エンブリヲ(クロスアンジュ)

登録日:2015/02/25 Wed 16:11:44
更新日:2024/01/25 Thu 09:07:23
所要時間:約 23 分で読めます


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しつこい エゴイスト エンブリヲおじ様 エンブリヲさん エンブリヲ君 エンブリヲ様 キモい髪型でニヤニヤしてて服のセンスもなくていつも斜に構えてる恥知らずのナルシスト クロスアンジュ ゲッター線の敵 サイズ差補正無視 スケベ ストーカー スパロボ スパロボうってつけのジョーカー兼サンドバッグ←ただしCERO指定は上がる スパロボで変なやられ方する人シリーズ スパロボシリーズ札付きの女の敵 デミウルゴス ネタキャラ ハイゼンベルクの悪魔 ヤルダバオト ラスボス 一周回って愛すべき外道 不確定世界の住人 世界の歪み 人外 人間やめました 偽善者 全部こいつのせい 変態 女の扱いも知らない千年引きこもりの変態親父 女の敵 引きこもり 愉快犯 気持ち悪い髪型のナルシスト 濃すぎるキャラクター性 狂言師 眼力で脱がすマン 策士 裸の王様 調律者 貴重なエンブリヲ 関俊彦 音痴 音痴 ← 「調律」をわかってない調律者



ドラマティック!!



クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』の変態登場人物。

CV:関俊彦

世界各国の首脳陣すら畏敬する謎の美青年。
長髪ロン毛で18~19世紀あたりの貴族的な服装をしており、高貴な出で立ちに違わず振る舞いは紳士的。
趣味は読書。ゲーム版では紅茶も趣味で、他人には任せられないという。

物語の鍵を握る存在としてOP・EDでは最初期から姿を見せていたが、実際に登場したのは12話という折り返し地点。
次回予告で「出番がない」と愚痴っていたサラマンディーネより遅い。

ジルからは並々ならぬ敵意を向けられ「神様」と皮肉を込めて呼ばれているが、本人はチープな表現として気に入っておらず「調律者」を自称している。












以下ネタバレ注意












その正体は、「マナ」という能力を開発し、それを扱える人間を創造した科学者にして、更にはマナを扱える者がノーマを迫害する差別社会のシステムを構築した張本人。言わば世界の創造主で、実質的な世界の支配者。
一見若者の容姿をしているが、ジルやサラの回想に登場した昔の姿と何も変わっておらず、本人いわく1000年は生きてきているらしい。

500年以上昔に新エネルギー源『ドラグニウム』を生み出したが、これが遠因となって“本来の地球”にて文明崩壊を招き起こす程の世界大戦を招いてしまった。
しかし、彼はその事に関して何の責任を感じず、汚染された地球を見捨て、自分に賛同する人類を率いて平行世界のもう一つの世界へ逃れ、新しい地球でマナによる理想郷を築こうとした。
そこで争いや差別の無い理想郷を創る為にあらゆる者を思考で操作できる高度な情報化テクノロジー『マナ』やそれを扱える新人類達を創造した。

しかし、マナのシステムを完成させる為に見捨てた地球に舞い戻ると、ドラゴン化する事で何とか地球を復興させようとしていた残留人類から、ドラゴンの始祖・アウラを強奪。
ミスルギ皇国の明けの御柱に押し込めてマナの供給源にすることで、表向きはマナを無限の力とする世界の構造を作り上げた(実際はアウラがドラグニウムから発生させているだけなので、無限でも何でもない) 。

マナを扱えない旧人類は既に自らの理想にとって邪魔な存在と見做しており、賛同してついてきた筈の彼らさえ世界から一方的に排除してしまう。
更にはマナを扱える者達の中からもマナを扱えない女性『ノーマ』が生まれる予想外のバグが発生してしまい、自身の作り上げたシステムの破綻を目にする事になった。
これらの問題の解決手段として「マナを扱えない人間全てを差別の対象にする事でマナを扱える人間達の社会を安定させる」という歪んだ思想を持つに至り、ノーマを反社会的存在と見なす差別意識を世界に植え付ける事で世界を自らの創造した「マナを扱える者達のみが暮らす事を許される」歪んだ社会に作り変えている。
しかも、有限であるアウラのドラグニウムを補給するために、アウラ奪還に来るドラゴンを「防衛」の名目でアルゼナルのノーマたちに狩らせ、凍結したドラゴンの死骸からドラグニウムを抽出するというシステムも構築している。

だが、今度は自分の創造した人類が堕落したと考え愛想を尽かし、再び世界を作り変えるべく行動を開始。
二つの地球を一つにまとめ、そこに新たな理想郷を築こうと目論んでいる。

このように物腰は優雅で知的、一見すると女性に優しいフェミニストだが、本質は恐ろしいほど独善的で傲慢なエセ紳士。
美しい者の絶望を愉しむなど本性は極めて残忍で、ノーマも害虫と認識している。
その一方でノーマの正体が先祖返りを起こしてしまった普通の人間だと知っているからか、意外にも存在自体への差別意識はなく、区別しているに過ぎない。
その為か、アルゼナル襲撃時の虐殺では死んだ子供たちの死屍累々を見て「全く酷いことをする」とジュリオに批判的ですらある(どちらかというと、自分の指示なく勝手な行動に出たことに腹を立てていたと推測される)。
おそらく“自分以外は平等にゴミか実験動物か都合のいいコマか慰み者”くらいにしか思ってないのだろう。

女性に対してはマメに対応しており、おかげで視聴者の間ではすっかり“女たらしの変態ジゴロ”として定着してしまった。
ただ、彼の手駒に落ちた女性が悉く「他人を自分の存在意義としている」という自我の薄い、要はチョロいタイプばかりで、うまくいかないとなると快楽堕ちに切り替えるあたり、ナンパテクは大したことない可能性がある



【女性関係】

アンジュ
計画達成に必要なラグナメイルの操縦者である彼女を手中に収めようとしていたが、洗脳をはねのけたことで更なる執着を示すように。
紳士的にプロポーズしたかと思えばエロゲ顔負けの説得方法を試みている。
24話でアンジュがタスクと結ばれたことを知った時には大きなショックを受け、無理矢理にでも奪い取ろうとするが…。
当のアンジュからの第一印象は「気持ち悪い髪型のナルシスト」

ジル
リベルタスで乗り込んできた彼女を洗脳と下半身のテクニックでおかしくし、純潔を奪っていいように弄んだ。
正気を取り戻した彼女から根深く恨まれているが、一方で現在も洗脳効果は尾を引いている。
24話で身体を凍結させられるも、「古い女には用はない」とヒステリカで彼女を狙撃し致命傷を負わせる。結果、目を覚ましたサリアに決別されることになった。

サリア
下手すれば「アンジュの下半身デブー!!」が断末魔になりかねなかった彼女を救助して籠絡。大根騎士団ダイヤモンドローズ騎士団のバイトリーダーナイトリーダーに任命する。
色々とポンコツで元々ちょろかったとはいえ、倒すべき敵として認識されていたにも関わらず虜にしてしまい、*1 「エンブリヲ様」と執着される。
あのプリティ・サリアンの衣装まで与え、さらに自分も宝塚歌劇団のような訳の分からない翼のついたタキシードまで着て二人でコスプレに興じていることが発覚している。
事後と思わしきシーンが散見される上、サリアの『男と女がチュッチュする本』に興味津々な願望や彼の変態性を考えると高確率で肉体関係あり。
最終的には前述の通り、ジルを殺害したことにより決別された。

エルシャ
可愛がっていた子供たちを虐殺され絶望していた彼女に、子供を蘇生させる奇跡を見せて協力要請。
エンブリヲ幼稚園のいわば理事長的な存在「エンブリヲさん」として信頼されている。
しかし22話にて戦闘の誤爆に巻き込まれた子供達の再度の蘇生を「新しい世界には連れていけない」からと拒否。
それが原因で心酔から醒めたエルシャに裏切られ、更にレイジアも持ち逃げされた。

クリス
瀕死の重傷を負った彼女を回復させ、そのまま味方に引き込んだ。
依存心の強い彼女の本当の友達「エンブリヲ君」として、一緒に映画鑑賞するくらい仲が良い。
しかし24話でターニャ達の特攻で暴走したクリスがロザリーと対話し、彼女とヨリを戻したことで決別されることとなった。

●ターニャ
アルゼナル襲撃時に捕虜にした後、懐柔した。
自らの理想を語って心酔させたとされているが、エルシャに並ぶ腕前とされる彼女の得意料理を褒めたのかは定かでない。
ちなみに料理時には裸エプロンにさせている……が、これはTV放送版のみで、映像ソフトでは普通のエプロン姿。
24話でアンジュの元へ向かうため、「時間稼ぎ」として機体のコントロールを奪い、ドラゴンに特攻させた。

●イルマ
ターニャ同様の経緯で勧誘。
絵を描くことが趣味な彼女に自身の考える未来図を見せたことで忠誠心を得たらしく、絵画にも精通しているのかもしれない。
ターニャ同様、ドラゴンに特攻させた。

シルヴィア・斑鳩・ミスルギ
昏睡状態に陥られていた所を救出したことで「エンブリヲおじ様」と慕われるように。
ノーマ蔑視の彼女をダイヤモンドローズ騎士団と一緒にしたら軋轢を生みそうなものだが、未だ目的は不明。源氏計画か

リィザ・ランドッグ
暗躍していた存在を既に見抜いていたらしく、スパイであった彼女をいつの間にか全裸で捕らえて計画を逆に利用しドラゴンに甚大な被害を与えた。
それ以降はシルヴィアの奴隷としてマニアックな格好で生かしているが、無粋な真似や喧噪を嫌う割に図書室で繰り広げられるシルヴィアからの拷問を放置しているあたり、彼の本性が垣間見える。


【能力】

①:瞬間移動
ホログラフのように出現しては消え、しかも任意の人物をも別の場所に飛ばせる。

②:空中浮遊
ラグナメイルの滞空高度よりも高い場所に悠然と浮かぶことが可能。

③:死者蘇生
死んだ人間を再び蘇らせられる。これは「マナでも不可能」と称される行為だが、原理は不明。

④:異次元干渉
空間を隔てたドラゴンの世界に対して一方的に攻撃を実行。

⑤:分身
同じ時、異なる場所に、複数のエンブリヲが同時出現。

⑥:不死身
撃たれても刺されても次の瞬間には無事な姿でいる。ただし、痛覚はある模様。

⑦:感覚操作
相手の痛覚を50倍に倍増など造作もなく、全感覚を性的快感に変化させられる。これなんてエロゲ

⑧:精神操作
OP映像でアンジュの服を一睨みで破っていた点から巷では「眼力で脱がすマン」と呼ばれていたが、第19話ではこれで相手自身に脱がせるマニアックな嗜好を…
なお、最終話では本当に眼力で脱がした。


【ラグナメイル】

ヒステリカ
エンブリヲ専用機にして、全ラグナメイルの初号機EM-CBX001。
太古の地球において終末戦争時に製造された絶対兵器で、文明崩壊を引き起こした元凶たる黒い機体。永遠語りにも呼応する。
接近戦用のビームソードやビームライフル、ビームシールドを装備している。
エンブリヲによって外部から遠隔操作されているかのような描写となっているが、内部にパイロットが搭乗しているかは不明。
実は次元跳躍の際にエンブリヲの精神と融合しており、彼と同時に倒さなければエンブリヲは死ぬ事は無い。
終始下衆かったパイロットとは反対に、黒と金を基調とした、悪役らしい豪華ながらも邪悪さも感じられるデザインで中々にカッコイイ。

【余談】

その名前から「ブリヲ」や「鰤男」、酷い時には「ブリブリ」などと視聴者から呼ばれている。
登場当初はまだ胡散臭い美形程度で済んでいたが、妙に澄んだ顔で急に歌いだした時から視聴者の爆笑を誘発。それを皮切りに、ジゴロ且つ変態的な数々の言動のせいで作中屈指のネタキャラとして強烈な個性を発揮した。
今では本作の顔としてはアンジュとのツートップと評されている。

もっとも、上記のエロゲチックな能力の数々は説明だけでは一見ギャグに思えるが、実際に劇中の映像では凄まじいゲスさや悪趣味さを醸し出しており、決して愛すべき馬鹿ではない。
人の心の闇につけ込む悪魔的な変態存在感が強く、テレビアニメの表現限界に挑んでいる本作に相応しい、ロボットアニメ史上において色んな意味で金字塔を打ち立てるラスボスと言えるだろう。

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞tr.


外部作品

そして、古今東西のロボットアニメのキャラクター達が一堂に会する『スーパーロボット大戦シリーズ』にも、クロスアンジュ参戦にあたりラスボス格として登場。
原作に比べれば超越性は抑えられているものの、ここまでに紹介してきたキャラ性をいかんなく発揮し、そんなのが気にならなくなるぐらいの暗躍を重ね、
時には本編以上の悪辣な策謀を巡らせ、他作品の悪役達の心情にも決して小さくない影響を与えるなど、悪役としてクロスオーバーを大々的に謳歌するに至った。
予想通り「天才」「サイズ差補正無視」技能も特殊スキル欄に光っている。
あと何故か「彼が関わると原作で色々拗らせていたキャラが浄化される」というジンクスが存在する。

初登場は2017年2月に発売された『スーパーロボット大戦V』。この頃からすでにあちこち飛び回っており、予想できない所にもガンガン絡んでいくスタイルである。


続く2018年3月発売の『スーパーロボット大戦X』でも登場。
序盤から早々と顔を出した後、物語のメイン舞台であるアル・ワースの古くからの住人であるという立場を背景にこちらでも活躍し、さらに他の参戦作品との驚愕のクロスオーバーまで成し遂げた。
他、アンジュだけでなくナディアまで狙っている。


スパロボシリーズでは他にも、ソーシャルゲーム『X-Ω』の方で登場しており、イベントでちょくちょく顔を見せている。
帝国華撃団を手籠めにしようと画策したり、ドモンの痛覚を操作したり、生まれたままの姿の女性は美しいと豪語したりと原作以上にゲスい一面を自重していない
『X-Ω』ではユニットとして使用可能になったものの、そういったゲスい一面を存分に発揮したのか、公式から「スパロボシリーズ札付きの女の敵」と認定された。
そんなエンヴリヲが女の敵モードを完全に取り下げて本気で同情して手を差し伸べようとしたポセイダルは凄いのかお労しいのか……アマンダラを見たらエンヴリヲでも自己嫌悪で正気に戻るのだろうか


どうしようもないな。本当にどうしようもない…

だから、選択肢は三つ

一、項目を放置する

二、項目を削除する

三、項目を追記修正する。全部書き直してリセットする


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最終更新:2024年01月25日 09:07

*1 ただし、彼女の離反はサリアのことを心配して遠ざけようとするあまりその心情を汲もうとせず、アルゼナルの予期せぬ壊滅等といった想定外の事態もあったととはいえ、リベルタス達成の駒として扱ってしまうという彼女の思慕に対して結果的に裏切りを重ねてしまっていたジルにも責任がある。

*2 その数はアンジュ含めて11名。邪悪な品評パートまでついてくる…

*3 なおヒステリカ以外のラグナメイルの名称が女王や皇后に由来したりするので、ある意味原作通りでもある。

*4 加えて、原作以上にドスが効いている。

*5 自らが接してきた存在に親しく歩み寄りもせず、利用を第一に考えているようでは当然か。きれいなエンブリヲの存在を考えればまともなのがいてもおかしくはない気もするが、ナオミが死んでるのでその可能性もなくなったのだろう。