異伝 絶望の未来

登録日:2015/03/03 (火) 02:42:??
更新日:2023/04/10 Mon 11:57:10
所要時間:約 5 分で読めます




ファイアーエムブレム 覚醒のDLCシリーズの一つ。
全3話で構成された連続したストーリーが展開される他、クリア報酬は一切無く、完全に物語や会話イベントを楽しむ為のものになっている。

敵の強さはほぼ全てが上級職Lv.20で「異伝 光と闇」ほどではないが本編終章以上の強さを誇る。
ネタバレという点を除いても本編をクリアしてからのプレイを推奨する。

敵将戦は新曲”『I』〜望”。

各話238円(税別)で、2話・3話の購入に前話の購入は必要ない。




これより先、ゲーム本編の容赦ないネタバレしかありません。



























このDLCは本編断章から続く未来とも、本編エンディングで迎える未来とも異なる、もう一つの「絶望の未来」に干渉し、その未来を変えるというのが目的。
自軍にいる子世代ユニットらとは別に「この世界の」子世代ユニットがNPCユニット(緑軍)として登場し彼らの生死の程度で結末が変わる。
NPCそれぞれに対応した母親、父親、本人の自軍ユニット(青軍)を隣接して待機させると会話イベントが発生する。

(姉、妹、弟、恋人とは会話は発生しない)

特に父親との会話は本編のテンプレな支援会話と違い、父親ごとにそれぞれ会話が用意されている。
これを全て見るためにカップリングを組み直す作業を始めたプレイヤーもいるのではないだろうか。


なおこの世界の子供達のステータスは本編の子世代の初期値同様、両親のステータスに依存する。
これら二つの計算式は同じだが、パラレル世界の子供達は2名を除き上級職なので両親のステが同じでもパラレル世界の子供の方が初期値が高くなる。

スキル遺伝も同様に最後尾のスキルを遺伝する。子供達は専ら守られる側なので耐久系スキルが推奨される。

ただし同一人物が自軍に加入していないと会話も、ステータスやスキルや髪色の遺伝も発生しない。
つまり両親が結婚しただけではダメでちゃんとその子供を迎えに行く必要がある。





ストーリー



邪竜ギムレーに対抗する為に覚醒の儀の敢行を決意する子供達
その為に炎の台座と五つの宝玉を取り返そうと、イーリス城にルキナを残しペレジアに旅立った。
三隊に分かれそれぞれ宝玉や台座を奪い返したはいいが、このままでは二隊が追っ手により全滅、残る一隊もルキナ諸共殺されてしまう。




(第一話)

シンシア、デジェル、ノワール、ンンの女組は緋炎蒼炎を取り返した帰りに、休憩を取ろうと入った古い屋敷で屍兵に包囲される。
四人は武器を奪われ分断されてしまう。
そんな彼らにギムレーの息子が迫ろうとしていた…


(第二話)

同じ頃、白炎黒炎を取り返したアズール、ウード、ブレディ、シャンブレーの男組は峡谷地帯で屍兵に追い付かれつつあった。
アズールとウードは、武器の無いブレディちゃんと筋金入りなヘタレのシャンブレーに二つの宝玉を託し囮になる。
そして二人が逃げきる事を信じて退路を断つのであった。
そんな彼らにギムレーの娘が迫ろうとしていた…


(第三話)

碧炎台座を手に一足早くイーリス城に帰還しルキナと再会したセレナ、ロラン、ジェローム(とミネルヴァちゃん)の残りもの組。
しかし一行が不在のうちに起きた「事件」に加えて、ダメ押しとばかりに彼らの前に邪竜ギムレーそのものが現れる。



登場人物


クロムの娘にして現状ギムレーに対抗できうる唯一の存在。
全話に登場し、1,2話では全員生存でクリア後に現れる。イーリス城で皆の帰りを待つ中、チキと再会するが…


ヒーローに憧れるスミアの娘。
屍兵に取り囲まれて武器までうばわれ、皆諦めてしまう状況でも諦めないあたりは、非常に彼女らしい。


鎧フェチなソワレの娘。
普段は強気で辛辣口調な彼女も、この絶望的状況では流石に弱気になってしまう。


二重人格なサーリャの娘。
人格変化の鍵であるお守りを奪われネガティブなままあっさり諦めてしまう。
盗られなければ何とかできるのだろうか?


ませガキなノノの娘。
ネガティブになっている中でさり気なく伏線を張っていた。


ナンパ野郎なオリヴィエの息子。
ウードを見捨てず共に囮として橋を落とす。


中二病なリズの息子。
だが状況が状況なのでシリアスモードがメイン。


ギャップの塊なマリアベルの息子。
バトルモンクなので戦えない訳ではないが、杖すら持たず一人だけ丸腰で逃げる。


  • シャンブレー
絶滅なベルベットの息子。
タグエル特有の生存能力を買われブレディと逃走する。


ツンデレなティアモの娘。
ルキナとはこれまで取り立てて会話イベが無く親の因縁から不仲すら疑われていたが、ツン成分控えめどころかピンチには真っ先に庇うほどだった。


  • ロラン
苦労性なミリエルの息子。
本編の彼より幼いはずだが特に変化はない。


ミネルヴァちゃんLOVEなセルジュの息子。
本編では両親に対してドライだが、こちらの彼は比較的素直。



神竜の巫女。ルキナと並ぶ人々の希望の象徴。
虹の降る山にいたが、屍兵の侵略が激化し、イーリス城に避難して来る。しかし…


本編ラスボス。本DLCでもラスボス。
ぶっちゃけ本編より強い。
ナーガ様の演出で涙目だったHP1のトゲをNPCにぶち込んだり、ルナティックスキルをノーマル難易度に持ち込んできたりとやりたい放題。

ストーリーでは手薄な状態のイーリス城に攻め込み……。


  • ???
人間でありながら屍兵を率いる2人の指揮官。
男性ソーサラーの方は女組を、
女ドラゴンマスターは男組を襲撃する。
その顔は隠れて見えないが、どちらも敵であろうと丁寧口調で話し、
どちらもギムレーを特別に敬愛しており、性別以外の人物像の差は殆ど無いと言える。





+ 以下、本DLCのネタバレ
経緯は不明だが男女共に登場。
ギムレーの器を見捨てきれずかつての仲間と袂を分かつ。

自軍のマイユニを隣接させて待機すると会話が発生し、離脱する。
本編で登場する方のマーク(ユニ男ならマー子ユニ子ならマー坊)との会話イベントの出来事が後に配信されたDLC「異伝『絆の秘湯』」でも言及されるが果たして……

なお、彼らとイベントが発生するのはマイユニのみで、もう一方の親、兄姉、恋人、本人では発生しない。



  • チキ
イーリス城に避難したのも束の間、ギムレーの襲撃でルキナの目の前で命を落とす。
しかし、魂は消滅を免れ、3話全員生存ルートでは元の世界に戻ったクロム達とナーガの前に現れ彼等の尽力に感謝を述べる。


クロム達と会話していたのは本編世界のナーガで、
3話全員生存ルートではこの絶望の未来のナーガはとっくにギムレーに殺されていたと発覚。

つまり、仮に炎の台座と宝玉全てがルキナの手に渡ったとしても覚醒の儀はナーガがいなくては行えないので、全て無駄な苦労だった。


しかし、イーリス城でギムレーに殺されたチキの魂が新たなナーガとして覚醒。
亡骸の残るイーリス城は覚醒の儀を行えるだけの神竜の力に満ちた場所となっていた。



マーク達にかつての仲間殺しという外道任務を任せるが異界からクロム達が介入するというイレギュラーに見舞われ、自身も一時は追い詰められる。
クロムの「やったか!?」に一度は救われるも受けたダメージは大きく、僅かに残る『器』の意思が表出してルキナ達の時間稼ぎに繋がった。

3話全員生存エンドでは最後の詰めでチキを殺した事が逆に自身を追い詰める事になる。
とはいえ『器』の意思にしてみれば計画通りであり、覚醒の儀を経たルキナの剣を受け入れる。







+ 二つの絶望の未来の相違点
本DLCの世界(甲)ストーリー本編でもともとルキナ達がいた未来の世界(乙)と限りなく類似するものの僅かな差異があることが子世代ユニット達によって指摘されている。

具体的には、
  • (甲)で女性組が立ち寄った館に(乙)では立ち寄ろうとしたものの結局立ち寄ってない
  • (甲)で男性組が受けた襲撃を(乙)では受けていない
  • (甲)ではナーガが死亡するが(乙)では生存していた
  • (甲)では5つの宝玉と台座を奪還できるが(乙)では宝玉が一つだけ手に入らない


以上を纏めると、
  • (乙)では子供達の生存は達成したが、宝玉が揃わず覚醒の儀が不完全でギムレーの封印に足る力を得られず詰む。やむを得ずナーガの力で時間遡行を決行。
  • (甲)では宝玉と台座がすべて揃い、ナーガに代わりチキが覚醒の儀でギムレーを封印する力をルキナに与える。
    しかしそこに至るまでに外部(異界)の介入が無い限り、子供達は全滅する。

いずれにせよ子供達だけではどうしようもない、「どうあがいても絶望」な状況にはどちらも相違ない。

なお、(乙)で見つけられなかった宝玉とは黒炎 である。




追記・修正は支援Sゼロ組で12人全員を生存させてからお願いします。

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最終更新:2023年04月10日 11:57