トンズラブラザーズ

登録日:2015/2/21 (土) 15:05:58
更新日:2024/01/09 Tue 19:57:49
所要時間:約 6 分で読めます





トンズラブラザーズとは、ゲーム『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場するブルースバンドである。

概要

物語の序盤からエンディングまでお世話になる(こっちがお世話する?)重要なキャラクター。
ライブシーンで冒険を盛り上げてくれたり、個性的なメンバーが揃っていたりと本作において大きな存在感を出している。
また、よく各劇場の支配人に騙され莫大な借金を背負ってしまう。
しかしポジティブな思考で客と共にステージを楽しむ、愛すべきバカたちである。
ただ、フォーサイド編を最後に本編での登場シーンが無くなるため、直後に加入するプーと顔を会わせずじまいなのが少々残念。
海外版では名前が異なりRunaway Fiveと言う。……っておい、6人目はどうした!?


メンバー

基本的に黒服に黒いサングラスを全員が着用。
メンバー全員が陽気で、金と女とステージを愛する困ったやつら。
が、それが彼らの魅力でもある。アメリカが舞台なのに関西弁や広島弁を話すメンバーがいる点について気にしてはいけない。

◆ラッキー
「わしらが…いかにもわしらがトンズラブラザーズや!」
ボーカル担当。困ったときはに乗せてくれたりイベント戦で助けてくれたりする、リーダー的存在。
トポロ劇場ではパフォーマンス中にステージ端に追いやられ、急いで中央に戻るというお茶目な一面も。

◆ナイス
「わてらアカン♪どーもアカン♪」
ボーカル担当。カッカッカという特徴的な笑い方をする。
初対面のネスポーラにプラチナチケットを無料でくれる懐の大きな人。

◆ゴージャス
「♪金、それはほしいもの  金、とてもほしいもの  金、おれのほしいもの  金、みんなほしいもの♪」
「♪だけど自由はもっとほしい♪」
管楽器&作詞担当。彼だけは赤いサングラスを着用。
トポロ劇場ではボーカルの2人を差し置いてセンターに出るなど意外と積極的。

◆オーケー
「オレ達、お前らにお礼がしたいんだ。いくらでも力になるぜ!」
弦楽器担当。彼はサングラスを着けていない。
ステージで目立たないことを気にしているのか、そのことについて何度か発言する。

◆グルービー
「何年ぶりのグーなステージじゃったわ。得したのう!」
打楽器担当。広島なまりで会話する。
車の運転が得意でトラベリングバスでネスたちの冒険のサポートをする。

◆キーボー
キーボード担当。
楽屋には姿を見せないが、ステージには出る幻の6人目。
そのためセリフが全く無い。外部からの助っ人だろうか?
正直言われなければ全く気付かない。
実は日本人で本名は「キハチロー」という裏設定がある。

◆トラベリングバス
トンズラブラザーズの愛車。バスと言うよりはワゴン車。
彼らの楽しげな音楽と共に走れば、心霊現象だろうとスルーする


主な活躍場面

ツーソン
ツーソンでのポーラ誘拐事件を解決し、隣町スリークへ行きたいネス達だが、途中のトンネルでお化けが出て、入り口に戻されてしまう。
途方に暮れている中でカオスシアターの裏にいる彼らに話しかけると、プラチナチケットがもらえる。
しかし彼らは支配人に騙され、借金を背負っているらしい。

彼らのステージを楽しんだ後、ネスはトンチキという泥棒から貰った明らかにヤバい1万ドルの札束で彼らの借金を返済。そのお礼にスリークに連れて行ってくれるとのこと。
軽快な音楽と共に進むトラベリングバスはお化けを寄せ付けず、無事にスリークへとたどり着き、彼らは一足先にフォーサイドへと向かった。


◆フォーサイド編
トポロ劇場に彼らがいると耳にしたネス達は早速ステージを見に行く。
そこでは看板スターとなっており、ライブも連日超満員の人気者となっていた。
CDデビューも果たし(後述)、長年の苦労が実り、とうとう成功を収めた……
と思いきや、案の定また支配人に騙され、ニセの契約書を掴まされ、100万ドルの借金を抱えていた。

そこで以前に埋蔵金発掘を計画していたショージ・モッチーを訪ね、No.3な方々を退治。
発掘されたダイヤモンドで再び借金を返済すると、彼らはトポロでのラストステージをネス達のために開催。
いつもライブのことを考えていた彼ららしい恩返しであった。

フォーサイド編終盤、ネス達は町の異変の元凶であるモノモッチ・モノトリーのビルに乗り込んだが、途中の警備ロボット『ゆだんロボ』に悪戦苦闘。
なかなか倒せないでいると、なんとトンズラブラザーズが助けに来てくれる。
ラッキーがゆだんロボの背後にまわりスイッチを切ると戦闘は終了する。
スイッチをきったらとまったぜ!ははははは…わかりやすいやつだ!
おまえ、あたまいいな。

スリークに戻る必要があったネス達は再びトラベリングバスで送ってもらう。
行先は告げなかったが、苦しいときは自分たちの歌を思い出してほしいという言葉を残し、彼らの出番は幕を閉じる。

後に公式ガイドブックにて、フォーサイドの後はワールドツアーとして世界中をライブして回り、最後はサマーズのカリヨンビーチで締めくくったという事が明らかとなった。

ギーグ戦
肉体を捨てて機械となったネス達は、ついにギーグの元へとたどり着く。
しかしいくら攻撃をしても一向に倒せる気がしない。
更にはギーグの(精神的な)猛攻により、プレイヤー&ネス達は満身創痍。

そんな孤独な戦いの中でポーラが祈りを捧げると、先ほど見送りに来てくれたアンドーナッツ博士たちが応えてくれた。

もう一度祈るとなんと、サマーズにいたトンズラブラザーズたちが応えてくれる。
事情を知っているアンドーナッツ博士たちとは異なり、何も知らないトンズラブラザーズが実質最初に異変に気付いたということになる。
まさかあの別れの言葉がフラグだったとは……

その後様々な人の祈りの力でギーグを倒し、エンディングを迎える。

◆エンディング
本作ではスタッフロールとは別に、物語の登場人物を敵・味方問わずに流す、キャストロールがある。
この時のBGMのタイトルは『グッドフレンズ/バッドフレンズ』と言う。
これにはトンズラブラザーズのカオスシアターやトポロ劇場、トラベリングバスに乗った時のテーマのフレーズが使用されている。
また、イーグルランド編で訪れた町の曲、オネット、スリーク(解決後)、ツーソンの後半、「ビコーズ・アイ・ラブ・ユー」(『摩天楼に抱かれて』)のフレーズも前半部分で使われている。
さながらトンズラ楽曲と町の曲をミックスしたアレンジメドレーのような趣になっている。
登場人物とトンズラブラザーズの曲によって、このゲームの思い出を振り返ることができるという、ニクい演出がなされている。


楽曲

ゲーム中に流れるトンズラブラザーズに関する楽曲を見てみよう。
なお、『MOTHER2』のサントラにはほとんどの曲が未収録で正式な曲名が判らないため、使用シーンでまとめる。(もし分かれば、追記をお願いします。)
英名はstarmen.netで無料配布されている音楽ファイル名より抜粋。


サントラの曲名 英名 使用シーン
ラッキー・ナイス・ブルース Runaway Five ~ The Daily Show トンズラブラザーズの演奏(カオスシアターでの通常公演・ラストライブinトポロ)
Runaway Five's Final Performance トンズラブラザーズの最後の演奏(※実際はトポロ劇場での通常公演)
Runaway Five Left the Building! 借金返済時のBGM
Runaway Five on the Move! トラベリングバスのBGM
Runaway Five to the Rescue! ゆだんロボ戦のBGM
グッドフレンズ/バッドフレンズ Good Friends/Bad Friends キャストロール


関連人物

◆ビーナス
「あ、これはおまけよ。チュッ!」
トポロ劇場の歌姫。ツーソン出身。近々写真集を出すらしい。ヌードの。
トンズラブラザーズのラストライブで共演する。
トンズラのステージは借金を返すと二度と見れなくなってしまうが、彼女のステージはトンズラ解放後ならいつでも見ることができる。
別件で、ある男からなぜか彼女のサイン入り消しゴムもしくはチリ紙を貰うように頼まれる。
しかし無かったため、なぜかバナナにサインして貰う。遊びすぎだろスタッフ……

ちなみに、彼女のコーラスは女性スタッフ*1の肉声をサンプリングした音声が使われている。

◆ドッグフード
「返してもらえるまでは100年でも200年でも働いてもらうさ。」
カオスシアターの支配人。
「金さえもらえれば文句はない」など小物っぽい発言が多い。
ビジネスの話に関してだけはちゃんとしているそうで、法(契約)と金に対しては律儀な人間である。
しかし、ステージをトンズラに頼り過ぎた結果……。

◆ミス・フェイク
「お金で買えないものなんて「愛」と「友情」と「経験値」くらいのもんよ。」
トポロ劇場の支配人。若くて美人だが、かなりのやり手。
名前からして怪しいが、上記のように発言し、深い言葉を残す。
なお、後任のビーナスは借金で縛ってないらしく、後述のトンズラのCDの売り上げには一切手を出さなかった。
根は悪い人ではないのだろう。


余談

公式ガイドブックによれば、フォーサイドにて念願のCDデビューを果たし、1stアルバム「俺たちに金をくれ」は発売と同時に売り切れ、ボード誌登場二週目にして三位、と大ヒット。(恐らくこれがワールドツアーの資金源になったのだろう)
これ以降かなり忙しくなったようで、ワールドツアー終了後は二枚目のアルバム制作に取り掛かっているとの事。

元ネタはアメリカのコメディ・ミュージカル映画『ブルース・ブラザーズ(The Blues Brothers)』。

海外版では黒服から一転、カラフルな衣装に身を包んでいる。
特にラッキーとナイスは赤と緑っぽい色で統一され、どことなくあのを彷彿させる。

大乱闘スマッシュブラザーズDX』にもOPムービーの中で出演している。
また、オネットのステージではトラベリングバスがギミックとして登場し、プレイヤーキャラに当たると大きく吹き飛ばす。

ヒャダイン氏による、『トンズラブラザーズ2008』というアレンジが作曲されている。
内容は一週間とんずらしながら世の中金だと叫ぶ、実に彼ららしい曲になっていて、完成度は高い。



♪追記、それはほしいもの  修正、とても欲しいもの♪
♪だけどポチッはもっとほしい♪

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • MOTHER
  • MOTHER2
  • バンド
  • ツーソン
  • フォーサイド
  • ミュージシャン
  • 愛すべきバカ達
  • Runaway Five
  • Runaway Five←あとの一人は?
  • ラッキー
  • ナイス
  • ゴージャス
  • オーケー
  • グルービー
  • キーボー
  • 良曲揃い
  • トンズラブラザーズ
  • ブルース・ブラザーズ
  • ドンブラザーズ←ではない
  • 名脇役

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月09日 19:57

*1 河野江津子氏。クレジットは「ETSUKO VENUS KAWANO」表記。