゲッティ焼肉定食をもりもり食べてるのはどうかと思うが、特撮ドラマによくあることなので気にしちゃいけない。
何だかんだでアコと仲良くなっていったものの、結局死亡。
メンバー中、本編で唯一変身した戦士。変身後は長剣と口からの火炎放射でラディゲを撤退させジェットガルーダを奪還した。


◎裏次元ベルセルクの民

第29話のゲスト。
木の枝ならサーベル、ゴミ箱の蓋なら、二本のビール瓶なら鉄球付きの鎖鎌、鉄パイプならサブマシンガン…という風に、手にしたモノにエネルギーを注ぐことであらゆる武器に変えることができる。
その能力はベルセルクを滅ぼしたラディゲからも「やはり殺すには惜しい!」と感心させるほど。
最後の生き残りであるデュランとルーは長老(演:岩代力也)から「復讐は考えるな。復讐からは何も生まれん……生きるのじゃ!最後のベルセルクの民として……」と遺言を託されるが、ルーは復讐の鬼と化してしまった。


デュラン(演:菊地優介)
青いバンダナと矢印状の首飾りが特徴の青年。
パルテノン神殿にも似たベルセルクの神殿の奥深くでルーと夫婦の契りを交わした際にバイラムが襲撃。
命からがら地球に逃げ延びるが、心優しかったルーの変貌に心を痛めている。
しかし、復讐の念に駆られたルーを止めはしたものの、バイオ次元獣ヨロイスネークに取り込まれてしまう。
武器を捨てたレッドホークが動きを封じ、ブラックコンドル・イエローオウル・ブルースワローによるトリプルバードブラスターで兜の蛇を破壊。
ヨロイスネークの呪縛が解けたデュランは、竜から「二度とルーの手を離さないこと」という約束をかわし、ルーと共に旅立った。


ルー(演:高木あゆみ)
デュランの恋人で、翼の衣装が施されたサークレットが特徴。
女でありながらも復讐のために戦い、エネルギーを気にせずラディゲに立ち向かう。
しかし、復讐の念をラディゲに利用されて破壊活動をもたらしてしまう。やがてジェットマンをも敵とみなしてしまうが、デュランがヨロイスネークに取り込まれた際に己を顧みる。
そして、戦う力を捨てる代わりに自身を庇い瀕死の重傷を負った竜を救い、デュランと共に戦いのない平和な世界へと旅立っていった。


【ロボット】

ジェットイカロス

ジェットマンの専用メカ「ジェットマシン」5機が合体する巨大ロボで、多彩な武器を持つ。
よく腕がもげたり必殺武器の剣が折れたりジェットマンの変身が解けたりするが、歴代戦隊ロボでも弱い方だからなのかバイラムが強すぎるからなのかは解釈が分かれるところ。
必殺技はバードニックセイバー。


★イカロスハーケン

ジェットマシンがジェットイカロスとは異なる態勢で合体した巨大戦闘機。必殺技はジェットフェニックス。


★ジェットガルーダ/バードガルーダ

ディメンシア製の鳥/鳥人型巨大ロボ。
人型のボディと動物の顔を併せ持つ戦隊ロボは以外に珍しい。
必殺技はガルーダクロー。


★グレートイカロス

ジェットイカロスとジェットガルーダが合体した超巨大ロボ。
必殺技はバードメーザー。


★ハイパーハーケン

イカロスハーケンとバードガルーダが合体した超巨大戦闘機。
必殺技はハイパー・G・アタック。


★テトラボーイ

AIを搭載したシリーズ初の3号ロボ。素早い攻撃と巨大ビーム砲「テトラバスター」への変型が特徴。
明らかに変型前と変型後でサイズが違う。


◆『海賊戦隊ゴーカイジャー』にて◆

『翼は永遠に』に登場。メインライターの井上敏樹氏自らが脚本を手がけ、ブラックコンドル・結城凱が大いなる力を渡した。




◆『機界戦隊ゼンカイジャー』にて◆

ゼンカイジャーがジェットマンギアでジェットマンの力を発動。なんと最終回の再現シーンの幻影でレンアイワルドを攻撃するというものである。
なお、発動直前にレッドホークがゼンカイザー、ブラックコンドルがレンアイワルド、イエローオウルがジュラン、ホワイトスワンがマジーヌ、ブルースワローがガオーンに乗り移っていたが、5人は乗り移ったメンバーのポジションを演じている。
ちなみにフリント・ゴールドツイカーは雷太の妻サツキ、ブルーンはひったくり犯、ゾックス・ゴールドツイカーはひったくり犯の被害者役であり、神父役は偶然側にいた一般人キカイノイドが担当した。そして何故か小田切長官ポジはハブられている…
さらにブルースワローが乗り移ったガオーンは青いドレスを着ていたり、イエローオウルが乗り移ったジュランは丸眼鏡を掛けていたり、サツキ役のフリントは黄色の服を着ていたりと衣装まで再現されているのである。よくできてやがる…
この回の終了直後、徹底比較としてジェットマンギアの元ネタである『ジェットマン』最終回「はばたけ!鳥人よ」がYouTubeで配信された後、全話配信が始まるという前代未聞の展開が起きた。
第41カイ!でも再びジェットマンギアが使用されたが、こちらはイエローオウルがトマトをメンワルドにぶん投げるという普通?の技になっていた。


◆メディアミックス展開

★漫画作品

雑誌「B-CLUB」において、映像作品の後日談として製作された漫画『鳥人戦隊ジェットマン 時を駆けて』が連載。
作者はふじいあきこ。単行本はメディアワークスから全1巻が刊行された。
竜と香の結婚式、そして凱の死去から数年後、平穏な日々を送っていたかつてのメンバーが、
廃人となったトランザの肉体を依り代に復活したラディゲの野望を前に、新たな戦士グリーンイーグル/ジェフリィ・剣崎を迎え入れて立ち向かう……というあらすじ。
コミックスは現在は絶版かつ中古価格もプレミア気味。運よく手に入れられたら大切にしよう。

テレビランドで放送当時に連載された漫画版は、なんとかのボンボン版『機動戦士ガンダムF91』『宇宙の騎士 テッカマンブレード』を執筆した井上大助が手掛けている。
こちらはページ数が少ない事もあり、基本的にテンポよくわかりやすい勧善懲悪ストーリー。
とはいえ人間ドラマも多少であるが描かれており、最初はギャグテイストながらも最後はシリアスとなっていく。
更に今までのテレビランドの特撮漫画は基本的に変身後の姿で現れた敵を倒していくだけの展開が多かったが、ジェットマンからは人間形態メインの話も書かれるようになる。
以降、続編からテレビランド漫画の形が少しずつ変わっていくこととなり、変身前の活躍シーンも増えて行く事となる。


★小説作品

TVシリーズでメイン脚本を務めた井上敏樹によるノベライズ版『ジェットマン』が、小学館のスーパークエスト文庫より1992年~1995年にかけて全3巻が刊行。
作品の方向性は、後年の『異形の花々』『小説版龍騎』をジェットマンでやった、と言えば概ね理解できるだろうか。
こちらも物理書籍は長らく絶版かつプレミア状態だが、2016年にAmazon Kindle向けに安価な電子書籍が配信開始したため、媒体さえ拘らなければ読むことは容易になった。



「良項目が目に染みやがる。綺麗な項目だ…」
「ああ。Wiki篭りたちが追記・修正してきた項目だ…」

14.地球戦隊ファイブマン←15.鳥人戦隊ジェットマン→16.恐竜戦隊ジュウレンジャー
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  • ※金曜夕方17時30分です。
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  • 垂木勉
  • 愛憎劇
  • はばたけ!鳥人よ
  • 鳥人鬼
  • シリーズの救世主
  • 鈴木武幸
  • 鳥取県
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  • 傑作
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最終更新:2024年04月15日 17:09
添付ファイル

*1 ちなみに本作の放送当時は『バトルフィーバーJ』をシリーズ第1作とみなし、『秘密戦隊ゴレンジャー』と『ジャッカー電撃隊』の2作品はカウントされていなかった事から、以降のシリーズと異なりアニバーサリー作品としては扱われていない。

*2 加瀬邦彦・大野克夫・タケカワユキヒデ・井上大輔・小杉保夫・井上ヨシマサの各氏。ただし、小杉は歌謡曲よりもアニソンや子供向け音楽を担当することが多かった。

*3 マイナーからメジャーに転調したものならゴレンジャー・サンバルカン・ゴーグルファイブ・ファイブマンの例がある

*4 本作以前の作品のVHSは『電子戦隊デンジマン』を除けば一部エピソードのみ収録あるいはテレビシリーズ版は未発売のパターンが多かった。

*5 同社からは他の戦隊のDVDも発売されているが、いずれもパワーレンジャーとして既に海外進出を果たしている作品であり、パワレン化していない戦隊から選出されたのは長らく本作のみだった。現在はファイブマンのDVDも発売されたので唯一ではない。

*6 第4話「戦う花嫁」など。もっとも、お嬢様育ちの香に対し配慮もせずに強く注意をした竜にも問題があるので、どっちもどっちと思われる。これで竜が怒鳴らずにもっと優しい口調で言えば香だって反抗することもなかっただろうに。まあ、竜はこういうことは苦手なのだろう。